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2021年7月5日

『ボイスII 110緊急指令室』原作ネタバレ!日本版ドラマ最終回までのあらすじと結末考察

ドラマ『ボイスII 110緊急指令室』の1話から最終回までのあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

唐沢寿明さん主演の連続ドラマ『ボイスII 110緊急指令室』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『ボイスII 110緊急指令室』全話ネタバレ完了済み(2021年9月26日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『ボイスII 110緊急指令室』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「Hulu」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『ボイスII 110緊急指令室』の基本情報

概要(見どころ)

『ボイスII 110緊急指令室』は、脚本を浜田秀哉が手掛けた韓国ドラマの『ボイス~112の奇跡~』を原作とするタイムリミットサスペンスドラマです。

「ハマの狂犬」と恐れられた敏腕刑事の主人公・樋口彰吾(唐沢寿明)が、ボイスプロファイラーの橘ひかり(真木よう子)ら「ECU(Emergency Call Unit)」メンバーと共に、被害者の生死を分ける制限時間内に、凶悪な犯罪者から救い出す姿を描いた物語です。

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キャスト一覧

  • 樋口彰吾(ひぐち・しょうご):唐沢寿明
    凄腕刑事の港東署ECU緊急出動班・元班長、2年間現場を離れていたが再びECUに戻る
  • 橘ひかり(たちばな・ひかり):真木よう子
    港東署ECU・室長、ボイスプロファイラー
  • 石川透(いしかわ・とおる):増田貴久
    彰吾を兄貴と慕う後輩刑事、港東署ECU緊急出動班・捜査員、彰吾の帰還に伴い再びECUに復帰する
  • 緒方拓海(おがた・たくみ):田村健太郎
    ECU古株の情報分析官、ホワイトハッカー(セキュリティーの専門家)
  • 山城早紀(やましろ・さき):宮本茉由
    港東署ECU・副室長、警察大学校を主席で卒業したキャリア、ひかりの「特殊な聴覚」としばしばぶつかる
  • 小松知里(こまつ・ちさと):藤間爽子
    正義感の強いECUの新人室員、常に冷静で肝が座っている
  • 小野田則親(おのだ・のりちか):大河内浩
    神奈川県警の本部長
  • 重藤通孝(しげふじ・みちたか):藤本隆宏
    彰吾の同期、熱い捜査一課長、重藤雄二の兄
  • 片桐優斗(かたぎり・ゆうと):中川大輔
    捜査一課長の重藤通孝に頼られる若き捜査員
  • 重藤雄二(しげふじ・ゆうじ):増田昇太
    彰吾の後を継いだ港東署ECU緊急出動班・二代目班長、ひかりと交際中・プロポーズしている
  • 島田康彦:福澤重文
    緊急出動班捜査員
  • 足達大輔:遠藤雄弥
    緊急出動班捜査員
  • 香川俊太:松本博之
    緊急出動班捜査員
  • 佐伯和則:宮田佳典
    緊急出動班捜査員
  • 樋口大樹(ひぐち・だいき):鳥越壮真
    彰吾の息子、父親を尊敬している、病気で長く入院していたが今は退院している
  • 白塗り男/白塗り野郎→久遠京介:安藤政信
    重藤雄二を殺害し、大樹を拉致した犯罪者、鉄ごてを殺害道具として利用する
  • 二ノ宮純名:片山友希
    白塗り野郎の共犯者、濃いメイクが特徴的

1話ゲスト

  • 樋口が話しかけた農作業をしていた男性:関智一

2話ゲスト

  • 村田智子:古賀葵
    支援団体職員
  • 塚田巧一朗:中山求一郎
    強制わいせつをした前科がある
  • 武井薫:花岡すみれ(幼少期・山本久々璃)
    16歳、7年前に塚田から性的被害に遭った女性
  • 武井良彦:坂田聡
    薫の父
  • 武井光代:長尾純子
    薫の母
  • 武井優太:森島律斗
    薫の幼い弟

3話ゲスト

  • 松岡禎丞
    変身ベルトから出た声を担当
  • 前園俊哉:大野瑞生
    知里の元彼氏、前薗グループの御曹司

4話ゲスト

  • 榎木淳弥
    前園俊哉の病室前にいた警官
  • 藤井綾乃:二宮郁
    ホテルのフロントクロークだった前園のDV被害者
  • 奥井由香:堀未央奈
    客室乗務員だった前園のDV被害者
  • 上野早苗:街田しおん
    前園にDV被害を受けていた上野舞の母、元看護師

5話ゲスト

  • 秋葉雅也:梶裕貴
    樋口に恨みを持つ秋葉敬三の息子

6話ゲスト

  • 成瀬友則:松岡広大
    25歳、ネット動画配信者
  • 平山洋介:嶺豪一
    カメラマン
  • 内山碧:花田優里音
    18歳、成瀬らに拉致された被害者の高校生
  • 須藤美由紀:日髙のり子
    白塗り野郎が住むマンションの自治会長

7話ゲスト

  • 山口勝平
  • 宮崎久子:宍戸美和公
    かぐや薬局の薬剤師
  • 福田吉弘:福澤朗
    神奈川医科大学の法医学教授

8話ゲスト

  • 三宅健太
  • 重藤恵美:村上穂乃佳
    重藤雄二の亡くなった妹
  • 佐野雅弘:小林竜樹
    恵美の交際相手

9話ゲスト

  • 平田広明
  • 川村由紀子:智順
    久遠の母
  • 松田綾子:筒井真理子
    由紀子の妹

10話(最終回)ゲスト

  • 高層マンション横須賀フロントタワーの住人:三ツ矢雄二

スタッフ一覧

  • 原作:ボイス~112の奇跡~
    作者:マ・ジンウォン
    制作:STUDIO DRAGON CORPORATION
  • 脚本:浜田秀哉
  • 音楽:ゲイリー芦屋
  • 主題歌
    曲名:囮囚(ばけもの)
    歌手:BLUE ENCOUNT
    レーベル:キューンミュージック
  • チーフプロデューサー:三上絵里子
  • プロデューサー:尾上貴洋、能勢荘志、戸倉亮爾
  • 演出:大谷太郎、久保田充、西村了、茂山佳則
  • 制作協力:日テレアックスオン
  • 製作著作:日本テレビ

各話の視聴率

『ボイスII 110緊急指令室』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話7月10日11.3%
2話7月17日7.6%
3話7月24日9.3%
4話7月31日8.3%
5話8月14日9.6%
6話8月28日9.0%
7話9月4日8.6%
8話9月11日9.4%
9話9月18日7.9%
10話・最終回9月25日7.7%

『ボイスII 110緊急指令室』の原作ネタバレ

『ボイスII 110緊急指令室』の原作は、2018年8月11日から放送された韓国ドラマ『ボイス2 ~112の奇跡~』です。

ただし、日本版『ボイスII 110緊急指令室』は、原作の韓国版とは設定が異なり、脚本家・浜田秀哉のリメイク版として、オリジナルストーリーで描かれます。

ドラマ『ボイスII 110緊急指令室』の最終回ネタバレ・結末考察

『ボイスII 110緊急指令室』は韓国版『ボイス2 ~112の奇跡~』のリメイク版です。

普通の人には聞こえない音、声が聞こえる『絶対聴覚』を警察である主人公・カン・グォンジュ(イ・ハナ)(日本版でいう真木ようこが演じる橘ひかり)が、凄腕の警察と組んで事件を解決していくストーリーはボイス1と同じです。

韓国版ではボイス1の凄腕警察役、ム・ジニョク(チャン・ヒョク)(日本版でいう唐沢寿明が演じる樋口彰吾)がボイス2には登場せず別の警察が登場します。
ボイス2での凄腕警察役はト・ガンウ(イ・ジヌク)になり、緊急司令室メンバーもコンピューターに強いハッカーだったり、さらにパワーアップして、人質事件や猟奇的殺人事件など、色々な難事件に挑みます。

捜査は初動が大切!3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙、という被害者の安否を分けるタイムリミット「ゴールデンタイム(日本版ではクライシスタイム)」内に多くの人命を助けようとする緊急司令室。ハラハラ・ドキドキのストーリー展開です。

韓国版では、びっくりするような猟奇事件の数々に驚く人が多かったです。凄腕すぎる刑事役をボイス1と2では異なる人が演じていますが、どちらもカッコイイ!アクションもストーリーのスピード感も最高!という感想が多かったです。猟奇殺人鬼の生い立ちやチームのメンバーが実はこんな人だったとか深いストーリーにはまります。

日本版でも多くの事件をきっと解決してくれることでしょう。
韓国版がボイス3に続く事から、日本版もボイス3やまたは映画版やスペシャル版に続く事も予想されます。
ただ、ボイスに関しては事件が解決すればいったん終わるので、もしそのまま続くとしたら、かなりの殺人鬼が出てきてなかなか解決せずに終わってしまうと言うことが考えられます。

日本版『ボイスII 110緊急指令室』では前回同様、樋口彰吾(唐沢寿明)、橘ひかり(真木ようこ)、石川透(増田貴久)など、前回と同じ俳優さんが出演。前回ボイスから2年後という設定です。

さて、日本版ボイス2の最終回までのメインストーリーですが、前回の殺人鬼・本郷雫をしのぐ殺人鬼が現れ、連続殺人事件を起こしていきます。
迎える最終回、遂に犯人を特定し、かすかな音を頼りに事件が解決しそうな時に、今回こそは樋口の弟分・石川透が裏切ってしまいます。
そして樋口(唐沢寿明)が死んでしまうというバッドエンドの結末を予想します。

『ボイスII 110緊急指令室』各話のあらすじ

2021年7月10日から日本テレビ系にて放送開始された唐沢寿明さん主演の連続ドラマ『ボイスII 110緊急指令室』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

山中で白塗り黒装束男に追われ、「スマイル」の言葉とともに、胸に焼き印を押され殺害される男がいます。「この世の中には、火を点けさえすれば利用できる者が多い。特に憎しみを抱えて生きる者たち……」と、白塗り男が呟きます。

初動捜査、即ち、通報から10分以内の被害者救出を目指す港東署緊急指令室(Emergency Call Unit=ECU)室長の橘ひかり(真木よう子)と緊急出動班班長の重藤雄二(増田昇太)は、横浜みなと市役所での立て籠もり事件現場に向かいます。現場では、爆弾を体に巻き付けた男(堀部康太)が体調の思わしくない妊婦を人質にしています。
ボイスプロファイラーのひかりは男の声に耳を澄まし、身元や犯行目的を推察。薬物犯前科リスト、生活保護受給申請リストをあたり、男の姓名を特定。この人質犯の堀部康太は、受給申請を却下されたことで市長を逆恨みし、市長を出せと叫んでいます。これを、重藤班長とひかり室長による阿吽の呼吸で取り押えます。重藤班長は、堀部に爆発物製造の知識があるとは思えず、何者かが事件の背後にいるものと感じています。

この横浜みなと市役所での事件と併行して、もうひとつ、事件が起こります。
樋口彰吾(唐沢寿明)が、病気がちな息子の大樹(鳥越壮真)とともに、3年前に殺害された妻、未希(菊池桃子)の墓参りに出掛け、その帰り道、女性が暴漢に襲われている場面に遭遇。大樹を先に帰宅するよう促してから被害女性を救出。それから犯人を追跡しますが、これを取り逃がします。
そして、フロンティア港東マンションに帰宅しているはずの大樹と連絡が取れなくなります。どうやら被害女性と見られていた女性、二ノ宮純名(片山友希)は、白塗り黒装束男の仲間。樋口はその罠に嵌って暴漢を追い、その隙に、白塗り男の仲間の黒装束女に、息子を拉致されたことになります。
樋口は、緊急出動班捜査員、石川透(増田貴久)とともに大樹を連れ去った黒装束女の車を追います。

そんな中、更に、重藤班長が拉致監禁(重藤の車が発見され、付近に血痕あり)され、手錠で片手を拘束されたまま、水槽に沈められています。そのライブ映像がECUに配信されます。
水の音、重藤の声、そして、頭上にはドローンと思われるプロペラ音とランプのジージー音、更には大型犬の鳴き声(吠える声)をひかりは絶対聴力で感知。ドローンの最長飛行時間は40分として、それを経過すれば、ドローンは水中に落下して重藤は感電死します。水槽の中身が水ではなく油であれば、感電後に燃やされます。

一方、大樹が拉致された先は、既に閉鎖されている旧緑ヶ丘市民病院。そこから大樹が父に電話。一旦、女の縛を逃れたものの執拗に女に追われていることと、建物(病院)の回りは森であることを伝え、それで、旧緑ヶ丘市民病院が特定されますが、大樹は共犯女に発見され、再び拘束。

主犯の白塗り男からひかりに電話。それが樋口にも繋がるのですが、仲間(重藤班長)を助けるのか、息子(大樹)を助けるかの二者択一を迫られます。この時、ランプ付きドローンの落下まで10分。重藤が拉致されていると思われる現場に一番近いのは樋口と透の車です。樋口は、妻の死後、妻に代わって自分が一線を退いて大樹の病の看護に力を注ごうと決断した折り、重藤に自分の後釜の班長を指名していました。
その重藤の救出に向かう樋口。まず、重藤の監禁場所を特定する為、ひかりが聞いた鳴き(吠え)声を発する大型犬を探しますが、犬はいません。が、猪から畑を守る為に、大型犬の吠える声を録音機で流していた農家があって、それで、重藤の監禁されている場所として、青葉食品センター跡地を特定。そこに樋口と透が突入。が、部屋が沢山あって、なかなか重藤の居場所に至りません。
ドローン落下まで残り1分という時、重藤の血痕を発見し、それを追うことで、水槽に沈められている重藤のいる部屋に到着。

ゴム手袋を弾き、そして、重藤の胸に焼き印を押す白塗りの犯人。重藤は既にドローン落下によって水槽に火の手が上がり、燃え尽きています。樋口と透が踏み込んだ部屋には、黒焦げになった重藤の他、誰もいません。
ここまで、重藤の拘束映像はライブ放送と思われていましたが、流されていた映像は、10分前までに録画されたものでした。よって、重藤は、樋口と透の到着、10分前に殺されていたことになります。
黒焦げになった重藤の横には、彼の警察手帳が残されています。ひかりにプロポーズをして、その返事を聞くことなく逝った重藤。兄の捜査一課長、重藤通孝(藤本隆宏)が、呆然と、犯人によって流されている動画映像をECUで見詰め、そして、涙します。大切な人を失ったひかりも、涙を零します。

ECU緊急出動班捜査員の足達大輔(遠藤雄弥)らが、旧緑ヶ丘病院に到着。大樹の携帯が発見された直後、大樹の監禁場所と思われる部屋が爆発。大樹との連絡は再び途絶えます。
そして、樋口と透のいた青葉食品センター跡地の前で爆発音。樋口と透が建物の外に飛び出すと、山肌のトンネル入り口に火の手が上がっています。
火の手の向こうで白塗り黒装束男が奇妙な舞いを見せています。樋口と透は火炎に行く手を阻まれ、前に進めません。「火が点いたか? 樋口彰吾!」と言う犯人の声が聞こえます。「パパは君を見捨てて助けに来なかったね。ママを助けに来なかった時みたいにね……」と、大樹にも語り掛けます。「銃を貸せ」と言って、樋口が背後にいた警官の銃を奪い取り、白塗り男を狙いますが、白塗り男とその共犯女は、口をテープで塞がれた大樹を車に乗せて逃走します。「スマイル……」と言って立ち去ります。

2話のあらすじネタバレ

樋口彰吾(唐沢寿明)の息子、大樹(鳥越壮真)を車で連れ去った白塗りの男とその共犯者、二ノ宮純名(片山友希)。
青葉食品センター跡地で殺害された重藤雄二(増田昇太)の兄、通孝(藤本隆宏)が率いる捜査一課も捜査に加わり、大樹の拉致犯を追います。港東緊急指令室(ECU)の橘ひかり(真木よう子)室長は、ボイスプロファイラーとして、重藤(雄)殺害時の犯人(白塗り男)の特徴ある足音(爪先に金属プレートが付いている革靴音)を聞き逃しません。

乗り捨てられた犯行車両を見つけた樋口は、石川透(増田貴久)と手分けして、そこから犯人を徒歩で追い掛けます。無線機をONにしたまま高く掲げ、ひかり室長の絶対聴力に期待します。犯人の靴底の金属プレート音が聞こえる方向を探ります。

もう一方の共犯の純名に対しては、その年齢、身長、体重から、予測できる歩幅、足音リズムを聞き逃さないひかり。
純名の走る足音を捉えたひかり。透の50M先を純名が右折。透がひかりの指示を受け、純名を追尾。純名は体に爆弾を巻き付けており、近くにいる子ども達とその母親の輪に向かいます。市民を爆発に巻き込んではいけないと、透が拳銃で狙いを定め引き金を引きます。純名の胸を貫く透の銃弾。純名は仰向けに倒れ、そこに駆け寄る透。「ようこそ、こちら側に……」と言って、抱き起こそうとする透にキスをする純名。そして息絶えます。
純名が体に巻いていた爆弾は、市役所立籠もり犯の堀部康太が使用したものと同じでした。

樋口は、白塗り男を追っています。こちらは、ひかりが聞き取る靴底のプレート金属音が頼りで、それで工事中の横浜ニューシティビルに行き着きます。大樹が拉致されている部屋に樋口が到達して、そこで爆発が起こります。白塗り男の罠にまんまと嵌った樋口。「好い目だ。怒りがお前を救う。……己を解放しろ!3日後の12時、大樹を解放する」と、白塗り男に告げられます。
本牧港シンボルタワーで大樹は解き放たれ、裸足で出て来ます。右腕に無残な刻印(焼き印)痕があります。刻印の他、体中傷だらけです。一人で出て来たものの、その後、大樹は外傷性ショックにより深い眠りに落ち目を覚ましません。

樋口が緊急出動班班長に復帰。透も生活安全課から出動班に完全復帰。生活安全課に籍を置きながら越権捜査で純名を射殺した透の処分はどうなっているのかと詰め寄る捜査一課長の通孝でしたが、本部長(署長)の小野田則親(大河内浩)は、既に警察庁での決定事項なのだと取り合いません。本部長注意だけで、純名の射殺について、透は無罪放免になります。

そんな時、新たな拉致通報が入ります。「たすけて/学校いく途中/アイツに連れていかれた」という娘(薫)のメールが母親(光代)のスマホに入り、それを聞いた中華料理店主の父親(武井良彦)が包丁を手に、「アイツ」の自宅に走ったということで、それを止めて欲しいという通報です。
因みに、「アイツ」というのは、7年前、薫(当時9歳)に対して強制わいせつを働いた塚田巧一朗。この男が3ヶ月前に刑期を終えて出所。出所後、薫の通う学校前に凝りもせずに出没していると、母に報告していました。

樋口と透が塚田の住む集合住宅に急行。良彦は、塚田の首筋に包丁を突き立てて、娘の居場所を聞き出そうとしています。が、その日は出所後の支援者(二人の男女)の来訪の約束があり、集合住宅を朝から一歩も出ていない塚田。
どうやら、この事件は薫の自作自演ということになります。再び、塚田が事件を起こしたということにして、再び刑務所送りにしようという薫の浅知恵でした。彼女は別の場所で無事保護されます。それで、事件は一件落着と思われましたが、しかし、これが意外な方向に進展。無線機をONにさせて、樋口と透の塚田家突入後の音声に聞き耳を立てていたひかりは、塚田が鼻炎であると言った妙な嘘を見逃しません。また、「これから、あの子と遊ぶんだ」と言う小さな子供の声も聞こえていたのですが、この声の主は、実は、声を変えられる塚田のものと推察します。

一連の嘘を見抜いた契機は、支援団体の女性が良彦の包丁から解放された塚田に近付いた際、鼻を詰まらせた風を装い、その女性から逃れるように窓に向かったこと。鼻炎ということで窓辺に逃れた行動から、ひかりは、塚田が大人の女性を苦手にしていて、少女にしか興味が向かわないのだと推察します。つまり、美少女、美少年嗜好ということで、塚田の狙いは、既に幼い少女ではなくなっている薫ではなく、その弟の優太なのでした。
ピエロに変身した塚田は、帰宅時の少年、優太に接近します。「優太君、遊ぼう」、と。

3話のあらすじネタバレ

7年前、9歳だった少女、武井薫に対して強制わいせつを働き収監され、そして数ヶ月前に出所したばかりの塚田巧一朗。彼の次なる狙いは16歳になった薫ではなく、7歳の弟、優太の連れ去り。
塚田の自宅に踏み込んだ折り、玄関に置かれた靴にセメント粉が付着していたのを見ていたECU緊急出動班班長の樋口彰吾(唐沢寿明)は、セメント廃工場が優太の連れ去り場所と推測します。
事前に小児の監禁場所の下見をするのが習い性になっている塚田。鼓公園近くのセメント廃工場に突入した樋口と石川透(増田貴久)は、無線機を高く掲げ、ECU緊急指令室室長、橘ひかり(真木よう子)の絶対聴力に望みを託します。
口を塞がれている優太でしたが、姉の薫を守る為に装着しているヒーロー変身ベルトを作動させ、そこから発せられる音声をひかりの聴力が拾い上げます。
樋口と透が隠し部屋に突入し、女装させられている優太を樋口が救出。透が逃げる塚田を追い、一旦は取り抑えますが、塚田の頭部からの流血を見て、俄かに眩暈(めまい)に襲われます。透は、二ノ宮純名(片山友希)の射殺(胸からの流血)に苦しみ、それがトラウマになっているようです。結局、樋口が透の手から逃れた塚田を逮捕。

塚田は、捕まる前に花丸印が描かれている包みを庭の隅に投げ捨てていました。この中に、ターゲットとなった小児(優太)の写真が入っていたものと思われ、この花丸印は、市役所立て籠もり犯(堀部康太)の元に爆弾が届けられた時、その箱に描かれていたものと一緒。それで、立て籠もり犯も、今回の小児連れ去り犯も、白塗り男と関係していることが明らかになります。

塚田の部屋の家宅捜索でガソリンスタンド(港東石油)の売上明細書(領収書)が出て来て、そのガソリンスタンドに急行する樋口と透。明細書の時刻の防犯カメラ映像を見ると、そこに、塚田が車を運転し、助手席に大樹(鳥越壮真)、そして、後部席に白塗り男が乗っているという画像が現れます。そこから樋口は、急ぎ、ひかりによる取り調べを受けている塚田の元に走ります。
取調室に乱入した樋口。一度、塚田を蹴り飛ばした後、彼に釈放を告げます。ガソリンスタンドで入手した映像(画像)を世間に公開し、そして、現行犯逮捕されたはずの塚田が無罪放免されたとなれば、白塗り男は、間違いなく、塚田が警察と取引したものと考え、彼を始末しようとするはずです。塚田に、「ここを出るのか?または、知っていることを全て話すか?」の二者択一を迫る樋口。

そんな時、捜査一課長の重藤通孝(藤本隆宏)と、その相棒の片桐優斗(中川大輔)がやって来て、その後の捜査を引き継ぐということで塚田を捜査一課に連行しようとします。初動捜査のみが認められているECUとしては、捜査一課に逆らえません。が、何とか、それを押し留める樋口とひかり。
重藤(通)が片桐に、塚田を一旦、会議室に拘束するように言い、塚田は会議室の椅子に手錠で繋がれ、ECUと捜査一課の押し問答の間、ひとり置き去りになります。そして、そこに白塗り男が潜入して来て、塚田に毒入り注射を打ちます。泡を吹いて塚田は殺害されます。警察署内に協力者、内通者がいないと不可能な、見事な手際で、塚田は胸に焼き印を捺されて殺されます。

それと前後して、ECU緊急指令室新人室員の小松知里(藤間爽子)が、かつて交際のあったストーカー男(前園俊哉)に付き纏われています。
「今から弁護士に相談に行くところだから」と、男の前から立ち去る知里。で、弁護士事務所のあるビルに入る知里。そこに前園が追掛けて来ます。衆目の中、土下座して許しを請う前園。それを無視して、エレベーターで逃げる知里。エレベーターを降りたところで前園に捕まります。非常階段に逃げますが、そこで殴る蹴るの暴行を受けます。ナイフを突き付けられて、脅されます。

ひかりが知里の危機を感じて、彼女の携帯に電話します。前園がその電話を受け、「初めまして、知里の婚約者の前園俊哉です」と、名乗ります。ひかりは知里に電話を代わるよう求め、そして、知里の呼吸音の乱れを感知。また、唇を抑えて喋っており、それで唇が切れているものと推察するひかり。ひかりの、何処にいるのかという問いに、「病院です。もうコンディションがゼロです」と、返答します。
知里は怯えており、前園と名乗る男は、かなりの興奮状態であると見抜いているひかり。ゼロとはコードゼロ(緊急事態発生)を意味していると考えるひかり。知里の携帯の位置情報を調べますが、電源OFF。が、微弱電波が残っており、それを追跡すると、近くに病院はありません。やはり、病院へ行くというのは嘘だったことになります。

知里が向かった先は、DV(ドメスティックバイオレンス)対応を得意としている京極みなと弁護士事務所であり、その事務所に入る直前、前園に連れ去られたことになります。
弁護士事務所に連絡すると、知里は、約束の時間に現れなかったとのこと。樋口と透の捜査車両が、知里を拉致した前園の車(赤いスポーツカー)を追います。

4話のあらすじネタバレ

元交際相手の前園俊哉(大野瑞生)に拉致された港東ECU緊急指令室員の小松知里(藤間爽子)。樋口彰吾(唐沢寿明)と石川透(増田貴久)が知里を連れ去った前園の赤色コンバーチブルを追います。前園は、大型リゾート開発を手掛ける前園グループの御曹司(長男)でした。
ECU室長の橘ひかり(真木よう子)は、大楠山リゾート別荘に知里は連れ込まれ、そして、彼女に命の危険が迫っていると推察。
別荘に到着した樋口と透は、腹部を刺され横たわっている前園を発見。知里の姿は見えず、どうやら知里が前園を刺し、彼の車で逃走したものと推察される状況になります。が、出入口玄関とは逆方向の壁に血痕を発見する樋口。無線機を相互通話ON状態にして、ECU室のひかりが耳を澄まします。微かな音を聞き取り、奥の部屋で知里を発見。前園はアイスピックでメッタ刺し状態ですが、まだ息があって、大楠病院に急送されます。

知里の記憶によれば、前園の暴力を避けようと軽量ダンベルで前園の頭部を殴ってから、階段で二階に逃れようという時、二人の女性が玄関から入って来たとのことで、彼女たちは、まずスタンガンで彼を襲い、そして、アイスピックで前園を刺したことになります。
そして、前園の車で別荘から逃走。が、出動班捜査員の安達大輔(遠藤雄弥)らが、縁石に乗り上げた状態の前園の車を発見。そこに、樋口、透、知里の車も到着。二人の女性被疑者は、そこから徒歩で逃げているものと思われます。

前園はDV(ドメスティックバイオレンス)の常習者なのでした。彼に恨みを持つ二人のDV被害女性、客室乗務員(フライトアテンダント)だった奥井由香(堀未央奈)とホテルのフロントクロークだった藤井綾乃(二宮郁)が、その恨みを晴らそうと前園を別荘まで追いかけ、メッタ刺しにして逃走していたのでした。
由香は 左足が不自由。綾乃は左目を失明している他、左耳の聴力も失っていて、これら全ての身体的損傷は前園のDV暴力によるもの。被害届は出したものの、送致はされていません。前園グループ代表取締役社長の前園浩二が長男、俊哉の事件を神奈川県警本部長(署長)、小野田則親(大河内浩)派の杉原管理官に揉み消させていたからでした。
今回も、何らかの意図により、俊哉の搬送先病院(大楠病院)に駆け付けた前園浩二社長は、「県警本部の杉原(管理官)に連絡を入れろ!」と秘書に命じていました。

徒歩で逃走した被疑者、由香と綾乃に追い付く樋口、透、知里。前園に反撃され刺されていた綾乃は、出血性ショック状態で意識不明のまま病院へ急送。由香からは、事件の経緯を取調室で詳しく聞きます。
そもそもの始まりは、綾乃が由香を訪ね、恨みを晴らすべく前園の殺害計画があったこと。そこに、もう一人の女性も加わります。もう一人のDV被害女性(上野舞、一年前、風呂場で自殺した元看護師)の母親(こちらも元看護師)、上野早苗(街田しおん)も、前園殺害計画に参加していました。
前園の趣味は仮想キャラとの恋愛ゲーム。そのフィギア収集を前園はしていて、彼の部屋に、ホテルのフロントクラーク、客室乗務員、婦人警官、看護師のフィギアの四体があったことを思い出した知里。それを聞いて、三人目の被疑者女性が元看護師ではないかと当たりを付けます。それで、第三の女としての早苗が浮上。早苗の軽自動車で、三人の女性が、知里を拉致した前園の車を別荘まで追跡していたのでした。

早苗は、半年前に脳腫瘍を患っていることが発覚しますが、その治療を拒否して退院しています。そんな彼女は大楠病院に潜入し、再度、前園の命を狙います。前園の点滴に毒物を混入させます。が、もう一人の女性、この早苗の存在に気付いた樋口らは、前園の病室に急行し、何とか前園の命を救います。
そんな中、それと前後して、出血性ショックのまま、前園に刺された綾乃はあえなく他界。そして、早苗は、前園の殺害が再度、失敗に終わったことで、屋上からの投身自殺を企てます。それを知里が説得し、樋口が早苗の腕を確保。

週間イーストの瀬戸記者にネタを提供して、花火を打ち上げるよう指示する樋口。「前園社長から杉原管理官に対して、事件の揉み消しの見返りに金銭の不正授受があった」という情報をマスコミに流します。世間を騒がせて、警察上層部の退路を断ちます。杉原管理官は小野田本部長派の筆頭でしたが、彼がトカゲの尻尾切りにあいます。

白城山の山林で人の手が地中から露出しているとの通報。遺体は、刈谷俊一であり、左胸に重藤雄二(増田昇太)や大樹(鳥越壮真)と同じ焼き印が捺されています。また、刈谷の携帯発信履歴に小野田本部長との遣り取りが残されていることが発覚します。

白塗り男から解放された後、神奈川医科大学病院に入院している大樹が目覚め、そこに樋口が駆け付けますが、大樹は父親の樋口を全く覚えておらず、樋口を見て恐れ、喚(わめ)き散らします。強烈な心的外傷ストレスを受け、そのトラウマからフラッシュバックが起こっていると、医者から説明されます。どうやら、白塗り男により、何らかの洗脳を受けています。
別室で医者の説明を聞いた後、ひとり、大樹の病室に戻る樋口。そこに、「時間ですので、熱傷創部(焼き印痕)の確認をします」と、白衣の男(白塗り男)が入室。「スマイル」と言って、首筋に注射針を打ち込まれる樋口。ひかりの携帯電話送信に反応出来ない樋口。何処とも知れない干上がり状態の古井戸の底に監禁され、動きが取れません。

5話のあらすじネタバレ

白塗り男に麻酔注射で丸一日眠らされ、四体の人骨が転がる干上がり状態の古井戸の底に樋口彰吾(唐沢寿明)は閉じ込められています。ECU(港東緊急指令室)とは無線が繋がりますが、妨害電波があって、古井戸の場所特定ができません。
そんな中、古井戸に設置されているスピーカーから流れる声が、あと一時間で古井戸の酸素が無くなると告げます。そして、「人を殺したことがあるだろう!」と、樋口に罪の懺悔を迫ります。橘ひかり(真木よう子)は、その声が白塗り男とは別人であることを見抜きます。
その頃、爆破通報が続々とECUに入ります。犠牲者を増やしたくなければ、罪を認めよと樋口は迫られます。それと前後して、古井戸内での樋口の様子がネットでライブ配信されます。樋口が「ハマの狂犬」と呼ばれるようになった過去の事件等についての配信も開始されます。

樋口が刑事になって三年目、あけぼの信用金庫の警備員が殺害されるという強盗殺人事件が発生。犯人の西岡幸雄を追跡した樋口。逃走中の西岡に突き飛ばされた会社員の吉野正一は植物人間になって、二週間後に死亡。
六年目には、女子大生(池島裕子)を殺害した笹本雄介を追跡し、これを階段落下死に至らしめています。
スピーカー男は、これらの死者は、過剰な樋口の正義感によるものとして、これを断罪。更には、樋口の相棒刑事だった志村弘毅が事件を追って殉職していますが、この相棒を殺したのも樋口ではないかと詰め寄るスピーカー男。相棒を見殺しにしたことについての真実を語れと樋口は責められます。
この件に関しては、まず、覚醒剤取締法違反の秋葉敬三を相棒と共に倉庫街に追い詰めた時、秋葉は相棒の志村刑事を刺して倉庫に放火。秋葉は道連れ自殺を図りました。

その時、相棒の志村ではなく、犯罪者の秋葉を救出していた樋口。情報屋の秋葉を助け、その後もその情報により悪人を次々と逮捕した樋口というストーリーも可能なのですが、その真相とは、実は、瀕死状態の志村に拳銃を突き付けられて、「秋葉を助けよ」と、樋口は懇願されていたのでした。
志村は、犯罪捜査で押収した金品から多額の金銭を抜き取っていたことを樋口に知られていて、それで、倉庫での殉職を望んでいたのでした。というのも、志村には心臓移植を必要としていた息子がいて、その費用捻出に大金が必要でした。そういう諸々の事情を承知していた樋口は真実を語れず、志村の不正事実を隠蔽していたことになります。

いずれにせよ、火の中から助け出した犯罪者、秋葉敬三の息子、秋葉雅也(梶裕貴)が古井戸のスピーカーから流れる声の主でした。「何故、父を助けたのか。父があの時に死んでいたら、俺の人生は変わっていた」というのが雅也の言い分です。父の敬三は、刑期を終えての出所後、再び覚醒剤に手を染めた挙句、三人を無差別殺人していました。それで、息子の人生も、世間から後ろ指をさされて一変。
広場(横浜ハーバースクエア)のパラソル下にいて、そこから花丸印付きのパソコンを使い、古井戸のスピーカーに音声を流していた雅也は、樋口の部下の緊急出動班刑事に取り囲まれる中、爆死(自殺)します。

爆死した雅也に代わり、今度こそ、白塗り男の声がスピーカーから流れます。「重藤雄二(増田昇太)も、お前(樋口)がいなければ死ぬことは無かった」という白塗り男の声が聞こえます。

最終的に、樋口の無線機から、消防車の鐘の音を聞き取ったひかり。消防出動要請による走行ルートから古井戸の場所を特定し出動班が急行。一時間は既に経過して時間オーバーにはなっていましたが、古井戸を発見。井戸の底に下りた石川透(増田貴久)の心臓マッサージで息を吹き返した樋口を引き上げます。
古井戸内の四体の白骨は、監察医(安藤政信)に回されます。この監察医こそ白塗り男の正体であり、胸の焼き印と右足外傷、そして、いずれも五十代半ばの男性という共通点のある四体の白骨を前に、監察医見解を聞きに来たひかりと樋口が帰った後、その室内で舞を演じます。

白塗り男に殺害され白城山の山林で遺体となって発見された刈谷俊一の発信履歴に神奈川県警本部長の小野田則親(大河内浩)の名前があり、その件について、透が小野田本部長に詰め寄ります。本部長の机の上には四人(柏田亮ほか三人=古井戸の白骨体)の顔写真付き資料が置かれていましたが、透が現れると、本部長はこれを隠します。
小野田本部長は、刈谷について、同郷で高校生時代の知り合いなのだと告げるだけで、それ以上の詮索を許しませんでしたが、樋口の救出が成功した直後、自ら警察を辞職して行方不明になります。

白塗り男が大樹の入院先病院に赴き、ひとり食堂にいる大樹の耳元に何事かを囁(ささや)いて立ち去ります。
絵画療法をしている大樹の絵の異様さに気付いていた樋口。樋口自身の顔が黒く塗り潰され、そして、「ひかり」と記されている絵(顔)も、赤く塗り潰されています。どうやら、大樹は三日間の拘束中に、ひかりが母親の未希(菊池桃子)を殺したのだという暗示をかけられています。そうであれば、大樹はひかりの命を狙うことになります。
そうとは知らないひかりは、食堂にいる大樹を迎えに行き、病室に連れ戻そうとしています。その途中の階段手前で、前を歩くひかりの背中を押そうと両手を力強く揃える大樹。大樹の手が、ひかりの背中に伸びています。

6話のあらすじネタバレ

橘ひかり(真木よう子)を階段上から突き落とそうとする樋口彰吾(唐沢寿明)の息子、大樹(鳥越壮真)。そこに樋口が駆け付け、ひかりの背に手を伸ばす大樹を抱き締めます。母を殺したのはひかりなのだと大樹を洗脳している白塗り男こと監察医の久遠京介(安藤政信)の目的は、どうやら樋口と大樹の父子の絆の崩壊です。
その動機は25年前、少年(中学一年生)の虐待事件が発端になっていました。当時、賭博事件の張り込みをしていた樋口は、偶然、少年が母親に虐待されている現場を目撃してしまいます。樋口が救出した際の久遠少年の首筋には、母親の趣味であったのか、白塗り化粧の洗い落としが残されていました。

ともあれ、少年係と協力して、虐待被害少年を児童相談所で保護。母親は児童虐待で逮捕。この時、少年は最後まで母親を庇って樋口に反発。「自分が悪いんです。母を返せ!」と、詰め寄っていました。この少年、母親の虐待から樋口が救った当時の中学生こそが、久遠京介なのでした。現在、監察医としての久遠の腕と胸には火の点いた煙草を押し付けられた痕跡が残っており、そして、右肩には熱湯でもかけられたのか、大きな火傷痕が残されています。
母親が逮捕拘留され、更に困難な道を歩むことになっていた久遠。樋口によって母親が逮捕され、それで完全に母子の絆が断ち切られた久遠は、その恨みを晴らそうとしています。

古井戸の白骨四体(柏田亮ほか三人)の身元が判明します。全員が同じ年齢で、しかも同郷。山林で白塗り男に殺された刈谷俊一、そして、神奈川県警の元本部長、小野田則親(大河内浩)も、白骨となっている彼らと同年齢で同郷(同地区居住)なのでした。みな故郷での高校生時代の知り合いでした。因みに、小野田本部長は、既に警察に辞表提出していて行方不明です。

マンション(カナリヤ港東)の403号室に母親と同居している久遠。自治会長の須藤美由紀(日髙のり子)から、「一日中音楽を流し続けている母親に、その音量を落とすよう伝えて……」と、要請されます。エレベーターに自治会長と乗り合わせた久遠は、会長を殴り付け、胸に焼き印を捺す場面を妄想します。

精神疾患を抱えて幻覚に度々襲われている石川透(増田貴久)は、薬の裏ルート(かぐや薬局/久子)からの横流しを断られていて、手元の薬はあと一回分のみ。
そんな時、ネットの生配信で、配信者(成瀬チャンネルXfile)の成瀬友則(松岡広大)が心霊スポットで襲われているという通報が入ります。場所は、三年前に女子高生(佐山明日香)が殺害された本牧の廃墟です。カメラマン、平山洋介(嶺豪一)による配信映像では血塗(ちまみ)れの少女が髪を振り乱して成瀬に襲い掛かっています。成瀬は左腕を噛まれ流血しています。樋口以下、緊急出動班が廃墟に急行し、備品倉庫室内で成瀬を発見、救出。平山もボイラー室で発見、救出。ゾンビに首を噛まれている平山は病院に急送されます。
それに前後して、成瀬が怪しい電話をしているところを透が目撃するのですが、その時、幻覚に襲われ意識混濁。あとは、自分が何をしたのかも分からない状態に陥ります。その時の記憶が曖昧になってしまいます。ひかり、樋口の無線応答にも返事がありません。

成瀬の悪事が判明します。
拉致したウエイトレスの内山碧(花田優里音)に麻薬注射、あるいは、ピンク色のドラッグを与え、彼女を急性麻薬中毒に至らしめた成瀬。彼は、碧にゾンビを演じさせた後、廃墟前の車のトランクに放り込んでいました。成瀬は、碧を動物の火葬場に車で運び、そこで生きたまま彼女を焼却しようという魂胆です。ウェイトレスとして働いていた家出娘を完全に始末することで、ゾンビ映像の痕跡など、証拠隠滅しようとしています。あくまでも、三年前に殺害された佐山明日香の学生証までも偽造して、彼女の悪霊(ゾンビ)の仕業であるという設定を守ろうとしているようです。
そんな中、何とか微かに意識を取り戻した碧が閉じ込められているトランク内からECU(港東緊急指令室)に連絡。そのやり取りの中で、火が爆(は)ぜる音を聞き取ったひかりが、山野台にある閉鎖された動物霊園火葬場と碧の連れ去られた場所を特定します。

火葬場に樋口と透が急行し、成瀬を発見します。成瀬はドラッグの服用により、ゾンビの幻覚を見て怯えています。それでも、「得体の知れない化け物が襲って来ます」と言って、スマホ撮影による配信を再開しています。が、そこに化け物など映っていません。
半年前、芸能事務所を契約解除されていた成瀬。違法薬物所持の疑いが契約解除の理由でした。碧の逮捕監禁容疑で、成瀬は現行犯逮捕されます。後に、殺人(未遂)罪等も当然、加わります。
一方、透は火葬直前状態の大型ケースを開けて、そこに碧を発見。ドクターカーが駆け付けますが、急性薬物中毒で麻痺が治まらない碧は、「た・す・け・て」と言ったきり、そのまま死亡します。

碧の死を前にしながら、ネット配信回数の爆発的伸びを喜ぶ成瀬を透が殴り、それを樋口が制止。「俺のせいで被害者を救えなかった」と、肝心なところで意識混濁に陥った透が苦しみます。「透はECUを外れる。少し休んだ方が良い」と、樋口がひかりに進言します。

ECU室内を抜け出した副室長の山城早紀(宮本茉由)が、辞表提出後、行方不明になっている小野田と秘密の電話をしています。「石川(透)が何処にいるのか教えてくれ。彼に会わなければならない」と、小野田が早紀に言っているのを、ひかりの絶対聴覚が聞き取っています。
「被害者(碧)は、俺が殺した」と悩む透が夜道を彷徨い歩き、そして、小野田元本部長と波止場の船舶格納庫で遭遇。頭を抱え込み意識を失っていた透が目を覚ますと、右手には拳銃が握られています。で、眼前には胸を撃たれた小野田の死体が転がっています。透には、小野田に遭遇した直後からの記憶がありません。自分が何をしたのかも判然としません。

7話のあらすじネタバレ

精神混濁の意識喪失から回復し、その時、拳銃を握っていた石川透(増田貴久)は、銃殺された元県警本部長、小野田則親(大河内浩)の死体を眼前にして、その場から逃走。透が走り去るのを目撃していた格納庫作業員によって110番(ECU緊急指令室)通報され、樋口彰吾(唐沢寿明)ら緊急出動班が現場に急行。拳銃発砲殺人事件の被疑者として透は指名手配されます。
橘ひかり(真木よう子)は、副室長の山城早紀(宮本茉由)に、小野田と隠れて連絡を取り合っていた理由を問質(といただ)します。早紀は透のGPSを調べ、彼の居場所を小野田に伝えていました。早紀には過去、ストーカー被害女性の一件を後回しにしていて、それで女性に被害が及び問題化した際に、小野田が庇ってくれたという経緯があり、それにつけても、小野田からの透の居場所を教えて欲しいという申し入れを断り切れませんでした。
それで小野田は、自身の過去の犯罪に接近して来た透と接触し、口止め依頼をする中で、発砲事件が発生していました。
透は行方を晦(くら)まし、それを樋口らが捜索。樋口は、裏ルートで透に薬を処方していた「かぐや薬局」の薬剤師、宮崎久子に聞き込みをして、そこで、透の危険な状態を具体的に知らされます。精神的不安定が、やがて錯乱状態に至る可能性があることを教えられます。

その頃、久遠京介(安藤政信)の部屋をマンション自治会長、須藤美由紀(日髙のり子)が訪れます。「自治会の集まりに参加して頂かないと困ります。協力できないのならマンションを出て行って……」とインターホーン越しに言われます。久遠は室内に美由紀を招き入れます。警察無線が流れる室内に不審を覚えながら、母親が横たわっている奥の部屋に向かうと、そこにはエンバーミング(遺体衛生保全)処理された母親の亡骸があります。美由紀は驚き悲鳴を上げますが、久遠に殴り付けられ、そして、焼き印を舌に捺されて殺害されます。

因みに、久遠京介という姓名は、戸籍ロンダリングによるものでした。樋口が母親からの虐待から保護した中学生当時の名前は、川村琢磨でした。が、その後の桐央大学医学部入学以来、何度も戸籍が変更されています。
そんな久遠が、勤め先の神奈川医科大学の先輩法医学教授、福田吉弘(福澤朗)から、ベルリン・レーヴェン大学の客員教授(司法解剖学)にと誘われますが、これを拒否しています。

前後して、透の潜伏(宿泊)先としてビジネスホテル街を当たる樋口ら。樋口が透を発見します。「記憶が飛んでいたのか?」と言う樋口の問い掛けに、「俺は本部長(小野田)が許せなかった。だから、俺が殺したのかも知れない」と、透。透は小野田から、「自分は白塗り男の言うことを聞かざるを得なかった」という言葉を引き出していて、その直後、銃声が響き渡っていました。白塗り男への内通者は小野田だったことになります。

透と向き合った樋口が、「お前が追っている第三者とは誰だ?」と尋ねます。
小野田と会って記憶を失なう直前、その間のことを後で確認しようとレコーダーのスイッチを入れていた透。そこには訳の分からない音声が録音されていて、「本部長は、俺が殺した」と言い残して、透が再び逃走。
とりあえず、遭遇現場に至るまで透がいたはずのビジネスホテルで聞き込みをする樋口。そこで、透が追っている人物が特定されます。透は単に逃走しているのではなく、信じられない人物を追っていました。
小野田が殺害された当日、ビジネスホテルを午前一時に出た男、株式会社アシストの名刺を持つ加藤武夫の右頬には火傷痕があって、そのホテルの防犯カメラ映像の音声を聞いたひかりは、「どこかで聞いたような声……。有り得ない」と絶句。殉職したはずの重藤雄二(増田昇太)班長の声を聞き取ったひかりは、重藤の司法解剖を担当した久遠が解剖所見を改竄(かいざん)したものと確信します。

久遠の勤務先、神奈川医科大学に、樋口、ひかり、それに、捜査一課長の重藤通孝(藤本隆宏)、その相棒の片桐優斗(中川大輔)が急行。ひかりは聞き慣れている透の足音に聞き耳を立て、非常階段で蹲(うずくま)る透を発見。「現場で何を見たのか?」というひかりの問いに、「そこに重藤班長が来た……」と、透。そんな二人の会話中、重藤(通)一課長がやって来て、透は屋上に逃げ去ります。

透がひかりを盾にして、この屋上での警官同士の争いを面白がって目撃していると思われる久遠を誘い出そうとしています。
タクシーのドライブレコーダーに、コインロッカーから花丸印が描かれた小箱を取り出す小野田の姿が残っていたとの連絡がECUから入ります。箱の中には透の拳銃が入っています。
白塗り男(久遠)により、事前に透の拳銃を入手できていた小野田。小野田は透の拳銃を使って自殺したのだと判明します。「最後の頼みだ。家族(妻と娘)には過去の犯罪事実を知らせないでくれ」と透に言って、自ら胸を撃ち抜いていた小野田。

透が盾にしているひかりの耳元に何事かを呟き、それを受けたひかりが樋口にSNS(メール)送信します。
透の狙い通り、隣のビル屋上に姿を現わした久遠が舞い、そして、「絶望をあげよう、バン!」と、人差し指を透に向けます。隣のビル屋上には、もう一人、久遠の仲間(共犯)と思われる狙撃者がいて、その銃弾が透の心臓(付近?)を撃ち抜きます。どうやら、狙撃者は、重藤班長と思われます。

8話のあらすじネタバレ

神奈川医科大学の建物屋上でライフル狙撃された石川透(増田貴久)。樋口彰吾(唐沢寿明)が止血を試みる中、橘ひかり(真木よう子)は、隣接のあかつきビル屋上から逃走する久遠京介(安藤政信)と狙撃犯を追います。その時、ひかりは聞き慣れた足音を感知。足音の先にいたのは黒フードに身を包み、そして右頬に火傷痕がある重藤雄二(増田昇太)。白塗り男(久遠京介)に殺害されたはずの重藤班長が、「来るな……」と言い残して立ち去ります。
透は、緊急手術も虚しく出血多量で危険な状態。「ご家族に連絡を……」と医師に言われた後、あえなく他界。
捜査一課長、重藤通孝(藤本隆宏)の指揮下、重藤(雄)の行方探索が開始される頃、「これから人が殺される」との久遠からの通告。殺人実行者は、なんと重藤(雄)とのこと。全身包帯の重藤(雄)が、「奴を殺す」と言っている動画がECUに転送されます。彼を殺人犯に仕立て上げることで、恋人であったひかりを絶望の淵に突き落とそうとしている久遠がいます。

重藤(雄)の車が、みなと西区のLPSビルに入ったことをつかんだECU。重藤(通)、ひかりらが現場に急行。ひかりは、地下二階駐車場で男性の呻き声を聞き取ります。駐車場にひかりが駆け付けると、そこには重藤(雄)と拉致されようとしている男、後に佐野雅弘(小林竜樹)と判明する男がいます。重藤(雄)はひかりに向けて一発、威嚇射撃をした後、佐野を拉致して車で逃走。
佐野雅弘というのは、一年半前に事故死(佐野とのトレッキング中、崖下に転落死)とされた重藤(雄)の妹、恵美(村上穂乃佳)の交際相手だった男です。因みに、母親が重藤(通)一課長の父親と再婚した際、連れ子の兄妹として重藤(雄)と恵美は重藤家に入っていたのですが、母の死後、重藤家を出ていました。

恵美の司法解剖担当医、神奈川医科大学法医学教授、福田吉弘(福澤朗)に話を聞くひかり。福田教授は、実は、恵美の司法解剖をしていなかったことを白状します。それで、恵美の遺体に残された不審な全身の傷痕が見逃されていました。
現在、日弁連会長の娘と婚約(半年前のこと)している佐野。この婚約者と出会ったのは二年前ということですから、これは恵美との交際期間中です。で、佐野は恵美が邪魔になって殺したということになります。そういう事実をつかんだ久遠が、どうやら重藤(雄)に妹(恵美)の復讐をさせようとしています。

いずれにせよ、重藤(雄)が透を撃ったのではないと考えている樋口は、狙撃場所と見られるあかつきビル屋上の現場検証で、配管の中に隠されていたライフル銃(スナイパー銃)を発見します。樋口は、この屋上に、久遠、重藤(雄)の他に、もう一人がいたのだと確信します。

海が見える別荘に久遠とエンバーミング(遺体衛生保全)処理されている母。「この景色が約束のプレゼント」とロッキングチェアの母に語りかける久遠。「ひかり、重藤(雄)、樋口と、これで役者は揃った」と嘯(うそぶ)く久遠。

拉致監禁先の家屋の中で、佐野に銃を突き付ける重藤(雄)。
当時、妊娠していた恵美。産みたいと佐野に言った恵美。堕胎を望む佐野。恵美は佐野に鞭で殴打された挙句、崖下に転落。彼女は、崖下で半日生存していて、そして死亡していました。久遠は、再利用を考えて殺すことを中断した重藤(雄)に向けて、佐野を許すのか、佐野を殺すのかの究極の選択を迫ります。で、重藤(雄)は、躊躇なく後者をチョイス。こうして、佐野に向けての復讐心に火を点けられていました。

「ここがお前の墓場だ!」と、佐野に銃口を向ける重藤(雄)。そこにひかりが現れ、久遠に利用されているだけなのだと説得します。が、あくまでも佐野を射殺しようとする重藤(雄)の右肩を撃ち抜くひかり。拳銃は重藤(雄)の右手を離れ床に落下しますが、直ぐにそれを左手で拾い上げて、ひかりにその銃口を向けます。ひかりは、それを恐れず前に進み出て、恋人だった彼に手錠。

「透が撃たれた時のことを話せ」と、樋口が、確保された重藤(雄)に詰め寄ります。
あの日、あかつきビル屋上で、妹(恵美)が殺された証拠を渡すと久遠に言われ、そこに向かった重藤(雄)は花丸印の封筒を入手。その中の証拠物を確認中、銃声を聞いていました。
そんな重藤(雄)の供述を得ているところに、ECU副室長の山城早紀(宮本茉由)より連絡が入り、「石川巡査部長(透)が屋上で狙撃される直前、建物内にいる学生、大学関係者たちを避難誘導していた多くの捜査員の中に、防犯カメラに全く映り込んでいない者が一人だけいます」とのこと。大学構内にいなかった捜査員こそが、隣りのあかつきビル屋上から透を狙った狙撃者なのです。「透を殺したのは、お前だったのか!」と、樋口が銃口を向けた先に、捜査一課長、重藤(通)の相棒刑事、片桐優斗(中川大輔)がいて、彼もまた、樋口に銃口を向けています。片桐こそが、久遠に逐一報告を入れていた真の内通者ということになります。

9話のあらすじネタバレ

白塗り男の神奈川医科大学准教授、久遠京介(安藤政信)と内通して石川透(増田貴久)を射殺した捜査一課の片桐優斗(中川大輔)に銃を向ける樋口彰吾(唐沢寿明)。片桐は相棒の重藤通孝(藤本隆宏)捜査一課長の背後にいて、盾にした上司に銃を向けています。憎しみに火を点けて引き金を引かせるのが久遠の目的だと承知している樋口は、重藤(通)の生きたままの解放と引き換えに片桐の逃亡を許します。それを受け、重藤(通)を警察車両で連れ去る片桐。
追手を完全にかわして逃げ切った山道で、片桐は、ここで重藤(通)を殺すべきかを久遠に電話で尋ね、車外に出ます。その時、隙を突いて重藤(通)が反撃に出ますが、片桐に足を撃ち抜かれ、そして、解放されます。

ホワイトハッカーの緒方拓海(田村健太郎)は、ハッカー専用機材(設備)が揃っている自宅に片桐のPCを持ち帰って、解析を開始。片桐が頻繁にアクセスしていたダークウェブ上のサイト(ETERNAL ROAD)を調べると、今まで久遠が火を点けたことで起こった殺人事件の数々が実況放送(殺人ショー化)されていた形跡があります。
それで、片桐は有料閲覧数を稼いで、その資金を久遠に調達していたことが判明。緒方は、このサイトにウイルスを投入し潰しますが、その直後、突如部屋に侵入した片桐に襲われます。
久遠も一緒にやって来ます。そして、右手人差し指を切断されます。指はクーラーボックスに納めて持ち去られます。指を復元させるには四時間が限度です。壊死が進む前に、縫合手術が必要です。

有名舞踏家の家元の娘だった久遠の母、川村由紀子(智順)は、17歳時に久遠京介を妊娠出産していました。で、これまで久遠が殺害した五人の被害者と自殺した小野田則親(大河内浩)は、由紀子と同学年で同郷(同地区居住)であることは、既に判明していました。
久遠の母、由紀子の妹にあたる松田綾子(筒井真理子)の自宅を訪ねる樋口とひかり。「貴方が良く知っている川村琢磨(高村佳偉人)というのは、実は、いま世間を騒がせている連続殺人鬼、久遠京介なのだ」と告げて、事の真相(裏側の事実)を聞き出します。
……39年前、高校生時代の小野田が泣きながら塾にやって来て、塾経営者だった綾子に報告したのは、塾に通う女子高生だった由紀子を、同じ塾の男子高校生五人が廃墟内で集団暴行したという事実でした。小野田は見張り役で廃墟の外にいて、一時間以上が経過して五人が去った後、廃墟内に入って暴行された後の由紀子を発見。小野田は、「助けて~」という由紀子の声を廃墟の外で聞いていましたが、怖くて何もできませんでした。
また、由紀子は、それで妊娠したことも分かり、結局、警察に訴えることはありませんでした。生まれる子に罪は無いと考え、由紀子は産む決心をしました。その結果、父親の分からない子を持つ者は、伝統ある舞踊の家元の跡継ぎに相応しくないという理由で家を追い出されていた由紀子。因みに、久遠に殺害されることになった暴行犯の五人とは、刈谷俊一、柏田亮、的場達也、湯田直人、横尾太一。小野田は暴行自体に直接的には関与していませんが、見て見ぬ振りをしたという罪悪感に付き纏われ、苦しんでいました。久遠に脅され、内部情報を漏らしていました。

五人の暴行犯の顔を思い出すからと、顔に白塗りを施されていた少年時代の久遠。舞踊家の娘だった母を見て、踊りを覚えた久遠。彼は、自殺未遂を繰り返す精神的に不安定な母親によって、愛憎ないまぜに育てられ、その結果、性格が大きく歪みます。
久遠の成人後、脳梗塞を患い、助からない命になっていた由紀子。経過安定で退院すると、屋上から由紀子の好きな海が見えるマンションに引っ越し、同居していました。そして、死後はエンバーミング(遺体衛生保全)を施していました。

久遠の車が鎌倉方面に向かっていることをつかんだECU。久遠の薊浜(あざみはま)別荘に急行する樋口とひかり。緊急出動班全員も同行。別荘二階の物音を聞き取るひかり。そこにはエンバーミング処理された由紀子が横たわっています。そして、二階から何者かが飛び降りた音が入り、それを追う樋口。緒方の指が収納されているクーラーボックスは別荘内には見当たりません。この時点で、指の壊死まで、あと三時間。指の回収を急ぐ樋口は、由紀子の遺体に火を放ったかのように見せかけ、久遠を挑発。久遠が姿を現すよう仕向けます。が、この時、久遠は挑発には乗りませんし、別荘内に踏み込んで来る樋口らを殺害する為に仕掛けておいた爆発物のスイッチを押しません。片桐は何故かと訝(いぶか)りますが、最高のクライマックス場面まで、樋口を生かしておこうと久遠は考えています。

由紀子を暴行した五人の内の一人が的場達也であり、これが片桐の実の父親なのでした。恨んでいた父を殺してくれた久遠にシンパシーを感じ、それで彼に接近していた片桐。片桐が高校在学中に両親は離婚。父の達也は、人を騙しては詐欺まがいの行為を繰り返す人物でした。そして、母の雅恵に対しては、日常的に暴力を加えていて、それが離婚原因になっていました。片桐が父を恨むのは当然でした。それで、恨んでいた父を殺害した久遠に接近していたことになります。

久遠が自ら関わった殺人(教唆)事件の証拠品の数々が報道機関宛に届きます。そして、これらの犯行に至った背景には、39年前の複数の未成年者による性的暴行事件が関係していると主張。そんなテレビ報道があった直後、黒ずくめ衣装の久遠が緒方の指が入ったクーラーボックスを手に、港東警察署前に現れます。

「出頭するよ、……スマイル」と、樋口に向かって言います。

10話(最終回)のあらすじネタバレ

切断した緒方拓海(田村健太郎)の指を容れたクーラーボックスを手に港東署に出頭した久遠京介(安藤政信)。早速、取り調べに当たる樋口彰吾(唐沢寿明)と橘ひかり(真木よう子)。久遠は、これまでの人生を語ります。人の悪意に曝された半生を語ります。生物学上の父親が、白城山の第二登山道に埋められていた元市議会議員、刈谷俊一(高川裕也)なのだということも明かします。で、刈谷の遺体の咽喉にあったカッターナイフは、母の川村由紀子(智順)が何度も自殺未遂を繰り返す際に使ったものでした。
いずれにせよ、妻の未希(菊池桃子)、相棒の石川透(増田貴久)を殺害され、息子の大樹(鳥越壮真)を傷付けられても復讐の鬼と化さずに、あくまでも自制心を失わない樋口に対して、久遠には、ある種、羨望と嫉妬の感情があるようです。あるいは、自らのサイコパスの祖を樋口と見做し、もっともっと絶望の淵に突き落とすことで、ハマの狂犬といわれたサイコパスとしての血が目覚めるのに期待しているようです。
その頃、生前の神奈川県警本部長、小野田則親(大河内浩)と久遠が秘密裏に交わしていた電話音声がインターネット上に公開されます。県警トップが久遠に協力していることが世間に知れ渡ります。

県警本部の刑事部長(本田)らが港東署にやって来て、取り調べ途中の久遠を本部に連行しようという時、そこに、爆弾を身体に巻き付けた片桐優斗(中川大輔)が突如現れ、久遠の逃亡に手を貸します。久遠はその場を逃れ、片桐は、久遠の「ボン」という合図で自ら爆死。久遠を連行しようとしていた本部捜査員が爆発に巻き込まれます。久遠は、裏側のテラスから縄梯子を使って港東署を脱出します。樋口が発砲し、久遠は左肩に被弾。

それに前後して、指の縫合手術を終えた緒方拓海(田村健太郎)が、片桐のPCデータから、久遠が爆弾物の製造部品(材料)を大量購入している事実をつかみます。その直後、警察の手から逃れた久遠から、「高層マンション(横須賀フロントタワー)の支柱に108個の爆弾を仕掛けた」と、ECUに通告があります。仕掛けられた爆弾の半数が爆発すればマンションは崩壊します。マンション住民の上杉(三ツ矢雄二)からは、「マンションに閉じ込められて出られない」との通報もあります。エントランスから外部に出る自動ドアが開かなくなっていて、こうなるとマンション住民500人が人質です。その様子をSNSで流し、視聴者の悪意を操って楽しむ久遠がいます。
108個の爆弾キーを一般人に無差別メールで送り、誰でも起爆が可能になっています。悪意を操る爆破テロに立ち向かう住民救出作戦が開始されます。北側テラスの通風孔を破壊し、そこからマンション内に潜入したひかり、樋口、それに緊急出動班の面々による避難誘導が進む中でも、次々に悪意が発動し、爆発が続きます。因みに、横須賀フロントタワーとは、母が集団暴行された廃墟のあった場所が再開発され、その跡地に建設されたものなのでした。

最上階の共有スペースの防犯カメラ映像が作動していないということで、そこに狙いを定めて樋口が向かいます。と、焼き印の鉄棒を振りかざした久遠が樋口に襲い掛かります。樋口は久遠に銃口を向けます。「今度は外すなよ」と久遠が言い、それに対して、樋口が「お前が俺を殺せ。それで終わりにしよう」と応じます。樋口は、久遠に向かって持っていた拳銃を放ります。「何故、それほどまでに人を守るのか?」という久遠の問いに、「……分からない。ただ俺は人の心を信じている」と、樋口。「苦しんだ分だけ人は優しくなれる。負けるな、立ち向かえ、強く生きろと、あの時(児童虐待で母親が逮捕連行された時)、言えば良かった。そうすれば、お前も、人を信じられる人間になっていたかも知れない」という樋口の言葉を聞いて、俄かに涙を零す久遠。「その涙は、母親(由紀子)がお前に残したものだ」と樋口に言われ、起爆装置(スイッチ)を手放す久遠。そこに緊急出動班が駆け付け、久遠を確保。

その頃、マンションの近隣住民から子供(佐々木智成)が横須賀フロントタワーに遊びに行ったきり戻っていないという通報があります。どうやら、高層マンション内に取り残されている模様です。少年の捜索が開始されます。と、最上階の防犯カメラに少年が映っていて、そこに向かう樋口とひかり。奥の備品室で少年の「痛いよ……」という微かな声を聞くひかり。スチール棚が倒れ、足を挟まれて動けなくなっている少年を発見します。樋口が少年を抱きかかえ、ひかりに続いて爆発物が仕掛けられている備品室を脱出します。
その時、喫茶店にいる女性客(趣里)が起爆スイッチ(KEY TO BOMB)を押します。備品室に置かれていた爆発物から電子音が聞こえ、そして赤ランプが点灯します。その直後、大きな爆発が起こりますが、その時、緊急出動班に連行されていた久遠が、拘束の手を振り払って備品室の出入り口に走ります。久遠は身を挺して、ひかりと子供を抱いた樋口の盾になり、爆発の衝撃を一身に浴びて死亡。鉄材数本が胸に突き刺さっています。「誰にも殺させない。お前を殺すのは俺だ。お前が思っている以上に、人間は腐っている。……そんな顔しないで笑え。スマイル」と言い残して死にゆきます。

最後に爆弾スイッチを押した人物の特定は出来ていないと、ひかりに報告にやって来た捜査一課長の重藤通孝(藤本隆宏)が、刑務所にいる弟の重藤雄二(増田昇太)に面会してくれている彼女に感謝の意を伝えます。「面会を続けることで、雄二は痛み、悲しみを受け止めることが出来る。それが将来に向けての希望になる」と、通孝。

今回の連続事件の解決後、大樹の為にも、警察現場を退こうと思っていた樋口でしたが、亡くなった人の思いを一生をかけて受け止める為、警官を続けないといけないと説明。
「透の為にも……、それがパパの選択だ。ごめんな、大樹」と言って立ち去ろうとするその背中に、「パパ!」と大樹が呼び掛けます。「大樹!」と樋口が駆け寄ると、大樹に笑みが戻ります。どうやら、久遠の洗脳が解けた模様で、樋口の左手に右手を伸ばします。樋口が両手でその手を握り返します。

数人の少年が3Dプリンター銃で警備員を襲い、売上金を強奪するという事件が発生。「樋口班長」と、無線でひかりに呼び掛けられ、「現場に急行する」と応答する樋口。現場に向かった樋口は、すぐさま、「逃走中のマル被(被疑者)を発見」と、ひかりに報告。

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