ドラマル

2020年12月23日

『ここは今から倫理です。』原作ネタバレ!ドラマの1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『ここは今から倫理です。』の1話から最終回までのあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

山田裕貴さん主演の連続ドラマ『ここは今から倫理です。』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『ここは今から倫理です。』全話ネタバレ完了済み(2021年3月14日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『ここは今から倫理です。』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「U-NEXT」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。また「U-NEXT」では、原作漫画も配信されています。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『ここは今から倫理です。』の基本情報

概要(見どころ)

『ここは今から倫理です。』は、雨瀬シオリの同名コミックを原作とする学園ドラマです。

倫理の授業を受け持つ謎の高校教師、主人公・高柳(山田裕貴)が、自傷行為、深夜徘徊、いじめ、ドラッグ、合意の無い性行為、といった悩みに押し潰されそうになった生徒たちに、倫理と哲学の言葉を投げかけ、救いを見出していく物語です。

キャスト一覧

  • 高柳:山田裕貴
    ミステリアスで風変わりな倫理教師
  • 逢沢いち子(あいざわいちこ):茅島みずき
    高柳に思いを寄せる
  • 谷口恭一(たにぐちきょういち):池田優斗
    地味でビビリで、時々心の声が漏れてしまう可愛い男の子
  • 間幸喜(はざまこうき):渡邉蒼
    授業中いつも寝ている
  • 深川時代(ふかがわときよ):池田朱那
    物理教師の松田をセクハラで陥れようとする
  • 近藤陸(こんどうりく):川野快晴
  • 山野亮太(やまのりょうた):浦上晟周
  • 高崎由梨(たかさきゆり):吉柳咲良
    自傷行為をやめられない
  • 都幾川幸人(ときがわゆきと):板垣李光人
    保健室登校の生徒
  • 曽我涼馬(そがりょうま):犬飼直紀
  • 田村創(たむらはじめ):杉田雷麟
  • 南香緒里(みなみかおり):中田青渚
  • 藤川:梅舟惟永
    養護教諭

スタッフ一覧

  • 原作:ここは今から倫理です。
    作者:雨瀬シオリ
    出版社: 集英社
    雑誌・レーベル:グランドジャンプPREMIUM
  • 脚本:高羽彩
  • 音楽:梅林太郎
  • 主題歌
    曲名:-
    歌手:-
    レーベル:-
  • プロデューサー:倉崎憲
  • 演出:渡辺哲也、小野見知、大野陽平
  • 制作統括:尾崎裕和、管原浩

各話の視聴率

『ここは今から倫理です。』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※『ここは今から倫理です。』は、ビデオリサーチによる視聴率の発表がないため、SNS(Twitterつぶやき数など)の反響をもとに、視聴熱を5段階(★)で発表します。

各話放送日視聴率
1話1月16日★★★★
2話1月23日★★★★
3話1月30日★★★★
4話2月6日★★★★
5話2月20日★★★★
6話2月27日★★★★
7話3月6日★★★★
8話・最終回3月13日★★★★

ドラマ『ここは今から倫理です。』の最終回ネタバレ(予想)

高校で倫理の授業を担当している高柳(山田裕貴)。
選択授業である倫理の授業を受けることになったのは、11人の生徒たちです。性格や見た目はバラバラながら、一見すると普通の高校生に見える生徒たち。
しかし、実は家庭や人間関係、進路など様々な悩みを抱えながら高校生活を送っていました。
高柳は、淡々と授業を行い、生徒たちも時につまらなそうな表情を浮かべつつ、波風は立てないようにして授業を受けます。

そんなある日、生徒の一人・逢沢いち子(茅島みずき)は高柳に対し、倫理の授業の必要性を問い掛けます。
逢沢は、倫理の授業を選択していたものの、簡単そうだからという消極的な理由で選択していて、授業を受けていても倫理の授業の重要性を見出せていなかったのです。
高柳は、突然の質問にも動じることなく、倫理は人生において大切なことを学ぶことができるのだと、倫理の授業の必要性について話し始めます。
高柳は、倫理に登場する偉人たちの名言を用いながら、この先の人生で迷ったときに偉人たちの考えを思い出して、時代が変わっても問題を乗り越えることができると語ります。
逢沢は、倫理の授業の必要性を感じ、自分の質問に真摯に答えてくれた高柳に好感を持ちます。
また、他の生徒たちも、自分が現在抱えている問題を思い出しながら、倫理の授業に何か自分を変えるヒントが隠されているかもしれないと思い始めます。

その後も、高柳は問題を抱える生徒たちからの質問を受け、それぞれの生徒にあった偉人たちの名言を教え、生徒たちを救っていきます。
生徒たちは、高柳と倫理の授業に徐々に真剣に向き合うようになるのでした。

原作では、倫理の授業で最初に受け持った生徒たちと卒業式で別れた後、新年度を迎え新たな生徒たちに倫理の授業を行うという最新話でした。
ドラマ版では、倫理の選択授業を受けた生徒たちが卒業式の日を迎え、高柳に倫理の授業で教わった言葉を使って感謝の気持ちを伝えるという最終回になると予想します。

『ここは今から倫理です。』各話のあらすじ

2021年1月16日からNHK総合にて放送開始された山田裕貴さん主演の連続ドラマ『ここは今から倫理です。』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

恭一の理想の教師、高柳

カーテンが閉まる薄暗い倫理の教室で、女子生徒・逢沢いち子(茅島みずき)が男友達と体を重ね、偶然、教室に居合わせた男子生徒・谷口恭一(池田優斗)が目撃してしまいます。
すると、突然、教室の扉が開き、倫理教師・高柳はいち子たちに合意があるかを確認、驚いた男友達は教室から逃げ出します。
「ここは今から倫理です。」
高柳は行為そのものは咎めず時間と場所をいち子に注意し、これから倫理の授業が行われることを宣告するのでした。

恭一は中学1年生の夏、教師になることを志しましたが、手本となる教師に巡り合うことはありませんでした。
英語教師・木原は空気が読めず、物理教師・松田には自信がなく、体育教師・梅沢はパワハラにモラハラ、女子生徒のスカートをチェックする女教師・小林はセクハラ、そして世界史教師・桐谷に至っては声が小さ過ぎて何を言っているのかさえわかりません。
教師に幻滅していた恭一は、やっと理想の教師・高柳に巡り合ったのでした。

倫理は人生の必修科目

出会いから1年、恭一は高校3年生、選択科目に高柳が教える倫理を選び、教室には10人ほどしか生徒がいませんでしたが、生徒の中には、あのいち子もいました。

教壇に立つ高柳は、今後、倫理の知識が役立つ場面はなく役立つ場面があるとするなら、それは「死が近づいた時」と単刀直入に生徒たちに言います。
そして、倫理は選択科目でも人生においては必修科目と高柳は断言します。
いじめられっ子だった恭一は高柳の目を見て、自身と同じように辛い思いをしてきたのだと感じます。
いじめられていた当時、恭一を助けてくれる教師はおらず、いち子たちにも毅然とした態度をとる高柳を手本とし、いじめられっ子を救う教師になると恭一は誓うのでした。

高柳の好みのタイプは教養のある女性

放課後、いち子は倫理の教室で高柳とふたりきり、いち子は高柳に迫り、通りかかった恭一が廊下からこっそり覗いていました。
いち子はシャツの胸元を開け短くしたスカートで教壇の上に座り、黒板を消し振り向いた高柳に触れようとすると、その手を高柳が掴み拒否します。
教養ある女性が好みであることをいち子に告げた高柳は、男は誰でも性的魅力に魅了されると思ういち子に、花魁を引き合いに出し人を魅了するのは性的魅力だけではないことを教えます。
花魁は古典や文学、囲碁に将棋、歌に舞踊、三味線に琴、茶道や華道を習い教養があり、書道も習い字も美しく、性的魅力だけで花魁になれると思ういち子に書道部に入り書道から始めることを勧めます。
いち子への対応を見ていた恭一は、益々高柳に感化されるのでした。

男の黙った顔が怖いいち子

数日後、倫理の授業の終わり際に次回からギリシャ思想を教えることを予告した高柳は、ギリシャ思想の本が図書室にもあり、読むことを勧めます。

放課後、恭一は図書室で本棚の『世界の哲学プラトン』に手を伸ばしましたが、横からいち子に取られてしまいます。
いち子は他にも読む本があり、他の本を読んでいる間、恭一がプラトンの本を読むことになります。
いち子から離れた席に座りプラトンの本を読む恭一、いち子は『遊郭の光と闇 花魁の一年』を読んでいました。
いち子を快く思わない恭一は、いち子とあまり話さず、いち子は恭一が怒っているのかと思い心配になります。
幼いころから男の黙った顔が怒っているように思え、いち子は怖かったのです。
そんな中、いち子を捜しに来た男友達・マサヤとシュウト、そしてカズキの3人が現れ、恭一に絡みだすと、いち子はプラトンの本を持って3人と帰ります。

いち子は自宅アパートにマサヤと帰宅、マサヤがいち子の背中から抱きつき誘うと、いち子は断りましたが、驚いたマサヤが黙るとベッドで体を重ねるのでした。

たばこを吸う高柳に恭一が幻滅

翌日、結局、恭一はプラトンの本を買い、その本を胸に職員室に高柳を訪ねます。
ところが、高柳の姿はなく、高校近くにある『羽木ヶ丘商店街喫煙所』で高柳はたばこを吸っていました。
たばこを吸う高柳を見て恭一は一気に幻滅、いじめられていた頃、恭一は根性焼きをされていたのです。

恭一に気がついた高柳が喫煙所から出ると、たばこ嫌いの小林が駆け寄り高柳を非難、法的に決められた場所で吸い問題ないと反論する高柳でしたが、小林は聞く耳を持たず、その場を後にします。
恭一もたばこを吸う高柳を非難しましたが、高柳はたばこを辞めても自身にとって救いにはならないと言うのでした。

その夜、帰宅したいち子は、机に向かいペン字の練習をしていました。

いち子の窮地

翌日、図書室で本を探す恭一、そこへ、いち子とマサヤが現れ、本を選ぶいち子はマサヤの誘いを断り、マサヤはいち子を図書室から無理やり連れ出すと、人気のない技術室にシュウトとカズキの3人で連れ込みます。
誘いを断るいち子をマサヤが机に押し倒し、異変に気づき後をつけ技術室を覗いていた恭一は助けを呼ぼうとします。
しかし、いち子たちを快く思わない恭一は躊躇し、その場から立ち去ろうとしましたが、喫煙所でたばこを吸う高柳が見えました。

いち子は男友達に嫌われたくなく、男友達が笑顔になるから身を任せていたし、幼い頃に父親から虐待を受け我慢にも慣れていました。
しかし、これまでの行いを悔いるいち子はマサヤに抵抗し、そこへ高柳が現れ、初めて会った時のようにいち子に合意があるかを確認します。
「違う」といち子が否定すると、高柳はマサヤを引き剥がし、そんな高柳の顔をマサヤが殴ります。
再び殴りかかるマサヤの手を掴み、高柳は教師は殴ることが出来ずセクハラになるから落ちつくように女生徒の背中をさすることも出来ないとマサヤを説き伏せます。
すると、マサヤたちは技術室から逃げ去り、恭一は呆然と見ていました。

いち子の告白にマックス・シェーラーの言葉を贈る高柳

倫理は人の心に触れてもらう授業、いち子に触れ慰めることは出来なくとも、いち子の心に触れ慰めることはでき、倫理の授業を選択してくれたことに高柳は感謝します。
倫理の教室で以前、高柳が手を触ったと言ういち子に、「あれは、オフレコで」と人差し指を立て高柳は自身の唇に当てます。
「好き」
勉強も綺麗な字も書けるようになると、いち子は高柳に告白。
「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」
高柳はマックス・シェーラーの言葉を、いち子に贈るのでした。

良い教師を目指す恭一に老子の言葉を贈る高柳

高柳はいち子を保健室に連れて行き、女性の養護教諭・藤川に任せ保健室を出ると、恭一が廊下で待っていました。

放課後の校庭でサッカーの練習をする生徒たち、高柳と恭一は朝礼台の上に座っていました。
恭一はいじめられっ子を救う良い教師になりたいと考えており、高柳はたばこを吸う自身も救うのか恭一に問うと、恭一は目を伏せ黙ってしまいます。
「善なるものは吾これを善とし、不善なる者も吾またこれを善とす。徳は善なればなり」
高柳は老子の言葉を、恭一に贈ります。
善人も悪人も皆が善人、意味を知り恭一は、いじめっ子も善人と思わなければならいのか、高柳に聞き返します。
善人と悪人を区別し救っていると、いつか恭一がいじめっ子をいじめることになると高柳は忠告、いじめっ子といじめられっ子の双方を信じ良い先生になって欲しいと願い、恭一に深々とお辞儀をすると、その場から立ち去ります。
最後に恭一が、何故たばこを吸い始めたのか高柳に尋ねると、大学生の頃に喫煙ルームに入り浸る先生と話してみたかったと答え、恭一は唖然とするのでした。

2話のあらすじネタバレ

学校は眠い

3年3組の教室で机に突っ伏す男子生徒・間幸喜(渡邉蒼)、目覚めるとクラスメイトは誰もおらず校庭で体育の授業をしていました。
放課後、校内放送で職員室に呼び出された幸喜は、地理の女性教師・小林(異儀田夏葉)に授業中の居眠りについて注意を受けていました。
幸喜はほとんどの授業を寝ており、小林は職員室に戻って来た倫理教師・高柳(山田裕貴)に幸喜の居眠りを確認、高柳は幸喜を一瞥して何も言わず、そんな高柳のことが幸喜は癇に障ります。
その夜、帰宅した幸喜は、遊び仲間とカラオケを楽しむのでした。

倫理の授業で幸喜が爆睡、不快感を訴える高柳

翌日、倫理の授業、高柳は生徒たちに机を下げさせ、教室の中央で輪になって生徒たちを椅子に座らせディスカッションを始めます。
テーマは「自由であることは幸せなことか」、女子生徒・逢沢いち子(茅島みずき)が真っ先に発言したものの、その後は続かず、すると男子生徒・都幾川幸人(板垣李光人)が気分が悪くなり保健室へ行きます。

自由について自由にディスカッションするのは難しいと考えた高柳は、テーマを変えることにし、携帯を取り出し新たなテーマについて説明します。
幸喜が教室の時計に目をやると3時前、あと20分耐えれば良い、そう思ううち幸喜は爆睡、目覚めると他の生徒は既に帰り、隣には高柳が座っていました。
幸喜は倫理の授業で起きていたことがなく、高柳は怒りはしないものの、率直に不快であることを幸喜に伝えます。
授業中に起きていられない理由を高柳が問い質すと、授業がつまらないと言い放ち幸喜は教室を後にするのでした。

眠い原因は夜遊び

幸喜が帰宅するとリビングのテーブルの上に千円札が2枚、取り込まれた洗濯物は山積みにされ、キッチンのシンクには使い終わった食器がそのままになっていました。
幸喜の家は母子家庭で母・誠子(陽月華)は深夜まで帰宅せず、幸喜はテーブルの2千円を持って出かけます。

夜、コンビニで立ち読みをしていた幸喜は遊び仲間2人と合流、ゲーセンで遊び駅前の繁華街でたむろしていたところを高柳に見つかり、幸喜は仲間と逃げ出し、3人でカラオケボックスに向かいます。

深夜、帰宅した誠子は、リビングに脱ぎ捨てられた幸喜の制服を拾うのでした。

翌朝、幸喜が帰宅、寝室で寝ていた誠子は気がついていましたが、何も言いませんでした。
生活のリズムが乱れているから学校で寝てしまうことを、幸喜本人も分かっていました。

高柳が幸喜と対話を希望

昼休み、幸喜は校舎内の共有スペースに座り寝ていました。
すると突然現れた高柳が、心無い言葉を幸喜に浴びせた昨日の件を謝罪、そして幸喜と対話がしたいとスマホの電話番号を書いたメモを渡します。
驚く幸喜はその場を立ち去り廊下でメモを捨てようとしましたが、高柳と幸喜の様子を見ていたいち子が電話番号を欲しがり、幸喜はメモを捨てるに捨てられず、いち子から逃げ去るのでした。

その夜、幸喜はいつものように駅前の繁華街で仲間たちとたむろ、高柳から電話番号を貰ったことを仲間に明かすと、嫌がる幸喜をよそに仲間がイタズラ電話をします。

翌日、登校した幸喜は高柳と遭遇、幸喜を一瞥し高柳は通り過ぎて行きました。
幸喜は何故か損をしたような気がして、帰宅しても高柳のことが気になり落ち着きません。

夜の10時前、リビングのソファーに寝転ぶ幸喜は高柳に電話をしようとするも躊躇、電話番号を貰った時、イタズラ電話したら二度と出ないと高柳に言われていたのです。

幸喜にキルケゴールの言葉を贈る高柳

そして夜の12時前、出かけようと玄関にいた幸喜でしたが高柳のことが頭から離れず、ついにスマホから電話します。
電話に出た高柳はオードリー・ヘプバーンの映画『ローマの休日』を観ていたところで、幸喜にも映画を観ることを勧めます。
話しながらキッチンに行った幸喜は、シンクにたまった食器を見てその汚さに驚きます。

幸喜の家では配信サービスには加入しておらず、誠子が持っているDVDを探しにリビングへ行き、幸喜はテレビ台にあるDVDを見つけます。
映画のタイトルを聞かれ、何本かあるDVDの中から幸喜が『雨に唄えば』を教えると、高柳は誠子のセンスの良さを褒めると、そのDVDを勧め映画を観てから夜遊びに行くよう言いました。
しかし、映画は2時間もあり、流石の幸喜も映画を観た後に夜遊びに行きたくはなく、高柳にそう伝えると、それが狙いで夜遊びに行って欲しくないと高柳は幸喜に訴えます。
夜遊びに行くのは自由と反論する幸喜に、幸喜は不安に陥っていると高柳は指摘、そんな幸喜に高柳はキルケゴールの言葉を贈ります。
「不安は自由のめまいだ」
夜遊びも出たくない授業に出ないことも幸喜の自由、しかし制限のない自由が幸喜を不安にさせているのだと高柳は諭します。
そして、イタズラ電話した幸喜に電話はこれが最後であることを伝え、その代わりに映画の感想を明日、必ず教えるよう幸喜に告げるのでした。

雨に唄えばは誠子が一番好きな映画

リビングで幸喜が映画を観ていると、誠子が帰宅、幸喜がいることに驚く誠子は、大好きな雨に唄えばを幸喜が観ていて嬉しくなります。
幸喜が好きなプリンを買ってきていた誠子は、一緒に食べようとキッチンに行くとシンクにあった使った食器が洗われており、リビングのソファーの上には畳まれた洗濯物が積み上げられていました。
幸喜に感謝する誠子でしたが、観たいシーンがあり巻き戻してしまいます。
最近、会っていなかった誠子は、幸喜が大きくなったような気がしました。

翌朝、出かけようと玄関の扉を開けた幸喜は、振り返って「行ってきます」と声を掛けます。
驚いた様子の誠子が玄関傍の寝室から顔を出しましたが、幸喜は既に出かけた後で誠子は薄っすらと笑みを浮かべます。

登校した幸喜は大きなあくびをして廊下を歩き、仲の良い男子生徒・近藤陸(川野快晴)と山野亮太(浦上晟周)に夜遊びを突っ込まれましたが、いつもの夜遊びとは違いました。
いち子に纏わりつかれる高柳とすれ違った幸喜は、理由を説明し映画の感想を明日まで延ばして欲しいとお願いします。
誠子に邪魔され、映画を観ることが出来ませんでした。
振り返った高柳は笑みを浮かべ、「では、また。倫理の時間に会いましょう」と返答すると、その場を後にするのでした。

3話のあらすじネタバレ

女子生徒の恋愛に悩む松田

放課後の生徒が誰もいない物理室に物理教師・松田(田村健太郎)がひとり、黒板に向かい立っていました。
女子生徒・深川時代(池田朱那)が「先生」と親し気に呼び、物理室に入ります。
時代が質問してきたところを松田が教えていると、時代は席を移動し体を密着させるように隣に座るのでした。

職員室、生徒たちが文化祭の準備で忙しい最中、定時で帰る主義の倫理教師・高柳(山田裕貴)は同僚から苦言を呈されても、お構いなしに帰ります。
そんな高柳について、今年、赴任した女性養護教諭・藤川が質問すると、女子生徒に人気の高柳を変人扱いする体育担当の男性教師・梅沢と世界史担当の男性教師・桐谷が一昨年あったある事件について話し始めます。
女子生徒と噂があったという梅沢の思わせぶりな言い回しに、同じく今年、赴任した松田が反応します。
高柳は、ある女子生徒にセクハラの罪を着せられかけたことがありました。
話が終わり3人が気づくと、松田の姿はありませんでした。

高校近くにある『羽木ヶ丘商店街喫煙所』でたばこを高柳が吸っていると、テンパった様子の松田が現れ、女子生徒との恋愛について高柳に相談します。
すると、高柳は愛なのか性的欲求なのか、松田に問い返すのでした。

高柳を陥れようとした女子生徒は時代

翌日、高柳は「善く生きる」と説いた古代ギリシャの哲学者・ソクラテスについて倫理の授業で教えていました。
教室には、高柳を陥れようとし失敗した時代もいました。
時代は大人を泣かせることに快感を覚え、クールな高柳もそのターゲットでした。

時代が1年生の時、図書室で死角に入り高柳にぶつからせ時代はセクハラと騒ぎ、校長まで出てくる事態にまで発展、しかし高柳はうろたえることなく後方不注意であり他意はないと譲りませんでした。
未だに高柳を泣かせたいと思う時代でしたが、今は松田というおもちゃを手に入れたのです。

時代の妹は日本一かわいい女子高生

放課後、廊下を行く時代に、同じ倫理を選択する男子生徒・山野亮太(浦上晟周)と近藤陸(川野快晴)、そして間幸喜(渡邉蒼)の3人が声を掛けてきました。
文化祭のイベント『ミス羽高コンテスト』の集まりが悪く、亮太は時代の妹で『日本一かわいい女子高生』に選ばれた杏奈のエントリーを頼みに来ました。
文化祭は明日で、時代は遠まわしに断ります。
杏奈が掲載された雑誌を見ながら、幸喜は時代と杏奈が似ていないと言い出し時代の表情が曇ります。
杏奈の話で勝手に盛り上がる3人をよそに、時代はその場を立ち去るのでした。

愛なのか改めて問われる松田

生徒たちが文化祭の準備に追われる一方、役に立たない高柳は校庭を望む校舎の外廊下に立っていました。
そこへ、松田が高柳に再び相談に訪れます。
松田は高柳とは逆に、その言動が生徒に不評で、そんな松田のもとに来るような生徒はいませんでしたが、ある時から時代が物理の質問に訪れるようになり、最近では教科書やプリントも持たずに現れては松田に雑談やプライベートな相談をしていました。
松田の話を聞いていた高柳は、松田と女子生徒の関係が教師の権力のもとに成り立っているのなら恋愛ではなくセクハラと断じましたが、ふたりの関係が真に対等なら規則に反して恋愛しても良いと松田に告げます。
そして、高柳は松田に愛なのか性的欲求なのか改めて問うのでした。

学校伝説、後夜祭に告ると結ばれる

校庭にある手洗い場で時代がバケツに水を汲んでいると、SNSの通知が届きアクセスすると杏奈がミスコンにエントリーしたことを告知していました。
そんな杏奈を馬鹿にし、手洗い場の鏡を見ながら時代が化粧を直していると、後夜祭に告ると結ばれると盛り上がる女子生徒のたち話が聞えてきました。
すると、松田から話したいことがあるとメッセージが届き、時代は鏡を見てほくそ笑むのでした。

松田を罠に陥れようとする時代

そして夜、文化祭も終盤、ミスコンが校庭で開催されます。
ミスコンを遠巻きに見ている高柳のもとに松田が訪れ、文化祭が無事に終わりそうで安堵の表情を浮かべます。
そして、松田は高柳に自身も終わらせてくると告げ、その場を後にします。

ミスコンでは杏奈が紹介されステージに立ち、杏奈を見る時代の様子を見て、高柳は立ち去る時代の後を追います。

物理室に入ってきた松田に時代が駆け寄り抱きつこうとしましたが、松田は逃げるように躱します。
机に置かれた時代の鞄の中のスマホの画面には録音中の表示、時代は思わせぶりな態度をとり松田に自身を襲わせ録音を証拠にするつもりでいました。
時代は松田に近づき「分かるでしょ」と耳元で囁き、松田は高柳の言葉を思い出し思わず時代を突き飛ばしてしまいます。
床に倒れた時代はほくそ笑み、ここぞとばかりに悲鳴を上げるのでした。

すると、高柳が物理室に入り時代の鞄からスマホを取り出し、時代が取り返そうとしてスマホが床に落ちてしまいます。
松田は録音中と表示された画面を目にします。
襲われたと高柳に主張する時代に、松田は愛してしまった時代を襲うことはないと主張、そして松田は時代を驚かせ触れてしまったことを土下座して謝罪します。
無理という時代に、高柳はスマホを持って校長のもとへ行くよう促しましたが、この後の時代の行動も知っていると釘を刺します。
高柳は2年前にセクハラで告発された件を持ち出し、時代の仕業とは知らなかった松田は驚くのでした。

時代にソクラテスの言葉を投げかける高柳

高柳は時代が酷い言いがかりをつけてきた理由がこれまで分からずにいましたが、今年、杏奈が入学して理解できました。
親が杏奈を気遣うのと同じように接してもらいたい時代の言動は、大人の注意を引きたくて悪さをする子供の正にそれだったのです。
そんな時代に、高柳はソクラテスの言葉を投げかけます。
「絶えず自分を鏡に映し、美しければそれに相応しい者になるように、醜ければ教養によってその醜い姿を隠すように」
しかし、時代には直ぐには理解できず、杏奈よりブスだから勉強しろと言われたと思ってしまいます。

怒って立ち去ろうとする時代に、その解釈が間違っていることを伝えるため、松田は時代に「綺麗だ」と言います。
泣きながらその場に立ち尽くす時代に、杏奈がミス羽高に選ばれたことを発表する亮太の声と沸き起こる歓声が聞えてきました。
時代は杏奈に比べればブスだと言い残し、物理室を後にするのでした。

松田は高柳をのみに誘いましたが、あっさりと断られてしまいます。
高柳のモットーは、仕事から直帰することでした。

4話のあらすじネタバレ

優しい兄が逃亡、陸に迫る危機!

羽木ヶ丘北高等学校(羽高)3年・近藤陸(川野快晴)は、兄・カイト(山科圭太)が作ってくれた夕飯を食べていました。
ナポリタンが盛られた皿に茹でたブロッコリーを乗せ、カイトは嫌がる陸をよそにたっぷりマヨネーズを掛けます。
カイトのスマホに着信があり、電話に出たカイトが二言三言、言葉を交わし電話を切ると、陸に小遣いを渡し友達にたばこを渡してくるよう頼みます。
渋々引き受ける陸のネクタイをダサいと言って、カイトはネクタイを外し陸の制服のズボンのポケットに押し込み送り出します。

日が暮れ、陸がひとり夜道を歩いていると、ワンボックスが横づけし後部座席の男(板橋駿谷)の言われるがままたばことレジ袋に入った何かを交換します。
おかしいと思う陸でいたが、考えないことにするのでした。

翌日、倫理教師・高柳(山田裕貴)が授業を行う教室に陸の姿はなく、この2週間、陸は登校していませんでした。
職員室でも陸のことは問題になっており、陸の卒業が危ぶまれていました。

授業が終わり、教壇の高柳のもとに女子生徒・逢沢いち子(茅島みずき)と男子生徒・谷口恭一(池田優斗)が駆け寄る中、山野亮太(浦上晟周)と間幸喜(渡邉蒼)が陸のことで高柳に相談に訪れます。
亮太と幸喜、そして陸の3人は仲が良く、亮太と幸喜のふたりは担任の女教師・木原から陸について度々尋ねられ、ふたりは何か疑われているのではないかと危惧していました。
亮太と幸喜が陸のスマホにメッセージを送っても返信はなく、仲が良いといっても陸は家族のことなどプライベートなことは一切話さず、ふたりは陸が休んでいる理由を知りませんでした。
いち子はカイトが原因と断言、カイトはいち子の地元で有名な半グレで、地元が笠出と知った高柳はメッセージを送り続けるよう亮太と幸喜に言い残し、慌てて教室を後にするのでした。

一方、カイトが仲間とさばいていた商品と金を持ち逃げし、何も知らない陸は昨夜の男たち3人から人気のない地下駐車場で暴行を受けていました。
そこへ、ジュダ(成河)と呼ばれる男が現れ、その場をおさめるのでした。

悪と知りつつ考えないようにしてきた陸

助けられた陸は、ジュダが営むバーにジュダとふたりきりでいました。
ジュダは陸に迫り、拒む陸は逃げようとしましたが、先ほどの男たちのこともあり逃げるに逃げられませんでした。
ジュダはドアに鍵をかけ、「優しくするから」と再び陸に迫り、するとジュダは陸のポケットに入ったネクタイに気づきます。
そのネクタイが羽高のものと知ると、焦るジュダは陸から離れ、ちょうどそこへスマホに着信がありジュダは電話に出ました。

羽高のプールにいち子と恭一、そして亮太と幸喜がいました。
亮太と幸喜は、陸にメッセージを送り続けていましたが、既読にはなりませんでした。

ドアを叩く音に怯える陸、高柳がバーに駆けつけました。
ジュダに電話をしたのは高柳で、高柳はジュダを悪と決めつけ対話を拒み、陸を連れ帰ろうとします。
ところが、陸を助けたのがジュダと知ると、動揺していた高柳は落ち着きを取り戻し、倫理教師にあるまじき行為を反省しジュダに謝罪します。
ジュダの生きる世界を知る高柳は、何も考えずにその世界に飛び込んだ陸に、「何故ここにいるのか」問い質します。
カイトが悪い仲間とつるんでいるのは知っていましたが、考えないようにしてきた陸は分からないとしか答えられませんでした。

悪について説いた荀子、カント、ハンナ・アーレントの言葉で畳みかけるジュダ

「人間の本性は悪」荀子の性悪説、カントの「人間は気ままに生きると争う『悪』になる」、そしてハンナ・アーレントの「『悪』は陳腐『悪』は月並み」
悪について説いた哲学者、荀子、カント、そしてハンナ・アーレントの言葉を引用し、誰もが簡単に悪に染まることが世界の真理と高柳を畳みかけます。

荀子、カント、そしてハンナ・アーレントも悪を容認するとは説いておらず、ジュダの都合の良い解釈であると高柳は反論します。

これまで名だたる哲学者が人が悪であることを前提に、その悪を乗り越えることを模索し、その都度答えを出したものの、未だに人や世界は変わらないとジュダは高柳を論破します。
善ぶる高柳を不思議に思うジュダ、そんなジュダに、教師である以上、陸に善の心で接すると言う高柳は、陸がここにいる理由をジュダに尋ねます。
しかし、善である高柳には教えないとジュダは答えませんでした。

分からなくても分かろうとすることはできると、高柳は再び陸に問いましたが、陸は分からないとしか答えられず、その場に泣き崩れます。
そんな時、陸はスマホの着信音に気づき、亮太と幸喜からのメッセージを読み、「学校に行きたい」と訴えかけます。
すると、ジュダはどこかに電話し、陸に手を出すなと警告、ドアを開け高柳と陸を送り出すのでした。

高柳とジュダは浅からぬ因縁

バーを出ると既に日は落ち、夜の繁華街を高柳と陸は歩いていました。
陸にジュダを知っている理由を問われ、高柳は立ち止まります。
2年前、高柳は自殺願望のある女子生徒をジュダに奪われたのです。
女子生徒は校内で自殺未遂を繰り返し、高柳は何度も話を聞きましたが、女子生徒は学校に来なくなります。
夜の繁華街でジュダの隣にいる女子生徒を見かけ、高柳は連れ戻そうとしましたが女子生徒は戻って来ませんでした。
憎むべき悪のおかげで、その女子生徒は今も生きており、高柳は女子生徒の話を聞きに時折ジュダのバーに行っていたのでした。

すると突然、陸にとっての善悪を考えるよう高柳は声を荒げて陸を叱咤し、明日から学校に来るのか陸に問います。
陸は「はい」とひと言だけ答えるのでした。

翌日、陸は昼休みに亮太と幸喜の3人で教室で弁当を食べていました。
カイトは逮捕され、自分でもできるからと陸の弁当はブロッコリーだけでした。
教室の前を通り掛かった高柳が3人のことを眺めていると、幸喜が気づき、陸が休んでいる間のノートを写していることを高柳に教えるのでした。

5話のあらすじネタバレ

傷痕は生きてきた証

羽木ヶ丘北高等学校(羽高)3年の女子生徒・高崎由梨(吉柳咲良)が自傷行為を初めて知ったのは、小学生の頃、同級生の自傷行為を見てからでした。
由梨には意味が分かりませんでしたが、その同級生は何となくしていました。
それ以来、由梨も心が落ち着くという理由で自傷行為を繰り返すようになり、腕やお腹にある多くの傷痕は由梨の生きてきた証でした。

自宅の浴室前の洗面所でシャツを脱ぎ傷痕を見ていた由梨、突如、母・仁美が洗面所に入り傷痕に気づくと、自傷行為を繰り返す由梨に激怒。
リビングにある祭壇の前に由梨を無理やり連れて行くと、仁美が信仰する宗教の神に対して仁美は由梨に謝罪を要求します。
仁美にとって由梨の体は由梨のものではなく、神から預かった宝物だったのです。
自室に逃げ込んだ由梨は、カッターナイフを手に取りその刃を左腕にあてるのでした。

暑いのにカーディガン

夏の日差しが残るある日、チャイムが鳴り倫理の授業が終わります。
由梨は倫理を選択しており、この日の授業で、倫理教師・高柳(山田裕貴)はフランスの哲学者・デカルトの唱えた心と体は独立したものとする心身二元論を教えていました。
いつものように逢沢いち子(茅島みずき)が教壇の高柳のもとに行き、ふと振り返ると、この暑いのにカーディガンを着ている由梨に気づき不思議に思います。

高柳が大好きな保健室登校の幸人

倫理の教室を生徒たちが後にする中、都幾川幸人(板垣李光人)がひとり残っていました。
高柳は幸人に声をかけ保健室に付き添い、幸人は保健室に着くまで高柳と組んだ腕を離しませんでした。
そして、保健室に着くと、幸人は女性の養護教諭・藤川(梅舟惟永)に抱きつき、纏わりつくのでした。

幸人は精神病を患う母親から暴力を受け、人の愛し方や接し方を教わらずに育ち、人との距離感が分からず高校にも馴染めずにいました。
2年生の時、通信制の高校への転入を検討、その頃、高柳の政治経済の授業を受け、体育教師・梅沢のような大きな声を嫌う幸人は、静かで丁寧な高柳の声が気に入り、3年で高柳の倫理も受けたいと思い羽高に残ることに決めました。

保健室に幸人を残し、廊下に出て藤川から幸人のことを聞いていた高柳は、幸人が誰にでも過度に触れ合うのか尋ねました。
それは懐いた人だけで、幸人のために受け入れるよう藤川は高柳に頼みましたが、高柳は断りその場を後にするのでした。

最高の善とは?

共有スペースの前の廊下に佇む高柳は、大学生の頃のことを思い出していました。
教師がその場だけ生徒を助けたとしても自ら解決出来なかった生徒は助けを求め続け、しかも助けを求める生徒が複数いたのなら…。
高柳が『先生』と呼ぶその男は、たばこを燻らせ、公平でなければならない教師の最高の善とは何か高柳に問いかけました。

幸人が求める触れ合いを拒む高柳

数日後、倫理の授業が終わり、立ち上がろうとした由梨が思わず声を上げ痛がり、気がついたいち子が気遣います。
由梨は昨夜も自傷行為を行い、太腿を傷つけていました。

由梨の斜め後ろが幸人の席で、幸人がスマホでゲームをしていると、同じゲームをしている由梨が気づき、ふたりは一気に距離を縮め仲良くなります。

高柳が声をかけ、保健室に戻る幸人に付き添い、幸人は高柳と腕を組みながら廊下でイラスト入りでまとめたゲームのアイデアが書かれたノートを高柳に見せます。
幸人の才能に驚く高柳でしたが、幸人ととの触れ合いを拒み腕を離し距離を取ります。
ショックを受ける幸人は、その場から走り去りました。

高柳が保健室に行くと既に幸人は帰った後で、幸人の異変に気づいた藤川は何があったのか高柳に問い質し、高柳は幸人との触れ合いを拒んだことを打ち明けました。
女子生徒に同じことをすればセクハラととられかねず、高柳は触れ合いが最善とは考えていませんでした。
触れ合いが救いになると考える藤川は高柳と口論となり、保健室に戻って来た幸人に口論を見られてしまい、幸人は飛び出して行きました。
後を追った高柳は、幸人が校門を出たところで呼び止めます。
幸人は高柳と藤川が自身のことを面倒に感じていると思い込み、高柳は思い込みを否定し幸人の心を救いたいと訴えかけます。
幸人は手を差し出し高柳にハグを求めましたが、戸惑う高柳はその場から動くことが出来ませんでした。

高柳は先生の言葉を思い出していました。
教師は生徒に対して公平であらねばならず、制約がある中、人を救えるのか先生は高柳に問いかけていました。

倫理の授業中に由梨が自傷

帰宅した由梨は、仁美が信仰する宗教の女性信者3人にリビングの祭壇の前で囲まれ、1人の信者が嫌がる由梨の腕の傷痕を撫でました。

そして、ある日の倫理の授業、高柳は前回教えたデカルトの心身二元論に対して、曹洞宗の開祖・道元の説いた心と体は分けられないとする身心一如を教えます。
由梨の体は由梨のものではなく神からの預かりもの、由梨は仁美が言った言葉を思い出していました。
すると、カッターナイフを手に取り由梨は腕にその刃をあて、気がついた幸人が叫び由梨の自傷行為を止めさせます。
由梨の行為が理解できず興奮する幸人は、過呼吸になってしまうのでした。

由梨の体

放課後、保健室のベッドに眠る幸人を、由梨が見守っていました。

目覚めた幸人が由梨に気づくと、由梨の体を触り刃物を持っていないか確認、由梨が持っていないと言うと安心した幸人は由梨を抱きしめます。
そして、由梨の大切な体を大事にするよう幸人は由梨に忠告し、涙が溢れる由梨は心配してくれた幸人に謝るのでした。

苦悩する高柳

ふたりの様子を離れて見ていた高柳が保健室を後にし、藤川が後を追います。
教室で何があったのか藤川に問われ、階段を上るのを止めた高柳は分からないと答えます。
由梨が自傷行為を繰り返していることを、高柳は知りませんでした。
半年かけて、倫理を通じて生徒たちに正しいことが何かを教えてきた高柳は、生徒たちの一瞬の激情には勝てず無力感に苛まれます。
高柳はその場を後にし、校庭を望む校舎の外廊下に出ると、頭を抱えしゃがみ込み、どうすることが正しかったのか、先生に問いかけるのでした。

6話のあらすじネタバレ

生徒との向き合い方に苦悩する高柳

『羽木ヶ丘北高等学校(羽高)』近くの『羽木ヶ丘商店街喫煙所』に倫理教師・高柳(山田裕貴)が行くと、世界史教師・桐谷と物理教師・物理教師・松田(田村健太郎)が先にいました。
倫理の授業中に起きたリストカット事件を桐谷に持ち出され、高柳は何も答えずにいました。
触れ合いを求める保健室登校の都幾川幸人(板垣李光人)を抱きしめてやれず、その幸人がリストカットした高崎由梨(吉柳咲良)を保健室で抱きしめたことを思い出していたのです。
由梨が何も話してくれず、自傷行為を繰り返していたことに気づけなかった高柳は、生徒たちからいらない存在なのだと感じていました。
「報われない」
高柳はそう口走ると、その場に座り込むのでした。

女教師・木原が数学の授業中に曽我涼馬(犬飼直紀)を当て問題の解を問いましたが、涼馬は答えず何も話しません。
涼馬は誰とも話さない生徒で、夏休み明けでもしかしたらと思った木原がチャレンジしたのです。
卒業まで半年、職員室で木原のチャレンジを切っ掛けに、涼馬を何とかしようとする機運が高まります。
涼馬は成績優秀、スポーツ万能、チームプレイも問題なく、友達もいましたが、先生も生徒も涼馬が話すのを見たことがありませんでした。
1年の担任も2年の担任も努力したもののどうにもならず諦めましたが、体育教師・梅沢は諦めておらず、倫理的に何とかならないか高柳に話を振ります。
高柳は生徒が望むまで何もせず、求めていないなら生徒からすれば必要なく、お節介でしかないと断じます。

倫理の授業中、涼馬と幸人、そして由梨を気にかける高柳でしたが、特に何をするでもなく、高柳に夢中な逢沢いち子(茅島みずき)は高柳の異変に気づきます。
放課後、友達と階段を下りる涼馬を高柳が見かけ、高柳に気づいた涼馬が会釈します。

図書室に立ち寄る高柳は、10代の子供とのコミュニケーションについて書かれた本が並ぶ棚を見つめていましたが、別の棚に移りおもむろに本を取ります。
本を読もうと席を探すと、倫理を選択する田村創(杉田雷麟)が勉強に励んでいました。
創の邪魔にならないよう遠慮する高柳、そこへ、いち子が高柳を捜しに来て図書室を後にします。

いち子と下校する高柳は上の空で、袋入りチョコスナック菓子『ウルフチョコ』を高柳に渡し、いち子は先に帰ります。
いち子に気を遣わせてしまったと、高柳は反省するのでした。

お節介

ある日の放課後、創の母親が学校に呼び出され、梅沢と三者面談が行われます。
一方的に話す梅沢に謝罪する母親でしたが、創は何も話さずただ俯いていました。

そんな中、昼休みに人気のない非常階段をゼリー飲料を口にしながら高柳が下りていると、ぐったりとして座り込む創を見かけます。
熱中症で倒れているのかと慌てた高柳は、渡り階段の創のもとに駆けつけ声をかけると、創は寝ていただけでした。
目を覚ました創は、弁当に持ってきたおにぎらずを黙々と食べ始めます。
そんな創に、「気づきたい」と切実に訴えかける高柳、生徒が何を考えているのか知りたいと考えていたのです。
そして、高柳は自身もお節介であると思うのでした。

自分のための勉強

放課後の進路指導室にひとりいる創は、スマホに届いた母親からのメッセージを読んでいました。
そのメッセージは、『川崎大学』より少し偏差値が低くても就職に強い『関東工科大学』を勧めていました。
創は棚に並ぶ赤本から関東工科大学を選び、図書室のいつものテーブルに赤本を置いて何もせず席に座り見つめていました。
辛そうに勉強する創に勉強について説こうとした高柳は、持ってきた『はじめてのおにぎらずレシピ100』というレシピ本を見せます。
ところが、これまでのふたりの話が長過ぎ、誰かに咳払いで注意され高柳は図書室を後にしました。

午後7時前、母親から晩御飯がハンバーグであるというメッセージが届き、勉強を終えた創は下校します。
すると、創を待ち構えていたかのように高柳が現れ、ふたりは帰路につきます。
母親思いの創が母親のために勉強し大学を選ぼうとしていると考える高柳は、アメリカの哲学者・エリック・ホッファーの言葉を創に贈り、大学では自分のために勉強することを勧めます。
「他者への没頭は、それが支援であれ、妨害であれ、愛情であれ、憎悪であれ、つまるところ自分から逃げるための手段である」

翌日の昼休み、中庭の片隅でおにぎらずを食べる涼馬のもとに高柳が訪れ、隣に座ると高柳の弁当もおにぎらずでした。
食事を終えた高柳は、無言の食事も良いものだと実感します。
言葉に頼り過ぎて理解し合えないこともあり、言葉の力に慎重な涼馬は話さないことで、この世界に真摯に向き合っていると結論づける高柳は、言葉で涼馬を語ることがナンセンスなのだと自戒します。
そして、ドイツの哲学者・ショーペンハウアーの言葉を、高柳は涼馬に贈ります。
「我々は他人と同じになるために、厳しい自己放棄によって自身の4分の3を棄てねばならない」
高柳は涼馬が他人と同じになろうとせず、自身の「4分の2」ほどしか棄てていないと言うと、涼馬に「2分の1」と約分を指摘されます。
言葉を発した涼馬に驚く高柳でしたが、「4分の1」ほどしか棄てていないと思い直します。
すると、涼馬がウルフチョコを高柳の膝に置いて立ち去り、流行っているのかと思う高柳なのでした。

放課後、進路指導室で各大学のパンフレットを探す創でしたが、『明京大学』だけが見つかりません。
すると、机を叩く音がして、創が振り向くと明京大学のパンフレットを持った涼馬が立っていました。
創はパンフレットを涼馬から受け取りページを開くと、ほどなくして大学で何を勉強したいか涼馬に尋ねます。
すると、涼馬は創に微笑むのでした。

7話のあらすじネタバレ

クラスのノリについていけない香緒里

倫理の教室の机を後ろに下げ、丸く並べた椅子に向かい合って座る11人の生徒たち、1つ空いていた椅子に座り、倫理教師・高柳(山田裕貴)が最後の授業を始めます。

今から2カ月前、高校生活最後の体育祭の準備で盛り上がる『羽木ヶ丘北高等学校(羽高)』3年4組の生徒たち、男女関係なくクラスメイトみんなの仲が良い3年4組でしたが、南香緒里(中田青渚)はそのノリに馴染めずにいました。
『3年4組グループチャット』、クラスメイト全員が参加するこのチャットで体育祭の連絡を取り合うことになります。
間もなく選択科目の授業の時間で、大好きな高柳に会える逢沢いち子(茅島みずき)は教室の移動を急ぎ立ち上がると、クラスの男子生徒・田中、関口、今井の3人が、チアガールの衣装を持って、いち子にチアリーダーを依頼します。
しかし、いち子は断り、クラスのノリに合わせられると思っていた香緒里は、いち子に注目するようになります。

わたしの主義は何?

資本主義の発展に伴い生じた様々な問題、それらの問題と向き合う中で生まれた多くの思想を、高柳は倫理の授業で生徒たちに紹介します。
ドイツの哲学者・ヤスパースやフランスの哲学者・サルトルに代表される実存主義、イギリスの哲学者・ベンサムが唱え、同じくイギリスの哲学者・ミルが擁護した功利主義、そしてドイツの哲学者・マルクスに代表される社会主義。
これら以外にも政治や経済に関する主義主張は無数にあり、それら全てが不完全で今なお幸福な社会を目指して人々は考え続けているのだと教え、新しい主義を生み出す人が生徒たちの中にいるかもしれないと高柳は締め括ります。
授業を聞き、香緒里は自身の主義が何か、ふと考えます。

授業が終わり、着信に気づいた香緒里がスマホを見ると、グループチャットの通知が127件にもなっていました。
その多さに驚くいち子はグループチャットを面倒に感じており、唐突に香緒里に同意を求めます。
同じように感じていた香緒里でしたが何も答えず、いち子がその場を立ち去ると香緒里の顔がほころぶのでした。

3年4組の教室に戻ると体育祭の応援の練習はしておらず、クラスメイトたちは大騒ぎ。
自分の席に着きイヤホンして、はしゃぐクスラスメイトたちを眺める香緒里は、うるさいのも群れるのも苦手でクラスメイトたちとは主義が違うのだと思います。
ひとり勉強するいち子に目が留まり、香緒里はいち子の主義が気になり、この時、自身がひとり主義なのだと気づきます。
何気なくグループチャットの『退会』に指を伸ばす香緒里が頭を上げると、クラスの女子生徒・祐子と友美の視線に気がつきイヤホンを外します。

クラスメイトの視線が気になる上、ひとりで良いはずが寂しくはないかと考えてしまい、下校する香緒里は自身が思うほどひとり主義でもないと考え直します。

わたしは個人主義

羽高前の通りを行く香緒里は、いち子とクラスの男子生徒・谷口恭一(池田優斗)の声に気づきます。
声のする方に行くと、『羽木ヶ丘商店街喫煙所』横にある駐車場の車の後ろに、いち子と恭一が隠れていました。
喫煙所はいち子にとって高柳に会う大事な場所でしたが、いち子が頻繁に喫煙所で待ち伏せしていると高柳はあまり来なくなり、挙句の果てが高校生が喫煙していると学校に通報までされる始末。
そこで、いち子は隠れて待ち伏せすることにし、会えても高柳がいち子と距離を置くため、緩衝材として恭一を付き合わせていました。
すると、高柳が喫煙所に現れ、関心がない香緒里でしたが、いち子に巻き込まれてしまいます。

高柳はタバコを吸うのを止め3人を倫理の教室へ連れて行くと、今日の授業が理解できたか尋ねました。
社会主義が失敗したにもかかわらず、未だに僅かながらも社会主義国家が存続していることを学んだ香緒里は、それらの国々が周りから浮いて大変だろうと想像し、自身のクラスでの立場をその国々に準えます。
クラスで浮いていると感じているのは、いち子も同じで、ふたりは結束力が強いクラスに馴染めずにいました。

香緒里といち子の話を聞いた高柳は、ふたりが個人の自由・独立を尊重する『個人主義』であると教え、香緒里は自身がひとり主義ではなく個人主義であると納得します。
そして、みんなで一緒を優先する3年4組を、個人主義に対して『集団主義』であると高柳は教えます。
香緒里はみんなで一緒が悪いとは思っていませんでしたが、みんなの前で個人が消される気がして怖さを感じていました。
集団主義が異端分子を排除する傾向にあり、個人の意思や権利、そして尊厳を軽視するようになった時、『全体主義』という名の怪物になると教え、高柳はイジメがないか心配します。
集団でなければ成し遂げられないことも多く、許容できる範囲内での受容が必要であることを高柳は説き、香緒里は理解しました。
すると、いち子がグループチャットを抜けると言い出し、香緒里は驚きます。
イジメに発展しないか心配する高柳をよそに、いち子はスマホを操作し退会するのでした。

陽が落ち始め、高柳は3人に帰宅を促します。
教室を後にしたいち子が自身の主義を知っていると言うと、『恋愛至上主義』と香緒里が突っ込み、恭一が笑います。
3人の会話が廊下から聞こえ、教室にひとり残る高柳は薄っすらと笑みを浮かべるのでした。

いち子に降りかかるイジメ

いち子のグループチャット退会は瞬く間に広がり、やがてイジメへと発展します。
校庭を望む校舎の外廊下に、いち子と恭一、そして香緒里が集まり、そこへ高柳が来ました。
いち子はイジメに遭っていることを、高柳に告げます。
恭一はグループチャットに戻ることをいち子に勧めましたが、グループチャットでのいち子への誹謗中傷を知る香緒里は、それだけでは終わらないと主張します。
グループチャットに戻り、いち子がクラスメイトと仲良くなったとしても、個人主義であるいち子の主義が尊重されず、それこそ全体主義であると香緒里は異議を唱えます。
まるでディスカッションのような3人の状況に、高柳は少し顔が緩み、倫理の授業で話し合うことを提案するのでした。

丸く並べた椅子に向かい合って座る11人の生徒たちと高柳、より良く生きられるのか考える学問が倫理で、その倫理を学んできた生徒たちに、高柳はいち子に降りかかるイジメについて意見を求めます。
3学期になると受験生である3年生は学校に登校せず、この授業が倫理の最後の授業であることを告げると、立ち上がった高柳は生徒たちを見据えます。
「それでは倫理を始めます」
そう言うと、高柳は最後の授業を始めるのでした。

8話(最終回)のあらすじネタバレ

最後の授業

倫理の教室の机を後ろに下げ、丸く並べた椅子に向かい合って座る11人の生徒たち、倫理教師・高柳(山田裕貴)は最後の授業を生徒たちによる『対話』にしました。
対話のテーマは逢沢いち子(茅島みずき)は『3年4組グループチャット』に戻るべきか。

3年4組はクラスメイトの仲が良く、学校行事に関わる連絡からたわい無い会話に至るまでグループチャットを利用していました。
大学へ進学を希望するいち子は受験に向け勉強するようになり、通知の多さにグループチャットが煩わしくなり、ある日、特に深い意味もなくグループチャットを退会、以来、いち子はクラスから孤立、グループチャットはいち子への誹謗中傷で荒れていたのです。

「好きにすれば」という深川時代(池田朱那)の発言で始まった対話は、受験勉強のために退会したいち子が、そもそもクラスから孤立していても困っていないことが分かり、生徒たちによる対話はほどなくして終わりを迎えました。

ところが、いち子と同じクラスの谷口恭一(池田優斗)は、いち子がグループチャットに戻れば、また仲の良いクラスに戻ることができ、いち子に戻って欲しいと訴えかけます。
クラスが一丸となって体育祭の準備を進める最中、グループチャットを抜けたことを少し悔いているいち子は、クラスメイトに謝りグループチャットに戻ることを選択します。
「最大多数の最大幸福」
相変わらず無言の曽我涼馬(犬飼直紀)が功利主義の創始者でイギリスの哲学者・ベンサムが論じた言葉を黒板に書き出すと、このために「たった一人の犠牲は容認されるのか」と続けて書きました。
この涼馬の問題提起を切っ掛けに、生徒たちは時間が経つのも忘れ活発に意見を交わします。

生徒たちの思考によって世界と繋がる教室

生徒たちの対話が結論に至ることはなく、山野亮太(浦上晟周)は結論が出るのか高柳に問いかけます。
しかし、高柳にも結論は出せませんでした。
涼馬が提起したような問題の葛藤は、この閉ざされた教室に限らず世界中にも渦巻いており、生徒たちの思考によって世界と繋がっていると説きます。
「人間は考える葦である」
高柳は数学者としても著名な哲学者・パスカルの言葉を生徒たちに贈り、思考し続けることを生徒たちに望みました。
高柳は結論をいち子に委ね、いち子はグループチャットに戻らない選択をし、倫理の最後の授業が終わりました。

合格、卒業そして告白

3年4組でのいち子の孤立は変わらず誹謗中傷はその後も続いたものの、同じクラスの南香緒里(中田青渚)と恭一がフォローし、生徒指導室を利用し3人で自習したりしていました。
そんなある日、図書館を出たいち子のスマホに着信があり、恭一がビデオ通話で大学に合格したことを報告すると、いち子はその場で小躍りします。
受験勉強の日々を送るいち子が遂に入試に挑み、そしてある日、世界史教師・桐谷と物理教師・松田(田村健太郎)と連れだって校舎に向かう高柳を呼び止めると、いち子は合格通知書を見せるのでした。

『羽木ヶ丘北高等学校(羽高)』卒業式当日、式に出席し卒業の挨拶に耳を傾けるいち子は、列席する高柳をそっと見つめます。
そして、式が終わり、卒業生たちが諸々に写真を撮る中、高柳の倫理を選択した生徒たちが集まり、みんなで集合写真に納まりました。

いつものように高柳が『羽木ヶ丘商店街喫煙所』でタバコを燻らせていると、喫煙所の外に立ついち子に気がつきます。
タバコを消し喫煙所を出た高柳は、いち子に祝意を述べました。
いち子に頼まれて付いて来た恭一は、ふたりの様子を物陰から見守ります。
「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」
いち子は高柳に教わったドイツの哲学者・マックス・シェーラーの言葉を引用し、架け橋が高柳であるといういち子は、頭を下げ高柳に交際を申し込みます。
高柳はいち子の告白を、頭を下げ丁重に断りました。
いち子の若さを断る理由に挙げる高柳を批判するいち子、その若さはいち子の責任ではないからです。
出会いを高柳で最後にしたいといういち子に、将来の結婚や出産について高柳が尋ねます。
結婚して子供が欲しいと答えたいち子に、バツイチで結婚に懲りた高柳は結婚はしないと告げます。
その場からいち子が走り去り、後を追う恭一は高柳の前で立ち止まり一瞥をくれると、再びいち子を追いかけるのでした。

駅前の人波の中に、マスクをしたいち子の姿がありました。
間幸喜(渡邉蒼)はマスクをしてコンビニで働き、そんな幸喜のもとをマスクをした近藤陸(川野快晴)と山野亮太(浦上晟周)が訪ねます。
そして、バスに揺られる香緒里は、マスクをしたまま深呼吸していました。
高崎由梨(吉柳咲良)と都幾川幸人(板垣李光人)は各々の自宅でオンラインゲームで対戦、大学でリモート授業を受ける田村創(杉田雷麟)、そして涼馬は自宅でアリストテレスの本を読みながら同じ大学のリモート授業を受けていました。
マスクをする時代は友人ふたりと連れだって公園を行き、マスクをした恭一は震える指でスマホをタップしいち子に電話したものの、慌てて直ぐに電話を切ります。
着信に気づき人波の中、足を止め振り返るいち子の顔には、笑みが浮かんでいました。