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朝ドラ『スカーレット』登場人物のモデル一覧総まとめ!実在の神山清子は夫と離婚

戸田恵梨香さん主演の朝ドラ『スカーレット』の登場人物の実在のモデルと考えられる人物を一覧で紹介、史実から今後の展開を予想します。

さらに、主人公・喜美子のモデル神山清子、夫・八郎のモデル神山易久をはじめとする各モデルの人物像に迫ります。

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NHK公式サイトの見解~登場人物のモデルはいない?

NHKのスカーレットの公式サイトに、『スカーレット』の登場人物のモデルについての見解がQ&Aの形で掲載されています。

『スカーレット』のヒロイン喜美子や周囲の登場人物に
モデルとなった実在の人物はいますか?

『スカーレット』は、脚本家・水橋文美江さんのオリジナル作品でフィクションです。そのため、登場人物に特定のモデルは存在していません。

出典:https://www.nhk.or.jp/scarlet/about/

ヒロイン喜美子に特定のモデルは存在しないのですが、『スカーレット』制作発表の際、NHKの記事内インタビューで制作統括・内田ゆきが神山清子の手記について触れており、『スカーレット』は滋賀県・信楽の女性陶芸家・神山清子の半生を参考にしたオリジナル作品として制作されています。

したがって、厳密にはモデルではないのですが、本記事では登場人物のモチーフになったと思われる実在の人物をモデルという形で紹介していきますので、ご承知おきください。

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神山清子の半生を知る参考資料

朝ドラ『スカーレット』には原作はありませんが、神山清子をモデルにした過去の作品に、2005年1月22日公開の映画『火火(ひび)』があります。

映画『火火』は、神山清子の半生を描いた、那須田稔・岸川悦子共著の書籍『母さん 子守歌うたって―寸越窯・いのちの記録 』を映画化した作品です。主人公・神山清子役は田中裕子さんです。

ちなみに映画『火火』はDVD化されていますので、レンタルや購入で鑑賞可能。書籍『母さん 子守歌うたって―寸越窯・いのちの記録 』は、記事執筆時には中古市場にしかありませんでしたが、2019年9月25日に、那須田淳の小説『緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語』が発売されています。

『スカーレット』登場人物のモデル一覧

以下に、朝ドラ『スカーレット』登場人物のモデル一覧を掲載します。モデルはあくまでもドラマ内の設定などから考察した人物となります。

役名キャストモデル
川原喜美子戸田恵梨香神山清子
川原常治北村一輝金場繁
川原マツ富田靖子金場トミ
川原直子桜庭みなみ金場繁美
川原百合子福田麻由子金場静子
草間宗一郎佐藤隆太駐在所の警官
荒木さだ羽野晶紀鴨居羊子
ジョージ富士川西川貴教岡本太郎
十代田八郎/川原八郎松下洸平神山易久
川原武志伊藤健太郎神山賢一
松永三津黒島結菜神山家の弟子

役名一覧に掲載のない登場人物は、モデルが不明なキャラクターとなります。判明した場合は追記していきますが、『スカーレット』オリジナルキャラクターという可能性も高いでしょう。

『スカーレット』各登場人物のモデルを紹介

朝ドラ『スカーレット』登場人物のモチーフとなったモデルの方々を紹介していきます。

川原喜美子(戸田恵梨香)のモデルは神山清子

主人公・川原喜美子(戸田恵梨香)のモデルは神山清子(こうやま・きよこ)です。

1936(昭和11)年8月2日、長崎県佐世保市の生まれで、旧姓の名前は金場清子(かなば・きよこ)。2020年1月現在でご存命の方です。

信楽自然釉を完成させた有名な女性陶芸家であり、長男・神山賢一(こうやま・けんいち)が骨髄性白血病になったことから、骨髄バンク設立に尽力した人物として知られています。

朝ドラ『スカーレット』においては、陶芸指導という形でドラマ制作の裏方に携わったり、作中で喜美子の陶芸作品として、実際の神山清子の作品が使用されているシーンもあります。

神山清子の半生は波乱万丈です。

11歳の時に、九州から一家夜逃げのような形で滋賀県・信楽に移住。18歳の時に、火鉢を製造していた「近江化学陶器」に就職。21歳の時に、神山易久(こうやま・やすひさ)と職場結婚して、2子をもうけます。

その後、神山清子は独立。夫・神山易久と半地上型の穴窯「寸越窯(ずんごえがま)」を作りますが、これからという矢先、夫・神山易久が弟子の女性と不倫。泥沼の離婚劇の末、夫は去っていきます。

そんな中、神山清子は偉業を成し遂げます。釉薬を使わずに色を出す「信楽自然釉」という古代の信楽焼を復活させたのです。その後は、同じ陶芸家の道を歩んだ長男・神山賢一が白血病になったことから、骨髄バンク設立に尽力します。

朝ドラ『スカーレット』の主人公・川原喜美子(戸田恵梨香)は、1937(昭和12)年、大阪生まれ。9歳で滋賀県・信楽に移り住みます。オリジナルドラマなので、当然設定上の違いやオリジナルキャラの登場があり、話が展開していきますが、第14週(79話~84話)放送の時点で、川原家に弟子の女性・松永三津(黒島結菜)が登場しており、大まかな展開は神山清子の史実に沿った形で展開しているように思われます。

川原常治(北村一輝)のモデルは金場繁

喜美子の父・川原常治(北村一輝)のモデルは、神山清子の父親です。名前を調査すると、「繁」「某(くれ)」の2説があるようですが、ここでは金場繁とします。

神山清子の父・金場繁は長崎県佐世保市の炭鉱で働いており、朝鮮から連れてこられた徴用工を助けたことから警察に追われ、滋賀県・信楽に移住。日本人・朝鮮人分け隔てなく接する正義感のある人物だったようです。

人情に厚い一方、酒と博打が大好きなせいでお金がなく、娘・清子と妻・金場トミが借金のカタに取られて、売られそうになるという事件もありました。

また、「女に学問は必要ない」という考えの持ち主で、清子が滋賀県の絵画コンクールで金賞を取り、信楽町が高校の学費を出してくれることになったのに、清子を高校へは進学させず、和裁学校へ入れてしまいます。ただ、父はこのことを後悔しており、病気で亡くなる前に神山清子に謝罪をしました。

また、病床の父は自分が所有する山を売却し、神山清子が半地上型の穴窯「寸越窯(ずんごえがま)」建設するための資金を作ってくれたのでした。

破天荒な父親のようですが、神山清子当人は父親が大好きで尊敬もしていたようです。『緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語』の著者・那須田稔が書籍発売のインタビュー記事で、神山清子の真となる部分には父親の存在が大きかったと語っています。

なぜか憎めない。神山さんがお話しされるのも酷い目にあったエピソードばかりで、悪口しか出てこないんだけど、でも本当はお好きなんだろうな、という印象を受けました。神山さんはボランティア活動もされる方なんですが、そういう意識はどこから生まれたんだろうと聞いてみると、お父さんが実はそういう人だった、と言われたことがあって。

出典:https://ddnavi.com/interview/567125/a/

朝ドラ『スカーレット』の川原常治(北村一輝)も、情に厚いけれど酒好きのお調子者の人物として描かれています。川原喜美子(戸田恵梨香)がお父ちゃんを絶対視しており、能力があるのに高校進学ができなかったエピソードも史実に沿っています。

炭鉱での人助けの話はドラマでは出てきませんが、代わりに、常治が生き倒れの謎の旅人・草間宗一郎(佐藤隆太)を拾ってきてしまうエピソードがモデルとなった父親のボランティア精神と重なるのではないでしょうか。

常治は人間としてダメな部分があり、娘・喜美子を自分勝手に利用しているように見えてイライラしてしまったこともありましたが、家族を愛しており、憎めない魅力がありました。第13週(73話~78話)で病気で亡くなってしまいますが、大黒柱として家族から慕われる存在でした。

川原マツ(富田靖子)のモデルは金場トミ

喜美子の母・川原マツ(富田靖子)のモデルは、神山清子の母・金場トミ(かなば・とみ)です。

神山清子の母・金場トミは良家のお嬢様で育ちで、家事や家計は清子がやっていたといいますが、裁縫は得意だったので子供たちの洋服を手作りしていました。

また、神山清子の半生を描いた、那須田稔・岸川悦子共著の書籍『母さん 子守歌うたって―寸越窯・いのちの記録 』に出てくる、神山清子が息子・賢一に歌う子守唄は、金場トミが幼い清子に歌っていた子守唄と同じ子守唄が歌われており、親から子へと引き継がれています。

朝ドラ『スカーレット』の川原マツ(富田靖子)も、大阪・八尾の大地主の娘という設定なのでお嬢様です。商売で実家に出入りしていた川原常治(北村一輝)と、駆け落ち同然で結婚しました。

ドラマではお嬢様だからではなく、少々体が弱いので働き者の喜美子を頼りにしている生活となっています。和洋裁の腕がある点は金場トミと重なります。亭主関白な常治に逆らえない穏やかな性格なので、ときに頼りなく見えることもありますが、底力を秘めているような雰囲気もあり、子供たちの気持ちによりそう優しいお母さんとして描かれています。

川原直子(桜庭みなみ)のモデルは金場繁美

喜美子の妹・川原直子(桜庭みなみ)のモデルは、神山清子の弟・金場繁美(かなば・しげみ) です。女性ともとれる名前ですが男性です。

朝ドラ『スカーレット』では、川原家3姉妹の次女として登場しますが、モデルとなった金場家は清子(長女)・繁美(長男)・静子(次女)の3人兄弟でした。

金場繁美については、記録が少なく詳細は不明な部分が多いのですが、神山清子と一緒に柔道を習っており、ギャンブルで借金を作り家出をしたという話が残っています。ギャンブルで借金を作ってしまうのは父親譲りの悪い癖だと思うので、金場繁美には父親と似た部分が少なからずあったのではないかと予測します。

朝ドラ『スカーレット』の川原直子(桜庭みなみ)は、幼少期の空襲で怖い思いをしたというトラウマを抱えているものの、我儘さが目に付く子でした。

成長すると父・常治に反抗するようになり、頭を抱えた常治が大阪で働く喜美子を呼び寄せる一幕もありました。姉・喜美子は直子のトラウマの責任は自分のせいと考えていることもあり、妹・直子をフォローし続けています。

その後、就職のため早々に信楽を飛び出してしまい、時々しか顔を出さない直子。父・常治の葬式にも帰ってこず喜美子のヒンシュクを買いますが、このことは、後に直子なりの父親孝行であったことが判明します。

川原直子のモデルが男性であり、父親と似た者同士で反発してしまったと考えると、はねっ返りな直子の行動にもある程度納得がいくのではないでしょうか。

川原百合子(福田麻由子)のモデルは金場静子

喜美子の妹・川原百合子(福田麻由子)のモデルは、神山清子の妹・金場静子(かなば・しずこ) です。3人兄弟の末っ子です。

金場静子は大阪で食堂を営んでおり、神山清子の長男・賢一が白血病を患った際に、骨髄移植を引き受けています。神山賢一と金場静子のHLAは完全には一致しませんでしたが、完全一致でなくても治るケースがありました。

ちなみに、映画『火火』では、食堂を営む倉垣幸子(石田えり)が金場静子に当たる役になっており、作中の寺山医師(山田辰夫)が、倉垣幸子のHLAについて「賢一のHLAとは、6つある適合条件のうち5つが条件を満たしている」と説明しています。

金場静子は快く骨髄移植を引き受ており、姉・清子、甥・賢一とは良好な関係だったようです。

朝ドラ『スカーレット』の川原百合子(福田麻由子)は、喜美子の良き相談相手。愛嬌があり誰とでも仲良くできる愛されキャラといえるでしょう。「かわはら工房」の新弟子・松永三津(黒島結菜)と同じ部屋で寝泊まりしていますが、同い年だから気が楽と言って仲良くしています。

第14週(79話~84話)では、そんな百合子に恋の予感が浮上します。喜美子の幼馴染で役場勤めの大野信作(林遣都)と2人で飲みに行くようになるのです。今のところ、大野信作にはモデルとなる人物が該当せず、オリジナルキャラクターであると思われます。したがって、2人が結婚した場合、『スカーレット』オリジナルの展開が見られると予想します。

草間宗一郎(佐藤隆太)のモデルは駐在所の警官

謎の旅人・草間宗一郎(佐藤隆太)のモデルは、信楽で柔道を教えていた駐在所の警官です。

神山清子の小学時代の夢は婦人警官で、弟・金場繁美と稽古していました。信楽で柔道を教えていたのが、駐在所の警官だったということです。

朝ドラ『スカーレット』の草間宗一郎(佐藤隆太)は、心に傷を負った謎の旅人として登場しています。旅立ってはひょっこりと現れるスナフキンのような存在かもしれません。行き倒れていたところを喜美子の父・常治に救われ、川原家に一時居候していました。

信楽に再登場した際には、喜美子に乞われ子供たちに「草間流柔道」を教えています。また、神山清子の小学時代の夢が婦人警官ということですが、ドラマでは喜美子自身ではなく幼馴染・熊谷照子(大島優子)の夢が婦人警官という設定で、喜美子と共に柔道を学んでいます。

なお、熊谷照子(大島優子)は信楽で一番大きな窯元「丸熊陶業」のお嬢様で、丸熊陶業のモデルは神山清子が就職した「近江化学陶器」ですが、熊谷照子にはモデルとなる人物が該当せず、オリジナルキャラクターであると思われます。

また、草間宗一郎(佐藤隆太)は多くの設定を持っています。「草間流柔道」の部分は駐在所の警官がモデルになっていると思われますが、大部分はオリジナルの要素が強いキャラクターと言えるでしょう。

荒木さだ(羽野晶紀)のモデルは鴨居羊子

荒木さだ(羽野晶紀)のモデルは下着デザイナーの鴨居羊子(1925~1991年)です。

スキャンティーの命名者とされる鴨居羊子は、1956(昭和31)年に大阪市内に「チュニック制作室」という下着メーカーを設立。現在の「チュニック株式会社」になっています。戦後、白い質素な下着しかなかった時代に、カラフルな下着ショーを開催し人気を博しました。ガーターベルトを流行らせた人物としても有名です。

朝ドラ『スカーレット』の荒木さだ(羽野晶紀)は、川原マツ(富田靖子)の遠縁という設定で、大阪時代の喜美子が女中として働いた「荒木荘」の女主人であり、自身が女性用下着のデザイナーを勤める「荒木商事」を経営しています。なお、喜美子のモデル・神山清子が大阪で女中として働いたという史実はないので、「荒木荘」ではドラマオリジナルストーリーが展開されることになります。

また、荒木商事のモデルとしては、鴨居羊子の「チュニック」だけでなく、滋賀にルーツを持つ塚本幸一が創業した下着メーカー「ワコール」の前身「和江商事」の要素が入っているともいわれています。

ジョージ富士川(西川貴教)のモデルは岡本太郎

ジョージ富士川(西川貴教)のモデルは芸術家の岡本太郎(1911~1996年)です。

1970(昭和45)年に大阪で開催された万国博覧会のシンボル「太陽の塔」を制作したのが岡本太郎です。「芸術は爆発だ」のキャッチフレーズでも有名です。

神奈川県川崎市出身の岡本太郎ですが、信楽焼に縁があり、1971年に信楽町(現・甲賀市)の名誉町民となっています。「太陽の塔」の背面レリーフ「黒い太陽(1979年)」などの作品が神山清子が勤めていた「近江化学陶器(※丸熊陶業のモデル)」で制作されました。ただし、岡本太郎が近江化学陶器と懇意になった時期は神山清子の退職後であるため、2人の間に直接的な接点は無いといわれています。

朝ドラ『スカーレット』のジョージ富士川(西川貴教)は、金髪姿で大阪弁が特徴。「自由は不自由やで!」が口癖です。モデルの岡本太郎にフランス時代があったのと同様に、フランスの美術学校に留学した経験を持っています。

また、ジョージ富士川を演じている西川貴教は『スカーレット』の舞台である滋賀県出身で、滋賀ふるさと観光大使を務めています。

今のところメインストーリーには絡んできませんが、時々登場しては『スカーレット』登場人物にパワーを与える役どころを担っているようです。

十代田八郎/川原八郎(松下洸平)のモデルは神山易久

喜美子の夫・十代田八郎/川原八郎(松下洸平)のモデルは、神山清子の夫・神山易久(こうやま・やすひさ)です。

神山易久は生まれも育ちも滋賀県・信楽です。神山清子は中学校の1年後輩にあたりますが、美術コンクールでは、いつも神山清子が1位で、神山易久は2位だったため、易久は清子に対し一方的にライバル心を抱いていたといいます。

そんな2人が就職先の近江化学陶器で再会。職場恋愛で結婚するに至ります。清子の父親は婿養子を欲しがっていました。神山易久は婿入りを承諾しましたが、清子が拒否したので、清子が金場から神山へと姓を変え、2人は神山清子の実家・金場家で同居することになりました。

神山清子は近江化学陶器を辞めて独立した数年後、夫・神山易久が清子の工房に入り、夫婦で「寸越窯(ずんごえがま)」を築きます。しかし、神山易久に資金援助者が現れ、先生として崇められるようになると、弟子の女性と不倫をするようになり、神山清子は創作活動でも神山易久から嫌がらせを受けるようになります。自殺寸前まで追い詰められた神山清子でしたが、長男・神山賢一の進言により、夫婦は離婚することとなります。

ちなみに、映画『火火』では、神山清子の夫・竹田学(石黒賢)が神山易久に当たる役になっています。

朝ドラ『スカーレット』の十代田八郎(松下洸平)は、信楽ではなく大阪出身です。京都で陶芸を学んで、信楽の丸熊陶業で喜美子と出会い、職場で愛を育み結婚します。喜美子には特別に陶芸を教えてあげていました。

神山易久はいわゆるマスオさん状態でしたが、十代田八郎は喜美子の父・常治の希望で、結婚後は川原姓となり、陶芸家・川原八郎として活躍しているところがモデルとの違いです。陶芸作品は信楽の材料のみを使うことにこだわっており、信楽出身でないからこそ、信楽の地に根付きたいという気持ちが強く感じられる人物です。

これまで喜美子に陶芸を教えてあげていた八郎からは、喜美子に対するライバル心というものは表面的に感じられませんでしたが、「かわはら工房」に弟子・松永三津(黒島結菜)が登場すると、陶芸の才能において喜美子に追い抜かれてしまったと感じており、苦しい胸の内を打ち明けるようになります。

川原武志(伊藤健太郎)のモデルは神山賢一

喜美子の息子・川原武志(伊藤健太郎)のモデルは、神山清子の長男・神山賢一(こうやま・けんいち)です。

神山賢一は、1961(昭和36)年、滋賀県信楽町で神山易久と神山清子の間に長男として生まれます。姉に長女・神山久美子がおり、2人兄弟です。

幼少期から陶芸に触れており、父・神山易久の女性問題があった時は、苦悩する母・神山清子に対して姉と共に離婚の後押しをしました。そして母と同じ陶芸の道を志します。息子である神山賢一がいなくなった父に代わり、母・神山清子を支えたという側面もあるでしょう。母・神山清子が釉薬を使わない「信楽自然釉」の大御所だったので、息子・神山賢一は別の道を模索し、釉薬の研究をして天目茶碗の制作に励みました。

しかし、陶芸家としてこれからという29歳の時に「慢性骨髄性白血病」と診断され、叔母・金場静子から骨髄移植を受けました。病状は回復に向かい、神山清子らの尽力があり、1991年12月に念願の骨髄バンクが設立されましたが、神山賢一は31歳でこの世を去ります。

朝ドラ『スカーレット』の川原武志は、格闘技が大好きで両親にTVをおねだりする元気いっぱいの小学生。姉はおらず一人っ子の設定です。青年になった川原武志(伊藤健太郎)が登場するのは、第18週以降であると思われます。

松永三津(黒島結菜)のモデルは神山家の弟子

喜美子の弟子・松永三津(黒島結菜)のモデルは、神山家に入った女弟子です。神山清子の夫・神山易久と不倫関係になります。

女弟子は不倫関係が周囲に知れると人目をはばからずいちゃつくようになり、このことを神山清子に注意されると神山易久に言いつけ、妻である神山清子が強く怒られる羽目にあったといいます。泥沼の離婚劇を繰り広げ神山易久は女弟子を連れて出ていきます。

映画『火火』では、神山清子の夫・竹田学(石黒賢)が女助手と家を出ています。松永三津(黒島結菜)のモデルとして、牛尼瑞香(うしあまみずか)という人物が紹介されていることもありますが、映画『火火』に登場する牛尼瑞香は、神山清子の夫と不倫関係にあった女助手とは別人で、神山清子に憧れて弟子入りし、白血病の神山賢一の闘病を支える人物となります。したがって、牛尼瑞香は神山清子の夫と直接の接点が無いので、松永三津(黒島結菜)のモデルの人物像とは少し違うような気がします。

朝ドラ『スカーレット』の松永三津(黒島結菜)は、陶芸家・川原八郎(松下洸平)の作品作りにフランクに口出しており、昭和の師弟関係とは違う、今どきの雰囲気を持った女性です。八郎は弟子入りを断っていましたが、喜美子が八郎の作品作りに役立つと考え、松永三津を弟子に引き入れてしまいます。

松永三津には陶芸家・ヒロシという元彼の存在があります。松永三津はヒロシと喜美子は天才型、自分と八郎は努力型と感じ、八郎にシンパシーを感じているようです。実際、喜美子が気がつかない八郎の考えを松永三津は見抜くことができ、八郎も松永三津の言葉に気づきを覚え、2人の心の距離が近くなっていきます。

今後の展開予想

喜美子と八郎には、お互い切磋琢磨して2人で頑張っていってほしいと思いますが、理想として終わってしまうのでしょうか。今後、松永三津と八郎が恋愛関係となり、喜美子と離婚すれば史実に沿った展開となります。

ただ、松永三津はNHK公式サイトの登場人物紹介で「喜美子の弟子」と紹介されているので、少々無理があるかもしれませんが、八郎だけが去って松永三津だけ残り、映画『火火』の牛尼瑞香のような役割を担うということも考えられなくはないでしょう。

また、息子・武志が喜美子と同じ陶芸家の道を歩むのか、そして白血病に倒れてしまうのかが気になるところです。武志のモデル・神山賢一には将来を誓った女性がいたのですが、病気が原因で別れています。今後武志にも恋人となる女性が現れるかもしれません。

最後に、喜美子が大阪に出る前に信楽で見つけた「焼き物のかけら」が再びクローズアップされると予想します。史実では、神山清子の離婚後に、神山賢一が古い窯跡で陶器の破片を見つけています。この欠片が釉薬を使っていなかったことから「信楽自然釉」がリバイバルします。今後、喜美子は辛くなったときに「焼き物のかけら」のことを思い出すのではないでしょうか。