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2022年3月31日

『元彼の遺言状』原作ネタバレ!ドラマ最終回までのあらすじ・結末考察

ドラマ『元彼の遺言状』の1話から最終回までのあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

『元彼の遺言状』は、脚本を杉原憲明、小谷暢亮が手掛けた新川帆立の小説を原作とするリーガルミステリードラマです。

敏腕弁護士の主人公・剣持麗子(綾瀬はるか)が、亡くなった元彼・森川栄治(生田斗真)の残した奇妙な遺言を受け、依頼人の篠田敬太郎(大泉洋)と共謀して巨額の遺産を手にしようとする姿を描いた物語です。

※最新話のネタバレは、リアタイ(視聴)後に追加します。

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当記事には、『元彼の遺言状』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「FOD PREMIUM」で第1話から最新話までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『元彼の遺言状』の原作ネタバレ

ドラマ『元彼の遺言状』の原作は新川帆立による同名小説です。

本作は、2021年1月8日に発売されて、第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。シリーズ累計発行部数は80万部を突破しています。

『元彼の遺言状』原作小説の結末

原作小説の『元彼の遺言状』では、森川栄治の愛犬バッカスの主治医、堂上先生が犯人という結末です。

敏腕弁護士の主人公・剣持麗子が、元彼の大手製薬会社の御曹司・森川栄治が残した遺言状に、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」と記されていたことから、死因のインフルエンザウイルスを移した可能性がある篠田の代理人となって、「犯人選考会」に参加するという展開です。

物語が進むと、栄治の元カノリストに堂上の妻・真佐美の名前があること、堂上の息子・亮の父親が実は栄治と判明。
妻・真佐美と栄治の不倫を周囲に知られるのを恐れた堂上は、亮との繋がりを知った栄治が遺言状を書き換える前に殺害したのでした。

気になる遺産ですが、森川製薬の幹部たちが「堂上を犯人とは認めない」という声明を発表。栄治の遺産は国庫に納められることに(すべて栄治が描いたシナリオ通り)。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残した栄治ですが、実は犯人に全財産を譲るつもりなどはなく、保有するゲノムゼット社の株式(全株式の50%)を国庫に帰属させることが目的でした。

というのも、栄治のいとこ・森川拓未が開発に携わっている新薬開発のために買収したゲノムゼット社が、その技術を悪用しようとするヤクザから狙われていたのです。

つまり、国庫に入ってしまえばヤクザも手だしできないというわけです。
また、遺言状には新薬開発の時間稼ぎ、拓未の失敗の隠ぺいという役割もありました。

ラストは、すべての謎を解いた麗子が、掴んだこれらの情報をネタに、拓未の顧問弁護士になるという結末です。

ドラマ『元彼の遺言状』の最終回ネタバレ・結末考察

ドラマ『元彼の遺言状』は、原作が完結していますが、いくつかの設定変更、オリジナルエピソードを加えて、原作とは異なる結末になると発表されています。

物語は、大手法律事務所に勤務する敏腕弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)が、ボーナスカットを言い渡されたことに憤慨し、しばしの間休職するところからスタートします。

時間ができた麗子は、手当たり次第知り合いにメールを送りまくるが、返信があったのはただ一人、元彼の森川栄治(生田斗真)。
しかも、「森川栄治は永眠しました」という驚がくの訃報でした。

その後、メールの差出人から、「久しぶりだね」と面識がないのに電話があり、栄治のことで相談があると言われて、後日会うことに。
栄治の大学時代のサークルの先輩だという篠田敬太郎(大泉洋)は、栄治に巨額の遺産があること、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残したことを麗子に伝えます。さらに篠田は、「代理人になって僕を犯人に仕立ててほしい」と麗子に持ちかけます。
巨額の遺産に心が揺れ動いた麗子は、遺産の山分けを条件に「完璧な殺害計画を立てましょう。私があなたを殺人犯にしてあげる」と約束します。

こうしてタッグを組んだ麗子と篠田は、次第に栄治の遺言に隠された秘密を暴いていきます。

最終回、栄治を殺害した犯人は、原作同様に堂上圭(野間口徹)だと判明します。しかし、遺産は全額国庫に収まらず、麗子と篠田にも分けられる結末になると予想します。

ただし、公式サイトに次のような記載があるので。

この事件の後も、麗子と篠田がタッグを組み、数々の事件を解決していきます。

出典:https://www.fujitv.co.jp/motokare/news/news01.html

ドラマ版の最終回は、麗子と篠田による別事件の解決となるかもしれません。

『元彼の遺言状』各話のあらすじ

2022年4月11日からフジテレビ系にて放送開始された綾瀬はるかさん主演の連続ドラマ『元彼の遺言状』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は、山田川村・津々井法律事務所勤務の敏腕弁護士です。が、手段を選ばない剛腕さが仇となり有力クライアントを失ったことで創業者の津々井君彦(浅野和之)所長にボーナスカットを言い渡されます。
そんな処遇に憤慨し断固退社を決め、ひとり焼肉で憂さ晴らしです。で、飲み相手を求めて片っ端から知り合いにメールを送信。すると、たったひとつ、大学時代の半年間限定の元カレ、森川栄治(生田斗真)の名前で返信が届きます。「森川栄治は永眠しました」という訃報です。
驚いている麗子に電話が入ります。全く面識が無いはずの電話の主、篠田敬太郎(大泉洋)が、「久しぶりだね」と馴れ馴れしく挨拶した後、「栄治のことで相談したい」と言います。
後日、麗子は見覚えのない篠田に会うのですが、「変わらないねえ、麗子ちゃんは……」と、相変わらず馴れ馴れしい態度。聞けば、篠田は栄治と同じサークル(ミステリー研究会)の先輩ということで、軽井沢の別荘で病気療養していた森川製薬の跡取り息子、栄治に誘われるまま、その管理人をしていたとのこと。
自室のロッキングチェアで死亡している栄治を最初に発見したのも篠田であり、そして、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言書が残されたとのこと。大勢の元カノの他、世話になった関係者に不動産や美術品を相続物として贈り、その残りの莫大な全財産を殺人犯に贈呈すると遺言書は言っています。
遺言書は、栄治のお抱え弁護士、村山権太(笹野高史)によって読み上げられます。彼は、東京にある「くらしの法律事務所」に所属していて、その法律事務所オーナーが栄治でした。で、麗子は元カノの一人として、他の元カノたちは豪華なコンドミニアムや別荘を相続する中、この東京の古びた法律事務所を相続することになります。
篠田は、「僕を犯人に仕立て上げ、弁護代理人になって欲しい」と麗子に依頼。栄治を釣りに誘い出し、そこで風邪をこじらせての病死(死亡診断書は病死判定)ということで、篠田が殺しの犯人になるという筋書きです。
因みに、犯人の特定に至る過程では、その守秘義務を厳重に課し、犯人を警察に突き出してはならないということと、軽井沢別荘での犯人選考会においては、森川製薬社長の森川金治(佐戸井けん太)、それに栄治の叔母の森川真梨子(萬田久子)の犯人承認が必要というルールのようです。つまり、犯人捜しは、そのまま森川製薬の大株主になる者の選考になっています。
ともあれ、保有株式(AZマネジメントによる資金管理)による遺産額が大きく、麗子にとっては、一攫千金のチャンス到来です。篠田を犯人に仕立て上げることでの取り分は、最終的に二人で山分けしても、ひとり百五十億円になります。軽井沢の別荘で元カノとしての相続を受けた後、更に、残りの遺産獲得に向けての奔走が始まります。

軽井沢から一旦東京に戻ろうという時、麗子は、栄治と瓜二つの兄、富治(生田斗真の二役)に出喰わします。死んだ筈の栄治が蘇ったのかと吃驚(びっくり)しているうちに終電を逃し、麗子は別荘に戻って宿泊することになり、そこで富治に話を聞きます。彼は森川社長の長男なのですが、会社を継ぐ意思は無く、大学准教授として文化人類学を教える傍ら、害獣駆除目的で銃を持ち歩く人物です。
富治は、祖母の莫大な遺産相続を拒否し、弟の栄治に全ての権利を譲っていました。もともと内向的で何を考えているのか分からない人物なのですが、彼だけは、栄治が遺言に託したメッセージを読み取っているようにも見えます。そんな富治を、当初から麗子と篠田は怪しみます。

そうこうするうち、見ず知らずの者らに遺産をバラ撒く栄治のやり方に納得がいかない森川金治社長は公序良俗違反を理由に遺言書の無効を狙い、製薬会社の顧問弁護士に、遺言書の原本を見せるよう村山弁護士に要求。で、金治が連れて来たその顧問弁護士というのが、麗子が退社した法律事務所の津々井所長。ところが、遺言書を保管していた部屋が荒らされ、遺言書は盗難にあいます。そして、煙草(たばこ)に仕込まれた毒物により、村山弁護士は殺害されます。
所轄刑事は、栄治殺害に次ぐ同一犯による連続殺人を疑っています。麗子もまた、篠田を犯人に仕立て上げようとする一方で、栄治殺しの真犯人を見付けようということになります。

麗子に、犯人解明のヒントが浮かびます。
アメリカ未開民族間に伝わる風習にポトラッチというものがあります。これは儀礼的な贈答競争であり、まず、贈答を受けた者は、人としての名誉を掛け、それ以上の贈答品で応えなければならないという風習です。繰り返される過剰な贈答により、個人の名誉や地位を守ろうという行為です。これは、考えようによっては相手を苦しめる行為になります。資金不足により過剰贈答を行えなくなった者はルール違反の汚名を着せられることになりますので、つまり、与えることが、そのまま人としての尊厳や人格を奪うことになっています。
栄治の愛犬、バッカスの主治医として別荘を相続していた堂上圭(野間口徹)獣医から、富治が生まれつき重い血液の病気を抱えていたことを知らされた麗子と篠田。どうやら、栄治は兄の富治の「救世主ベビー」なのでした。移植手術が必要な富治の命を救い上げるドナーとして栄治は誕生していました。そうなると、富治は弟からの返せない贈り物、命という最大のポトラッチを受け、苦しんでいたことになりそうです。それが高じた挙句、遂にそれが「殺意」に転換してしまったということかと麗子は推察します。そんな折り、雪道を歩いていた麗子と篠田は、何者かの車で轢き殺されそうになったりします。

栄治の愛読書、「ねじれた家」(アガサ・クリスティー著)の見返しに記された暗号文字に注目する麗子。それが駅やバス停ターミナル等の場所記号と気付き、学生時代、栄治と謎解きの知恵比べをしたことを思い出す麗子。
そんな時、遺言書が盗まれ、その効力が消えた今、「既に負け戦と諦めて、元の事務所に戻りませんか?」と津々井所長からの電話が入ります。麗子は一旦東京に戻り、一階の古書店を通らないと辿り着かない不便な雑居ビル二階にある「くらしの法律事務所」に入ります。所属していた村山弁護士が軽井沢で死んでしまったこともあり、速攻で事務所を売却するつもりでしたが、とりあえず、そこを拠点にして、引き続き栄治の暗号解読をしようと決めます。事務所売却の不動産担当者を帰します。
それから、「あいつ、置いて来ちゃった」と篠田のことを思い出し、そこから、再び、軽井沢に向かいます。別荘は堂上獣医が相続したことで篠田はお役御免になっていますから、彼を拾い上げてやらないといけません。

2話のあらすじネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は、謎の死を遂げた元彼、森川栄治(生田斗真)が託した暗号を「しのだをたのんだ」と解読。
篠田敬太郎(大泉洋)に出迎えられて軽井沢の別荘に戻った麗子は、森川家当主で森川製薬社長の金治(佐戸井けん太)、覇権争いで社長とは犬猿の仲になっている栄治の叔母(金治の妹)の真梨子(萬田久子)専務、栄治の従兄弟で新薬の開発プロジェクトを率いる専務派の拓未(要潤)課長、そして、栄治の元カノであり今は拓未の妻の雪乃(笛木優子)、拓未の妹で栄治の従兄妹にあたる紗英(関水渚)、栄治の元カノであり担当看護師の原口朝陽(森カンナ)、栄治の兄の富治(生田斗真)、獣医師の堂上圭(野間口徹)を呼び寄せます。その席上、何者かに栄治の車で轢き殺されそうになったことを告げたうえで交渉を提案。キーが入ったままになっている栄治の車、今は富治の専用車になっている車を外に持ち出せるのは、この席上の者に限られており、従って、栄治殺し、村山権太(笹野高史)弁護士殺し、そして麗子と篠田に向けられた車を使っての殺害未遂の犯人はこの中にいると断言する麗子。で、森川一族から犯人を出すのではなく、別荘管理人の篠田を犯人に仕立て上げるのが良策として、犯人が名乗り出るのを待ちます。が、犯人として名乗り出る者はいません。

そんな時、「栄治さん、いますか?」という電話を篠田が受けます。電話の主は車の解体工場主であり、どうやら車の廃棄書類に不備(もう一つ書類が必要)があり、改めて書類を提出して欲しいとのこと。篠田が解体場に駆け付け、そして麗子に連絡。麗子は浅間警察署の刑事を伴い解体場に入ります。そこにあったのが何者かが解体場に持ち込んだ栄治の車であり、そのトランクに殺害(服毒死)された村山弁護士の部屋から盗み出されていた小型金庫があります。結局、犯人は金庫を開けることが出来ず、仕方なく、車ともどもスクラップにしようと考えたものと思われます。車は廃棄されることなく、浅間警察が引き取ります。
で、回収された金庫は、一度、村山から聞かされていた生前の有能な女性弁護士(栗田知世)の弁護士番号で開きます。金庫からは、栄治の遺言書、DNA鑑定書、元カノリストが出て来ます。

浅間警察署内で金庫を開け、そこでDNA鑑定書を手にした麗子は、警察署に留置かれいた栄治の車を拝借。途中、篠田を拾って別荘に走ります。栄治の元カノを把握していて、更に、DNA鑑定書の裏側の事実に勘付いている紗英の身に危険が迫っているものと麗子は察知しています。……その時、紗英は、堂上に依頼されて、息子の亮(白髭善)と別荘内で留守番をしています。麗子と篠田が紗英を部屋で発見した時、堂上と亮は庭でキャッチボールをしています。
村山弁護士の部屋から金庫を盗み出した犯人の行動は、遺言書ではなく、DNA鑑定書、及び、元カノリストの入手目的でした。あの日の早朝、バッカスが吠えた相手は雪乃なのでした。つまり、実際に栄治の死を最初に発見したのは、時間通りにやって来た看護師の朝陽。で、朝陽は借金の面倒を見て貰っていた真梨子専務に死期が近付く栄治の監視を指示されていましたので、真梨子の息が掛かっている拓未の妻の雪乃に、栄治の死を報告。その際、拓未の開発した新薬を注射して死んだ模様と補足説明をしていました。真梨子専務は、それがそのまま世に報じられると新薬の販売が中止になるものと考え、栄治の遺体の前にあった新薬アンプルを隠蔽させて、そして、栄治の主治医を買収したうえ、病死であるという死亡診断書を書かせていました。雪乃と真梨子は、拓未が栄治殺しの犯人と思い込み、それで、それを隠そうとしていたことになります。
いずれにせよ、篠田が警察通報して彼が第一発見者ということになっていましたが、実際は、朝陽、雪乃、真梨子、そして篠田という順に栄治の死が知れていました。

新薬アンプルを故意に現場に残したのは、堂上でした。それを残すことで、朝陽、雪乃、そして真梨子がどう動くかを読んでいた堂上。それを承知で、あくまでも篠田を真犯人に仕立て上げて遺産を頂こうと企てている麗子でしたが、堂上が自ら罪を白状して、麗子の狙いは崩れ去ります。堂上は、栄治の元カノリストとDNA鑑定書を手に入れたかったのでした。
まず、元カノリストには、別れた妻の佐藤真佐美が載っています。彼女は、たった一人、相続放棄した元カノということになっており、そして、真佐美が依頼した栄治と亮とのDNA鑑定書が、堂上にとっては大問題でした。栄治と亮が親子関係であることを示す鑑定書は、村山弁護士に託されていました。それらの書類を、偶然目にした堂上は、妻と息子を奪った栄治に対して、俄かに殺意を抱きます。まず、栄治を強力な安楽死の為の薬を使って殺害後、拓未が開発した新薬を遺体の前に置きました。そして、次に村山弁護士をトリカブト系(テレぺン系アルカロイド)毒物で殺害しました。
堂上が、紗英を亮との留守番に呼んでいたのは、幼少期から栄治に思いを寄せていて、栄治のことを知り尽くしている彼女を殺害しようと企てたからなのですが、しかし、堂上は、紗英の殺害を断念しています。その理由を篠田が尋ねます。亮が父とのキャッチボールを懇願し、本当の父、栄治と同じ左利きを矯正中の息子が、右腕で投げられるようになったと喜ぶのを見て、何故か、殺意が消えていたと、堂上が返答します。

DNA鑑定書が、遺産の受取人が亮であることを明確にします。「そんな遺産を受け取ることで、それ以上のものを亮は失うことになる。僕ら兄弟のように……」と、富治が述懐します。
麗子が別荘を立ち去る際、足元に転がるボールを拾い上げて、亮に手渡します。「お金は、あんたを守ってくれる。そして、お金を守るのは法律。困ったら私に連絡しなさい。私が代理人になってあげる」と言って、幼い少年に名刺を渡します。その直後、窃盗罪(警察保管のDNA鑑定書と栄治の車を無断拝借)と公務執行妨害で浅間警察署の刑事に逮捕、拘留される麗子。富治が麗子のかつての上司(所属事務所の所長)、津々井君彦(浅野和之)に依頼して、麗子を翌日には釈放させます。

東京に戻り、古本屋の店内を通って二階への階段を上る麗子。そこにある古びた法律事務所は、栄治の元カノとして、麗子が相続した物件です。死んだ村山弁護士が所属していた法律事務所です。事務所に入ると、無断でそこに入った篠田が掃除をしています。美味しい料理を作ることを条件に、居候を許可します。栄治の最後の暗号が、「しのだをたのんだ」ということなので、そうなります。

3話のあらすじネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は、暮らしの法律事務所の雑用係として、ミステリー小説愛好家の篠田敬太郎(大泉洋)を雇い入れます。が、暮らしの法律事務所への仕事依頼は、飲酒運転処理案件、離婚調停、カラオケ騒音トラブル処理など、金にならないものばかり。そんな折り、殺人現場に遭遇した黒丑益也(望月歩)からの弁護依頼の電話。
殺害されたのは秋須坂町、進藤不動産の進藤昌夫(画大)社長。ホストクラブ戦国で武田信玄の源氏名で働いている黒丑は、三ヶ月前、借地の家の立ち退きを求められていました。で、数週間前には、「一ヶ月以内に出て行け!」と強要されていて、それで、今日になって、立ち退き交渉をと進藤の事務所を訪ね、そして、進藤の遺体を発見したとのこと。どうやら、不動産トラブルが殺人事件に発展したかのような様相を呈しています。篠田とバディを組み、進藤殺害犯を探します。

その最中、元彼だった森川栄治(生田斗真)の従姉妹、紗英(関水渚)が、暮らしの法律事務所新規開店(開業)祝いに高級黒毛和牛を手土産に訪れます。なんでも、常國建設のクルージングパーティーに株主招待された帰りとのこと。常國建設は、現在、秋須坂地区ショッピングモール建設プロジェクトを進めている大手企業であり、その建設計画地が、進藤殺害事件と放火によるボヤ騒ぎがあった場所になっています。
ともあれ、麗子は、まず、黒丑を須坂警察署から引き取ります。で、黒丑に話を聞きますと、彼の父はその筋に属する怖い人物であり、母と弟は家を出ています。で、暫く父との二人暮らしの後、父も行方不明とのこと。それでも、黒丑は家族の再生を信じ、家族が戻れる場所(家)を守るべく、その場所に留まろうとしていました。ショッピングモール建設計画による立ち退きを拒否していました。ただ、不思議なことに、黒丑家のみ借地契約書が無いことに麗子は気付きます。

麗子は常國建設に乗り込み、ショッピングモール建設計画を促進させる方法を提案します。黒丑とは敵対する相手とも手を組もうとしています。で、立ち退き反対派の集団訴訟を匂わせつつ、同地区の水道管の老朽化により、何時、水漏れが発生するかも知れない土地であることを言って、反対派住人に立ち退きを迫ろうという計画案を示します。立ち退き成立料として一軒あたり一千万円という高額報酬を約束させます。

その後、黒丑家を麗子と篠田が訪ねますと、黒丑は留守でしたが、隣人の尾形教授(おかやまはじめ)に話が聞けます。尾形の義理の父は脳梗塞で倒れ近くの施設に収容され、その看病で妻は施設近くに移り住んでいるとのこと。そして、尾形は、黒丑の母は出ていったのではなく死亡していて、また、彼に弟などいないと証言。どうやら黒丑は大嘘付きで、進藤殺しについても、怪しくなります。
ともあれ、そこで、庭に咲く白い花(ツツジ)の中で一輪だけ赤色の花があることに目を止める篠田。篠田は、花の色が変わっているその下には、遺体が埋まっているものと推察します。黒丑の立ち退き拒否は、それが発掘されるのを避ける為かとも思われます。

たびたび事務所を訪れるようになっていた紗英が、放火の現場写真に現れるグレーの服の男を見付けます。多くの画像に、グレーの服の男が散見されます。
後日、関東理科大学構内に入り、尾形教授の講義(ゲノム遺伝子組み換え)に現れる麗子、篠田、黒丑。講義終了後、麗子が「あの日、ボヤ騒ぎの現場にいませんでしたか?」と尾形に尋ねます。グレーの服の男こそ、この尾形教授なのでした。
尾形は、当日、ショッピングモール建設反対派リーダーが店主の「テイクアウト望月」に放火する進藤を目撃。そこで、尾形家だけは立ち退きを免れるよう、放火の一件を公言しないことを条件に強要。が、そこで交渉が決裂して、尾形は進藤を撲殺。土地所有者の進藤と借地契約を結んでいたのは、尾形の義理の父、藤本浩平(妻の実父)でしたので、進藤は、交渉は藤本とすると言い、義父を連れて来るよう要求されていました。しかし、それは不可能であり、それで進藤を殺害することになっていました。義父は脳梗塞後のリハビリを施設で行っているというのは嘘であり、実は、義父と妻を殺害していた尾形。つまり、もともと妻の実家だった尾形家。尾形は、殺害した義父と妻を庭に埋めていて、それで、立ち退き後に庭を掘り返され、それが露見してとしまうことを恐れていました。
尾形を麗子が問い詰めている頃、既に家宅捜査令状が出ていて、尾形家の庭が掘り起こされています。そして、二体(義父、妻)の遺骨が発見されます。義父、妻に次いで、進藤を殺害した尾形ということになります。

因みに、祖父の代に黒丑家は建てられていて、その際、契約書の類は特に交わされていませんでした。口約束だけで契約が開始され、そして、黒丑益也が産まれて一歳になった時、何故か借地料の支払い請求が無くなり、無償でその土地に住み続けていました。黒丑益也は現在、二十一歳です。
つまり、二十年間にわたり善意の所有を継続した結果、その土地建物の所有権は法的に黒丑益也のものになっています。土地建物の所有者としての立ち退きですから、借地人としての立ち退き交渉より、かなり有利に事が運びそうです。今後は、麗子の腕の見せ所になります。

その一方で、常國建設からは、ショッピングモール建設案件についての麗子の提案を無かったことにされます。
大きな報酬が見込める仕事を、以前所属していた事務所の所長、津々井君彦(浅野和之)に奪われます。

暮らしの法律事務所に麗子が戻ると、篠田の多量の蔵書が片付いています。これら本は、もともと栄治(生田斗真)から貰い受けていたものだったのですが、これを一階の古書店の「オリエント文庫」に無償で寄贈していました。

冒頭、新事務所の開設早々、前所長、村山権太(笹野高史)時代の顧客だった真美から留置場への呼び出しを受けていた麗子。真美は奈良漬けの爆食いをして車を運転し、それで飲酒運転で捕まっていましたが、篠田が真美の部屋の冷蔵庫内に奈良漬けが山のようにあるのを発見して、どうやら、真美の言っていることは本当です。真美は正式に弁護を頼みたいと言っていますが、麗子は、儲からない仕事は断るよう篠田に指示。が、真美の依頼を受け、麗子は、無罪を立証することになりそうです。

4話のあらすじネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)は、老舗企業の高齢顧問弁護士の後釜狙いという営業戦略を立てています。その一方で、篠田敬太郎(大泉洋)は、敬愛する女性ミステリー作家、秦野廉(宮田早苗)が、かつての大ヒット作(胡桃沢啓二シリーズ)の最新作(甘い殺人)として、それを十三年ぶりに発表したということでの、その発売記念記者会見のオンライン生配信を心待ちにしています。
会見が始まると、いきなり秦野が「私は、人を殺しました」と告白。秦野の言う殺人現場(コーポ高田202号室)に警官が向かうと、そこに男性の首吊り偽装死体があります。その直後、男性死体の妻、清宮加奈子が、「夫を殺した」と、高田南警察署に出頭。加奈子は秦野家の家政婦であり、生原稿段階での「甘い殺人」を読んでいたということになっていました。
ある批評家に作品上のリアリティーの無さを酷評され、それ以来、筆が進まず、長年、筆を絶っていたこともあり、それで十三年ぶりの新作への不安から、家政婦の加奈子に、その感想を求め、自宅に持ち帰って読むよう求めていた、と秦野が語ります。

で、加奈子は、読んだ小説内容通り、睡眠剤を和菓子に入れて夫を眠らせた後、地蔵背負いで首を絞めたと供述。そんな時、加奈子の娘、中学生の希(白鳥玉季)が麗子の事務所にやって来て、「母は私を庇っているだけで、本当は私が父を殺した」と言い出します。で、即刻、自首するつもりと言いますが、麗子は、夜も遅くなっていることから、「こんな遅い時間に行ったら警察は迷惑なので、警察に出掛けるのは明日にしなさい」と諭します。その帰り際、希が、「母は、小説を読んでいないが自分は読んでいる。明日、胡桃沢刑事のような人が警察署にいたら好いな。胡桃沢刑事なら、女に甘い刑事だから、私のこと見逃してくれるのにな……」と、言います。それで、麗子と篠田は、希もまた、母と同様に小説を読んでいないと確信します。胡桃沢は刑事ではなく、職業はパティシエでした。どうやら希は、胡桃沢啓二を胡桃沢刑事と誤解しており、それが読んでいない何よりの証拠になります。これで、母も娘も、小説に促されて殺人をしたという線は完全に消えます。

因みに、「甘い殺人」の発売中止を回避できれば、麗子は白河出版の顧問弁護士になれそうということになっていました。既に高齢に達している現顧問弁護士の後釜を狙っているのは麗子だけでなく、麗子の元上司、津々井君彦(浅野和之)もそれを狙って、白河出版に姿を見せています。
ともあれ、加奈子の夫は、「甘い殺人」での被害者と同じく、酷い暴力夫でした。それで、その暴力に耐え切れずに妻が夫殺しを企てるのですが、その小説内での殺害方法と全く同じ手口が用いられていました。それで、「私の小説が人殺しをしたのか?」と、秦野自身も、当初から、殺人教唆の罪に問われることを懸念している様子を見せていましたが、どうやら、そうではないことが明らかになります。

麗子の事務所を秦野が訪れます。加奈子と希は犯人ではないと確信している麗子と篠田に向かって、そうとは知らない秦野は、なおも「加奈子さんが庇っているのは、娘の希ちゃんです。犯人は希ちゃんです」と言います。
あの日、事件発生当日の夜も、娘の犯行という前提で話が進んでいました。秦野家の家政婦としての仕事を終えて帰宅した加奈子が夫の首吊り死体を発見し、即座に、秦野に連絡していました。「私が娘の身代わりに自首を……」と言う加奈子に、秦野は「分かった」と答えていました。

加奈子の家など行ったことも無く、その住所さえ知らないと言っていた秦野でしたが、麗子と篠田が、犯行時(首を絞める際)、かなりの物音がしたはずなのに、それを聞き咎める者が何故いなかったのかと疑問を挟んだ時、近隣での大工事、電車通過の騒音などがあるからだろうと秦野が答えます。秦野は、加奈子のアパート近くで大規模工事が行われていて、そして加奈子のアパートが線路際にあることを知っていたことになります。実際、秦野は加奈子の家を訪れていました。
あの日、渡した小説原稿の内容通りに、加奈子、希のどちらかが夫(父)を殺すものと、それに期待していた秦野でしたが、一向に殺しが実行されず、それにシビレを切らした秦野が、自らアパートに出向いて殺人を実行していました。そうすることで、小説内容と全く同様の殺人事件発生という大きなニュースに世間が驚き、小説の売り上げに大きく貢献すると考えていました。十三年ぶりの小説が売れない場合、それで作家生命が絶たれると考えていた秦野は、無我夢中で、そんな計画を実行していました。

亡き栄治の従姉妹、森川紗英(関水渚)、それに、ホストの黒丑益也(望月歩)らの協力があって、事の真相、殺人の真犯人が明らかになるのですが、麗子は当初から、秦野の犯行と気付いていました。秦野は真っ赤なマニキュアを爪に施しながら手袋をしていたことから、それに勘付いていました。
加奈子の夫の殺害時(地蔵背負いでの殺害時)、爪が欠けたのか、または、力を込め過ぎて爪が変色して、それで、それを隠す為のマニュキアと手袋でした。「人を殺すのって重労働なのよ」と秦野が麗子に説明します。麗子は、逮捕される前の支払いを求め、それまでの弁護士費用を秦野に請求します。「人を殺さなくても、先生の作品の素晴らしさは読者に伝わった筈ですよ」と、残念がる篠田。

「自殺に見せる地蔵背負いというのは、今では解剖で偽装と判明してしまう時代。秦野先生は時代遅れの作家。もう終わっていたのですね」と編集担当者(吉村)が麗子と篠田の前で述懐します。顧問弁護士の件で、麗子は、出版社の会長との顔合わせの段取りも進んでいます。が、篠田が横合いから、「その仕事、お断りします」とキッパリと言います。「小説家の作品に対して愛の無い出版社とは付き合えない」と補足説明します。麗子は篠田を罵倒して怒ります。篠田も「もう何も作らない。一生、腹を空かしていれは好い」と麗子を突き放します。

秦野のかつての名作、「殺しのレシピ」の大ファンだった森川栄治(生田斗真)。「大学のミステリー研究会時代に良く読んだが、今読んでも傑作だよ」と語る栄治の話を度々聞いていた篠田。そんな栄治の話を聞いて、「楽しそうだな……。僕は大学に行ってないからさ……」と、篠田は呟いていました。篠田は、大学ミス研の先輩ではないとすると、果たして何者なのでしょうか。

5話のあらすじネタバレ

「暮らしの法律事務所」の剣持麗子(綾瀬はるか)は、白河出版との顧問契約に難癖を付けた篠田敬太郎(大泉洋)を許せず二人は険悪。篠田は麗子の食事作りを放棄。そこに森川紗英(関水渚)がやって来て篠田を連れ出します。次いで、津々井君彦(浅野和之)がやって来て、麗子を投資会社(M&S)の創立25周年パーティーに誘います。

パーティー会場は、M&Sが経営するレストラン。同社は上場を控えており、会場には大企業の幹部や大物投資家たちが顔を揃えています。津々井が麗子をこの席に誘ったのは、経済に強い彼女を「山田川村・津々井法律事務所」に復帰させ、上場を機に新たな弁護士(戦略的パートナー)を探しているM&Sとの契約を獲得しようという魂胆です。
隣のテーブルには、先に出掛けていた篠田と紗英がいます。紗英が言うには、M&Sは森川家の投資顧問会社です。

スポットライトに浮かび上がったM&S代表取締役、真梨邑礼二(藤本隆宏)の挨拶が始まります。まず、大学一年時に出会いがあり、そして、一緒に会社を立ち上げた共同代表の庄司健介(髙橋洋)への感謝の言葉が述べられます。と、会場が暗転。再び照明が点いた時、最後方の席に座っていた投資家の久野文也が死んでいます。毒物注射を首に打たれた模様です。この時、パーティー会場にいた紗英は、暗転の直後に一瞬だけ光が差し込んだことを鮮明に記憶していました。そのほんの一瞬、後方ドアを開けて会場に入る人物を彼女だけが見ていました。
麗子、篠田、紗英の三人が揃って警察に足を運び、事件発生時に現場にいた者としての事情聴取を受けようという時、たまたま、久野が殺害される直前に会場に入った女、「青いカーディガン」の女と擦れ違います。紗英の記憶力が、この女が会場に入ったと断言します。麗子と篠田が「青いカーディガン」の女を尾行し、彼女が「アクアショップ・ハマノ」(熱帯魚の店)に入るのを確認。彼女は、一週間前に夫を天川で亡くしている浜野美咲(遊井亮子)という人物でした。彼女の夫は溺死体で発見され、これは事故と事件の両面で捜査中。紗英は、早くも、美咲が夫を殺した一週間後に久野を殺したものと推理を固めています。

それに前後して、M&Sが戦略パートナーを麗子を指名して、それを打診。庄司が条件面のスリ合わせをしたいということで、同社を訪れる麗子と篠田。真梨邑代表にも会い、「明日にでも本契約を交わしたい。明日、ランチにお越しください」と言われます。真梨邑代表の室内には熱帯魚水槽が置かれています。

紗英が「アクアショップ・ハマノ」に出入りする納入業者のバイトとして、美咲の周辺調査をしています。美咲の夫は、生前、相当に女癖が悪かったことが分かります。その腹いせによる殺人の線も疑われるのですが、しかし、夫が河川(天川)で溺死した時間帯、彼女は友人とお茶をしていて完璧なアリバイが成立しています。それを受け、麗子と篠田が「アクアショップ・ハマノ」を再訪。M&Sの真梨邑を知っているかと美咲に尋ねます。
美咲は真梨邑との交換殺人を実行していました。夫を真梨邑に殺させ、その時、自身は完璧なアリバイ工作をしていました。そして、共同代表の庄司殺しを美咲が実行するという手筈になっていました。が、その時、美咲は殺人対象者を取り違えることになっていました。後部ドアに一番近い椅子に座る者に毒物注射をという指示を真梨邑から受けていた美咲でしたが、その時、たまたま、庄司の座る最後方の椅子には久野が座っていました。それで、久野が殺されました。ステージ上でスポットライトを浴びて挨拶している真梨邑には完全なアリバイが成立するという仕掛けでしたが、殺人対象者が違っていました。

交換殺人で全く関係の無い人物を殺害してしまったと知った美咲は自首。真梨邑の殺人動機は、ただ「疎ましかった」というもの。庄司の力で会社は伸びていて、自分は単に神輿の上の人間と感じていた真梨邑。お客さんが見ているのは庄司だけだとも感じていた真梨邑。庄司が仕事をしている間、熱帯魚を見詰めていることしかできなかった哀しい真梨邑。

「M&Sは、どうなるのか?」と問う篠田に、「解散に決まっている。二人のコンビが売りの会社だったんだから……」と麗子。コンビの大切さに気付いた麗子が「お腹すいた」と言い、それに篠田が「はい」と応じます。この数日間、篠田との仲違いで食事を作って貰えず、そして、元上司の津々井のサンドイッチ、紗英のピザにもありつけなかった麗子は、次々と篠田の料理を平らげます。「ギョーザ、もう一枚」と言われた後も、麗子の注文に従い、チャーハン、エビチリ、マ―ボー豆腐、肉野菜炒め、ラーメンと作り続ける篠田。

そんな時、武田信玄が源氏名のホスト、黒丑益也(望月歩)が「くらしの法律事務所」にやって来て、麗子に頼まれていた資料を机に置きます。その資料(小冊子)のタイトルには、「篠田敬太郎に関する調査報告書」と記されています。そんな報告書を届けた黒丑も、麗子と一緒に、篠田の作ったラーメン、ギョーザを食べます。

6話のあらすじネタバレ

剣持麗子(綾瀬はるか)と篠田敬太郎(大泉洋)が、木下雄一郎(尾上寛之)神父の教会での密室殺人事件に挑みます。
まず、ホストクラブ戦国のナンバー2ホスト、森蘭丸(味方良介)が、武田信玄の源氏名で働く同僚、黒丑益也(望月歩)に助けを求める電話。蘭丸は、黒丑から麗子に助けて貰った刑事事件の話を聞いており、それで黒丑による弁護人仲介をと頼ります。
連絡を受け、黒丑と木下神父に合流した麗子と篠田敬太郎(大泉洋)は、蘭丸がそこから出られないでいる教会仮眠室へと駆け付けます。そこには蘭丸とともに、刺殺されたナンバー1ホスト、織田信長(土井一海)の遺体。信長は教会信者であり、家出した子供やホームレスの一時避難場所としての仮眠室を時々利用していました。彼は、木下神父から仮眠室の鍵を預かっていました。

蘭丸の話によると、仕事終わりに信長と飲み、ベロベロになった信長を仮眠室に運び込んでいたとのこと。そこで、信長と共にすっかり寝入ってしまった蘭丸が一時間ほどで目覚めた時、信長は刺殺されていました。仮眠室の窓は全て内側から閉められており、防犯カメラにも人が出入りした様子はありません。蘭丸の言うことが本当であれば、完全な密室殺人です。「俺、やってないです! 助けてください!」と蘭丸が麗子に懇願し、彼の弁護を即決。篠田は、金にならない仕事はしない主義の麗子が、その仕事をすんなり引き受けたことを訝ります。が、麗子にしてみますと、蘭丸の本名が栗花落海斗であり、不動産王「栗花落ホールディングス」社長、栗花落玲子の次男であること承知してのこと。
いずれにせよ、「何故、仮眠室を出なかったのか?」という麗子の問いに、「逃げようとしたが、ドアが開かなかった」と、頬に傷を負っている蘭丸が答えます。

ところで、木下神父というのは、十五年前はヤクザでした。詐欺と恐喝で二年の服役経験もあります。そして、七年前には、持病の発作を起こした子供を病院に車で急送中、大渋滞に巻き込まれ、それで病院到着が遅れて子供を死なせていました。で、この教会に寄付する慈善家の一人が、栗花落ホールディングス社長、栗花落玲子。

ホストクラブ戦国に出向き、柴田勝家に話を聞く麗子。店の入り口には、刺殺された信長が大きい指輪をしている写真があります。で、勝家によると、信長は自分の生命保険の受取人を上客にして、それで客を繋ぎ止めるという営業手法を用いていたのですが、その客が離れたのを機に、蘭丸を受取人に変更していました。七年前の傷害事件の際、蘭丸が加勢してくれたことに感謝していた信長は、蘭丸を弟のように可愛がっていた模様です。ところが、信長は、最近になって、その生命保険を解約した金で居酒屋を開業することに決めていました。
で、自分が貰えると思っていた生命保険金を貰えぬと分かり、蘭丸は怒っていた模様です。蘭丸はかなりの借金を抱えており、その返済の為にも、保険解約前に信長を殺害しようと企てのか、という推測が成り立ちます。

麗子は、蘭丸の頬に傷を負わせた信長の指輪を仮眠室内で発見することで、二人が争った証拠になるものと考え、篠田、黒丑、森川紗英(関水渚)を動員して仮眠室を探索。が、指輪は出て来ません。指輪は蘭丸が飲み込んでいました。
玲子社長と蘭丸を事務所に呼び、「借金の返済をしたくて、あなた(蘭丸)が信長を殺した」と断ずる麗子。「レントゲンの予約を入れてあるので、病院へ行きましょう」と篠田。レントゲン写真には、飲み込んだ指輪が写し出されるはずです。「借金返済の金目的じゃない。俺のことを弟と言ってくれて、その証が保険金の受取人だったのに、それを解約しようとしていることを知り悔しかった」と蘭丸。「社長、どうなさいますか?」と麗子が問い、礼子が「全て警察に伝えてください」と返答。麗子は、蘭丸が嘘を言っていたことを理由に、その時点で、弁護人を降ります。

蘭丸が逮捕され、その弁護人になった津々井君彦(浅野和之)が麗子の「くらしの法律事務所」にやって来ます。仮眠室のドアが内側から開かなかったことに不審を抱く津々井は、麗子にその謎を聞きます。「くらしの探偵社さんなら、何か御存知じゃありませんか?」と問います。
教会に向かった麗子が、木下神父と対峙します。仮眠室のドアが開かないように細工したのは木下神父でした。七年前の信長と蘭丸の傷害事件は、道路の真ん中に車を止めての、チンピラ同志の殴り合いでした。そして、それが原因で大渋滞が発生。木下神父の子供の病院到着が遅れ、死亡していました。そんな我が子の死の原因を、木下神父は信長の告白で知りました。居酒屋開業で独立するのを目前に信長が懺悔室に入り、七年前、「後輩の蘭丸と一緒になってチンピラをボコボコにした」と告白していました。

当時の事情を知った木下神父は、信長との信頼関係を疑い「俺、信長さんを殺してやりたいです」と言って来た蘭丸に対し、「怒りの発散は罪ではない」とアドバイス。木下神父は蘭丸に殺害計画を授け、自らは窓から侵入して仮眠室のドアが開かないよう細工。しかし、「蘭丸が信長を殺したという確かな証拠はありません」と、麗子。「それでも、真実しか語れないこの教会の中で、私の言ったことは本当ですか?」と問う麗子に、「全て本当です」と木下神父。
信長の懺悔(告白)で、我が子が死んだ間接的理由を知った木下神父は驚きと怒りで体が震えました。それで、神にその裁きを委ねることにしました。信長と蘭丸を密室に閉じ込め、その推移を見守ることにしました。蘭丸の殺意がどうなるのか、それを神の裁きに任せようと考えた木下神父。が、麗子は、「手を下したのは神ではなく、蘭丸と神父です」と断定。「人に裁きを下せるのは神でも神父でもなく、法律」と告げます。

「嘘を付いたら勝負に勝てないよ」と森川栄治(生田斗真)に言われていた篠田。その言葉は、学生時代の麗子が栄治に伝えていた言葉です。何かあったら弁護を頼むと言った栄治に嘘を禁じ、そのように麗子は言っていました。

教会の懺悔室に篠田を誘導した麗子が、「篠田という男は確かにミステリー研究会のOBにいた。しかし、アンタとは全くの別人で、その上、既に彼は死亡している。アンタ、いったい何者なの?」と問います。麗子の手下の黒丑ホスト探偵が麗子の命に従い、篠田の身辺調査を完了。先日(前話の最後)、「篠田敬太郎に関する調査報告書」を麗子の机の上に届けていました。

7話のあらすじネタバレ

『元彼の遺言状』7話のあらすじネタバレは、2022年5月23日(月)21:00の放送後こちらに追加します。今しばらくお待ちくださいませ。