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ドラマ『キワドい2人-K2-』原作小説の結末ネタバレ!秋絵は黒木の嘘を見抜いている?

山田涼介さん主演の連続ドラマ『キワドい2人-K2-』の原作小説のあらすじを、ネタバレを含めて結末までわかりやすく紹介しています。

ドラマ版もほぼ同様の展開になると予想されますので、ネタバレしたくない方は、ドラマ版『キワドい2人-K2-』の放送後にご覧ください。

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ネタバレ注意

当記事には、『キワドい2人-K2-』の原作小説のネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」をご覧ください。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『キワドい2人-K2-』の原作小説ネタバレ

原作「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」(著者、横関大/講談社文庫)は、一話完結ストーリーが時系列をややズラして全八話です。
第一話「勲章」、第二話「失態」、第三話「幽霊」、第四話「力走」、第五話「遺言」、第六話「祝儀」、第七話「因縁」、第八話「決別」。これが、二話毎に区切られ、どうやら、そのまま「起承転結」を形成しています。
単行本化にあたり、「小説現代」の掲載分(2013年3月号~2014年9月号)に、第五話と第八話が新たに書き下ろされ、そういう形に整えられたのかも知れません。

【起部】第一話「勲章」&第二話「失態」

優等生刑事の神崎隆一(山田涼介)が池袋署に配属されて、半年から一年半の出来事が原作(第一話)冒頭です。
何かと不祥事を繰り返す破天荒刑事の黒木賢司(田中圭)は、バディを組む神崎と警察学校同期であり、偽装、仕掛け、罠が得意です。
そんな黒木に挑戦するかのような猿芝居をうったホストクラブ経営者、池田。この男が、金庫を盗まれたという「狂言強盗」を仕組んだ後に殺害されます。盗難犯役の元クラブ従業員で、社長の池田とは同郷という間柄だった芳村の裏切り殺人でした。

この事件でも一働きした黒木の情報屋、諸星が福岡の実家に帰ります。危険な情報屋を卒業します。10年ほど東京にいて、彼には、それほど良い思い出はありません。ただ、黒木の情報屋として働いたことが、諸星にとっての唯一の勲章になりました。その筋の人たちから、何度も裏社会に引き込まれそうになりましたが、黒木の為に働いているというプライドが悪の道に逸れそうになるのを抑えていました。
黒木が餞別として、実家で作っている名物煎餅と、年代物のシルバー腕時計を諸星にプレゼントします。

そして第二話が、「自作自演」の被害者偽装話です。
池袋警察署の柔道部エース川浪が、署別対抗の柔道大会を目前に、一般市民を相手に背負い投げをするという暴行事件が発生します。が、暴行されたヤマダと名乗る被害者は、脳波、骨に異常無しと分かったところで、搬送先病院から姿を消します。
その後、背負い投げ動画がネット流出。「犯人は池袋署の警察官らしい」とのコメントも付いています。が、黒木は投げられる側が完全に受け身姿勢を取っているのを見逃しません。

これは自分を窃盗罪で逮捕した川浪警官を罪に陥れる為の「自作自演暴行」なのでした。
投げられているのが、高校まで柔道をやっていた土橋という男で、この土橋は、つい最近、窃盗(初犯で執行猶予)で川浪に捕まった時、見事に柔道技で川浪に投げられたことに屈辱を感じていました。それで、何時か仕返しの悪戯を仕掛けようと狙っていました。そんな折り、相当な酩酊状態の川浪を発見した土橋は、この時とばかり、高校時代の柔道部同級生を池袋に呼び出し、自分を背負い投げで投げさせました。投げたのが川浪であるかのようなコメントも付けてサイトに流しました。

川浪が正気を無くすほどに酒を飲んだのは、大学柔道部先輩に誘われたからでした。意識不明になるまで酒を飲まされて、その後、土橋に暴行偽装の罠を仕掛けられた川浪を、黒木が救います。
警察署対抗柔道大会で当たった時はよろしくという意味で、大学の先輩は池袋署のエース、川浪に酒を振舞っていたのでした。
黒木は、川浪に大会では「死んでも勝て」と命じます。黒木は狡賢い罠を仕掛けるのを得意としているだけに、人の仕掛けを見抜きます。

【承部】第三話「幽霊」&第四話「力走」

この二話では、大学陸上部で長距離専門だった富田光晴が登場。黒木のマッチポンプのような悪巧みや、仕掛けた罠の数々が語られます。
まず、引っ越し先の部屋に幽霊が出ると黒木が騒ぎ出します。勿論、これは全てを見抜いていた黒木の狂言です。その幽霊の声はポータブル再声機の音に過ぎません。ただし、新宿大手百貨店婦人服売り場勤務の前住居者が、この部屋で首吊り自殺したとされているのは間違いないようです。この自殺女性は、不動産斡旋会社の平野が交際していた山本理恵です。物件紹介の際、一目惚れしてデートして以来、付き合いが継続していました。

この幽霊騒動のことの真相は、平野の手違いで黒木に借すことになってしまった部屋の奪回でした。1年前に亡くなった山本理恵は自殺ではなく、実は、平野が自殺に見せかけて殺害していました。だからこそ、他殺の痕跡が部屋に未だ残っている可能性を感じ、平野は部屋を取り戻そうとしていました。空き家状態にしてから、もう一度痕跡の有無を確認する積りでした。それで幽霊騒ぎを仕掛け、黒木が部屋を出て行くことに期待しました。

そもそも、山本理恵の職場の同僚の有村結衣が引っ越しを考え、それを理恵に相談したのが始まりになりました。理恵は結衣を不動産屋の平野に引き合わせ、その折り、平野は理恵から結衣に気持ちを乗り換えます。
平野は、結衣にマンションを斡旋後、彼女との付き合いを開始します。で、結衣との交際を理恵に告げていた平野。理恵は、それを聞いて自殺したのだろうと推測してみせる平野。

が、黒木はトイレの棚の裏で理恵のメモリーカードを発見します。理恵は、「恋人の平野さんに殺されるかも知れない。助けて!」というメールを結衣に送信していました。送信時刻は、自殺遂行とされた時間の直前でした。
このメール文面が動かぬ証拠となり、平野と結衣は理恵殺しで逮捕されます。

神崎は、上司の娘で通信機器メーカーでOLをしている水島百合子とデートです。彼女は同じ大学の同窓生です。黒木が神崎の背中を押し、そういう段取りになりました。

第四話「力走」にも、第三話に引き続き大学時代に陸上部だった富田光晴が登場。
警察学校時代、富田の机に白い「菊一輪」のイタズラが仕掛けられ、その犯人探し。実は、「菊一輪」は黒木の仕掛けなのでした。
仏式の葬儀で線香を供える際に、小額の金を包みます。「菊一輪」とは、お供のごく軽少の金を包む時に用いられる言葉でもあります。この死者を連想する「菊一輪」の仕掛けにより、富田が警察学校を辞めると言い出していたのを回避させます。
更には、警察学校の慣例行事だった体育祭に代わってマラソン大会が挙行されることになり、得意分野をやることになった富田は大活躍。富田が鮮やかに復活します。

【転部】第五話「遺言」&第六話「祝儀」

今から二年前、神崎が池袋署に配属された「初日」の事件が語られます。
神崎が池袋に初出勤した日、黒木は女子大生のキャバクラ嬢、綾乃とともに拉致監禁されます。そのことが明らかになるまで、黒木は無断欠勤扱いになります。因みに、綾乃の父は茨城の建設会社社長であり、この誘拐は身代金目的です。
犯人は、池袋で飲食店経営している園田兄弟。綾乃と同じ茨城出身ということで、綾乃を指名することが多かった兄弟です。黒木が下着の中に隠し持っていた携帯で神崎に電話を入れ、それで事件は解決します。

第六話「祝儀」は、結婚式が近い神崎の話。
とあるカウンターバーで、5件の強盗傷害事件容疑者を神崎が確保。2件が管内事案で、この事件は神崎が担当です。この容疑者を黒木の策略により逮捕できました。黒木はその手柄を神崎に譲ります。
結婚を控えた刑事に手柄を立てさせるのは警察の昔からの慣習です。結婚式のスピーチで新郎の手柄話を紹介し盛り上げようというのが狙いです。

【結部】第七話「因縁」&第八話「決別」

最後の二話は、住所不定無職の井原昭二による二つの立籠り事件の話。
先行事件は、22年前の上野署管内での出来事。この事件は、神崎の父、隆造が担当していました。で、こちらは井原の実の娘、秋絵と黒木賢司少年との出会い話になります。
そして、時を経て、神崎が池袋署配属から十年が経過。再び、井原が今度は池袋署管内で立籠り事件を起こします。今度は、池袋「野本クリニック」での立籠りです。その現場に入ったのが、神崎刑事とかつての賢司少年の黒木刑事。井原は22年前、上野署管内の事件で神崎の父、隆造によって逮捕され、覚醒剤使用容疑も加わり懲役15年の刑を喰らっていました。で、7年前に出所していました。

今回の立籠り犯、井原の要求は5百万円と逃走車両です。羽田からフィリピンに渡って暮らすということでの5百万円要求です。また、運転手として神崎の父、隆造を指名します。が、ポリープ手術で動けない父に代わり、息子の神崎隆一が運転手役に名乗りを上げます。

神崎が車で現場前に向かい、そして、自分が人質なのだということで、自らの手をハンドルに手錠で拘束。それで人質女性の解放を求めます。人質女性の安全を確認した黒木は、神崎が車を発進させた瞬間、車内に突入します。後部シートで井原と黒木の格闘が始まります。神崎は車を街路樹に激突させ、井原を確保します。

原作最終話。東京世田谷の千歳台が神崎の実家です。そこには、胃のポリープ手術をしたばかりの父、神崎隆造と母がいます。
今から22年前の子連れ立籠り事件は、麻薬を買う金欲しさの強盗事件からの発展でした。井原昭二は、10歳の娘、秋絵を連れて犯行に及んでいました。母は、秋絵を生んだ直後に他界しています。

この立籠り事件時、現場にいたのが黒木少年でした。少年は現場にいた少女が犯人の娘と知らず、それで少女を連れてトイレに隠れます。そして、犯人の娘と知って驚きはしますが、それでも犯人に発見されると、娘の秋絵に代わって人質になった黒木少年。そんな黒木少年を逃がそうとして、父親に階段から突き落とされた秋絵は、聴覚障害を負うことになりました。

それから22年後。週刊「エブリウィーク」の前川記者が、ラーメン店で働く秋絵をスマホ盗撮しているのを見て、黒木は彼に殴りかかります。盗撮スマホを破壊します。で、黒木は警察に辞表を提出。

秋絵の携帯には「神崎隆一」名義のメールが残っていて、黒木が神崎の名前を使って秋絵に接近していたことが明白になります。
3年前、何時ものように秋絵を遠くから見守っている時、不意に秋絵のバッグを奪う男が出現。黒木は男を取り抑え、咄嗟に秋絵に向かって自分のことを神崎刑事と名乗っていました。何故か、22年前の黒木少年なのだとは言えませんでした。

ところで、黒木が警察官を志した理由は二つあって、その一つ目が、井原昭二を逮捕し、自分を救出してくれた刑事、神崎隆造に恩を返したいからでした。こちらは、警視庁警務部の丸藤監察官の求めに応じて、神崎が自分のこれまでの不祥事の数々を纏めて報告することで、本庁栄転が約束されているのを知った黒木は、それで、息子の栄転をもって、父、隆造への恩義を返せるものと勝手に解釈していました。神崎がいつも通りに冷静に報告書を書きさえすれば、それで栄転が約束されて、全てOKと考えていました。だから、神崎が何の気兼ねも無く報告書が書けるよう、既に辞表も提出しています。
黒木が不祥事を起こしたタイミングで警視庁警務部の丸藤が池袋署にやって来ていました。黒木巡査長の処遇を一任されている丸藤監察官。この丸藤監察官には、これまでの黒木の素行についても調べ上げ、その報告を求められていた神崎。本庁としては、不祥事を繰り返す黒木の処分成立を促す神崎の報告書の提出が、そのまま神崎の栄転という御褒美になります。

そして、二つ目の理由が、父親(井原昭二)が二度と娘の秋絵を傷付けないよう見張るのに警官という職が適していると思ったからです。法の番人になって、陰ながら秋絵を見守りたいと思ったからです。こちらも、父親の井原は、再びの立籠り事件で終身刑になる見込みですので、これで、秋絵を傷付ける存在はいなくなっています。で、黒木には刑事(警官)でいる理由が無くなっています。

が、黒木は勘違いしています。秋絵は、昔(22年前)の立籠り事件時の少年が自分(黒木)であることを知らないものと思っています。そのことは、神崎の名前を使うことで隠し通せていると確信しています。しかし、秋絵は神崎と名乗っているのが、かつての黒木少年だと知っていました。秋絵は真実を知った上で、黒木の嘘に付き合っていました。
そのことに神崎は気付いていました。黒木の暴行事件後に事情聴取で秋絵に会い、そして、手帳に名前を書いて自己紹介した時、秋絵は全く驚いた様子がありませんでした。つまり、黒木のことを神崎刑事と信じ込んでいれば、新たな神崎の出現に、かなり驚くはずなのです。

神崎は、秋絵の黒木に対する愛を感知します。秋絵は、黒木が真実を語ってくれるのを待ち望んでいます。あの時の少年だと名乗ってくれるのを待っています。

警視庁警務部の丸藤に、黒木が前川記者に暴行を働いた原因を報告する神崎。
盗撮した前川にも非があり、秋絵が盗撮被害届を出さないことを条件に、黒木から受けた暴行被害を取下げた前川。同期を踏み台にしての出世を選ばず、同期を救った神崎。黒木は、減給処分くらいで済みそうです。警察を辞めなくて済みそうです。