ドラマル

2020年8月22日

『科捜研の女 season20』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『科捜研の女 season20』の1話から最終回までのあらすじを、ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

沢口靖子さん主演の連続ドラマ『科捜研の女 season20』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『科捜研の女 season20』全話ネタバレ完了済み(2020年12月18日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『科捜研の女 season20』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「TELASA」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『科捜研の女 season20』の基本情報

概要(見どころ)

科捜研の女シリーズは京都府警科学捜査研究所に所属する法医研究員の榊マリコ(沢口靖子)が仲間の研究員や捜査一課の刑事たちと共に、科学で事件の真実を解き明かしていく大人気ドラマです。

1999年のドラマスタートから根強い人気がある作品で、現行のドラマで最も長く続いているミステリードラマです。

秋に始まる『科捜研の女 season20』でも京都を舞台にマリコが科学の知識を武器に難事件に立ち向かいます。

キャスト一覧

  • 榊マリコ(さかき・まりこ):沢口靖子
    京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員
  • 土門薫(どもん・かおる):内藤剛志
    京都府警捜査一課の刑事、警部補
  • 風丘早月(かざおか・さつき):若村麻由美
    洛北医科大医学部病理学科法医学教室の教授、一男一女の母
  • 宇佐見裕也(うさみ・ゆうや):風間トオル
    科捜研の化学担当、マリコのよきアドバイザー。
  • 藤倉甚一(ふじくら・じんいち):金田明夫
    京都府警刑事部長、警視、元鑑識員
  • 日野和正(ひの・かずまさ):斉藤暁
    科捜研所長、文書鑑定担当
  • 橋口呂太(はしぐち・ろた):渡部秀
    科捜研の物理担当、天真爛漫で愛嬌がありオシャレ
  • 涌田亜美(わくた・あみ):山本ひかる
    科捜研の映像データ担当、女性らしさを感じさせないキャラクター
  • 佐伯志信(さえき・しのぶ):西田健
    京都府警本部長、事なかれ主義
  • 蒲原勇樹(かんばら・ゆうき):石井一彰
    京都府警捜査一課で土門と行動を共にする若手刑事、巡査部長

1話ゲスト

  • 星名瑠璃:大久保佳代子
    「10年前に人を殺しました。逮捕してください」と自首してきた女
  • 河合範子:里吉うたの
    10年前に山岳部の登山練習中に滑落死した女性
  • 渡辺順吾:池下重大
    当時の範子の担任教師
  • 井ノ口聖子:あめくみちこ
    山岳部の顧問
  • 野田由香:高田夏帆
    範子とコンビを組んでいた部活仲間
  • 佐々木栄子:松島紫代
    10年前に失踪した主婦

2話ゲスト

  • 迫田茂夫:村田雄浩
    「普通の中年」というハンドルネームでネットでスキルを売る男
  • 田部井亘:清水昭博
    迫田がかつて勤めていたアパレル会社・プレミオの上司、ハンドルネーム「ダンディー部長」
  • 山崎梨乃:大脇あかね
    ハンドルネーム「シチヘンゲ」、悪魔のコスプレを用意する
  • 大竹千鶴:宍戸美和公
    ハンドルネーム「説教マシンガン」
  • 相川洋平:行澤孝
    プレミオ社長
  • 野元杏子:奥田ワレタ
    プレミオの経理部社員

3話ゲスト

  • 向山秀人:大浦龍宇一
    京料理店『割烹向山』の店主
  • 長谷川希美:鈴木亜美
    人気料理ブロガー
  • 堺田茂樹:波岡一喜
    激辛料理店『激辛塾さかいだ』の店主
  • 富永栄吉:伊庭剛
    辛口で有名な料理評論家
  • 佐倉鈴:英智佳
    ミス唐辛子
  • 百瀬亮典:国木田かっぱ
    ミソラマート商品開発室部長

4話ゲスト

  • 成沢真弥:篠原真衣
    来週結婚を控えたタレント
  • 織江雄吾:小堀正博
    真弥の婚約者
  • 美香子:杉田かおる
    睡眠プランナー、雄吾の母
  • 殿村豊:浜田学
    南野署強行班係の刑事
  • 藤木蕾:松田るか
    タレントの卵で真弥の付き人
  • 三ツ矢比呂:西尾塁
    イケメン俳優
  • 志賀彰:櫻井忍
    調香師

5話ゲスト

  • 柊恵子:中原果南
    『ベレッサホテル』社長
  • 三倉秀一:夙川アトム
    柊の幼馴染みで『みくら牧場』牧場長
  • 佐川瑛美:秋元才加
    カフェ『まきばのこかげ』の雇われ店長
  • 翔太:中須翔真
    瑛美の息子
  • 滝川和彦:奥井隆一
    ベレッサホテルの副社長

6話ゲスト

  • 梶木譲士:栄信
    有名カメラマン
  • 水沢キヨラ:矢島舞美
    人気モデル
  • 中川昇:須田邦裕
    組織犯罪対策課所属の刑事
  • 草谷ゆり子:長野里美
    『草谷カフェ』オーナー
  • 若菜アユミ:飯島順子
    ワカナ・ジャポンのオーナー

7話ゲスト

  • 亜矢:染野有来
    風丘早月の娘
  • 新海登志子:高橋ひとみ(8話にも登場)
    北大路大学薬学部教授

8話ゲスト

  • 宮本慎一郎:上杉祥三
    大手学習塾『明春アカデミー』社長
  • 野口英晴:酒井善史
    登志子の助手
  • 平井正勝:堀田貴裕
    明春アカデミー社員
  • 久保田英司:七瀬公
    爆破予告犯
  • 八木徹平:林泰文
    京野菜の海老芋を栽培する
  • 静子:田辺ひと心
    登志子の母
  • 雄一:白井哲也
    登志子の父

9話(最終回)ゲスト

  • 名村康祐(井俣太良)
    「株式会社リモートメディア」プログラマー
  • 椎木智里(佐藤玲)
    「株式会社リモートメディア」営業担当
  • 檀野昭仲(ハリウッドザコシショウ)
    服役中の投資詐欺グループ「ニシキベンチャー」代表
  • 佐山芳正(や乃えいじ)
    「ニシキベンチャー」の被害者グループの1人
  • 安在志津枝(南野陽子)
    バー「ファンティーヌ」経営者
  • 坂西敏也(山本道俊)
    「ニシキベンチャー」の元幹部
  • 中塚弘文(長谷川初範)
    警務部の監察官

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 監 督:田﨑竜太、森本浩史
  • 脚本:戸田山雅司、櫻井武晴
  • 主題歌
    曲名:ありのままで
    歌手:藤川千愛
    レーベル:日本コロムビア
  • ゼネラルプロデューサー:関拓也
  • プロデューサー:藤崎絵三、中尾亜由子、谷中寿成
  • 制作:テレビ朝日・東映

各話の視聴率

『科捜研の女 season20』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話10月22日10.7%
2話10月29日11.1%
3話11月5日10.9%
4話11月12日12.0%
5話11月19日12.2%
6話11月26日11.8%
7話12月3日11.3%
8話12月10日9.8%
9話・最終回12月17日12.0%

『科捜研の女 season20』の感想

20代女性

ぬーそーじゃー

科捜研の女は、一見解決は難しそうに思える証拠の少ない時間でも、科学の力を利用してチームが一丸となって事件解決する爽快なドラマで、内容もとっても面白いです。

また、事件の起きた環境によって、毎回出てくる機械が違うので、一般的に知られているDNA鑑定から、そんな機械もあるの?と驚くような鑑定機械に関心が持てます。科捜研と一緒に推理をしながらドラマを見進めることができるので、犯人が当たった時はすごく嬉しくなります。

マリコさんと土門さんの信頼しあった関係にも憧れます。今後、2人の間柄に展開があったらいいな、と期待しながらドラマを見ています。

20代女性

たむ

毎回楽しみにしているドラマです。沢口靖子さん演じる京都府警科学捜査研究所に勤める法医学研究員の榊マリコが科学の力を使い、様々な事件を解決していくストーリーです。基本的に一話完結型で一時間ですっきり事件が解決するので見ていて爽快感があります。

脇役の皆さんのキャラクターも個性豊かで、特に捜査一課の土門薫刑事とマリコとのタッグが素敵です。たまに現れるマリコの真面目だからこそのユーモアなシーンなど笑えるポイントもあり癖になります。

『科捜研の女 season20』の最終回ネタバレ(予想)

『科捜研の女 season20』でも科捜研のメンバーや捜査一課の土門(内藤剛志)、蒲原(石井一彰)、洛北医科大の風丘先生(若村麻由美)などお馴染みのキャラクターが健在なので、皆がマリコに振り回されながら共に事件を解決していくチームワークをまた見られるのも楽しみなポイントですが、前シーズンでは土門刑事の異動や新部署の設立などマリコを取り巻く環境でも様々な変化がありましたので、シーズン20の最後に何か変化があるのではないかと予想しています。

更に、事件に関わる様々な人物とマリコの対決も見所の1つです。前シーズンもマリコが様々な女と対決するシーンや、マリコが壁ドンにチャレンジするなど予想外のアクションや衣装にも挑戦するマリコのシーンがとても印象的でしたので、今シーズンでも視聴者を驚かせる挑戦をしてくれるのを期待しています。

更に科捜研のストーリーではタイムリーなトピックや最新捜査技術等もストーリーを盛り上げる大事なポイントなので、コロナウイルス感染症やSNS問題、PCR検査など新しいトピックや研究技術も取り込んだ新機材の導入やエピソードがシーズン後半には盛り込まれていくと予想します。

お茶目な面もありながらもただひたむきに科学と向き合い、真実だけを追い求めるマリコが今度はどんな事件を解決し、人々を救っていくのかとても楽しみです。

『科捜研の女 season20』各話のあらすじ

2020年10月22日からテレビ朝日系にて放送開始された沢口靖子さん主演の連続ドラマ『科捜研の女 season20』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

10年前の女子高生滑落事故は事件、元非常勤講師の女が自首

10年前に人を殺したと丹波女子高等学校の元非常勤講師・星名瑠璃(大久保佳代子)が、京都府警本部に自首。
10年前、京都府亀岡市の荒谷岳で、丹波女子高等学校の山岳部の生徒・河合範子(BEYOOOOONDS:里吉うたの)が、登山練習中に滑落死、星名はこの範子を殺したと言うのです。

取調室の星名は瑠璃を殺害した経緯を、捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)と蒲原勇樹(石井一彰)に供述、殺意は否認します。
当時、星名は1年契約の非常勤講師で現代社会を担当、受け持っていた生徒たちの授業態度は悪く、特に範子の態度は酷かったのです。

ある日、説教すると範子が反抗、星名は思わず手を上げてしまいます。
その日の放課後、範子は来週、校長に体罰の件を報告すると星名に告げました。
星名は教員免許は持っていたものの、採用試験はことごとく落ち、これまで食堂やスーパーでパートをしていました。
30歳の時、星名は丹波女子高等学校に非常勤講師として採用され、専任教師になるため無償で山岳部の副顧問を務めていました。

翌日、範子と話し合うため山岳部が登山練習中の荒谷岳に行くと、星名は1人で歩いている範子を見かけます。
範子が逃げ出し、後を追った星名は引き止めようと範子ともみ合いとなり、範子が崖から滑落したのです。

将来を悲観して自首

事故後、山岳部は廃部、星名は契約を延長されず、再びパートに戻ります。
パートの仕事はキャリアの積めるようなものではなく、そして10年経ち独身、将来を悲観し星名は自首したのでした。

科捜研が鑑識資料を再鑑定

隣の部屋からマジックミラー越しに取調室を見ていた科捜研の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)のスマホにメッセージが届きます。
保津川署から当時の鑑識資料が届き、マリコは科捜研に戻ります。

当時、保津川署は事故としつつも、不可解な点が多く未解決事件として処理、証拠品が残っていました。
科捜研は星名の自供を裏づけるべく、証拠品を再鑑定します。
範子の腹部にはカラビナがあり、ザイルパートナーと互いに体を結ぶためにカラビナを使用、間違いではありませんが安全のためにはカラビナは使わないものでした。
本来の使い方ではなくとも、カラビナが壊れていない限り、滑落することはありません。
物理研究員・橋口呂太(渡部秀)は、カラビナの荷重負荷鑑定。
範子の腕時計に血液が付着しており、マリコはDNA鑑定とともに付着物を採取。
映像データ研究員・涌田亜美(山本ひかる)は、荒谷岳の無人カメラ映像の解析をします。

関係者からの聞き取り捜査

当時の関係者からの聞き取りを行い、土門と蒲原は違和感を覚えます。

大阪市、当時、担任だった渡辺順吾(池下重大)は西大阪第一高校で教師を続けていました。
犯人が自首したと聞き、渡辺は「誰が」ではなく、「いつ」と聞き返します。

亀岡市、当時、山岳部の顧問だった井ノ口聖子(あめくみちこ)は、生徒を死なせ幸せになる資格はないと、教師を辞め離婚までしていました。
星名が自首したと知り、井ノ口は執拗に逮捕を要求します。

京都市、範子のザイルパートナーだった山岳部の野田由香(高田夏帆)は、高校卒業後、亀岡市から京都市に引っ越し、『登山用品京水山荘』に勤めていました。
星名が自首したと聞き、由香は「何処に」と尋ねたのでした。

再鑑定の結果

科捜研で再鑑定の結果が出ます。
カラビナは、当時の結果通り壊れていませんでした。
腕時計の血液は範子と一致せずA型の女性のもの、星名のものかは分かりません。
当時、星名は山岳部の生徒を引率しておらず、DNAは採取していませんでした。
範子の腕時計のリューズから採取した付着物は強化ナイロンの繊維片、範子の着衣や所持品とは一致しませんでした。

逮捕を急ぐ星名

取調室でマリコから無人カメラの映像解析に時間が掛かると知り、星名は声を荒げマリコに詰め寄ります。
まるで、逮捕を急いでいるかのようでした。

腕時計に付着した血液と照合するため、マリコは星名にDNAの任意提供を申し出ましたが、星名ははぐらかすようにザイルについて話します。
範子ともみ合った際、範子がザイルを掴み、そのザイルを荒谷岳に埋めたと言うのです。
このザイルが見つかれば逮捕の決め手になると知り、星名は喜んで埋めた場所の地図を描くのでした。

ザイルの捜索とカラビナの検証

星名がザイルを埋めたという場所で、呂太が探知機で捜索する中、マリコはカラビナが本当に壊れていないかを検証。
断崖絶壁に登り、崖を蹴り大きく体を揺らし宙釣りになります。
同行した化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)と蒲原は激しく動揺、検証した結果、カラビナに問題はありませんでした。

そんな中、呂太がザイルを発見、ザイルはポリ袋に入れ埋められており、ザイルから血液反応が出ました。
科捜研に戻りザイルを鑑定、ザイルから2種類の血液を検出、1つは範子もの、もう1つは範子の腕時計に付着していた血液と一致します。
更に、腕時計から出た繊維片がザイルと一致。
ザイルは10年前のものでしたが、埋められていた場所の土の酸素濃度が周辺の土に比べて高く、埋められたのは最近でした。

星名の目的は罪状ロンダリング

ザイルから範子以外の血液を検出、その血液が星名と一致しなければ逮捕されません。
星名は過失致死を主張、公訴時効は10年、明後日の正午までに判決が確定すれば、一事不再理となり新たに罪を問われることはありません。

逮捕を急ぐ星名は、土門に目的を見抜かれ取調室で激しく動揺するのでした。

謎の頭蓋骨発見

範子の事故は未解決事件として処理されており、時効になれば迷宮入りします。
にもかかわらず、星名は敢えて自首したのです。
科捜研で照合した結果、ザイルに付着していた血液と星名のDNAは不一致、そんな中、保津川から頭蓋骨が発見され、後頭部に外傷による骨折痕がありました。
頭蓋骨と腕時計に付着した血液、そしてザイルに付着した血液のDNAが一致しました。

ザイルが外れていた理由

ザイルが埋まっていた付近の無人カメラの3日前の映像に星名が映っており、しかも星名と渡辺が口論していたのです。
渡辺は大学の説明会で京都に行き、その時、星名と再会、範子を殺害し自首すると告白されました。
埋められた凶器のザイルを荒谷岳で見せられましたが、渡辺は星名の自首を止めます。
範子は担任だった渡辺より星名を慕っており、星名が範子を殺害したとは渡辺には信じられなかったのです。

西大阪第一高校で渡辺の話しを聞いた帰り、土門と蒲原は校内で由香を見かけます。
由香も同じく範子を殺害したのが星名とは信じられず、事情を聞きに渡辺に会いに来たのです。
由香は京都で深刻な様子の星名と渡辺を目撃していました。
範子殺害の動機が体罰の隠蔽と土門から聞かされ、由香は尚更信じられませんでした。
もし体罰があれば、範子が由香に言わないはずがないと言うのです。
由香は範子とザイルパートナーで、事故の日、範子は星名に話があり、そのことを気にして集中を欠き、登山練習中、ふたりは他の部員から遅れていました。
由香は聞く耳を持たず、しかも範子はザイルを直接結ばずカラビナを使用。
日頃から井ノ口にザイルは直接結ぶよう指導されており、怒った由香はザイルからカラビナを外したのです。
由香は範子がついて来ていると思っていましたが、気がつくと範子は居ませんでした。
由香は範子の死の責任を感じていましたが、当時、警察にカラビナの件を言えませんでした。
ザイルパートナーは井ノ口から命綱の相棒と指導されており、その命綱を由香は外したのです。

頭蓋骨の身元が判明

荒谷岳山中から頭蓋骨以外の骨も見つかり、それらが科捜研に届き一同は鑑定を行います。
下顎骨の付着物は強化ナイロンで、範子の腕時計から採取されたものと一致。
着衣に付着物していたガラス片はメガネのレンズ、レンズには血液が付着物していました。
そして、スーパーインポーズ法により頭蓋骨を照合した結果、10年前に失踪した主婦・佐々木栄子(松島紫代)と判明したのです。

範子殺害の犯人が判明

ガラス片に付着していた血液はAB型の男性、科捜研でも凶器は特定しておらず、星名もザイルを凶器とは言っていませんでした。
ところが、渡辺はザイルを凶器と話していたのです。
高架下の渡辺を土門とマリコが追求、渡辺は範子の殺害を自供します。
ザイルは凶器ではなく、凶器になるはずでした。

当時、栄子と交際していた渡辺は、別れ話がもつれた末、鉄アレイで栄子の後頭部を殴打し自宅で殺害。
殺害した後、渡辺は高揚感を覚えます。
遺体を荒谷岳山中に埋めようとしていたところ、自主練中の範子に目撃されます。
翌日、範子が荒谷岳を1人で歩いているのを渡辺が見つけ、逃げようとする範子と渡辺はもみ合いとなり、範子は崖から滑落したのでした。
渡辺は、範子と栄子を殺害した記念品としてザイルを持ち続けていました。

スポットライト

渡辺は逮捕され、取調室の星名は真実を知ります。
渡辺は星名と偶然再会したのではなく、範子が何か話していると思い捜し続けていました。

男女の関係となり星名が執拗に結婚を迫り、酔ったおり範子を殺害したと口が滑りました。
しかし、渡辺は星名が自首するとは思いもしませんでした。
そして、星名は範子の話を聞いていれば、死ななかったかもしれないと思います。

事件の前日、範子は星名に相談に行きます。
生徒に慕われても非常勤講師は無償奉仕が増えるだけで、星名は断りました。
職員室で帰宅の準備をしていた時、範子のメモに気づき、翌日、荒谷岳に行きましたが範子と会うことは出来ませんでした。
この時、既に範子は殺されていました。

星名は女優のような名前でしたが、これまでの人生でスポットライトが当たったことはありません。
ところが、渡辺の身代わりで自首した時、初めてスポットライトが当たった気がしたのです。
マリコは、隣の部屋から取調室の様子を見ていました。

取り調べが終わり、土門とマリコは京都府警の屋上に居ました。
星名が生徒たちに人気の先生だったと土門から聞き、スポットライトを浴びている方は浴びていると気づかないのかもしれないと、マリコは思うのでした。

2話のあらすじネタバレ

遺体は悪魔?

とある廃虚で、作業員たちが電飾された洋風の棺を発見、棺の中には悪魔のコスプレに身を包み、肩に斧が突き刺さった男性の遺体がありました。
科捜研が臨場、斧に付着した血液からルミノール反応は出ず、斧はおもちゃでした。
法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)は、遺体のズボンのポケットから名刺を見つけ、名刺には「普通の中年」と書かれていました。

解剖医・風丘早月(若村麻由美)の検死に立ち合ったマリコが科捜研に戻り、科捜研の一同に死因を説明。
死因は感電による心室細動、棺の内側のハロウィンかぼちゃの電飾の1つは、電流が漏れ出るよう細工されていました。
しかし、これだけでは感電するはずはなく、着衣から川に生息するプランクトンが検出され、被害者は濡れていたものと考えられました。
そして、廃虚には電源はなく、別の場所で感電死させ、廃虚に運んだと見られました。

スキルマーケット

遺体の身元は分からず、手掛りは『普通の中年』と名乗る人物の名刺のみ。
名刺に記載されていたURLから、普通の中年がスキルマーケットのユーザーと判明します。
スキルマーケットは特技を売買するウェブサイトで、被害者も同サイトを利用、『ダンディー部長』と名乗っていました。

そして、遺体発見現場近くの防犯カメラに映っていた棺を台車で運ぶ男と、普通の中年のプロフィール画像の後ろ姿が似ていたのです。

殺害現場は竹宮倉庫

任意で取り調べを受ける普通の中年こと迫田茂夫(村田雄浩)は、被害者のダンディー部長こと田部井亘(清水昭博)の元部下でした。

1年前に勤めていたアパレル会社・プレミオを辞め、迫田はスキルマーケットを始めます。
以来、迫田と付き合いはありませんでしたが、田部井が最近、副業でスキルマーケットを始め、連絡があり再会、その時、名刺を渡しました。

迫田は棺を運んだのはスキルマーケットでの依頼と供述、田部井の殺害を否認します。
迫田は竹宮倉庫からイベント会場である廃虚へ棺を運ぶよう、ユーザー名『にこにこハロウィーン』から依頼を受けただけでした。

にこにこハロウィーンが登録していた名前も住所も嘘で、サイバー課が捜査中。
科捜研が調べた結果、竹宮倉庫には交流のコンセントがあり、田部井の殺害現場と判明します。

殺害の準備はスキルマーケット

にこにこハロウィーンは、迫田以外にもスキルマーケットを通じて依頼。
電飾の棺は、『スーツを着た大工』に依頼、完成した棺は竹宮倉庫へ運ぶよう指示していました。
悪魔のコスプレは、『シチヘンゲ』こと山崎梨乃(大脇あかね)に依頼、180cmの男性用で肩に刺さっているように見える斧のおもちゃを用意するよう指示していました。
そして、カラオケボックスで田部井にコスプレを引き渡したのです。
最後は、『説教マシンガン』こと大竹千鶴(宍戸美和公)に、悪魔のコスプレをした息子の説教を依頼。
悪魔のコスプレをした田部井をベンチに座らせ説教していると、自転車に乗ったかぼちゃのマスクをした人物が斧を奪って逃走、田部井は追いかけたきり帰ってきませんでした。
にこにこハロウィーンは、殺害の準備をネットで全て第三者に依頼していたのでした。

にこにこハロウィーンは斧泥棒?

田部井は説教の時点では濡れておらず、にこにこハロウィーンは必ずベンチに座らせるよう千鶴に指示。
自転車に乗ったまま、斧を奪いやすくするため千鶴を利用したと考えられました。

そして、その目的は田部井に斧泥棒を追いかけさせ、水のあるところへ誘導することだとマリコは推理。
スキルマーケットでは、迷惑行為の依頼は禁止されており、かぼちゃのマスクを被った斧泥棒が、にこにこハロウィーンと睨みます。

迫田に田部井を殺害する動機

捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)は、迫田と田部井が勤めていたプレミオに出向き、社長・相川洋平(行澤孝)から話を聞きます。
迫田が会社を辞めた理由は、横領の発覚、横領を見つけたのは田部井だったのです。
相川は離婚したばかりで、元妻と子供の面会交流の件で揉めており、あまり話を聞けませんでした。

そこで、土門は噂話が好きそうな女性社員に話を聞きます。
経理の野元杏子(奥田ワレタ)は、横領したのは迫田ではなく、田部井だと言うのです。
請求関係の書類を捏造し迫田のハンコを押す田部井を、杏子は目撃していました。
迫田が横領を否定しても相川は信じず、迫田には田部井を殺害する動機があったのです。

田部井が濡れた場所とは

迫田が斧を奪い、田部井を濡れさせた後、竹宮倉庫で田部井を殺害、そう睨む土門でしたが証拠はありません。
田部井の口から見つかった魚はブゼンタナゴという淡水魚の幼生でしたが、京都には生息していませんでした。

斧を奪われてから倉庫で殺害されるまで約20分、地図上、20分の距離内に川は存在しません。
そこで、マリコは科捜研を飛び出し、田部井が濡れた地図にない水を探します。
科捜研の一同の捜索も虚しく、それらしい水は見つかりません。
すると、とんぼが飛んでいるのにマリコが気づきます。
マリコは急いでとんぼを追い、京都光葉大学都市環境研究所の屋上へ入り込みます。
屋上にはビオトープが作られ、池にブゼンタナゴが居ました。
マリコたちは職員から注意を受けます。
手すりの外側にS字フックと滑車があり、そこにバケツが掛かっていたと言うのです。
マリコは職員からそのバケツとロープを受け取り、池の水をバケツに汲み、バケツに結んだロープを地上に落とします。
受け取った物理研究員・橋口呂太(渡部秀)がロープを引くと、バケツがひっくり返り水が落ちました。

科捜研がスキルマーケット

そんな中、迫田が行方不明になり、土門は捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)をともない、再びプレミオを訪れます。
相川に迫田について尋ねていると、元妻からメールが届き子供と面会できると相川が喜びます。
しかし、相川に届いたメールの内容は、田部井への依頼と同じだったのです。
悪魔のコスプレをし、竹宮倉庫にある棺の中に入り待っていろというものでした。

科捜研はロープに付着していた血糊と斧の血糊を照合、血糊は一致し犯人が使用したものと判定。
更にロープに付着していた皮膚片も採取、DNA鑑定済みでした。

とある人物が、スキルマーケットで『イケオジ家具職人』と『お説教マダム』、そして『強面の兄貴』を購入します。
相川はカラオケボックスで悪魔のコスプレに着替えます。
公園のベンチで、お説教マダムことマリコが相川をベンチに座らせ説教。
その様子を迫田が双眼鏡で覗いていました。
すると、自転車に乗ったかぼちゃのマスクを被った人物が斧を奪い、その人物の首をマリコはすれ違いざまに綿棒で擦ります。
相川はかぼちゃのマスクをした人物の後を追い、ある場所に斧が落ちていて拾うと水が上から降ってきてビショ濡れになります。
そして、倉庫へ行き電源を入れ、棺の中に入ります。
電飾が点き、間もなくして消えます。
強面の兄貴こと土門が、隠れていたかぼちゃのマスクの人物のもとへ行き、マスクを奪い取ります。

犯人は経理の杏子

かぼちゃのマスクは、経理の杏子だったのです。
横領は迫田でも田部井でもなく、杏子でした。

取り調べ室の杏子は、悪びれもせず犯行を自白します。
横領を田部井に知られ、仕事もお金も失うと思った杏子は、田部井と相川の殺害を企てます。
そんな時、田部井がスキルマーケットを始めたと知り、迫田に罪を着せようと棺の運び役にしたのでした。

迫田は普通?

迫田は田部井を殺害した犯人が千鶴だと思い、公園で監視していました。
そこへ、マリコと土門が現れます。

犯人が捕まったことを、土門は迫田に教えます。
千鶴を疑い、何をやっても駄目だと思う迫田、そんな迫田に、土門は田部井が迫田を必要としていたことを伝えるのでした。
すると、迫田のスマホに依頼が届き、迫田はマリコと土門の健康を気遣うダジャレを言って、その場を立ち去ります。

自分では気づかない才能で人を救うこともあると思う土門、一方マリコは普通の人は居ないのかもしれないと思うのでした。

3話のあらすじネタバレ

旨辛料理コンテスト

コンビニチェーン『ミソラマート』提供、旨辛料理コンテスト決勝戦がライブでテレビ放送。
法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)と映像データ研究員・涌田亜美(山本ひかる)、そして所長・日野和正(斉藤暁)が科捜研で作業しながらテレビに注目していました。

コンテストの応募総数は935品、優勝者の旨辛メニューは商品化されミソラマートで販売されます。
決勝まで勝ち残ったのは3人、京料理店『割烹向山』を営む向山秀人(大浦龍宇一)、人気料理ブロガー・長谷川希美(鈴木亜美)、そして激辛料理店『激辛塾さかいだ』を営む堺田茂樹(波岡一喜)。
審査をするのは、辛口で有名な料理評論家・富永栄吉(伊庭剛)、ミス唐辛子・佐倉鈴(英智佳)、そして『月刊料理旅』編集長・本郷健。
1人10点満点で審査し、3人の合計得点で優勝が争われます。
審査は向山の『鰻とユリ根のワサビ白和え』、希美の『ピリ辛ポテトとツナの彩り餃子』へと順に進み、最後は堺田の『唐辛子とチキンのミルクシチュー』でした。
審査員の3人はシチューのあまりの辛さに驚き、富永は激怒しシチューを酷評します。
審査が終わり、向山が26点、希美が27点、そして堺田は18点、優勝は希美に決まりました。

辛口料理評論家死亡、怨恨か?

翌日、富永の遺体が自宅の居間で見つかり、マリコたち科捜研が臨場、昨夜テレビ見た富永であることに驚きます。
鳥かごが畳の上に転がっており、通いの家政婦がペットのインコ・ピーちゃんが居なくなったことに気づき慌てるのでした。

遺体は運ばれ、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の検死にマリコが立ち合います。
一方、捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)はミソラマート本社・商品開発室を訪ねていました。
部長・百瀬亮典(国木田かっぱ)から採点表を見せてもらうと、富永による堺田の審査結果はたったの2点でした。
ミソラマートは旨辛商品に社運をかけており、商品開発室には様々な唐辛子がありました。
そして、優勝した希美のピリ辛ポテトとツナの彩り餃子は税抜き価格350円で100万食の販売を予定、売り上げの5%が希美に支払われる契約になっていました。

科捜研に戻ったマリコは、メンバーに死因を報告。
富永の死因は、頭部強打による脳内出血、傷口の形状と一致する凶器とみられるものは、現場からはみつかりませんでした。
富永の右の手のひらには傷があり、炎症を起こしていました。
調べたところ、超高濃度のカプサイシンを検出、辛さをあらわすスコヴィル値は200万スコヴィル以上、世界一辛いキャロライナ・リーパーの辛さでした。
タバスコの辛さは2500から5000スコヴィル、キャロライナ・リーパーはその約1000倍、取り扱い時にはゴム手袋に防護マスクをする必要がありました。
富永はコンテスト終了後、午後6時には会場を出ており、帰り際に挨拶した際、富永の右の手のひらを見た鈴によると、その時、傷はありませんでした。

キャロライナ・リーパー捜索

コンテストでキャロライナ・リーパーを使用した者は居ませんでしたが、科捜研と京都府警は3人の決勝進出者をあたります。
マリコは蒲原と激辛塾さかいだへ、日野と物理研究員・橋口呂太(渡部秀)は割烹向山を訪ね、それぞれキャロライナ・リーパーを入手、一方、希美はプロの料理人ではないので、特殊な食材は用意していませんでした。
マリコは激辛塾さかいだのウルトラ鍋を食べ平気でしたが、蒲原は悶絶します。
堺田は店舗の裏に畑を所有し、キャロライナ・リーパーを栽培していました。

科捜研に戻ったマリコたちでしたが、検出量が微量だったため傷口から唐辛子のDNAを取り出すことができず、入手したキャロライナ・リーパーと照合できませんでした。

牛乳から豆乳にすり替え

そんな中、富永の胃の内容物に豆乳が含まれており、亜美は疑問をいだきます。
普段、激辛塾のメニューでは牛乳を使用していたのです。
カプサイシンは脂溶性で牛乳や生クリームと摂取すると、カプサイシンが溶け辛さが和らぎます。
コンテストの時、堺田の料理が辛過ぎたのは脂肪分の少ない豆乳を使用したことが原因でした。
コンビニで販売することを目的としたコンテストなので、本来なら万人受けするよう普段より辛さを控えるはず。
マリコたちはコンテストの映像を見直し、堺田が味見の際、顔をしかめたのを見逃さず、この時、初めて堺田が豆乳にすり替わったことを知ったのだと気づきました。
にもかかわらず、堺田はすり替えを主張せず、しかも店を訪れた際、マリコに辛くし過ぎたと言ったのです。

希美は堺田のかつての恋人

捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)によると、20年前、希美と堺田は大学の同級生で当時交際、しかし激辛料理に魅せられた堺田がメキシコへ渡り、ふたりの関係は自然消滅。
その後、希美は結婚し一児をもうけたものの離婚、今はシングルマザーでお金に困っていました。
マリコと土門は希美が豆乳にすり替え、富永はそのことに気づき口封じのため殺されたと推理します。

マリコと蒲原が希美の自宅を訪ね追及、しかし希美は富永の殺害を否認、コンテスト後、富永とは会っていませんでした。
向山の発案で割烹向山でコンテスト後に呑むことになり、参加メンバーは希美と向山、そして鈴の3人で、堺田は誘っても来ませんでした。

開始は午後7時からでしたが、直前になり仕込みが遅れていると、向山からメールが届き、開始が30分遅れました。
そのためか、コース料理のメニューの1つ涙巻き(ワサビのみを巻いた巻き寿司)がワサビの風味が抜けあまり美味しくなく、残すのも申し訳ないと思い希美は持ち帰っていました。

空白の30分、犯人は向山か?

マリコは科捜研に戻り涙巻きを鑑定、涙巻きに巻かれていたのはワサビではなくカラシだったのです。
ワサビの原料はワサビ菜、カラシの原料はカラシ菜、共にアブラナ科で辛み成分も同じアリルイソチルシアネート、ワサビとカラシに違いはあまりありません。
唯一の違いは、ワサビにはグリーンノートと呼ばれる香り成分があることだけでしたが、そのグリーンノートは擦りおろしてから5分経つと減少するのでした。

割烹向山から富永の自宅まで往復約10分、犯行は十分に可能でした。
日野と蒲原が割烹向山を訪ね向山を追及、すり替えは認めましたが富永の殺害を否認、店で会った後、富永には会っていないと主張。
割烹向山は自家製豆乳が自慢で、富永はすり替えられた豆乳が割烹向山のものだと気づきました。

富永は店まで抗議に現れ、その時、午後7時目前で向山は先ず希美にメール、怒った富永が帰ろうとし引き止めようとした際、ワサビが熱湯に落ち急遽カラシで代用したのでした。

もみ殻が決め手、やはり犯人は堺田か?

化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)の鑑定の結果、玄関先で回収した土からもみ殻が検出されました。
周辺に精米するような店はなく、富永家でももみ殻付きの米は購入していませんでした。
ところが、激辛せんべいを手土産に現れた風丘が、もみ殻を使用していると言います。
ベランダのハーブ作りにもみ殻を利用、もみ殻を土に混ぜると通気性が良くなるのです。
この時、メキシコの乾いた土が唐辛子に合うと、畑で熱弁していた堺田をマリコは思い出します。

マリコは蒲原と慌てて飛び出し、堺田に会いに行きます。
堺田の畑でも、もみ殻を使用していました。
富永家の玄関先から回収した土から、もみ殻が出たと知ると堺田は事件のあった夜に富永を訪ねたことを認めます。
酷評に抗議しに行ったと言う堺田でしたが、豆乳をすり替えたのが希美ではなく向山と知ると、京都府警に行き取調室で真実を明かします。

堺田の旨辛の原点は、大学時代に交際していた希美でした。
唐辛子栽培を学びにメキシコへ渡る日、希美は七味の入った味噌の焼きおにぎりを持たせてくれました。
希美は辛い物が苦手で、堺田の好みに合わせてくれたのです。
おにぎりは絶品で、この時、堺田は辛いだけではなく美味くなければならないと思ったのでした。
辛さ以上に美味さを追及してきた堺田は、辛さを抑えた料理にも自信があり多くの人に旨辛を食べてもらおうとコンテストに参加。
3人以外にコンテスト会場の調理場には出入りできず、今があるのは希美のおかげで、希美の仕業だと思った堺田は庇おうとしたのでした。
「ハッキリさせてやる」
コンテスト後、すり替えに気づいた富永が最後に言ったこの言葉が気になり、堺田は富永を訪ねます。
しかし、家には誰も居らず帰ろうとした時、インコの声が聞え振り向くと門の上に富永が飼っていたピーちゃんがとまっていました。
ピーちゃんを知っていた堺田は逃げ出したのだと思い、ジャンプしてピーちゃんを捕まえ、この時、もみ殻が落ちたのです。
ピーちゃんを連れて帰り、堺田は翌日返しに行くつもりでしたが、朝、ニュースで富永が殺害されたと知ったのでした。

ピーちゃんから証拠を検出、犯人逮捕

堺田からピーちゃんを預かったマリコは、ピーちゃんを鑑定します。
ピーちゃんの糞から、キャロライナ・リーパーの種を検出。
驚く日野と呂太でしたが、哺乳類には辛さを感じる受容体がありましたが、鳥にはなく辛さを感じないのです。
ピーちゃんから検出したキャロライナ・リーパーと事件関係者が所持するキャロライナ・リーパーを照合、犯人が百瀬と判明し逮捕します。
百瀬のノートパソコンを会社から提出してもらい、鑑定した結果、角の部分に富永の血痕が付着していました。

事件の夜、PRに協力してもらおうと、百瀬は富永を訪ねました。
コンテストの不正を公表しやり直しを主張する富永と、既に大々的に宣伝し今更公表できないと隠ぺいを主張する百瀬が口論となり犯行に及びました。
ふたりが揉み合う内、鳥かごが倒れピーちゃんが逃げ出し、富永は倒れた拍子に右の手のひらを負傷。
その場から逃れようする富永は、キャロライナ・リーパーを手で押さえ悶絶、逃げ出したピーちゃんがキャロライナ・リーパーを啄みます。
百瀬はバッグから飛び出たノートパソコンを拾い、富永の頭を殴打したのでした。

マリコと亜美、そして蒲原が激辛塾さかいだに出向き、コンテストで出すはずだったシチューを食べていると、そこへ希美も現れシチューを頼みます。

科捜研に戻ったマリコは、大門と屋上に居ました。
マリコの無鉄砲さを、からかう土門なのでした。

4話のあらすじネタバレ

夢で宇佐見と風丘がマリコに不満?

自身が検死をされる寸前で夢から覚め、自宅マンションのベッドで目覚めた法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)。
検死を担当したのは化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)と解剖医・風丘早月(若村麻由美)、ふたりは検死前、マリコに対する不満を言っていました。
夢見の悪い朝を迎えたマリコでしたが、今日は仕事が休みで再び眠りにつくのでした。

新築戸建ての新居に婚約者の遺体

来週結婚を控えたタレント・成沢真弥(篠原真衣)が、引っ越し予定の新築戸建ての新居の寝室で遺体で見つかります。
第1発見者で婚約者の織江雄吾(小堀正博)の110番通報を受け、科捜研の所長・日野和正(斉藤暁)と物理研究員・橋口呂太(渡部秀)、そして京都府警捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)が臨場。
捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)は、和歌山で別の事件を追っていました。

ベテランの刑事の中には検死ができる者もおり、先に臨場していた南野署強行班係の刑事・殿村豊(浜田学)は、その1人でした。
殿村の検死によると、真弥の死因は絞殺による窒息死、死亡推定時刻は午後3時頃でした。

洛北医大では、休みのマリコに代わり検死に立ち合う宇佐見と風丘が遺体の到着を待っていました。
しかし、渋滞に巻き込まれ、遺体の到着が遅れていました。

休みのはずのマリコが遅れて現場に臨場、呂太たちが驚く中、急を聞き睡眠プランナーで雄吾の母・美香子(杉田かおる)が駆けつけて来たのでした。

科捜研の鑑定結果

翌日、マリコたちは、採取した証拠品を科捜研で鑑定。
真弥は、快眠枕『眠り姫枕』を考案した美香子の通販番組のアシスタントを務め、その縁で美香子の経営する会社で部長を務める雄吾と知り合いました。

事件当日、雄吾と真弥は何度かメッセージを遣り取りしており、それによると真弥は午後12時頃から新居に行き、掃除とカーテンの取り付けをしていました。
東京に出張中だった雄吾は帰りの新幹線から午後2時にメッセージを送り、真弥は直後に返信していました。

死亡推定時刻は午後3時、雄吾は新幹線の中、美香子は午後2時から4時の間、会社に居ました。
真弥の首に付着していた繊維片はアルパカの毛から作られたアルパカ糸で、真弥はニットを着ておらず犯人から付着したものと思われました。
真弥の首の線条痕から凶器は直径1mm 程度のテグスのようなものと見られましたが、現場に該当するものはありませんでした。
真弥の着衣に小豆が1粒付着しており、着衣を鑑定していたマリコは専門外で品種まで特定できません。
夢を思い出したマリコは、いつになく殊勝な態度で宇佐見に小豆の鑑定を依頼します。
新居にはまだ家財道具などはなく、なぜ小豆が付着していたのかマリコには分かりませんでした。
しかし、小豆が枕に使われると知り、マリコは蒲原と美香子の会社に向うのでした。

タレントの卵とイケメン俳優が捜査線上に浮上

蒲原と美香子の会社に来たマリコでしたが、眠り姫枕に小豆は使われていませんでした。

殿村から蒲原に連絡があり、先週、真弥の住むマンションで若い女性を怒鳴りつける真弥の姿を目撃したマンション住人が居たのです。
その時、真弥は美香子に言いつけると言っていたのです。
美香子によると、その若い女性はタレントの卵で真弥の付き人・藤木蕾(松田るか)。
タレントを目指していると知り、美香子が真弥の所属事務所を紹介しました。

ファミレスで編み物をする蕾のもとに、マリコと蒲原が訪ねます。
蕾はカーテンの取り付けを手伝いに新居に行っていましたが、死亡推定時刻にはファミレスに居ました。
蕾によると、真弥は同じ事務所のイケメン俳優・三ツ矢比呂(西尾塁)に車で送られ新居に来ていました。
突如、蕾が眠りだし、マリコは驚きます。
そんな、蕾が使う和針のコードに、マリコは注目します。

映画を撮影する三ツ矢を、蒲原と殿村が訪ねます。
三ツ矢は5年前から真弥と交際、婚約後も続いていました。

関係者全員にアリバイ

科捜研に戻ったマリコは、買ってきた和針の鑑定を呂太に依頼します。
宇佐見が鑑定していた小豆は十勝ロマンという品種で一般に流通しているものでした。
そして、その小豆はタンパク質が変性していたのです。

そんな中、雄吾が警察に連行され、動揺した美香子が科捜研にマリコを訪ねて来ました。
捜査情報は漏らせないというマリコは、美香子に蕾との関係を尋ねます。
蕾が取り入ろうとして美香子に近づいて来たのは見え見えでしたが、ガッツがあると思い真弥の所属する事務所を紹介。
結婚すれば専業主婦になる真弥でしたが、真弥の後釜に眠り姫枕のCMに出ようとする蕾が気に入りませんでした。

呂太の鑑定の結果、和針のコードが真弥の首の線条痕と一致。
しかし、証言通りファミレスの防犯カメラに蕾の姿が映っており、三ツ矢も死亡推定時刻には映画の撮影をしていました。
関係者全員にアリバイがあったのです。

移動しない死斑の意味とは

そんな中、科捜研に検死結果を持って風丘が現れます。
マリコは夢を思い出し、風丘に感謝を伝えます。
いつもと違うマリコに驚く風丘でしたが、死斑が写った真弥の背中の写真を取り出します。
検死中、真弥の体を横に向けた時、死斑は完全には移動しなくなっていたのです。
死斑は死語5時間以内なら移動するもので、検死を始めた時間からすると、死亡推定時刻は午後1時頃になります。
殿村が検視した時の直腸温度は35.1度、体温は死後、1時間毎に1度下がり、基準となる体温は37度、体温を測った殿村が2時間前に殺害されたとする死亡推定時刻の午後3時は間違っていませんでした。

犯人は死後硬直に影響のない腹を温め、死亡推定時刻を遅らせる偽装をしたとみられました。
しかし、新居には体を温められるようなエアコンなどは、まだ設置されていませんでした。

風丘が買ってきたアツアツのたい焼きを食べる呂太を見て、閃いたマリコは科捜研を飛び出して行くのでした。

蕾が真弥殺害の容疑者に急浮上

マリコは新居へ行き、検証実験を行います。
購入した小豆を袋に入れ替え、レンジで温めます。
人工血液を真弥の皮下脂肪に見立てたラバーで覆い、温めた小豆を乗せ遮光カーテンを被せます。
30分後、37.1 度だった人工血液は37.5 度になりました。

死亡推定時刻が2時間ずらせることが実証され、マリコと蒲原、そして殿村の3人は、ファミレスに居る蕾のもとを訪ねます。
蕾は、事件当日の午前中に、犯行現場付近のスーパーで小豆を購入していました。
蕾は質問中に寝てしまい、マリコはポリグラフ検査を受けさせることにします。

蕾は居眠り病

連行された蕾は、取調室で取り調べ中にも眠ってしまいます。
隣の部屋でマリコがモニターし、ポリグラフも睡眠状態を示していました。
蕾は自分の意思とは関係なく、突然寝てしまうナルコレプシーを発症していました。

真弥が殺害された時も蕾は寝ていました。
事件当日、目覚めると、横たわる真弥の遺体に気づき、その首には蕾の和針がありました。
蕾が和針を取った時、首にアルパカ糸が付着します。
犯人にされると思った蕾は、真弥の遺体を温めたのです。
サスペンスドラマを見て、体を温めると死亡推定時刻がずらせると知っていました。
午後2時の雄吾のメッセージに返信したのも蕾でした。
真弥のスマホに着信があり、動揺する蕾は小豆をこぼしてしまいました。
部屋を出た蕾は、アリバイ作りにファミレスへ行ったのでした。

香りから犯人が判明

蕾の証言通り、和針は芸能事務所のゴミ置き場から見つかります。
科捜研の鑑定の結果、セドロールを検出、香りの成分の一種でした。

マリコは蒲原と美香子の会社を訪ねます。
前回訪ねた時、ピローミストを試作していたのを思い出したのです。
事件当日、午前10時に調香師・志賀彰(櫻井忍)は試作したピローミストを美香子に渡し、美香子は香りの持続時間を検証するためハンカチにひと吹きしバッグに入れました。
ピローミストにはヒノキの香りが調香されており、凶器の和針から検出されたセドロールはヒノキの香りの成分だったのです。
死亡推定時刻の午後1時、志賀にはアリバイがありましたが、その時間、美香子は会社を出ていました。

取調室で美香子は、全てを自供。
真弥が三ツ矢と会っているのを美香子が目撃、会社で別れるよう勧めましたが雄吾は聞く耳を持ちませんでした。
ふたりの話を聞いていた蕾は、美香子を心配する素振りをして話しかけてきました。
しかし、美香子はその無神経さに腹を立てます。
蕾のナルコレプシーに気づいていた美香子は、利用することにします。
蕾が居眠りしていたら、真弥に連絡するように言います。

事件当日、ランチをすると言って会社を出た美香子は、その足で新居に向かいました。
そして真弥からメッセージが届き、新居に入ると蕾が居眠りする2階の寝室へ真弥に案内されます。
真弥がリビングに行くと、美香子は蕾のバッグから編みかけのセーターを取り出し和針を引き抜きます。
そして、背後から真弥に近づき犯行に及んだのです。
真弥の首に和針をかけ殺害、遺体を寝室に運びます。
和針の指紋をハンカチで拭き取ると、真弥のスマホから自身宛のメッセージを削除しました。

蕾が小豆を温めるのを思いついたのは、雄吾が幼い頃、寝かしつけるために美香子が作った小豆のカイロの雑誌記事を読んでいたからでした。
寝つきの悪い雄吾のために、小豆をレンジで温めカイロを作ったのです。
雄吾のためなら何でもできるという親心が仇となった美香子の犯行に、殿村は殺害した真弥や犯人に仕立てようとした蕾にも親は居ると諭すのでした。

5話のあらすじネタバレ

京都府内で女性の遺体、バッグに牛の鼻紋?

京都府内のとある広場で、後頭部に裂傷のある女性の遺体が見つかります。
科捜研の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)たちが、遺体の発見現馬に臨場。
被害女性は、関西圏で高級ホテルチェーンを展開する『ベレッサホテル』社長・柊恵子(中原果南)42歳。
膝には死後についた生活反応の無い擦過傷があり、別の場所で殺害されたとみられました。
所持品のバッグには牛の鼻紋と思われる跡があり、靴の裏には草が付着していましたが、遺体の発見現場の周辺には草などは生えていませんでした。

死因は脳挫傷、傷口には塩

科捜研の鑑定の結果、柊の死因は後頭部を殴打されたことによる脳挫傷、傷口からは塩が検出されます。
傷口の形状から凶器は特定できず、何かの角としか分かりませんでした。
バッグに付着していたのは、マリコの推測通り牛の鼻紋でした。
そして、靴の裏に付着していた草は牛の餌で購入者は1人、柊の幼馴染みで『みくら牧場』牧場長・三倉秀一(夙川アトム)。
柊は赤字経営のみくら牧場の買収を計画、三倉とトラブルになっていました。

牧場は高速を降りて5分の好立地で、自然環境にも恵まれ、牧場を潰しリゾートホテルを建てようとしていました。

特別な乳牛・マリリン

マリコは物理研究員・橋口呂太(渡部秀)と捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)を伴い、早速、牧場に出向きます。
牛舎に居た牛の鼻紋を全て採取、バッグの鼻紋と照合しましたが全て不一致、しかし牧場にはもう1頭、三倉が溺愛する特別な乳牛・マリリンが居たのです。
マリリンは別の牛舎で、1頭だけで飼育されていました。
マリコたちはマリリンの牛舎に行き鼻紋を採取、バッグの鼻紋と一致します。
そして、牛舎の床には血液反応があり、更に青い微物が発見されます。

柊は金曜の夜7時から9時の間に殺害されたとみられており、その時間、三倉にはアリバイがありました。
牧場の仕事を午後4時に終え、車で5分の牧場直営のカフェ『まきばのこかげ』で夜10時までモッツァレラチーズを作っていました。
マリコたちは、まきばのこかげに移動、雇われ店長・佐川瑛美(秋元才加)に確認したところ、三倉の証言通りでした。
マリリンの牛乳は、まきばのこかげで限定販売されており、呂太はその牛乳とともに日替わりスイーツのロールケーキを注文、あまりの美味しさに舌を巻きます。
ロールケーキに使われていたホイップクリームは濃厚で、マリリンの生乳から作られたものかと思われましたが、マリリンの生乳は生クリームとしては使用していませんでした。
瑛美はマリリンの生乳から出来た生クリームでホイップクリームを作り提供したことがあり、好評だったため再び提供したいと考えていました。
しかし、希少なマリリンの生乳を牛乳として味わってもらいたいと考える三倉は、生クリームとしての使用を禁じていました。

少年が描いた絵に事件の鍵

マリコたちは科捜研に戻り、牧場で採取した証拠を鑑定。
その結果、マリリンの牛舎で採取した血液のDNAが、柊のものと一致します。
採取した青い微物はクレヨンで、サニークレヨンという製品でした。
マリコは牧場で見かけた少年、瑛美の息子・翔太(中須翔真)がサニークレヨンを持っていたことを思い出します。
しかし、牛舎には絵を描いた時に、クレヨンで青く塗るようなものはありませんでした。

再び牧場に戻ったマリコは、事件の日に翔太が描いた絵を見せてもらいます。
絵を見たマリコは、32本ある牛の永久歯が正確に描かれていたことに感心します。
歯のことに気づいたのはマリコが初めてで翔太は大喜び、翔太とマリコはすっかり打ち解けます。
絵の中で青く塗られていたのは塩を入れておく鉱塩容器で、事件の日の翌朝、買い換えのため三倉が全て廃棄しました。

科捜研に戻り、マリコたちは凶器を特定、鉱塩容器のデータをメーカーから取り寄せ鑑定した結果、容器の角が傷口の形状と一致します。
更に、傷口から検出された塩と容器に入れていた塩の成分が一致しました。

瑛美にも柊を殺害する動機?

マリリンの牛舎には、三倉以外は立ち入れないことになっていましたが、翔太の他に柊も頻繁に牛舎に通っていました。
蒲原の調べによると、柊はマリリンにも目をつけており、建設しようとしているホテルの目玉にしようとしていました。

捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)の調べによると、瑛美は独立して自分の店を持つのが夢で、まきばのこかげを三倉から譲ってもらう約束になっていました。
しかし、そんな瑛美の思いを、柊は踏みにじっていたのです。

そんな中、マリリンの体表の付着物からブルベリーシロップを検出、瑛美がまきばのこかげで提供していた自家製のシロップと一致。
更に、事件の日の日替わりデザートは、ブルーベリーシロップのパンケーキだったのです。
京都府警の取調室で土門とマリコの取り調べを受ける瑛美は、事件のあった日の夜、マリリンの牛舎に行ったことを認めます。
三倉がチーズを作っている間、夜6時に店を出て50分ほど歩いてマリリンの牛舎に行き、生乳を盗もうとしていました。
マリリンの生乳から出来た生クリームで、ホイップクリームを作り提供し続けていたのです。
ところが、マリリンの乳しぼりの最中、柊が現れ、瑛美はまきばのこかげに戻りました。

崩れる三倉のアリバイ

瑛美がマリリンの牛舎に行き戻って来るまでの間、三倉を誰も見ていないことになり、アリバイが崩れたかに見えました。
しかし、モッツァレラチーズを作るには5時間掛かり、鍋の温度を一定に保つ必要があるため鍋から目を離すことができないのです。

土門は予めチーズを作っていたと推理、マリコは科捜研で事件の日のチーズを鑑定、予め作った形跡はありませんでした。
しかし、事件当日のチーズから、普段のチーズには使われていないクエン酸を検出したのです。

三倉のアリバイが崩せない中、解剖医・風丘早月(若村麻由美)が解剖鑑定書とスイートポテトを持って現れます。
スイートポテトは、風丘の手作りで時短レシピで20分で作られていました。
マリコは時短をヒントに、モッツァレラチーズを時短レシピで作ることにします。
クエン酸とレンネット(酵素)を入れることにより、1時間28分でチーズが出来ることが分かったのです。

アリバイを崩され、取調室で土門とマリコの取り調べを受ける三倉でしたが、クエン酸を使いどんな味になるのか試していたと供述します。
土門は三倉がしていた腕時計が気になり、取り調べ後、腕時計を調べたところ、腕時計は『Deneutan-classic』という高級腕時計で税別150万円もしました。
牧場が赤字にもかかわらず高級腕時計をする三倉に、蒲原は疑問を抱きます。
土門には思い当たることがあり、科捜研を後にするのでした。

三倉が脱税?マリリンの胃に証拠

突然、翔太から科捜研に電話があり、マリコに助けを求めてきました。
マリリンの具合が悪く、食欲がないと言うのです。
マリコは直ぐに牧場に駆けつけます。
牛は臆病な反面、好奇心旺盛で針金などの鉄を飲み込んでしまうことがあり、それが原因で食欲不振になることがありました。
そのような時は、獣医療用の磁石を牛に飲ませ胃を守るのです。
事件の翌日、三倉がマリリンに磁石を飲ませるのを牧場関係者が目撃していました。
マリコは、事件に関わる証拠をマリリンが飲み込んだのだと推測します。
呂太がポータブルX線撮影装置を持って牧場に駆けつけマリリンの胃を撮影、モニターに磁石とは別に台形柱状の異物が1つ映し出されました。

そんな中、三倉の脱税が判明、不審に思った土門が京都北税務署に行き調べたところ、牧場の確定申告の書類とまきばのこかげの帳簿が一致しませんでした。
まきばのこかげの売上を過少申告し、牧場全体を赤字に見せかけていたのです。

牛舎から忽然と消える遺体

取調室で土門とマリコの取り調べを受ける三倉は、マリリンの胃から取り出した金のインゴットを突きつけられます。
マリリンの牛舎の鉱塩容器を二重底に改造、金のインゴットを隠していました。
そのため、牛舎には三倉以外立ち入れないようにしていたのです。
三倉は脱税は認めたものの、柊の殺害は否認します。

事件のあった日の夜、チーズを作っていた三倉に柊から連絡があり、マリリンの牛舎に呼び出されました。
夜7時前にまきばのこかげを出て三倉が牛舎に行くと、柊が倒れており既に死亡していたのです。
遺体の傍には、鉱塩容器が転がり金のインゴットが散乱していました。
その金のインゴットの1つをマリリンが飲み込んだのです。
怖がるマリリンを三倉が別の厩舎に連れて行き、戻って来た時には遺体はなくなっていました。
まきばのこかげに戻るとチーズは駄目になっており、三倉は夜10時の納品に間に合わせるためにクエン酸を使用しました。

凶器の鉱塩容器に血液指紋、犯人が判明

マリコは鉱塩容器を鑑定、血液指紋が付着していました。
関係者の指紋と照合し、犯人が判明します。
指紋の持ち主は、ベレッサホテルの副社長・滝川和彦(奥井隆一)だったのです。

土門が取調室の滝川に、デスクから見つかった牧場支援計画書を見せると、滝川は自供を始めます。
事件のあった日の夜、柊の一存で牧場の買収計画は、突如、支援計画に変更されます。
翻意を迫る滝川をよそに、柊は社長室を後にし牧場に向かいました。
牛舎まで追ってきた滝川を柊が罵倒、激怒した滝川は落ちていた鉱塩容器を拾い柊に目がけて振り下ろしました。
遺体が見つかると買収計画に支障をきたすと思い、滝川は遺体を運び出したのでした。

柊の想いとは

後日、三倉は土門とマリコから、牧場で柊の支援計画のことを知らされます。
三倉は買収の件でいつも柊と口論になり、にわかには信じられませんでした。
三倉に手渡された牧場支援計画書の最後のページには、牛の顔の形に折られた折り紙が挟まれていました。
小学5年生の夏休み、クラスメイトが牛の世話を手伝うことになり、柊だけが毎日来てくれ、そのお礼に三倉が柊にあげたものでした。
小学生の三倉が牛のブラッシングをしながら、牛には人の言葉が分かると柊に教え、そんな三倉に柊は見惚れていました。
三倉と再会した柊は、マリリンに話しかけながらブラッシングをする三倉の姿を見て、小学生の頃の想いを思い出したのです。
買収の件でいつも三倉と口論になってしまい、柊は三倉に想いを告げられずマリリンに話しかけに頻繁に牛舎を訪れていたのです。
事件のあった日の夜、三倉に想いを告げる決意を固めた柊がマリリンに話しかけ、その言葉を滝川は聞いていました。
滝川は公私を混同する柊と口論になり、犯行に及んだのでした。
柊の想いを知り、自らの愚かさに気づいた三倉はその場に泣き崩れるのでした。

マリコと土門がマリリンの傍に行くと、土門は周りを振り回すマリコの愚痴をマリリンにこぼすのでした。

6話のあらすじネタバレ

京都府内で男性の遺体、着衣の袖には白い粉

京都府内の廃線跡のトンネルで、カメラマンのジョージ梶木こと梶木譲士(栄信)32歳の遺体が見つかります。
女性の弾ける笑顔を切り取る天才と称される有名カメラマンでした。
法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研が臨場、現場には引きずられた跡があり、別の場所で殺害されたと見られます。

この事件は捜査一課と組織犯罪対策課の合同捜査となり、京都府警刑事部長・藤倉甚一(金田明夫)が陣頭指揮を執っていました。
梶木の着衣の袖には白い粉が付着、藤倉とともに臨場した組織犯罪対策課の刑事・中川昇(須田邦裕)は薬物と睨んでいました。
昨夜、人気モデル・水沢キヨラ(矢島舞美)のバースデー・パーティーがあり、そのパーティーで薬物の取り引きがあるとのタレコミがありました。
中川はパーティーに潜入、梶木はパーティーの最中、行方をくらましたのです。

また、梶木のズボンのポケットから、幼い女の子が写る破れた写真が見つかり、その写真の背景は遺棄現場と同じでした。

科捜研による鑑定結果

死亡推定時刻は、昨日の午後10時から12時の間、死因は頭部打撲による硬膜外血腫。
脳の状態と傷口周辺に生体反応であるかぶれがあることから、殴打後、数十分は生きていた可能性がありました。
傷口の形状に合う凶器は、遺体発見現場からは見つかっていません。
梶木のズボンに付着していた木片は、古い木にワックスが塗られており、殺害現場には木の床があったと思われました。
遺体発見現場に残っていた遺体を運んだと見られる人物の下足痕から、『ランニングスリム』というブランドのスニーカーであることが判明。
梶木のスボンのポケットから見つかった写真からは、梶木の指紋しか出ませんでした。

犯行の動機はスキャンダル写真?

そんな中、捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)が、犯行の動機になったと思われるスキャンダル写真を持って科捜研に現れます。
梶木は数年前まで活躍していましたが、こだわりの強さが災いして仕事が激減、近頃では仕事関係者のスキャンダル写真を撮っては、脅して仕事を得ていました。
蒲原は梶木が所持していたカメラに何か写っていないか期待していましたが、未使用のフィルムが入っているだけでした。

白い粉は岩塩!事件の鍵はシロギスの干物

薬物の疑惑があった白い粉は岩塩で、シロギスの身の一部が付着していました。
胃の中にも、ほぼ未消化のシロギスがあり、そのシロギスは干物にしたものでした。
しかし、梶木の自宅には魚や干物はなく、事件当夜の足取りを追うため、マリコは梶木が参加したパーティーから調べることにします。

梶木とキヨラが言い争い

マリコと蒲原は、パーティーを主催したキヨラに話を聞きにモデル事務所『ワカナ・ジャポン(WAKANA JAPON)』の練習スタジオを訪ねます。
その場に居た、パーティーの料理を担当した『草谷カフェ』オーナー・草谷ゆり子(長野里美)から、当日のメニューを見せてもらいましたが、パーティーには魚や干物は出ていませんでした。

グラビアの撮影を理由にキヨラがスタジオを出て行くと、モデルの1人、宮園アンナが、昨夜、梶木とキヨラが言い争うのを目撃したと証言、その時、梶木は破れた写真を握りしめていました。

京都中のシロギスの干物を鑑定

パーティーにシロギスの干物はなく、殺害現場の特定には、事件当夜の梶木の足取りの解明が急務でした。
そこで、マリコは京都中のシロギスの干物を集め鑑定しましたが、梶木が食べたものと同じ干物はありませんでした。

流通するシロギスが駄目なら自家製、シロギスは珍しい魚で、魚屋から自家製の干物に辿り着こうとするマリコは、京都中の魚屋の防犯カメラ映像を集めます。
そして、事件の前日、帽子を目深に被るモデル体型の女性客がシロギスを買う映像を発見、しかし映像からは顔が判別できませんでした。

キヨラの自宅が殺害現場?

マリコは映像データ担当・涌田亜美(山本ひかる)をスタジオに伴い、モデルたちがレッドカーペットをウォーキングする姿を撮影し科捜研に戻ります。

ウォーキングで歩行鑑定できるのか、物理研究員・橋口呂太(渡部秀)には疑問でした。
しかし、マリコはウォーキングではなく、終わった後レッドカーペットからはける際の普段通りの歩きに注目していたのです。

鑑定の結果、シロギスを買っていた女性客がキヨラと判明。
マリコたち科捜研は、シロギスの干物を探しにキヨラの自宅を訪ねます。
キヨラのスニーカーと遺体発見現場で採取した下足痕が傷の跡まで完璧に一致、そして冷蔵庫から乾燥中のシロギスの干物を発見します。
ところが、梶木が食べた干物はキヨラの作る干物と一致しません。
塩が違ったのです。
梶木の食べた干物には岩塩が、キヨラの干物には天日塩が使用されていました。

ゆり子が殺害を自供、殺害現場は草谷カフェ?

梶木の着衣に付着していた岩塩は、特殊なヒマラヤ岩塩で、購入業者を洗い出した結果、購入業者の中に草谷カフェがありました。
しかも、草谷カフェは古い木製の床だったのです。
草谷カフェを捜索した結果、シロギスを天日干ししていた場所の床から血液反応を検出、更に破れた写真も見つかります。

京都府警の取調室で藤倉の取り調べを受けるゆり子。
梶木が持っていた破れた写真と草谷カフェで見つかった破れた写真は、もとは1枚の写真でした。
鑑定した結果、ゆり子と一緒に写真に写っていた男の子は梶木、そして女の子はキヨラと判明します。
ゆり子は、梶木とキヨラの親代わりでした。
梶木の遺体発見場所のトンネルで、親から放置されたふたりはよく遊んでいました。
そんなふたりを放っておけず、ゆり子は世話をするようになりました。
梶木の仕事が上手くいかなくなり、スキャンダル写真を撮るようになったことを噂で聞き、心配したゆり子とキヨラがパーティーの夜、梶木と話し合い、キヨラと梶木は言い争いに、そして梶木が笑顔を撮りたい言っていた頃、3人で撮った写真をキヨラが取り出し、梶木が奪い取ろうとして破けてしまいました。
ゆり子が写真の切れ端を拾い、この時、エプロンからヒマラヤ岩塩の容器が落ちます。
キヨラは部屋を後にし、その様子をアンナが目撃したのです。

ゆり子は、カフェに梶木を呼び出し殺害したと自供、しかし取調室に飛び込んできたマリコが否定します。
ゆり子のシロギスの干物と梶木の食べた干物は、塩以外の調味料が一致せず、その上、事件の日の夜10時半頃、ゆり子は舞鶴にいたのです。

藤倉に諭され、ゆり子は真実を明かします。
釣りをして舞鶴から帰宅すると、キヨラのイヤリングとシロギスの入ったプラスチック容器が床に落ちていました。
梶木が殺害されたと聞き、ゆり子はキヨラの犯行の疑いキヨラを庇ったのでした。

キヨラが遺体遺棄を自供

取調室でマリコと蒲原の取り調べを受けるキヨラは、ゆり子が犯人ではないと知り、遺体遺棄を自供します。
ゆり子を心配し、パーティーの後カフェに立ち寄ったキヨラは、梶木の遺体を発見します。
ゆり子の犯行だと思ったキヨラは、ゆり子を庇うため、思い出のトンネルに遺体を遺棄しました。
この時、キヨラは、シロギスの入ったプラスチック容器を持ってきていませんでした。

犯行現場は別の場所、梶木は殴られた後にカフェに

プラスチック容器に入ったシロギスは、梶木が食べたものと一致、しかしキヨラのものともゆり子のものとも一致しませんでした。
プラスチック容器からは2人分の指紋を検出、1人はゆり子、もう1人は梶木のものでした。
梶木の指紋は容器の内側にもあり、梶木本人が干物を入れて持ってきたのです。
カフェの外で血液下足痕が見つかり、血液も下足痕も梶木本人のものでした。
梶木は殴られた後、干物を持ってカフェに来たことになり、犯行現場はカフェ以外になります。

犯行現場特定の鍵は干物の製法

製法によっても干物の成分は変わり、科捜研は天日干しから人工的な乾燥まであらゆる製法を検証。
その結果、梶木の食べた干物は、40度から50度の温風を3時間当てて作った干物に近いことが分かりました。
実験では、ドライヤーで3時間温風を当てましたが、その場を離れることができず、現実的ではありませんでした。

傷のかぶれで犯行現場を特定

そんな中、解剖医・風丘早月(若村麻由美)が、ドライフルーツケーキと解剖鑑定書を持って科捜研を訪ねて来ました。
傷のかぶれは高濃度の酢酸によるもので、酢酸はフィルムを現像する時に使われるものでした。
そして、所長・日野和正(斉藤暁)は、40度ほどの温風を出し続け、フィルムの乾燥に使うフィルムドライヤーを思いつきます。
フィルムドライヤーは、現像所やレンタル暗室で使われるもので、草谷カフェの近くに『ネガポジラボ』というレンタル暗室がありました。

犯人が困惑、梶木が改心

暗室は梶木と同じカメラマンが所有、数年前から梶木にレンタルしていました。
科捜研が暗室に臨場、暗室から血液反応が現れ、凶器の現像タンクには血液指紋が付着していました。
血液指紋の血液は梶木のもので、指紋はワカナ・ジャポンのオーナー・若菜アユミ(飯島順子)のものでした。

事件当夜、若菜はパーティー会場で薬物を売り捌き、その現場を梶木に撮られました。
梶木は若菜にフィルムと交換に金を要求、若菜は約束通り夜10時に金を持って暗室に行きました。
ところが、改心した梶木は、フィルムを持って警察に届け出ると言い出したのです。
そんなことをされては困る若菜は、傍にあった現像タンクを持ち、咄嗟に犯行に及びました。
フィルムドライヤーで作った干物を火で炙り食べる梶木を、若菜は後ろから現像タンクで殴り、梶木が倒れた拍子にテーブルにあった岩塩の容器が落ち、梶木の袖に岩塩がかかったのでした。

後日、梶木が初心に戻り、やり直そうとしていたことを、マリコはキヨラとゆり子に告げるのでした。

7話のあらすじネタバレ

極秘裏に進める作業、忘れてはいけない日とは?

科捜研の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心に、法医鑑定室で研究員たちが検証しながら極秘裏に作業を進めていました。
電子顕微鏡で白い粉を確認したマリコは、その結果に確証を得ます。

そんな中、作業の内容を知られてはまずい人物、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の娘・亜矢(染野有来)がマリコを訪ねてきました。
亜矢の応対に、マリコは所長・日野和正(斉藤暁)と共有スペースに出向きます。
マリコと日野は、亜矢と面識がありました。
19年前、風丘の夫・洋二が失踪、12年前に白骨体として発見されました。
科捜研は白骨体を鑑定、マリコが洋二の死の真相を亜矢に告げました。
亜矢は子供のころからマリコを慕い、今では師と仰ぎ、科捜研の研究員になることを目指していました。
今日は、大学の近くで接触事故があり、事故を目撃した亜矢は、事情聴取で京都府警を訪れ、その帰りにマリコの仕事ぶりを見学しに科捜研に立ち寄ったのです。

法医鑑定室の化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)から合図があり、マリコは亜矢を法医鑑定室に招き入れます。
鑑定だと思っている亜矢は、宇佐見たちの作業を興味深く覗き込み、事件について尋ねます。
教えられないと断るマリコでしたが、今日は忘れてはいけない日と意味深に言うのでした。

風丘の差入れが事件解決のヒント!差入れの切っ掛けはプリンセス・トシコ

共有スペースで映像データ担当の涌田亜美(山本ひかる)から受け取った白い液体の入った試験管を、マリコは亜矢の目の前で四角い容器に注ぎます。
白衣を脱いだ日野と宇佐見、そして物理研究員・橋口呂太(渡部秀)の3人が共有スペースに現れ、マリコに一言告げると3人は共有スペースを後にしました。
科捜研のメンバーを見て絆を感じる亜矢、科捜研が今のメンバーになって5年でしたが、マリコと風丘は12年来の付き合いでした。
当時から差入れをしていたかはマリコの記憶は定かではありませんでしたが、差入れの切っ掛けは『プリンセス・トシコ』であることを風丘から聞いていました。
亜矢もプリンセス・トシコの名に聞き覚えがありましたが、亜矢もマリコも誰なのかは知りませんでした。
そんな差入れが、事件解決のヒントになることが多々あったのです。

モナカが事件解決のヒント、100円の殺人?

被害者の柴崎佐江(菊地美香)は、節約術のブログが人気の『節約の達人』。
しかし、佐江の実態はブランド好きの贅沢三昧、提供された節約ネタをブログに書いているだけ、本当の達人は園田逸子(松岡依都美)でした。
亡くなった時、佐江がしていたヘッドライトから逸子の指紋を検出、しかしヘッドライトは遺体発見の2日前に逸子が貸したものでした。

新たな容疑者として逸子の母・志乃(筒井真理子)が浮上。
志乃は20年前、勤めていた宝石店の店主で愛人関係にあった桐生康介(西村匡生)を殺害、その罪を逸子に着せようとした過去がありました。
佐江の胃の中に遺っていた成分と志乃の作った『パンの耳ステーキ』が一致、志乃は素直に殺害を認めます。
ところが、志乃は20年前も今回も逸子を庇い、悪い母親を演じていたのです。
志乃は殺害の証拠となるストッキングを見て、逸子の犯行だと勘違いしたのです。

逸子の自宅の捜索令状が下り、マリコは20年前の犯行現場にあったお守りを見つけましたが、凶器は見つかりませんでした。
更に、車を持たない逸子に、自宅から遺体発見場まで遺体を運ぶのは不可能に思われました。
事件が暗礁に乗り上げかけた時、風丘の差入れの丸形のモナカが転がるのをヒントに、マリコが遺体を運ぶ方法を解明します。
自宅に2つあった大きなタライとシャワーホース、そして100均で買った結束バンドを使えば、1人でも遺体を運ぶことができるのです。
タライの1つに遺体を入れ、もう1つのタライで蓋をし、蓋のフチにシャワーホースを巻きホースとタライを結束バンドで固定、そしてタライ転がせば遺体を運ぶことが可能でした。

事件のあった夜、帰宅して遺体を見た逸子は、テーブルにあったパンの耳ステーキとストッキング、そして散乱した小銭を見て、志乃の犯行と勘違いし遺体を遺棄し凶器を処分しました。
凶器は『パンスト小銭貯金』、志乃の手料理が大好きな逸子は、ふたりでレストランを開くのが夢で、吊るしたストッキングに小銭を貯めていました。
犯人はパンスト小銭貯金で佐江の頭部を殴打、科捜研が小銭を集めて鑑定した結果、佐江の血液で付着した指紋が見つかります。
その指紋の持ち主は、志乃が勤める喫茶店のオーナー・山元一史(日野陽仁)でした。
そして、20年前の桐生殺害も山元の犯行だったのです。
犯行現場で見つかったお守りから、当時の技術では鑑定できなかった山元の指紋が検出されました。

志乃は山元の初恋の人で、志乃に想いを寄せていた山元は桐生に志乃を侮辱され、逆上し犯行に及びます。
逃げる時、山元は佐江と遭遇、その後、志乃が倒れている桐生を発見、傍に逸子のお守りが落ちていたことから、逸子の犯行と勘違いします。
そして、佐江が居ることに気づいていた志乃は、拾ったお守りを床に戻し逸子に罪を着せる振りをし悪い母親を演じて罪を被り服役しました。

20年後、一部始終を見ていた佐江は山元を恐喝、夫婦喧嘩して居候していた逸子の自宅に山元を呼び出し、山元に殺害されました。
逸子と志乃は、20年前も今回も殺人を犯していなかったのです。

マリコにプリンセス・トシコを紹介?

法医鑑定室に戻ったマリコは、何かの機械にセットした容器の中の白い液体の経過を確認、液体はスポンジのように膨らみ、マリコは満足気に笑みを浮かべます。
そして、バットに並んだキウイフルーツのエチレンガス濃度を1つ1つ調べます。
マリコのスマホに風丘から着信があり、共有スペースに居た亜美がスマホを持って法医鑑定室にマリコを呼びに来ました。
電話に出たマリコは、改まった様子で風丘に話があると告げ、一方の風丘は唐突にプリンセス・トシコに12月6日にマリコを会わせたいと言って電話を切ってしまいました。

科捜研のメンバーたちは一体何を隠しているのか?

その頃、科捜研を出た3人は、それぞれ不可解な行動をしていました。
宇佐見は生花店でアネモネの花束を注文、アネモネの花言葉は『真実』でした。
また、日野は鴨川の河川敷で『蛍の光』をトランペットで演奏、一方、呂太はとある場所で机に向かい鉛筆で何かを書いていました。

カリカリのキャットフードが事件解決のヒント、8億円の猫

風丘の差入れは、お菓子だけではありませんでした。
共有スペースに、鑑定のために猫が居た頃、風丘はドライタイプのキャットフード『カリカリ猫 鶏ささみ味』を持ってきました。
被害者は著名な絵本作家・早乙女由子(室井滋)、その代表作は『バクのだいぼうけん』で呂太が幼いころ大好きな絵本でした。
自宅で遺体で見つかった由子は余命宣告を受けており、8億円にも上る全ての遺産を愛猫・ももに遺贈することにしていました。
現実には猫に遺産を遺すことはできず、『負担付死因贈与』という贈与契約で、由子はももの世話を条件にペットシッター・稲葉剛(笠松将)に遺産を全て譲る契約を交わしていたのです。
本来、遺産を相続するのは、由子の弟・修一郎(谷口高史)と妹・英恵(川俣しのぶ)はずでした。

事件のカギを握っていたのは緑色の汗、由子の耳とももの頭部に付着していたクリームはベイジャール社の『ケアハーブ』というクリームで、クリームの中に人の汗と緑の色素が混じっていました。
犯人は色汗症の可能性があり、科捜研は関係者の汗を鑑定することしました。

共有スペースで亜美の解説を聞く亜矢は、ももを飼い始めたのはここ数カ月のことで、何故、由子が稲葉に遺産を譲ることにしたのか不思議でした。
すると、マリコが時間を気にする素振りをして法医鑑定室に戻り、亜美も話を中断しついて行きました。
白い布を捲ると、機械の中央にセットされた容器の中に膨らみきった白いスポンジがありました。
亜美は意味あり気に風丘の名を出しました。

一方、風丘は解剖鑑定書を届けに、差入れを持って歩いて科捜研に向かっていました。
洋二にプレゼントされたネックレスが何故か落ち、しゃがんで拾う風丘の横を不審な白のセダンが通過します。

汗を鑑定した結果、修一郎と英恵、そして担当編集者・水野幹夫(小久保丈二)とも汗の成分は一致せず、しかも稲葉は汗の提出を拒否し、事件は暗礁に乗り上げたかに見えました。
しかし、生魚しか食べないはずのももが、風丘が持ってきた安いキャットフードを普通に食べ、マリコは違和感を覚え、その違和感が事件の解決につながったのです。

ももの出処を捜査したところ、ももは銅版画家で元夫・滝俊介(諏訪太朗)が元々飼っていた猫でした。
滝は遺産の相続人の変更を、由子に迫っていたのです。
鑑定の結果、滝の汗がクリームに混じっていた汗と一致、しかし事件のあった日の午後、滝がももと姉妹猫のみかんを探す姿が三重県で目撃されていました。
アトリエのゴミ箱には、ももから検出されたものと同じキャットフードの空き箱が捨てられており、疑問に思った科捜研は由子と一緒に写真に写るももと科捜研に居るももの鼻紋を比較します。
その結果、科捜研に居るももはみかんであることが判明したのです。

ももとみかんを入れ替えたのは、稲葉でした。
1カ月半ほど前、少し目を離した隙に、ももが外に逃げ出し、翌日、由子宅に行くとももが戻っていました。
8億円を失わずに済みホッとした稲葉でしたが、後日、ももの妊娠が発覚します。
稲葉はももが姉妹で、滝のもとにももとそっくりなみかんが居ることを由子から聞き知っていました。
事件当日、滝の目を盗み、みかんを誘拐、由子宅に戻ると由子が死んでいたのです。
稲葉は、入れ替えることしか頭になく、ももとみかんを入れ替えるとその場から逃げ去りました。

科捜研は本物のももを鑑定、その結果、もものお気に入りのおもちゃに血液指紋が付着しており、その指紋が水野と一致します。
絵本の主人公の少年・バクにはモデルが居ました。
20年前、絵本作家として目が出ず、夢を諦めるため傷心旅行にでかけた由子は、旅先で少年に出会い、その少年をモデルにした絵本がバクのだいぼうけん、そして少年は稲葉だったのです。
絵本作家として世に出ることができたのは稲葉のおかげで、由子は稲葉を捜していました。
事件の4カ月前、稲葉が見つかり、由子はバクのモデルが稲葉であることを公表し財産を譲るつもりでいました。
しかし、読者にとってバクが永遠の少年と考える水野は、イメージを守るため公表には反対します。
その結果、財産を譲るために利用されたのが、ももだったのです。
事件当日、公表しないことに納得していたはずの由子が、突如、新作で稲葉がモデルあることを公表すると言い出したのです。
少年の頃のような気持ちを失い生きることに疲れている稲葉に、由子は思いを伝えたいと考えました。
20年間、作品のイメージを守り続けてきた水野は許すことができず、犯行に及びました。

8月18日が意味するものとは?

法医鑑定室のマリコは機械から容器を取り出し、そして、その容器から白いスポンジを取り出します。
マリコはスマホで日野に連絡、そんな中、亜矢が部屋に入ってきました。
亜矢は部屋に漂う甘い匂いとジュール加熱装置から、マリコがケーキを作っていたことを見破ります。
マリコは亜矢に秘密が守れることを確認すると、キウイソースをスポンジにかけ、『ジュール熱のケーキ キウイソース添え』を完成させました。

子供のころ母親からケーキ作りを教わりましたが、尽く失敗に終わり、今回は科学的アプローチで成功に導きました。
牛乳と卵白、そして砂糖をよく撹拌、篩にかけた小麦粉の粒子が均一であることを電子顕微鏡で検証すると、小麦粉を混ぜた卵液をジュール熱を利用し加熱。
キウイフルーツから放出されるエチレンガスを測定し熟れているキウイフルーツを選ぶと、ゲル状にするため袋に入れたキウイフルーツを鈍器で粉砕しました。

そして、戻って来た日野がトランペットで『ハッピーバースデー』を演奏、宇佐見が花束を見せると、亜矢は今日が18日であることに気づきます。
そして、駆けつけた呂太がマリコに手紙を渡し、手紙には誕生日のお祝いの言葉と風丘への感謝が綴られていました。
8月18日は風丘の誕生日、風丘にいつもお世話になり感謝しているマリコの発案でした。
ケーキの出来により計画が延期されることもあり、極秘裏に進められていたのでした。

このことをまだ風丘は知らず、呂太の提案で隠れて驚かすことになり、マリコはケーキを持って爆発物処理チャンバーに隠れることにしました。
そこへ、いつもの風丘の「まいどー」の声が響き渡り、みんなは慌てて隠れます。

一方、プリンセス・トシコこと科学者・新海登志子(高橋ひとみ)がスマホで風丘に電話、しかし風丘は出ず、新海は電話を切るのでした。

8話のあらすじネタバレ

シンポジウム会場に爆破予告

解剖医・風丘早月(若村麻由美)に誘われ、法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)は、NPO法人『あさがお基金』が主催する『未来開発シンポジウム』に出席。
会場では、シンポジウムの一環で開催された『未来開発プロジェクト』の最優秀者、鴨川女子高校・科学部の表彰が行われていました。
プレゼンターとして北大路大学薬学部教授・新海登志子(高橋ひとみ)が登壇、白のドレスに身に纏い頭にはバクテリアを模したティアラが輝いていました。

表彰が終わり、舞台袖に出てきた登志子に風丘がマリコを紹介、登志子は著名な科学者で風丘の恩師でした。
3人が談笑していると、会場スタッフが慌てた様子で駆け寄り、事務局のファックスに爆破予告が届いたことを告げます。
爆破時刻は午後2時30分、あと15分しかありませんでした。

爆薬は微量でも爆破予告犯は爆発物に精通

科捜研の鑑定の結果、回収された時限爆弾には爆薬が微量しかありませんでしたが、その造りは精巧で爆発物に精通した者の犯行と見られました。
犯行予告の発信元はシンポジウム会場の『京都学術プラザ』近くのコンビニで、身長180cmほどの男性が店を出るのが防犯カメラに映っており、店員もその男性がファックスを操作するのを見ていました。

プリンセス・トシコとは

シンポジウムでは登志子が講演予定で、ティアラをしてテレビに出演することが多いことから、登志子は学生にプリンセス・トシコと呼ばれていました。
登志子は風丘の差入れの切っ掛けとなった人物で、放線菌研究の分野では世界トップの科学者でした。
バクテリアの一種である放線菌は主に土の中に存在、抗生物質のもととなる有機化合物を作り出します。
登志子の発見した化合物は200種類を超え、その多くが新薬開発に役立っていました。

神社の境内に男性の刺殺体

そんな中、梅河原町の神社の境内で男性の刺殺体が見つかり、マリコと映像データ担当・涌田亜美(山本ひかる)、そして物理研究員・橋口呂太(渡部秀)が現場に臨場。
被害者は大手学習塾『明春アカデミー』社長・宮本慎一郎(上杉祥三)、『1億円持ってけ社長』として有名な人物で、10人の出資希望者に1人あたり1千万円、総額1億円の出資を企画を公表したことから、そう呼ばれていました。
売名と批判する者たちもいましたが、応募は殺到、競争率は100倍を超えました。

科捜研の鑑定結果

科捜研の鑑定の結果、死因は右上腹部を刺されたことによる出血死で、傷は肝臓に達し門脈本幹を損傷、大量の出血はこのためでした。
また、宮本の首の裏に生まれながらのあざ、母斑がありました。
凶器は傷口の形状から刃渡り7cmほどの刃物で、正面からほぼ水平に刺されていました。
宮本の爪に引っかかっていた繊維片は、羊毛に似たアクリル繊維でした。
遺体の近くに落ちていた植物片はウスハカズラの葉の一部で現場のものではなく、京都では3カ所に分布、その内の1カ所は登志子の研究室のある北大路大学でした。

登志子も宮本の1億円企画に応募?

風丘の話によると登志子も宮本の1億円企画に応募しており、マリコは北大路大学の研究室に登志子を訪ねます。
登志子は付属植物園で植物の手入れをしており、この時、登志子は毛皮風のショートコートを羽織っていました。
企画に応募したのは研究助手・野口英晴(酒井善史)で、宮本は半月ほど前に研究室を訪ねていました。
登志子の研究に感銘を受けた宮本は、1千万円どころか会社としてのサポートを約束してくれたのです。
宮本が研究室を訪ねたのは、この時が最初で最後でした。

宮本にストーカー?

一方、捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)は、明春アカデミーを訪ねていました。
応対した社員・平井正勝(堀田貴裕)によると、この春からオンライン受講者が増え、明春アカデミーは業績が上向き、宮本は1億円企画を立ち上げました。
以前から社会事業に関心のあった宮本は、最近では貧困家庭の若者のため返済義務のない奨学金を支給するあさがお基金のサポートをしていました。
爆弾騒動の件を聞いた平井は、宮本のストーカーの仕業と断定、届いていた嫌がらせの手紙を蒲原に渡すのでした。

爆破予告犯が判明

嫌がらせの手紙と爆破予告のファックスの筆跡を科捜研で鑑定した結果、同一人物であることが判明、そんな中、防犯カメラ映像を追跡していた亜美が爆破予告犯を見つけます。
ズボンの作業着メーカーのロゴから販売先を絞り込み、洛運物流センターに辿り着き、派遣会社に提出した履歴書の筆跡を鑑定した結果、爆破予告犯が久保田英司(七瀬公)であると判明したのです。

取調室で捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)の取り調べを受ける久保田は、宮本への嫌がらせは認めたものの殺害は否認しました。

登志子が容疑者?

久保田の部屋からは、爆薬製造に必要な薬品や爆弾以外の回路図が大量に見つかりましたが、アクリル素材の服は1着もありませんでした。
化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)は繊維片の断片が扁平だったことから、フェイクファーを示唆します。
フェイクファーは毛皮のニュアンスを出すため異形断面であることが多く、マリコは登志子が毛皮風のショートコートを来ていたのを思い出しました。
出資を断られたことによる逆恨みの可能性が考えられましたが、登志子の研究への出資は決まっていました。

逆恨みに関しては蒲原が1億円企画の落選者を全員捜査、その中の1人、京野菜の海老芋を栽培する八木徹平(林泰文)の畑を訪ねていました。
八木はタピオカ製造機を台湾から購入するために応募、タピオカの原材料はキャッサバで、そのキャサバの代わりに海老芋を使えば京都ならではの味になると考えたのです。

登志子は40年前の殺人事件の被害者遺族、犯人には宮本と同じあざ

土門が登志子を調べた結果、登志子が『宮幡町製材工場社長殺人事件』の被害者遺族と判明、母・静子(田辺ひと心)は、事件後、父・雄一(白井哲也)の後を追うように亡くなり、その後、事件は迷宮入り控訴時効が成立していました。

1980年9月、工場に強盗が押し入り、犯人に気づいた雄一(白井哲也)と犯人が揉み合いになり、頭部を打撲した雄一が死亡。
高校から帰宅した登志子(森口幸音)が逃げる犯人を目撃、犯人の首の後ろにあざがあると証言していました。
そして、宮本の首の後ろにもあざがあったのです。
宮本は、父親のギャンブルによる借金が原因で高校を中退、その後、夜間学校へ行き、国立大学に進学しました。

殺意を認める登志子、40年前の犯人は宮本

ホテルスイーツを土産に風丘が登志子を訪ね、北大路大学に来ていました。
キャンパス内でお茶をしながら、スイーツを食べるふたり。
以前、登志子の研究室にいた風丘は、いつもスイーツが研究室に置いてあるのを覚えていました。
そこへ、マリコと蒲原が登志子を訪ねて来ました。
登志子は宮本の首のあざに気づき、殺意が込み上げたことを認めるのでした。

登志子が凶器を遺棄した場所を自供

登志子のコートを鑑定した結果、宮本の爪に引っかかっていた繊維片と一致、しかし取調室の登志子は土門を前に宮本殺害を肯定も否定もしませんでした。

登志子の犯行と認められない風丘は、マリコに登志子のコートの鑑定を依頼、その結果、コートがら宮本の血液は検出されませんでした。
宮本は大量に出血しており、犯行時に返り血を浴びないのは不自然だったのです。

そんな中、シンポジウム会場の防犯カメラに八木が登志子と映っていたことを亜美が報告、マリコと蒲原、そして風丘の3人は八木の畑に向います。
以前、登志子は土のサンプルを採取しに八木の畑に訪れたことがありました。
八木は蒲原の質問に答えようとせず、その場を立ち去るのでした。

すると、蒲原のスマホに着信があり、登志子が凶器を遺棄した場所を自供したと土門から連絡を受けます。
登志子の描いた地図をもとに、マリコと蒲原、そして風丘の3人が付属植物園で凶器を捜索、そして蒲原が凶器と思われるナイフを発見しました。

宮本の犯行で救われていた登志子

見つかったナイフから宮本の血液を検出、しかし事件の真相には辿り着けませんでした。

取調室の登志子は、土門とマリコに、当時、女であることを理由に両親から大学進学を反対されていたことを語り始めます。
しかし、宮本の殺害事件を切っ掛けに叔母に引き取られ、登志子は大学に進学することが出来たのです。
登志子は宮本が犯人であることに気づき追求しましたが、宮本が自身と似た境遇にあったことを知ると許していました。

宮本殺害犯は久保田

「目で見えるものだけが科学じゃない」
登志子の言葉をヒントに凶器に接していた土と凶器を遺棄した周辺の土を比較した結果、凶器に接していた土から分解酵素・メトセルラーゼを検出。
バクテリアがこの酵素を分泌するのは、メトセルロースを取り込んだ時のみでした。
マリコは北大路大学のキャンパス内で、この結果を風丘と蒲原とともに登志子に告げます。

拘留中の久保田の自宅から爆薬を生成するための大量のメトセルロースを、京都府警は押収していましたが、久保田を殺人容疑で逮捕せず、登志子の意をくみ久保田が自供するのを待っていました。

久保田が宮本殺害を自供

北大路大学工学部の講義に忍び込んでいた久保田は、学生からの抗議で大学の事務員から注意を受けていました。
その様子を、偶然通りかかった登志子が目撃、この時、久保田が投げ捨てたノートに物流センターのシフト表が挟まっていました。
この直後、登志子は宮本が父親を殺害した犯人と知り、罪の償いのため久保田に手を差し伸べるよう宮本に依頼。
登志子と宮本が物流センターに行き久保田と会い、この時、宮本は嫌がらせの手紙を出していたのが久保田であると気づきます。

そして、シンポジウム当日、会場で久保田を見かけた登志子は嫌な予感がし、会場を後にした久保田を、会場に居た親しい八木に尾行してもらいました。

その後、爆破予告騒動が起き、登志子が宮本に電話すると、宮本は昔の自分に似ている久保田を助けたい一心で会いに行きます。

その夜、神社の境内で久保田と会った宮本は自首を説得、しかし久保田は聞き入れず持っていたナイフで久保田を殺害。
神社に駆けつけた登志子を見て久保田は逃走、救急車を呼ぼうとした登志子に「40年前の報い」と言って宮本は息絶えました。
その後、登志子は久保田のアパートに行き自首を説得するのでした。

久保田の居る取調室に来た土門は、爆弾騒動の件で送検されることを久保田に告げると、「言い忘れたことがあるなら俺が聞こう」そう言って久保田の向かいに座ります。
そして、大学に居る蒲原のもとに連絡があり、マリコと蒲原は久保田が宮本殺害を自供したことを登志子に告げるのでした。

9話(最終回)のあらすじネタバレ

土門が監禁!

捜査一課刑事・土門薫(内藤剛志)が京都府警本部が導入予定のウェブ会議システムにアクセスし科捜研のグループ会議に参加、土門は1人の女性と身元不明の男性の遺体とともに監禁されていたのです。

16時間前、導入予定のウェブ会議システムを、開発元の『株式会社リモートメディア』プログラマー・名村康祐(井俣太良)と営業担当・椎木智里(佐藤玲)の立ち会いのもと、科捜研が検証。
検証には科捜研一同と捜査一課刑事・蒲原勇樹(石井一彰)が参加、結果は良好で特に問題はありませんでした。
導入前のウェブ会議システムにはリモートメディアが発行したデモ専用のIDとパスワードが必要で、法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)は土門の分を椎木に依頼、IDとパスワードが書かれたカードを貰い蒲原に渡しました。

その夜、蒲原が土門の行きつけの蕎麦屋に行くと、土門は蕎麦をすすりテーブルには開かれた週刊誌がありました。
土門が読んでいたのは、服役中の投資詐欺グループ『ニシキベンチャー』代表・檀野昭仲(ハリウッドザコシショウ)が極秘入院したという記事でした。
詐欺事件は捜査二課の案件でしたが、この事件に土門には因縁があったのです。
12年前、詐欺容疑で取り調べ中だった檀野が府警本部から出る時、抗議に来ていた被害者グループの1人、佐山芳正(や乃えいじ)がナイフを持ち檀野に襲い掛かり、偶然通りかかった土門がその場で現行犯逮捕しました。
土門の活躍に感心する蒲原は、マリコから預かったウェブ会議システムのIDを土門に渡しました。

蕎麦屋からの帰り、夜道をひとり歩く土門は、コンビニ近くで慌てた様子のバー『ファンティーヌ』経営者・安在志津枝(南野陽子)と遭遇、安在はコンビニのATMから現金をおろすと、裸の現金を手にしたまま店を出て行きました。
心配しファンティーヌの前まで後を追った土門は、店のカギを探しバッグから取り出した安在のスマホの動画が目に留まります。
動画を再生すると、店にある男の遺体を撮影した動画を公開しないことを条件に、安在は100万円を要求されていました。
土門と安在は遺体があると思われる倉庫のある地下へと進み、土門が倉庫の扉を開け中の様子をうかがっていると後頭部を殴打され気を失います。

土門が気がつくと、両手は後ろ手に手錠を掛けられ、倉庫の下水管に繋がれ身動きは取れず、安在も気を失っていました。
安在が目を覚ますと、男の遺体に気がつき悲鳴を上げます。
土門は安在のロープを口で解き、自由になった安在はスマホで助けを呼ぼうとしましたがスマホはなく、土門の携帯もありませんでした。
土門は安在に指示し遺体に何かないか探させると、遺体の下からノートパソコンが見つかります。
土門は胸のポケットにあるウェブ会議システムのカードを思い出し、安在にノートパソコンからアクセスさせます。
科捜研のグループ会議と繋がり、土門はマリコに助けを求め、マリコは蒲原に連絡します。

既に日は明けており、連絡を受けた蒲原は警官2名を連れてバーに急行、地下倉庫の鍵をドリルで破壊し突入、ところが監禁されているはずの土門と安在は疎か、遺体すら見当たりませんでした。

リモート検死

マリコたち科捜研が倉庫に臨場、鑑識によると遺体があった痕跡はありませんでした。
倉庫を入念に調べマリコたちは科捜研に戻り鑑定、倉庫からは何も出ませんでした。
ウェブ会議の映像を解析した結果、土門と安在が監禁されている場所はコンクリートに覆われた14㎡の部屋としか分からず、窓もなく外からの情報もありませんでした。
サイバー犯罪対策課がウェブ会議システムの接続元を追跡したものの、接続が匿名化されている上、接続経路も海外のサーバーを経由し複雑化されており、IPアドレスの特定には至りませんでした。
土門によると安在と店に向ったのは、昨夜の10時過ぎ、意識を取り戻したのは今朝の8時でした。
蒲原の調べによると、安在は5年前に店をオープン、客の評判は良かったものの今年の春から客足が落ち開店休業状態、両親は既に他界し独り身で、客とのトラブルはありませんでした。

マリコは土門の行方に繋がる手掛かりを見つけるため、洛北医大の解剖医・風丘早月(若村麻由美)を科捜研に呼び、ウェブ会議システムを利用し『リモート検死』を行うことにします。
安在は所長・日野和正(斉藤暁)の指示に従い、指紋を採取し映像を送ります。
次に遺体を頭から安在が順に撮影し、風丘が体表所見を行います。
首には扼殺痕と見られる痕がありましたが、解剖しなければ正確な死因は分かりませんでした。
安在によると遺体は床と同じ程度に冷たく、股関節も膝も硬直、足の指はまだ動いていました。
これらのことから、風丘は死後8時間から12時間経過していると推定、死亡推定時刻は昨日の午後10時から今日の午前2時の間、安在に動画が送られてきたのは昨日の午後10時頃、犯人は殺害直後に動画を送ったものと思われました。
そんな中、遺体の指紋が前歴者データベースと一致、坂西敏也(山本道俊)45歳、ニシキベンチャーの元幹部で、6年服役の後、最近、仮釈放されたばかりでした。
心臓に疾患が見つかり刑務所を出た元代表の檀野は、公表されていませんでしたが風丘の勤める洛北医大に入院していました。

坂西殺害犯は安在?

映像データ分析担当・涌田亜美(山本ひかる)がコンビニの防犯カメラ映像を科捜研で解析していたところ、安在が土門を待ち伏せしているように見え、亜美はマリコに報告します。
すると、ウェブ会議システムが繋がり、坂西の自宅アパートを家宅捜索中の蒲原からでした。
蒲原はアパートでDVDを発見、そのDVDにはニシキベンチャーの12年前のセミナーの様子が録画され、檀野が登壇し演説、その後ろには坂西が控えていました。
そして、このイベントの司会を務めていたのは、安在だったのです。
土門によると安在は、遺体に見覚えがないと言っていました。
監禁されている倉庫でノートパソコンを操作する安在は、何かに気づいたようでした。

そんな中、マリコがウェブ会議に接続、土門と繋がります。
背後に居た安在が刃物を持ち土門に襲い掛かると、映像が途切れてしまいました。

土門の監禁場所はレンタル倉庫

京都府警は安在のマンションを捜索、家財道具は売り払われていたものの、ノートパソコンだけが残っていました。
データは消されていましたが検索履歴は残っており、安在はレンタカーとレンタル倉庫を借りていました。

安在が借りていたレンタル倉庫に京都府警が突入、坂西と安在の遺体があり、土門が血まみれの手でナイフを握っていたのです。

被疑者は土門!

殺害現場であるレンタル倉庫に臨場した京都府警を、土門は一旦退出させ証拠保全を命じます。
そして、その殺人事件の被疑者は土門本人でした。
何よりの証拠は土門で、マリコはその場で土門から証拠を採取、一方、坂西と安在の遺体は洛北医大に回されていました。

証拠の採取が終わり捜査に戻ろうとする土門を、臨場してきた警務部の監察官・中塚弘文(長谷川初範)が連行します。
被疑者である土門は、警務部の監視下に置かれることになったのです。

マリコたちは科捜研に戻り、証拠を鑑定します。
解剖の結果、坂西の死因は扼殺、安在は胸部を鋭利な刃物で刺されたことによる失血死でした。
安在の胸部の傷の形状と土門が握っていた刃物が一致、しかも刃物に残された血液指紋が土門のものと一致したのです。
証拠は土門が犯人であることを示していましたが、マリコは土門の犯行とは考えていませんでした。
土門の首にはスタンガンによる電流痕があり、坂西の首にも見られました。
坂西を殺害した犯人が土門を襲って気絶させたあと、安在を殺害、レンタル倉庫には、もう1人居たとマリコは考えていました。
しかし、警務部はそうは見ておらず、安在に襲われた土門の正当防衛、あるいは過剰防衛の可能性も考えていました。

ウェブ会議に透明人間

レンタル倉庫に残っていたノートパソコンのウェブ会議のログには、科捜研の5人と土門のIDの他に、もう1つ6人とは別のIDが記録されていました。
そのIDでログインすると、画面には表示されず、透明人間のように会話を自由に聞ける状態で会議に参加することが出来たのです。

名村と椎木が科捜研に呼び出され、名村はウェブ会議システムに不具合はないと強弁していましたが、椎木が開発中にハッキングされ会議参加者が画面上から消されたことを明かします。
椎木はウェブ会議システムを開発していたこともあり、科捜研に捜査協力することになります。
直接証拠は扱えず、亜美の手伝いをすることになりました。
そして、土門の無実を証明するため、科捜研は証拠を洗い直すことにします。

坂西は生きていた?

蒲原は坂西の行きつけの居酒屋『酒家いっとく』で聞き込み、坂西は事件の直前も来ていました。
マリコは安在に届いた脅迫動画の電球の明るさの違いに着目、空気の振動が伝わり電球の明るさが微妙に変化したと仮説を立てます。
物理研究員・橋口呂太(渡部秀)はその明るさの変化から音声を再現、「手、動かさないで死んでるんだから」と聞えました。
マリコは脅迫動画の坂西の首を拡大、頸動脈が脈打つのを確認したのです。

そんな中、蒲原の捜査で安在と坂西が過去に恋人関係だったことが判明、更に居酒屋で安在が土門の写真を坂西に見せ、土門が原因で人が死んだと言っていたのでした。

土門が原因で人が死んだとは?

土門が原因で人が死んだことの意味を知りたいマリコは、掌紋を口実に京都府警の取調室で取り調べ中の土門に面会、しかし警務部はマリコの行動に気づいていました。
土門がマリコに伝えると、マリコは掌紋も取らずに土門から話を聞きます。

12年前、佐山は電子部品の工場を経営、運転資金を増やすため檀野のセミナーに参加、詐欺被害に遭い工場は閉鎖、妻とは離婚しました。
全てを失った佐山は檀野を殺そうとしたものの、土門に殺人未遂で現行犯逮捕され、取り調べを受ける前に留置所で首を吊り自殺しました。
土門が原因で人が死んだというのが、この件のことなら逆恨みでしかありませんでしたが、頭では分かっていても納得できない人が居たと土門は思うのでした。

命の使い道

亡くなる命にも使い道はあると安在が言っていたのを、土門は思い出します。
その時、分からないと言った土門に安在はかみつき、まるで土門のことを知っているかのようでした。
佐山を止めた土門を安在が恨み、その安在と佐山に何かしらの繋がりがあると土門は考えました。
しかし、安在と佐山は詐欺の加害者と被害者、マリコにはにわかには信じられませんでしたが、土門はふたりを繋ぐ人物が真犯人だと睨んでいました。

おやつとともに風丘が安在の解剖の結果を、科捜研に届けに来ました。
安在は末期がんで余命半年ほどでした。
命の使い道について思い出すマリコは、安在が自分を殺した罪を土門に着せようとしていたのではないかと推測します。

そんな中、蒲原が佐山の記録を科捜研に持って来ました。
佐山は高額な生命保険に入っており、自殺後、死亡保険金の1億円は妻・栄子に渡っていました。
しかし、その栄子も事件の2年後に亡くなり、その保険金は子供が相続していたのです。

真犯人が判明

その子供の名前を見て蒲原と科捜研の一同が驚き、マリコは京都府警のエントランスの防犯カメラ映像とコンビニの防犯カメラ映像を亜美に照合させます。
コンビニの防犯カメラ映像には安在をコンビニまで連れてきた真犯人が映っていましたが、顔までは確認できませんでした。
歩容認証の結果、真犯人と京都府警のエントランスを歩く人物が一致、マリコは真犯人の目的に気づき、蒲原に洛北医大に連絡するよう指示しました。

檀野が入院する集中治療室の前には、警官が配備されていました。
何者かが火災警報器を鳴らし、警官が持ち場を離れます。
そして、病室に侵入し檀野にナイフを振り下ろそうとしたその時、マリコが病室の明かりをつけ、蒲原がナイフを取り上げます。
真犯人は、佐山のひとり娘、椎木だったのです。

椎木はセキュリティに脆弱性のあるウェブ会議システムを京都府警に売り込み、土門がシステムを利用するよう誘導、更にウェブ会議システムに透明人間として侵入しました。
脆弱性に気づいた科捜研を手伝う振りをし、公表されていない檀野の入院先の情報を得ます。
12年前、佐山は自分と同じような犠牲者をこれ以上出さないため、檀野を殺害すると椎木に言って出かけました。
ところが、土門が佐山を現行犯逮捕、椎木は土門を恨み殺人という汚名を着せようとしていました。
椎木は佐山に死を選ばせた、檀野が罪を償う前に病死するのが許せなかったのです。

安在の命の使い道が許せないマリコ

取調室の椎木は全てを自供、今年の春頃、安在から椎木に近づき、12年目の佐山の顛末を明かすと、企てた計画に椎木を協力させました。
12年前、佐山は司会を務める安在に相談、初めて司会をした時から詐欺と気づいていた安在は、坂西と別れたいのも手伝って、佐山と一緒に警察に相談に行きました。
ところが、警察からは相手にされませんでした。

安在は警察を信用しなくなり、余命半年が宣告され今回の事件を計画、坂西は計画のことは知らず、安在に金で雇われただけでした。
坂西が土門を殴り気絶させた後、椎木がスタンガンで坂西を気絶させ、その後、安在が坂西を扼殺。
そして、土門をナイフで刺そうとした安在は土門に反撃され、その時、背後から椎木がスタンガンで土門を気絶させました。
その間に、安在は手袋をした椎木にナイフを持たせ、自らナイフに近づき胸を刺したのです。
椎木は土門の手錠を外し、手にナイフを握らせたのでした。

マリコは安在のしたことで、最も許せないことがあり、それは恨みとは関係なく無垢に生きてきた椎木に、罪を犯させたとこでした。