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朝ドラ『スカーレット』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『スカーレット』の1話から最終回までのあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

戸田恵梨香さん主演の朝ドラ『スカーレット』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※最新話のネタバレは、リアタイ(視聴)後に追加します。

関連記事(原作ネタバレ)

朝ドラ『スカーレット』原作ネタバレ!第13週までのあらすじ!喜美子の結婚相手は?

見逃し配信をチェック

当記事には、『スカーレット』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「U-NEXT」で第1話から最新話までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『スカーレット』の基本情報

概要(見どころ)

朝ドラ『スカーレット』は、原作はありませんが、実在する女流陶芸家・神山 清子をモデルに半生を描いた連続テレビ小説です。

川原 喜美子(戸田 恵梨香)は戦後まもない、9歳の頃、家族で大阪から陶芸の里・信楽へ越してきます。信楽焼に惹かれ、女性が窯場に入ると穢れるとされた時代に、女流陶芸家の道を切り開いていく波乱万丈の物語です。

キャスト一覧

  • 川原喜美子(かわはら きみこ):戸田恵梨香
    ヒロイン、川原家の長女、1937年/昭和12年大阪生まれ
    ※喜美子の少女時代:川島夕空

川原家の人々

  • 川原常治(かわはら じょうじ):北村一輝
    喜美子の父、亭主関白
  • 川原マツ(かわはら まつ):富田靖子
    喜美子の母、大阪・八尾の大地主の娘
  • 川原直子(かわはら なおこ):桜庭ななみ
    川原家の次女、わがままで自由奔放
    ※直子の少女時代:やくわなつみ→安原琉那
  • 川原百合子(かわはら ゆりこ):福田麻由子
    川原家の三女、母親譲りの優しくて穏やかな性格
    ※百合子の少女時代:稲垣来泉→住田萌乃

信楽の人々

  • 大野信作(おおの しんさく):林遣都
    喜美子の幼なじみ、大野雑貨店の一人息子、8週から信楽町役場の商工観光課で勤務
    ※子ども時代:中村謙心
  • 大野忠信(おおの ただのぶ):マギー
    信作の父、大野雑貨店の店主、戦地で常治に助けられた恩義がある
  • 大野陽子(おおの ようこ):財前直見
    信作の母、おおらかな性格
  • 熊谷照子(くまがい てるこ):大島優子
    喜美子の幼なじみ、「丸熊陶業」のお嬢様
    ※子ども時代:横溝菜帆
  • 熊谷秀男(くまがい ひでお):阪田マサノブ
    照子の父、信楽で一番大きな窯元(かまもと)「丸熊陶業」の社長
  • 熊谷和歌子(くまがい わかこ):未知やすえ
    照子の母、教育熱心
  • 熊谷敏春(くまがい としはる):本田大輔
    照子と結婚、「丸熊陶業」を継ぐ
  • 慶乃川善(よしのがわ ぜん):村上ショージ
    「丸熊陶業」の陶工
  • 深野心仙(ふかの しんせん):イッセー尾形
    喜美子の師、信楽焼の火鉢の絵付け師
  • 十代田八郎(そよだ はちろう):松下洸平
    信楽にやってきた若い陶工
  • 藤永一徹:久保山知洋
    「丸熊陶業」に来る前は、美術工芸を学び陶器会社で働いていた
  • 津山秋安:遠藤雄弥
    「丸熊陶業」に来る前は、建築工学を学び建築資材研究所で働いていた
  • 黒岩次郎(くろいわ じろう):溝上空良
    ガキ大将、喜美子の同級生
  • 望月先生:前田絵美
    信楽山小学校の教師、喜美子の担任
  • 警官:森乃阿久太
    信楽の駐在警察官
  • 西牟田:八田浩司
    丸熊陶業の陶工
  • 寺岡先生:湯浅崇
    喜美子の中学校の担任
  • 松永三津(まつなが みつ):黒島結菜
    喜美子の弟子
  • 川原武志(かわはら たけし):伊藤健太郎
    喜美子の長男
  • 城崎剛造:渋谷天外
    「丸熊陶業」で働く絵付係の親方→後に辞めてしまう
  • 加山:田中章
    「丸熊陶業」従業員
  • 八重子:宮川サキ
    「丸熊陶業」の食堂で働く女性
  • 緑:西村亜矢子
    「丸熊陶業」の社員食堂で働く女性
  • 池ノ内富三郎:夙川アトム
    深野の一番弟子
  • 磯貝忠彦:三谷昌登
    深野の二番弟子
  • 佐々木今日子:杉浦琴乃
    信作の同級生
  • 宝田三郎:石田明
    常治が連れてきた喜美子の婿候補

大阪の人々

  • 庵堂ちや子(あんどう ちやこ):水野美紀
    新聞記者、男っぽい性格
  • 酒田圭介(さかた けいすけ):溝端淳平
    医学生、真面目な青年
  • 田中雄太郎(たなか ゆうたろう):木本武宏
    謎の下宿人、滅多に自室から出てこない変人
  • 荒木さだ(あらき さだ):羽野晶紀
    大阪市内の下宿「荒木荘」の女主人、女性下着デザイナー
  • 大久保のぶ子(おおくぼ のぶこ):三林京子
    元「荒木荘」の女中
  • 平田昭三(ひらた しょうぞう):辻本茂雄
    ちや子の上司、通称・ヒラさん
  • 歌える喫茶「さえずり」マスター:オール阪神
  • 泉田あき子(いずみだ あきこ):佐津川愛美
    酒田圭介に一目惚れされ付き合う
  • ジョージ富士川(ジョージ ふじかわ):西川貴教
    世界的な芸術家、「自由は不自由やでェ~」が口癖

その他キャスト

  • 草間宗一郎(くさま そういちろう):佐藤隆太
    謎の旅人、一時的に川原家で居候をする
  • 工藤:福田転球
    借金取り
  • 本木:武蔵
    工藤の弟分
  • 泉田庄一郎:芦屋雁三郎
    あき子の父、泉田工業の会長
  • 里子:行平あい佳
    生き別れていた草間の妻

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 作:水橋文美江
  • 主題歌
    曲名:フレア
    歌手:Superfly
    作詞・作曲:越智志帆
    編曲:島田昌典
  • 語り:中條誠子アナウンサー
  • 音楽:冬野ユミ
  • プロデューサー:長谷知記、葛西勇也
  • 演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航、野田雄介
  • 制作統括:内田ゆき

各話の視聴率

朝ドラ『スカーレット』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。また、各週の「最高視聴率=黄色背景」「最低視聴率=緑色背景」で示しています。

週/曜日月曜火曜水曜木曜金曜土曜週平均
第1週1話
20.2%
2話
19.2%
3話
20.6%
4話
20.7%
5話
20.0%
6話
18.1%
19.8%
第2週7話
19.7%
8話
18.3%
9話
20.8%
10話
19.9%
11話
20.3%
12話
22.4%
20.2%
第3週13話
18.0%
14話
20.4%
15話
20.3%
16話
19.7%
17話
20.3%
18話
19.2%
19.7%
第4週19話
20.2%
20話
13.9%
21話
19.6%
22話
20.1%
23話
21.3%
24話

18.3%
18.9%
第5週25話
17.9%
26話
19.1%
27話
19.5%
28話
19.0%
29話
20.0%
30話
19.1%
19.1%
第6週31話
20.1%
32話
19.6%
33話
19.7%
34話
20.4%
35話
21.4%
36話

20.0%
20.2%
第7週37話
21.7%
38話
19.3%
39話
20.3%
40話
18.9%
41話
21.1%
42話
18.6%
19.9%
第8週43話
20.3%
44話
19.8%
45話
19.6%
46話
19.4%
47話
19.5%
48話
17.9%
19.4%
第9週49話
18.8%
50話
18.8%
51話
20.5%
52話
20.1%
53話
19.9%
54話
18.7%
19.4%
第10週55話
18.4%
56話
18.6%
57話
19.3%
58話
18.2%
59話60話
第11週61話62話63話64話65話66話
第12週67話68話69話70話71話72話
第13週73話74話75話76話77話78話
第14週79話80話81話82話83話84話
第15週85話86話87話88話89話90話
第16週91話92話93話94話95話96話
第17週97話98話99話100話101話102話
第18週103話104話105話106話107話108話
第19週109話110話111話112話113話114話
第20週115話116話117話118話119話120話
第21週121話122話123話124話125話126話
第22週127話128話129話130話131話132話
第23週133話134話135話136話137話138話
第24週139話140話141話142話143話144話
第25週145話146話147話148話149話150話

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『スカーレット』の最終回ネタバレ(予想)

窯場に女が入ると穢れると、女性が忌み嫌われていた頃。
信楽焼を愛した少女は、女流陶芸家の先駆け川原 喜美子(戸田 恵梨香)になった。

第二次大戦後、大阪から陶芸の里・信楽に越してきた喜美子。
地元の中学を卒業後、好きな絵を続けたくて美術系大学の進学を希望していました。
しかし、父・川原 常治(北村 一輝)に許してもらえず和洋裁学校へ進学します。
卒業後、大阪で就職しましたが、間もなく信楽に戻ります。
そして、陶器の絵付け助手として働きながら陶芸家を目指します。

喜美子は青年陶芸家と恋に落ち結婚、一男一女、二人の子供に恵まれます。
夫婦で窯を営み、二人で陶芸家として生きることを思い描く喜美子とは裏腹に、夫は陶芸活動に反対します。
ほどなくして、二人の子供をおいて助手の女と家を出た夫。
喜美子は一人で子供を育てていくことを決意します。
貧しいにもかかわらず困った人を放っておけない喜美子の周りには、彼女を慕う人々が集まります。
そんな中、自らの窯を開き試行錯誤の末、独自の焼成法編み出します。
新しい信楽焼は展覧会に入選、個展を開くようになり、海外でも認められます。
喜美子は女流陶芸家としての地位を確立します。

長女は短大を卒業、成長した長男も同じ陶芸の道を歩み、順風満帆に思えた矢先、長男が白血病を発症。
喜美子は骨髄のドナー探しに奔走しますが、2年後、病状が悪化した長男は亡くなります。
悲しみを乗り越え、似た病を患う人や家族に同じ思いをさせまいと、骨髄バンク設立に尽力します。

『スカーレット』各話のネタバレ

以下は放送前に公式サイトで発表されている朝ドラ『スカーレット』の物語概要です。

戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子。名前は川原喜美子。両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。
15歳になった喜美子は、大阪で就職し、新たな出会いによって、さらに成長する。信楽に戻ったのちは、地元の信楽焼に惹(ひ)かれ、男性ばかりの陶芸界に飛び込む。陶芸家・川原喜美子を目指して奮闘する毎日が始まる。
やがて愛する男性と結婚し、二児を授かった喜美子。仕事も家庭も、と、まい進の日々が続く。だが、結婚生活は思惑どおりにはいかない。最愛の息子は陶芸の跡継ぎとなるも、やがて別離が。喜美子の人生は波乱万丈だが、その中で陶芸への情熱は変わらず、自らの窯を開き、独自の信楽焼を見いだす。
陶芸家として独立したものの、貧乏は相変わらず。だが、困った人を見捨てておけない彼女を、頼る者は後を絶たない。なかでも、喜美子の陶芸そして人柄に惹かれて集まった若者たちを、我が子同様に愛し、見守り、育てていく。
彼女がつらい状況にあるときに支えるのは、かつて助けた人たち。喜美子は陶芸の道に再び希望を見いだし、新たに絆を結んだ人たちとともに歩んでいく。

■タイトル『スカーレット』とは
緋(ひ)色のこと。伝統的に炎の色とされ、黄色味のある鮮やかな赤。
緋=火に通じ、陶芸作品に表れる理想の色のひとつである。
主人公の生業(なりわい)である陶芸では、窯をたく炎が勝負。熱く燃えるような、情熱的な人生につながる。

出典:https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/314754.html

2019年9月30日からNHK総合にて放送開始された戸田恵梨香さん主演の連続ドラマ『スカーレット』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

第1週(1話~6話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第1週では、9歳の喜美子が滋賀県の信楽へとやってきます。
おてんばな喜美子と、お人好しで豪放磊落(ごうほうらいらく)な父・常治の人柄にクスリと笑えます。

第1週(1話~6話)あらすじ

第1話:川原一家、信楽へ

昭和22(1947)年 春。
のちに女性陶芸家の道を切り拓くことになる川原喜美子(戸田恵梨香/子役:川島夕空)は、9歳のときに、父・常治(北村一輝)と母・マツ(富田靖子)、そして上の妹の直子(やくわなつみ)とまだ赤ちゃんの百合子とで、琵琶湖近くの信楽(しがらき)へとやってきました。
それまでは大阪に住んでいたのですが、空襲で全てを失い、さらには戦後に始めた商売にも失敗してしまったため、常治が、かつて戦場の仲間であった大野忠信(マギー)を頼ってきたのです。

忠信にとって常治は、ただの戦友というだけでなく、命の恩人でもありました。そのため、妻の陽子(財前直見)とともに、何かと川原一家を気にかけてくれたのでした。

引っ越し当日、元気に走り回る喜美子は、忠信の一人息子・信作(中村謙心)に出会います。
信作は、元気ハツラツとした喜美子とは対照的で、気弱で無口な少年でした。
そこへ、地元の少年たちもやってきて、見慣れぬ喜美子を茶化してきました。これに怒り、ほうきを手にして反撃する喜美子。

喜美子は頭にかすり傷を負って帰宅しました。
すると常治が、かわいい娘に怪我を負わせるとは何事か!と、主犯格の少年・黒岩次郎(溝上空良)宅に乗り込みます。
すると、喜美子以上に酷い怪我を負った次郎が出てきて、すごすごと帰宅する常治。喜美子へ、道具(ほうき)を使って喧嘩したことを卑怯だと言い、女の子が喧嘩するなと強く叱り飛ばしました。

そんな厳しく躾ける常治でしたが、自分には甘く、借金があるのに、大事な生活費を酒につぎ込んでしまうことも。
仕方なく、金の工面のため、マツの着物を売りに大阪へと向かう常治。
その父の後ろ姿に「ちゃんと高く売ってくるんやでー!」と言いつける喜美子でした。

第2話:出会い

その日、信楽の小学校へ初登校する道すがら、たぬきを見つけた喜美子。
喜美子はたぬきを追い、その先で土を掘っていた慶乃川善(村上ショージ)という陶工に出会います。
信楽の土は良い土で、これを焼いて陶器を作るという。喜美子は、土がお金になるのか、と目を輝かせますが、慶乃川から仕事の邪魔だと厄介払いされてしまい、仕方なく学校へ向かうことに。

そうして転校早々、遅刻してしまった喜美子。
自己紹介を済ませた後、国語の授業中だったので、望月先生(前田絵美)から教科書を読むように言われます。喜美子はこれまで家事手伝いばかりで読み書きなどまともに習っていなかったため、漢字が全く読めず、皆をどよめかせました。
そんな喜美子に、放課後声を掛けてきたのが熊谷照子(横溝菜帆)。
照子は、この信楽で一番大きな窯元「丸熊陶業」のお嬢様。「アホでかわいそうな子だから、友達になってあげる」と言ってきました。その言い草が気に食わなかった喜美子は「忙しいから友達なんていらない」と断ってしまいます。
その帰り道、黒岩率いるいじめっ子たちにまた絡まれますが、常治の言いつけを守り、喧嘩せず、無視して帰宅する喜美子でした。

帰宅後、いつものように家事手伝いに奔走する喜美子。
「お腹すいた~」と駄々をこねる直子の相手もします。喜美子は、わがままを言ってマツを困らせる直子を窘めますが、泣かれるとあまり強くも言えませんでした。というのも、喜美子には直子への負い目があったのです。
大阪で空襲のあった日、親から任され、直子の手をひいて防空壕へと向かっていた喜美子。しかしあまりの人混みに、つい手が離れてしまい、直子は焼夷弾が降り注ぐ中、一人取り残される恐怖を味わいます。それがトラウマとなってしまった直子。
その当時のことを思い出しては涙する直子を、喜美子は懸命に慰めるのでした。

一方その頃。
大阪で着物を売って金を手に入れた常治は、また酒を買ってしまい、さらには物乞いにまで金を恵んでしまいます。
そんな折、路地裏で暴漢に襲われた一人の男・草間宗一郎(佐藤隆太)を助け起こしました。

第3話:給食は命綱や!

喜美子の通う小学校では、週2回の学校給食がありました。
といっても、それは家庭から持参したお弁当の補助食程度(味噌汁と牛乳だけ)。けれど懐の寂しい川原家では弁当を用意することができず、喜美子にとって給食こそが主食でした。

帰宅すると、常治が見知らぬ男・草間を連れて大阪から帰ってきました。
暴漢に襲われたという草間は、怪我自体は大したことなかったものの、心の病にかかり生気が抜けた状態。医師曰く、戦後はこういった者が多いという。
そのため常治は、心の養生のためにと自然豊かな信楽の家に連れて帰り、着物を売った金で買ってきた米や卵で、おかゆを振舞ってやれと喜美子に命じました。

たくさん食べさせてやりなさいという常治の意向で、草間の茶碗に、おかゆをなみなみと盛る喜美子。
それに比べ自分の茶碗には、ほんの少しのおかゆ。喜美子はそれを大切に味わいます。
一方元気のない草間は、躊躇いがちに一口だけ食べます。そんな草間の、数少なく発せられた言葉の聞き慣れないイントネーションに「どこの国のひと?」と尋ねる喜美子。
草間は、東京で生まれ育ち、大学は関西。その後は、終戦まで満州鉄道で働き、そして最近なんとか日本へ帰って来れたとのこと。
そんな複雑な経歴を言い当てたかのような喜美子に「君は鋭いね」と言う草間。そのスマートな言い方にキュンときてしまう喜美子でした。

しかし後日、居候の草間が増えたことで、給食費が出せないかもしれない、とマツから聞かされた喜美子。
給食は喜美子にとって命綱。それだけは死守しなければと、草間には早々に元気になって家を出てもらおうと、話をつけに行きました。

一方、忠信の口利きで、丸熊陶業の仕事を紹介してもらった常治。
社長の熊谷秀男(阪田マサノブ)に挨拶をし、火鉢の運送に精を出します。

第4話:陶芸家はあかん

草間を探しに出た喜美子。
土堀をしている慶乃川と話し込んでいるのを見つけます。
草間は、信楽の土に興味を示し、その土を「あったかい感じがする」と称賛。これに気分をよくした慶乃川は、仕事で火鉢を作るほかに、趣味で茶碗も作っていると明かします。
すると、草間と喜美子は慶乃川の作品を見たいとせがみ、自宅へお邪魔することに。

満州にいるとき、美しく絵付けされた陶磁器の大皿を見て感銘を受けたという草間。慶乃川の自宅に並べられた作りかけのものに、興味津々な様子で目を走らせます。
その後間もなくして、照れながら自作の茶碗を披露した慶乃川。それを見た喜美子は「これ歪んでるやん!色も剥げてるし」と酷評。これに「やっぱりアカンか~」と笑いながら肩を落とす慶乃川でした。

その夜、草間は、慶乃川の作品をこき下ろした喜美子を窘めます。
「ひどいのは作品じゃなく君の心だ。ああいう態度はいけない。一生懸命作った人に失礼だ」と。

喜美子は反省し、翌日、慶乃川の自宅を訪ねて謝罪することに。
すると「わざわざええのに」と笑って許す慶乃川。自身でも、陶芸家としての才能が無いことを自覚しており、喜美子の言うことはもっともだと言う。近いうちに陶工も引退して、これからは田舎で畑仕事しながら細々と暮らすとのこと。
そして喜美子へ「陶芸家はあかん。全然金にならへん」と忠告します。
これを素直に聞き入れ、「金にならんことはしません」と宣言する喜美子。自宅を引き払うという慶乃川から、使わなくなった紙を貰い受けました。

その後、大野雑貨店の陽子からも絵具を譲ってもらい、「紙芝居が見たい~!」と駄々をこねていた直子のために絵を描き始める喜美子でした。

第5話:川原家の家訓

喜美子の絵を見て「上手だね」と感心する草間。
喜美子は草間に褒められて嬉しくなると、さらに熱中し、学校を行くのも忘れて絵描きに没頭してしまいます。

その夜、大野家で酔い潰れた常治を迎えに行く喜美子。
学校に行かなかったのがバレて、あわや常治に怒られるかと思いきや、「おなごに学問は不要。それが川原家の家訓や」と言われ、安堵するのでした。

翌日も、学校へ行ったものの授業中も絵描きに没頭します。
これを望月先生に注意されますが、喜美子は常治が言っていた川原家の家訓を持ち出し、開き直りました。

帰宅後、直子やマツ、草間の前で、完成した紙芝居を得意気に披露する喜美子。
「一人10銭な」などと一人前にお金を要求します。
そうして披露された紙芝居には、身近な情景(琵琶湖や、道端に置かれたたぬきの置物、直子のふとした笑顔)が描かれていました。そのどれもが味のある素晴らしい絵で、心から称賛の拍手を送る草間とマツ。一方、直子は、紙芝居なのにストーリーが全く無いことに不満を漏らします。

するとそこへ、常治がものすごい形相でやってきました。
働き先の丸熊陶業で、照子が父であり社長の秀男に、喜美子の学校の様子(読み書きができない。それを良しとする家訓があるなど)を言いつけて、笑われていたのです。
そこで、このままではイカン!と、急ぎ帰宅した常治。家訓をいとも容易く覆し、「お前には何の取柄もないんだから、せめて勉強せえ!」と喜美子に命じます。
すると、これに異議を申し立てる草間。この絵を見てください、と。
しかし常治は、喜美子の絵を取って見るも「こんなのただの落書き。腹の足しにならん」と一蹴。喜美子に、照子に教えてもらうよう話をつけてきたから、と今すぐ勉強するよう催促します。
喜美子は、描いた絵を投げ捨てると「わかった」と言い、照子の自宅へと向かったのでした。

照子から、理科の教科書でじゃがいもやサツマイモの作り方を学んだ喜美子。
すっかり元気を取り戻し、これを自宅で栽培しようとマツに提案します。マツは「いいわね」と相槌を打つと、草間が家を出て行ったことを伝えます。紙芝居代として幾ばくかのお金も置いてくれたから、これで給食費も払える、と。そして、喜美子宛の走り書きも手渡しました。

喜美子はそれを受け取ると、一人外に出て、草間が書いたものに目を走らせます。
そこには、喜美子への感謝と別れの言葉が綴られていたのですが、漢字が読めず殆ど理解できません。虚しさと寂しさに涙する喜美子でした。

第6話:照子の淡い恋

昭和22(1947)年 冬。
信楽に来て半年が経った頃、川原家に電気が通りました。
そして、薪風呂も設置。風呂焚きは喜美子の仕事で、常治に「熱い!」「冷たい!」と文句を言われながら、丁度良い薪のくべ方を模索し、今では玄人並みの腕前に。
庭に作った畑の世話も喜美子の仕事で、大根など作物も増え、収穫もできるようになりました。

そして、漢字も読み書きできるようになった喜美子。
照子はそれは自分のおかげだと主張すると、その見返りとして、信作へ手紙を渡してほしいと要求。照子は信作へ恋をしていたのです。
手紙には「墓地で待ってます」と書かれていました。逢引は人気の無いところ、すなわち墓地が定番だと思い込んでいる照子。実際、年の離れた兄が生前、墓地で女の人と会っていたのを見ていたという。
その兄は、戦時中、学徒出陣で帰らぬ人となり、今はその墓地に眠っていました。そして今日はその兄の誕生日で、例年、信作と墓参りをしていたという。
けれど、信作は「考えるとしんどいから、もうやめたい」と喜美子に伝言をお願いすると帰ってしまいます。
仕方なく、照子は喜美子と二人で墓参りすることに。
その後、信作が来てくれたなら、こういうことをやりたかったと、喜美子相手にデートのシミュレーションをする照子。これにすっかり気分が高揚した照子は、友達になってあげる!とまたもしつこく催促してきて、それを適当にあしらう喜美子でした。

帰宅すると、家の中が物々しい雰囲気に。
大阪から借金取りの本木(武蔵)と工藤(福田転球)という強面の男が来ていたのです。
しかも、常治は問屋の集まりに出ていて、来週明けまで不在。
どうしよう、と震える喜美子でした。

第1週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

負けん気の強い喜美ちゃんが、とにかくかわいくて面白い!
理屈抜きで応援したくなりました。
そして、情に厚い豪放な父・常治も。お金が無いのに飲んだくれたり、早とちりしたり、見栄っ張りで、そのしわ寄せで喜美子たちに苦労掛けたりと、どうしようもないお父さんだけど、でも憎めない!
北村一輝さんが、また絶妙に、コミカルでチャーミングに演じてくれてます。だから魅力が倍増!
北村一輝さんは、「昼顔」等で見せていたセクシーさや、社会派ドラマ等で見せるシリアスさ、そして「ATARU」や今作で見せてくれるコメディの顔と、ほんと演技の振り幅が広くて、大好きな俳優さんの一人です。
これからも喜美ちゃんと常治の笑えるやり取りに期待!

なっちゃんに続き、また絵の才能に恵まれた喜美ちゃん。
お父さんの常治も、なっちゃんのお父さんのように、実は上手かったりするんでしょうか。
絵の才能があるのって、ほんと羨ましい!
今後の喜美ちゃんの作品が楽しみです。

主題歌の、Superflyが歌う「フレア」は、あの喜美ちゃんにぴったりですね!
明るく前向きで、さわやかな元気をくれる歌。
この先半年間、私も、朝はこれを聞いて一日のはじまりの元気をもらおうと思います!

第2週(7話~12話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第2週では、15歳まで信楽で暮らした喜美子の少女時代の模様が描かれます。
草間と再会し柔道を学んだり、借金取りや照子の人さらい騒動があったり。そうして成長した喜美子は、就職に際し、別れのときを迎えます。

第2週(7話~12話)あらすじ

第7話:借金取りがやってきた

昭和22(1947)年 冬。
大阪から借金取りの工藤(福田転球)と本木(武蔵)が、川原家にやってきました。
マツ(富田靖子)から風呂を沸かすよう頼まれた喜美子(川島夕空)は、わざと温度を上げて借金取りを追い払おうと目論見ます。しかし、入浴中の工藤から話を聞くうちに、工藤の言い分ももっともで、見た目ほど悪い人ではないと悟った喜美子は悪戯はやめることに。

居間に戻ると、本木がゆで卵を美味しそうに頬張っていました。
それを見た直子(やくわなつみ)が、自分も欲しいと強請ります。喜美子は頭を下げて「一個だけでも妹のために残してやってほしい」とお願いしますが、全く聞き入れてくれない本木。
そんな本木に直子は食って掛かり、ゆで卵を奪って外へと逃げ出します。それを追った本木は、直子を捕まえて羽交い絞めにしてしまいます。
万事休す、といったところで通り掛かった草間宗一郎(佐藤隆太)。本木を直子から引き剥がすと、背負い投げしてお灸を据えたのでした。

草間は、半年前に川原家を出ていった後、通訳の仕事を見つけ、ある程度お金が貯まったから、近いうちに東京へ戻るとのこと。その前に、お礼挨拶のため、改めて川原家にやってきたという。
草間は、工藤らに借金の返済にと1000円を渡し、帰らせました。

一方、大金(800円)をはたいて大野忠信(マギー)から購入したラジオを抱えて帰宅の途につく常治(北村一輝)。
そこで工藤らと出くわし、草間から借金の一部を返してもらったと聞きます。すると常治は、引き返して、忠信に、ラジオと、さらには喜美子たちへの土産に買った可愛い手袋とを合わせて850円で買い取ってもらったのでした。

そして帰宅した常治は、草間に、850円と手持ちの30円を全て渡そうとします。
草間は、川原家には恩があるからと遠慮しようとしますが、それを良しとしない常治。何がなんでも全額返そうと、差額の分までどうにかできないかと家中を探し回ります。
そんな躍起になる常治に「草間さんがいいと言ってるんだから、差額くらいいいじゃない」と言い募る喜美子。しかし、どんな些細な額でも施しを受けることを嫌う常治は、つい喜美子の頬を打ってしまうのでした。

第8話:女にも意地があるんじゃ!

頬を打った常治に「なんで!」と問う喜美子。
常治は「男の意地じゃ!女にはわからん」と返します。

常治の言い草に引っ掛かりを感じた喜美子は、その夜寝ずにその意味を考えました。
そうして、朝、その答えを見つけ、常治に話を聞いてもらいます。

先日、紙芝居を見に直子と一緒に行った日のことを。
その日は、お金と引き換えにポン煎餅が配られていたのですが、喜美子たちは手持ちがなく、「せめて直子だけでも貰えないか」とお願いしても、聞き入れてもらえませんでした。これを見た周りの子たちは「お金が無いのに厚かましい!」と囃し立てます。
ただ、紙芝居を見るだけだったらお金が無くてもいい、とおじさんが言ってくれました。けれど喜美子は見たい気持ちを抑えて、帰ってしまったのです。

この時の気持ちが、常治の言う「意地」だと気づいた喜美子。
「女にも意地と誇りはあるんじゃ!」と高らかに宣言します。

これを傍で聞いていた草間は、昨日、喜美子が柔道を学びたいと言ってきたことを思い出します。
その時は、女の子が柔道を学ぶことに躊躇いがあったのですが、その考えを改め、東京行きを少し遅らせて、喜美子のために柔道教室を開くことに。
これに喜美子は大喜び。大野信作(中村謙心)など近所の子供たちにも呼びかけます。すると、やんちゃな黒岩次郎(溝上空良)や、丸熊陶業のお嬢様・熊谷照子(横溝菜帆)も参加したいとやって来ました。

そうして喜美子たちは、草間の指導の下、柔道の心得を学んだのでした。

第9話:叶えたい夢

冬休みの間も、草間に柔道を習う喜美子たち。
厳しい練習に筋肉痛がツラいとぼやくことも。けれど、普段、日本舞踊や三味線など数多くの習い事で鍛えられている照子は、こんなのへっちゃらだという。そんな照子の将来の夢は、婦人警官になること。当時、女性が警官になることは珍しく、新聞に載るほどの偉業でした。

一方、子供たちが柔道を学んだことで、喧嘩が少なくなり、礼儀正しくなったと喜ぶ親たち。
彼らはそのお礼にと、草間に礼金を出そうとしますが、草間はそれを受け取ろうとせず、代わりに、ラジオがほしいと願い出ました。
それは、常治が買って帰ろうとしたラジオ。皆は費用を出し合って、「このラジオ、草間さんのために家に置いてあげて」と常治に渡したのでした。

直子は居間にラジオが来たことを喜ぶも、喜美子はそれ以上に、草間が東京に行ってしまうことがショックで表情を曇らせます。
なぜ東京に行かねばならないのか、と草間に理由を問いました。
草間は「4年前に満州から日本に帰した奥さんを見つけるため」と答えます。すると「4年も見つけてやれないなんて、奥さんカンカンやで!」と返す喜美子。
その反応に草間は、驚いたような嬉しいような、複雑な表情を見せます。普通、満州から帰国して4年も見つからなければ、亡くなったと思い、「諦めたほうがいい」と言われるのが常でした。
けれど、生きていると思ってくれた喜美子。それが嬉しかった草間は、「奥さんを見つける夢、叶えてみせる」と力強く誓ったのでした。

第10話:人さらい騒動

朝、道場で練習していると、照子の母・和歌子(未知やすえ)が鬼気迫った顔で「照子がいなくなった!照子を知らない?」とやってきました。
なんでも、ちょっとした喧嘩をしてしまい、いつもならすぐに戻って来るはずが、なかなか帰ってこないという。
しかも近頃は、草津のほうで12歳の少女が見知らぬ男に連れ去られるという物騒な事件も。まさか照子も誘拐されたのではないかと心配していました。
そこで、道場の練習は早々に切り上げ、草間たちも探しに出ることに。喜美子ら子供たちは家に帰りました。

すると、警官(森乃阿久太)が信作の母・陽子(財前直見)と共に家にやってきました。物陰には、忠信の姿も。
警官は、落とし物の赤い手袋の持ち主が見つからないから、喜美子と直子に使ってほしいという。これは、忠信が常治から買い取った手袋を、本来プレゼントされるはずだった喜美子と直子に渡すための芝居でした。
喜美子は本当に貰って良いものかと躊躇いましたが、警官と陽子たちに気圧されて受け取ることに。
喜美子たちは、その手袋の可愛らしさとあったかさに大喜びし、その手で常治の頬を温めてあげたのでした。

その後も、行方知れずの照子が心配な喜美子は、照子の無事を祈るため、神社にお参りすることに。
そこで、不審な男(八田浩司)から逃げている照子と遭遇。
喜美子は果敢にも男に立ち向かいます。けれど、男は不審者ではなく、家を飛び出した照子を連れ戻すために追い掛けてきた丸熊陶業の陶工・西牟田だということが判明。
人さらいだと思われたこの事件、結局は照子の家出だったというオチで幕を閉じました。

そして冬休みが終わり、草間が信楽を去る日がやってきました。
喜美子は、草間と再会を約束します。
そして、餞別にと自作のたぬきの信楽焼を持参した慶乃川善(村上ショージ)や、続々と集まってきた柔道の生徒とその親たちと共に、草間を送り出したのでした。

第11話:15歳の喜美子

昭和28(1953)年 2月。
喜美子(戸田恵梨香)は15歳となり、この春から丸熊陶業への就職を予定していました。
一方、信作(林遣都)は高校進学を予定しているのですが、勉強嫌いなため、中学を卒業して働きに出る喜美子を羨みます。

就職に先立ち、丸熊陶業の社長・秀男(阪田マサノブ)へ挨拶に出向く喜美子。
すると、秀男から「就職の話は無かったことに」と言われてしまいます。
秀男は、娘の照子(大島優子)が世話になっているから雇おうとしたものの、男ばかりの職場に15歳の少女はさすがに厳しいだろうと、周囲から強い反発があったという。
秀男は誠心誠意謝罪し、両親へも改めて挨拶に伺うと約束したのでした。

一方、丸熊陶業ほどの大手(日本の火鉢はほとんど信楽で作られ、丸熊陶業はその信楽の中で一二を争う大会社)に喜美子が就職できたとあって、気持ちが大きくなった常治は、また新しい商売を始めようと、失職して路頭に迷う男二人を気前よく雇おうとします。
さらには、近所のお母さん方が自宅に集まり、就職祝い用の洋服を仕立てようと盛り上がったり。そんな、喜美子の就職を喜ぶみんなの前で、なかなか就職話が無くなったことを切り出せない喜美子でした。

そんな中、忠信と祝杯をあげていた常治。
そこに西牟田がやってきて、事情を全て聞きます。自宅にも秀男がやってきて、マツも知ることに。

その後、常治はふらっと姿を消してしまいます。
再び家に戻ってきたのは、数日後のことでした。
常治は「口約束はあかん。今度は一筆書いてもらった」と言うと、一通の封書を喜美子に手渡します。
それは、常治曰く、いとこの荒木さだ(羽野晶紀)が大阪で経営している「荒木商事」で、雇うという誓約書でした。
喜美子は、春から働けることに喜ぶも、大阪という遠い地に驚きました。

第12話:うちは信楽の子や!

遠い地での就職先に虚を衝かれるも、笑顔で「わかった」と答える喜美子。

翌日、寺岡先生(湯浅崇)が自宅にやってきました。
寺岡は、喜美子の絵の才能や学力の高さを買っており、ぜひ高校進学をと勧めにきたのです。そのためならば一肌脱ぎ、奨学金も貰えるようにすると。
けれど常治は「この春から男二人雇うことになり、さらに家計は苦しくなる。喜美子には働いて仕送りしてもらわないと」と、進学の話を断りました。

中学の卒業式を迎え、その帰り際、照子(大島優子)に呼び止められた喜美子。
照子は、親に丸熊陶業を継ぐように言われ、婦人警官になる夢を諦めたという。このままずっと信楽で暮らしていくのに、喜美子がここを去るのが許せないと立ちはだかってきたのです。
「もし大阪に行くのなら、うちを倒してから行きなさい!」と。

喜美子はそれに応えるべく、柔道で決着をつけることに。
信作に柔道着を持ってくるよう指示すると、二人は道場へ。
道場へ着くなり、気が逸る照子はさっそく挑みかかってきました。対峙する二人。しばらく互角の勝負をみせるも、最後は、喜美子が華麗な大外刈りをお見舞いしたのでした。

照子は負けた後も「大阪行ったらアカン!信楽捨てるんか!」と詰り、「友達はあんただけ。あんたが信楽を去ってしまったら、うちは一人ぼっちや」と泣き出しました。すると喜美子は、ことさら明るく笑いながら、泣きじゃくる照子の頭を撫でたのでした。

その夜、喜美子は風呂の薪をくべながら、常治に話かけました。
「うちはもう信楽の子。このまま信楽でみんなと一緒に暮らしていきたい。大阪に行きたくない!」と。
喜美子にしては珍しく、泣きながら、今まで飲み込んできた本音を吐露したのでした。けれどそれを受け入れてやれない常治は、代わりに、喜美子が初日に出会ったというタヌキの道の先にある、夕日が美しい丘の話をします。

翌日、喜美子はそこへ行くと、その景色の美しさに息を飲みます。
そして、その場に落ちていた信楽焼の破片を拾い、それを旅のお守りにするのでした。

第2週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

今週、いっきに成長した喜美ちゃんたち。
子役の川島夕空ちゃんたちが、めちゃくちゃ可愛くて、そして演技も素晴らしく上手で、それをもう見られないのかと思うと、ちょっぴりさみしい。
ワガママな直ちゃんも、愛おしく思えた矢先だったんですけどね。
「りんごとぉ~おミカンとぉ~空からいっぱい降ってくんねん」と、喜美子に紙芝居の絵を強請る口調がものすごく可愛かったです。
何かと喜美子を困らせる直ちゃんですが、憎めない!

憎めないといえば、照ちゃんも。
本人、「性格悪くて友だちできない」と言ってましたが、あんなに真っすぐで純粋な子、そうそういないですよね。ほんといい子。…ただ、素直に言葉に出すのが苦手なだけで。でも、そんなところも愛おしい。そして大島優子ちゃんも可愛らしい!
照ちゃんにあそこまで言われる喜美子が羨ましいくらいです。

そして、草間さんもカッコよかった!
草間が立て替えてくれた千円は、今でいう二万~三万五千円相当とのこと(諸説あり)。サクっと出すにはなかなかの額ですよね。
礼を重んじる柔道を愛するのも草間さんらしい。
別れ際、多くの人が集まってくれたことに(慶乃川さんまで!)、その人望の厚さを感じました。
今度、喜美ちゃんと再会するのは、いつになるのかな。
その時もまた、ヒーローのように、困った喜美ちゃんを颯爽と助けてくれること間違いなし!ですね。

第3週(13話~18話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第3週では、出稼ぎのため大阪へとやってきた喜美子が、荒木荘で女中として働くことに。
元女中の大久保のぶ子(三林京子)との、まるで嫁と姑のようなバトルが見ものです!

第3週(13話~18話)あらすじ

第13話:喜美子、大阪へ

昭和28(1953)年 春。
6年ぶりに、一人で大阪にやってきた川原喜美子(戸田恵梨香)。
就職先の荒木商事の荒木さだ(羽野晶紀)社長との待ち合わせ場所に立つも、一向にやって来ないので、警察官(大久保正道)に聞いて、直接職場に伺うことに。

すっかり約束を忘れていたさだは、喜美子に詫びを入れて、改めて自己紹介をしました。
戦後の女性ファッションの変化に目をつけたさだは、親から継いだ会社を、ブラジャーなどの女性下着デザイン会社に変え、自らもデザイナーとして活躍しているという。常治(北村一輝)とは、母方の遠い親戚で、実はほとんど面識がありませんでした。そのため、さだは喜美子を雇うことに前向きではなかったのですが、土下座して頼み込む常治に絆され雇うことに。
とはいっても、まだ小さい会社で、3人の従業員で十分仕事が回ってるため、喜美子には「荒木荘」の女中をしてほしいという話でした。

荒木荘は、さだの実家を改装した、こじんまりとした下宿屋。
元女中の大久保のぶ子(三林京子)が手伝いにやって来てました。さだは、大久保に喜美子を紹介すると、先に部屋に行っといてと促します。
指定された部屋にいくと、窓の修理をしていた下宿人の医学生・酒田圭介(溝端淳平)の姿が。喜美子は、てっきりこの青年と相部屋なのかと勘違いし、「すみません、部屋の半分使わせて頂きます」と恐縮しながら挨拶しました。すると「可愛いらしいなぁ」と笑って、修理してただけだと勘違いを解く圭介。
すぐにさだもやってきて、ここが喜美子専用の部屋で、食事は賄い付きだと説明します。
喜美子は、食事付きで、しかも初めての一人部屋だということに大感激し、部屋中を転げ回ります。すると勢い余って、部屋を隔てるふすまに当たり、隣の部屋へ押し倒してしまいます。
いきなりふすまの下敷きになってしまった隣人・庵堂ちや子(水野美紀)は、布団の中で呻くと、気だるげに起き上がりました。

その騒ぎを台所で聞いていた大久保は「あんな子どもに女中は任せられない」と、さだに苦言を呈するのでした。

第14話:あんたには無理や!

布団から起き上がったぼさぼさ頭の女性・庵堂ちや子(水野美紀)は、呆然と喜美子を見つめると、また布団へ潜り込んで寝入ってしまいました。

その後、さだから話があると呼び出された喜美子。
大久保曰く、ここの女中の仕事は、若すぎる喜美子には勤まらないというのです。しかし喜美子は、幼い頃より家の手伝いをしてきたから炊事洗濯全部できる、精一杯頑張るからと猛反論。
すると大久保は、3枚の皿を取り出して「一枚は家族のために磨いた皿、もう一枚は仕事のために磨いた皿、最後の一枚は家族仕事関係無しに心を込めて磨いた皿。どれが一番きれいな皿だと思う?」と問いかけました。喜美子は迷いながらも、最後の皿を指差します。
大久保は「やっぱりアカンわ」と言うと、答えは、どれも同じだという。というのも、どんな気持ちで磨こうと皿は磨けば綺麗になる。一生懸命やったかどうかなど関係ないというのです。そして、家事というのは、誰にでも出来ると思われている仕事。誰に褒められるわけでもなく、家にいた時のように母親に感謝されることもない。それでもやっていけるのか、と疑問を呈する大久保。
さらには、初日早々、隣人に迷惑をかけたことを話題に上げます。ちや子は新聞記者をやっており、不規則で忙しい生活の中、束の間の休息をとっていたという。その睡眠を邪魔したとあっては、世話人失格だと。これには何も言い返せない喜美子でした。

喜美子は、大久保からお詫びの手紙と現金を持たされ、明日にでも信楽へ帰るよう言われてしまいます。
その夜、食事を出されたものの、まったく箸が進まない喜美子。そんな元気のない様子を心配したさだや圭介は、自分のおかずを分け与えます。それを一口食べた喜美子は、その美味しさに感動します。すると、切ない気持ちとは裏腹に、もりもり食べてしまう喜美子でした。

食事の後、帰り支度で鞄を開けると、入れた覚えのない手拭いと沢山の返信用葉書、そして母・マツ(富田靖子)からの手紙を見つけます。
手紙には、喜美子を応援してくれている近所の大野陽子(財前直見)たちが餞別として返信用葉書を用意してくれたこと、「汗が沁み込んだ臭い手拭いを嗅いだら、弱音も吐けなくなるだろう」と、わざと洗わずに自分の手拭いを入れさせた父・常治(北村一輝)のことが書かれていました。
喜美子は、その手拭いを顔に当てると、何度も吸い込み「臭い~!」と顔を歪めて涙を零したのでした。

第15話:荒木荘での一日

翌朝、玄関に正座して、大久保がやってくるのを待つ喜美子。
渡された詫び状とお金を返して、再び「ここで働かせてください!」と懸命にお願いします。
けれど、大久保はなかなか聞く耳を持ってくれず、食事に集まってきた、さだやちや子、圭介も巻き込んで、話を聞いてほしいと言い募りました。その必死な様子に耳を傾ける一同。

昨日、大久保の言っていた「家事なんて誰がやっても同じ。誰でもできる」に異を唱える喜美子。大久保が今までやってきたことは、誰にでもこなせる簡単なことではなく、食事も、大久保だからこそ出せる美味しさがあった、それを尊敬しているという喜美子。だから自分は、そんな大久保に少しでも近づけるよう働き、そしていつかは「あんたにしかできない」と認められて、大久保に「参りました」と言わせたい!という気概を見せました。
この意気込みに「アホらしい」と言い捨てる大久保。しかし、圭介らに頼まれていたお茶の急須と湯呑を、わざとテーブルに置いたまま台所に戻りました。これに目配せして喜美子に知らせる圭介たち。
すると喜美子は「わたしがお茶淹れてもいいんですか!」と、ようやく大久保の意図を汲み取り、大久保たちへ感謝したのでした。

こうして、喜美子の荒木荘での女中生活が始まりました。
朝は4時半に起き、玄関口や廊下の掃除、朝食の準備、ただし住人皆の生活リズムはバラバラなので、都度それに合わせて用意し、お弁当も必要あれば作って持たせます。皆を見送った後、洗濯し(これも其々分けて)、食事の買い付けなどして、また夕飯の準備に取り掛かります。自分の食事は、その合間に摂ります。あまりの忙しさに、落ち着いて座る時間もありません。
全ての家事が終わるのは夜遅く、その頃にはもうクタクタ。それでも喜美子は弱音を吐くことなく、マツへ「楽しいでー!」と手紙を送ったのでした。

そして、妙な下宿人との出会いも。
荒木荘には、さだ、ちや子、圭介のほかに、もう一人いました。田中雄太郎(木本武宏)という、元市役所勤めで、今は何をやっているのかわからない謎の男。数日間、部屋に閉じ籠ってしまうことも。
喜美子が挨拶に伺ったときは、妙な一人芝居を披露してきて、その面白さがツボにはまり、笑い転げる喜美子でした。

第16話:信楽からのエール

荒木荘には黒電話が置かれており、この時代、まだ各家庭に電話は普及していなかったため、近所宛の電話も荒木荘で受けていました。
そのため、電話の受け答えも指導される喜美子。
押し売りの電話もあるため、舐められないように、ちゃんと大人っぽい声で品よく対応するように言い含められます。

一方その頃。
喜美子からの手紙を受けたマツは、ご近所の陽子たちにもその近況を伝えました。
熊谷照子(大島優子)は、大阪生活を「楽しい」という喜美子に対抗心を燃やし、さも高校生活を謳歌しているような笑顔の写真を大野信作(林遣都)に沢山撮らせて、喜美子へ送ります。

常治は、いつものように従業員の保(中川元喜)と博之(請園裕太)を連れて飲んだくれ、酔い潰れたところを忠信(マギー)に介抱されます。
忠信の家に連れられた常治は、その店先に置かれた黒電話を目にすると、吸い寄せられるように受話器を取って荒木荘へと電話をかけました。
喜美子の声を聴いた瞬間、感極まって嗚咽してしまう常治。それを悟られぬよう、受話器を手で覆います。そのせいで、何も声が聞こえず不審に思った喜美子に切られてしまい、結局、一言も交わすことができませんでした。
けれど電話が切れた後も常治の涙は止まらず、「頑張れ、頑張れよ、喜美子」と繰り返し呟いたのでした。

後日、照子からの、高校生活を自慢した手紙を受け取った喜美子。
照子らしい、と微笑ましい気持ちに。
その後、帰宅したちや子と、信楽から大阪に出たときの話をして、旅のお供に持ってきた信楽焼の破片を見せました。すると「もしかしたら価値のある焼き物かもしれない」と言うちや子。新聞社に持っていって鑑定してもらう?と尋ねます。
これに目を輝かせながら「はい!」と答える喜美子でした。

第17話:はじめてのお給金

喜美子が荒木荘にきて、一か月ほど経った頃。
仕事も大分覚え、時間にも余裕が出てきました。その余った時間で、住人の棚の名札を作ったり、ペン立てを千切った包装紙で綺麗にデコレーションしたりと、工夫を凝らす喜美子。圭介たちから好評を得ます。

しかし、大久保はそれを快く思わず「そんな暇があるなら」と、破れたストッキングの修繕を命じました。しかも段ボール一杯に入った大量のストッキングを。
喜美子は「これは荒木荘の仕事ですか?」と疑問を呈しますが、大久保は「できるか、できないのか、どっちや」と迫るばかり。その気迫に負け「できます!」と答えてしまう喜美子でした。

けれど、ストッキングの修繕作業は細かく、神経をすり減らすばかり。その疲れで、朝寝坊してしまうことも。
それでも、次から次へと段ボールに入った破れストッキングを持ってくる大久保。ウンザリした喜美子は、枕を大久保に見立て、それに柔道技をお見舞いしてストレスを発散させたのでした。

後日、お弁当を届けるため、さだの勤め先を訪れた喜美子。
下着ショーが近いということで、若い女性たちが華やかにメイクしていました。その下着ショーに「お休みを出すから、ちや子さんと一緒に来てね」と誘うさだ。そして、今月分のお給料を喜美子に渡しました。

心躍るようにして喜美子は部屋を出ると、給料袋を開けます。
当時、大学生の初任給が6000円程と言われる中、入っていたのは千円札一枚だけ。「たったこれだけ…」と不満を零す喜美子。
すると、さだが「言い忘れてた」と喜美子を呼び止めました。今は見習いだから、その金額なのだという。大久保がいなくなって一人で切り盛りできるようになったら、大久保に渡してる分も全て喜美子に渡すから、そうしたら一人前のお給料になるとのこと。

これを聞いた喜美子は、その夜も、大久保に見立てた枕に寝技を決め、苛立ちを発散させたのでした。

第18話:わたしに引き抜き話?!

喜美子からの初めての仕送りが、川原家に届きました。
家族の皆が揃って、届いた現金書留の前で正座し、喜美子へ感謝しながら、常治が封を開けます。全額仕送りするという約束だったので、それなりの金額が入っているだろうと期待します。しかし、入っていたのは千円だけ。がっくりと肩を落とす常治でした。

その頃、大阪では。
荒木商事主催の洋装下着ファッションショーに行く日の朝、陽子たちに餞別で貰ったよそ行きの可愛らしい洋服に着替える喜美子。けれど、これに合う靴が無いからと服装を迷っていると、普段のお礼にと、ちや子が自分の靴を貸してくれました。

取材も兼ねているちや子は新聞社に寄り、ついでに、信楽焼の破片の鑑定もしてもらおうと、喜美子もそれについて行くことに。
ちや子の働き先は「デイリー大阪」という夕刊紙を発行している新聞社。
上司の平田昭三(辻本茂雄)に破片を渡すと、興味深くそれに見入ります。すると、大学の先生に詳しく見てもらおうという話になり、平田に破片を預けることにしました。
平田は、焼き物が好きらしく、九谷焼や有田焼の湯呑など何種類か持っていました。それを見た喜美子は、湯呑の汚れが気になってしまいます。そこで「気になるから洗わせてください」と願い出る喜美子。すると、周りの社員たちからも、我も我もと汚れた湯呑を渡されます。そして、ちや子からも。それを快く受け、ついでにしっかり掃除までしてしまう喜美子でした。

その後、ファッションショーを見た喜美子は、その華やかさに魅入ります。

ファッションショーの後は、喜美子が前に道端で貰ったチラシ(珈琲無料券)の歌える喫茶「さえずり」へ立ち寄りました。
そこで、謎の下宿人・雄太郎が何食わぬ顔で歌声を披露しており、驚く喜美子。
一方、ちや子は早々にファッションショーの記事を書き上げ、新聞社へ電話をします。その電話の後「引き抜きよ!」と言って、喜美子に迫るちや子。今朝、手際よく片付けをした喜美子の能力と人柄が買われ、なんと、今の5倍の給料で雇いたいというのです。
この申し出に、目を丸くする喜美子でした。

第3週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

「家事というのは、誰にでも出来ると思われている仕事で、誰に褒められるわけでもなく、とくに感謝されることもない」
この台詞に、よくぞ言ってくれました、大久保さん!ほんとそれ!と共感してしまいました。
ちょっとでも褒めてくれたり、感謝してもらえたなら、やる気が出るんですけどねぇ。

そんな主婦の気持ちを代弁してくれた大久保さん、でもその後の所業が、まるで鬼のよう…。
束の間の休息すらも、大量のストッキング修繕に充てろなんて。
喜美子がやってた工作は「暇」じゃなくて「大事な休息なんだよー!」と言ってあげたかった。
…あ、でも実際に大久保さんを目の前にしたら、怖くて何も言えなくなっちゃいそう。

大久保と喜美子のやり取りは、まるで嫁と姑みたいで、クスっと笑えることも。「大久保ぉ~!」と叫んで枕を投げ飛ばす喜美ちゃん、面白かったです。

荒木荘の女中になるのは滅茶苦茶大変そうだから、なりたくない…と思いますが、でも住人にはなってみたい!
行き届いた掃除、住人個々の好みに合わせたきめ細やかな食事、蒸し器を使ってふっくら温め直してくれる心遣い。全てが心地よい、まるで天国のよう。
ちや子や圭介たちが羨ましいです。

第4週(19話~24話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第4週では、喜美子が荒木荘で働き続けることを決意!
その決め手となった、荒木荘の住人の生き様や仕事観についても描かれます。ときに笑いと涙あり。大阪人情が味わえます。

第4週(19話~24話)あらすじ

第19話:揺らぐ心

庵堂ちや子(水野美紀)から、新聞社への引き抜き話(身の回りの世話係)を聞いた川原喜美子(戸田恵梨香)。
自分の働きぶりが認められたことに感激し、今の5倍の給料を出すという話に心惹かれます。
もし引き受けるなら、要求する雇用条件を細かく詰めたほうが良いというちや子。
荒木荘の女中を辞めるとなると、荒木荘には住めなくなるから、下宿先の手配と家賃を負担してもらおうとか、給料は今の5倍の5000円、朝は9時から、毎週日曜が休み、といったことを決めていきます。
現状、月給1000円で朝の4時から休みなく働いている喜美子にとって、その条件は、まるで夢のようでした。
ただ、父の常治(北村一輝)の口利きで働くことになった荒木荘の仕事。喜美子は、常治に話を通さなければ、と思い至ります。ですが、ちや子が、働く喜美子自身の意思が大事なのだから、父親に打診するのは、自分の意志が固まった後でいい、と助言しました。

その後、足取りも軽やかに帰宅した喜美子。
大久保のぶ子(三林京子)から、ストッキングの修繕で「縫い目が荒かったものがある」と、やり直しを言い渡されます。
これにすっかり、浮かれた気分も滅入ってしまう喜美子。でもたしかに、大久保が抜き取ったストッキングの縫合の出来栄えはいまひとつで、喜美子はすぐさま直しに取り掛かります。

その後、台所へ向かうと、大久保が喜美子のために握ってくれたおにぎりが。
その心遣いを見て、喜美子は何とも言えない気持ちに。

新聞社への引き抜き話を、酒田圭介(溝端淳平)にも打ち明けました。
すると反対の声を上げる圭介。ちや子の、まるで女を捨てたかのような暮らしぶりをみて、男ばかりの職場で仕事するのは辛いだろうと心配したのです。
田中雄太郎(木本武宏)も自身の経験から、給料といった労働条件もさることながら、職場環境や人間関係も大事だから、お試しで数時間働いてみるといいとアドバイスしました。

その勧めを受けて、新聞社で仮勤めしてみることに。
雄太郎に一芝居打ってもらって、数時間荒木荘から抜け出す喜美子。
ちや子の待つ職場へ行って、編集長の平田昭三(辻本茂雄)らに挨拶します。けれど誰もが忙しなく動き回り、ちや子も、男顔負けの威勢を見せて、現場へと飛び出してしまいます。
その凄まじい働きぶりを見て、茫然とする喜美子でした。

第20話:ブン屋の誇り

ちや子の働きぶりに驚く喜美子へ、平田は、ちや子のいろんな武勇伝を聞かせてくれました。
平田曰く、男顔負けの活躍をし、我武者羅に働くちや子には「ブン屋の誇り」が人の2倍あるという。喜美子は、そんなちや子の武勇伝に感心するばかりでした。

そしてもう一つ、喜美子が拾った信楽焼の破片の鑑定結果が出たという。
破片だったため、値打については明言できないものの、作られたのは室町時代とのこと。まさかの年代物に驚く喜美子。鑑定から戻った破片を、また大事に仕舞いました。

仮勤めが終わった後、雄太郎との待ち合わせで喫茶店へ。
どこかご機嫌な様子の雄太郎は、アイスクリームをおごってくれました。
それを食べながら、仮勤めの報告をする喜美子。半分以上は、自分のことじゃなく、平田から聞いたちや子の武勇伝となってしまいましたが、いい職場で新聞社での仕事をやっていけそうだと話します。
これに安堵する雄太郎でした。

帰宅後、夕食の場で、雄太郎がご機嫌だった理由を明かします。
「大阪ここにあり」という映画に、端役として出演が決まったとのこと。
黒澤明の「生きる」に心酔して市役所職員にまでなった(今は辞めている)雄太郎は、ずっと俳優になるのが夢だったという。端役にも関わらず「これで念願の銀幕デビューやー!」と大喜びします。それを荒木さだ(羽野晶紀)や圭介らが祝福。喜美子も、雄太郎の晴れ晴れとした表情を見て、なんだか嬉しい気分になるのでした。

その夜、寝付けない喜美子は、気の赴くままに花の絵を描きはじめます。

第21話:意地と誇りは曲げられない

夜遅く帰宅したちや子は、絵を描いていた喜美子へ、仮勤めはどうだったかと尋ねました。
喜美子は、職場の皆がいい人で、仕事も楽しかったと答えます。
しかし、世話になるのは遠慮するという喜美子。
荒木荘の仕事を途中で放り出すわけにはいかない、というのです。まだ大久保に認められていない半人前の状態で、投げ出すのは「意地と誇り」に反すると。
これを聞いて、喜美子を惑わせてしまったかな、と申し訳なさそうにするちや子。しかし、それも喜美子は強く否定します。自分にも、やろうと思えば、いろんな道が、可能性があることに気付けたと、そのことに感謝する喜美子。するとちや子は、「じゃあ一人前になって荒木荘を卒業したら、ちゃんと自分のやりたいこと見つけて、自分のやりたい道を進むんだよ」と激励したのでした。

荒木荘に残ると決断した喜美子を、雄太郎たちは歓迎します。
とくに、戦後間もなくして妹を亡くした圭介は、喜美子を妹のように思っており、残ってくれることを大変喜んだのでした。

一方その頃、信楽の川原家で、お金が盗み取られるという事件が。
それと同時に、雇っていた保(中川元喜)と博之(請園裕太)が姿を消し、連絡も取れなくなってしまいます。それでも常治は、二人を信じようと警察にも届け出ずに翌朝まで待ったのですが、結局戻ってくることはありませんでした。

そのため明日生きるための金も無く、困った常治は、喜美子を頼って大阪に出向くことに。
荒木荘に、給料の前借りをお願いするというのです。
これを、大野信作(林遣都)と直子(安原琉那)から電話で聞かされた喜美子は、素っ頓狂な声を上げて驚きました。

第22話:一人前になるまでは帰らない!

常治の話を聞いてから、まったく仕事に身が入らない喜美子。
そこへ宣言通り、常治が手土産のかぶ(自宅で栽培したもの)を持参してやってきました。

常治は、ぎこちなく喜美子に目配せしながら、なかなか話を切り出そうとしません。
そこで喜美子は、大久保と常治を席に着かせて、自分はお茶の用意で席を立つことに。

常治の目的を知らない大久保は、荒木荘での喜美子の様子を伝えます。
まだまだ半人前だけど、根性があるし、よくやってくれている、立派なお嬢さんだと。
これを聞いた常治は、嬉しそうに顔を綻ばせます。
そして、内職もやってくれていると話す大久保。
大量のストッキング修繕は、女中の仕事だけでは大して稼げないからという、大久保の心遣いでした。ペン立てを綺麗に装飾した喜美子の手先の器用さをみて、思い付いたという。
今しがた、ひと月分の内職の報酬を受け取ったという大久保は、早速それを喜美子へ渡しました。金額は、一足12円で修繕した数が128足、合計1536円にもなりました。
まさかの、荒木荘の給料より高い値に驚く喜美子たち。

大久保に礼を言って荒木荘を出た後、喜美子と常治は喜び合います。
喜美子はその全額を常治に持たせようとしますが、常治は半分ほどだけ受け取ることに。
そして、どこか寂しそうな表情を浮かべる常治に、「一人前になるまでは荒木荘で頑張る。おそらく三年、その間、信楽には盆も正月も帰らない」と喜美子は宣言しました。
喜美子の覚悟を聞いた常治は、わざと強がって「当たり前や!しっかりやれよ」と発破をかけ、信楽へ帰って行ったのでした。

第23話:その後の荒木荘

昭和30(1955)年。
喜美子も、もうすぐ18歳。荒木荘で働くようになってから2年半が経ちました。
大久保が去った後、すべて一人で切り盛りし、それにも随分慣れてきた頃です。

その頃、荒木荘の住人の様子はというと。
さだは、荒木商事が大手に吸収合併され、今は独立し、女性下着デザイナーの育成に励んでいました。そのため、喜美子が試作品下着の洗濯まで任されることになったのですが、洗濯機を買ってもらえたので、洗濯も大分楽に。
医学生の圭介は、専門を決める時期で、小児内科に進むか外科に進むか、迷っていました。
ちや子は、今も新聞社で精力的に働き、小さな新聞社が生き残るための方針転換(男性好みのお色気記事)が当たるかどうかと、しきりに気にしていました。

そして雄太郎は、2年半前の映画に出演したきり鳴かず飛ばずで、働きもせずぶらぶらしていました。
そのせいで下宿代を半年も滞納し、喜美子が内職したお金で必要経費を賄うことも。
大久保からは「お金のやり繰りも完璧にできたら一人前」と言われており、これでは、いつまでも大久保に認められないと、雄太郎に詰め寄ります。
けれど、喜美子の説教をのらりくらりと聞き流す雄太郎。そんな雄太郎に、ちや子も喝を入れます。このままでは、喜美子がお金を貯めて、美術系の学校に通うという夢を叶えられなくなる、と。そこで、歌える喫茶が店員募集しているから面接を受けてきなさい、と雄太郎に強く勧めたのでした。

喜美子には、他にも些細な悩みがありました。
近所の強面のおじさんがゴンという名の犬と散歩して、毎日夕方頃、荒木荘の前を通る度にゴンがフンをして、後始末もせずに去って行くという。
これを聞いた圭介が、「俺がガツンと言ってやる」と申し出てくれました。

そして夕方、圭介とともに、散歩のゴンを待つ喜美子。
しかしこの日やってきたのは、強面のおじさんではなく、可愛らしい女性・泉田あき子(佐津川愛美)でした。
笑顔で軽く会釈された圭介は、あき子に一目惚れしてしまい、結局、何も言えなくなってしまうのでした。

第24話:切ない恋心

喜美子が荒木荘で2年半過ごす間、熊谷照子(大島優子)から何度となく手紙が届いていました。
内容は、学校生活の他愛もない話。照子と信作は、いまだ友達ができずにいるとか、その割に信作は、後輩からラブレターをもらったとか。照子自身の恋話も。けれどまったく実らず、切ない恋心を持て余してるとのこと。そして、子供の頃にキスしたことを覚えている?と問う照子。
その文面を読んだ喜美子は、つい当時のことを思い出してしまい、大きなため息を吐きました。

その後、帰宅した圭介がどうにも元気が無い様子で、食欲もないという。
そこへ雄太郎が、歌える喫茶「さえずり」に採用が決まったと、浮かれた様子で帰宅しました。喜美子は、圭介の様子が気になりつつも、雄太郎の朗報に喜びました。

夕飯を食べなかった圭介のために、夜食を用意して圭介の部屋を訪ねる喜美子。
圭介はベランダに出て、物思いに耽っていました。なんでも、あき子に一目惚れしてしまい、あき子のことを想うと胸が苦しいのだという。
圭介の恋話を聞いた喜美子は、ふと照子からの手紙を思い出してしまい、口元に手を当てて恥じらいをみせました。その様子をみた圭介は、喜美子にそういう経験があるのかと勘違いしてしまいます。
自分よりも年若い喜美子がまさか…と驚くも、どうしたら想い人と恋仲になれるかと相談します。これに「とにかくまずは、お近づきにならないと!」と答える喜美子。そのための協力を申し出て、圭介の恋が成就するよう応援する、と約束したのでした。

第4週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

内職のストッキング、まさか全額喜美子に渡すためだったとは…!
てっきり、少しくらい(もしくは全額)荒木荘の経費にするためにやらせたのかと…。誤解してごめんなさい!大久保さん。
じつはちゃんと喜美子のことを気遣ってくれている大久保の優しさにジーン。すごく大久保さんが好きになりました!

雇っていた青年二人に、恩を仇で返された常治。
なんだか可哀相。あんなによくしてあげたのに…。常治は人が良すぎてダマされちゃうんでしょうかね、そんなところが常治らしいです。
そして、まさかの給料前借り要求。でもなかなか言い出せずに、目配せしてもじもじする姿が可愛かったです。そして別れ際に、喜美子に呼び止められて、嬉しそうに小走りで駆け寄る姿も。
あんなに愛嬌のある北村一輝さん、久々に見られて嬉しい!
今期の『ニッポンノワール』では、超絶クールな男を演じてますもんね。そのギャップも、たまりません!

小さい頃に、照子からキスされたのを思い出して、口元に手を当てながら恥じらう喜美ちゃんも可愛かったです。
あれは喜美子にとって思い出深い出来事だったようで。なんといっても、ファーストキスですもんね…!
そんな喜美子が、じつは圭介に片想いしているとのこと。にもかかわらず、圭介の恋を応援しようとするところが、なんとも喜美子らしい。
若い子の甘酸っぱい恋、いいですね!

第5週(25話~30話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第5週では、喜美子の淡く切ない初恋が描かれます。
そして8年ぶりに、草間宗一郎(佐藤隆太)と再会!草間にも悲しい現実が…。

第5週(25話~30話)あらすじ

第25話:恋の仲人

川原喜美子(戸田恵梨香)が荒木荘にやってきて、3度目の秋を迎えました。
犬(ゴン)の散歩で荒木荘の前を通った女性・泉田あき子(佐津川愛美)に、すっかり一目惚れしてしまった酒田圭介(溝端淳平)に、協力を申し出た喜美子。
銀杏拾いの帰り道、歌える喫茶「さえずり」の前でゴンが繋がれているのを見て、店内に入ろうとします。が、店から出てきたのは、強面の中年男・庄一郎(芦屋雁三郎)。あき子の父親でした。

喜美子は踵を返すと、物陰から様子を窺います。
すると間もなくして、あき子もやってきて、庄一郎と「今回の見合い相手もいまひとつだったから、お断りしようと思う」といった内容の言葉を二、三交わすと、去って行きました。

その後、帰宅した圭介に女性の名前が「あき子」だと知らせる喜美子。
それだけで、圭介は「なんて素晴らしい名前なんだ」と舞い上がります。その様子を見た田中雄太郎(木本武宏)は「恋をしたのか」と面白がって首を突っ込みます。すると途端に、「べつに恋なんてしていない。医学生が恋なんてしている場合じゃないんだ」と強がって誤魔化そうとする圭介。荒木さだ(羽野晶紀)は、余計なことを言う雄太郎を視線で窘めたのでした。

後日、さえずりで庄一郎と話をする喜美子。
庄一郎は、泉田工業という会社の会長をしており、今は経営を息子に任せ、悠々自適な生活を送っているという。
圭介と娘さんを会わせたい、という喜美子の話に、あまり乗り気な様子を見せない庄一郎。早々に店を出て行ってしまいます。それを見た雄一郎は、庄一郎の気持ちを一瞬でその気にさせる魔法の言葉を喜美子に授けました。それは「医学生」という言葉。
喜美子が「圭介は医学生だ」ということを伝えると、その場での庄一郎の反応はとくに変わりはなかったものの、翌日、早速、あき子が「医学生の圭介さんいらっしゃいますか」と訪ねてきたのでした。
突然のあき子の来訪に慌てふためく圭介。
解剖の授業でアルコール臭くなっていないか、などと気にして、「これでチューしたら嫌われてしまう」とまで心配します。
これに「もうチューまで?!」と驚いてしまう喜美子でした。

第26話:それが恋や

舞い上がった圭介は、あき子と会う機会をつくってくれた喜美子に抱きついて「ありがとう」と感謝を伝えました。これに喜美子は、思わずドキッとしてしまいます。

その後、あき子を荒木荘に迎え入れて談笑する圭介。
家事がひと段落した喜美子は、「おはぎ食べますか」と伺いました。すると、甘いものは苦手だというあき子。そして、おはぎが好きだという圭介を「子供っぽい」と揶揄し、圭介は「作ってくれるから食べてただけ」と強がってしまいます。これにショックを受ける喜美子。
さらには、お茶じゃなくてコーヒーがいい、とか、夕飯は外でハンバーグを食べようなど、喜美子がカルチャーショックを受ける言葉ばかりを連発するあき子。浮かれた圭介は、あき子が言う通りに乗っかって、「今日は晩ご飯いらないから」と二人で出ていってしまいました。

さだや庵堂ちや子(水野美紀)が帰宅した後、ハンバーグの作り方を教わる喜美子。
その後、雄太郎も帰宅して、あき子の話題で盛り上がるちや子たち。すると、夜食を作っていた喜美子の手が止まり、物悲しい表情をみせます。その様子に、3人は敏感に喜美子の気持ちを察知したのでした。

夜遅く、酒に酔って鼻歌を歌いながらご機嫌な様子で帰宅した圭介。
ダンスホールで、あき子と踊ったという。圭介はあらためて喜美子に感謝を伝えると、頭をポンポンしながら「かわいい妹、おやすみ~」と言って自室へ戻りました。

すると、雄太郎やさだ、ちや子が代わる代わる喜美子に「大丈夫?」と声をかけてきました。
これに首を傾げる喜美子。
そんな自分の気持ちに気付いていない喜美子に、ちや子は「圭介に恋してる」と指摘します。そう言われてみればと、喜美子は、胸の痛みや、あき子に一瞬イラっときたことや、浮かれて帰ってきた圭介に嫌な気分になったり、でも逆に楽しそうな顔をみて幸せな気分になったり、自分でも理解できない気持ちが次々と沸き上がってきて、困惑していたという。
それらを全部ひっくるめて、「それが恋や」と説明するちや子。すると、「恋っちゅうのは、おもろいなぁ」と零す喜美子でした。

第27話:圭介、荒木荘を出る

圭介とあき子の交際は順調に進み、それにより、喜美子と圭介の距離もグッと縮まりました。
というのも、デートに着ていく服や、キスのポーズなど、何かにつけて喜美子に相談していたのです。

そんなある日、あき子から「荒木荘を出てほしい」と言われてしまう圭介。
いつも話題が荒木荘のことばかりで、しかも、女中の喜美子と仲が良すぎるというのです。さらにあき子は「女中なんか」と、喜美子を見下すような言い方をします。
これに怒った圭介は「喜美ちゃんは僕の大切な妹。見下した言い方はやめてほしい」と、あき子を諫めました。
すると、ショックを受けて喫茶店を飛び出してしまうあき子。
圭介が後を追って外に出ると、あき子はハンカチを握りしめて泣いていました。そして「ごめんなさい。つい嫉妬してひどいことを言ってしまった」と謝ります。
その様子をみて、思わずあき子を抱き締めてしまう圭介でした。

圭介の帰宅後、荒木荘では喜美子がひとり、火鉢の手入れをしていました。
デートの後、いつもならご機嫌な様子の圭介が、この日は珍しく元気が無い様子だったので、喜美子が心配して声をかけます。すると圭介は、言い出しにくそうに「荒木荘を出ることにした」と打ち明けました。
喜美子は、突然のことに驚き、その理由を問います。
これに、あき子に「出てほしい」と言われたから、と正直に明かす圭介。荒木荘のことは本当に好きで出て行きたくはないけれど、でも好きな人が悲しむ顔を見るのは辛いから決意したという。今後は、学生寮に移り住むとのこと。
喜美子は、複雑な気持ちを秘めつつ「荒木荘を嫌いになったわけじゃなくてよかった」と、ほっとした様子を見せました。
そして圭介は、決意が揺らがないうちにと、来週早々に引越すことにしました。

毎日荒木荘の前をゴンと一緒に散歩していたあき子と庄一郎は、その後、荒木荘の前を通ることはありませんでした。

第28話:初恋の終わり

圭介の引越し日当日。
仕事が忙しいちや子を除く荒木荘のみんなで見送りをすることに。喜美子は、餞別にと、圭介の好物のおはぎを用意しました。しかし、荷物がいっぱいだからと受け取らず、喜美子に食べていいよと言う圭介。そして笑顔で「さいなら」と告げて、荒木荘を去って行ったのでした。

圭介を見送った後、おはぎを食べる喜美子。
食べながら、圭介との楽しい思い出が走馬灯のように浮かび、涙が溢れ出てきます。その苦しさに「恋なんて二度とするもんか」と固く心に誓ったのでした。

その年の暮れ、美術学校の見学に行った喜美子。
その間、久しぶりに大久保のぶ子(三林京子)がきて、荒木荘の面倒をみてくれました。その際、普段の喜美子の仕事ぶりをチェックし、納得の表情を浮かべる大久保。けれど、まだ一人前の太鼓判は押せないという。喜美子が荒木荘を去ってしまったら寂しいというのです。
そんな会話をさだとしている中、帰宅した喜美子。ちや子が勧めてくれた中淀の美術研究所に興味を示し、この学校ならば、荒木荘から近く、週3日通うだけのコースがあって、荒木荘の仕事とも両立できるという。美術学校に進んでからも、喜美子が荒木荘に残ってくれると知り、さだと大久保は大変喜んだのでした。

数日後、ちや子の上司・平田昭三(辻本茂雄)が、新たな入居者となる知人の娘の代わりに下見にやってきました。
そしてちや子に、今の会社が赤字続きで厳しいから「今後の身の振り方を考えておいたほうがいい」と助言する平田。しかしちや子は「恩人のヒラさんにいつまでもついていく。辞めません!」と力強く宣言したのでした。

後日、喜美子は、ちや子に勧められて、美術研究所の講師になる世界的有名な芸術家・ジョージ富士川(西川貴教)のサイン会に行きました。
展示された一風変わった芸術品の数々に、目を奪われる喜美子でした。

第29話:草間との再会

ジョージにサインをもらった喜美子は、そこで思いがけず、草間宗一郎(佐藤隆太)と8年ぶりに再会しました。

さえずり喫茶で話をすることに。
そこに雄太郎と、仕事を一時抜け出してきたさだも、草間を一目見ようとやってきます。草間は「草間流柔道の人」として、荒木荘の中では有名人だったのです。
雄太郎とさだは、感慨深く挨拶すると、積もる話もあるだろうからと、今日の家事は休みにして、食事にでも行ってきなさいと勧めてくれました。そんな愛情深い言葉をかけてもらえる喜美子をみて、喜美子がこの大阪でも頑張ってること、それが認められて皆から愛されていることを実感する草間でした。

一方、草間のほうはというと。
ずっと探していた妻・里子(行平あい佳)が見つかったものの、今は、別の男性と一緒になり、近くの商店街で小さな飯屋を営んでるとのこと。飯屋をやることは、草間と結婚していたときから語っていた里子の夢でした。そうすれば、好きな人とずっと一緒にいられると。けれど、戦争で満州に行ったきり、なかなか戻ってこない草間はきっともう死んでしまったのだと思った里子は、新しい伴侶と第二の人生を歩むことに。周りの人も、それを知りつつ、草間に真実を明かせなかったから「奥さんはきっと亡くなった。諦めたほうがいい」と言っていたのだろうと、今になって気付いたという。
これを語る草間は、どこか悲しそうで、元気が無い様子でした。
小さい頃、柔道を教えてくれた草間は力強く、大きく、顔の向こうには星が光って見えたという喜美子。
それが今は、小さく弱々しくさえ見える姿に、寂しさを感じる喜美子でした。

一方その頃、ちや子に衝撃的な出来事が起こります。
いつものように出社すると、平田のデスクが綺麗に片付けられており、平田が他社に引き抜かれて辞めていたのです。しかも、それは周知の事実で、ちや子だけが知りませんでした。
同僚たちも近々、他の新聞社へ転職するという。そして、平田からの伝言として「結婚せえ」と告げられます。女はどうせ腰掛けで仕事しているんだから、と。
その言い草にショックを受けたちや子は、職場を飛び出し、力なく街を彷徨うのでした。

第30話:草間の決意

喜美子は「ちゃんと奥さんと向き合って話をしたほうがいい」と、夕ご飯に里子がやっている飯屋に行こうと提案します。草間は、もう相手の人がいるのだから会っても仕方ないと躊躇いますが、喜美子から「相手と向き合わないのは草間流柔道の名に恥じる!」と説得され、覚悟を決めます。

飯屋に入り、草間と喜美子は別々のテーブルへ。
喜美子は息を飲んで、草間たちの様子を窺います。
しかし、里子はすぐに草間に気付いたものの、あくまで客として接するだけで、草間も「焼き飯」を注文しただけで他には一言も発しませんでした。

食べ終わった後、里子はおまけにと飴を二粒、喜美子へ渡してくれました。
草間は焼き飯を半分ほど残し、会計を。その時、入ってきた常連客が「里子ちゃん、つわりはどう?」と声をかけるのを聞いてしまいます。
その時里子は、気まずい表情を浮かべるも、草間は努めて平静さを保ち、そのまま会計を済ませました。結局、注文のやり取り以外は何の言葉も交わさなかった二人。けれど草間は、自身の名前を書いた離婚届と「幸せに」という走り書きのメモをテーブルに。これを見た里子は、静かに涙を流したのでした。

喜美子は、里子から貰った飴を一粒草間へ渡します。
草間はそれを口に含むと、今住んでいる東京に帰ると告げます。大阪へは、ジョージのサイン会に来た美術商の通訳として同行していたという。
そして喜美子と草間は、またの再会を誓って別れたのでした。

喜美子が帰宅すると、常治(北村一輝)から電話が。
「お母ちゃん(富田靖子)が倒れた」というのです。

第5週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

喜美ちゃんの初恋は、なんとも切ない結末となってしまいました。
おはぎを食べながらボロボロ涙を流していた喜美ちゃん。居たたまれなかったです。
あき子さんは、あれですね…女性に嫌われる女性だなぁ、と。
圭介があき子に「(喜美ちゃんを)見下した言い方、やめてくれないかな」と叱ったときには、よくぞ言ってくれた!と胸のすくような思いがしました。がしかし、結局、あき子さんを選んで、しかも荒木荘まで出ていってしまうとは。
今後、圭介はあき子と一緒になって上手くやっていけるのかな?とちょっと不安に。
喜美子には、圭介が羨むくらい、これから、もっと素敵な恋愛をしてほしいですね。

8年ぶりに再会した草間さんにも、切ない結末が待ってました。
でも戦中戦後のご時世、こればかりは仕方ないですね…。
草間さんにも、早くいい人が現れてくれるといいな、と思います。

第6週(31話~36話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第6週では、かねてからの夢である美術学校に通うか、その夢を諦めてツケまみれの川原家を支えるために信楽へ帰るか、究極の選択を迫られます。
常治のダメ親父っぷりが浮き彫りに!

第6週(31話~36話)あらすじ

第31話:3年ぶりの帰郷

父・常治(北村一輝)から、母・マツ(富田靖子)が倒れたから早く帰ってこい、という連絡を受けた川原喜美子(戸田恵梨香)。
すると、大久保のぶ子(三林京子)が駆けつけてくれて、すぐにでも帰れるよう配慮してくれました。
ちょうどその時、庵堂ちや子(水野美紀)が行方をくらましてしまうという出来事が。田中雄太郎(木本武宏)が新聞社に電話して行方を探ろうとするも、同僚も全く行方を知らないという。
喜美子は、ちや子のことが心配になりつつも、荒木さだ(羽野晶紀)らに背中を押されて、信楽へと帰りました。

自宅へ帰る道すがら、女学生から「信様~!」と黄色い声を浴びる大野信作(林遣都)と遭遇します。
けれどマツの容態が気になる喜美子は、挨拶もそこそこに家路を急ぎました。

自宅の門の前で、学校帰りの直子(桜庭ななみ)とちょうど出くわした喜美子。
マツの様子を尋ねると、「お母さん倒れたん?」と逆に尋ね返されてしまいます。これに首を傾げながら家に入ると、常治も何やらそわそわとした様子で、ぎこちなく喜美子を迎え入れました。
そして喜美子へ、「もう大阪には戻らなくていい。荒木荘には電報打っておいたから」と一方的に告げる常治。働き口はこの信楽で探すから、このまま信楽で暮らすよう言い聞かせます。
そんな一方的な話をする常治を諫めに、布団から出てきたマツ。常治に言われて、倒れたフリをしていたという。喜美子は茫然とするも、マツに何事もなかったことを喜びました。
けれど、マツが体調悪いことは本当で、夏に1回倒れたと話す常治。このままでは本当に倒れてしまうから、喜美子に家にいてほしいというのです。そして直子を指差して「こいつのせいや」とも。
常治と直子が険悪な仲であることに、眉を顰める喜美子でした。

その夜、川原家で宴会が開かれました。
近所の大野忠信(マギー)や陽子(財前直見)らが集まり、喜美子がまるで自主的に帰ってきたかのような口ぶりをする常治に、忠信たちも素直に喜美子の帰郷を喜んだのでした。
酔い潰れて寝てしまった常治を横目に、片づけをする喜美子とマツ。
喜美子は、荒木荘の仕事を放り出すわけにはいかないからと、明日大阪に帰ると告げます。けれど、仕送りをしているにも関わらず、相変わらず苦しそうな川原家の暮らしぶりに、不安が過る喜美子でした。

第32話:もうあの頃の喜美子じゃない

喜美子は、迷いながらも、マツに来年から通う美術学校について打ち明けることに。
ちょうどうたた寝から目覚めた常治にも聞いてもらいます。
すると、「くだらん。そんな勝手は許さない」と頭ごなしに猛反対する常治。喜美子は、自分の夢や、やりたいことを全く理解しようとしてくれない常治に嫌気がさし、きっぱりと「明日、大阪に帰る」と宣言します。
すると「お前は『この信楽を出たくない、一緒に暮らしたい』って泣いてたやないか!」と言い放つ常治。そんな3年前の話を持ち出す常治に「あの頃の喜美子とは、もう違う」と返す喜美子でした。

結局、最後まで大阪へ帰ることを許そうとしない常治を無視し、喜美子は、翌朝早々、家を発つことに。
その後を、百合子(住田萌乃)が追い掛けてきます。夏に貧血で倒れたマツの薬を貰いに病院へ寄るという。
喜美子は、それでは学校に遅れてしまうからと、代わりに自分が薬を貰ってくると申し出ます。すると百合子は「お姉ちゃんは子供じゃなくて、大人やんな?」と言って躊躇います。
喜美子は、その反応の意味がわからず、「大人」では駄目な理由を尋ねました。けれど、何も話そうとしない百合子。後からやってきた直子も同様に、だんまりを決め込みます。
するとそこに信作が通り掛かったので、喜美子は、訳知り顔の信作を問い詰めることに。信作は「俺から話すのなら、お父さんに叱られないよな?」と前置きした上で、百合子が薬を貰いにいく理由を明かしました。
川原家は薬代のツケがたまっていて、大人が行くと「いい加減払ってくれ」とせがまれてしまうという。そこで百合子のような子供が行けば、同情を買い、何も言わずに薬を渡してもらえると。
この理由を聞き、固まってしまう喜美子でした。

第33話:川原家のツケ

百合子は、3年前、泥棒が入った後の出来事を喜美子に明かしました。
喜美子に金の無心をして帰ってきた常治は、借金をしてオート三輪車を購入。それから張り切って仕事に励んでいたものの、張り切りすぎて足を挫いてしまったという。それからしばらく仕事ができず、酒浸りになり、どんどん色んなツケが溜まってしまったとのこと。

話を聞いた喜美子は、一旦、家に戻ることに。
そして、喜美子を心配させまいとツケのことをひた隠しにしていたマツに、今どれだけのツケがあるのか問い詰めました。
すると想像以上のツケの金額に、思わず笑ってしまう喜美子。
これからはもっと仕送りを増やす、と申し出ます。
しかし、常治が喜美子を大阪に呼び戻したのは、お金のためだけではなく、純粋に、喜美子と一緒に暮らしたいから。そのために、信楽の「丸熊陶業」で働けるようにと、あらためて話を通し、今度はちゃんと一筆書いてもらったという。
けれどマツは、だからといって喜美子を引き留めることはしませんでした。

マツと話をした後、大阪へ戻ることにした喜美子。
その帰る道すがら、常治が働き口を取り付けたというのが本当かどうか、一応確かめるため、丸熊陶業に寄ってみることに。
しかし、社長(照子の父)の熊谷秀男(阪田マサノブ)と絵付係の親方・城崎剛造(渋谷天外)が、辞めるとかどうとか揉めており、話しかけられる様子じゃありませんでした。
そこにちょうど、学校帰りの照子(大島優子)が。喜美子の姿を認めるなり、抱き着いてきました。
照子によると、常治の話は本当らしく、丸熊陶業で雇うことになっているとのこと。照子も、そのつもりで、喜美子とまた信楽で暮らせることを心待ちにしており、これから大阪に戻るという喜美子に「信楽帰ってきてな。絶対やで!」と念押しします。
そんな照子を適当にあしらって、喜美子は大阪に戻ったのでした。

荒木荘では、常治からの電報を受けて、喜美子の荷物を送るべく支度を整えていました。
そんな折、帰ってきた喜美子。
大久保たちは目を丸くして出迎えたのでした。

第34話:さよなら、荒木荘

喜美子は、さだや大久保たちに川原家の状況を明かし、美術学校へ行くのを諦めて、その分の学費を借金返済に充て、信楽に帰るという決意を伝えました。
ただ、まだ大久保に認められていないのに辞めてしまうのが申し訳ない、と詫びる喜美子。
そんな喜美子に、大久保は「家事に終わりなんてあらへん。認める日なんて来るわけないわ」と告げた上で、喜美子を人として認めたという意味では、初日に「大久保さんが作ったご飯は、大久保さんにしかできない」と言ってくれたとき、すでに認めていたと明かします。
この大久保の言葉に感謝する喜美子。
さだや雄太郎も、喜美子が出ていってしまうことに寂しさを感じつつも、事情に理解を示してくれたのでした。

翌日、世話になった喫茶「さえずり」のマスター(オール阪神)にも挨拶に伺った喜美子。
ちや子にも挨拶したかったところですが、ちや子は不在でした。
というのも、喜美子が信楽に帰った後、入れ違いで帰宅したちや子は、酔い潰れながら「新聞社を辞めてきた」と明かし、さえずりでやけ食いした後、実家に帰ってしまったとのこと。
仕方ないので、喜美子はちや子宛の手紙を書いて、雄太郎に託すことに。

雄太郎は、いつかきっと映画俳優として名を上げてみせるから、そのときには何でも好きなものを買ってやると大風呂敷を広げます。そして、芸名を喜美子に考えてほしいと。
そこで喜美子が考えた芸名は「信楽太郎」。
さすがにそれはないわ~と、笑い飛ばす雄太郎。別れを惜しみながら、笑顔で喜美子を見送ったのでした。

喜美子が大阪を発った後、また入れ違いで実家から戻ってきたちや子。
手紙に書かれた喜美子の決意と、ちや子への感謝、手紙に添えられた「ちや子さんのお茶漬けの作り方」の心遣いに、ちや子は涙したのでした。

第35話:丸熊陶業に就職

喜美子が帰ってきて、川原家の食卓も明るく賑やかに。
常治は、相変わらず素直に喜びを口に出せずに憎まれ口ばかり叩いていましたが、それでも隠し切れない喜びが垣間見え、マツの顔も綻びます。
ただ、直子は面白くなさそうに「お姉ちゃんが帰ってきたなら、私は卒業した後、東京へ行く」と言い出しました。一刻も早く、この家から出たいのだという。それだけの理由で、何のために東京に出るのかというビジョンを全くもっていない直子に、喜美子は「相談に乗るから、まずは落ち着いて考えよう」と宥めたのでした。

年が明けてしばらくした後、丸熊陶業で雇ってもらえる手筈が整い、喜美子は両親と共に挨拶に。
照子の母親・和歌子(未知やすえ)から、成績優秀な照子が、この春から京都の短大へ通うことになって寮暮らしするという話を聞きます。これに少し驚く喜美子。
その後、従業員の加山(田中章)から喜美子の働き先について説明が。
喜美子には、製品作りではなく、食堂での飯炊きと各職場へのお茶の用意で、午前9時~午後4時までの勤務をお願いしたいという。
働きたくてしょうがない喜美子は「明日から働けます!」と、早くも意気込みを見せたのでした。

食堂では、喜美子のほかに八重子(宮川サキ)と緑(西村亜矢子)という年配の女性が働いていました。
昼食時の1~2時間ほどは大忙しであるものの、その波を過ぎるとすぐに落ち着き、八重子たちはお茶を飲みながら世間話をする余裕も。
そんな中、率先して各職場へのお茶配りをする喜美子。
3年前にはなかった絵付け部門の小屋の前に置かれた火鉢に見入ります。そして、真剣な眼差しで絵付けをしている職人たちに興味を引かれ「見せてもらってもいいですか」と伺いました。けれど、あからさまに面倒そうな顔を向ける職人たち。
そこへ親方の城崎がやってきたので、自己紹介がてら挨拶をすると、「関係者以外立ち入り禁止や」と追い出されてしまいます。
それでも諦めきれない喜美子は、窓の外からそっと、弟子たちに囲まれて絵付けをする城崎の姿を見つめたのでした。

第36話:火鉢の絵付けをしたい!

翌日、終業時間間際に、照子が急いで帰宅し、喜美子のもとへやってきました。
せっかく喜美子が丸熊陶業にきたというのに、なかなか会えず寂しかったという。
すると、浮かれた様子の信作もやってきます。信作は女子にもてはやされて、すっかりキザな男になっていました。この春から役場に勤めるとのことで、仕立てたばかりのスーツまで自慢してきました。
そんな信作を鬱陶しそうにあしらい、照子は喜美子に、丸熊陶業での仕事はどうかと感想を伺います。父親に「楽な仕事に就かせてあげて」とお願いしたことを、手柄のように打ち明けながら。
すると「仕事は大変な方がおもろいのに」と零す喜美子。火鉢の絵付けに興味が沸いたことを明かします。でも出入り禁止と言われてしまって残念だ、と。
そこで照子は、終業時間も過ぎたことだし、こっそり絵付け小屋に行ってみようと喜美子と信作を連れ出します。

誰もいない小屋に入った3人。
喜美子は、そこに置かれていた火鉢の美しいデザイン画に魅入ります。
すると間もなくして、城崎たちが何やら揉めた様子で戻ってきました。勝手に入ってきた喜美子たちを一瞥するも、それどころではないらしく、そそくさと荷造りを始める城崎たち。とうとう丸熊陶業と折り合いがつかなくなり、辞めるという。そこに加山もやってきて、城崎に退職金を渡しました。城崎はそれを不愛想に受け取ると「絵付け職人はそうそう見つからん。誰が火鉢に絵ぇ描きますんやろなぁ。この先が楽しみですわ」と皮肉を込めて、去って行ったのでした。

この騒動を見ていた喜美子は、チャンスがあるのなら絵付けをやってみたい、という思いがふつふつと沸いてきます。
そこで照子に「絵を描くのは得意だから、絵付けをやらせてほしい」と頼む喜美子。
しかし「陶芸も絵付けも男社会だから、女には無理」と照子は一蹴。それでも喜美子は食い下がり、昔、照子が婦人警官に憧れていたことを言及します。婦人警官も、元は男社会だった警察に誰かが風穴を開けて実現させたんだ、と。だから女にはできないと決めつけるのはおかしい、と主張する喜美子。
その喜美子の主張と熱意に絆され、照子は父親に話を通すと約束することに。喜美子は、願いを聞き入れてくれた照子に抱き着いて喜んだのでした。

翌朝、照子に言われた通り、絵付け小屋へ顔を出す喜美子。
そこには見知らぬ男・深野心仙(イッセー尾形)の姿がありました。

第6週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

これまでも、常治のダメ親父っぷりはよ~く見てきて、そのたびに「でも憎めないんだよなぁ~」と思ってきたのですが。
でもさすがに今回ばかりは、憎めちゃうほどヒドい!
自分のだらしなさでツケを増やしたのに、そのツケで首が回らなくなったら娘に頼って、娘の夢を諦めさせるなんて…。
それを容認しているマツにも問題ある気がします。表面上は喜美子を頼らないようにしてたけど、結局、家計が苦しくなったのは常治を甘やかし過ぎてるマツにも原因があるわけで。
喜美子のためにも、マツがちゃんと常治を厳しく叱ってほしかったなぁ。
美術学校を諦めた喜美子が不憫でならない…。

そして、「お嫁さんになりたいと思うのは女だったら当たり前」というマツに、「結婚して落ち着きたいなんて、そんなつまらんこと考えたことないわ!」と言い放った喜美子。
それを聞いて「なつぞら」の夕見子(福地桃子)が頭に浮かびました。
喜美子と夕見子、名前も似てるけど、しっかりと自分のやりたい夢をもった自立した女性という意味でも似たところがありますね。
一層、応援したくなりました!

それにしても、ようやく荒木荘の住人の人となりが分かってきて愛着が湧いてきたところだったんですが、早くも荒木荘の話が終わってしまって、ちょっと残念。
ちや子さんは来週早々登場するようですが、ほかの人たちとも、この先、再会することがあるんでしょうか。
雄太郎が「信楽太郎」という大スターになって登場したら面白いですね!

第7週(37話~42話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第7週では、丸熊陶業に新しくやってきた火鉢の絵付け師・深野心仙(イッセー尾形)と運命の出会いが!
喜美子は、心の底から絵描きを楽しむ深野に心酔し、弟子になりたい!と強く思うように。
おっとり、おとぼけ、おおらかな深野のキャラが最高です!

第7週(37話~42話)あらすじ

第37話:はじめての絵付け

朝、熊谷照子(大島優子)に言われた通り、絵付け小屋へとやってきた川原喜美子(戸田恵梨香)。
そこには見知らぬ初老の男性(イッセー尾形)がおり、喜美子は締め出されてしまいます。

そこで、照子の父・秀男(阪田マサノブ)に話を聞くと、すでに新しい絵付師を雇ったとのこと。小屋にいたのはその雇った絵付師で、深野心仙(ふかのしんせん)という日本画の先生でした。
秀男は試作品を小屋に届けるついでに、喜美子を深野に紹介することに。

絵付け小屋には、深野のほかに一番弟子の池ノ内富三郎(夙川アトム)と二番弟子の磯貝忠彦(三谷昌登)がいました。
秀男が喜美子を紹介し、ここで絵付けをさせてもらえないかと相談したところ、深野は「ええよぉ」と即答。これに喜美子は、舞い上がって喜んだのでした。

さっそく池ノ内から指導を受け、早くも絵付けをさせてもらった喜美子。
深野の図案と池ノ内が書いてくれたアタリを見ながら、描き進めていきます。元々、絵が好きだった喜美子は、すぐに没頭。時間も忘れて、ひたすら描き続けたのでした。

一方その頃、マツ(富田靖子)は大野陽子(財前直見)のもとに。
借金返済のために、美術学校へ行く夢を諦めた喜美子。それをずっと申し訳ないと思っていたマツは、お金を貯めて、いつか美術学校に通わせてあげたいと考えました。
そこで、僅かばかりの貯金をはじめようと貯金箱を持参。これを自宅に置いてしまうと、勝手に常治(北村一輝)が酒代に変えてしまうからと、陽子に預かってもらうよう、頼んだのでした。

その常治は、いつものように近くの酒場で大野忠信(マギー)と酒を飲んでいました。
飲みながら、喜美子と結婚して婿入りしてくれそうな近所の男性を吟味する常治たちでした。

第38話:職人の道は厳しい

夜遅く、酔っ払って帰宅した常治。
忠信と吟味した婿候補の名前を早く伝えたくて、そして早く風呂に浸かりたくて「喜美子!喜美子ー!」と何度も呼びつけます。
しかし、絵付けに没頭していた喜美子はまだ帰宅していません。それでも、あまりにしつこく喜美子と呼ぶ常治がうるさくて、つい「黙れ!」と言い放ってしまった直子(桜庭ななみ)。これに常治は「親にむかって何事か!」と逆上し、ちゃぶ台をひっくり返してしまいます。そしてまた、飲みに出てしまったのでした。

そんな騒ぎがあったとも知らずに帰宅した喜美子。
「絵付けをして遅くなった」と明かせばきっと常治が怒るだろうからと、「掃除を任されて遅くなった」と誤魔化します。がしかし、そこに常治はおらず、マツが散らかった居間を片付けていました。

事の経緯をマツから聞いた喜美子は、代わりに風呂焚きをしている直子のもとへ。
直子は、家事をする喜美子の帰宅が遅かったからこうなったと責め、「うちは風呂焚きも洗濯も、全部嫌いや!父ちゃんも大っ嫌いや!」と叫んで家の中へと戻ってしまいました。

翌日、朝早く絵付け小屋へ行った喜美子。
直子から「早く帰ってきて」と念押しされていたので、給仕の仕事が終わった後ではなく、始業前の早朝に立ち寄ることにしたのです。
すると、同じく早朝にやってきた深野。またもや喜美子を締め出してしまいます。
後からきた池ノ内に理由を聞くと、深野は朝が一番集中するそうで、その姿を他の人間に見られたくないという。そして、「これから忙しくなるから、また折を見て遊びにきて」という池ノ内。
池ノ内たちは、喜美子が、ただ絵付けを体験してみたくてやってきただけだと思っていたのです。
そこで、ここで働きたいという意思をしっかり伝える喜美子。
すると、深野から「無理だ」と言われてしまいます。絵付け職人の道を極めるには何年もかかる、片手間でできるようなものではない、と。そしてもちろん修行中は無給。
実際、仕事を覚えるのに、池ノ内は住み込みで昼も夜もなくみっちり修行して、一年とちょっと。磯貝は、生活費を稼ぐため日中は陶工として働き、それ以外の時間はすべて修行に充て、3年ほど。その後も、物になるまでは何年も掛かるという。とても、朝の僅かばかりの時間だけでどうにかなるものではありません。
喜美子は、自分の甘さを痛感したのでした。

第39話:絵付けは諦めなあかん

帰宅すると、庵堂ちや子(水野美紀)がやって来ていました。
荒木荘では結局別れの挨拶もできなかったため、喜美子は再会できたことを喜びます。

ちや子は今、婦人雑誌の雑誌記者をしており、琵琶湖に大橋を架ける一大事業の取材を担当することになったという。けれど、それを任せてもらうには大変な苦労がありました。女だから駄目だと言われ続け、それでも何度も何度も、頭を下げて、熱意を伝えて、そうしてようやく任せてもらえたのでした。
そんな苦労を聞いた百合子(住田萌乃)は「そこまでして楽しいの?」と問い掛けます。すると「楽しいてしゃあないよ」と即答するちや子。やりたいことをやらせてもらってるから、辛いことも楽しいと。
その話を聞いて「ちや子さんが羨ましい。うちもやりたかった~」と泣き出す喜美子。
絵付けの仕事と出会ったとき「これや!これが、うちのやりたいことや!うちの新しい仕事や」と心が躍り出したという。けれど、お金にも時間にも余裕のない自分には無理だ、諦めなくちゃいけないと嘆きます。
そんな、めずらしく感情を爆発させて泣きじゃくる喜美子に、戸惑うマツや直子でした。

仕事で長居ができないというちや子は、その日のうちに発つことに。
喜美子は、ちや子のおかげで本音が吐き出せたと感謝し、笑顔で見送ったのでした。

その後、帰宅した常治は、喜美子の気持ちも知らずに、婿候補の話を切り出します。しかしそれをまともに取り合わず、受け流す喜美子。
そして、いつものように風呂を沸かせと所望する常治。すると、直子が自ら「うちがやる」と申し出ました。
慣れない直子のために、喜美子がやり方を教えようとすると「絵付けって何?どんな仕事?」と直子から尋ねられます。絵付けへの未練を捨て去ろうとしていた喜美子は「忘れた」と答えるのでした。

第40話:結婚なんてせえへん!

今まで通り給仕の仕事に精を出し、お茶のやかんを各職場に配る喜美子。
絵付け小屋の前に行くと、弟子の池ノ内や磯貝が出てきて「今、フカ(深野)先生集中してるから席を外す。喜美ちゃんも邪魔にならんようにな」と言われます。
そこで、なるべくそーっとやかんを取り換える喜美子。しかし、絵付けに没頭した深野の、カエルのような唸り声が聞こえてきて、それがどうにも気になってしまい、喜美子はそっと背後から絵付けの様子を覗いてしまうのでした。

一方その頃、絵付けがやりたいという喜美子の想いを知ったマツは、陽子に相談し、他に絵付けを教えてくれそうな会社を探していました。
するとそこへ、卒業式を終えた信作(林遣都)が同級生の佐々木今日子(杉浦琴乃)と腕を組んで帰宅。3日前にも、今日子と一緒に帰宅し、二人でギターを弾き合っていたという。その仲睦まじい様子に渋い顔をする陽子でした。

その夜。
常治が、喜美子の婿候補として宝田三郎(石田明)という青年を連れてきました。しかし宝田は、恐縮した様子で「他に結婚したいと心に決めた女性がいます。だから喜美子さんとは結婚できません!すみません!」と何度も頭を下げて、逃げるようにして帰ってしまいます。
これにバツが悪そうにする常治。そんな常治に喜美子は、当分結婚する気はないと、はっきり告げます。
するとマツが前に出て、喜美子が絵付けに興味があること、週1回で絵付けを教えてくれるという永山陶業へ通わせたいことを、常治に申し出ました。そして少しでも気分を良くさせるために、気前よく酒を振舞うマツ。しかしその酒瓶は、先日、喜美子と直子がイタズラして水を入れたもの。
常治は水であることに気付き、激怒。当然、マツの申し出も却下されてしまうのでした。

第41話:フカ先生の弟子になりたい!

翌日、常治への交渉に失敗したことを謝るマツ。
けれど、そのおかげで自分が何したいかわかったという喜美子。そう思うに至った経緯を話し始めました。

それは昨日のこと。
絵付けに集中して、唸っている深野の表情を見たら、なんとも幸せそうな笑い顔をしていたという。
その姿を見られて「恥ずかしい」と言う深野が、絵付け中に、ついニヤけてしまう理由を教えてくれました。

小さい頃から絵を描くのが好きだった深野は、貧しい家庭で育ち、食べられない白米の代わりに大盛りのご飯を描いたり、病気で外に出られない父のために風景画を描いたりして、家族を喜ばせていたという。そのたびに皆から「ええよぉ」と感謝されるのがこの上なく嬉しかった深野。
けれど、時代は戦争に突入し、従軍画家として大陸を渡ることに。
すると、今までのような風景画ではなく、人と殺し合いをするための戦争画を描くことになり、苦しみます。戦争が終わった後も、しばらくはその苦しみで絵を描くことができず、絵描き以外の仕事を転々としていました。
そんな時に出会ったのが、絵付けの火鉢。
本来、絵なんて必要がない火鉢に絵が描かれている。それを見て「あ~、日本はこんな贅沢を楽しめるようになったのか」と、ようやく終戦を実感したという。
それから火鉢の絵付師となり、火鉢の向こうで暖を取る人たちの姿を思い浮かべては、その人々を幸せにしたいという想いで描き、それが楽しくて嬉しくて、つい顔が緩んでしまうのでした。

この深野の話を聞いて心打たれた喜美子は、涙を流します。
その後、深野から「そもそも君は、絵付けがしたいのか?それとも絵付師になりたいのか?」と問われた喜美子。その場では答えが出せませんでした。

けれど、マツが永山陶業で絵付けを教えてもらえるという話題を出したときに、違和感を感じたという。そこで喜美子は、自分の本心に気付いたのでした。

自分は、絵付けをやりたいのでも、絵付師になりたいのでもない。
心の底から絵描きを楽しむフカ先生についていきたい。他の誰でもなく、フカ先生の弟子になりたい!と。

一方その頃、常治は、深野が絵付けの先生とも知らずに、すっかり意気投合して酒を酌み交わしていました。

第42話:9番弟子のキュウちゃん

酔った深野と常治、話題は絵付けの話に。
最近、若い女の子が絵付けをやりたいとやってきたが、あんな華奢な女の子じゃ、きっと長くは続かず、すぐ音を上げてしまうだろうと笑い飛ばす深野。
それは喜美子のことだろうと察していた常治は、思わず「そんな根性なしちゃうわ!大阪で3年も、たった一人でどんだけ頑張ったか。そこらへんのやわな娘と一緒にすな!アホ!」と激昂してしまいます。

翌朝、深野の弟子になると心に決めた喜美子は、常治にもその決意を伝えることに。
喜美子は、絶対猛反対されるだろうと覚悟していたので、まさかの承諾に驚きます。丸熊陶業で絵付けを習うのならいい、と。けれど「お前なんか続けへんわ!すぐ弱音吐くやろ」と付け加える常治。これに喜美子は「吐かへんわ!うちはそんな根性なしちゃうわ!」と反論。その言葉を聞いて、思わず嬉しそうな表情を浮かべてしまう常治でした。

その後、深野に「弟子にしてください」と頭を下げた喜美子。
深野は「ええよぉ」と一言。喜美子は9番目の弟子ということで「キュウちゃん」と名付けられることに。
ちなみに3番目以降の弟子はまったく長続きしなかったという。喜美子はその二の舞にならないと誓い、精力的に修行に励みます。修行の内容は、まずは真っ直ぐな線を描けるようにひたすら新聞紙に線を描いたり、それから深野の絵を模写したり。
その練習を、喜美子は食堂の仕事や家事を今まで通りこなしながら、休憩時間や早朝、家事を終わらせた後夜遅くまでやっていました。

昭和34(1959)年。
弟子になってから3年が経ち、喜美子は21歳となりました。

第7週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

口癖が「ええよぉ」という、おっとりで、おとぼけで、おおらかなフカ先生のキャラが魅力的!
イッセー尾形さんが演じるからこその味わい深さがありますね。
フカ先生の幼少期から終戦後までの一連の話にも、涙が込み上げてきました。いい話です!
そんなフカ先生に惚れ込んでしまった喜美子の気持ち、とても共感できました。

先週、常治を野放しにするマツがあまりに不甲斐ないな~と思っていましたが、今週は喜美子のために色々がんばってくれました!
美術学校へ行くための貯金を始めたり、勇気を出して常治に物申してくれたり。
考えてみれば、当時の日本は、亭主関白が横行していた時代だから、マツがなかなか常治を叱れないのも仕方なかったのかもしれませんね…。
常治のちゃぶ台返しを見て、ふとそんなふうに思いました。

第8週(43話~48話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第8週では、師匠の深野心仙に認められ、晴れて絵付師に!
信楽初の女性絵付師として脚光を浴びます。しかしその扱いは、職人らしからぬ、浮ついたマスコットガール的なもので…。
今も昔も変わらぬプロモーターの無理なキャラ付け感が、どこか笑えます。

第8週(43話~48話)あらすじ

第43話:火鉢デザインに挑戦!

昭和31(1956)年 冬。
深野心仙(イッセー尾形)の九番弟子となった川原喜美子(戸田恵梨香)。
壊れた焼き物をかき集めては、寝る間も惜しんで、ひたすら絵付けの練習をしました。

昭和32(1957)年 夏。
絵付け火鉢の注文は右肩上がりに増え、この年も大量注文が。
社長の熊谷秀男(阪田マサノブ)が、その数をこなせるかと深野に相談にきます。
ですがやはり、人手不足だからと難色を示す深野。そこへ喜美子が「やらせてください!」と自ら志願。しかし、まだ未熟だからと、その願いは聞き入れてもらえませんでした。

昭和33(1958)年 冬。
ようやく深野に認められ、商品となる火鉢に絵付けさせてもらえるようになりました。
お給金も貰えるようになり、これには父の常治(北村一輝)も大喜び。

昭和34(1959)年 夏。
弟子入りして3年が経ち、21歳となった喜美子。
深野から、火鉢のデザインを描いてみるかと打診されます。
けれど以前、事務員の加山(田中章)から「この丸熊陶業では、深野心仙先生以外のデザインを採用するつもりはありません!」と断言され、実際去年、一番弟子の池ノ内富三郎(夙川アトム)や二番弟子の磯貝忠彦(三谷昌登)が出したデザインは却下されてしまったのです。
そのため、きっと自分のデザインも採用されないだろうと気後れする喜美子。しかし深野は「打たぬ鐘は鳴らぬ」と、まずはチャレンジしてみることが大事と背中を押します。そして「火鉢のデザインに大切なことは、上手い絵を描くことじゃない。みんなが『ええなぁ』『欲しいなぁ』と思うようなものを描くことだ」とアドバイス。
これを受けて、デザイン画にチャレンジしてみることに。
最近では、妹の直子(桜庭ななみ)や百合子(福田麻由子)も積極的に家事を手伝ってくれて、おかげで大分、時間にも余裕ができました。
喜美子は、どういうものが喜ばれるだろうかと、家族や荒木荘の人々を思い浮かべながらデザインを練りました。

第44話:新しい時代

出来上がったデザインを深野に見てもらう喜美子。
そのデザインは深野の絵とは一線を画す斬新なもので、深野は、良いとも悪いとも言わず、ただただ「ほう~ほう~」とだけ唸りました。
喜美子はその反応に困惑しつつも、否定的なものではなかったため、これを秀男に提出してみることに。

事務所の前に行くと、この春から信楽町役場の商工観光課で働いている大野信作(林遣都)と鉢合わせ。
年に一度、夏に催す「火まつり」についての相談に来たという。
二人は秀男に、それぞれの案件を持ち掛けますが、「加山のほうに」と丸投げされます。加山は、以前、深野のデザイン以外は認めないと豪語した人物だったので、喜美子は苦手意識がありました。
案の定、デザインを見せると、一瞥しただけで、すぐに畳んで、書類の山へと置いてしまう加山。
しかし喜美子は、めげずに、また来年もデザイン案を持ってくると、意欲を示しました。

すると間もなくして、熊谷照子(大島優子)が果物とお茶を持ってやってきました。
よくよく見ると、事務所の奥に、照子のお婿さん・敏春(本田大輔)の姿が。結婚前、照子は「こんな男と結婚するくらいならゴキブリと結婚したほうがましだー!琵琶湖に沈めたる!」とまで愚痴ってましたが、今となっては、甘く品を作った声で敏春にお茶を差し出していました。
その変貌に驚く喜美子と信作。

後で照子に聞くと、結婚した後、敏春の魅力に気付いて、好きになったという。
敏春は京都の老舗旅館の三男坊で、働いていた会計事務所を辞めて照子の婿に。敏春はとても優秀な男で、信楽焼だけでなく全国の陶芸や芸術にも明るい。そして「丸熊陶業を日本一にする」という熱い志も持っていました。
そんな才能と志を持った敏春は、丸熊陶業の会計も担当し、どんぶり勘定の秀男を諫めることも。これからは、融資を受けるにも、緻密に戦略を練った事業計画書が必要だと。
そして、時代の変化に敏い敏春は、売れ筋商品の絵付け火鉢を担当している深野の絵はもはや古い、とまで言及。
しかし、古い人間の秀男はそれをまともに取り合おうとはせず、さっさと席を立ってしまいます。
そんな秀男にため息を吐きながら、加山の書類の山にぞんざいに置かれた喜美子のデザインに気付く敏春。
その斬新さに、目を見張りました。

第45話:直子、東京へ

初物のスイカを切りながら、昼間見た、信作の両親の痴話喧嘩について話をする喜美子と百合子。
信作曰く、最近になって、二週間に一度、思い出したように大喧嘩するようになったという。
けれど、大野家の騒ぎに心を痛めている場合ではありませんでした。
というのも、この日は、川原家でも一波乱必至の特別な日だったのです。

直子がついに東京行きを決意し、明日はその出発日でした。
中学の時の先生から、東京の職場・熨斗谷(のしたに)電機の工場を斡旋してもらえたのです。
常治は、以前、大阪へ行った喜美子にもしたように、自分の汗が沁み込んだ臭い手拭いを直子の鞄に入れようとします。が、直子はそれを拒否。しばらく二人の攻防が続きます。
そして今まで、常治が働き口を見つけてきては、長くは続かず、何度も仕事を辞めてきた直子。「今度こそは」という直子の言葉はもう聞き飽きた常治は、どうせまた続かないだろうと高を括ります。
そんな常治に「何を言われても、うちは東京行くで!今度こそ、ちゃんとやる」と宣言する直子。
すると常治は「明日、一緒に東京について行く」と言い出しました。全く知らない遠い場所に、娘一人行かせるのは心配だと。そして、職場や寮などに挨拶して回るという。
しかし、その汽車賃が無いことに気付く常治。
マツが、へそくりがあることを明かします。それは喜美子を美術学校へ行かせるために貯めていたお金でしたが、絵付師になれた今、それも不要だろうと、今回の汽車賃に使うことに。
ただ、そのへそくりの預け先が問題で、陽子(財前直見)に預かってもらってたというマツ。それがまさに、大野家夫婦の痴話喧嘩の原因でした。不自然なへそくりを不審に思った忠信(マギー)が問い質すも、陽子は秘密を守るため、頑なに口を閉ざしていたのです。
その話を喜美子たちから聞いたマツと常治は、詫びるため、急いで大野家へと向かいました。

そして翌日、直子は常治に付き添われ、東京へと旅立ったのでした。

第46話:商品開発部の立ち上げ

丸熊陶業に「商品開発部」という新しい部署ができ、若い社員がやってきました。
これは敏春の発案で、今の主力商品である火鉢とは違う新製品を開発するための部署。そのため、そこに入る社員も、外部から、実力のある若手を敏春自ら引き抜いてきました。
美術工芸を学び陶器会社で働いていた藤永一徹(久保山知洋)、建築工学を学び建築資材研究所で働いていた津山秋安(遠藤雄弥)、そして美術大学で陶芸を学びその後も学生に陶芸を教える手伝いをしていた十代田八郎(松下洸平)。

3人は敏春の案内で、各部署へ挨拶周りに。
喜美子のいる絵付係にもやってきました。八郎は、何か思うところがあるのか、気がそぞろな様子。けれど引っ込み思案のせいか、名前を告げた以外は何も口にできず小屋を後にします。
その不自然な様子がどこか引っ掛かる喜美子でした。

喜美子がお茶のやかんを返しに食堂へ行くと、そこには祭りのポスター貼りをしていた信作の姿が。
間もなくして八郎もやってきたので、ついでに挨拶をする信作。年若く見える八郎を年下だろうと思い、気さくに話しかけます。がしかし、じつは二つも年上だと知り、驚いて居住まいを正します。
そして、どこかぎこちなく会話をする二人。
そんな二人が見てられなくて、喜美子は助け舟を出します。すると、焼き物が好きな者同士、すっかり意気投合。

帰り際、喜美子は、八郎の背にあるシャツの破れの修繕箇所が、またほつれているのに気付きます。そこで「よかったら、直してもいいですか。今度、絵付係に来てください」と申し出る喜美子。これに八郎は、はにかんで「ほな、お願いしようかな」と答えたのでした。

一方その頃、秀男は妻の和歌子(未知やすえ)に、敏春への世代交代を催促されてました。
それを煙たがる秀男。そこに、照子からも、敏春が喜美子のデザインを採用したいと言ってるから聞き入れてほしいと要求されます。
これについては無事聞き入れられ、照子は喜美子へ、デザインが採用されたことを報告しました。

第47話:丸熊陶業のマスコットガール?

デザイン案の採用を深野たちに知らせると、深野も、弟子の池ノ内や磯貝も喜んでくれました。

その後、喜美子に地元紙取材の話も持ち上がりました。
なんでも、信楽初の女性絵付師として紹介したいという。秀男や敏夫に強く勧められ、受けることに。

ただ、娘が浮ついたことをするのを嫌う常治のことを思うと、反対されるのではないかと心配する喜美子。
直子に連れ添って東京にいる常治へ報告すべきか、マツや百合子に相談します。
すると、新聞に喜美子が載ることを喜んだマツたちは、常治には隠し通そうと提案。とくに百合子は、直子が家を出た今となっては自分が常治に対抗する役目だという意識が芽生え、「父ちゃんのことはうちに任しとき!」と意気込んでみせたのでした。

取材当日。
これまでの経緯で、深野に学んだことを話そうとすると、記者は深野のことを全く知らず、興味も示しません。敏春も、深野については言及する必要はないと言い、あくまで女性初の喜美子だけにスポットライトを当てようとします。「ミッコー」というあだ名をつけて、丸熊陶業のマスコットキャラクターにする、と。
そんな、深野をないがしろにする態度や、実情とは全く違うチャラついたイメージを植え付けようとする取材に苛立った喜美子は、ついに取材を拒否。

これに困った秀男たちは、照子に説得を頼むことに。
照子と喜美子、二人きりになって話し合います。
喜美子の気性を知る照子は、言っても無駄だと、わざとしおらしく「喜美子の気持ち尊重したる。私じゃ説得できひんかった。って言うとくわ」と小屋を出ようとします。その様子に罪悪感を感じた喜美子は、思わず呼び止めてしまいます。すると「うちの顔、立ててくれるんかい!」と飛びついてきた照子。まんまと策略に嵌ってしまったと気づくも、やはり照子を無下にもできず、喜美子は取材を受けることに。

考え直してくれた喜美子にほっとする一同。
あらためて取材を再開させますが、写真を撮るにあたって、今の作業着のような姿ではマスコットガールにふさわしくないと、着替えを命じられます。

急いで帰宅し、家中の服をひっくり返す喜美子とマツ。
しかし家にはろくに可愛い服もなく、陽子や近所の方々に協力を仰ぐことに。皆、率先して服を持ち寄ってくれて、ああでもないこうでもないと、喜美子を着せ替え人形のようにして楽しみます。
そうして、可愛い服に身を包み、綺麗にお化粧をした喜美子。
その見違えた姿に、マツは感激して涙をボロボロと零します。今まで女気もなく、成人の集いにも参加せず、ひたすら絵付けの修業に邁進してきた喜美子を、マツは心配していたのです。それをこうして、娘の晴れ姿を見られたことに感極まったのでした。

絵付け小屋に戻り、撮影に入った喜美子。
絵付け職人らしからぬ、気取ったポーズを求められ、ここでも苛立ちを募らせる喜美子でしたが、照子の顔を立てるため、晴れ姿に喜んでくれた母のためにと、不満を押し殺して取材に臨んだのでした。

後日、地元紙に喜美子の写真が大きく載り、大々的に丸熊陶業のマスコットガール・ミッコーとして紹介されたのでした。

第48話:深野心仙は素晴らしい日本画家

信楽初の女性絵付師として新聞に載ったことで、喜美子は注目の的に。
丸熊陶業には花や祝いの品が沢山届き、喜美子デザイン火鉢の注文も入りはじめました。これに加山たちは有頂天となり、悪気なく「深野よりミッコーの時代が来たで~」と深野を軽んじた言葉まで口にしてしまいます。
これに喜美子は居たたまれない気持ちになりますが、それでも深野は喜美子が脚光を浴びることを喜び、「堂々と胸を張りなさい」とまで言ってくれたのでした。

その後、直子に連れ添っていた常治が東京から帰ってきました。
相変わらず帰ってきた早々、飲んだくれる常治。喜美子の記事についてはまだ気づいていませんでした。

八郎が、約束通り、ほつれたシャツを持ってやってきました。
ただ、以前のような和やかさはなく、どこか苛立っている様子。それが気になって喜美子が問い掛けると、躊躇いつつもその理由を明かしてくれました。新聞記事に偉大な日本画家である深野について一切触れられていなかったことが不満で、喜美子のチャラついた姿勢にガッカリきたとのこと。
それは勝手に仕立て上げられたものだと、喜美子は弁明しました。

その後、八郎が絵付けの仕事場へやってきます。
以前、挨拶に伺ったときに言えなかったことを伝えにやってきたのです。
じつは深野の絵と、浅からぬ縁があるという八郎。
祖父が、深野の描いた日本画をいたく気に入り、八郎の家の床の間に家宝として飾られていました。祖父が亡くなった後も形見として大事にしていたのですが、敗戦直後、食べるものが無く、その形見を闇市で売って、白い米と卵3個に替えてしまいます。
八郎は深野に、そのことが申し訳ないと詫びるとともに、おかげで飢えがしのげたと涙ながらに感謝しました。そして、その白いご飯はとても美味しかったと。
それを聞いた深野もまた嬉しそうに「若い頃に描いた名もない絵を忘れんとってくれて、ありがとう」と感謝を伝えたのでした。

その二人に胸を打たれた喜美子は、家で絵を描き始めます。
それは八郎が語った、祖父が持っていた絵をイメージしたものでした。

第8週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

どんなに軽んじられようと笑って受け止め、それどころか、申し訳なさそうにする喜美子に「胸張りなさい」と言ってくれて、喜美子の注目を喜んでくれるフカ先生のなんと心の広いことか!その人柄に惚れ惚れします。

八郎のおじいちゃんの絵のエピソードにも泣かされました。
フカ先生の絵は八郎一家の心だけでなく、飢えも満たしてくれたんですね。
先週、フカ先生の幼少期も貧乏で、白いご飯の絵を描いて飢えを紛らわせていたというエピソードがありました。それが実際に、フカ先生の絵が白いご飯にかわって誰かの飢えを満たしてくれた、ということに心が震えました。
フカ先生の絵には人を救うチカラがありますね!

今まで散々、ダメ親父っぷりを披露してきた常治。
でも今回は、ちょこっと見直しちゃう場面も。一人東京へ出る直子のために、付き添って、関係各所に挨拶回りをすると申し出た常治の姿は「頼もしいお父さん」でした。
こういうとこがあるから、やっぱりなんだかんだで憎めない。
そして、北村一輝さんだから憎めない。
犬猿の仲だった直子と常治が二人っきりで数日過ごすというのは、どんなかんじだったんでしょうね。その様子も見てみたかったな~と思いました。きっと笑えるに違いない!

お婿さんにきた敏春のことを、「好きに…なった…」と呟いた照子。可愛かったなぁ。
結婚前は「ゴキブリと結婚したほうがまし!」と散々こき下ろしてたのに。笑
照子ちゃん、すっかり良き妻になりましたね。

第9週(49話~54話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第9週では、丸熊陶業の社長・秀男が急逝し、照子の夫・敏春が若社長に。時代の変化も受けて大改造を断行。火鉢生産を大幅縮小する中、深野心仙は再び修行の道へ。
フカ先生の”かっこええ”生き様に惚れ惚れします。

第9週(49話~54話)あらすじ

第49話:社長の死

丸熊陶業の食堂で十代田八郎(松下洸平)が朝食をとっていると、深野心仙(イッセー尾形)がやってきました。
深野は、先日の八郎の話を聞いて、祖父が持っていたという絵はこんなかんじだったのではないかと、描いてもってきてくれたのです。その絵を見た八郎は「これです…!」と感無量の表情を浮かべ、しきりに感謝しました。そして今度こそ、大事に大事に家に飾っておくと。

一方、八郎の絵の話を聞いて心を打たれた川原喜美子(戸田恵梨香)も、無性にその絵を再現してみたくなって、八郎が話した描写を参考に想像して描いてみました。
思いのほか、納得のいく仕上がりになったので、当初は渡すつもりではなかったものの、八郎に見てもらいたい気持ちが沸き上がり、商品開発部を訪れます。

喜美子の絵を見た八郎は、またもや感動します。
絵の美しさはもちろんのこと、描いてみようと思ってくれたことが嬉しい、と。喜美子の絵も、有難く頂くことに。
喜美子も「欲しい」と言ってもらえて、嬉しさが込み上げます。

そんな折、事務員の加山(田中章)が慌てた様子で喜美子のもとにやってきました。
社長の熊谷秀男(阪田マサノブ)が突然倒れて、急死したというのです。

信楽で一、二を争う窯元の社長が亡くなったということで、皆、騒然とします。
しかしながら葬式は、社葬ではなく、生前の本人の意向ということで、身内だけの質素なものにするという。
とはいっても、何もしないわけにもいかないだろうと、近所の大人たちが集まることに。そこへ常治(北村一輝)も向かいます。
喜美子も同行しようとしたのですが、「マスコットガールは来んでいい」と言われてしまいます。いつの間にか、新聞記事のことが知られていたことに驚く喜美子。マツ(富田靖子)がバツが悪そうにしていました。

照子(大島優子)と会って話ができたのは、その数日後でした。

第50話:丸熊陶業 大改造!

照子は、お腹に赤ちゃんがいることを明かしました。
そのため、葬儀も大々的にではなく、静かに身内だけでやったのだという。
そして、秀男亡き今、婿の敏春(本田大輔)が引き継いで、色々と対応してくれているとのこと。敏春がいてくれて本当に助かったと、照子は言います。

その敏春は、丸熊陶業を大改造するという。
これからは若者を中心とした体制にし、生産も、今まで主力だった火鉢は大幅に縮小して、植木鉢等の別の焼き物にシフトするとのこと。
というのも、電気やガスが普及し始めて、これから火鉢はどんどん売れなくなると読んだのです。
それを聞いて「絵付係はどうなるのだろう」と心配する喜美子でした。

帰宅すると、百合子(福田麻由子)から「明日、進学相談で寺岡先生(湯浅崇)が家庭訪問に来るから同席してほしい」と頼まれます。
「女に学問は必要ない」が家訓だという常治に対抗するには、マツだけでは心細いという百合子。喜美子は妹の大事な将来のため、仕事を早く切り上げて同席すると約束。また、寺岡は喜美子の恩師でもあったため、久しぶりに会えるのを楽しみにする喜美子でした。

翌日、深野は敏春と面談し「信楽を去る」と告げました。
この丸熊陶業に誘った秀男が亡くなり、時代の変化も薄々感じていた深野は「引き際は潔く」と考えたのです。この申し出は、敏春にとっても渡りに船で、引き止めることはありませんでした。このとき、たまたまその場にいてお茶出しをした八郎は、深野が辞めると聞いてショックを受けます。そして八郎は、面談を終えた深野を、思わず呼び止めしまうのでした。

一方、絵付け小屋で、深野が戻ってくるのを待っていた喜美子。
話が長引いているのを気にします。そんな喜美子に「絵付係は無くならへん」と伝える池ノ内富三郎(夙川アトム)と磯貝忠彦(三谷昌登)。それを聞いた喜美子は安心して、早上がりしました。
しかし、肝心の、深野が信楽を去ることは伝えられず、苦しい表情を浮かべる池ノ内たちでした。

帰宅すると、寺内が遅れてくると報せにきた陽子(財前直見)がいました。
いつものようにマツとおしゃべりをしており、信作(林遣都)が近日中に見合いをすることになったと話します。相手は、これから親戚筋を当たってみるとのこと。

そしてようやく、寺岡がやってきました。

第51話:百合子の進路

百合子は、将来、県立短期大学の家政科に進んで教員免許を取りたいとのこと。
そこを目指すのなら、甲賀一高に進学するといいと勧める寺岡。
しかし常治は、喜美子のときと同様に、高校に進学させる余裕などないと反対します。百合子は、今は喜美子や直子(桜庭ななみ)が働いているから大丈夫じゃないのか、と言い募ります。
けれど、直子は仕送りを送ってくるどころか、逆に、あれこれと物を送ってほしいとせがむばかりで、当てにはできないという。
また、喜美子については、絵付師といっても未だ弟子の身分のため、満足な給金を出して貰えてません。さらには、火鉢生産の縮小で、今後はどうなるかわからない、と。常治の運搬業についても同様に、稼ぎが減るかもしれないと危惧していました。
そういった事情を明かした常治は、寺岡に進学の話を丁重に断ったのでした。

けれどその夜、喜美子は「頑張って稼いで、大学に行かせたる。家庭科の先生になったらええ」と百合子に言葉を掛けます。
しかし、首を振る百合子。川原家の厳しい実情を知り、自分も中学を出たら働くと決意したのでした。

翌日、出勤すると、小屋の前に八郎が待っていました。
深野に聞きたいことがあるという。
信楽に、いつまで居られるのかと。そしてもし「火まつり」に参加するのなら、思い出作りに、一緒にたいまつを担ぎたいというのです。
それを聞いた喜美子は首を傾げました。一体、どういうことか?と。
まさか喜美子が、深野から聞かされていないと思わなかった八郎は「深野先生が信楽を去るから」と口にし、これにショックを受ける喜美子でした。

第52話:深野組、解散

喜美子は、「深野先生が信楽を去る」と口を滑らせた八郎を問い詰めます。
八郎は「本人の口から聞いたほうが…」と躊躇いますが、ものすごい剣幕で詰め寄られたため、仕方なく知ってることを全て白状することに。

深野は丸熊陶業を辞めた後、長崎へ行き、絵付けの研究をしている森田隼人のもとへ弟子入りし、修行するという。
深野の年齢で、さらに新たな挑戦をすること、そして、自分よりも一回りも二回りも年下の者(森田隼人は30代とのこと)に学ぼうとする姿勢に、喜美子たちは感銘を受け、さらに尊敬の念を募らせました。
そして、深野に惚れ込み、深野だからこそ学びたいと強く思っていた喜美子は、これからどうしようかと頭を悩ませます。自分も長崎についていこうか、とも。
その後、加山からは「川原さんはマスコットガールやし、辞められたら困りますなぁ」と言われ、敏春からは「無理して丸熊陶業にしがみつくことはないですよ」と言われます。

後日、深野から「話があるから」と、絵付係の皆で飲みに行くことに。
今後、池ノ内は京都で絵付け教室の先生となり、磯貝は大阪の専門学校で先生になるという。
そして先生だった深野は、先生じゃなく生徒になって長崎へ。このことに「人生は、ほんまおもろいなぁ」と穏やかな笑顔で呟く深野。
喜美子には「このまま丸熊陶業でしっかり気張ぃ」と激励します。

そして4人は、深野組の解散を宣言し、乾杯したのでした。

第53話:火まつり

帰宅すると、神妙な顔した常治から「話がある」と座らされます。マツも同席。
なんでも、近所中で「丸熊陶業の絵付けの先生と弟子がクビになった」と噂されており、喜美子は大丈夫なのかと心配されたという。
「クビ」という表現に、怒りを覚える喜美子。深野や池ノ内たちは、新天地にて新たな挑戦をするんだと弁明しました。けれど「それをクビ言うんや!」と言い捨てる常治。
そこで喜美子は、あの年になっても、修行の道に進もうとする深野の気概は素晴らしいと熱弁を振るいます。すると常治は、好きなことを追い求めることが偉いと考えているようだが、それは間違っていると反論。楽しいと思えることを仕事としている人はほんの一握りで、皆、稼ぐために楽しくもないことを我慢して頑張っている。自分もその一人、だと。そうやって一生懸命我慢して稼いでも、家庭科の先生になりたいという娘の夢も叶えてやることができない。情けないばかりだ、と零す常治。
もし、深野の生き様こそが素晴らしいというのなら、この家を出ていけ!とまで言い放ってしまいます。
常治の言葉に考えさせられる喜美子でした。

火まつり当日を迎えます。
火まつりは、陶芸の町ならではの夏祭りで、火の神様に感謝をささげるため、町の神社から、山の上の小さな社まで、陶工たちがたいまつを担いで登ります。
八郎と喜美子も、たいまつを担ごうと、法被(はっぴ)を着てやってきました。女性での参加者は喜美子一人だけ。

山道を歩いていると、深野は足元がふらついてしまい、途中で引き返してしまいます。
そんな深野を心配しつつ、無事、山の上の社までたいまつを運んだ喜美子と八郎。二人は揃って参拝し、喜美子はある決意を固めたのでした。

第54話:丸熊陶業に残ります

翌日、敏春のもとを訪ねる喜美子。
敏春に、このまま丸熊陶業に残る意思を伝え、そして深野たちが去った後、一人で絵付けを担当することになるため、一人前の職人としてお給料を出してもらえるよう要求しました。
加山はこれに難色を示すも、敏春はこの要求を飲んでくれることに。おかげで、川原家の家計も大分楽になり、百合子の高校進学も叶うことになりました。

そうして深野たちが信楽を去って、夏も終わり秋へ。
丸熊陶業の生産は、ついに植木鉢が火鉢を上回り、商品開発部では、新商品の開発が順調に進んでいました。
そんな中、喜美子がデザインした火鉢の試作品も完成しました。
そのお披露目の日。
すっかりお腹の大きくなった照子もやってきて、喜美子とともにその仕上がりを確認します。喜美子の近代的なデザインがよく映える、見事に色鮮やかな出来栄え。これに大満足した喜美子は、照子とともに、その感動を分かち合ったのでした。

喜美子は、その試作品を八郎にもお披露目しようと商品開発部へ。
ちょうど終業時間が過ぎたところで、部屋から出てきた同僚の津山秋安(遠藤雄弥)らから「集中してるから静かにね」と言われます。
言われた通りそっと入ると、真剣な眼差しで、ろくろで陶器作りをしている八郎の姿がありました。

第9週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

八郎の、飾らない素朴な雰囲気、いいですね。
近年、ヒロインの相手役というと、ずば抜けた容姿や華やかさがある青年が多かっただけに、新鮮というか。ほっと心が休まるような、松下洸平さんの純朴で穏やかなかんじが好感持てます。そして、芯にはちゃんと熱いものを持ってるところが、また魅力的。
これから、喜美子といいかんじになっていくのかな?
底抜けに明るくてチャキチャキした喜美子と、どんな恋愛を展開していくのか楽しみです!

今後は、自分より遥かに年下の男に弟子入りするというフカ先生。
その生き様に心打たれ、喜美子や八郎と口をそろえて「かっこええ~」と繰り返し呟いてしまいました。
でも、常治の言ったことにもハッとさせられました。
つい見落としがちになっちゃうけど、常治が言うように、好きじゃない仕事も我慢して、歯を食いしばって地道に働いてる人たちも、ものすごくカッコいい!
「夢に向かって生きる人ばかりが素晴らしいわけじゃない」と、当たり前のことだけど、でもドラマを見てると忘れそうになるその感覚に、あらためて気づかされました。
たまには常治もいいこと言いますね!

第10週(55話~60話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第10週では、これまで恋に疎かった喜美子が、直子の恋や、草間の助言を受けて、「好きという気持ち」について考えるように。
八郎との距離がグッと縮まります!

第10週(55話~60話)あらすじ

第55話:八郎の夢

初めての試作品を、商品開発部にいる十代田八郎(松下洸平)に見せに行く川原喜美子(戸田恵梨香)。
八郎は、ろくろでうどん皿作りに没頭していました。
喜美子が邪魔をしないようにと、じっとその様子を窺っていると、八郎がそれに気付きます。

そこで、喜美子が試作品の火鉢をお披露目すると、その華やかさに惚れ惚れする八郎。
これならきっと深野心仙(イッセー尾形)も「ええよぉ」と褒めてくれるに違いないと、太鼓判を押します。

そしてまた、八郎は陶芸の続きに取り掛かりました。
これは仕事ではなく、趣味としての陶芸で、勤務時間外の前後2時間ほど、職場でろくろや電気窯等の設備を自由に使っていいと若社長の敏春(本田大輔)から許しをもらったという。
八郎には、陶芸家になりたい、という夢がありました。
祖父が深野の絵を大事に飾っていたように、自分もゆくゆくは、誰かの大事な宝物になるような作品を作れるようになりたいと。
陶芸家になりたいと思うようになったのは学生の頃。美術部の先生から陶芸を習ったのがきっかけで、気付いたらすっかり虜になっていたという。
八郎には、陶芸家になるという夢のほかに、さらにもう2つ、夢があるとのことでしたが、それについては語ってくれませんでした。

陶芸に対する八郎の熱き想いを聞いていたら、喜美子の心にも好奇心がむくりと沸いてきます。
そこで、八郎の陶芸の様子を近くで見させてもらうことに。
これまで絵付けしかやったことのな喜美子にとって、その作業はとても興味深く、食い入るように見つめたのでした。

一方その頃、川原家では。
大野信作(林遣都)がやってきて、集団でお見合いをする企画「お見合い大作戦」の案内を持ってきました。これは信作が市役所で企画したもので、喜美子の婿探しに躍起になっていた常治(北村一輝)は「これ、ええな!」とかなり乗り気な様子を見せました。

第56話:お見合い大作戦、参加せえよ!

うどん皿の形作りがひと段落し、片付けをはじめる八郎。
喜美子は、形作りのときに出た削りカスをじっと見つめて「これ、もったいないなぁ」と呟きます。すると八郎は、これは捨てるものじゃなく、缶に集めてある程度溜まったら、またカスを練り合わせて作品に使うと言う。
そして、カスを纏めて小人を作ると、陶芸の工程についてざっくりと説明してくれました。
形作り→かるく乾燥→削ったり掘ったり。取っ手等を接着→十分に乾燥→700~900度で素焼き→絵付け、釉薬(ゆうやく)をかける→素焼きよりも高温で長時間焼いて完成。

説明を興味深く聞いた後、帰り支度をしていると「川原さんもお見合い大作戦出るんですか?」と問われます。
八郎は、信作に「出て欲しい」と熱心に頼み込まれたから、参加するとのこと。今や、八郎と信作は「ハチ」「信作」と呼び合う仲で、一緒に酒を飲みに行くことも多いという。
喜美子は、そこまで二人が仲良しなのかと驚きつつ、「そんなん興味ありません」とはっきり告げました。

そして帰宅途中に、大野雑貨店に寄る喜美子。
信作に「飲みに行くのなら、わたしも誘ってぇや。二人だけで楽しむなんてずるい」と言い募ります。けれど年頃の女性を気軽には誘えないという信作。
そんなことより、お見合い大作成に出て欲しいと頼み込みます。今や丸熊陶業のマスコットガール・ミッコーとして有名になった喜美子が参加してくれれば、申し込みが殺到するに違いないというのです。
しかし、喜美子は気のない返事だけしてさっさと帰ることに。

帰宅すると、お通夜のような面持ちで常治とマツ(富田靖子)と百合子(福田麻由子)が顔を突き合わせていました。
テーブルには「お見合い大作戦」のチラシが。
常治がコワい顔をしているのは、このことかと思い至った喜美子は、話題が出される前に「しゃあない、参加するわ」と宣言。ただし、参加するだけで結婚はしない、と付け加えます。
しかし本題はそれではなく、東京にいる直子(桜庭ななみ)からの電報にありました。
電報には「モウイヤ」「モウダメ」「モウアカン」という、なんとも不安を駆り立てる言葉が。
そこで、マツが「わたしが東京行ってくる」と言い出しました。

第57話:付き合ったらええやん

常治は「ただ甘えて弱音を吐いてるだけだから、無視したらええ」と言い切ります。
しかし、不穏な電報の文言に不安が募るばかりのマツや喜美子たち。かといって、マツが一人で東京へ行くのも心配だという喜美子。
そこで、東京にいる草間宗一郎(佐藤隆太)に様子を見てもらおうと提案。草間の人柄ならば、むしろマツや常治が行くよりも、直子も素直に話ができるだろうと。

翌朝、大野雑貨店で電話を借り、草間に直子の件をお願いする喜美子。
草間は快く引き受けてくれました。
電話を切って、ほっと胸を撫で下ろします。
すると、なにやら慌ただしい様子の大野忠信(マギー)と陽子(財前直見)。棟梁を呼んで、改装の話をしていました。
信作曰く、駅前に大きな店ができて以来、客足が止まってしまったので、雑貨店をカフェに変えるとのこと。
ここでも時代の変化をひしひしと感じる喜美子でした。

帰宅後、喜美子はマツに、朝夕2時間就業時間を延ばしてもいいかと相談。
厳密に言うと、働くのではなく、その時間、陶芸をしている八郎に学びたいという。絵付け火鉢が下火になってきた今、いろんなことに裾野を広げておきたいと。
マツは「今はもう手がかかるのはお父ちゃんだけだから」と快く承諾し、喜美子の意気込みを応援してくれました。

翌朝、始業2時間前に商品開発部を訪れる喜美子。
八郎に、今後、ここで学ばせてほしいと申し出ます。しかし、即答で断る八郎。
喜美子はまさか断られると思っていなかったので、「なんで?」と問い詰めます。すると「僕と川原さん二人っきりで毎日いるなんて…周りに知られたら何て言われるか」と答える八郎。喜美子は、そんなつまらないことを言う八郎に苛立ち、「たくさんおしゃべりして仲良うなれたのに、男だから女だからと距離作って。いつまでたっても『川原さん』いう他人行儀な呼び方で『喜美子』呼んでくれへんのはそのせいか」と零します。
八郎はそれを肯定した上で「付き合ってもいない人のことを気軽に名前では呼べません」と断りをいれます。すると「ほな、付き合ったらええやん」と言い募る喜美子でした。

第58話:直子の帰省

喜美子の申し出に驚きながらも、昨日、明かさなかった2つの夢について語り出す八郎。
ひとつは、陶芸家として食べていけるように、陶芸展で賞を受賞すること。
もうひとつは、好きな人と結婚すること。
家に帰ったとき、「おかえり」と好きな人に迎えてもらえる暮らしに憧れているという。喜美子は「結婚は…ようわからん。付き合うと結婚が漏れなくついてくるん?」と疑問を浮かべます。これに「好きな人ができたら結婚したい。という話です」と答える八郎。
今のやり取りで、自分には八郎の陶芸を見学する資格がないと思い至った喜美子は、肩を落として部屋を出て行こうとします。
すると、後味の悪さを感じた八郎は、喜美子を呼び止め「見ててもええですよ」と声を掛けました。ただし、呼び名は「川原さん」「十代田さん」のままでいく、と。
喜美子はそれに一抹の寂しさを感じるも、了承することに。
そして、もし周りが変な邪推をしてきたら、互いに全力で反論しようと約束し合ったのでした。

帰宅すると、直子を連れ帰ってくれた草間がいました。
直子は信楽が相当恋しかったそうで、草間に会った瞬間「帰りたい~!」と泣きついてきたとのこと。そこで勤め先の熨斗谷(のしたに)電機の社長に休暇を頂いて、連れて帰ってきたという。
直子は、家に着いた途端、布団の中に入り込んでしまい、今はぐうぐうと眠りこけていました。

常治は草間を連れて飲みに行くことに。
そこへ信作や照子夫婦、かつての草間流柔道の生徒たちも大勢駆け付けてきて、皆で草間との再会を喜び合いました。

第59話:好きな人ができたら世界が広がる

ようやく起きた直子は、電報で「モウイヤ」と告げた理由を話すことに。
ただ、内容が男女の痴情のもつれということで、年若い百合子と、恋のひとつもしたことないであろう喜美子を締め出してしまいます。
そしてマツにだけ打ち明ける直子。

職場に、新人指導係の牛田という男がいました。牛田は、親切に根気よく、覚えの悪い直子に工場の作業を教えてくれたという。
そんなある日、牛田から映画に誘われます。その映画で居眠りしてしまった直子。目覚めると、牛田が覗き込んでいて、しばし見つめ合った後、ふと気持ちが高ぶって頬にキスしてしまいます。
しかし、牛田には彼女がいました。直子のことは妹として可愛がっていたという。それでも、好きになってしまった直子。それを周りから茶化されて、嫌になった。というのが、電報で「モウイヤ」と弱音を吐いた顛末でした。

マツは、話を真摯に受け止め「直子は、ちゃんと自分の『好き』いう気持ちに気付けた正直者や」と褒めます。直子はその言葉に救われたのか、「話してすっきりした。東京戻るわ!」と元気よく宣言したのでした。

一方その頃、飲んだ帰り道、草間は常治に「今度、貿易の仕事で台湾へ行くんです。その前に信楽に来ることができてよかった」と明かします。
台湾という遠方の地を聞いて一気に酔いの覚めた常治は、旅立つ前に、是非喜美子がデザインした火鉢を見てやってください、と頼み込みました。

翌日、草間は絵付け小屋へ。
喜美子の斬新なデザインに圧倒されます。
そういえば、とお見合い大作戦について話題にする草間。それに参加する喜美子へ「好きな人ができると、世界が広がるよ」と激励しました。

その言葉を受けて、陶芸を習ってる間、じっと八郎の横顔を見つめてしまう喜美子。
八郎はその視線に耐え切れず、喜美子も実際に手を動かして作ってみるといいと促します。そして手取り足取り、粘土を練ったり、形作りを指導する八郎。
八郎に触れられるたびに、ドキッとしてしまう喜美子でした。

第60話:あんたのこと好きや!

帰り際、喜美子は、かつて大阪への旅のお供に持って行った信楽焼のカケラの話をしました。それは年代物で、室町時代のものらしいと。
すると、それに興味を示す八郎。そこで、翌日の日曜、八郎を家に招待することに。

その日、常治と百合子は、大野雑貨店の大安売りの在庫処分に出かけており不在でした。
玄関先で信楽焼のカケラを手に取った八郎は、目を輝かせて「ほんまに綺麗やわ…釉薬も使ってないのに、どうしてこんな色が出せるんやろう」と、いろんな角度から覗き込んでは、しきりに感嘆していました。喜美子も八郎の感動につられて、そんなにすごいものだったのかと、八郎と寄り添って見入ります。
その姿を微笑ましく見守っていたマツは「お茶でも出すから上がっていって」と促します。けれど八郎は、これからお見合い大作戦に行くからと、おいとますることに。
その後ろ姿を寂しく見送る喜美子。マツは「あんなに感じのええ人なら、きっとすぐにいい人見つかるやろなぁ」などと呟きます。それを聞いた喜美子は、八郎が置き忘れたハンカチを持って、後を追い掛けました。

八郎にハンカチを返すと「お見合い大作戦、行かんといて!」と言い募る喜美子。
「あんたのこと、好きや!」と告白します。けれど、最愛の妻と別れることになってしまった草間の姿を見て「手を繋ぐことより難しいことがある」と思い知った喜美子は、結婚には前向きになれないという。
そんな喜美子の手を、ぎゅっと掴み取る八郎。
「僕はずっと離さへん!」と断言し、喜美子を抱き寄せました。

その時、買い物して荷物を抱えた常治と百合子が戻ってきて、怒りの表情を浮かべる常治と目が合ってしまう喜美子でした。

第10週の感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

新人指導係の男性に惚れ込んでしまったという直子。
実際、職場で直接指導する立場の先輩と結婚するケース、多いですよね。案外、直子は略奪愛で、その牛田さんという人と結婚しちゃったりして。
だけど直子は、結婚も早そうだけど離婚も早そう…。もしくは不倫とか。悲しいかな、直子はそういう、波乱含みの恋愛をしそうなイメージがあります。

一方、自分の気持ちに気付いて、八郎と想いを通じ合えた喜美子。
「ほな、付き合ったらええやん」とあっさり口走ったときは驚かされましたが、あの時はまだ「好き」って気持ちに気付いてなかったから、サクッと言えたのかな。
二人は、掲げる夢も情熱も、実直なところも似てるから、互いに理解し尊重し合える良きパートナーになりそう。二人が告白しあったシーンは、ほんと初々しくてドキドキさせられました。

その二人の気持ちを敏感に察して、さりげなくアシストしてくれたマツ。
さすが酸いも甘いも噛み分けてきた人生の大先輩。貫禄を感じました。
そんなマツは、常治と駆け落ちだったそうで。大恋愛の末の結婚だったのかな。二人がどんな恋愛をしてきたのか、すごく興味が湧きました。

第11週(61話~66話)ネタバレ

朝ドラ『スカーレット』第11週のあらすじネタバレは、2019年12月9日(月)8:00からの第11週(61話~66話)放送終了後に追加します。今しばらくお待ちくださいませ。