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『なつぞら』第12週(67話~72話)のネタバレ感想【なつよ、千遥のためにつくれ】

2019年6月17日から放送されたドラマ『なつぞら』第12週「なつよ、千遥のためにつくれ」のネタバレを含む67話~72話のあらすじと感想を、放送後に詳しくお伝えしています。

第12週では、なつと咲太郎が、生き別れた妹・千遥の元を訪ねる。
千遥のためにも一人前のアニメーターになると決意したなつの前に、不慣れな監督見習いの坂場一久(中川大志)が現れ…。

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『なつぞら』第12週のあらすじネタバレ

第67話:千遥の悲しい過去

昭和32(1957)年 8月15日。
アパートから出てきた女性に、思わず「千遥」と呼び止めてしまった奥原なつ(広瀬すず)。
しかし人違いで、その女性は千遥を引き取った川谷家の次女の幸子(池間夏海)でした。

とりあえず、中で話をしようと、川谷幸一(岡部たかし)にアパートの部屋に招き入れられた咲太郎(岡田将生)となつ。

そこで幸一から、千遥を引き取ったときのことが明かされました。

◇◇◇

なつの母のいとこである川谷としが、千遥を引き取りました。
その時、川谷家には4人の子供がおり、幸一も復員していました。しかし、幸一は戦争で足を悪くしたため満足に稼ぐことも出来ず、子供4人を抱えて、貧しい生活を送っていました。

そんな苦しい生活が、心優しかったとしを変えてしまいます。
としは、自分の子に優先的に食事を与え、千遥には少ししか与えず、対応もあからさまに差別して接し、きつく当たっていたのです。それでも、笑顔を作って耐えていた千遥。
そんな態度すらもとしにとっては癪に触り、さらに怒りを募らせていました。

そうして、としと折り合いの悪かった千遥は、間もなくして、なつの住所が書かれた咲太郎の手紙を握り締めて家出をしてしまいます。

このとき千遥は6歳。昭和21(1946)年 夏のことでした。

◇◇◇

その後、千遥がいた孤児院を探したり、警察に捜索願いを出したものの、何の手掛かりも、何の音沙汰もなく、今も行方がまったく分からないという。
こんなことになってしまい申し訳ない、と頭を下げる幸一と幸子。

幸一は、手紙に書かれた兄妹が暮らす場所にきっと辿りつけているのだろうと、一縷の望みを抱いていたという。
けれど実際は会いに来ていない千遥。
きっとどこかで何かあったのではと、なつはその身を案じて不安を募らせます。
そんななつに「きっと千遥はどこかで生きている。希望を捨てるな」と言い聞かせる咲太郎でした。

風車に帰宅すると、岸川亜矢美(山口智子)と佐々岡信哉(工藤阿須加)が帰りを待っていました。
けれど浮かない顔の二人に、亜矢美たちも顔を曇らせます。
そして、幸せに暮らしてきた自分を責めるなつを、亜矢美たちは慰めます。

なつが部屋に戻ると、机の上には北海道の柴田富士子(松嶋菜々子)から送られてきた手紙と、二十歳の誕生日プレゼントの万年筆が置かれていました。
北海道の家族の優しさに触れ、さらに心が痛むなつでした。

第68話:なつよ、千遥のために描くんだ

なつは千遥のことで心を痛めて夜も眠れず、机に向かって何をするでもなく、ただただぼーっとしていました。

そんななつが心配で、様子を見に来た亜矢美と咲太郎。
なつはすっかり生気が抜けた様子で「自分だけ好きな夢を追っていていいのか。今すぐ千遥を探さないと…それまでは絵なんて描けない」と言い出してしまいます。

これに咲太郎は「それは間違ってる。むしろ千遥のために描くんだよ」と言い聞かせました。
「なつが子供の頃に、想像の中で動かした父親の絵に元気付けられたように、なつの絵もきっと千遥を元気付けてくれる。子供に夢を与える漫画映画は、千遥にも夢を与えてくれるだろう」と。

咲太郎の言葉で、やっと迷いを消したなつは、千遥のためにも絵を描くのだと気を取り直し、新作映画『わんぱく牛若丸』の公募に出すキャラクタイラストを描き始めたのでした。

翌朝。
信哉が昨日用意してくれた誕生日ケーキにロウソクを立てて、なつが起きてくるのと同時にハッピーバースデーを歌って、二十歳の誕生日を祝う亜矢美と咲太郎。
なつは驚きながらも喜び、二人に感謝しました。ただ、夜更かしが祟って寝坊してしまったなつは一口だけケーキを齧って「おいしい!」と顔を綻ばせると、急いで家を出て行ってしまいました。

職場では、公募したキャラクターデザインの検討会が開かれていました。
主人公の牛若丸は、仲 努(井浦 新)のデザインをベースに、皆のアイデアを取り入れつつ仲がリライトすることに。

そして次のキャラに議題が移ろうとしたとき、寝坊したなつがやっと到着しました。

第69話:母性の裏にあるもの

次に、「常盤御前」のキャラクターデザインの検討に入りました。

なつは描いてきた絵を提出しました。それは、富士子をイメージしたイラストで、柔らかく微笑む優しい母性が溢れる容姿でした。
一方、大沢麻子(貫地谷しほり)が提出したイラストは、多くの侍女の中から源義朝の側室にまで登りつめた強かさと、再会しに来た牛若丸を突き放す冷たさが滲み出た容姿でした。

なつは「漫画映画は子供が見るものだから、怖い顔をした母親は見せたくない」と主張します。
けれど、優しい母親像だけでは、前半の牛若丸の絶望に説得力がでないと反論する者も。
意見は二分されました。
そこで結論は保留とし、話は次に進められました。

昼休み。
日々、なつの衣装をイラストに描いてチェックしていた下山克己(川島 明)は、ここにきてはじめて以前と全く同じコーディネートをしてきたなつに、何か考え事でもあるのではと、声を掛けました。

鋭く見透かされた下山に、千遥のことを知り合いの妹として打ち明けるなつ。
元警官でもある下山に、千遥が無事かどうか意見を伺いました。
すると下山は、警官時代の先輩の話をしました。
ある飲食店の娘が、身売りの話を恐れ、交番に駆け込んできたのだという。身売り話に違法性はなかったものの、納得できなかった先輩は、憲法の「何人もいかなる奴隷的拘束も受けない」を根拠に、その娘を助け出したという。これを知った上司や飲食店の店主は怒り、先輩は辞職することに。けれど、おかげでその娘は先輩の知り合いの旅館で働き、今でも幸せに暮らしているとのこと。
だからきっと、そういう勇気を持った人はどこにでもいるから、千遥も大丈夫だ、と下山はなつを励ましました。
この話を聞いたなつは「その先輩は下山さん本人…?」と尋ねましたが、下山は「僕は落書きばかりしてたから辞めたんだ」と笑って否定しました。

昼休み後、なつと麻子は仲に呼び出されました。
なつと麻子のデザインを掛け合わせて常盤御前を描いたという仲。その絵には、きつく冷たい表情の中にも優しい母性が垣間見えました。

仲は、「子供たちには優しい母性をみせてやるのが大事」というなつの主張を肯定しつつも、「母は優しいだけじゃない。その中には、人には言えない苦しみや怒りを抱えているもの。そういう内面を見てやるのも大事なんだ」と説きました。

第70話:千遥のために名を売るぞ!

風車に来ていた書店の社長・茂木一貞(リリー・フランキー)は、なつへの合格祝いに、ディズニーでも使われているアニメーションの教本と、それを訳すための英和辞書を贈りました。
この素晴らしいプレゼントになつは感激します。

その後、帰宅した咲太郎から、新作の『わんぱく牛若丸』でも亀山蘭子(鈴木杏樹)が参加することになったと明かされました。
店先に張られた『白蛇姫』のポスターに書かれた「亀山蘭子」の名を指して、「大好評だったからな」と得意げに話す咲太郎。それを見たなつは、ふと閃きました。
ポスターに名を刻めば、大多数の人がそれを目にし、それがきっと千遥の目にも届くかもしれないと。そうすれば、なつの存在も、どこに居るかもわかってもらえる。なつは、千遥のためにも、ポスターに名を刻めるほどのアニメーターになる!と意気込んだのでした。

そして北海道の富士子にも、もしかしたら住所を知っている千遥がこの先訪ねてくるかもしれないからと、手紙で知らせました。

秋になり、『わんぱく牛若丸』の製作が始まりました。
なつは下山班に属することに。下山班のメンバーは、班長であり原画セカンドの下山克己、大沢麻子、動画担当の堀内幸正(田村健太郎)、三村 茜(渡辺麻友)、そしてなつの5人でした。

麻子と反りの合わない堀内となつで、多少ギクシャクした空気が漂う下山班。
下山は親睦を深めるべく、食事に誘いました。

食事では、皆のアニメーターを目指した動機が話題に。
麻子はディズニーの白雪姫に一目惚れしたのがキッカケで、茜は絵を描くことが好きでなんとなくで、堀内も漫画映画に興味はなかったものの絵には自信があったためこの業界に。
そして下山は、拳銃が好きで警察官になったほどアクションが好きで、作画もアクションを担当することが多いという。だから、常盤御前関係のシーンはあまり下山班には回ってこないかも、と。
これを聞いて肩を落とすなつでした。

後日、ライブアクションの撮影が行われました。
ライブアクションとは俳優が実際に演じたものを撮影し、それをアニメーションの資料にすることで、なつたちはそれを見ながらデッサンを起こしていきました。

衣装を纏った牛若丸役の子役や、常盤御前役の蘭子もやってきます。

そして常盤御前の撮影に入ったところで、ちょっとしたトラブルが起きます。
不慣れな監督見習いの坂場一久(中川大志)が、満足にカチンコも鳴らせず、カメラマンから激昂されたのです。

第71話:坂場一久のこだわり

坂場の不器用さは相当なもので、その後も何度と無くドジを踏んではカメラマンに叱られ、それを面白がったなつは、坂場の様子を紙の片隅に落書きしたのでした。

そんな坂場から、なつが動画担当したシーンでクレームを受けます。
それは牛若丸が馬に乗る訓練をする中で、怖がりながらも崖を駆け下りる場面。
なつの描いた動画では、牛若丸も馬も前につんのめるような動作になっており、坂場は「崖を下る恐怖が表現できていない。崖を怖がる馬は前のめりではなく、体が後ろに仰け反るような格好になるはずだ」と主張します。
これに対してなつは「疾走感を出す為に前のめりで描き、恐怖は表情でちゃんと表している」と反論しました。
しかしそれでも納得できない坂場は食い下がり、議論はどちらも引かずに平行線となってしまいます。

言い争う二人に見かねた下山は「それは演出の露木重彦(木下ほうか)さんの意見なのか?」と確認しました。すると、最初に疑問を投げ掛けたのは自分だが、露木も同じ意見だと返す坂場。
下山は、ならばと、なつに描き直しを命じ、なつは納得いかないながらも渋々了承しました。

意見をぶつけ合った坂場となつの議論は、東洋動画スタジオが現在抱えている悩みでもありました。
「リアリティーを追求するのか。アニメーションにしかできない面白みの表現を追及するのか」
その方向性が定まらず、堀内は「時代劇にディズニーの要素を適当に入れてるだけ」と批判的な見方をし、なつは「うまくその二つを結び付けている」と肯定的な見方をしました。
いずれにせよアニメーションの作り方に明確な方法が確立されていない今、自分たちなりの表現の仕方を見つけていくしかないと、頭を悩ませる仲や下山たちでした。

製作課に戻り、描き直しを受けてもらえたと露木に報告する坂場。
「プライドの高い絵描きたちを、よく納得させたな」と唸る露木でした。

昼休み。
久しぶりに森田桃代(伊原六花)に会い、坂場との一件を愚痴るなつ。
桃代から、じつは坂場が東大卒の優秀な男と聞いて驚きます。

そしてデスクに戻り、坂場に言われたことを反芻し、動画の描き直しに取り組むなつでした。

第72話:雪次郎の乱

川村屋へ、桃代を連れて食事にやってきたなつ。
そこには本を読んでいる板場もいました。

なつは昼間のこともあり、バツが悪そうにするも、桃代はせっかくだからと、強引に板場との同席を決めてしまいます。
板場のほうは、とくに気にする風でもなく同席を受け入れ、読書に没頭していました。傍らには本が詰まった紙袋も。坂場は本屋へ行った帰りで、一刻も早く読みたくて川村屋に寄ったという。

そんな坂場へ、何度か話しかけますが、坂場は理屈っぽく愛想のない返事で、うまく会話が噛み合いません。
ただ、不器用で絵が描けない坂場が、なぜ東洋動画に入社したのか、その動機については興味深いものがあり、なつは熱心に聞き入りました。

坂場は、戦争をモチーフにした話(ナチスドイツを思わせる独裁的な力から人々が解放されて自由になるという話)を、子供がみても楽しめるように描かれたフランスのアニメーションをみて感銘を受けたとのこと。
そしてアニメーションならではの表現方法に、子供だけでなく大人をも魅了する可能性を感じたという。

なつは、その坂場の話がもっと聞きたくて前のめりになります。
しかしそこへ、マダムこと前島光子(比嘉愛未)に話があるからと呼び出されてしまいました。

マダムの話は、職人見習いをしていた小畑雪次郎(山田裕貴)のことで、彼が急に、演劇の道に進みたいからと、川村屋を辞めると言い出してきたとのこと。
今日、その第一歩として咲太郎が所属する劇団『赤い星座』のオーディションを受けたという。
雪次郎は、父の雪之助(安田 顕)からくれぐれもよろしくと言われて預かった跡継ぎ息子。マダムの一存でそれを許すわけにはいかないと、なつに相談してきたのです。

これに驚いたなつは、すぐに寮にいる雪次郎を訪ねました。
すると早くも荷造りをはじめていた雪次郎。オーディションの結果は出ていないものの、決心したからには、酪農をすぱっと辞めたなつのように、自分も他の道を断ち、不退転の覚悟で演劇の道を進むという。
けれどなつは「早まらないで!」と雪次郎を引き止めます。そして、両親にはちゃんと話を通したのかを尋ねると、雪次郎は「話していない」と返しました。自分は一人息子だから本当に親を裏切ってしまうことになる、言えるはずがない、と。
それを聞いて、なおさら雪次郎を辞めさせるわけにはいかないと思ったなつは、雪次郎を無理やり咲太郎たちのいる風車へ連れて行きました。

そして、咲太郎たちの前で「雪次郎くんを役者にはできません!」と宣言するなつでした。

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『なつぞら』第12週のネタバレ感想

40代女性

ドラマ大好きうさうさ

今までベールに包まれていた千遥の存在。
なつや咲太郎と違ってきっと悲惨な運命を辿っているだろうことは覚悟していましたが、こうやって実際のところを聞くと、あまりに気の毒な境遇に胸が苦しくなります。さらには、その後の富士子から誕生日プレゼントを貰う恵まれたなつが描かれたことによって、その境遇の差が如実に感じられ、余計涙を誘いました。
きっと、当時はなつよりも千遥のような境遇の子が圧倒的に多かったのでしょうね。戦争で親を亡くし、仕方なく親戚や知り合いの家に引き取られ、その先で厄介者のように扱われるという…やるせないです。

さて、なつの将来の結婚相手ではと噂されている坂場一久が、いよいよ登場しましたね!
アニメーションの表現方法について、激しく論争していたのが印象的で、二人のアニメーションに掛ける情熱がいかに深いかが垣間見れました。
なつと坂場は、アニメーションへの愛が深い故に、これからも互いに意見をぶつけ合いながら、高め合って、惹かれ合って…という展開になるのかな?そういう恋愛もいいですね。

第12週で最も話題になった出来事

高畑勲がモデルの中川大志が登場!なつの結婚相手?

高畑勲さんがモデルとされる中川大志さん演じる坂場一久の登場が話題を集めました。

東大卒、パンをパクパク食べるためについた高畑勲さんの愛称「パクさん」を彷彿させる坂場一久のカレーパンを頬張る姿。「まさしく!」という声も上がっています。

さて、気になるところはなつとの関係!
果たして、坂場一久(中川大志)がなつの結婚相手となるのでしょうか?

わたしは、ももっちこと森田桃代(伊原六花)と坂場一久が結婚すると感じました。
ももっちの坂場を見つめる表情は、恋する乙女でした。きっと、ももっちと坂場がなつよりも早く結婚して、なつとその結婚相手を刺激するのではないでしょうか?

『なつぞら』第13週のあらすじ

公式サイトが発表している『なつぞら』第13週のネタバレStory(あらすじ)は以下の通りです。

光子(比嘉愛未)から、雪次郎(山田裕貴)が川村屋を辞めると聞いてショックを受けるなつ(広瀬すず)。芝居の道に進もうとする雪次郎を必死に説得するが、咲太郎(岡田将生)は本人の意思を尊重しろと言い放つ。そんな中、十勝から小畑雪之助(安田顕)、とよ(高畑淳子)、妙子(仙道敦子)の家族が遠路はるばるやって来る。雪之助は咲太郎を厳しく問い詰め、息子の居場所を聞き出すとそのアパートに押しかける。雪次郎は家族に自分の夢を切々と語るが、抵抗むなしく、雪之助に川村屋へと強制的に連れ戻されてしまう。

出典:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/story/13/