ドラマル

2020年12月19日

『俺の家の話』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『俺の家の話』の1話から最終回までのあらすじを、ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

長瀬智也さん主演の連続ドラマ『俺の家の話』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『俺の家の話』全話ネタバレ完了済み(2021年3月27日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『俺の家の話』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「Paravi」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『俺の家の話』の基本情報

概要(見どころ)

『俺の家の話』は、本作の主演・長瀬智也と『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』でタッグを組み、数々のヒット作を送り出してきた宮藤官九郎が脚本を手掛けたオリジナルのホームドラマです。

ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラーの観山寿一(長瀬智也)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(西田敏行)の危篤の知らせをきっかけに、プロレスラーを引退、二十八世観山流宗家を継承することを決意します。

しかし、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、介護ヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)と婚約して、遺産もすべてさくらに譲ると宣言。
余命宣告を受けた寿三郎の介護と、遺産相続を巡り激しくぶつかる物語が始まります。

キャスト一覧

  • 観山寿一(みやま・じゅいち):長瀬智也
    42歳、ブリザード寿のリングネームで活躍する「さんたまプロレス」に所属のプロレスラー、観山流宗家の長男
  • 志田さくら(しだ・さくら):戸田恵梨香
    寿三郎の担当ヘルパー、寿三郎と婚約する
  • 観山踊介(みやま・ようすけ):永山絢斗
    34歳、寿一の弟、弁護士
  • 長田舞(おさだ・まい):江口のりこ
    40歳、寿一の妹、塾講師
  • プリティ原:井之脇海
    25歳、「さんたまプロレス」に所属するプロレスラー、寿一を尊敬する
  • 観山秀生(みやま・ひでお):羽村仁成(ジャニーズJr.)
    寿一の息子、小学5年生
  • ユカ:平岩紙
    寿一の別れた妻
  • 末広涼一(すえひろ・りょういち):荒川良々
    「集まれやすらぎの森」のケアマネージャー
  • 堀コタツ:三宅弘城
    「さんたまプロレス」の会長
  • O・S・D(オーエスディー):秋山竜次
    舞の夫、自称・ラッパー、都内でラーメン屋を4店舗経営しているオーナー
  • 観山寿限無(みやま・じゅげむ):桐谷健太
    41歳、寿三郎の一番弟子で芸養子
  • 観山寿三郎(みやま・じゅさぶろう):西田敏行
    72歳、人間国宝、重要無形文化財「能楽」の保持者
  • 本人役:長州力
    「さんたまプロレス」の幹部でご意見番的立場
  • スーパー多摩自マン:勝村周一朗
    「さんたまプロレス」に所属する覆面レスラー
  • 長田大州(おさだ・だいす):道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr. )
    16歳、舞の1人息子、寿一の甥っ子
  • 早川トオル:前原滉
    ユカの新しい恋人
  • 菅原栄枝:美保純
    寿限無の母、元観山家の女中
  • 小池谷:尾美としのり
    亡くなった栄枝の夫、元観山家の元番頭
  • ちはる:田中みな実
    十年前、寿三郎のイタリア公演で通訳を勤めた女性
  • 康子:池津祥子
    カラオケスナックのオーナー
  • 川千まゆみ:紫吹淳
    元看護師、いわきの名湯旅館「川千家」の女将
  • たかっし:阿部サダヲ
    ムード歌謡グループ「潤沢」のボーカル
  • 玉川マリ子:峯村リエ
    ユカの弁護士
  • スポーツ整形外科医:佐藤隆太
  • 背脂ちゃん:ゆめっち(3時のヒロイン)
    O・S・Dとの不倫疑惑のあるラーメン店バイト娘
  • 観山万寿:ムロツヨシ
    観山家分家の当主
  • 大迫:小松和重
    寿三郎の主治医
  • 鬼塚高吉:塚本高史
    スウィートメモリーズ(葬儀屋)三代目社長

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 脚本:宮藤官九郎
  • 音楽:河野伸
  • 主題歌
    曲名:-
    歌手:-
    レーベル:-
  • チーフプロデューサー:磯山晶
  • プロデューサー:勝野逸未、佐藤敦司
  • 演出:金子文紀、山室大輔、福田亮介
  • 製作:TBSスパークル、TBS

各話の視聴率

『俺の家の話』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話1月22日11.5%
2話1月29日9.7%
3話2月5日8.9%
4話2月12日8.2%
5話2月19日9.7%
6話2月26日8.5%
7話3月5日9.3%
8話3月12日8.3%
9話3月19日7.7%
10話・最終回3月26日

『俺の家の話』の最終回ネタバレ(予想)

観山寿三郎(西田敏行)がいる能の名家に生まれたものの、家を継ぐことなく、プロレスラーとして活躍していた観山寿一(長瀬智也)。しかし、プロレスラーとして限界を感じ始めていた中で、寿三郎が命の危機にあることを知ります。
寿三郎が入院しているという病院に行き、弟の踊介(永山絢斗)と妹の舞(江口のりこ)と再会した寿一は、しばらく会っていなかった寿三郎が、一昨年脳梗塞で意識を失ってから、ずっと入院生活を送っていることを知らされます。

寿一は、自分が寿三郎と関わっていない間に、家族が大きく変化していることに気づかされ、長男として一家を継ぐためにプロレスラーを引退します。

後日、寿一は踊介や舞とともに退院した寿三郎と会い、自身の世話をしていたヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)と結婚しようと考えていると言われます。
寿一、踊介、舞は寿三郎の思い掛けない発言に戸惑いますが、寿三郎はさらに自身が余命宣告を受けていて、亡くなった場合に遺産をさくらに全て譲ろうとしていることを打ち明けられます。
赤の他人であるはずのさくらが、寿三郎の遺産を継ぐことに納得できない寿一は、遺産相続の権利を懸けてさくらと争いたいと言い始めます。
寿三郎は寿一の申し出を拒みますが、踊介や舞も自分が遺産を相続したいと言い始め、寿三郎は遺産を懸けた争いを渋々ながら承諾することになってしまいます。

その後、遺産相続に関する話し合いを始めようとした寿一、踊介、舞、さくらでしたが、そこに遺産相続の話を聴きつけた、寿三郎の芸養子・寿限無(桐谷健太)、寿一の元妻・ユカ(平岩紙)もやって来て遺産をもらおうと話し合いに参加し始めます。
寿三郎との関係性や寿三郎の世話をして来たことなど、遺産を相続する人物として自分がふさわしい理由をそれぞれが話しますが、全員が納得する結論を出すことができず、争いは、数か月に渡って続きます。
その間にも、寿三郎の容態はどんどん悪化していきます。

そんな中、寿一はバラバラになっていた家族を繋ぐために、さくらに遺産を継がせようとしていたのではないかと気づきます。
遺産相続を争っていた人々も寿一の意見に同意します。

寿三郎の気持ちを考えた寿一たちは、全員で平等に遺産を分けることを寿三郎に告げ、遺産を分け合います。
寿三郎は、寿一たちの遺産相続を見届け、安心したかのように息を引き取るというのが、予想する結末です。

『俺の家の話』各話のあらすじ

2021年1月22日からTBS系にて放送開始された長瀬智也さん主演の金曜ドラマ『俺の家の話』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

さんたまプロレス会長の堀コタツ(三宅弘城)がレフリーで、セコンドにはプリティ原(井之脇海)。ブリザード寿こと観山寿一(長瀬智也)は、覆面レスラーのスーパー多摩自マン(勝村周一朗)に殴られ蹴られ、そして、マットに叩き付けられ、ロープに吹っ飛ばされながら、実家に思いを馳せます。
寿一は幼少期以来、重要無形文化財(能楽での人間国宝)の父、観山寿三郎(西田敏行)に叱られたことがありませんでした。悪さをしても、叱られるのは常に芸養子の寿限無(桐谷健太)でした。では、褒められていたのかというと、そういうことでもなく、初舞台(四歳時)で神童と世間から讃えられた寿一なのでしたが、しかし父は全く褒めることをせず、それが寿一の幼な心を傷付けていました。で、母の死後、反抗期(十七歳時)に至った寿一は、プロレスラーの道に向かって家を飛び出していました。
大手プロレス団体に入門を果たした寿一は、ほどなくして人気レスラーとして活躍し、ユカ (平岩紙)と結婚。海外武者修行にも出て、そこでプエルトリコチャンプを獲得するも、防衛戦で大怪我。ユカからは離婚されます。ユカとの間の一人息子、秀生(羽村仁成)と会えるのは、離婚当初は、週一の面会日のみ。この息子、学習障害と多動症を抱えていて普段は落ち着きがなのですが、何故か、能稽古に興味を示し、それをじっと静かに見守っていられる子であることが、あとあとになって分かります。

時が流れ、大手団体から弱小団体(さんたまプロレス)会長の堀コタツに拾われて移籍。そんなピークを過ぎたブリザード寿に父、寿三郎危篤の知らせが飛び込みます。知らせてくれたのは、宗家を継ぐべきは寿一と考えている寿限無です。
小学五年生になった息子、秀生を連れて二十五年ぶりに実家に帰った寿一は、そこで、進学塾講師として働きながら、都内でラーメン屋を四店舗経営する自称ラッパーの夫、O・S・D(秋山竜次)との間に生まれた息子の大州(道枝駿佑)に宗家を継がせようと目論んでいる妹の長田舞(江口のりこ)と、もう一人の兄弟、能楽の道に進むには才能が無いことを自覚し、そして、寿一を反面教師に堅実な道を選択したことで弁護士になっている弟の観山踊介(永山絢斗)から、実は、既に一度、父が一昨年に脳梗塞で倒れていたことを聞かされます。その時、長男の自分抜きで遺産相続と後継ぎの話もしていたことを知り激昂する寿一。しかし当時、寿一はプエルトリコに居て連絡不能状態なのでした。

二年前、脳梗塞で倒れて以来、公演は全て断ってはいるものの、全国に一万人以上の門弟を持ち、全日本能楽協会理事長の父。その長男の自分を差し置いて話が進んでいたことを許せないという怒りの勢いのまま、寿一は、二十八世観山流宗家を継承しようと、四十二歳にして、それまでの稼業、プロレスラー引退を決意。堀会長と団体幹部の御意見番、長州力(長州力本人)に相談の上、引退試合になります。
プリティ原とタッグを組んでのタッグマッチが引退試合になりますが、場の空気を読まないプリティ原がスーパー多摩自マンからスリーカウントを奪ってそのまま試合終了。締まらない引退試合になってしまい、堀と長州が、試合をぶち壊したプリティ原を叱り飛ばします。
ともあれ、そんな引退試合を終えたところで寿三郎退院の知らせが入り、再び、急ぎ秀生を連れて実家に戻ります。と、寿三郎が舞台上から一門の幹部、家族を前に、「集まれやすらぎの森」の介護ヘルパー、志田さくら(戸田恵梨香)と結婚すると宣言。さくらは、七十二歳の寿三郎とは不似合いな若さの女性ヘルパーなのですが、寿三郎の結婚申し込みを快諾していて、寿三郎の死後は、全ての遺産はさくらに渡ることにもなっています。担当医によれば、寿三郎の余命は半年。医者というのは、こういうことは短めに言うものという認識の寿三郎は、自分の命は、あと一年と見ています。その一年を好き勝手に生きようと寿三郎は決めています。

舞とその夫、ラーメン屋のO・S・D、それに踊介が集まり、今後の寿三郎の家族介護についてのスケジュールを決めようということになりますが、皆が皆、忙しい素振りをして、結局、寿一ひとりが家族として父の身近で介護する者ということになります。
寿三郎を風呂に入れながら、寿一は、死んだ母に聞いた言葉を思い出します。寿三郎は、息子の寿一を風呂に入れたことも無ければ、オムツを交換してくれたことも無かったということでした。しかし、それは寿三郎に言わせますと、神に奉納する舞いが仕事の能楽師にはできないこと。汚れた身体では神の前に出られないということです。常に、汚れを避けようというのは能楽師としての務めなのです。そう言う寿三郎に、「あんたがやってくれなかったこと、全部、俺はやってやるよ」と寿一は宣言。「何故だか分かるか…。そういうもんだからだよ」と寿一。「足を開け。ちんちんも洗ってやるよ」と言って、父を慌てさせます。寿三郎が妙な声を上げます。

早朝、サンドイッチを食べながら、「やすらぎヘルパーさくら」とスマホ入力して、検索を試みる踊介。その頃、観山家では、寿三郎、さくら、寿一、秀生、寿限無、舞、大州が集まっての朝食です。寿一が「いただきます」と声を上げ、それを長男感があって良い、と舞が言います。寿三郎には、「おまえは、ずっと、いただきますだけを言っておけ」と、言われます。秀生が「褒められたね」と父の寿一に耳打ちします。
踊介のスマホ画面には、さくらの悪行の数々が浮かび上がっています。老人を騙す詐欺師、周囲の老人の不審死、遺言書偽造で遺産略奪、極悪非道の後妻業。

ただし、スマホに浮かび上がったさくらなる女性の所属先(肩書)は、「特別養護老人フォームG・Gパーク」ということですから、それなら「集まれやすらぎの森」から派遣されている在宅ヘルパーのさくらとは別人かとも思われるのですが、SNS投稿画像の中には、寿三郎と結婚の運びになっているさくらの、他の老人とのツーショット写真があります。遊園地の観覧車に乗っている場面での、某老人とのツーショット画像です。そこには書き込みもあり、「この翌日から数日の間、父は体調を崩しました」と記されています。

2話のあらすじネタバレ

プロレスラーを引退した観山寿一(長瀬智也)が、第二十八世観山流宗家を継承すると決意表明。第二十七世の父、要介護1の寿三郎(西田敏行)が、門弟を前に後継者決定を宣言するも不満が続出。その収拾策として、一週間後に寿一に高砂を披露させ、その結果を見ようということになります。
寿一は急ぎ高砂の稽古に励まないといけないのですが、それ以前に経済的苦境に立たされています。プロレスラーを廃業して収入源がありません。息子・秀生(羽村仁成)の養育費を元妻のユカ (平岩紙)に支払えなくなっていますし、更に、ユカは、秀生の東京フリースクールへの転入を考えていて、その学費が月に五万円。漢字を覚えられないという書字障害は多動性疾患と関係していて、要は、個々の部首などの組み合わせが理解できないということのようです。公立小学校で劣等感に苦しみ喧嘩ばかりしているより、フリースクールの方が秀生には良いと元妻は考えています。

寿一は、寿限無(桐谷健太)に借金を申し込みますが、既に、観山家には現金が無いと打ち明けられます。寿限無は出演依頼で他の舞台にシテ役で出掛けても、その出演料は、ワキ方、囃子方、狂言方への支払いに回り、寿限無個人としては、殆ど赤字になるのだと打ち明けられます。門弟の数にしても、一万人とマスコミでは報じられていましたが、実際は、百人に届きません。
寿限無はデリバリー(飯の運び屋)のバイトを開始していて、それに寿一も付き合います。
プロレス界の後輩、プリティ原(井之脇海)とその恋人(かなで)が住むマンションに中華の注文を届けます。さんたまプロレス道場にも出前を届けます。道場ではカムバックを求められ、長州力(本人)のラリアットを喰らいます。長州のラリアットで、何故か、能楽師として寿一は覚醒します。

高砂の稽古中、介護ヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)に褒められて喜ぶ寿一。さくらは寿一に急場の金として十万円を手渡します。それで、元妻のユカに養育費が届きます。が、あくまでも、さくらを疑っているのが弁護士の弟・観山踊介(永山絢斗)。彼は、彼女の素性を調べ始め、そして、養護老人ホームで詐欺を働いているのではないかという疑惑をつかみます。これまでに三人の独居老人がその毒牙に掛かっているようです。それに対して寿一は、「それは何かの間違いだ」と、さくらを擁護。

それでも、踊介と舞が、さくらをつかまえ、詐欺疑惑問題をぶつけます。寿三郎も寿限無も、それに寿一も同席しています。そこで、さくらは、これまで三人の老人を介護して来て、寿一が四人目になると告白。踊介が入手している動画に出て来る認知症の独居老人、池内新乃介は、さくらにとっての最初の介護者であり、彼は三年前に他界。で、さくらは間違いなく遺産を手に入れていました。
生前、余命半年と宣告されながら一年を経過した時点で、彼は遺言状を書き変え、全財産がさくらに渡るよう改めていました。もう一度社会復帰するには、さくらが必要と言っていた池内は、舞台復帰には、是非、さくらが必要なのだとする寿三郎と全く一緒です。

ただ、さくらが寿三郎のことを「寂しい老人」と言ったこと、その訂正だけを求める寿一は、踊介と舞の言い分を押し退けて、「明日も来てくれ」と、彼女に言います。息子の自分が近くに居るのだから、父が寂しいはずがないというのが寿一の確信です。そんな遣り取りの中、寿三郎は、念の為、結婚の申し込みを快諾していたさくらに、「恋愛感情はあるのか?」と、尋ねます。さくらは、アッサリと「ごめんなさい」と応じます。寿三郎は、さくらにフラれます。が、その十分後、さくらにフラれたことなど、すっかり忘れている認知症の寿三郎がいます。

因みに、一週間後の高弟を前にしての寿一の高砂披露は見事に合格。この時、公立小学校の教室では五分間もジッとしていられない多動性障害の秀生が、微動だにせず、父・寿一を見詰めていました。
その後、秀生に求められるままに、熱心に能稽古をつける寿三郎。多動性症状を祖父には全く見せずに頑張る秀生。「なかなかスジが良いねえ」とベタ褒めする寿三郎。一度も褒められたことの無い寿一は息子に嫉妬します。そんな稽古が終わって、寿一と秀生が連れ立って街を歩いていて、元妻のユカが見知らぬ男と会っているのを目撃します。
つい先日、寿一は息子の秀生に、最近、母親を訪ねて来る男はいるのかと尋ねていました。その時、息子は「いるわけないじゃん」と答えていましたが、本当は、新しい彼氏(早川)がユカには出来ていました。で、新しい彼氏と再婚することになりそうだと、祖父の寿三郎には打ち明けていた秀生。

寿一、スマホ着信です。さんたまプロレス会長兼レフェリーの堀コタツ(三宅弘城)が、怪我した覆面レスラー、スーパー多摩自マン(勝村周一朗)の代役を頼み込んで来ます。その報酬が十万円ということで、プロレス会場に駆け付ける寿一。スーパー多摩自マンの衣装と覆面でリングに立ちます。ブリザードポーズをしたり、「ブリザード~!」と叫ぶ癖が出ますが、何とかスーパー多摩自マンを演じ切り、プリティ原からギブアップ勝ちを奪います。で、そのまま急ぎ要介護老人の父がいる自宅に走ります。
家では、一人でトイレに行こうとした寿三郎が便所を前に倒れ込んでいます。所用で外出していた寿限無が帰宅して、倒れている寿三郎を発見。要介護老人を一人にしてプロレス会場に向かった寿一の責任が問われそうです。

3話のあらすじネタバレ

観山寿一(長瀬智也)は志田さくら(戸田恵梨香)に借りた十万円を返す為、覆面レスラーのスーパー多摩自マン(勝村周一朗)の代役(ファイトマネーは丁度十万円)で、彼に扮してリング立ちます。
試合を終えて帰路に着いた寿一に、観山寿限無(桐谷健太)から電話連絡。一人でトイレに向かい、その手前の廊下に倒れ込んでいた寿三郎(西田敏行)を城東総合病院に急送したとのこと。さくら、踊介(永山絢斗)、舞(江口のりこ)から家を空けたことを咎められた寿一は、平身低頭で謝罪。
ともあれ、今回のような事態の対応策として、舞は、つかまり立ちでの一人歩きが可能になるシルバーカーを、兄弟から父へのプレゼントとして購入。が、寿三郎は、ジジ臭い、恥ずかしいと言って使用拒否。泣く舞。「娘を泣かすんじゃねえよ!」と寿一が寿三郎を叱ります。

集まれやすらぎの森のケアマネージャー末広涼一(荒川良々)がやって来て、「介護はイベントだと思ってやりましょう。長目の学園祭だと思ってやりましょう」と教えます。
寿三郎は残りの人生を楽しむ為、さくらとエンディングノート(終末計画)作りを開始。4番目の希望事項として、「さくらとプロレス観戦」というのがあります。
父の相変わらずのプロレス好きを知った寿一、また、自身が能よりプロレスが好きなのだということを改めて確認した寿一は、家族には内緒にしたうえでのプロレスラー復帰を考え、それで悩んでいるところで、さんたまプロレス会長の堀コタツ(三宅弘城)以下、長州力(本人)、武藤敬司(本人)、蝶野正洋(本人)、プリティ原(井之脇海)らに自宅を急襲(突然訪問)され、否応なくプロレス復帰が決定します。復帰に当たっては、新たなマスク姿のヒール役、スーパー世阿弥マシンというリングネームを名乗ることになります。

プロレス会場での実況は辻よしなり(本人)、解説者は、武藤、蝶野です。
プリティ原対スーパー多摩自マン(勝村周一朗)戦のゴングが鳴った直後、一旦照明が消えます。そこで、白装束のスーパー世阿弥マシンがリングに乱入。が、リングポストから飛び降りた際、腰に違和感を感じた世阿弥マシンは動けません。空中殺法が得意という触れ込みの世阿弥マシンでしたが、試合進行を邪魔されたプリティ原とスーパー多摩自マンのローキックを交互に受けても、微動だにせず、ずっと踏ん張り続けます。その姿をプロレス解説者の蝶野が、凄い体幹をしていると絶賛。能の稽古中、寿三郎には、体幹の弱さを指摘されていたのですが、秘かに、体幹強化に努めていた寿一は、その成果を世阿弥マシンとして発揮しています。

プロレス復帰で得たファイトマネーは、家族旅行貯金に回ります。それをさくらに提示する寿一。寿三郎のエンディングノートの80番目の希望が家族旅行なのです。ハワイに行ったのを最後に、ずつと途絶えている家族旅行に行きたいと考えている寿一は、改めて、もう暫く婚約者のフリをしていて欲しいとさくらに依頼します。
で、これまでは婚約者ということで無報酬でしたが、今後、介護のファイトマネーとして、月額三万円と決まります。寿一は、借りていた十万円と一緒に、それをさくらに支払います。

そんな遣り取りの後、さくらが自身の過去を語ります。
玉の輿に乗りなさいと男運の無い母に言われ続けて育ったさくら。父は多額の借金を残して病死。母と一緒に上京し、西の外れの都営住宅(家賃六万円)に流れ着いていたさくらと兄。母の再婚相手は、四十代のニートでDV男。一年半後に離婚して、次が、売れないバンドマン、そして、小太りのホスト、アル中のロシア人。反抗期に入った兄は、盗んだバイクで家出。母は外出する際、五百円玉ひとつを娘に握らせていました。たいてい次の日の明け方に帰る母は、時に、二日三日、家に戻らないこともありました。母が何時いなくなるのか分からないさくらは、怖くて五百円を使えず空き缶の中に貯金。
そして、裕福な家庭からあるパーティーに招待され、それで訪問先の友人にプレゼントを購入しようと、貯めていた五百円玉入りの缶を開けると、中は空っぽでした。母親が、それを盗み取っていました。さくらが金にシビアになっているのは、そういう過去の体験が原因です。

プロレス道場での練習中、世阿弥マシンは、伝家の宝刀の新技、必殺親不孝固めを編み出します。逆エビの体勢から、プリティ原の脛(すね)に噛み付きます。やられたプリティ原だけでなく、会長兼レフリーの堀コタツも、それはやり過ぎだと注意しますが、世阿弥は、この新技を試合でも多用します。

フリースクールでは、それまでの多動性行動が消えるなど、精神的改善が著しい秀生(羽村仁成)でしたが、それが、どうやら能稽古の影響ということで、たった週一の面会の序(つい)での能稽古というだけでなく、ずっと毎日の習い事として、寿三郎の指導を受けさせようという寿一の提案を、別れた元妻のユカ (平岩紙)も了承。そんなユカから、プロレス会場(大田区みらいスポーツセンター中央体育館)入りしている寿一に、妊娠の報告が入ります。新しい恋人との間に子供が出来たようです。元妻には、まだ好きでいて貰えるものと思っていた寿一でしたから、その思いが絶たれガックリです。

要介護1から要支援2ということで、驚異的な身体改善傾向を示す寿三郎。さくらと一緒に、シルバーカーを押して歩く寿三郎が「今まで通り、恋人のフリをしていてくださいね。でないと、カッコつきませんから」と言います。
二人は、つい長い距離を歩き、たまたまプロレス会場の体育館まで歩き、尿意を催した寿三郎は、その体育館のトイレを利用します。で、その時、寿三郎は、覆面姿の世阿弥マシンに遭遇。そこから、一旦体育館を出たものの、さくらと寿三郎は、プロレス観戦をすることにします。プロレス観戦は、もともとエンディングノートに書き記していたことのひとつです。
さくらは、「偶然、プロレスやってるんで、ちょっと観て帰ります。だから帰りは遅くなります。六時過ぎに帰ります。晩御飯、お願いして好いかしら?」と、寿一に連絡を入れます。「はい、ごゆっくり」とドギマギして応える世阿弥マシン姿の寿一。

プロレス会場の観客席に、さくらと寿三郎がいます。メインイベントに、最凶の人間国宝、スーパー世阿弥マシンが登場します。プリティ原のバックドロップを喰らう世阿弥マシン。「立て!世阿弥マシン」と、観客席の寿三郎が叫びます。その声援に応え、ラリアットからの親不孝固めでギブアップ勝ちを奪います。
そのまま急ぎ、原付バイクで自宅に戻った寿一は、晩御飯の餃子を慌てて作ります。風呂の用意もします。寿三郎とさくらが帰宅して、三人で食事です。

寿三郎を風呂に入れ体を洗い、後は湯船に暫らく浸かって貰おうと浴室を出ると、着替え場に置かれたバッグに入っているエンディングノートが目に入ります。「もう一度、舞台に立つ」と大書されています。
寿三郎が、湯船の中から寿一に語りかけます。「今日、もの凄い体幹をしているレスラーがいた。あいつ、プロレスなんか辞めて、能をやれば好いのにな。世阿弥とか言っていたが、お前、知らないか?」と寿一に問います。「知らねえ~」と寿一が応え、ニヤリと笑います。

4話のあらすじネタバレ

外国人子息向けイベントとして、毎年、長田舞(江口のりこ)が勤務している蒲田ゼミナール(塾)協賛の、「YES!子供だって能(NO)」(柊能楽堂)の演目に、昨年、参加していた大州(道枝駿佑)。このイベントに、今年は観山寿一(長瀬智也)の息子・秀生(羽村仁成)も大州とともに参加することになります。
稽古に力が入らなければならないところなのですが、大州は何故か稽古に現れず、母・舞の怒りが爆発。筋の良い秀生と比べられる大州に、寿一は昔の自分が重なります。常に寿限無(桐谷健太)と比較され、卑屈になっていた自分を思い出します。

それに前後して、元妻のユカ (平岩紙)から妊娠を報告されていた寿一は、ユカの新しい恋人・早川(前原滉)と会います。早川は、秀生との関係の良さを強調。改めて親権を確認したうえで、息子と一緒に生きて行こうとしています。が、そういうことになると、秀生は才能の片鱗(へんりん)を見せている能の世界から遠ざかることになります。寿三郎(西田敏行)や寿限無の能稽古を毎日受けられなくなりそうです。
折角、能稽古の影響で、多動性障害などの改善が見られているのに、その改善傾向が消滅する可能性もあります。

能稽古をサボっている大州が池袋にいると秀生から聞いた寿一はそこに出掛け、ダンス練習している大州に会います。そして、大州と一緒に、父親のO・S・D(秋山竜次)が経営するラーメン屋に入ります。そこで、O・S・Dは、ラーメンが嫌いだからこそ、ラーメン屋になったのだと言います。「ラーメンが好きだと、ラーメン好きの者の気持ちしか分からない。それじゃ、ラーメン屋としてダメ」と言うのが、都内でラーメン屋を四店舗経営しているオーナーの言葉です。

能が好きではないと言う大州は、そういう意味で貴重な存在なのだと、寿一は思っています。好きではないからこそ見えて来る能というものの本質があるのかも知れないわけです。

寿一と大州が観山家に戻ると、舞と、それに続いて観山踊介(永山絢斗)が突然、「クソジジイ!」と言って家を飛び出して来ます。部屋に入ると、寿三郎の隣に、元観山家の女中だった菅原栄枝(美保純)がいます。
彼女は元番頭だった小池谷(尾美としのり)の妻であり、芸養子・寿限無(桐谷健太)の母親です。……寿限無とのおとしまえを付ける為、寿三郎が彼女を呼んでいました。因みに、小池谷は栄枝と結婚後、若くして病死しています。
女中だった栄枝に手を出し、彼女を孕(はら)ませていた寿三郎。その後始末を番頭だった小池谷か引き受け、彼女と結婚。つまり、寿一と寿限無は腹違いの兄弟だったことになります。

寿三郎が真実を語る時、そこに同席していたさくらに、実父であることを寿限無に告げるよう促された寿三郎。
身動(みじろ)ぎもせずに、寿三郎の説明を聞く寿限無。「承知しました」とだけ言って、静かに寿三郎の前から立ち去ります。翌日の稽古も全く普段と変わらない様子であり、そのあたり、真実を聞いて、「クソジジイ」と罵って怒った寿一、舞、踊介の三兄弟とは、人間としての出来が違うようです。

「YES!子供だって(NO)」の開演時間が近付く中、大州が行方不明になっています。仕方なく、曽我物の小袖曽我を寿一が大州に代って、秀生と舞うことになります。幼少期、寿限無と舞ったことのある小袖曽我です。その演目が終了し、道成寺の吊り鐘の中に大州が隠れていると思っている秀生は、「終わったよ、大州」と、声を掛けます。その秀生の背後では、「終わったぞ!」と寿一が大州にメール連絡しています。
すると、大州から「こっちも終わった!優勝したよ!」と返事が返って来ます。動画配信もされていて、「ジャパンダンスコンテスト/高校生部門優勝/目白西高校Yeiiow Angels」のメンバーの一人としての大州のダンスが映し出されています。

秀生が、「じゃ、誰?」と吊り鐘の中の人物を訝(いぶか)ります。吊り鐘の下から見えていた袴の裾は、着衣の裾ではなく、単に袴がそこに置かれていただけ。そして、釣鐘を移動させると、その陰に、大州とともに行方不明だった寿限無が座っています。イベントの最後の出し物、最後の締めの舞いが、寿限無の道成寺です。

「おお、良かった良かった。道成寺、決めてくれよ」という寿三郎の応援の言葉に、寿限無は「うるせえ、クソジジイ」と静かに言い放ってから、蛇の化身の白拍子(しらびょうし)の面(おもて)を付け、道成寺の演目準備です。

5話のあらすじネタバレ

二十七世観山流宗家、観山寿三郎(西田敏行)が、女中の菅原栄枝(美保純)と関係を持ち、そして妊娠。寿三郎が栄枝と関係を持ったのは、身籠った母が出産の為に実家に里帰りしている時。寿一と名付けられる子がお腹の中にいる時。寿一の母は女中の生む子の認知を許さず、それで、寿三郎は仕方なく番頭だった小池谷(尾美としのり)と栄枝を結婚させ、それで生まれたのが今の寿限無(桐谷健太)。
栄枝は寿限無が小学一年生になった時に能稽古を開始させ、そして、反抗期の寿一が家出した際には、芸養子として観山家に差し出していました。

以来、寿三郎とは血の繋がりの無い一番弟子として生きてきたつもりが、そうではなく、実は、寿一(長瀬智也)、踊介(永山絢斗)、長田舞(江口のりこ)と腹違いの兄弟と知った寿限無は、これまでの冷静で穏やかだった態度を一変させ、遅ればせの反抗期に突入。
母の舞に、「俺には俺の人生がある!」と言い放ち、能稽古をサボってストリートダンス(チームYellow Angelsとしてコンテスト優勝)に夢中になっている大州(道枝駿佑)と同時進行の反抗期です。

そんな状況下、寿一は寿三郎がエンディングノートに書きこんでいた家族旅行を計画。最後の家族旅行は25年前のハワイで、それ以降、家族旅行はしていません。ノートには一旦、家族旅行と書いたものの、それを二本線で消していた寿三郎の意向を尋ねると、東北方面のスーパー銭湯(ハワイアンズ)あたりならと行けるということになります。
当然、弟の寿限無にも同行を求めますが、自分は家族として育てられていないと言い、反抗期のヒネクレ根性を発揮して、それを拒否。寿一は、寿限無をプロレス道場へ連れ出し、彼の怒りを自らサンドバック状態になって受け止めます。
それでも、「アンタが家出さえしなければ、俺には別の生き方があった。でも、こうなった以上、俺が後を継ぐ。アンタが親父の跡を継ぎたいのなら、プロレスではなく、能で俺に勝て!」と言って、寿限無の怒りは納まりません。
そんな道場の修羅場に、マスクマンとして顔を隠すスーパー世阿弥マシンが寿一あると確信している志田さくら(戸田恵梨香)がやって来ます。寿限無に対して一切の反撃をしない寿一を見て、「寿一さんが世阿弥マシンなんですね、……世阿弥マシン好き」と言います。
そう言って道場を走り去ったさくらは、後日、「返事は、直ぐでなくても良いですから」と寿一に念押しします。寿一は、「好き」と言われたことが返事を求められている案件と気付き、「あやかし」顔になって困惑。

家族旅行を了解した寿三郎でしたが、その旅行の途中で元カノに会いたいと言い出し、それで、婚約者のさくらには同行して欲しくないと言い出します。さくらも、「私がいたんじゃ、元カノに逢い難いでしょう」と旅行に同行しないことになります。
当初、さくらを大いに疑っていましたが、その人柄の良さに気付き、俄かに彼女に恋心を抱くようになっている踊介は、旅行中、さくらに告白するつもりだったので、彼女が行かないのなら自分も旅行に行かないなどと言い出します。そんな踊介に、寿一が頼みごと。
元妻、ユカ (平岩紙)を妊娠させた交際相手の早川トオル( 前原滉)が、秀生(羽村仁成)の親権を欲しがっていて、双方、弁護士を立てて決着を付けることになります。寿一は、踊介に代理弁護人を依頼します。

家族旅行の可否について、主治医の出す血圧数値、体重、血糖値などの条件をクリアした寿三郎。
寿一がレンタカー(七人乗りのバン)を運転し、助手席に寿限無。二列目が踊介、大州、秀生で、その後ろに舞と寿三郎。福島の病院で看護師をしていた元カノの「まゆみ」に会うのを最終目的に、寿三郎と家族の旅が始まります。
その昔、福島公演の折り、急性アルコール中毒で病院に運び込まれ、そこで彼女に会っていた寿三郎。結婚を申し込み、快諾されていたものの、その直後に、文部科学省から重要無形文化財(人間国宝)に認定されます。「まゆみ」との結婚後は、普通の爺として生きて行くつもりだったのですが、それが不可能になります。それで、結婚を断念。そういう事態に至ってしまったことを、きちんと謝罪したい寿三郎。

高速道路(常磐自動車道)を走る運転手の寿一に、柏で下りるよう命ずる寿三郎。他の者を車に残し、寿一だけを伴い目的地の農家を訪ねます。
そこにいたのは、十年前のイタリア公演で通訳を勤めてくれた農作業中の「ちはる(田中みな実)」です。「ちはる」からは、今年も年賀状を貰っていて、そこに「また会えたらいいな」と添え書きがありました。「ちはる」が車椅子の寿三郎に駆け寄り、抱き付いて喜びを表します。それを困惑顔で見つめる寿一。

6話のあらすじネタバレ

家族旅行というのは名ばかりで、観山寿三郎(西田敏行)は、元カノに逢いたいだけのようです。それに振り回される寿一(長瀬智也)。道中、寿三郎は寄り道を繰り返します。
柏では、イタリア公演の際に通訳を勤めてくれた望月ちはる(田中みな実)のオーガニックファームを訪ねます。彼女に、オークションに出せば百万円はくだらない大江山(能楽)の面(おもて)を贈呈します。が、殆ど能に興味の無い彼女は結婚して二人の子持ち。能面はぞんざいに扱われます。

その後、二人目の元カノに水戸で逢います。こちらは、政治家の宴会席で出会った元新橋芸者の豆千代。先輩芸者の姐さんにイジメられて五年で廃業。今は、カラオケスナックのオーナーになっている康子(池津祥子)。内縁の夫は、栃木刑務所で服役中。三人の子を抱え、更に、認知症の母の介護に忙しい日々を送っています。康子にも能面を差し出す寿三郎ですが、今度ばかりは、それを寿一が阻止。面に代えて、寿三郎の名前入り扇を贈呈します。

最終目的地、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズに到着した一行。夕食を終えると、寿三郎が「夜這いに行く」と言い出します。そこからほど近い温泉旅館(いわきの名湯旅館/川千家)の女将、川千まゆみ(紫吹淳)に逢いに行きます。寿一と秀生(羽村仁成)が寿三郎の我儘に同行します。
この女将というのは、寿三郎のプロポーズを快諾してくれた元看護師。彼女とは、その昔、福島公演中の寿三郎が急性アルコール中毒になった時、担ぎ込まれた病院で知り合いました。そして、能を含め何もかもを捨てて一人の老人として生きようと夢見て求婚。が、結婚の約束をした直後、文部科学省から重要無形文化財(人間国宝)に認定され、彼女との結婚は御破算。その件を謝罪したい寿三郎。が、すげなく、まゆみ女将に「お引き取り下さい」と言われます。が、その時、秀生(羽村仁成)が「おじいちゃんは、もうすぐ死ぬ。優しくしてあげて」と頼みます。

そんな場面に、たかっし(阿部サダヲ)が現れます。彼は、カラオケビデオ出身の俳優四人で結成されたムード歌謡グループ、潤沢のボーカルです。「秘すれば花」という新曲キャンペーンの為、各地のリゾートセンター(スーパー銭湯)に出演しています。たかっしは、能楽の家に生まれただけで偉そうにしている寿三郎を非難。それに比して、ドサ回りの三流芸人、自分たちの大変さを訴えます。

温泉旅館の女将に追い帰された格好の寿三郎は、「旅行に来るんじゃなかった」と後悔の言葉を発し、それを聞いた寿一は、「それは、こっちのセリフだ」と怒り、ひとり家族から離れます。一人になっている寿一の前に、スーパーひたちでやって来た志田さくら(戸田恵梨香)。お金持ちではなく、力持ち(寿一)を好きになったさくらがハワイアンズにやって来ます。
そして、「誕生日なんです。抱っこしてください」と要求。山賊抱っこでさくらを肩に担ぎ廊下を歩いているところを踊介(永山絢斗)に見られます。踊介が近付いたところで、「顔を見ただけで充分なので、明日、始発で帰ります」と、さくら。自分の顔を見に来たものと勘違いした踊介は、「惚れちまうやろ」と叫びます。

翌日、女将は寿三郎を誘い出し、外で逢ってくれます。そこで、「待ってたんですよ、寿三郎さん。今度逢った時は結婚しようと言っておいて、二十年後にやって来るのは酷過ぎる」と、女将に言われる寿三郎。
その後、下りの坂道で寿三郎の車椅子が暴走するのですが、それを黒ずくめの衣装の男が停止させ、事なきを得ます。

伝統芸能とドサ回り芸人との格差を主張するたかっしから、寿一は、ハワイアンズの舞台での歌謡曲勝負を挑まれていて、つい、その売られた喧嘩を買っていたのですが、所詮、自分らは歌手ではないことに気付き、売られた喧嘩は買えないということで、たかっしの楽屋で謝罪します。が、いわき市で合流予定だった潤沢の他のメンバー三人は、青森の豪雪により足止め状態であり、いわき市に入れません。
既に潤沢の開演は決定されていて、それで仕方なく、たかっしは土下座して、寿一、寿限無、踊介に代役出演を依頼。急遽、リハーサルをして舞台に立ちます。それを寿三郎とまゆみ女将も遠くから観ています。寿一が、最後にもう一曲ということで、寿三郎を舞台に上げます。車椅子の寿三郎が、「マイウェイ」を熱唱します。

集まれやすらぎの森のケアマネージャーであり、トラベルヘルパーでもある末広涼一(荒川良々)が、寿三郎、寿一、寿限無、舞、踊介の家族集合写真を撮ります。坂道を転げ落ちて行く寿限無の車椅子をすんでのところで止めたのも末広でした。

大田区田園調布の観山家に戻った家族。25年前のハワイ旅行の際の家族写真の横に、末広が撮ったハワイアンズ舞台上での家族写真(フォトフレーム)を置くさくら。

7話のあらすじネタバレ

珍道中の家族旅行を終えた観山寿一(長瀬智也)は、元妻のユカ(平岩紙)と秀生(羽村仁成)の親権を巡る話し合いです。寿一の弁護士には踊介(永山絢斗)、ユカの弁護士は玉川マリ子(峯村リエ)。ユカの再婚相手で親権を欲しがっているプログラマーの早川トオル(前原滉)はリモート参加です。
二人の結婚は2008年。ユカがブリザード寿にファンレターを送り、それで知り合った後に、寿一がプロポーズ。2010年に秀生が誕生しています。その後、2015年に単身アメリカに渡り、それ以降、2年半もの間、生活費のみを送って連絡をしていなかった寿一。で、2年前、ユカが離婚を切り出しました。今更、寿一が親権を求めることについて、虫が良すぎると思っているユカ。更には、いま、プロレスを引退したことになっている寿一の収入はゼロ。無職状態であることは、親権獲得を困難にしています。「もう秀生に会わんとって、能の稽古も止めさせます」と言って、ユカは席を立ちます。

柏のオーガニックファーム経営者、望月ちはる(田中みな実)に、家族旅行の道中で面を贈呈したことを忘れている寿三郎(西田敏行)が、寿限無(桐谷健太)に、泥棒に入られたからと警察通報を命じます。が、介護ヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)もまた、面を寿三郎から貰っていました。過去の記憶を無くしたことを認めたくなくて、それで盗まれたと言ったり、過去そのものを綺麗サッパリ忘れる為に人に物を上げてしまうというのは、認知症患者の特徴です。面だけでなく、帯、扇、袴も無くなっていて、認知症のかなりの進行が疑われます。主治医の大迫(小松和重)に検査入院を勧められ、寿限無がそれに付き添います。

長田大州(道枝駿佑)から、秀生とのラインの遣り取り内容を教えて貰った寿一。二人のライン(文面)を転送して貰った寿一は、そこで、秀生が大州に「能、死体!」と訴えていることを知ります。秀生は、「速く能の恵子、死体。南で、おじいちゃん血、いっちゃ池ないの?」と、大州に尋ねてもいます。そのラインでの遣り取りを見ていた寿一が、「ラーメン食べます?」と、さくらに不意に声を掛けられ、そこで殺気を含んだ目を彼女に向けてしまいます。
秀生が幼稚園児の時、プロレスラーになりたいと言い、それをユカは大賛成。しかし、自分が秀生のプロレスラー希望に猛反対したことを思い出し、つい、さくらに殺気を放っていました。全く息子の才能を認めようとせず、また、褒めることもしなかった父、寿三郎と同じ関係になるのが嫌で、秀生にはプロレス入りして欲しくなかった寿一。更には、「ここは大阪城ホールとは違うねん。家にまで殺気を持ち込んだら、怖いねん」とユカに言われていた寿一。家庭でも殺気を放ってしまう自分は、さくらの気持ち(プロポーズ)には応えられないと考えています。が、さくらは、殺気を放つ寿一を、ますます好きになります。「思う存分、殺気を放ってください。家庭内でも、大阪城ホールだと思って殺気を放ってください」と言います。登ってみて、ますます良さが分かるスカイツリーのようだと寿一に言います。登ってしまえば、怖くないのだということです。

結局、秀生は、常に父の寿一に憧れていて、父の後を追い求めていたのでした。それで、父が能に戻ったからには、息子の自分も能の世界に進みたいと思っているようです。
インスタントラーメンを美味しく調理して食べる寿一とさくら。「こんなおいしいラーメンをチャチャと作れる人は幸せになるべきと思いました」と、寿一。寿一は、さくらを肩に担ぐ山賊抱っこをして二階の暗い部屋に運び、横たえます。何が始まるのか期待するさくらに構わず、寿一は階下に戻ると、面を盗み出そうとしている泥棒を捕まえます。泥棒は体験入門の男であり、杜撰な能面等の管理を知り、それで犯行に及んでいました。「泥棒が入った」と言ったのは寿三郎の被害妄想ではなく、寿三郎は、それほどボケていなかったことになります。それを病院に付き添った寿限無に知らせます。寿限無は、「もう親父は寝ちゃってるから、明日、ボケが進んだと疑ったこと謝っとくわ」と言って、電話を切ります。

それでも、主治医の大迫に父の認知症の進行具合(要介護2)を説明される寿一。施設への入所も検討すべきと進言された寿一は、ユカに土下座。「将来は知らない。親権とかいらない。いま、親父は秀生に会いたいだけ。……後で償います。今だけ、親父が死ぬまで、秀生の稽古を続けさせて……。週一、月一でも良いので、これからも親父が秀生と会えるようにして欲しい」と元妻に懇願します。ユカが、「ええよ、本人がやりたいというのなら」と言うので、寿一は、大州から送られていた「能、死体!」という秀生のライン文面をユカに見せ、当人の気持ちを分かって貰います。
ユカの了解を取り付けて、フリースクールの秀生を迎えに行く寿一。そこには、状況を知った早川トオルがうなだれています。寿一の「稽古、行くか?」という問いに、「うん」と答える秀生。「父のようになりたい」と作文に書いていた秀生は、久しぶりに観山家に戻ります。寿限無、舞、大州、寿三郎が大歓迎で迎え入れます。

さんたまプロレス会場では、ブリザード寿の十八番技(おはこわざ)、寿固めで試合を決めにゆくスーパー世阿弥マシン。それをリングの外で見ている会長の堀コタツ(三宅弘城)が、「正体がバレちゃう」と、慌てています。「ユーチューブに上げたらバズるぞ、これ」と言って、長州力(本人)は動画撮影しています。観客席では、「世阿弥さ~ん」と、さくらが大声援。それに応え、「必ず幸せにしま~す!」という世阿弥マシンの声。満面の笑みのさくら。「誰を?」と訝る堀コタツとプリティ原(井之脇海)と長州力に対し、世阿弥マシンが、「それは、秘すれば!」と叫びます。さくらもマスクを外し大声で「花~っ!」と叫びます。ゴングが打ち鳴らされ、相手のギブアップで試合は終了です。

8話のあらすじネタバレ

志田さくら(戸田恵梨香)の告白(プロポーズ)に応えた観山寿一(長瀬智也)。が、それは家族には内緒。

寿一は、寿三郎(西田敏行)から新演目(隅田川)の稽古を命じられます。同時に、スーパー世阿弥マシンの対戦相手がホセ・ゴンザレス(プエルトリコ出身)と決まります。そんな時、さくらを山賊抱っこしていて右アキレス腱を痛めます。寿限無(桐谷健太)との稽古中に悪化させます。
さんたまプロレス選手行きつけのスポーツ整形外科医(佐藤隆太)の施術後、二週間の車椅子生活を余儀なくされます。世阿弥マシンの代役としてホセ・ゴンザレスと対戦したスーパー多摩自マン(勝村周一朗)は完敗することになります。観山家は車椅子生活者が二人になります。

そんな緊急事態なのですが、さくらのプロポーズを寿一が快諾していると知って失恋の踊介(永山絢斗)。また、不倫疑惑のあるラーメン店バイト娘(ホール担当)、背脂ちゃん(ゆめっち/3時のヒロイン)を夫のO.S.D(秋山竜次)が観山家に連れて来て、それで、寿三郎が背脂ちゃんに味方するのを見て怒り心頭の舞(江口のりこ)の二人の兄弟は、観山家に寄り付かなくなります。
その後、寿三郎に風呂場での介護を拒絶された寿限無も、怒って観山家を出ます。その時、それを止めようとした寿一は、寿限無と揉み合って階段落下。更に、車椅子生活が一ヶ月延長されます。観山家は車椅子の二人だけになります。唯一の救いは、介護初任者研修を終えたさくらが、寿三郎の入浴介助をできるようになったこと。

後日、泊りの用意をした秀生(羽村仁成)がユカ (平岩紙)に連れられて観山家に来ます。秀生の隅田川の稽古が始まりますが、寿三郎が謡(うたい)を忘れています。寿一が、それに慌てますが、秀生は優しく寿三郎に対応します。寿三郎に代って、寿一が秀生に稽古を付けようとすると、「うぬぼれるな、お前に宗家は継がせない。秀生に継がせる」と言い出します。既に門弟を前に、寿一の第二十八世観山流宗家の継承を宣言しているにも拘らず、「俺のあとは秀生に継がせる」と言い出す寿三郎。

その夜、寿三郎が姿を消します。さくらがGPSで寿三郎は隅田川にいると特定。寿三郎は、スマホに入っている寿一のメッセージ動画を見ています。「アンタには感謝しかねえ。産んでくれてありがとう。……さくらさんと結婚しようと思う」という寿一からの動画です。そこに、さくらが駆け付けて、寿三郎の首にマフラーを巻きます。それを、寿一、秀生、それに、集まれやすらぎの森のケアマネージャー、末広涼一(荒川良々)が、遠くで見守ります。隅田川の流れを見て、謡を思い出す寿三郎。秀生が寿三郎に駆け寄ります。

末広に勧められていた寿三郎の特養グループホーム(照る照るハウス)への入所。彼に、在宅では病状が良くなる見込みはなく、然るべき施設に預けるのがベストだと進言されていた寿一は、そこを見学してみようと寿三郎を誘います。「行くよ、行って欲しいんだろ。お前と二人っきりでいるよりマシだから行くよ」と、寿三郎。照る照るハウスに寿三郎を送り届け、あとを末広に任せたその帰り、「ブリザード!」と叫ぶ寿三郎に、寿一は、涙を堪え右腕を挙げて応えます。

秀生の親権を巡るリモート会議で、突如、ユカが産気付きます。病院に緊急搬送されて出産になりますが、男親の早川トオル( 前原滉)は仕事で京都出張です。
駆け付けた病院で夫と勘違いされた寿一は、分娩台に招き入れられ、ユカに寄り添います。が、ユカが、「この人、夫とちゃいます、この人は別れた夫です」と言い、寿一は、看護師(矢沢心)に分娩室を追い出されます。「おぎゃあ~」という産声が聞こえ、秀生に妹が生まれます。

9話のあらすじネタバレ

観山寿三郎(西田敏行)が、認知症改善施設、照る照るハウス(グループホーム)に入所。寿三郎がいなくなった観山家に、「自分には能しかない」と気付いた寿限無(桐谷健太)が、半年ぶりに戻って来ます。
寿一(長瀬智也)はスーパー世阿弥マシンの衣装に着替え、寿限無を寿三郎のグループホームに連れ出します。ホームのお年寄りは、慰問に訪れたスーパー世阿弥マシンら、さんたまプロレスのレスラーの来訪に歓声を上げます。

足の傷(右アキレス腱断裂)が癒えつつある寿一は年末のプロレスイベント(年越しプロレス)での対戦相手、かつてプエルトリコ時代の宿敵だった有名レスラーの息子、ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.(マキシモ・ブランコ)との戦い準備と、そして、新春能楽会(演目、隅田川)での舞いを控え、そのどちらを優先すべきかの選択を迫られています。
そんな中、寿三郎が施設に入った後の志田さくら(戸田恵梨香)は、介護士として観山家に通うことは無くなっていますし、能とプロレスが頭から離れない寿一に対しては、女性としての寂しさと不満を募らせており、それで、この二週間ほど観山家から完全に遠ざかっています。

講友社の週刊誌(フレンドリー)に、観山家のお家騒動(人間国宝の老人ホーム強制入居)を伝える記事が掲載され、その後追いで、テレビ報道番組MCの恵俊彰(本人)が、そのことを面白可笑しく拡散します。世阿弥マシンの正体は、観山家宗家を継いだ寿一と噂されているとも伝えます。
それを受け、観山家分家の当主・観山万寿(ムロツヨシ)が本家に乗り込んで来ます。門弟を引き連れやって来た万寿は、寿一の宗家継承に異議を唱えます。そもそもの騒動のキッカケとなる戦犯は、六億円の遺産を狙って父親の介護を始めた寿一なのだと断じます。で、弟の踊介(永山絢斗)を正当な継承者として推挙します。新春能楽会では、踊介に土蜘蛛という演目を舞って貰うこととし、寿一については、破門、永久追放を主張。それをそのまま受け入れれば、寿一の隅田川の演目は取り止めということになりそうです。

一人稽古する寿一の前に寿三郎の亡霊が現れたかに見えましたが、それは、ホームを無断で抜け出した寿三郎の徘徊行為。ケアマネージャーの末広涼一(荒川良々)とさくらが寿三郎を追ってやって来ます。が、寿三郎は、もともと在宅医療を望んでいます。脳梗塞の他に心臓の持病もあるのですが、床に倒れ込みながらも、「ここが好い」と言います。主治医の大迫(小松和重)が観山家にやって来て、対応にあたります。

寿一の手配で観山家を訪れたスウィートメモリーズ(葬儀屋)三代目社長の鬼塚高吉(塚本高史)と、葬儀の段取りの打ち合わせ。その後、さんたまプロレス会長の堀コタツ(三宅弘城)とやって来た長州力(本人)により、吹雪院親不孝革命居士という戒名も決定(?)。
夜が明けて、弟子、高弟幹部が続々とお別れを告げに観山家にやって来ます。そこで、離見の見(りけんのけん)という世阿弥の言葉を考える寿一。自分を離れた場所から客観的に見よという世阿弥の言葉を思い出し、そして自身の至らなさを知る寿一。そんな時、枕元に集まった家族らが見守る中、「ぜ・あ・み」と寿三郎が呻くように呟きます。さくらが、そのあとの言葉、「マシン」と言うのを聞き取ります。

そんな場面、高弟と家族が寿三郎の枕元に集結している中、寿一が、スーパー世阿弥マシンとして登場。マスクを取って、正体を明かします。さくらは勿論のこと、舞、踊介、O・S・D(秋山竜次)も、既にそれは承知していました。それは、高弟(弟子)たちと秀生(羽村仁成)のみが知らなかったことのようです。
ともあれ、世阿弥マシンと家族が、「肝っ玉! しこったま! さんたまー!」と唱和すると、心拍数が上がって、寿三郎に奇跡が起こります。危篤状態だった寿三郎の右手が上がり、「さんたまー」と応じます。寿三郎の意識が回復します。

2021.12.31、大晦日に、世阿弥マシンとしての寿一の二度目の引退試合が行われます。19時半が試合開始時刻です。南側A席を取っている兄弟は17時に会場に入る予定ですが、外出許可の下りない寿三郎は、さくらと一緒にテレビ観戦。さくらが「テレビで見ようね~」と寿三郎に言うと、「俺は見ない。ガキ使(つか)を見るから……」と、憎まれ口。
「じゃあ、行ってくる!」と世阿弥マシンの寿一。「行って来いや!」と、寿三郎。

時間になり、ホセとの引退試合が行われるリングに向かうスーパー世阿弥マシンを背後から見詰める和服姿の寿一がいます。プロレスラー、世阿弥マシンに対しての、寿一の離見の見が行われています。

10話(最終回)のあらすじネタバレ

観山寿三郎(西田敏行)は三度目の脳梗塞で危篤状態に陥りながら、スーパー世阿弥マシンこと寿一(長瀬智也)の登場で、奇跡の生還。そして、年末のプロレスイベント(2021.12.31の年越しプロレス)が、世阿弥マシンの引退試合になります。寿一は、ブリザード寿として一度引退していますから、ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.(マキシモ・ブランコ)相手の引退試合は二度目のこと。
ここで不慮の事故が発生。試合中、ホセのバックドロップを喰らって意識不明に陥り、緊急搬送先の病院でそのまま死亡。享年42歳。寿一の葬式は、寿一が寿三郎の為に用意した段取り通りに執り行われ、戒名は、長州力(本人)の思い付きで、吹雪院親不孝脛齧(すねかじり)居士。

新春能楽会(2022.1.16)での演目は、親子の生き死にがテーマの隅田川。この隅田川では、死んだ子の亡霊役を秀生(羽村仁成)が務めます。母親役が寿限無(桐谷健太)です。その寿限無(桐谷健太)の一人稽古を見ていた寿三郎が、「寿一はどうした?」と言って、どうやら、寿一の死を理解できていません。志田さくら(戸田恵梨香)が、「亡くなったの」と、諭します。
新春能楽会が始まりますと、地謡(じうた)担当の寿三郎の前に、寿一の亡霊が立ち現れます。そこで、家族全員を笑顔にし、奮い立たせてくれた寿一を人間家宝と褒め讃える人間国宝の寿三郎。

さくらが寿一のいる観山家の墓参りです。墓前で、さくらは寿一の亡霊に山賊抱っこされます。「オヤジが死ぬまで、そばに居てやってください。さくらさん、俺の家を頼みます」と寿一。
その一年後、寿一の意に反して、さくらは踊介(永山絢斗)と結婚。寿三郎と寿限無に厳しく稽古を付けられますが、どうも、先行きの見込みはありません。踊介は、やはり、弁護士を続けるのが良いようです。

死の直前まで地謡で舞台に上がっていた寿三郎の死後、第28世宗家を継承したのは寿限無。寿限無は、45歳にして芸術祭優秀賞を受賞。第29世宗家は秀生の予定になっており、そんな秀生は、長田大州(道枝駿佑)、そして、何故かプロレスラーのプリティ原(井之脇海)と三人並んで、寿限無の能指導を受けています。が、大州には波乱の人生が待ち構えていて、彼は能に見切りを付けて大学に進学。そこで逆ナンされて双子が生まれ、即、結婚。ホスト稼業をバイトにして、8年掛かりで大学を卒業後、O・S・D(秋山竜次)の二代目として、イケメン、イクメン、ラーメン系ユーチューバーとして活躍しています。

25年間、観山家を離れ、そして、最後の一年間、父親の介護に戻った寿一。寿一が戻る前と観山家の家族構成(人員)は変わらないまま、寿三郎の死後、それそれが本来の居場所に向かって歩み続けているということになります。「俺のいない、俺の家の話だ!」ということで、各自の物語がスタートしています。

さんたまプロレスでの寿一の追悼試合では、スーパー世阿弥マシン2号としてのプリティ原が、寿一のマスクを被って対戦相手のスーパー多摩自マン(勝村周一朗)と戦っています。レフリーは、会長の堀コタツ(三宅弘城)。
その試合中、長州がリングポスト脇にいるスーパー世阿弥マシン(寿一)の亡霊を見ます。「おい、(ブリザード)寿(ことぶき)、そこで何やってるんだ?」と現場監督の長州が言うと、「ああ、さーせん。なんか出たくて……」と、寿一の世阿弥マシンが応えます。それで、現場責任者の長州が試合に乱入する世阿弥マシンに怒り、ラリアットを放とうとしますが、逆に、世阿弥マシンのラリアットを喰らいます。寿一は、長州を大の字に倒してから、マスクを脱いで天井に放ります。寿一の素顔が露わになります。で、マスクがリング上に落下した時、世阿弥マシンの姿は誰の目からも消えています。選手、レフリー、長州のほか、世阿弥マシンのマスクだけが、リングに取り残されています。