ドラマル

2020年11月29日

朝ドラ『おちょやん』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

連続テレビ小説 第103作『おちょやん』の1話から最終回までのあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

杉咲花さん主演の朝ドラ『おちょやん』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

見逃し配信をチェック

当記事には、『おちょやん』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「U-NEXT」で第1話から最新話までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『おちょやん』の基本情報

  • タイトル:おちょやん
  • ドラマ公式URL
    https://www.nhk.or.jp/ochoyan/
  • ドラマ公式Twitter
    https://twitter.com/asadora_bk_nhk
  • 主演:杉咲花
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 放送局:NHK総合
  • 放映日時:月曜~土曜 8:00~8:15(総合)、月曜~土曜 7:30~7:45(BSプレミアム・BS4K)、再放送 月曜~土曜 0:45~1:00(総合)※土曜の放送は一週間の振り返り
  • 放送開始日:2020年11月30日

概要(見どころ)

連続テレビ小説(朝ドラ)第103作『おちょやん』は、大正~昭和期の大阪・京都を舞台に、女優の道を生き抜き「大阪のお母さん」と呼ばれるまでになった女性の物語。

明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれた主人公の竹井千代(杉咲花)は、9歳の時、芝居茶屋に女中奉公へ出ていた道頓堀で、華やかな芝居の世界に魅了され、女優の道を目指します。

そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。そこで、喜劇界のプリンス・天海一平(成田凌)と出会い、結婚し、二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受けます。

戦後、一平との関係が上手くいかなくなり、結婚生活が破綻。千代は芝居の世界から一時身を引きます。しかし、ラジオドラマの出演で「大阪のお母さん」として絶大な人気を博し、名実ともに上方を代表する女優となっていきます。

ちなみに、タイトルの「おちょやん」とは、“おちょぼさん”がなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く、小さい女中さんという意味です。

キャスト・モデル一覧

朝ドラ『おちょやん』の出演キャストを公式サイトに掲載していない脇役も含めて紹介しています。また、登場人物の実在のモデルと考えられる人物も随時更新してお届けしています。

関連記事には、モデルの人物紹介だけでなく、史実も記載されています。そのため、朝ドラ『おちょやん』のこれからの展開や、最終回を予想できる内容が含まれています。

関連記事

朝ドラ『おちょやん』登場人物のモデル一覧総まとめ!相手役・成田凌との結婚生活は破綻

竹井家

  • 竹井千代(たけい・ちよ):杉咲花(子ども時代・毎田暖乃)
    大阪の南河内の貧しい家に生まれる、女優を目指す主人公
  • 竹井テルヲ(たけい・てるを):トータス松本
    千代の父、養鶏で生計を立てている
  • 竹井栗子(たけい・くりこ):宮澤エマ
    千代の新しい母親、美人で粋な女性だが朝寝坊で家事もしない
  • 竹井ヨシヲ(たけい・よしを):倉悠貴(子ども時代・荒田陽向)
    千代の弟
  • 竹井サエ:三戸なつめ
    亡くなった千代の母

天海天海一座

  • 天海一平(あまみ・いっぺい):成田凌(子ども時代・中須翔真)
    喜劇界のプリンス、人気喜劇一座の座長、天海天海の息子、千代と結婚する
  • 須賀廼家千之助(すがのや・せんのすけ):星田英利
    喜劇界のアドリブ王、千代と一平の師匠
  • 初代・天海天海(あまみ・てんかい):茂山宗彦
    一平の父、酒好き、女好きで型破りな性格
  • 須賀廼家天晴(すがのや・あっぱれ):渋谷天笑
    初代天海天海の時代からの座員、天晴という名前だが雨男
  • 須賀廼家徳利(すがのや・とっくり):大塚宣幸
    一座のムードメーカー、ほら貝を吹くのが得意
  • 漆原要二郎(うるしばら・ようじろう):大川良太郎
    女形の役者、一平に特別な思いを寄せる
  • 須賀廼家百久利(すがのや・ひゃっくり):坂口涼太郎
    須賀廼家徳利の弟分、千之助の喜劇に心酔している

芝居茶屋「岡安」

  • 岡田シズ(おかだ・しず):篠原涼子
    千代が女中奉公することになる芝居茶屋「岡安」の女将
  • 岡田宗助(おかだ・そうすけ):名倉潤
    芝居茶屋「岡安」の主人、シズの尻に敷かれている
  • 岡田ハナ(おかだ・はな):宮田圭子
    シズの母、「岡安」の先代女将
  • 岡田みつえ(おかだ・みつえ):東野絢香(子ども時代・岸田結光)
    シズと宗助の一人娘、一平に好意を持つ
  • かめ:楠見薫
    芝居茶屋「岡安」の女中頭
  • 富士子:土居志央梨
    芝居茶屋「岡安」で働くお茶子頭、
  • 節子:仁村紗和
    負けん気が強い、芝居茶屋「岡安」で働く千代の先輩
  • 玉:古谷ちさ
    千代と一番年が近い「岡安」で働く千代の先輩

上方演劇界

  • 高城百合子(たかしろ・ゆりこ):井川遥
    千代の憧れのスター女優
  • 大山鶴蔵(おおやま・つるぞう):中村鴈治郎
    上方演劇界のドン、鶴亀株式会社の社長
  • 須賀廼家万太郎(すがのや・まんたろう):板尾創路
    「須賀廼家万太郎一座」を率いる喜劇の巨人
  • 熊田:西川忠志
    鶴亀株式会社の社員、劇場の支配人を務める

芝居茶屋「福富」

  • 富川菊(とみかわ・きく):いしのようこ
    老舗の芝居茶屋「福富」の女将、シズと張り合っている
  • 富川福松(とみかわ・ふくまつ):岡嶋秀昭
    芝居茶屋「福富」の主人
  • 富川福助(とみかわ・ふくすけ):井上拓哉(子ども時代・松本和真)
    菊と福松の一人息子、トランペットに夢中
  • 椿:丹下真寿美
    「岡安」をライバル視する「福富」のお茶子
  • ぼたん:沢暉蓮

    「福富」のお茶子、噂好きでおしゃべり

  • あやめ:藤本くるみ
    「福富」のお茶子

山村千鳥一座

  • 山村千鳥(やまむら・ちどり):若村麻由美
    「山村千鳥一座」を率いる女座長、千代の最初の師匠
  • 薮内清子(やぶうち・きよこ):映美くらら
    千鳥のことを尊敬する山村千鳥一座の座員

鶴亀撮影所

  • 片金平八(かたがね・へいはち):六角精児
    鶴亀撮影所の所長、通称カタキン所長
  • 小暮真治(こぐれ・しんじ):若葉竜也
    鶴亀撮影所の助監督
  • 守屋:渋谷天外
    鶴亀撮影所の守衛

カフェー「キネマ」

  • 宮元潔(みやもと・きよし):西村和彦
    千代が働くことになるカフェー「キネマ」の店主
  • 宇野真理(うの・まり):吉川愛
    千代がカフェー「キネマ」で出会う女給、富山なまりが強い
  • 若崎洋子(わかさき・ようこ):阿部純子
    カフェー「キネマ」で一番人気の女給

鶴亀家庭劇

  • 高峰ルリ子(たかみね・るりこ):明日海りお
    新派出身の女優
  • 小山田正憲(おやまだ・まさのり):曽我廼家寛太郎
    歌舞伎出身の俳優
  • 石田香里(いしだ・かおり):松本妃代
    歌劇団出身の女優、千代を密かにライバル視している

その他の出演者

  • 松島寛治(まつしま・かんじ):前田旺志郎
    身寄りのない青年
  • 花車当郎(はなぐるま・あたろう):塚地武雅
    人気漫才師

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 作:八津弘幸
  • 黒衣(語り):桂吉弥
  • 音楽:サキタハヂメ
  • ポスターデザイン:廣田碧
  • タイトルバック:犬ん子、チャンキー松本、谷本雅洋
  • 主題歌
    曲名:泣き笑いのエピソード
    歌手:秦基博
    レーベル:ユニバーサルミュージック
  • プロデューサー:村山峻平
  • 演出:梛川善郎、盆子原誠
  • 制作統括:櫻井壮一、熊野律時
  • 制作著作:NHK

各話の視聴率

朝ドラ『おちょやん』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。また、各週の「最高視聴率=黄色背景」「最低視聴率=緑色背景」で示しています。

週/曜日月曜火曜水曜木曜金曜週平均
第1週1話
18.8%
2話
17.2%
3話
17.7%
4話
17.4%
5話
17.7%
17.8%
第2週6話
17.9%
7話
18.3%
8話
18.5%
9話
18.0%
10話
18.5%
18.2%
第3週11話
18.4%
12話
18.2%
13話
17.9%
14話
18.7%
15話
17.8%
18.2%
第4週16話
17.8%
17話
17.5%
18話
18.5%
19話
17.8%
20話
18.6%
18.0%
第5週21話
17.1%
22話
17.6%
23話
17.6%
24話
17.6%
25話
17.7%
17.5%
第6週26話
16.9%
27話
18.1%
28話
18.5%
29話
17.7%
30話
18.1%
17.9%
第7週31話
17.7%
32話
17.7%
33話
18.2%
34話
18.2%
35話
18.4%
18.0%
第8週36話
17.5%
37話
17.7%
38話
17.5%
39話
17.6%
40話
17.6%
17.6%
第9週41話
18.4%
42話
17.9%
43話
17.5%
44話
17.8%
45話
17.6%
17.8%
第10週46話
18.2%
47話
17.7%
48話
17.8%
49話
16.4%
50話
17.1%
17.4%
第11週51話
18.3%
52話
17.2%
53話
17.7%
54話
17.4%
55話
17.5%
17.6%
第12週56話
17.2%
57話
17.0%
58話
17.4%
59話
17.5%
60話
17.7%
17.4%
第13週61話
17.4%
62話
18.0%
63話
18.4%
64話
17.7%
65話
18.9%
18.1%
第14週66話
17.2%
67話
16.6%
68話
16.4%
69話
17.1%
70話
17.2%
16.9%
第15週71話
16.7%
72話
16.9%
73話
16.7%
74話
16.9%
75話
17.5%
16.9%
第16週76話
17.4%
77話
17.1%
78話
16.2%
79話
16.9%
80話
16.5%
16.8%
第17週81話
16.3%
82話
16.8%
83話
17.0%
84話
16.5%
85話
16.2%
16.6%
第18週86話
17.1%
87話
16.5%
88話
16.6%
89話
16.6%
90話
15.7%
16.5%
第19週91話
13.2%
92話
16.2%
93話
16.4%
94話
16.6%
95話
17.1%
15.9%
第20週96話97話98話99話100話
第21週101話102話103話104話105話
第22週106話107話108話109話110話
第23週111話112話113話114話115話

『おちょやん』の最終回ネタバレ(予想)

朝ドラ『おちょやん』のモデルは、女優・浪花千栄子さんの人生なので、オリジナル要素がありながらも重要な部分は史実に沿った展開になると予想します。

主人公の竹井千代(杉咲花)の人生は様々な混乱の連続です。

幼いころに母親を亡くしており、父親はダメ人間で千代の足かせとなります。生き別れた愛する弟はグレて千代に嫌がらせを仕掛けてくる始末。
血のつながった家族が心のよりどころにならないという孤独を抱えています。

それでも、千代は明るく強く一生懸命生きていきます。

ことわざでいうと「七転び八起」、ドンピシャのイメージソングだと思うのが、「人生楽ありゃ苦もあるさ」のフレーズで始まる水戸黄門の主題歌『ああ人生に涙あり』。

公式サイトによると、竹井千代は天海一平と結婚し、二人三脚で理想の喜劇を目指しますが、結婚生活が破綻することが既定路線となっています。

物語の後半は、史実に基づく予想となります。

史実では、二代目渋谷天外(天海一平のモデル)が、妻である浪花千栄子の愛弟子と不倫。不倫相手に子供ができたので、20年連れ添った浪花千栄子が子供がいないせいで捨てられてしまうという、女性目線ではいたたまれない出来事が起こります。

前々作の朝ドラ『スカーレット』でも、主人公のモデルとなった女性は、自分の夫を愛弟子に奪われてしまうという史実があるのですが、ドラマでは不倫はなしで離婚だけという展開になり、その間視聴者はやきもきとしていたハズです。

今回は、史実で愛人に子供ができるので、不倫を無しとするのは難しいような気がします。
しかも、その二代目渋谷天外の次男である三代目渋谷天外さん。この方が守衛・守屋役で出演されているというのが、なかなかの計らいです。

さて、ここまでが「結婚生活の破綻」に対する具体的な予想です。

その後、浪花千栄子は華麗なる復活を遂げ「大阪のお母さん」と呼ばれるようになります。杉咲花さんが演じる竹井千代が大輪の花を咲かせる姿が見どころになるでしょう。

朝ドラ『おちょやん』各週のネタバレ

テレビ放送に先駆けて、朝ドラ『おちょやん』12週までの展開がわかるあらすじネタバレをお届けしています。

第1週のあらすじネタバレ

大阪・南河内の小さな村で生まれ育ち、1916(大正5)年、9歳になった竹井千代(毎田暖乃)。5歳のときに母親・サエが亡くなっており、2歳年下の弟・竹井ヨシヲ(荒田陽向)の面倒を見ています。

父親・竹井テルヲ(トータス松本)は家で養鶏をしていますが、ろくに仕事をしない飲んだくれで、有り金をはたいて買った観賞用の鶏「流星丸」を高値で売ることばかり考えています。

そんなとき、テルヲは「新しい母親」と言って、栗子(宮澤エマ)という女性を家に連れ帰ってきました。

家事から解放され小学校に通えると喜ぶ千代でしたが、栗子は家事をしない女性でした。さらに、千代が通い始めた小学校で隣家・小林家の次男・勝次から手に入れ、ヨシヲにあげようと持ち帰った「おはぎ」を栗子が食べてしまったことで、2人は言い争いになります。

栗子が家を出ていくとテルヲが追いかけたので、千代はまた学校に行けなくなりました。数日後、テルヲが「週1でうまいものを食べさせる」と言って栗子のご機嫌をとり、2人は戻ってきました。流星丸を売れば、お金は手に入るだろうというという目論見です。

商売のため、ガラス工場を経営する峰岸社長の屋敷を訪問する千代とテルヲですが、流星丸は全然相手にされません。
そこで千代が機転を利かせたセールスをし、話の流れで母親・サエの形見のガラス玉を社長に見せます。そのガラス玉はサエが娘のためにと購入したもので、かつてサエは峰岸社長の工場で奉公をしていました。ガラス玉を見て千代がサヨの娘だと気がついた社長は、特別に流星丸を購入してくれたのでした。

千代とテルヲが家に戻ると、栗子が町で退屈しのぎをするために小林家へ行かせたヨシヲが、小林家を出た後、行方不明になっていることが判明します。千代は山に入ったヨシヲを見つけたもの自分も迷子になってしまいますが、老人に道を教えられ帰還することができました。

ここから千代と栗子はお互いを追い出そうと躍起になっていきます。
ある日、山で道を教えてくれた老人が腹痛に利く薬草を持って訪ねてきました。老人の話から、ヨシヲは腹をさする栗子を気遣い、薬草を探しに山に入ったことがわかりました。ヨシヲにとっては栗子が母なのだと気づく千代。そして栗子は妊娠していたのでした。

そうして千代は自ら家を出ることを宣言しました。
奉公先に行く日、テルヲが追いかけてきます。呼び戻してくれるのかと期待する千代でしたが、手渡されたのは仏壇にあった母親・サエの写真でした。邪魔だから持っていけと言わんばかりのテルヲ。
千代は言います「うちは捨てられたんやない。うちがあんたらを捨てたんや」と。

玉井先生の「普通の子なんていません」に号泣

第1週は、千代ちゃんの「普通の子にはなられへん」に対して、「むしろ普通の子なんていません。色んな子が居てみんなそれぞれ頑張ってるんです。強いて言えばそれが普通です。せやから学校に行くことができなくても竹井さんは普通ですよ」という玉井先生(木内義一)の言葉に痺れました。

さまざまな状況に置かれている子どもがいることが"普通"と、ごく普通に千代ちゃんを送り出す玉井先生。
たった1日ですが、徳の高い先生に出会えて、千代ちゃんは本当に良かったですね。

去っていく千代ちゃんを、少し寂し気な表情を浮かべながら見送る玉井先生が印象的でした(泣)。

第2週のあらすじネタバレ

千代が連れてこられたのは、大阪・道頓堀の芝居茶屋「岡安」でした。お茶子と呼ばれる女性たちが、芝居の見物客の座席の確保や食事を手配するために働く場所です。

ばつが悪いところを見られてしまい、女将・岡田シズ(篠原涼子)に難色を示されましたが、シズの母親・岡田ハナ(宮田圭子)のとりなしで、とりあえず女中頭・かめ(楠見薫)のもとで働けることになった千代。

お茶子の見習いは「おちょやん」と呼ばれ、掃除、洗濯、食事の用意、お使いなどの雑用が仕事になります。
さっそく千代はシズの使いで、岡安の本家「福富」の女将・富川菊(いしのようこ)への届け物をしに向かいますが、受け取ってもらえませんでした。女将が本家より大きくなった岡安をライバル視しているためです。シズもこうなると承知の上、形だけのあいさつをしたのでした。

翌朝、岡安に初代・天海天海(茂山宗彦)が率いる「天海一座」がやってきました。喜劇界で日本一といわれる、須賀廼家万太郎(板尾創路)が率いる「万太郎一座」をしのぐ勢いのある一座です。

ハナが一声かけると、一団から天海の息子・天海一平(中須翔真)が現れました。思わぬ再会に千代は驚きます。前日の夜、お使いの帰りに髪の毛を天水桶で洗い、濡れたまま歩いていた千代を河童と勘違いして追いかけてきた男の子が一平でした。

芝居小屋「えびす座」で天海一座の喜劇が上演されており、一平は子役です。昼公演が終わり、仮病を使って岡安2階でサボる一平。千代と話をすると、酒飲みで女好きの父親が嫌いなこと、同い年で学校に行っていないという共通点がありました。千代は一平に「うちらは親友!」と言います。

その日、初めて芝居小屋をのぞいた千代は『人形の家』のヒロインを演じる高城百合子(井川遥)に魅了されます。支配人の熊田(西川忠志)から台本をもらった千代は、台本読みたさに字の勉強を始めます。

しばらくして、えびす座で天海の葬儀が開催されました。天海は突然倒れ、亡くなってしまったのです。喪主は「鶴亀株式会社」社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)。道頓堀で興行を仕切るドンです。
大山社長は、残された天海一座に一平を二代目として育成するように命じますが、一平には無理だと思っている座員たちは困惑しています。

同じ頃、南河内の小林家の主が千代を訪ねてきます。テルヲが借金を重ね夜逃げしたのです。ショックを受けながらも「もう赤の他人」という千代。

その日の夕方、シズのお使い中の千代は一平と出会います。千代は天海が一平のことを気にかけていたことを伝えます。天海が亡くなった日、天海は千代と話すタイミングがあり、「息子を親友と呼んでくれてありがとう」と千代に謝意を伝えていたのでした。
一平は泣きます。千代も泣きます。千代は一平がうらやましかったのです。

その夜、一平と出会ったことでシズのお使いに遅刻してしまった千代はクビを宣告されました。行く当てもなく追い出された千代。奉公の世話人から、千代には帰る家がないと聞いたハナが千代を連れ戻しました。千代はシズとシズの夫・岡田宗助(名倉潤)に身の上話をし、岡安に置いてほしいとお願いします。千代はシズから「岡安のおちょやん」として認めてもらえました。

主人公の子ども時代を演じた毎田暖乃ちゃんに賞賛殺到!

主人公の子ども時代を演じた毎田暖乃ちゃんに、「演技が素晴らしい!」「泣けた!」と賞賛の声が殺到。子ども時代をずっと、半分くらい続けてもよかったと、主人公の成長を惜しむ声まであがりました。

筆者は、毎田暖乃ちゃんの名演技によって、『おちょやん』という本作タイトルに込められた"その言葉の親しみやすさ、かわいらしさ、意地と誇り"を強く感じ、今回の朝ドラにも親しみを持てました。

たった2週間で、視聴者の心を大きく揺さぶる演技を見せた毎田暖乃ちゃん。今後の活躍が楽しみです。最後の最後、シズたちの前で、弱さを見せたちび千代の姿が泣けました!

第3週のあらすじネタバレ

1923(大正12)年秋、おちょやんを卒業した千代(杉咲花)が、「お茶子」になって3年経ちました。芝居好きとなり、奉公の合間に舞台をのぞき見しては熊田に叱られる日々です。

ある日、千代はシズに呼び出され、年を越して数え年で18歳になったら奉公の年季明けだから、将来についてよく考えておくようにと言われます。自分のやりたいことは何なのか、悩む千代。

そんな中、千代は人にまぎれ身を隠す女優・高城百合子に出会います。百合子を岡安の2階にかくまう千代。百合子は大山社長に、舞台役者から映画に転向するように命じられ、反発して逃げていました。
事情は分からない千代でしたが、百合子にボロボロになった『人形の家』の台本を見せ、これを読みたい一心で字を覚えたと語りました。百合子がセリフを読み上げると、それは素晴らしい演技でした。その夜、百合子は千代に「そんなにお芝居が好きなら、自分でやってみたら」と言い残し去っていきました。

一方、家族で夜店に出かけたシズは、1人のとき、えびす座に出演中の歌舞伎役者・早川延四郎と遭遇します。「千秋楽あくる日の朝、ここで待っている」とシズに声をかけた延四郎。そんな様子を福富のお茶子が目撃し、2人は密通しているという噂が道頓堀中に広がります。

実はシズと延四郎は20年前、お互い好意を持っていました。お茶子と役者の恋はご法度で、駆け落ちというところまで行きましたが、それをハナが引き留めたのです。
シズは「昔話だから、二度と会うことはない」と、動揺する岡安の皆の前で頭を下げました。

次の日、千代は偶然出会った延四郎からシズへの手紙を託されます。シズは若かりし日の自分を励ましてくれた延四郎に恩義を感じていたので、会いたくなることをおそれて手紙の受け取り自体を拒否します。
千秋楽の夜。自分のやりたいことはシズに恩返しをすることだと気がついた千代は、延四郎に会いに行くようシズの背中を押します。

翌朝、シズは延四郎と会い、駆け落ちの約束を破り女将の道を選んだことに悔いはないこと、今の自分があるのは延四郎のおかげだと積年の胸の内を話すことができました。一か月後、シズのもとに訃報が届きます。延四郎は重い病気を隠していたのでした。

年が明け、千代は数え年で18歳になり、晴れて年季が明けました。これからは自分の意思でここで働きたいとシズと宗助に話す千代。そこに訪問者が現れます。

シズと延四郎の20年の時を超えた再開と別れに号泣!

宗助(名倉潤)が可哀想にもなりましたが、シズ(篠原涼子)と元恋人の歌舞伎役者・早川延四郎(片岡松十郎)の再開と別れが泣けましたね。

互いを想い、嘘を付きあう2人。素敵な関係で心に沁みました。
お互いに後悔を残すことなく、最後のお別れが出来て本当に良かった!
千代も、ご寮さんに恩返しが出来て良かったですね。

第4週のあらすじネタバレ

急に来訪し、「借金は返したからヨシヲと親子3人で暮らそう」と言い寄るテルヲ。「一生許さないと」冷たく追い払う千代。

同日、2年ぶりに天海一座がやってきました。一座を率いるのは須賀廼家千之助(星田英利)。17歳になった一平(成田凌)もいますが、まだ二代目となる実力はありません。
一平は、今日千代が嬉しそうな顔をしているのは、父親が迎えに来たからだろうと千代の心をズバリ言い当てます。

翌日、再訪問したテルヲは「実はヨシヲが病気」と言い、千代の心も揺れます。しかし、これは千代を借金取りに身売りさせるための大ウソで、ヨシヲもすでに家を出ていました。千代が「二度と現れるな」と言うと、テルヲも「どねいなっても知らんからな」と捨て台詞を吐くのでした。

翌日、借金取りがやってきて、千代に父親の借金2千円を代わりに払えと詰め寄り騒ぎ散らします。それから、岡安の周りには借金取りがうろつくようになり、千代を居づらくさせるための嫌がらせ行為が始まりました。

追い込まれた千代は、責任をとりテルヲの望み通りにすることを決意します。シズは天海一座が千秋楽を迎える7日後、千代が岡安を出ると決めます。同僚のお茶子たちがお金を出し合い、シズに温情を求めますが、シズは取り合いません。

客が不入りのため、公演は打ち切りのような形で千秋楽となりました。しかも主役の千之助が一座を見限り姿を消してしまい、女形の漆原要二郎(大川良太郎)が突然のぎっくり腰になるというアクシデントに見舞われます。主役は一平が務め、女形の代わりはその場に居合わせた千代を登場させ、何とか笑いありの千秋楽となりました。

夕方、借金取りとテルヲが千代を迎えにやってきました。部屋で荷物をまとめる千代に、ジスの娘・岡田みつえ(東野絢香)が「船着き場でお母さんが待っている」と言います。
シズは最初から千代を逃がすつもりでいたのでした。借金取りにバレ追いかけられながらも船着き場にたどりついた千代。シズは「私への恩返しは、千代が幸せになること」といい、千代を送り出しました。

店に戻ったシズは、借金取りに2百円が入った袋を投げつけ、「よそもんが調子に乗るな」と借金取りたちを一喝します。逃げ出す借金取り。岡安は歓声に包まれました。

第5週のあらすじネタバレ

汽車で京都に降り立った千代は職業あっせん所を訪問し、カフェー「キネマ」の女給として住み込みで働くことになりました。

店長の宮元潔(西村和彦)は活動写真にかぶれており自称・監督。店員の平田六郎のことは助監督と呼んでいます。女給の若崎洋子(阿部純子)は女優の駆け出しで、千代と相部屋の宇野真理(吉川愛)は女優志望です。

働き始めた千代は、横柄な客のあしらいも上手でした。
そんな千代に黒木という男が声をかけ、女優にスカウトします。戸惑いながらも出資者の川島に引き合わされる千代。しかし、翌日の新聞に黒木が投資詐欺で逮捕されたという記事が載ります。川島の好みの顔立ちだった千代に黒木が目をつけた企みでした。
これからは女給として頑張るといって笑顔を作る千代。

1週間後、洋子と真理が撮影所の試験合格し、カフェーは祝福ムードとなりました。しかし、千代は2人の合格が悔しい、黒木にだまされたことも悔しかったと本音を打ち明け「うちは女優になる」と宣言しました。

入所試験を受けようにも、どこの撮影所でも受け入れてもらえない状況です。そんな中、「山村千鳥一座」の座員募集のチラシを見せてもらった千代は、採用試験を受けるために新京極の三楽劇場を訪れました。
現れた山村千鳥(若村麻由美)は高飛車な様子で、千代は試験で失態を重ねてしまいますが、やめた座員の穴埋めとして合格となります。

翌日、座員の薮内清子(映美くらら)に連れられ千鳥の家にやってきた千代。稽古をつけてもらえることを期待しましたが、千鳥に膨大な仕事を命じられ、庭で四つ葉のクローバーを探せと言われたりと、稽古どころではありません。

そんなある日、一座は三楽劇場の支配人から、客の減少が続くようであれば公演は今月限りで打ち切ると宣告されます。
そこで、清子は人気漫画『正チャンの冒険』をもとに自分で書いた台本を提案しますが、千鳥は受け入れず、清子をかばった千代には、気に入らないなら出ていけと言います。我慢の限界を迎えた千代は千鳥のもとを去りました。

夕方、カフェー「キネマ」で愚痴を千鳥の愚痴を言う清子。しかし、清子は千鳥を敬愛していました。千鳥は芝居をやりたくても、女だという理由で相手にしてもらえなかった清子たちのために一座を立ち上げたのだそう。千鳥自身もつらい過去があり、幸運の四つ葉のクローバーを見つけたことをきっかけに立ち直ったとのこと。

その夜、千代が千鳥の家をのぞくと、一心不乱に舞の稽古をしている姿がありました。翌日、千鳥のもとに出戻り、頭を下げる千代。千鳥は断りかけましたが、千代が見つけた四つ葉のクローバーを目にすると、ため息をつきながら受け入れるのでした。

第6週のあらすじネタバレ

一座に戻った千代ですが、相変わらず稽古をつけてもらえない日々です。

一方、千鳥の十八番である『清盛と仏御前』は公演打ち切りが目前に迫っていました。清子が再度『正チャンの冒険』を提案しますが、やはり千鳥は受け入れません。それでも千代や座員たちがやらせてほしいと頭を下げたので、千鳥は「あなたたちだけで勝手にしなさい」と公演を座員に任せました。

稽古が始まり、主役の正チャン役は清子、千代は「ネズミ三」の役をもらいます。『正チャンの冒険』は前評判がよく予約もたくさん入りました。しかし、本番前日、主役の清子が足をくじいてしまい、よくセリフを記憶していた千代が代役を務めることになりました。

千代を主役に稽古が始まりましたが、発声ができていない千代の声は客席に届きません。千代が一人で稽古を続けていると、見下すように見物していた千鳥がやってきて、千代に腹式呼吸の発声を叩き込んだのでした。

翌日、大入りの客の中『正チャンの冒険』は開幕。見守る清子も「上出来」とうなずき、公演は人気を呼びました。千秋楽は一週間延長され、一座も三楽劇場で公演を続けられることになります。新聞には名前はないものの「新人女優、見どころあり」と千代に対する劇評が載りました。

千代がお礼を言いに行くと、千鳥は一座の解散を決めていました。1人で全国をまわり、傲慢な自分を鍛えなおすというのです。座員たちには次の行き先を紹介し、千代には高城百合子が看板女優をやっている鶴亀撮影所への紹介状を書いてくれました。

鶴亀撮影所の助監督・小暮真治(若葉竜也)に連れられ、千代が所長室に入ると、そこに所長・片金平八(六角精児)と映画監督・ジョージ本田がいました。片金は千鳥のことを「チドリン」という仲です。片金は千代を品定めし、合格にはしましたが、大部屋からは出られないだろうと思います。

大部屋に案内された千代は、早速女優たちから嫌がらせを受け、締め出されてしまいます。そこへ小暮がやってきて、千代を撮影現場に連れ出します。時代劇の町娘役の代役で、町を歩くだけの役でしたが、千代は勝手なアドリブを入れ、ジョージを怒らせてしまいました。

第7週のあらすじネタバレ

所長のコネで撮影所に入った千代は、大部屋女優の妬みを買い、遠山弥生たちから嫌がらせを受けます。小暮は「演技で自分の実力を認めさせるしかない」と千代を励まします。そこへ百合子が通りかかり、千代はおじぎをしますが、百合子はそ知らぬふりで通り過ぎます。
小暮によると、百合子も大山社長のコネで入ったため妬まれて大変だったのですが、芝居で周囲を黙らせたのだそう。

新たな気持ちで頑張ろうとしたところ、翌日から出番が無くなった千代。女優たちの髪を結う美粧部で見習いを始めました。
ある日、慌てて美粧部に飛び込んできたのは弥生でした。撮影に間に合わないと訴えるも相手にされない弥生を千代が助け、覚えたてながら髪を結ってあげました。

翌日、弥生が自分の出番を譲ってくれました。これで貸し借りなしだと言います。恋人役の俳優と二人で歩くシーンですが、経験がないため恋する女性を演じられない千代は、せっかくの役をおろされてしまいました。

女給仲間の真理に相談すると、誰かと恋人のマネごとをしてみたらよいとアドバイスされます。千代は小暮を思い浮かべます。

日曜日。撮影所で千代が「仮の恋人役」を引き受けてくれた小暮を待っていると、ふいに現れたのは一平でした。千代の問いかけをはぐらかし、姿を消す一平。
その後、千代と小暮は洋食屋に入ります。小暮は千代と話すと元気になれると言います。お芝居と思う千代ですが「これは本心」と言う小暮。
千代は小暮のことを好きになってしまったと真理たちに打ち明けます。

翌朝、千代は小暮から、一平が撮影所の脚本部にいることを知らされます。天海一座は解散し、一平は大山社長の命令で脚本の勉強をしているのでした。

その日、千代は撮影を抜け出した百合子と再会します。岡安での出会いを思い出した百合子は千代がいい役に付けるよう、所長に売り込んであげると約束してくれました。
程なくして、百合子は共演俳優と駆け落ちしてしまいます。密かに百合子に恋していた小暮はショックを受け、それを知ってしまった千代も失恋のショックを受けます。

百合子が主演するはずだった『太陽の女カメルン』は撮り直しになりました。主演はミカ本田。そしてミカがやっていた若妻役が千代に回ってきました。百合子は約束を果たしてたのです。

撮影が始まりましたが、千代は夫に裏切られた女の切なさを演じることができず、ジョージに怒られます。
その日、小暮は千代を食事に誘い、百合子に対する苦しい恋心を打ち明けます。見向きもされなかったけど、好きになって良かったという小暮。

次の日、千代のシーンの撮り直しが行われました。無声映画のためセリフはフィルムの無駄とされていますが、千代はフィルムが回ると関係のないことを話し始めます。
「どうしようもない父を見て育った私。誰も好きにならなくていいと思っていた。でも、そうではないとあなたが教えてくれた。あなたを好きになって良かった。」
ジョージがカットをかけ、いい芝居だったと認めてくれました。

こうして、千代は初めて名前のある役で活動写真に出ることができました。
一方、一平はいつの間にか脚本部からいなくなっていました。

第8週のあらすじネタバレ

3年の月日が流れ、1928(昭和3)年。千代は名前を出してもらえる中堅女優に。
小暮は監督を目指し、そのときは千代を主役にしてあげると約束して脚本を書き続けていますが、助監督のままです。

ある日、守衛の守屋(渋谷店外)から、ヨシヲという人が訪ねてきたと聞かされる千代。
弟が訪ねてきたと喜びますが、現れたのはテルヲで、金の無心に来た様子。自分もいつクビになるかわからない身だからと話すと、テルヲは「千代を主役に」と撮影所に乗り込み、現場を荒らします。

千代が落ち込んでいると、小暮が新作『鳥籠』のオーディション情報を教えてくれました。
試験の日、大山社長が湯飲みを落として大きな音を立てたとき、一瞬の間をアドリブでつないだ千代。大山社長が千代を見つめます。
試験の結果は「合格者なし」。父親がお金を積んだ滝野川恵が主演になりました。

そんな中、弥生が撮影所をクビになりました。千代は片金に抗議しますが、「弥生が腰痛でなければ、お前をクビにしていた」と言われ返す言葉がありません。千代はお芝居が楽しくなくなっていました。

夕方、守屋の目撃情報にピンときた千代がカフェー「キネマ」に戻ると、テルヲが千代の通帳と印鑑を握っていました。悪びれす様子がないテルヲに、千代は有り金をたたきつけて「二度と来るな」と言い放ちました。

次の日、千代は撮影所を休みます。
有名になり、父と弟と3人で暮らすことを夢見た自分が馬鹿らしくなり、女優もやめようと思っていました。そこへ小暮が現れ、今の仕事に見切りをつけ実家に戻るといいます。小暮はいつの間にか好きになっていたと千代に告白、一緒に東京に来て欲しいとプロポーズしました。

次の日、最後の撮影を待つ千代の前に一平が現れました。3年ぶりの再会です。
「また父親に縛られて」と憎まれ口をたたく一平に、千代は「あんたに何がわかる」と怒りをぶつけます。すると一平は人の苦しみは簡単にはわかるはずがない、それを少しでもわかるために自分は芝居をするのだと言いました。
「お前は違うのか?」一平から問われると、千代の目からは涙があふれます。その様子を見つめる小暮。
夜、千代がスタジオに一人残っていると、小暮が酔って現れました。小暮のプロポーズへの千代答えは「役者を続けたい」でした。

カフェー「キネマ」に戻ると、千代は女給のビールの売り上げを競う「ビール月間」で1位に輝いていました。小暮は、映画で主役にできなかったから、ここで1位をとらせてあげようと飲めないビールを飲んでいったのです。「おおきに。お元気で」と千代は心でつぶやきました。

小暮が撮影所を去った翌日、千代は大山社長と片金に呼び出され、撮影所を出て行くように告げられます。道頓堀で新しく作る喜劇一座に、舞台女優として入ることになったのです。

第9週のあらすじネタバレ

1928(昭和3)年夏。

4年ぶりに道頓堀に帰ってきた千代は岡安に身を寄せました。芝居茶屋の客は減り、福富は「福富楽器店」に変化しています。千代は4年前テルヲが迷惑をかけたことをシズに詫び、主役級の女優になってお金を返すと約束します。

夜、新しい劇団のメンバーが初めて一堂に会します。
歌舞伎出身の小山田正憲、新派出身の高峰ルリ子、鶴亀歌劇団出身の石田香里、元天海一座から須賀廼家晴天(渋谷天笑)、須賀廼家徳利(大塚宣幸)、その弟分の須賀廼家百久利、女形の漆原要二郎。

そこへ大山社長から劇団を任された熊田が現れ、座長として一平を紹介しました。すると、千之助が座長になると思っていた元天海一座の面々、漆原以外辞めてしまいました。劇団の話がなくなってしまうかもしれないと熊田に言われた千代は焦ります。

千代は千之助に劇団に入ってほしいと頼みますが、相手にされません。それでも食い下がると、千代が千之助を笑わせることができたら劇団に入るとミッションを言い渡されます。

一平は、晴天と徳利に2人がいなければ、自分のやりたい芝居はできないと言って自分で書いた台本『母に捧ぐる記』を差し出しました。

大山社長は厳しい言葉を告げます。初興業が失敗したら、劇団は解散、道頓堀では二度と芝居をさせないというのです。一平が千之助に働きかけないので、業を煮やした千代が千之助に挑みに行きます。一平の台本に興味を持った晴天は戻ってきました。

次の日。千之助を笑わせられない千代は、晴天と万太郎一座に入っていた徳利を説得しに行きます。取り合わない徳利でしたが、その夜万太郎一座の端役に嫌がらせをされ、結果、徳利も戻ってきました。

これでが戻ってきたら元通りだと喜ぶ漆原に、一平が思わぬことを言います。女形の漆原には辞めてもらうというのです。新しい喜劇を作るためには、女の役は女が演じなければだめで、漆原も男役をやるなら劇団にいてもいいというのです。怒りを噛み殺し漆原は劇団を去りました。

次の日、一平は、漆原の代わりに仕返ししてやろうという女形連中に囲まれました。駆けつけた漆原が仲立ちしますが、一平は「女形は時代遅れのお払い箱」と言い、漆原を煽ったのです。
一平が天海天海を継ぐ役者になると信じ、可愛がってきた漆原の怒りは大きく、漆原は一平を何度も殴ります。倒れこんだ一平は「これなら男役もできる、辞めないでほしい」と伝えます。殴られたのはワザとでした。

千代、晴天と徳利の3人がかりでも歯が立たない千之助。そこへボロボロになった一平がやってきます。
この劇団を万太郎一座を超える日本一の喜劇一座にしたいと千之助に請う一平の姿。千之助の中で初代天海の姿と重なるものがありました。かつて千之助は、万太郎一座を抜けたとき、初代天海から同じことを言われて天海一座に入ったのでした。
ここで、一平の顔から包帯がはがれ落ち、目の周りの丸く殴られた跡が出てきました。思わず吹き出してしまう千之助。

メンバーがそろい、稽古初日を迎えることができました。劇団名は「鶴亀家庭劇」。家族で楽しめる喜劇になればと一平がつけた名前です。
旗揚げ公演『母に捧ぐる記』について説明しようとしたところ、千之助の待ったがかかりました。

第10週のあらすじネタバレ

千之助は一平の台本は面白くないと投げ捨てると、自分が書いた『手違い噺』を取り出し、その場で配役も決めてしまった。主役の千之助と一平は喜劇の経験がありますが、千代、ルリ子、香里、小山田は未経験の役者です。

稽古が始まると、出身が異なるメンバーたちはそれぞれにクセが強く、ルリ子は千代に対して何かと厳しく当たってきます。波乱のスタートでした。

そして初興業初日、大山社長が見つめる中芝居は順調に進み、最後の場面。千之助は観客が笑っていないのを察知して、突然台本にないアドリブ芝居で舞台をかき回し、観客を爆笑の渦にしました。

千代は感心しますが、一平は「けど、俺がやりたいのはあれやない」と言います。他の役者も、台本や稽古で決めた段取りを無視した千之助のやり方に不満をもらします。千之助が台本なしで芝居ができない役者は五流とこき下ろすと、ルリ子が劇団を出ていきました。

翌日、千代と一平はルリ子に戻ってほしいと頼みに行きます。
ルリ子は役者を廃業するといいます。ルリ子は主役と婚約者を別の女優に奪われたあげく、事実と違う噂も立てられたことで仕事が上手くいかなくなり、今回がラストチャンスだったのです。
また、ルリ子が千代を嫌うのは、トラブルになった女優と似ているからでした。千代が「私は裏切らないから」とルリ子を見つめると、涙したルリ子は劇団に戻りました。

相変わらずの千之助節に、千代が歯向かいました。そこから、千代たちと千之助のどちらがお客さんを喜ばせられるかの勝負になります。千代たちが勝ったら千之助は勝手をしない、千之助が勝ったら座長になるという条件です。

面白かった人をお客さんに投票してもらうのですが、千代たちは千之助に太刀打ちできず、明日が最終日となってしまいました。

稽古場で千代が悔しがっていると草履が飛んできて、そこに千鳥がたっていました。千鳥に、千之助に勝つことばかり考えているからダメなのだと言われます。
千代は、自分が向きあうべきなのは千之助ではなく、自分が演じる「おきん」だと気づかされます。その夜、それぞれの役者が自分の役の人物像を掘り下げて考え始めます。

千秋楽。千之助が暴れまわる恒例のラストシーン。いつもなら千之助に振り回される千代たちですが、この日は違います。それぞれが千之助にくらいつき、自分の芝居へと引き込みます。最後、泣いて笑える人情噺となり幕。役者たちを大きな拍手が包みました。

終演後、これまで千之助の名前一色だった投票用紙に、全員の名前が混ざっていました。千之助負け惜しみを言い「次はもっと笑かさな、承知せえへんど」と加えました。これは千之助流の褒め言葉でした。

第11週のあらすじネタバレ

一平率いる鶴亀家庭劇は大山社長に認められることとなり、1月後の12月、えびす座で次の公演をすることになりました。

一平は『母に捧ぐる記』に笑える場面を増やし、次の演目にしたいと千之助に見せます。千之助は少し書き直してもいいかと言い、台本を受け入れました。

岡安では、シズの娘のみつえの縁談話が持ち上がっていました。
お茶子たちの間では、みつえは子供頃から一平のことが好きなのだと噂されていましたが、実はみつえはもう一人の幼馴染、菊の息子・福川福助(井上拓哉)と相思相愛だったのです。しかし、母親同士がライバル関係のため、2人の結婚は許されそうにありません。

みつえからシズと菊を説得してほしいと頼まれた千代。4年前、道頓堀から逃げ出す手助けをしてくれたみつえを助けたいと思います。
そこで、一平に台本を書いてもらい一芝居打つことに。チンピラに絡まれたみつえを福助が体を張って助けるという筋書きでしたが、途中でシズにばれ、作戦は失敗でした。

シズは福助と結婚しても、菊からいじめられるだけだとみつえを説得しますが、みつえは聞き入れません。

ある日、岡安に元・福富の得意客50人が送り込まれました。福富楽器店に向かうシズを見て、関係改善かとぬか喜びする千代とみつえ。しかし、シズは福富からの施しなど不要、こんな店に大事な娘を嫁がせるものかと文句を言って帰ってきました。
千代は2人の結婚を許してあげてほしいと頼み込みますが、大切な一人娘を福富へ嫁入りさせるなど、シズには到底許せるものではありませんでした。

一方、鶴亀家庭劇では次の公演の稽古が始まっていました。「母親の無償の愛」がテーマの『母に捧ぐる記』は、千之助の手直しにより題名が『マットン婆さん』となり、主役は母親からお手伝いのお婆さんに変わっていました。主役は千之助です。

『マットン婆さん』公演初日の朝、みつえが書置きをして福助と駆け落ちをしました。千代だけは2人の行き先を知っています。

この日の舞台でも、千之助は台本と違う芝居を繰り広げますが、途中からはマットン婆さんの「無償の愛」を感じさせる演技となり、満場の拍手、涙と笑いに包まれ幕が下りました。

一平は、形は変わっても、自分が伝えたかった「母の無償の愛」がちゃんと描かれていたことに感心します。これを見た千代はハッとした様子で駆け落ち先の神社に駆け付けました。

千代は言い続ければ必ずシズは許してくれるはずとみつえを説得。シズがやってくるとみつえは謝罪し、膝をついて結婚の許しを請いました。シズはみつえたちを連れて福富へ行くと、菊に頭を下げて嫁入りのお願いをしました。2か月後、福富で2人の祝言があげられました。

第12週のあらすじネタバレ

1929(昭和4)年。

鶴亀家庭劇では、次の公演に向けて稽古が始まり、千代と一平は前座で二人芝居を演じることになりました。許されぬ恋をしている男性が、彼女の気持ちを確認するためニセ心中を持ちかけ、毒といいつつ酒を飲ませるという筋書きです。

千代は恋人となら死んでもいいという気持ちが理解できませんが、弟のヨシヲのためなら死ねると思っているので、その気持ちで役にのぞむつもりと一平に話します。

舞台初日、二人芝居が盛り上がらず焦る一平を千代が迫真の演技で引き込むと、一平は千代に予想外の口づけをします。呆然とする千代。
芝居は検閲警察により中止となりますが、大目に見てもらい公演は続けられることになりました。謝る一平を千代は許します。芝居の演出だと分かっていたからです。

そこへ突然男が現れ「ようも姉やんを傷もんにしてくれたな」と言い、一平を殴りました。男は大人になったヨシヲ(倉悠貴)でした。会いたかったと抱きしめる千代。
ヨシヲは幸せに暮らしていると話し、翌日の千代の芝居を見る約束をして宿に帰っていきました。

しかし、公演は中止になります。大山社長のもとに、公演を続けるならえびす座を燃やすと脅迫電話があったからです。犯人はヨシヲです。ヨシヲがやくざ者と鶴亀をつぶす相談をしているのを一平が見ていました。

とても信じられない千代ですが、現れたヨシヲに一平が水をかけると、シャツが透けて体の刺青が浮かびます。呆然とする千代に「今更姉貴ぶるな」と悪態をつくヨシヲ。金のためなら何でもする。警察に言ったら、仲間が道頓堀中の芝居小屋に火をつけるぞと脅し去りました。

次の日、千代は一平と共にヨシヲに会い、お金は自分が稼いであげるから足を洗ってほしいと懇願しますが、追い返されてしまいます。
一平は大山社長に事情を話してくると言い、一人歩き去ります。ただ、その足でヨシヲのところに向かい、千代が弟のためなら死ねると言っていたこと伝えました。

その夜、ヨシヲはえびす座に火をつけようとしていました。仲間から指示されたためです。そこに目撃情報を聞きつけた千代と一平が駆けつけ、ヨシヲを制止します。
ヨシヲは仲間から見捨てられていました。鶴亀をつぶすため輩を雇った者たちと大山社長との間で話がついたので、ヨシヲの仲間はすでに手を引いていたのです。

彼らは本当の仲間ではないと千代は言いますが、ヨシヲは仲間をかばいます。空腹で行く当てのない子供のヨシヲを救ったのが彼らでした。
さらに、ヨシヲは自分を置き去りにした千代を恨んでいました。鶴亀をつぶすだけでなく千代を引きずり下ろしたい。今回の件の裏にはヨシヲの個人的な思いもあったのです。

千代は自分のヨシヲへの思いを伝えます。ヨシヲの存在が心の支えだったと。ヨシヲの気持ちは揺れます。立ち去ろうとするヨシヲに千代は母の形見のガラス玉を「いつか返しに来るのやで」といって渡しました。

第13週のあらすじネタバレ

1929(昭和4)年。
ヨシヲが去り、またひとりになってしまったと涙を流す千代を、傍で見ていた一平が「ひとりやあらへん、俺がおる」と抱きしめ、「千代…俺と一緒にならへんか?」と告げた。突然のことに、真意がわからず戸惑う千代なのでした。

その後、一平は突然、岡安を出て、大阪・天王寺の長屋に引っ越します。
千代が、ハナに頼まれて、一平の食事の世話をしに行くと、そこには劇団員の香里の姿が。あきれた千代が出ていこうとすると「千代がいると、気になって台本書きに集中できないから岡安を出た」とのこと。
そんな中、芸子や天晴、徳利、漆原が訪れてきて、宴会を始めることに。
さらに鶴亀の社長・大山鶴蔵が現れ、一平に二代目 天海天海の襲名を告げます。しかし、母を追い出した父を恨む一平は、天海の名を継ぐことに難色を示します。

一平が意地を通せば、大山の怒りを買い、家庭劇が終わってしまう。千代は、一平の母を探しだして、一平を説得してもらおうと思いつきます。

之助から一平の母・夕が京都にいることを知った千代は、芝居を見ようと一平を誘い出しましあが、なかなか夕は見つかりません。
諦めきれない千代は「カフェ―・キネマ」の客たちから、夕の手掛かりを探ります。すると、客のひとりから、ある旅館の女将の存在を教えられます。

翌朝。
千代と一平は、教えられた女将が働く嵐山の「夕凪」を尋ねると、そこに夕の姿が。しかし、「もう赤の他人や。お引き取り願おか」と冷たくあしらわれてしまいます。
「お母ちゃん…ホンマにかんにん」と謝り、父の名を継がない決意を語る一平。
そんな一平に夕は、天海と一平を捨てたのは自分であることを告げ、「よう思い出してみいな」と言い放つ。
そう、夕は別の男を作り、幼い一平を置いて、去っていたのでした。

その夜。
真実を思い出し、一平は襲名を決意。翌日の新聞にて、二代目天海天海襲名が発表されます。
その日から、襲名挨拶に大忙しとなった一平。が、なぜか襲名興行の前夜に台本を燃やしている姿を千代は目にします。
父の自分を守るための嘘を知り、父を否定し、超えるという心の支えを失い、役者を辞めようとしていた一平に、千代はハナから聞かされた初代天海の話をします。
18年前、夕に出ていかれ、役者を辞めようとしていた天海が、母を忘れんようにと白粉と口紅を塗りたくった幼い一平の姿を見て、大笑いし、喜劇への情熱を奮い立たせたというのだ。
千代の説得に「もう遅い…」と涙を流す一平。
そんな一平を千代は抱きしめて「あんなたはひとりやあらへん。うちがいる」と言うのでした。

襲名興行の幕が開き、口上をする一平。父を憎んできたが、天海の名を守り抜く決意をしたことを述べます。
そして、千代を呼び、結婚の報告します。

第14週のあらすじネタバレ

1932(昭和7)年。
二代目天海天海の襲名興行から3年。興行は順調だったが、千代は毎晩のように劇団員と酒を飲み明かす一平に不満を持っていました。

そんなある日、世界の喜劇王、チャールズ・チャップリンの来日のニュースが。
それを受け大山は、家庭劇と万太郎一座で、客の数が多かった方の芝居をチャップリンにみて貰おうと画策します。

万太郎一座に勝つため、万太郎を敵にする千之助が台本を書き上げるが、全く面白くなく、一座はバラバラの状態に…。

万太郎が絡むと冷静でいられなくなる千之助。勝ちたいのは過去に笑いものにされたことが憎いからではなく、認めてもらいたいからだと、千代と一平に打ち明けます。
そして、大好きな万太郎に勝てる芝居を、一緒に作ってくれと一平に懇願するのでした。

こうして一平と千之助は、納得のいく初めての共同作品『丘の一本杉』を完成させ、バラバラになった家庭劇も再び一つにまとまります。
公演は大盛況のうちに、千秋楽の幕が下りました。
結果は、わずか十五人の差で、万太郎一座に敗北。しかし、全力を出し切った千代たちに悔しさはありませんでした。

勝利した万太郎は、結局、チャップリンとは会わず、家庭劇に圧倒的な差をつけて勝つことが先だと千之助に言い放ちます

「兄さんの、ホンマに楽しそうな顔を久々に見た」と千之助。
万太郎は「もっと楽しませてもらわな、お前を切り捨てた意味あれへん。いつでも潰しに来い」と余裕を見せます。
そして、ふたりは互いに自分こそが喜劇王だと言い張り、笑ながら火花を散らすのでした。

第15週のあらすじネタバレ

ある日、岡安に再び千代の父・テルヲがやってきます。
千代にたかりにきたのだろうと、誰も相手にしません。
そこへ千代がやって来て、冷たくあしらい塩を投げつけます。

その後、家に戻る千代のあとをつけるテルヲは、一平との結婚を知ると、役者どうしが一緒になっても幸せになれないと反対します。

翌日、結石による腹痛で苦しむ宗助を、居合わせたテルヲが病院へ。夫を助けてもらったシズが礼を言うと、千代に自分を許すように口添えして欲しいと懇願します。これをシズはきっぱりと断り、千代が苦しむのを見たくないので、道頓堀を出るようにと言います。
が、「千代のそばにおる」と捨て台詞を吐き立ち去ろうとしたその時、テルヲが吐血。実はいつ死んでもおかしくないと、医者に宣告されていたのでした。

それからも、ことあるごとに千代の周辺に現れるテルヲ。
そんなある日の夜、千代が家に帰ると、酔いづぶれた一平の傍にテルヲがいました。
成り行きで一平と酒の飲み比べをしたというテルヲに、シズからテルヲの病気を聞いていた千代は「あんたが死のうが生きようが、うちには関係あらへん。それで許す思たら大間違いやー!」と言い放ちます。

テルヲの去った後、一平が「最後ぐらい、一緒に暮らしたったらどないや」と諭すも、千代はどうしてもテルヲを許せませんでした。

次の日、テルヲは鶴亀本社に乗り込み、主役をやれないのなら役者としては先は見えている、千代をクビにして欲しいと、大山に懇願します。しかし、大山は、千代は大事な商品だと断り、「あんさん、なんにもわかってはれへんわ」と言います。
次にテルヲは、千之助を尋ね、千代をしごいて役者を辞めるように仕向けて欲しいと頼みます。が、千之助から、千代は周りの役者を輝かせる「ええ役者や」と聞き、涙を流します。
そして夕方、一平のもとに現れたテルヲは、写真機で自分を撮るように言うと、「千代を、幸せにしたってくれ」と言うのでした。

次の日、家庭劇が雑誌『演劇月報』の記者に取材をうける中、取り立て屋と乱闘を起こすテルヲ。駆け付けた警察に連行されます。

気にはなるものの、面会に行くことを拒む千代に、宗助が「父親代わりのお前が死んだら、千代が悲しむ」とテルヲが言っていたと、背中を押します。
警察署に来た千代に、せっかく他人のフリをしたのに、何で来たというテルヲ。
千代は、最後にこんなことをしても償いにはならないと、怒りをぶつけます。
「わいとサエのもとに生まれてきてくれて、おおけにな」と詫びるテルヲでしたが、怒りの収まらない千代は「お母ちゃんにも謝り!」と、サエの写真を取り出します。
サエの写真に頭を下げるテルヲに「悔しいけど、あんたは、うちのお父ちゃんや」と千代。自分が身元引受人になるから病院行って長く生きて、うちの気持ちを変えてみいと言います。
千代の言葉を聞き、テルヲは「上等や…やったろやないけ」と、生気を宿します。

しかし後日、宗助が退院した夜、テルヲは留置場の中で息を引き取ります。
喪服姿の千代が、テルヲの写真と位牌を並べていると、焼香に宗助とシズ、富川一家、劇団員たちと続々集まります。
テルヲに千代を頼むと言われていた一同。「テルヲさんも、えらいすごいもん残してってくれはりましたな」というシズの言葉に、「ホンマにしぶといわ…なかなかやってくれるやん…お父ちゃん」と、千代は涙をこぼします。

第16週のあらすじネタバレ

1937(昭和12)年。
30歳になった千代は、身寄りのない青年松島寛治(前田旺志郎)を預かり世話をすることに。
寛治の父親は新派の座長でしたが、先ごろ亡くなり、遠縁が迎えに来るまでの間、大山の命で面倒をみることになったのです。

そんな中、雪で止まった列車が動くまで泊めて欲しいと、結婚して全国行脚している小暮真治と女優の高城百合子が現れます。千代と一平は快く承諾します。

次の日、小暮と百合子が特高に追われていて、ソ連への亡命を考えていることを知った千代は、百合子を家庭劇に誘います。
しかし、客に媚を売る芝居はしたくないと断れてしまいます。
そんなさなか、特高が押しかけてきました。千代は小暮と百合子を押し入れの奥に隠し、寛治を陸軍の偉い人の子と渾身の芝居を打ち、特高を引き揚げさせます。

小暮と百合子が旅だった次の日、大山から預かった芝居の準備金がなくなります。
居合わせた千之助は、百合子たちを疑いますが、千代は否定し、寛治とお金を探し始めます。が、お金を盗んだのは、なんと千代と一平の人の良さに苛立ちを募らせていた寛治なのでした。

千代は、寛治を大山の前に連れていき、謝るように促します。しかし、寛治は謝るどころか悪態をつきはじめる始末。
そこで、千代が代わりに大山にひざまずき謝ると、「やめてくれ」と叫び寛治は、その場を飛び出し、自室に籠ってしまいます。

年が明け、小暮と百合子がソ連に着いたというニュースが世間をにぎわせる中、寛治の遠縁が迎えに来る日が翌日に迫ります。
千代と一平は、それぞれの生い立ちを寛治に聞かせ、「一緒にくらせへんか?」と言います。
父亡き後、劇団員たちに裏切られ人を信じられなくなっていた寛治に「うちらは絶対に裏切らへん。」と伝えます。
「騙されへん」と笑い出す寛治。
すると一平は、無理に笑うことはないと言い、千代も、泣きたい時は思い切り泣いていいのだと言い、抱き締めます。寛治の目から涙がこぼれます。

年明け興行が幕を開けます。
そしてそこには、千代たちと共に舞台に立つ寛治の姿があるのでした。

第17週のあらすじネタバレ

1941(昭和16)年、太平洋戦争が開戦。
そして、開戦から3年後の1944(昭和19)年。
家庭劇の客入りは半分になり、60年余り続いた岡安は暖簾を下ろすことになります。
また赤紙(召集令状)が届いたみつえの夫・福助が出征します。

その後も戦況は悪くなり、えびす座、鶴亀座が閉鎖。
家庭劇は小さな芝居小屋を転々としながら公演を続けます。

そんなある日、空襲警報が鳴り響き、千代と一平は防空壕に非難します。
すると、ひとりの男が「花子やろ 会いたかったで」と千代に声をかけてきました。
「花子ちゃいますけど…」と千代が言うと、「花子は人ちゃう!昔飼うてた牛や」と男が言うと、ぎすぎすした空気が一変、爆笑が沸き、和やかな雰囲気になります。
防空壕からの帰り道、千代は一平から、男がしゃべくり漫才師の花車当郎(塚地武雅)だったと聞かされるのでした。

更に戦況は悪化、百久利にも赤紙が届き、劇団員は百久利を送り出します。
その頃、家庭劇は公演を打つたびに赤字に。
社長の大山に見限られ、解散することになります。

解散に最後まで反対していた千代は、自分一人でもやると稽古場へ。
すると、ひとり、ふたり…と劇団員が戻って来て、結局、一平を除く全員が顔を揃えます。
しかし、肝心の公演をする芝居小屋が見つからず、一同途方にくれてます。すると、京都の劇場を一日だけ押さえたと一平が戻って来て、一同は湧きます。

1945(昭和20)年3月14日、家庭劇の京都公演の日。
千代が楽屋で準備をしていると、寛治が、大阪で大空襲があったと駆け込んできました。千代は道頓堀にいるシズたちを心配し、絶句します。

第18週のあらすじネタバレ

瓦礫と化した道頓堀に駆け付けた千代と一平。
岡安は全焼を免れ、シズと宗助、みつえは無事でした。が、福富の菊と福松は空襲の被害に。
家を失ったみつえと息子の一福は、空襲を免れた天海家に身を寄せます。

そんな中、役者として慰問団に参加すると、寛治が満州に行くと言い出します。
敗戦を見越した一平は、懸命に止めますが、寛治の決意は変わりません。
千代はそんな寛治に、無事の知らせにと、「毎月必ずお給金を送ること」を約束させて、見送ります。
しかし、三ヶ月後、寛治からの手紙とお金は最初のひと月だけで届かなくなり、千代は心配を募らせるのでした。

後日、福助の死を知らせる戦死公報があり、みつえはふさぎこみます。
さらに、百久利も戦死。一平は、愛国モノの芝居で、人々が戦地に行くことを応援してきたことに責任を感じて、酒に溺れていきます。

1945年8月15日、日本が敗戦、戦争が終わります。
限界を感じていた千代は心から喜び、初めて見た百合子の芝居『人形の家』の台詞を、大声でしゃべり始めました。
一方の一平は「祝電や」と千代に告げ、何処へやら、出掛けていきました。
五日後、一平に連れ出された千代が稽古場の焼け跡に行くと、そこには、千之助をはじめ劇団員が集まっていました。
一平は、道頓堀を離れ、全国を回って自分たちの芝居を見てもらおうと、提案します。
賛成する劇団員たちの中、千代は、福助の戦死以来、ふさぎこんでいるみつえのために、1回だけ道頓堀で芝居をやらせて欲しいと懇願します。

千代の願いで、福富の焼け跡にて、みつえと福助が一緒になったときの演目『マットン婆さん』をすることに。
シズは「あんたが救われるために行くんやあれしまへん、千代たちをあんたが救いますのや」と言い、みつえを連れ出します。
芝居が始まり、観客からは笑いが起きるが、みつえの表情は硬いまま。
やがて、みつえの息子・一福がトランペットを吹きます。すると、実は全くトランペットを吹けない一福でしたが、予想外にいい音が響き渡ります。
これに思わず「鳴ったやん!すごいなあ一福」と千代が芝居そっちのけで褒めると、「無茶苦茶やんか」とみつえが噴き出し笑いました。
みつえに笑顔が戻り、千代はうれしさのあまり、駆け寄り抱きしめます。
芝居は続き、心から芝居を楽しむ千代たち。シズは「せやさかい言いましたやろ あんたの笑顔があの人たちを救たんやで」とみつえに言います。

家庭劇の旅立ちの日。
福富の焼け跡には、息子の一福と一緒に、生き生きとすいとんを売るみつえの姿がありました。

第19週のあらすじネタバレ

終戦から3年たったある日、千代たちは、大山によって道頓堀に呼び戻されます。
大山は、再建した「新えびす座」に客を呼ぶため、新しい劇団「鶴亀新喜劇」を発足させ、座長を一平に任せたいと告げます。

その頃、万太郎はというと、喉のガンを患い、最後の舞台に向けて稽古を続けていました。
しかし、若い須賀廼家万歳と千兵衛は万太郎について行けず、千之助が力をかすことに。
こうして、40年ぶりに同じ舞台に立った万太郎と千之助は、観客を大いに笑わせ、拍手に包まれながら幕をおろします。すると、万太郎はその場に座り込み、最期の時を向かえるのでした。

次の日、大山の依頼を受け入れ、鶴亀新喜劇の稽古場に集まる一平たち。
そこへ、大山と熊田が現れ、朝比奈灯子と万歳、千兵衛も劇団に加わることを告げられます。

新えびす座のこけら落としは年明けの初春興行に決まり、一平は劇団員を集めて演目の相談を始めます。が、万太郎との芝居を楽しみにしていた万歳と千兵衛は不満な様子。
すると、気に障った千之助は、新作『お家はんと直どん』の台本をひとりで書き上げ、万歳と千兵衛を外します。

稽古が始まり、主人公のお家さんを演じる千之助。
ある日、突然セリフが飛んでしまいます。いつもなら即興でごまかすがそれも出てこない…。
千之助の頭に「セリフなんか忘れてええのや。せやけどな、セリフは忘れる即興も出えへんなったら役者は終わりや。」という万太郎の言葉が過ぎります。

その夜、千代と一平が家に戻ると、寛治の姿が。
寛治は、約束を破り仕送りをしなかったことを詫びると、千代の弟・ヨシヲから預かった母の形見のガラス玉を千代に渡します。
満州で、博打で負けて絡まれているところをヨシヲに助けられた寛治。
ヨシヲは、千代を裏切ったことに後ろめたい思いを抱いていた寛治に「心配いらん。姉やんやったらアホやなあ言うて、お前のこと笑て許してくれる」と言い、千代のガラス玉を託します。そして、逃げ遅れた女性を助けようとして、命を落としました。
ガラス玉を千代に渡すことを心の支えに、苦難の末に日本に戻ってきた寛治に、千代は「ヨシヲとの約束守てくれて…生きて帰ってきてくれて、おおきにな」と言うのでした。

後日、一平は「俺らは、これからの時代を担う人たちの芝居を作っていかなあきません」と言い、千之助の台本を書き直して、灯子と寛治、万歳の出番を作ります。
それを受け入れた千之助は、主役のお家はん役を千代に命じて、姿を消します。

突然主役を務めることになった千代は、重圧で苦しみますが、一平に励まされ、公演は観客の心を掴み、大成功をおさめます。

誰もいなくなった舞台に、一礼して出て行こうとする千之助。
そこへ千代と一平が駆け付けます。
千代は、自分がいなくてももう大丈夫だと言う千之助を引き止めますが、千之助の思いを汲んだ一平が「今まで、ありがとうございました」と言います。
そして、駆け付けた劇団員たちに見送られて、千之助はひとり歩き去っていくのでした。

第20週のあらすじネタバレ

鶴亀新喜劇の旗揚げから1年経った頃、突然、若手劇団員の灯子が、辞めると言い出します。
千代は、なんとか引き止めようとしますが、「あんたの顔なんか見たないんや」と言われてしまい、落ち込みます。

そんな中、寛治が千兵衛とケンカをして帰ってきました。
千代が理由を聞くと、一平が灯子の家から出てくるのを見た千兵衛が、ふたりの仲を疑ったことが発端だと言います。
千兵衛の早とちりだと笑い飛ばす千代に、「堪忍!」と一平が土下座をして謝ります。
怒りの収まらない千代は、家を出てシズのところ(岡福)に身を寄せます。

次の日。
千代のもとに、大山が病を押して訪ねてきました。
そして、今の新喜劇があるのは千代のおかげだと褒めます。
千代には、一平が台本が書けない苦しみから灯子に甘えてしまったこと、大山がそれを千代に伝えるため、やって来たことが分かっていました。

翌日。
灯子が一平を許してくれるなら、また一緒に芝居をやりたいという結論に至った千代は、一平に謝罪させるため、一緒に灯子を訪ねます。

第21週のあらすじネタバレ

朝ドラ『おちょやん』第21週以降のあらすじネタバレは、分かり次第こちらに掲載します。今しばらくお待ちくださいませ。