ドラマル

2020年12月15日

『黒革の手帖~拐帯行~』原作ネタバレ!2021年スペシャルのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』のあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

武井咲さん主演のドラマ『黒革の手帖~拐帯行~』を200%楽しむために、キャスト、視聴率をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『黒革の手帖~拐帯行~』全話ネタバレ完了済み(2021年1月8日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、ドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』のネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「TELASA」で過去の放送をご覧になれます。また「TELASA」では、『黒革の手帖』の過去シリーズも配信されています。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『黒革の手帖~拐帯行~』の基本情報

概要(見どころ)

『黒革の手帖~拐帯行~』は、松本清張の短編小説『拐帯行』を原作とする社会派ミステリードラマです。

3年前、横領と恐喝の容疑で逮捕された最強悪女の主人公・原口元子(武井咲)が、刑期を終え、戦いの舞台を金沢に移し、再び頂点を目指し這い上がっていく姿を描いた物語です。

主演の武井咲さんにとって、記念すべきドラマ復帰作!
「原口元子以外での復帰は考えられなかった」と、今作への思い入れを語る武井咲さんが、再びどんな演技を見せてくれるのか、注目が集まっています。

キャスト一覧

  • 原口元子:武井咲
    稀代の悪女、刑期を終え高級クラブ『アルテローズ』でホステスとして働き始める
  • 神代周吾:渡部篤郎
    総売上1千億円を誇る神代グループCEO
  • 板橋レイナ:安達祐実
    金沢の高級クラブ『アルテローズ』のママ
  • 森村隆志:毎熊克哉
    金沢で派遣社員として働く男
  • 佐藤良樹:風間杜夫
    元子と旅先の旅館で出会う男性
  • 山田波子:仲里依紗
    銀座時代の元子のライバル
  • 中岡市子:高畑淳子
    『楢林クリニック』の看護師長
  • 橋田常雄:高嶋政伸
    『上星ゼミナール』の理事長

スタッフ一覧

  • 原作:拐帯行
    作者:松本清張
    出版社:新潮社
    雑誌・レーベル:新潮文庫『黒地の絵 傑作短編集〔二〕』所収
  • 監 督:片山修
  • 脚本:浅野妙子
  • 音楽:ワンミュージック
  • 主題歌
    曲名:聖域
    歌手:福山雅治
    レーベル:アミューズ/ユニバーサルJ
  • エグゼクティブプロデューサー:内山聖子
  • プロデューサー:中川慎子、菊池誠、岡美鶴
  • 制作協力:アズバーズ
  • 制作著作:テレビ朝日

視聴率

『黒革の手帖~拐帯行~』の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
SPドラマ1月7日10.8%

ドラマ『黒革の手帖~拐帯行~』の結末ネタバレ(予想)

松本清張原作の「拐帯行」が、3年前に武井咲が史上最年少で原口元子を演じ話題となった「黒革の手帖」の続編として描かれます。
武井咲が「原口元子という役以外での復帰は考えられなかった」と語るほど強い気持ちで挑む最強悪女の復活に注目が集まっています。

連続ドラマでは、銀行から横領した1億8000万円と借名口座のリストを記した「黒革の手帖」を使い銀座でのし上がろうとするも、ラストで警察に連行された元子。
その3年後、刑期を終えて出所したところから物語は始まります。

元子は黒革の手帖に関わるある人物からの紹介で総売上1千億円を誇る神代グループCEO・神代周吾(渡部篤郎)を紹介され、金沢の高級クラブ「アルテローズ」でホステスとして働き始めます。妖艶な美しさと持ち前の才能ですぐに頭角を現した元子ですが、それまでママを務めていた板橋レイナ(安達祐実)からは怒りをかってしまうことに。
その頃、父親を自殺に追い込んだ神代への復讐心に燃える森村隆志(毎熊克哉)と元子が出会い、2人の運命は大きく動き出すのです。

店を離れる事になった元子と森村は、ある旅館で、妻と旅行に来ていた佐藤良樹(風間杜夫)と出会うのですが、佐藤にとってもまたこの出会いが人生を揺るがすことになります。

原作では、会社のお金を横領した森村が、恋人と心中するつもりで死ぬ前に贅沢をしようと向かった旅館で、夫婦で旅行に来ていた佐藤に出会います。
そして、佐藤夫婦を見て、生きる希望を持った森村は、東京に戻って自首したのですが、裕福に見えた佐藤も会社のお金を横領した犯人であり、妻と思っていたのは愛人だったと知ることになります。森村と恋人に未来への希望を与えてくれた佐藤ら2人は、部屋で薬を飲んで心中自殺したという結末でした。

ドラマスペシャル版では、森村とともに旅行するのは元子なので、どんな機転を利かせた行動で森村を導いていくのか楽しみです。
旅先で出会う佐藤に影響を受けて、森村は罪を償ってやり直すことを決め、佐藤は恋人と心中自殺するという原作通りの展開ではないでしょうか。
しかし、最強悪女の元子がここでおとなしく改心するとも思えないので…、
森村が横領したお金で、また銀座に自分のお店をオープンさせて返り咲くラストになると予想します。

『黒革の手帖~拐帯行~ 』のあらすじ

2021年1月7日からテレビ朝日系にて放送開始された武井咲さん主演のスペシャルドラマ『黒革の手帖~拐帯行~』のあらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

ドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』ネタバレ

金沢に降り立つ元子

東林銀行世田谷北支店の派遣行員だった原口元子(武井咲)は、横領した1億8千万円を元手に銀座にクラブ『カルネ(CARNET)』をオープン、そして瞬く間に銀座最高峰のクラブ『ルダン』を手に入れるまでにのし上がります。
元子に強請られたあげく、脱税が明るみになり全てを失った『楢林クリニック』院長・楢林謙治(奥田瑛二)、そして、その愛人で元子に恨みを抱く看護師長・中岡市子(高畑淳子)が、元子が横領した証拠が記される『黒革の手帖』を元子の自宅マンションから盗み出すと、その足で警察へ駆け込み、元子は横領の罪で逮捕されたのでした。

あれから3年、刑期を終え出所した元子は、東京都内の大型スーパーでアルバイトとして勤めていました。
ところが、勤務中に駐車場で市子と遭遇、楢林とともに病院を再建させ勝ち誇る市子は元子に悪態をつき、この時、誰も知らないところで出直そうと決めた元子は、ある夏の日、金沢の地に降り立つのでした。

森村との出会い

病気の母・光代を抱える森村隆志(毎熊克哉)は勤務する金沢のとある会社で派遣切りに遭い、その夜、別の社員のIDでログインすると顧客データをUSBメモリーにコピーし盗み出します。

翌日、とある雑居ビルの踊り場で、森村は顧客データを売り渡し、その帰りにハローワークに来ていた元子とぶつかり、路上に十数枚の1万円札を撒き散らしてしまいます。
慌てて落ちた1万円札を拾う森村の姿を見て、元子は過去の自身の姿が重なるのでした。

橋田と再会

ある日、ITベンチャー『神代ソリューションズ』の社長室で、予備校『上星ゼミナール』理事長・橋田常雄(高嶋政伸)は、創始者兼CEO・神代周吾(渡部篤郎)と面会。
神代は出身地である金沢に有名医大を誘致し、医療とITを融合したITスマートシティーを計画、橋田は誘致に絡む汚れ仕事を引き受けていました。
社長室を後にした橋田は、1階のエントランスで清掃員として働く元子に気づき、声をかけるのでした。

その夜、貸し切ったとあるバーのカウンターで、橋田は元子とふたりきりで呑み、逮捕時に脱税を明かさずにいた礼に、元子に仕事を紹介します。
嫌らしい笑いを浮かべる橋田を毛嫌いする元子でしたが、蛇の道は蛇、話を受けることにしました。

モモ子ママ誕生

翌日、営業前のクラブ『アルテローズ(ARTEROSE)』に出向いた元子は、神代に出会います。
神代はIT企業を経営する傍ら、クラブも経営していました。
元子が横領した金を元手に銀座でクラブを経営し、悪事を働く金持ちの客を強請っていたことを、神代は既に知っていました。
開き直り「勉強させて頂きました」と言う元子を神代は気に入り、この日の夜から元子はホステスとしてアルテローズでモモ子と名を変え働くことになったのでした。

一方、井上病院に入院する光代を見舞う森村は、父の後を継ぎ店は順調だと光代を安心させましたが、『純喫茶森村』のシャッターは閉まり、その土地は神代が計画する『スマートシティーKANAZAWA』の開発予定地になっていました。

そして、アルテローズ営業前、ホステスの売上が発表され、元子はママ・板橋レイナ(安達祐実)を2週間で抜き、今月の売上1位になります。
神代は元子をママにし、来週予定する5周年記念パーティーを仕切らせることにします。
怒り心頭のレイナに、神代はチーママを言い渡すのでした。

その夜、常連客・水田は東京からの大事な客・本木を接待、レイナは留美とありさを接客につけようとしましたが、水田は元子を希望します。
別のテーブルで接客中の元子を見た本木は、銀座のクラブで見た気がしました。
本木が思わず呟くのを聞き、レイナは更衣室の元子のロッカーから健康保険証を取り出し、元子の本名をスマホで検索、横領で逮捕された記事を見つけるとほくそ笑むのでした。

波子現る

アルテローズ5周年記念パーティー当日、パーティーの準備をする店に元子は和服姿で現れ、銀座の威厳あるママのような立ち振る舞いに、レイナを始めホステスたちは目を奪われます。
パーティーには神代も姿を見せ、元子が水田の接客をする中、レイナが新規客として銀座のクラブのママ・山田波子(仲里依紗)を元子に紹介します。
驚く元子をよそに、波子は、横領や強請り、そして服役していたことを大声で暴露、店内は静まり返りました。

脱税するような悪党から金を巻き上げた痛快さと波乱万丈な人生に興味を覚えた水田は、元子に詳細をせがみ、レイナと波子の思惑とは裏腹に店内は盛り上がりを見せます。
激怒した波子は店内の祝いのスタンド花を倒し、店を後にします。

パーティーも終わり、水田ら来店客を店の外まで見送り、元子を神代が労う中、森村が神代の名を呼ぶのでした。

森村のささやかな復讐

店に通された森村は、神代に封筒を渡し店と土地の返還を要求、しかし神代は意に介さず、安く出た事故物件を買っただけだと言い放ちます。
純喫茶森村は、ネットで食中毒が出たと悪評を立てられ、追い詰められた森村の父親は自殺しました。
神代の仕業でしたが、当然、認めるわけもなく、執拗に食い下がる森村を神代は突き飛ばします。
倒れた森村は立ち上がるのを止め、もう長くはない光代を看取るまでと土下座し懇願、そんな森村に、神代は数枚の1万円札を森村の頭に落とし見舞金と言うのでした。
一部始終を陰から見ていた元子が神代のもとに歩み寄ると、上に立ちたいとは望まず神代の下に居るよう、釘を刺されるのでした。

翌日、営業前の店に来た元子は、元子がママをする件で揉めるレイナと神代を陰から見ていました。
元子のもとでは働けないと捲し立てるレイナを、神代は解雇します。
その夜、おでん屋の屋台で呑んだくれるレイナの隣に元子が座ります。
そして、取材費と称して、金の入った封筒を渡すのでした。

そんな中、光代が亡くなり、病院に駆けつけた森村は入院費と治療費を請求されます。
病院からの帰りハローワークに立ち寄った森村は、神代ソリューションズの経理部の契約社員の職を見つけ、勤めることにしました。
神代に復讐を誓う森村は、翌日、経理部部長・中山一伸のパスワードを盗み見し、顧客データをUSBメモリーにコピーし盗み出します。
そして、その夜、とある雑居ビルの踊り場で顧客データを売り渡したのでした。

森村はその足でアルテローズに行き、高級シャンパン『シャトー・エクラン』を浴びるように飲みます。
接客についた元子は、何も話しませんでした。
足元が覚束ない森村を元子が入口近くまで送ると、清算しようと出した封筒の現金を転びかけた森村が床に撒き散らし、1万円札を拾う姿を見て森村と初めて出会った日のことを元子は思い出します。
そして、元子に問われるがまま、森村は現金の出どころを明かします。
「どうせやるなら、もっと痛めつけてやらないと」
復讐のため顧客データを売ったことを知った元子は、そうけしかけるのでした。

地面師詐欺

次の日の夜、中山が退社し、経理部で1人になった森村は、中山のIDとパスワードを使い中山のパソコンからログイン、『【重要】秘』という名のファイルを開き、神代の妻・真寿美(横山めぐみ)の会社宛に振り込まれている明細を見つけます。

ある日、森原不動産の村田に扮した森村と、ロンドンから帰国したオーナーに扮した元子が、神代の愛人で秘書・桜沢美香(中村ゆりか)と弁護士・堀江を、手入れが行き届いた廃業中の旅館に案内します。
レイナから聞き出し美香をマークしていた元子は、飲食店を開業しようとする美香がこの旅館を欲しがっていることを知っていました。
庭を案内する元子は、子供のころ木に登り心配する父親が下で手を広げて待っていたというエピソードを美香たちに聞かせる一方、自身の本当の過去を思い出していました。
自宅アパートまで借金の取り立てに来た男たちに土下座をする父親を、陰から見ていた幼い元子は、父親に叱られていました。

一方、神代は娘・真凛のピアノ発表会を真寿美と観覧していました。
そんな中、スマホに着信があり、神代は席を外しホールの外に出ます。
美香からの電話で、旅館の売値は3億円、不動産契約を急いでいました。
帰宅した神代は邪魔しないよう念を押し、仕事と言って2階の書斎へ行きます。
そんな神代を、真寿美は訝しげに見ていました。
神代が書斎の壁から大きな絵画を下ろすと、その裏には帯封のされた札束がぎっしり詰まっていました。

不動産契約当日、旅館の一室で司法書士・真鍋の立ち合いのもと契約が進み、元子は本人確認の身分証に写真のない保険証を提示、躊躇する真鍋でしたが部屋に飾られた従業員と写る元子の写真を見て納得、元子と森村は、まんまと3億円を騙し取ったのでした。

翌日、業者とリフォームの現地調査に来た美香と堀江が、玄関の鍵を開け館内に入ろうとすると防犯ブザーが鳴り響きます。
駆けつけた管理人の話から、不審に思った堀江が恵利香の写真を確認しに契約した日の部屋に駆け込むと写真はありませんでした。
管理人のスマホに送られた恵利香本人の写真を見て、堀江は地面師詐欺に遭ったことに気づくのでした。

その頃、真寿美は神代の書斎に入り、絵画を見ていました。

激怒する美香は狙い撃ちされたかのようで、神代ソリューションズの社長室で神代に当たり散らし、自身に恨まれる覚えはなく、他にも女が居ると睨んだ美香は神代を追求、レイナにそんな度量はなく、神代は元子のことを思い出します。
そんな中、秘書・田川治の止めるのも聞かず真寿美が社長室に乗り込み、美香と真寿美から女のことを追及され、神代はとぼけるのでした。

逃避行

スーツケースに荷物をまとめ、元子はアルテーローズで化粧を直していました。
そんな元子のスマホに着信があり、神代からの電話に出ます。
警察に訴え出ると言う神代に、元子はバッグから黒革の手帖を取り出し、神代ソリューションズからトンネル会社に振り込まれた金額を日付と社名とともに読み上げます。
電話を終えた神代は、悔し紛れにガラスの置物を社長室の壁に投げつけるのでした。

入口のドアが閉まる音に気づき元子が立ち上がると、橋田が立っていました。
神代から聞き元子が3億円を騙し取ったことを知っていた橋田は、スーツケースに目をつけると元子が止めるのも聞かずスーツケースを開け、札束を懐にしまいます。
取り返そうとする元子を橋田が突き飛ばし、3年前から元子に気のある橋田は襲いかかり、窮地の元子を森村が橋田の後頭部を鈍器で殴り救います。
倒れた橋田を放置し、元子と森村はふたりで逃げ出すのでした。

その夜、埠頭に車を停め、元子と森村は真っ暗な海を眺めていました。
森村は橋田が死ねば殺人、元子も過去に橋田と金銭トラブルがあり共犯は免れないと覚悟していました。
そんな元子が海に沈む夕日が見たいと言い、森村は車を走らせるのでした。

翌朝、元子と森村が砂浜を歩いていると、手を繋ぎ仲睦まじく散歩する老夫婦・佐藤良樹(風間杜夫)・逸美(岡まゆみ)を見かけます。
そして、元子と森村は老舗の高級旅館に泊まることにしました。
元子も森村も高級旅館に泊まるのは初めてでした。

大浴場から戻った浴衣姿の森村が、ドアの間に挟まれた新聞を手に取り部屋に入り、新聞を広げると橋田殺害の記事が目に留まります。
浴衣姿の元子が部屋に戻ると森村の姿はなく、元子はテーブルに広げられた新聞の記事に気づき、森村を捜しに出ます。
必死に捜す元子は、旅館の裏手にある崖を見下ろす見晴台の上に立つ森村を見つけました。
1歩踏み出そうとする森村を元子が説得していると、砂浜で見かけた佐藤夫妻が現れ海を背に自撮り棒を使い夫婦で写真を撮ろうとしていました。
ところが、上手くいかず、元子が声をかけ写真を撮ります。
すると、夕食に誘われ、元子と森村は佐藤の部屋で夫妻と一緒に夕食を摂ります。
佐藤は父親の代から続く町工場を営み何度か倒産の危機に見舞われましたが、死ぬ気になって働き凌いできました。
息子・健司は医大に進学、そんな話を佐藤がした時、元子は逸美の表情が一瞬曇ったことに気づきました。
夕食を終えた元子と森村は部屋に戻り、その夜、ベッドをともにするのでした。

翌朝、大浴場に向う途中、森村は従業員に話を聞く刑事に気づき、慌てて部屋に引き返します。
元子と森村は部屋を出て逃げ出し、崖を見下ろす見晴台に辿り着きます。
欄干に足をかけ飛び降りようとする森村は、振り返り元子に手を差し出します。
しかし、元子はその手を取りませんでした。
借金苦で自殺した父親の顔を見た元子は、父親のように金には負けないと決めていたのです。
そして、元子が手を差し出し、森村はその手を取り固く握りしめるのでした。
旅館に戻ったふたりが手を握りしめたまま刑事のもとへ向うと、仲居に声をかけられ佐藤夫妻が殺人で逮捕されたことを知ります。
連行される逸美が元子と森村に気づくと、逸美は深々と頭を下げるのでした。

橋田を殺害したのは佐藤

警察署の取調室で、佐藤は全てを自供します。
3年前、医大を目指す健司のため橋田に裏口入学を斡旋してもらった佐藤でしたが、同姓同名の受験生と取り違えられ、健司は不合格になりました。
斡旋料として橋田に支払った800万円は戻らず、ショックを受けた健司は引きこもりになり暴力を振るうようになりました。
橋田と刺し違えようと決意した佐藤は、橋田をつけ狙いアルテローズから出て来たところを近くにあった空き瓶で後頭部を殴り殺害しました。

帰宅した佐藤は逸美に打ち明け、ふたりで逃亡、死ぬつもりでいました。
しかし、元子と森村を明るい未来がある若い夫婦と勘違い、ふたりを見た佐藤と逸美は生き直そうと決意したのでした。

元子が銀座にクラブをオープン

数日後、金沢の不動産店で、森村は喫茶店が開業できる10坪ほどの物件を探していました。

一方、東京都内の教会に橋田の遺影と棺があり、喪服姿の元子が花を1輪供えます。
そこへ、神代が現れ皮肉交じりに元子に声をかけます。
元子は去り際に銀座に店をオープン予定であることを告げると、神代に出資しないか持ちかけ、驚いた神代は教会を後にする元子の後ろ姿を見届けながら高笑いするのでした。