ドラマル

2020年12月16日

『遺留捜査 第6シーズン』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『遺留捜査 第6シーズン』の1話から最終回までのあらすじを、ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

上川隆也さん主演の連続ドラマ『遺留捜査 第6シーズン』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『遺留捜査 第6シーズン』全話ネタバレ完了済み(2021年3月18日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『遺留捜査 第6シーズン』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「TELASA」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。また「TELASA」では『遺留捜査』の過去シーズンも配信されています。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『遺留捜査 第6シーズン』の基本情報

概要(見どころ)

2011年のスタートから、連続ドラマ計5作、スペシャルドラマ10作を放送、10年目を迎えた人気シリーズの第6シーズンです。

『遺留捜査 第6シーズン』は、脚本を大石哲也らが手掛けたオリジナルのミステリードラマ。冬の京都に特対メンバー集結し、再び、遺留品にこめられたメッセージから、被害者の想いと事件の真相を解明していきます。

周囲から変人認定されている主人公の糸村聡(上川隆也)が、今回もマイペースに周りをかき乱す。
そんな糸村の前に、今シーズンは、自由な現代っ子の若手刑事・沖田悟が登場(2話より)。「いい意味で『遺留捜査』を壊したい」と語る沖田役を演じる戸塚純貴さんが、本作にどんな化学反応を起こすのか注目です。

キャスト一覧

  • 糸村聡(いとむら・さとし):上川隆也
    京都府警捜査一課特別捜査対策室刑事、空気を読まないマイペースな性格
  • 神崎莉緒(かんざき・りお):栗山千明
    糸村とバディを組む、大食い、婚活に精を出している
  • 雨宮宏(あまみや・ひろし):永井大
    文武両道を地で行く刑事で逮捕術では京都府警でも随一の実力を持つ
  • 沖田悟(おきた・さとる):戸塚純貴
    所轄署から京都府警本部に異動してきた若手刑事、実力以上に自己評価が高い
  • 滝沢綾子(たきざわ・あやこ):宮﨑香蓮
    京都府警の科捜研研究員、糸村の最大の被害者といえる存在
  • 岩田信之(いわた・のぶゆき):梶原善
    落としの岩田、張り込みの鬼など7つの通り名を持っていると自称
  • 村木繁(むらき・しげる):甲本雅裕
    糸村と腐れ縁の警視庁科学捜査研究所係官
  • 佐倉路花(さくら・みちか):戸田恵子
    京都府警捜査一課特別捜査対策室・室長代理、処世術や人間観察力に長けている

1話ゲスト

  • 深谷成章:山田明郷
    関西財界の大物
  • 深谷美幸:福井裕子
    成章の妻
  • 深谷尚一:草野イニ
    百貨店の社長を務める長男
  • 深谷佳菜子:山田キヌヲ
    フィットネスクラブを経営する長女
  • 深谷俊介:永野宗典
    画廊を営む次男
  • 奥田彩月:中山忍
    メイド
  • 美川依子:吉川依吹
    メイド
  • 園田蓮:柄本明
    古美術鑑定の重鎮
  • 須藤温香:山谷花純
    深谷画廊の営業社員
  • 落合エリ:西村亜矢子
    元メトロポリタン美術館のキュレーター
  • 諸積健吾:中川浩三
    京都地検検事
  • 中森司郎:川添公二
    天才画家
  • サキ:朝井千景
    中森の妻
  • 宗像剛:平岡秀幸
    中森の弟子

2話ゲスト

  • 姫野美那子:加藤貴子
    京和ダイニングの社員
  • 石井妙子:大脇あかね
    姫野の同僚社員
  • 野澤ひかり:阿部純子
    『鞍馬酒造』社長
  • 丹羽雄介:吉川輝生
    鞍馬酒造に酒米『平安錦』を卸している
  • 富樫雄大:野田晋市
    『西ノ京メンタルクリニック』の医師
  • 岩永純:栗田倫太郎
    富樫の患者
  • 裕太郎:松木賢三
    純の父
  • 中村尚:浅川祐二
    鞍馬酒造社員
  • 肥後平助:中西良太
    鞍馬酒造杜氏
  • 諏訪剛志:兵頭功海
    鞍馬酒造社員

3話ゲスト

  • 前園慶介:東根作寿英
    造園業を営んでいた佐倉路花の亡き友人
  • 由紀:黒川智花
    慶介の妹、元警察官
  • 高峰英作:湯江タケユキ
    カメラマン
  • 柊登夢:綱啓永
    人気モデル
  • 寺川充:中村凛太郎
    元非行少年
  • 足立信子:まつむら眞弓
    堀川リサイクルショップ
  • 篠絵:島居香奈
    足立家の嫁

4話ゲスト

  • 中松里香子:朝海ひかる
    バー『三条北町 縁』の雇われママ
  • 梶木邦昭:小林勝也
    『三条北町 縁』オーナー
  • 小川深春:工藤遥
    ネイルサロン『ヴェルフロース』の店長
  • 前田勝弘:中村優一
    経営コンサルタント

5話ゲスト

  • 稲葉祐介:長谷川朝晴
    21年前に強盗致死の前歴がある被害者
  • 中島美奈子:祷キララ
    稲葉に殺された同じバイト先に勤める女子大生
  • 倉持俊:冨家規政
    『倉持ホテル』経営者
  • 碧:霧島れいか
    倉持の妻、元人気アナウンサー
  • 智也:大八木凱斗
    倉持のひとり息子
  • 笠原春奈:尾碕真花
    碧の介助をするガイドヘルパー
  • 大西周平:柴田善行
    小料理屋『大にし』の店主

6話ゲスト

  • 新庄リュウ:葛山信吾
    サックス奏者
  • 満島拓斗:小野塚勇人
    新庄の付き人
  • 棚橋詠美:小橋めぐみ
    ピアノ奏者、新庄の元恋人
  • 阿久津誠二:吉川ウーロン太
    阿久津楽器店の店主
  • 高坂茂:山口圭一
    ドラム奏者
  • 井上洋二:藤重正孝
    音楽会社『ROAD FLAG』の音楽プロデューサー
  • 荒木昇平:生津徹
    ベース奏者
  • 関口香澄:村崎真彩
    拓斗の幼馴染

7話ゲスト

  • 金子仁:本宮泰風
    『不死身の金子』の異名を持つ暴力団『黒瀧組』幹部
  • 久保田英二:増田修一朗
    キャバレーの元店長
  • 三田村時蔵:入江毅
    『黒瀧組』組長
  • 掛川春人:濱田龍臣
    天才的な接客能力を持つ青年
  • 末永節子:根岸季衣
    春人が慕っているおばさん
  • 橋田靖彦:岸田タツヤ
    組対刑事

8話ゲスト

  • 西沢紗香:大幡しえり
    亡くなった『共侑大学』4年
  • 大峰恵:高梨臨
    大ヒット映画『剣戟炎武』主演女優
  • 水木俊彦:阪田マサノブ
    映画監督
  • 洋子:大家由祐子
    恵の母、事務所の社長
  • 浜岡実枝:久下恵美
    マネージャー
  • 若井太志:小堀正博
    プロデューサー
  • 三井久留美:平山咲彩
    紗香の友人
  • 森本直巳:梅林亮太
    12年前に亡くなった録音助手

9話ゲスト

  • 瀬川彰:橋本淳
    輸入食品販売『フーズロード株式会社』社員
  • 貴子:青山倫子
    『カフェ・リッジ(cafe ridge)』の店主
  • 石川保:野添義弘
    山科北署の刑事
  • 吉井寿樹:中山祐一朗
    フーズロード社長
  • 橋部亮介:奥井隆一
    瀬川の父、少年鑑別所の法務教官
  • 美和子:松島紫代
    瀬川の母
  • 並木優香:野村麻純
    料亭『京料理 梅むら』で働く瀬川の恋人
  • 篠原玲子:中村彩実
    エステティシャン
  • 結城達郎:安達健太郎(少年期:三谷麟太郎)
    玲子の弟、アロマショップのオーナー

10話(最終回)ゲスト

  • 西野伸太郎:片桐仁
    家出人捜し専門の探偵
  • 相沢文雄:岡嶋秀昭
    テレビ局プロデューサー
  • 大山国広:モロ師岡
    考古学教授
  • 環奈:佐竹桃華
    家出した国広の娘
  • 容子:山下容莉枝
    国広の妻
  • 福井常之:えのもとぐりむ
    『株式会社ジョブウォーク』に務める西野の依頼人
  • 真衣:小松彩夏
    3カ月前に家出した妻
  • 丹波哲左:や乃えいじ
    陶芸家
  • きみ子:岩瀬晶子
    小料理店『小料理たまがすみ』の従業員
  • 白江夏希:福田ユミ
    理容師、西野の元恋人

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 脚本:大石哲也
  • 音楽:𠮷川清之
  • 主題歌
    曲名:風を待って
    歌手:小田和正
    レーベル:ソニー・ミュージックレーベルズ
  • ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子
  • チーフプロデューサー:佐藤凉一
  • プロデューサー:藤崎絵三、丸山真哉、谷中寿成
  • 演出:長谷川康、濱龍也、兼﨑涼介
  • 制作:テレビ朝日、東映

各話の視聴率

『遺留捜査 第6シーズン』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話1月14日11.6%
2話1月21日11.0%
3話1月28日12.9%
4話2月4日12.4%
5話2月11日12.2%
6話2月18日11.6%
7話2月25日12.1%
8話3月4日11.5%
9話3月11日11.8%
10話・最終回3月18日11.2%

『遺留捜査 第6シーズン』の最終回ネタバレ(予想)

『遺留捜査』は、2011年に第一作が放送されたこの作品、その後、何度もシリーズ化を重ね、スペシャルドラマも放送されました。
1話完結型の大人気刑事ドラマで、今回はシリーズ6作目となります。

このドラマが、一般的な刑事ドラマと大きく違う点、それは犯人が誰であるかという謎解きを楽しみつつ、そこだけに重きを置くのではなく、事件の現場に残された遺留品を軸として、残された人々と殺害された被害者との関係性を解明してくという点です。
今回のシリーズでも、その独特の世界観を維持したまま、新たな感動を呼ぶ作品となることは、間違いないでしょう。

もう一つ、このドラマならではの大きな特徴は、主人公のキャラクターです。
常にマイペースで、一見ボーっとしているようにみえる主人公・糸村聡(上川隆也)。
自由すぎる彼の行動は、常にまわりを混乱に陥れますが、どこか憎めない可愛らしさがあり、まわりの人々もついつい彼のペースに巻き込まれてしまいます。
しかし一方で、鋭い観察力と行動力、他の人にはない天才的なひらめき力があり、はたから見ると事件とは関係ないと思われる「遺留品」から、犯人を探り当て、同時に被害者の伝えきれなかった思いを明らかにしていきます。
このキャラクターの魅力は、最新作でもいかんなく発揮されていくことでしょう。

また、さんざん糸村に振り回されてきた同僚刑事たちも、懲りずに今回も登場します。
糸村と行動を共にしては、何度も置いてきぼりをくらう女性刑事に神崎莉緒(栗山千明)、糸村が勝手な行動をするたびに叱責する佐倉路花(戸田恵子)、糸村に無茶ぶりをされては怒り狂いつつも結局は受け入れてしまう科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)など、これまでこのシリーズを見続けてきた視聴者にとっては懐かしいおなじみの面々であり、また彼らのコミカルなやり取りがみられると思うとウキウキしてしまいます。

そして、『遺留捜査 第6シーズン』の舞台は京都。京都の美しい風景が何度も登場し、旅行に行くことができない昨今、ドラマを通して旅行気分を味わうこともできるでしょう。

さらに楽しみなのが、新キャスト。戸塚純貴演じる、自己評価が高い系のいかにも現代の若者とでも言えそうな刑事・沖田悟が登場し、さらに現場を混乱させます。
この新キャラが糸村との不思議な化学反応を起こし、番組事態をますます面白い、味のあるものにしてくれます。

最終話ではきっと、沖田と糸村らのやりとりがクセになってしまう人が続出、次のシリーズ化を期待する声が高まると予想されます。

『遺留捜査 第6シーズン』各話のあらすじ

2021年1月14日からテレビ朝日系にて放送開始された上川隆也さん主演の連続ドラマ『遺留捜査 第6シーズン』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

スプーン

関西政財界の大物で深谷グループ会長・深谷成章(山田明郷)が、自宅アトリエで毒殺されました。
朝8時、成章の妻・美幸(福井裕子)がアトリエに成章を呼びに行ったところ、床に倒れている成章の遺体を見つけました。
遺体発見時には、美幸の他、3人の子供たちとメイド2人が居ました。
『京谷デパート』社長で長男・尚一(草野イニ)、成章の資金援助を得てフィットネスクラブを営む長女・佳菜子(山田キヌヲ)、画廊を営む次男・俊介(永野宗典)、そしてメイドの奥田彩月(中山忍)と美川依子(吉川依吹)。
終活を始めた成章は前夜に3きょうだいを集め、財産分与と3きょうだいの会社の役員を辞め第一線から退く意向を示しました。
3きょうだいは以前から相続をめぐり揉めており、成章秘蔵の時価3億円とも言われる夭折の天才画家・中森司郎(川添公二)の油絵『黄昏』は特に争っていました。

臨場した京都府警捜査一課特別捜査対策室が1階の居間で関係者から事情聴取をする中、自転車で後から来た捜査一課特別捜査対策室刑事・糸村聡(上川隆也)は、遺体が発見された2階の成章のアトリエに行き、画材道具が入った木箱の中から1本のスプーンを見つけるのでした。

犯人は屋敷に居た者

特別捜査対策室、検死により成章の死因はヒ素による中毒死と判明、死亡推定時刻は昨夜の10時から12時の間、そしてアトリエにあったティーポットからヒ素が検出されました。
屋敷周辺の防犯カメラを確認したところ、外部からの侵入者や不審人物は見当たりませんでした。

3人きょうだいにはそれぞれ動機?

尚一はアメリカのデパート『ペニーヒルズカンパニー』と京谷デパートの提携を進めており、東洋のモネと呼ばれる中森の黄昏の譲渡が提携の条件に含まれていました。
俊介は黄昏を金儲けに利用しようとして成章と度々揉め、佳菜子は事業拡大に反対され成章を恨んでいました。

その夜、俊介は佳菜子のフィットネスクラブの事務室を訪ね、佳菜子が信頼し好意を寄せる経営コンサルタント・市原仁(佐渡山順久)の調査報告書を手渡します。
報告書には写真が添付され、市原は女と写っていました。

スプーンの鑑定結果

翌日、糸村は科捜研を訪ねます。
成章のアトリエから勝手に持ち帰ったスプーンを、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)に鑑定してもらっていたのです。
鑑定によると、スプーンはフランスの老舗ブランド『カルデア社』の商品で、経年劣化から40年以上前のものと判明。
更にスプーンには絵具とペインティングオイルが付着、何れもフランス『メルコリーヌ社』の商品で既に廃版になっていました。

彩月にも動機、彩月は成章の隠し子?

ティーポットに付着した彩月の指紋が前歴者データと一致、彩月は20歳のころ殺人を犯していました。
被害者は同姓相手で、ギャンブル好きの質の悪い男でした。
彩月は7年服役した後に出所、成章が引き取りました。
美幸は彩月の前科を知っており反対しましたが、成明は頑として聞き入れなかったのです。
彩月は母親を高校生のころに亡くし他に身寄りはなく、父親の素性も知りませんでした。
知り合いの保護司に頼まれ彩月を引き取ったことになっていましたが、知り合いはおらず成章が保護施設に来たのも引き取りに来た日が初めてでした。

保護施設を訪ねた特別捜査対策室刑事・神崎莉緒(栗山千明)は、彩月が成章の隠し子で、そのことを知っていたなら、彩月にも動機があると睨みます。

市原は結婚詐欺師!

佳菜子はオープンテラスのカフェに市原を呼び出し、調査報告書を叩きつけます。
市原は女性経営者に近づいては、結婚をちらつかせ金を騙し取る結婚詐欺師でした。

夕方、屋敷のキッチンに居た彩月は、浮かない顔をしていました。
そこへ、美幸が現れ、深谷家から出て行くよう促します。
美幸は、成章と彩月の関係を疑っていたのです。
そんな中、屋敷に戻った佳菜子は、美幸の前で泣き崩れるのでした。

糸村が彩月を確保

翌日、顧問弁護士・伊坂が居間に遺族を集め、成章の遺言を伝えます。
屋敷は美幸のものとし、その他は3きょうだいに不満がないよう公正に分けるよう言い遺されていました。
成章は黄昏を誰に譲るか決めていましたが遺言書は作成しておらず、尚一と俊介が黄昏を巡り揉めだし、美幸が預かることにします。

特別捜査対策室、ヒ素の出所が判明、彩月が花壇の害虫駆除目的で購入していました。
成章が亡くなってから3日、彩月は屋敷から外に出ておらず、特別捜査対策室は彩月がまだ証拠を持っていると睨み、揺さぶりをかけることにします。
特別捜査対策室室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は、深谷家に電話し翌日の屋敷の再捜査を打診します。
その夜、依子がゴミを集積所に捨て、張り込んでいた莉緒と特別捜査対策室刑事・雨宮宏(永井大)がゴミを回収、中から遮光ガラスの小瓶を発見します。

翌日、科捜研の鑑定の結果、小瓶の中から微量のヒ素を検出、そのヒ素と成章殺害に使われたヒ素の成分が一致。
莉緒と雨宮は深谷家を訪ね依子に話を聞くと、依子は彩月に頼まれて捨てただけでした。
一方、糸村は深谷画廊に油絵を習いに、須藤温香(山谷花純)を訪ねていました。
どこの画材店を回ってもスプーンで油絵は描かないと言われ、自身で試してみたくなったのです。
温香は快諾し画廊を出た糸村のスマホに路花から連絡があり、彩月に逮捕状が出て捜査に戻るよう糸村に命じます。
その彩月が画廊に向って歩いて来ており、糸村は彩月を確保します。

彩月が罪を認めるも釈然としない特別捜査対策室

彩月は京都府警の取調室で路花と莉緒の取り調べを受け、あっさりと成章殺害を認めます。
証言に矛盾はなく物証もありましたが、路花と莉緒は釈然としませんでした。

そんな中、京都地検検事・諸積健吾(中川浩三)から特別捜査対策室に連絡があり、何故か送検を急がせるのでした。

岩田が異動

その夜、糸村は科捜研を訪ねます。
成章の描いた油絵の絵具とスプーンから検出した絵具の鑑定を依頼していましたが、どの油絵の絵具もスプーンのものとは一致しませんでした。

特別捜査対策室に戻ると、薄暗い中、特別捜査対策室刑事・岩田信之(梶原善)が荷物をまとめていました。
深谷家、成章殺害犯が彩月と知り激高する俊介、更に黄昏を巡り尚一と俊介が揉め、美幸は倒れてしまいます。
そんな美幸の寝室を俊介が訪ね、美幸は何かを俊介に打ち明けるのでした。

翌朝、特別捜査対策室、岩田の異動を知らないのは雨宮だけでした。
岩田の母親の介護を妻に任せきりにしていた岩田でしたが、妻が疲弊し自ら介護をするため仕事の軽い内勤の希望を出していたのでした。

黄昏が目玉の美術展

そんな中、深谷画廊が2カ月後に美術展を開催することになり、その目玉は世界初お披露目の黄昏でした。
そして、俊介は温香を今回の美術展の担当にし、黄昏以外の話題性のある絵を元メトロポリタン美術館のキュレーター・落合エリ(西村亜矢子)と集めさせることにしたのでした。

糸村が天才・中森の油絵のタッチ

2カ月後、湖畔の公園でキャンバスに向き合う糸村、油絵は完成しつつありました。
そんな糸村のもとを温香が訪ね、油絵を見た温香はタッチが中森に似ていると感じます。
糸村は仕上げにスプーンを使っていました。
そして、糸村は中森に弟子が居ると温香から聞き、その弟子・宗像剛(平岡秀幸)が美術展に来ると知ると、深谷画廊に出向きます。

糸村は宗像にスプーンを見せます。
中森は全ての作品に使っていたわけではありませんでしたが、スプーンを使うことがありました。
そして、このスプーンが成章の遺品から見つかったと知り、宗像は驚きます。
中森は道具を他人に触らせることがなかったのです。

温香が贋作詐欺容疑で逮捕

そんな中、古美術鑑定の重鎮・園田蓮(柄本明)が深谷画廊を訪ね、作品を見た園田はほとんどの作品が贋作であることに気づき、俊介は美術展を中止します。

そして、温香は詐欺の容疑で京都府警捜査二課に逮捕されます。
共犯と目されるエリから温香の口座に金が振り込まれていたのです。

彩月が移送中に逃走

翌日、女性刑務官から温香が贋作詐欺容疑で逮捕されたと知ると、彩月は突如、成章の殺害を否認、無実を訴え、拘置所から裁判所へ移送中に逃走します。
連絡を受けた特別捜査対策室は、彩月を捜索、翌朝、彩月は角宮神社の境内で遺体で見つかります。
死因は背中を鋭利な刃物で刺されたことによる失血性ショック死、死亡推定時刻は昨夜の9時から11時の間でした。
糸村は彩月のポケットの小銭に気づき、小銭は10円と100円ばかりで、公衆電話を使ったと思われました。

糸村と莉緒が拘置所に出向き、莉緒が刑務官から事情を聞く間、糸村は彩月の私物を確認します。
彩月のスマホは新品でしたが、携帯電話会社とは契約されていませんでした。
そして、糸村は手編みの靴下を見つけます。
刑務官の話で彩月が温香が逮捕されたことを知り、突如、無罪を主張しだしたことを聞き、莉緒は温香を取り調べることにします。

成章と温香の出会い

美術展は俊介の企画で、担当を任された温香でしたが自信がなく断ります。
しかし、成章に恩を返すチャンスだと言われ断り切れませんでした。
温香は幼いころに両親を亡くし身寄りもなく、美術に興味がありましたが、生きることで精一杯で画材店でバイトするしかありませんでした。
そんなある日、成章が画材店に現れ、以来、画廊で働くようになったのでした。

一方、糸村は京都洛南刑務所に出向き、彩月の入所当時を知る刑務官に話を聞いていました。
手編みの靴下は更生の支えだったのです。

その夜、彩月が使った公衆電話が判明、通話記録によると彩月は深谷家に電話をしていました。

白を切り通す美幸

翌日、路花と莉緒、そして雨宮の3人は深谷家を訪ねます。
彩月が電話をしたのは美幸でしたが、美幸は彩月に金を無心されたと供述、温香が贋作詐欺容疑で逮捕されたと知った彩月が無罪を主張したと知ると、美幸は顔が青ざめましたが知らないと開き直るのでした。

天才画家・中森の秘密

その頃、糸村は中森家の居間で、中森の妻・サキ(朝井千景)と会っていました。
居間にはサキをモデルにした絵が飾られていました。
中森は風景画しか描かず、この絵は下絵で、下絵の上に色を乗せると深みが増し、更に中森は下絵に自身の思いを込めていました。
糸村がサキにスプーンを見せると、サキは中森のものだと直ぐに気づき、所有者の成章のことも知っていました。
成章と中森は高校時代からの親友だったのです。
すると、サキは中森に宛てられた成章からの手紙を糸村に渡します。
中森の机の裏に隠されていたもので、サキは読んでいませんでした。
そして、糸村はサキの許しを得て手紙を読み、驚きの表情を浮かべるのでした。

彩月が残した音声データ

とあるホテルの一室に居た俊介とエリを莉緒と雨宮が確保、そんな中、中森家を出た糸村に科捜研研究員・滝沢綾子(宮﨑香蓮)からスマホに電話が来ました。
糸村は彩月のスマホの解析を依頼していましたが、彩月はクラウドを利用しておりパスワードが分かりませんでした。
糸村が『H』から始まるパスワードを教えるとクラウドのアクセスに成功、1件の音声データが保存されていました。
村木は音声データを確認すると、路花に連絡するよう綾子に指示します。
電話を切った糸村は、しばし考えを巡らせ、中森家を後にするのでした。

成章と彩月を殺害したのは佳菜子

彩月は美幸との会話を密かにスマホで録音、音声データには成章を殺害した佳菜子の身代わりになることが残されていました。
そして、彩月が殺害された角宮神社の境内に落ちていた髪の毛と佳菜子のDNAが一致。
更に、佳菜子がフィットネスクラブのロッカーに隠していた凶器のナイフも既に押収していました。

逮捕された佳菜子は、京都府警の取調室で全てを自供します。
佳菜子たちきょうだいが集められた日の夜、佳菜子はアトリエに行き成章とフィットネスクラブの経営の件で話したものの罵られ、佳菜子はティーポットにヒ素を混入しました。
成章が寝たきりになれば、成章の金を自由にできると思ったのです。
ところが、成章の言った通り市原に騙されていたと知り、佳菜子は美幸に泣きつきました。
彩月が逃亡し深谷家に電話した夜、彩月は警察に身代わりの件を話すと美幸に告げ、電話に替わって出た佳菜子は話をしようと彩月を境内に誘い出すと、背後から彩月に忍び寄り犯行に及びました。

スプーンの意味

エリが全てを自供し、贋作詐欺の首謀者が俊介で、その目的が温香に罪を着せることだと分かりました。
莉緒は釈放され温香を連れて、深谷家を訪ねます。
俊介は温香に罪を着せようとしたことは、黙秘していました。

そんな中、糸村が現れ、3分の時間を貰います。
美幸、尚一、莉緒、そして温香の居るリビングに、糸村は黄昏を持ってきました。
黄昏は43年前に中森から成章に託されたものでした。
中森にはサキ以外にも愛した女性がいました。
その女性は妊娠していましたが、自身と同じようにサキのことを中森が愛していると知り、中森の前から姿を消します。
中森は生まれてくる子供に何もしてあげられなかったことを悔い、その思いから黄昏を描きました。
ところが、その直後、中森は末期がんに侵されていることを知り、その子供を捜し出して黄昏を渡すよう成章に頼みます。
その生まれてきた子供が、彩月だったのです。
成章のアトリエにあったスプーンは、中森からの感謝の証だったのです。

彩月は中森の娘

中森が亡くなった後も、成章は彩月を捜し続けましたが見つけられず、ある日、彩月が殺人事件を犯したことを新聞で知ります。
成章は彩月が出所後に引き取り、メイドとして雇い、ある時、黄昏が彩月のために描かれたことを教えます。
それから彩月は、周囲の人間が誤解してしまうほど献身的に成章に尽くしました。

彩月は服役中に子供を出産、手編みの靴下はその子供のために編んだものでした。
その子供の父親は彩月が殺害した男性で、子供の将来を案じた彩月は断腸の思いで子供を施設に預けました。
そして、その子供が温香だったのです。
温香が成章と出会ったのは、偶然ではありませんでした。
彩月が少しでも子供の近くに居られるように、温香を深谷画廊に雇ったのです。

彩月と温香の関係を知っていた美幸と俊介

美幸は彩月の娘が温香であることを、調べて知っていました。
そして、温香に母親であることを隠していることも、美幸はそこにつけこみ彩月を加奈子の身代わりにさせたのです。
彩月の条件はたった1つ、黄昏を温香に贈ることでした。
しかし、美幸は彩月と温香の関係を俊介に漏らし、俊介は温香に贋作詐欺の罪を着せ黄昏を我が物にしようとしたのでした。

成章が頑なに中森との約束を守ろうとした理由

成章には中森に美幸を救って貰った恩がありました。
美幸は身体が弱く白血病を患っていました。
美幸の命を救うため、骨髄を提供してくれたのが中森だったのです。
そして、成章が会社の役職を全て降りたのは、美幸と余生を過ごすためでした。
美幸の好きな花はダリアで、成章が庭に新しく作った花壇には見事なダリアが咲いていました。

黄昏の下絵

成章から黄昏の下絵に何が描かれているのか聞いた彩月は、どうしても黄昏を温香に贈りたいと思いました。
居間にある黄昏に目を向けた糸村は、唐突に黄昏の絵具を削りだすと、中森の思いが込められた下絵が現れました。
下絵には母親が赤ん坊を抱く様子が描かれ、下絵を見た温香は涙を浮かべます。
そして、糸村は成章のアトリエに行き、スプーンをシルクの布で包むと木箱に戻すのでした。

2話のあらすじネタバレ

転属してきた新人刑事

居酒屋チェーンで有名な外食産業『京和ダイニング』のキッチン工房で、出勤してきた社員が後頭部から血を流し床に倒れる女性の遺体を発見しました。

臨場した京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)、室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は本日付けで転属するはずの新人刑事がいないことに怒り心頭、そんな中、特対刑事・糸村聡(上川隆也)と共に特対新人刑事・沖田悟(戸塚純貴)が遅れて現れました。

遺留品の中にパペット人形

被害者は京和ダイニングの社員・姫野美那子(加藤貴子)、死亡推定時刻は昨夜8時から10時、後頭部を鈍器のようなもので殴られ即死でした。
キッチン工房では店で提供するメニューの開発が行われ、姫野はその責任者でした。
糸村は遺留品の中からパペットを見つけ違和感を覚え、姫野の同僚社員・石井妙子(大脇あかね)に尋ねましたが姫野に子供はおらず、尚更、疑問を抱くのでした。
糸村は京都府警の科捜研に立ち寄り、いつものように研究員・村木繁(甲本雅裕)にパペットの鑑定を依頼します。

難航する鞍馬酒造と京和ダイニングの提携に切り札?

糸村は特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)と共に、昨日、姫野が打ち合わせを予定していた『鞍馬酒造』社長・野澤ひかり(阿部純子)を訪ね鞍馬酒造に出向きます。
ひかりは2年前に病死した先代の後を、若くして継ぎました。
鞍馬酒造の代表銘柄は『御所車』、江戸時代に造られていた祝い酒で、先代が苦労の末、現代に蘇らせました。
姫野は昨日、業務提携の打診に訪れましたが、ひかりは断っていました。

一方、特対刑事・雨宮宏(永井大)と沖田は京和ダイニングへ捜査に行っていました。
京和ダイニングは居酒屋チェーンが有名でしたが、ここ数年右肩下がりで、テイクアウト・宅配事業に力を入れ、そのメニューを決める責任者が姫野でした。
姫野は京和ダイニングが提供するメニューには日本酒が合うと聞かず、鞍馬酒造と提携は難航していましたが、上司の尾崎孝一(関秀人)には切り札があると伝えていました。

パペット人形は京都在住の人形作家の作品

村木の鑑定によると、パペット人形は15年程前に作られたもので、一部に付着していた染みから、一般家庭ではあまり使わない調味料、ニョクマムと五香粉(ウーシャンフェン)が検出されました。
科捜研研究員・滝沢綾子(宮﨑香蓮)がネットで画像検索したところ、パペット人形は京都在住の著名な人形作家・天草桐子の作品と判明します。

事件当日の深夜に帰宅する姿を目撃されていたひかり

翌日、天草の工房を訪ねた糸村でしたが、天草は姫野に覚えはなく、糸村は天草から顧客台帳を借ります。
一方、雨宮と沖田は酒米『平安錦』を鞍馬酒造に卸している丹羽雄介(吉川輝生)を、莉緒は鞍馬酒造と取り引きのある酒屋を捜査していました。
莉緒は酒屋で代替わりしてから御所車の味が変わったことを聞き、鞍馬酒造にひかりを再び訪ねます。
味が変わったことは、姫野も気づいていました。
するとそこへ、雨宮と沖田が訪ねて来ました。
先代からの付き合いで代替わりしても裏切らないという丹羽のもとを姫野が訪ね、平安錦を一括購入すると持ち掛け、そのことを知ったひかりは丹羽に激怒していたのです。
雨宮と沖田は鞍馬酒造周辺を捜査、ひかりは事件当日の深夜に帰宅する姿を目撃されていました。
事件当日の足取りを追及され動揺したひかりは、息が荒くなり倒れてしまいます。

パペットセラピー

糸村は『西ノ京メンタルクリニック』に医師・富樫雄大(野田晋市)を訪ねます。
パペット人形は15年ほど前、当時中学生だった富樫の患者・岩永純(栗田倫太郎)にセラピー用に手渡したものでした。
純は中学に上がり不登校に、同級生たちが夢や目標があるのに対し自分にはなく、生きる価値があるのか悩んでいました。
そして、そんな純は、16歳の時、事故に遭い亡くなっていました。

ひかりは幼いころ心臓に病

倒れたひかりは入院、莉緒と鞍馬酒造社員・中村尚(浅川祐二)が付き添っていました。
ひかりは幼いころ心臓に病があり、現在は普通に暮らしていましたが、無理はできない状態でした。
ひかりなりに御所車を守ろうとしていることは理解していましたが、中村は鞍馬酒造が生き残るには京和ダイニングとの提携しかないと考えていました。

パペットは形見

特別捜査対策室、ひかりに疑惑の目を向ける路花と莉緒、そこへ糸村が戻ってきました。
パペット人形は亡くなった純の形見で、母親は姫野だったのです。
姫野は純を産んだ3年後に離婚、純は父・裕太郎(松木賢三)に引き取られました。

容疑者急浮上、犯人は杜氏・肥後?

犯行現場付近の防犯カメラを調べた結果、事件当夜の8時頃、京和ダイニングのキッチン工房近くを歩いている鞍馬酒造杜氏・肥後平助(中西良太)が映っていました。
特対は御所車の味が変わり、姫野に杜氏を辞めるよう迫られた肥後が、犯行に及んだと考えていました。
取り調べを受ける肥後は黙秘を続け、隣の部屋から取り調べを見ていた糸村は、肥後の犯行を否定します。
捜査中、糸村は気になることがあり、鞍馬酒造に肥後を訪ねていました。
肥後は御所車の味が変わったのは、自身の酒造りの勘が鈍りひかりには関係ないと断言、引退を覚悟していました。
そんな肥後が、味が変わったことを責められ、姫野を殺害するとは糸村には考えられませんでした。

「夢も希望も育たない」、ひかりを責め立てる姫野

翌日、莉緒がひかりの病室を訪ねます。
事件当日、ひかりは同業の『三木酒造』に古酒造りを学びに、鞍馬酒造社員・諏訪剛志(兵頭功海)と製造の見学に行っていました。
ひかりにアリバイがあると知ると、肥後は事件当夜の行動についてやっと話しました。
「夢も希望も育たない」
肥後は事件当日、ひかりを厳しく責め立てる姫野を目撃、その夜、ひかりがいないことに気づき、肥後はキッチン工房に出向き明かりが消えていることを確認し、安心して帰宅しました。

御所車以外に平安錦を使った酒

一方、糸村は姫野の元夫、裕太郎が営む居酒屋『酒房 京いわなが』を訪ねていました。
姫野と裕太郎は学生の頃からの付き合いで、結婚して直ぐに純が産まれます。
ちょうどその頃、姫野に東京支店の転勤話が持ち上がり、姫野は単身赴任、その後、夫婦関係は悪くなり離婚しました。
糸村がパペットを出すと、裕太郎は純のものと直ぐに気づきます。
裕太郎は最近、姫野と純の命日に店で会っていましたが、パペットセラピーを受けているとは聞いていませんでした。
その時、姫野の知り合いが一緒に店に来ており、その人物は莉緒が捜査に行った酒屋の店主・迫田でした。
平安錦を使った酒が出回っている噂があり、迫田はその話を姫野にしていたのです。

姫野殺害の犯人は丹羽

科捜研が鞍馬酒造に在庫されている平安錦を鑑定した結果、全国各地で生産される一般の酒米が10%混入されていました。
産地偽装が姫野に知られ、丹羽は犯行に及びました。

ひかりの心臓は純からの臓器提供

後日、糸村と莉緒が鞍馬酒造にひかりを訪ねます。
鞍馬酒造は京和ダイニングと提携、ひかりは経営を中村に任せるつもりでいました。
姫野の思うつぼとなり悔いるひかりに、糸村は3分の時間を貰います。

12年前の1月、純は事故に遭い脳死と診断され、臓器提供の意思表示をしていた純の意を酌み、裕太郎は純の臓器を提供しました。
同じ頃、ひかりは心臓移植手術を受けており、その心臓は純の心臓だったのです。
相談なく臓器が提供され、当時、姫野は裕太郎に激怒、そのことを知りひかりは姫野に恨まれていると思いましたが、それは違いました。
姫野は提携のためひかりの周辺を綿密に調査、純の心臓がひかりに移植されたことも知っていました。
「夢も希望も育たない」
この言葉はひかりへのエール、その証拠に姫野は三木酒造に自ら出向き古酒を試飲、そして古酒に合うメニュー作りを指示していたのです。
尾崎に言っていた切り札とは、このメニューのことでした。
姫野は夢や希望を持って、純の分までひかりに生きて欲しいと願っていたのでした。

3話のあらすじネタバレ

厚手の和紙のような紙

森の中に埋められた身元不明の女性の射殺体が発見され、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が臨場。
第一発見者は地主で、猪の罠を仕掛けようとして埋められていた遺体を見つけました。
遅れて臨場した特対室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は、遺体を見て愕然とします。
遺体の女性は造園業を営んでいた亡き友人・前園慶介(東根作寿英)の妹・由紀(黒川智花)だったのです。
由紀は元警察官で烏丸署に3年間勤務、10年前の25歳の時に警察を辞めました。
特対刑事・糸村聡(上川隆也)は、ハンカチに包まれた厚手の和紙のような紙を、由紀のコートのポケットから見つけるのでした。

捜査一課特別捜査対策室、司法解剖の結果、遺体は死後4日ほど経ち、犯行は先日の日曜日で凶器は30口径のロシア製の改造拳銃と見られていました。
由紀には行方不明者届が出されており、届を出したのはカメラマン・高峰英作(湯江タケユキ)でした。

科捜研、研究員・村木繁(甲本雅裕)の鑑定によると遺留品の紙の成分はパルプで、和紙ではなく日常的に使われている洋紙でした。

豆腐の空き容器

由紀は、5年前から高峰が営むフォトスタジオで働いていました。
『フォトスタジオ高峰』、高峰は人気モデル・柊登夢(綱啓永)を撮影、特対刑事・沖田悟(戸塚純貴)は登夢が表紙のファッション誌を愛読する自称オサレ男子でした。

由紀は経理から雑用まで卒なくこなし、高峰はその仕事振りを評価、無断欠勤もなく、家族がいないと聞いていた高峰は心配になり行方不明者届を出したのでした。
糸村は由紀のデスクにあった豆腐の空き容器が気になり、高峰に尋ねましたが、由紀に頼まれて持って来たもので、何に使うかまでは知りませんでした。

凶器の銃は暴力団の抗争で使用されたもの

捜査一課特別捜査対策室、由紀から摘出された銃弾の線条痕が、先週、大阪で発生した銃撃事件で使われた銃の線条痕と一致、銃撃事件の被害者は指定暴力団『浜之組』幹部、対抗勢力『京都如月組』の仕業と見られていましたが、実行犯の特定には至っていませんでした。
特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)から報告を受けた路花は、京都如月組に思い当たる節があり出かけるのでした。

浴槽に牛乳パック

由紀が住むマンションの管理人によると、日曜日の午前10時に出かける由紀を見たのが最後でした。
部屋の中を捜索する糸村でしたが遺留品の紙に似た紙は見つけられず、ふとのぞいた浴室で水の張られた浴槽に浮かぶ3枚の牛乳パックを見つけ不思議に思うのでした。

しょせんクズはクズ

その夜、路花はとあるアパートの前で、寺川充(中村凛太郎)と会っていました。
寺川は由紀とは会っておらず、犯行のあった日曜日も一日中アパートにいました。
そして、寺川は京都如月組との繋がりを否定するのでした。

捜査一課特別捜査対策室に戻った路花は、由紀と慶介、そして寺川との関係を特対の刑事たちに説明します。
2006年、前科者や保護観察の対象者などを雇い入れ立ち直りを支援する協力雇用主登録制度が発足、当時、生活安全部の路花は協力会社を増やすプロジェクトに携わっていました。
そして、路花は高校の頃からの友人、慶介に協力雇用主になることを依頼、その趣旨に賛同した慶介は快諾してくれたのです。
1年後、受け入れた元受刑者は立ち直り結婚、路花と慶介の活動に感銘を受けた由紀は警察採用試験を受けることにしました。
そんな由紀でしたが、10年前、慶介が亡くなったのを切っ掛けに警察を辞めます。
協力雇用主制度で雇った元非行少年の寺川が、昔の仲間と接触している気がした慶介は路花に相談します。
路花は寺川の行動を監視、その結果、寺川の出入りしていたビルの一室がオレオレ詐欺のアジトと判明、仕切っていたのは京都如月組でした。
組織犯罪対策チームと一斉摘発することになった前日、慶介は寺川に自首を説得したものの、京都如月組を恐れる寺川は逃亡しようとし、慶介と揉み合ううちに突き飛ばしてしまい、転倒した慶介は後頭部を強打し亡くなりました。
連行される寺川を見て、怒りを覚える由紀は慶介と路花の活動は無駄だったと断言、「しょせんクズはクズ」と吐き捨て、そんな由紀を路花は諭したものの、その日、由紀は警察を辞めたのでした。

慶介を殺害した寺川は半月前に出所、特対は恨みを抱く由紀が寺川の復讐を試み返り討ちに遭ったと見ていました。

由紀と会っていた寺川

翌日、日曜日の午前中に由紀がスイセンを購入していたことが判明、スイセンは慶介が好きな花でした。
捜査一課特別捜査対策室を出たところで、路花は糸村と鉢合わせ、ふたりは慶介の墓がある寺に向かいます。
慶介の墓にはスイセンが手向けられており、路花は由紀が日曜日に来ていたことを察しました。
路花に声を掛けてきた住職に尋ねると、日曜日に寺川が由紀と墓地にいたのを目撃していました。
取り調べで、寺川は由紀と会っていたことは認めたものの、由紀に呼び出されたのではなく、慶介の墓に謝罪に来て偶然会い墓地で別れたと供述します。

牛乳パックから手作り再生紙、豆腐の空き容器は紙漉きに利用

科捜研、糸村は水でふやかした牛乳パックの両面のシートを剥がし、ミキサーにかけ紙の原料のパルプを作成。
糸村が紙漉きの道具を作ろうとしていたところ、研究員・滝沢綾子(宮﨑香蓮)が豆腐の空き容器でも代用できることをネットで見つけます。
疑問を抱いていた紙と豆腐の空き容器が繋がり、糸村は再び高峰フォトスタジオを訪ねます。
しかし、豆腐の空き容器は『なんでもさん』こと堀川リサイクルショップの足立信子(まつむら眞弓)が回収した後でした。
豆腐の空き容器は、足立家の嫁・篠絵(島居香奈)のリサイクル工作教室で使っていました。
みやび文化市民センターで行われていた篠絵の工作教室では、牛乳パックから再生紙を作ることを教え、由紀は先月から通っていました。

殺害現場が判明

由紀は事件当日、墓参りの後、工作教室に行き、午後3時にシェアサイクルの自転車に乗り市民センターを後にしていました。
墓地で別れたという寺川の供述が裏付けられます。
シェアサイクルの自転車にはGPS発信機が付いており、事件当日の履歴から廃工場近くに自転車が乗り捨てられていたことが分かりました。
特対が急行し乗り捨てられていた自転車を発見、そして廃工場を捜査した結果、コンクリートの床にあった血痕らしきものと銃弾を見つけるのでした。

科捜研、鑑定の結果、血痕は由紀のものと判明、銃弾は殺害に使用されたものと同じ、廃工場は由紀が殺害された犯行現場で間違いありませんでした。

犯人は加藤

廃工場から採取した複数人の下足痕のうちの1つに限定モデルのスニーカーのものがあり、予約制で150足しか販売されていませんでした。
入手した購入者リストを莉緒が特対刑事・雨宮宏(永井大)に手渡すと、リストを見た雨宮と沖田は驚くのでした。

取り調べを受ける登夢は由紀の殺害を否認、加藤恭一が犯人と供述します。
2年前、登夢はギャンブルに狂い加藤に嵌められ借金が膨らみ、ぼったくりバーで働かされていました。
バーの客を逃し加藤に殴られているところを由紀に助けられた登夢は、高峰を由紀に紹介されモデルになりました。
加藤を恐れる登夢は、警察に事件のことを話すことが出来ませんでした。

由紀の殺害当日、登夢は写真集を出すことになり、そのお祝いに由紀とふたりで食事に行くことになっていました。
待ち合わせ場所に向かう途中、登夢は加藤に拉致され、自転車で通りかかった由紀が目撃し登夢が乗せられた車を追跡します。
浜之組の幹部を殺害した加藤でしたが京都如月組が用意した逃走資金は僅かで、登夢は廃工場で加藤から1千万円を要求されます。
そこへ、由紀が助けに入り登夢を連れ帰ろうとしたところ、背中から加藤に銃で撃たれたのでした。
加藤は仲間の岳正嗣と玉城征夫に命令し、由紀の遺体を遺棄させました。

空港行きのバスを待つ加藤たち3人を雨宮と沖田が逮捕、玉城の供述通り凶器の拳銃と由紀の所持品が発見されました。

生まれ変わる意味を込めたかった再生紙

事件が解決し捜査一課特別捜査対策室を出た路花に、糸村は3分貰います。
糸村と路花は、慶介の墓がある寺を訪れます。
10年前、路花は由紀に手紙を出しましたが宛先不明で返ってきてしまい、以来毎年、慶介の命日に由紀宛の手紙を墓に置いていました。
路花は読まれていないと思っていましたが、由紀は読んでいたのです。
「しょせんクズはクズ」と言っていた由紀は、生まれ変わる登夢を切っ掛けに心境が変化しました。
由紀は3回目の工作教室の後、被害に遭いましたが、通い続けていればはがきサイズの再生紙が作れるはずでした。
生まれ変わる意味を込めたかった由紀は、手間暇掛けて作った再生紙ではがきを送りたかったのです。
春に桜の花びらをあしらったはがきを、手紙を貰い続けて返していなかった人に出したいと由紀は言っていました。
由紀の気持ちを知り、喜ぶ路花は涙があふれるのでした。

4話のあらすじネタバレ

マドラー

バー『三条北町 縁』の雇われママ・中松里香子(朝海ひかる)が店内で刺殺されているのを、オーナー・梶木邦昭(小林勝也)が発見し、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が縁に臨場しました。

今朝、看板が出されたままになっており、梶木が店内を確認したところ床に横たわる遺体を発見、その際、入口の鍵は開いていました。
凶器は店のものと思われる包丁で、死亡推定時刻は昨日の午後11時から午前1時の間、閉店後の犯行でしたが、レジの金には手を付けられていませんでした。
里香子は客の人数や客の特徴など、毎日、来店記録をノートに記していました。
遺体を確認した特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)は、里香子が福岡の料亭の板前を殺害した容疑者であることを思い出します。
そんな中、特対刑事・糸村聡(上川隆也)は、里香子が胸に抱いていたスプーン状のマドラーに違和感を覚えるのでした。

指紋が一致、里香子の本名は川端葉子

特別捜査対策室、22年前に福岡市内で発生した殺人事件の容疑者・川端葉子の指紋と里香子の指紋が一致します。
被害者は、当時、葉子が勤めていた料亭の板前・内藤伸二、頭部から血を流した伸二の遺体が葉子の自宅アパートで発見され、その直後から葉子は姿を消していました。
6年前に警察は広島で葉子を追い詰めたものの、捜査に気づかれてしまい逮捕には至りませんでした。
縁で働くようになったのは広島から逃げた6年前からでしたが、梶木は身元の確認をしていませんでした。

科捜研、凶器の包丁から被害者以外の極微量の血液を検出、犯行に及んだ際に犯人が手を傷つけたと考えられました。
糸村はいつものように、研究員・村木繁(甲本雅裕)に気になるマドラーの鑑定を依頼するのでした。

ネイルサロン店長の右手にケガ?

糸村が縁でマドラーを調べていると店内でネイルサロンの名刺を見つけ、莉緒は葉子がネイルをしていたのを思い出します。

糸村と莉緒はネイルサロン『ヴェルフロース』に、店長・小川深春(工藤遥)を訪ねます。
深春は右手にケガをしており、糸村がマドラーの写真を見せた時、激しく動揺します。
糸村と莉緒が店を出て、莉緒は深春に何かあると思いましたが、糸村は気にせず来店記録ノートのコピーを見て自転車で走り出すのでした。

幸せになる幸運のマドラー

糸村は、常連客の1人、激安で有名な八百屋『京の野菜処 叶屋 御所南店』の店長・井野を訪ねます。
特対刑事・雨宮宏(永井大)と沖田悟(戸塚純貴)が先に訪ねていましたが、室長代理・佐倉路花(戸田恵子)から指示があり、ふたりは急遽、伸二の母・和代(白川和子)を訪ねに福岡に飛びます。
糸村が井野にマドラーの写真を見せると、井野が常連客の1人、経営コンサルタント・前田勝弘(中村優一)のマイマドラーであることを教えてくれました。

クライアントのエステサロン『LE LIEN BIJOU』から前田が出たところに、糸村が現れます。
前田のマイマドラーは交際中の深春から贈られたもので、幸運のマドラーと知った葉子にせがまれ、前田はマドラーをプレゼントしました。

糸村と別れた後、前田は深春にメッセージを送り、これまでの遣り取りを削除するよう命じるのでした。

葉子は出頭直前だった

一方、福岡に飛んだ雨宮と沖田は、福岡市の内藤家を訪ねていました。
和代は2週間前の友人との京都旅行で葉子を見かけ、福岡に戻った後、警察に連絡しようとしましたが、6年前のこともあり警察には連絡しませんでした。
事件の前日、再び京都に戻った和代は、自ら手を下すため、包丁を持って閉店後の縁を訪ねたのです。
葉子は和代が伸二の母であると知ると、その場で土下座し謝罪、出頭すると言った葉子の言葉を信じ和代は手を下しませんでした。

葉子の着衣から検出した指紋と深春の指紋が一致

夜、特別捜査対策室、莉緒の捜査によると、葉子が深春から前田を奪おうとしており、ネイルサロンの前で口論しているふたりが目撃されていました。
葉子が持っていたマドラーは深春が前田に贈ったものと戻って来た糸村から聞き、路花は痴情のもつれによる深春の犯行と睨みます。
そんな中、科捜研研究員・滝沢綾子(宮﨑香蓮)が、深春の指紋と葉子の着衣から検出した指紋が一致したと報告に訪れました。
莉緒と路花は特別捜査対策室を後にし、裏取りに向かいます。
綾子からマドラーの鑑定結果を渡された糸村は、アボカドエキスが検出されたことを不思議に思います。

取調室で路花と莉緒の取り調べを受ける深春は、事件当夜、縁に行ったことを認めましたが、行った理由は言いませんでした。

葉子が捕まえたい男は前田?

翌日、特別捜査対策室、福岡から戻った雨宮と沖田によると、葉子は和代に出頭を約束、捕まえたい男がいることを話していましたが、誰かまでは分かりませんでした。
特対は捕まえたい男を前田と睨み、雨宮と沖田が前田のクライアントの捜査に向かいます。

一方、葉子の自宅マンションを捜査中の糸村は、浴室でアボカドエキス配合のシャンプーを見つけるのでした。

雨宮と沖田がLE LIEN BIJOUに到着すると、捜査二課の捜査員が店内に入って行きました。
店内を捜索した結果、カードリーダーからクレジットカード情報を盗み取るスキミングの機械が見つかります。
捜査二課は1カ月前にタレコミがあり、前田の周辺を捜査していたのです。

マドラーではなく、実はかんざし

糸村はかんざし店『金竹堂』を訪ね、店主にマドラーを見せます。
マドラーと思われていたのは、沖縄のかんざし・ジーファーで女性の姿を形どっていました。

雨宮と沖田はヴェルフロースへ行き、カードリーダーから同じスキミングの機械を見つけます。
店を出た雨宮と沖田は糸村と鉢合わせ、糸村は気にせず店に入ります。
深春はかんざしであることを知らず、沖縄に行ったこともありませんでした。
マドラーだと思っていたかんざしは、物心つく前から持っていました。

前田が自供、犯人は梶木

前田の自宅マンション前で、雨宮と沖田が前田を逮捕、前田は取調室で路花の取り調べを受けます。
莉緒はヴェルフロースへ行き、事件当夜、縁に行った理由を深春に聞きます。
忘れ物をしたから縁に取りに行くよう前田に指示され、深春が店に行くと既に葉子が倒れていました。
深春が駆け寄り葉子の安否を確認した時、葉子の着衣に触れたのでした。
前田が削除するよう命じていたメッセージの遣り取りを、深春は削除せずに残しており、路花にその遣り取りを突きつけられた前田は、葉子の殺害を否認するのでした。

前田が犯行の全てを自供、凶器に付着していた血液のDNAと梶木のDNAが一致し、梶木が逮捕されます。
スキミングが行われていた店は全て梶木が所有する物件で、梶木は前田が用意した人たちに所有物件で店を開かせ、前田にスキミングをさせていたのです。

事件当夜、葉子は前田を告発することを梶木に告げ、殺人容疑で指名手配されていることも明かしました。
しかし、捜査の手が及ぶことを恐れた梶木は葉子を刺殺、そして前田に身代わりを用意させ、その身代わりが深春だったのです。

ジーファーは元々葉子のかんざし

滋賀県彦根市『小鹿乳児院』の院長・鈴木美枝に話を聞いてきた糸村がヴェルフロースに現れ、店を出た深春と莉緒に鉢合わせします。
葉子がかんざしと知っていたのはジーファーは元々葉子のもので、乳児院の前に置かれた深春のおくるみの中に入っていました。
葉子は深春の母親だったのです。
そして、糸村は深春に3分貰います。

糸村と莉緒、そして深春は公園に場所を変えます。
22年前、葉子は交際していた男性を事故で亡くし、そんな葉子に執拗に言い寄っていたのが、当時、葉子と同じ料亭に勤めていた伸二でした。
自宅アパートで襲われそうになった葉子は、傍にあった置物で伸二を思わず殴り姿を消し、深春を妊娠していることに気づいたのはその後でした。
そして、21年前、葉子は逃走中に深春を産み、乳児院の前に深春を置いて行きました。
ジーファーは女性の分身とも言われ、幼い頃から肌身離さず持っていたジーファーを、葉子は深春に持たせたのでした。

葉子は前田の持つジーファーに気づき、深春がネイルサロンをしていることを知ります。
そして、1カ月ほど前に深春が犯罪に巻き込まれそうになっていることに気づき、前田から守ろうとしました。

ジーファーを持っていると幸せになれると深春が言い出したのは、5歳の頃に迷子になった後からで、糸村がジーファーを手渡すと、深春は迷子になり葉子が助けてくれた時、ジーファーを持っていると幸せになると教えてくれた葉子を思い出します。
そして、深春はその場に泣き崩れるのでした。

5話のあらすじネタバレ

輪っか状の紐

早朝、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)刑事・雨宮宏(永井大)がランニングウエアに身を包み、ジョギングをしながら渡月橋を渡り、竹林の小径に入ると男性の撲殺体を発見します。
特対が臨場、遺留品の鞄の中から1週間後に開催される『京都名所マラソン2021』の中止を要求する脅迫状が見つかり、雨宮はこの名所マラソンに参加を予定していました。
特対刑事・糸村聡(上川隆也)は、遺留品の中から巾着袋に入った輪っか状の紐を見つけ興味を覚えるのでした。

名所マラソンの主催者は京都のトランプ

特別捜査対策室、被害者の男性は稲葉祐介(長谷川朝晴)、21年前に強盗致死の前歴があり、その被害者は当時22歳の稲葉と同じバイト先に勤める女子大生・中島美奈子(祷キララ)でした。
稲葉は3年前に仮釈放され、現在は保護観察も終わっていました。

先月、名所マラソンのコースにある千坂神社で起こった爆破事件に、遺留品にあったものと同じ脅迫状が名所マラソン事務局に届いていました。
事務局は主催者である京都のトランプと揶揄される『倉持ホテル』経営者・倉持俊(冨家規政)に止められ、脅迫状の件を通報していませんでした。

倉持は突如、特別捜査対策室に現れ脅迫状の件を公にしないよう要請、倉持は元従業員たちから集団訴訟を起こされており経営する倉持ホテルはブラック企業と噂されていました。
倉持はホテル王で次の京都市長選に出馬を予定しており、名所マラソンを開催し、落ちた評判を回復する狙いがあったのです。

稲葉と面識がない倉持の妻

倉持と稲葉の関係を捜査する雨宮と特対刑事・沖田悟(戸塚純貴)は、倉持ホテル内のトレーニングジムに倉持の妻・碧(霧島れいか)を訪ねます。
碧は元人気アナウンサー・須藤碧で、碧は2年前に視力を失っており、碧の介助はガイドヘルパー・笠原春奈(尾碕真花)が担当していました。
倉持と稲葉の関係について、碧には思い当たることはありませんでした。

稲葉の遺品の8mmビデオテープ

稲葉の最近の動向を捜査する特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)と糸村は、勤め先の小料理屋『大にし』を訪ねます。
糸村は輪っか状の紐について店主・大西周平(柴田善行)に尋ねましたが、大西は見たことがありませんでした。
大西は稲葉の2年先輩で、21年前、私物を処分するよう頼まれましたが、処分できずに今も持っていました。
私物の入った段ボール箱から、糸村は21本の8mmビデオテープを見つけるのでした。

倉持のひとり息子の右手首に引っ掻き傷

雨宮と沖田は倉持のひとり息子・智也(大八木凱斗)が通う大学を訪ね、稲葉の写真を智也に見せると慌てて白衣のポケットに右手を突っ込みました。
雨宮が智也の右手を検めると、手首に2本の引っ掻き傷があったのです。

輪っか状の紐は組紐で作られたもの

輪っか状の紐の鑑定が終わり、糸村は科捜研を訪ねていました。
科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)の鑑定によると、輪っか状の紐は京都の伝統工芸品の組紐で、古い組紐と新しい組紐を繋ぎ合わせて輪っか状に作られていました。
古い組紐は約20年前のもので、京くみひもの製造・卸・販売の『昇苑くみひも』で作られ、新しい組紐は編み方が荒く素人により最近作られたものでした。
糸村は新たに8mmビデオテープの鑑定を村木に依頼すると、科捜研を後にするのでした。

糸村はその足で昇苑くみひもに赴きます。
組紐は20年前にテレビで取り上げられ多く売れたもので、店主は誰が買ったかまでは分かりませんでした。
そして、昇苑くみひもを取材し紹介したのが、当時、アナウンサーだった碧だったのです。

爆破事件の犯人は智也

名所マラソンのブラインドマラソンに出場予定の碧は、春奈の伴走で競技場のトラックを走り練習をしていました。
ふたりの様子を、スタンドから智也が見つめていました。

その夜、展示されている京都市電の古い車両に、紙袋に入った時限爆弾が仕掛けられ爆発します。
翌日、爆発現場付近の防犯カメラに紙袋を持った智也が映っており、智也は特対の取り調べを受けます。
父である倉持を憎む智也は、名所マラソンを中止に追い込もうとしていました。
稲葉の爪から智也の皮膚片が検出されましたが、智也は稲葉の殺害を否認、稲葉に爆弾を仕掛けたところを目撃され揉み合いになり、その時、手首に傷を負いました。

かつて稲葉と交際していた碧

碧がブラインドマラソンの練習をする競技場に、莉緒と糸村が碧を訪ねます。
碧は智也に稲葉殺害の容疑が掛かっていることに、驚きを隠せませんでした。
碧が稲葉と面識がないと言っていたのは嘘で、21年前、稲葉は同じバイト先の先輩で碧は稲葉と交際していました。
稲葉が美奈子を殺害しなければ、別の人生があったと碧は思っていました。
糸村は組紐がブラインドマラソンの伴走ロープかと思い春奈に尋ねましたが、伴走ロープにしては短すぎました。

競技場を後にする莉緒は、稲葉について違和感を覚えていました。
当時、稲葉は金銭目当てで美奈子を殺害したと供述していましたが、莉緒には稲葉がそんな短絡的に行動する人物には思えませんでした。
組紐以外に興味のない糸村は、稲葉のことは莉緒に任せ自転車を走らせるのでした。

爆弾の材料は化学肥料

科捜研、村木の鑑定の結果、爆弾には化学肥料が使われており、犯人はこの2カ月の間に大量の化学肥料を購入していると思われました。
雨宮と沖田は、化学肥料の購入者の捜査しに向かうのでした。

組紐を編んだのは稲葉、そして1本だけ違う8mmビデオテープ

競技場に集まるマスコミの取材陣、これから倉持の伴走で碧が走るところでした。
倉持は碧に笑顔を要求するも、智也が心配で碧は笑うことが出来ませんでした。

その頃、糸村はカルチャースクールの組紐の教室を訪ねていました。
講師の女性に組紐を見せると、稲葉が編んだことを覚えていました。

科捜研、村木が21本の8mmビデオテープを見た結果、20本は稲葉が子供たちに野球を指導するものでしたが、1本だけは違いました。
そのビデオを見た糸村は、何かに納得するのでした。

稲葉殺害の犯人は春奈

倉持ホテルに向かった雨宮と沖田は、ロビーにいた碧と春奈に声を掛け、そして春奈を逮捕します。
春奈は西京極の園芸店で大量の化学肥料を購入、特対は春奈の自宅から作りかけの爆弾を大量に押収していました。

春奈の兄は倉持ホテルで働き、過労による自殺に追い込まれていました。
勤務記録を改ざんし倉持は証拠を揉み消し、春奈は倉持に恨みを抱いていました。
智也に爆弾を仕掛けさせ、倉持を破滅させようと企てていたのです。

倉持と関係のない稲葉を殺害したのは、爆弾を仕掛けるところを目撃されたからでした。
事件当日、競技場でブラインドマラソンの練習中の碧と春奈を、稲葉が訪ねて来ました。
稲葉は碧には声を掛けず春奈が応対し、智也の件と言われた春奈は爆弾を仕掛けるのを目撃したのが稲葉と確信します。
練習が終わった後に碧に会わせると約束し、競技場傍の竹林の小径で稲葉を待たせ、夜、ひとりで向かった春奈が背後から後頭部を凶器で殴打し殺害したのでした。

美奈子殺害は事故、碧を守っていた稲葉

特対の前の廊下に、智也に面会に来た碧がベンチに座り待っていました。
智也とはまだ面会が許されず、糸村は碧に3分の時間を貰います。
糸村と莉緒が碧を昇苑くみひもに案内すると、糸村は音声レコーダーに録音した1本の8mmビデオテープの音声を聞かせます。
音声を聞いた碧は、21年前にアナウンサーの内定を貰った後に昇苑くみひもで録画したものだと直ぐに分かりました。
そして、録画していたのは、稲葉でした。
稲葉が美奈子を殺害したのは金銭目的ではなく、美奈子が碧を脅迫しようとしていたからでした。
当時の美奈子の友人の女性が、脅迫しようとしていたことを証言してくれました。

美奈子は稲葉と碧の写真を隠し撮り、その写真で脅迫しようとしていることを知った稲葉は美奈子を止めようとし揉み合いになり、美奈子が階段から転落しました。
稲葉は写真が入った美奈子の鞄を持って写真を処分、稲葉は碧を守るため事実を隠し服役しました。

出所した稲葉は碧が幸せであるならそれで良いと考え、全てを捨てやり直そうとしていました。
ところが、稲葉は碧が幸せではないことを知ってしまったのです。
ある日、碧が智也と倉持と共に大にしに来店、ブラインドマラソンの参加を倉持に強要されるところを、稲葉は接客中に目撃してしまいました。

組紐のように強くなると言って碧がかつて贈ってくれた組紐に、碧に強く人生を歩んで欲しいと願いを込めて新たに稲葉が編んだ組紐を輪っか状に繋げ、その組紐を糸村から受け取った碧は、涙が溢れるのでした。

6話のあらすじネタバレ

サックスのリードに数字

ジャズクラブでジャズバンド『エルトバ』のライブ中に、サックス奏者・新庄リュウ(葛山信吾)がステージでの演奏中に突如、死亡し、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が臨場、新庄の死因は青酸性毒物による中毒死と見られました。

新庄は世界的に著名なサックス・プレイヤーで、特対室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は、7年前のニューヨーク・ビレッジ・バンガードのライブを今でも忘れられませんでした。
糸村はステージ上に倒れる新庄のズボンのポケットから小さなケースを見つけ、その中にはサックスのマウスピースに付ける4枚のリードが入っていました。
4枚のリードにはそれぞれ『5/3』、『2/11』、『2/10』、『2/15』と数字が記されており、糸村は興味を覚えます。

バンドメンバー交代、ノイズは消す!

エルトバはニューヨーク公演を予定していましたが、新庄は参加メンバーの1人を代えるとバンドメンバーに告げており、以来、メンバー間に不協和音が生じていました。

エルトバは新庄のバンドで、ワンマンな新庄は誰を変えるかまでは伝えていませんでした。

数字はリードを使い始めた日付

新庄の付き人・満島拓斗(小野塚勇人)によると、リードに記された数字は使い始めた日付でした。
リードは使って1カ月もすると良い音が出せなくなり、新庄は使用期限の目安として使い始めの日付を書いていました。
2/10、2/11、2/15の3枚のリードは最近下したものでしたが、5/3のリードは少なくとも半年以上経過しており、糸村は疑問を抱きましたが、拓斗も古いリードを持っている理由は知りませんでした。

クラブにあった飲食物、食器、楽器、新庄が口にしたと思われるもの全ての毒物鑑定をする必要があり、科捜研の研究員・村木繁(甲本雅裕)と滝沢綾子(宮﨑香蓮)は大忙し。
そんな科捜研のことなどお構いなしに、糸村はリードの鑑定を村木に依頼するのでした。

リードは手作り

特別捜査対策室、新庄は高圧的でメンバーからの評判も悪く、路花は交代に恨みを抱くメンバーかあるいは関係者の犯行と睨みます。

ピアノ奏者・棚橋詠美(小橋めぐみ)が新庄と交際していたことが判明し、特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)と糸村が詠美を訪ねます。
詠美が交際していたのは2年前までで、新庄がコンサートで音を外したことを詠美が指摘し、激怒した新庄が失踪し4カ月も帰らず、その時ふたりは別れました。
糸村が古いリードについて尋ねても詠美は知らず、新庄がよく顔を出していた阿久津楽器店の店主で元メンバー・阿久津誠二(吉川ウーロン太)を紹介されます。

莉緒と糸村は阿久津楽器店を訪ねましたが、阿久津は新庄が誰を交代しようとしていたかは知りませんでした。
糸村は古いリードについて尋ねましたが、阿久津も持っている理由は分かりませんでしたが、リードがメーカー品ではなく手作りと判明しました。

プロデビューを新庄に妨害されていた拓斗

一方、特対刑事・雨宮宏(永井大)と沖田悟(戸塚純貴)はドラム奏者・高坂茂(山口圭一)を訪ねていました。
高坂によると、拓斗は新庄にプロデビューを妨害されていたのです。
雨宮と沖田は、その足でデビューを予定していた音楽会社『ROAD FLAG』の音楽プロデューサー・井上洋二(藤重正孝)を訪ねます。

新庄が拓斗のデビューを妨害したのは事実で、新庄は激怒しROAD FLAGに乗り込んで来ました。
無名の拓斗を井上が知ることになったのは、詠美からの売り込みでした。
井上は新庄に謝罪しようと事件当夜のライブに来ており、その時のライブの様子を録画していました。

古いリードは2年前のもの

京都府警に戻った糸村は、科捜研を訪ねていました。
科捜研の鑑定の結果、サックスのマウスピースの吹き口から青酸性の毒物が検出され、新庄は毒物を経口摂取したと考えられました。
しかし、新庄は何曲か演奏した後、ステージで倒れており、糸村は疑問を抱きます。

一方、糸村が鑑定を依頼したリードのうち、5/3と記された古いリードはインクの酸化程度から2年前のものと判明しました。

リードの原料は琵琶湖尾高葦

特別捜査対策室、路花は、デビューを妨害された拓斗と売り込みをした新庄の元恋人、詠美に捜査を絞り込みます。
莉緒と糸村が拓斗がアルバイトする生花店に向かう途中、糸村のスマホに村木から着信があり電話に出ます。
村木が鑑定した結果、リードの原料は野洲川の河口でしか育たたない『琵琶湖尾高葦』と判明、糸村は莉緒に捜査を任せ野洲川へ向かいます。

付き人になったのは、新庄が拓斗を誘ったのが切っ掛け

アルバイト中の拓斗は莉緒に気づき、生花店を出ました。
拓斗は新庄にデビューを妨害されたことは認めましたが、その後、新庄とは事件当日まで会っておらず、デビューに反対された理由は知りませんでした。

拓斗が新庄の付き人になったのは、2年前にジャズバーで演奏していた拓斗に新庄が声を掛けたのが切っ掛けでした。
これまでのことを思い返した拓斗は、新庄から技術的なことは教わった覚えはなく、新庄が自身を付き人にした理由は分かりませんでした。

新バンド結成、ベースはクビ

詠美を訪ねた雨宮と沖田は、詠美に激怒し走り去るベース奏者・荒木昇平(生津徹)と鉢合わせます。
詠美は資産家の娘でエルトバは詠美の親から支援を受けており、実質的にバンドを支配していたのは詠美でした。
その詠美が荒木をクビにし、拓斗と高坂の3人で新バンドを結成、荒木に代わるベースは既に手配済みだったのです。

犯人は拓斗?

拓斗が逮捕され、京都府警の取調室で路花と莉緒の取り調べを受けます。
井上から借りた事件当夜のライブを録画したDVDには、倒れた新庄が拓斗を指差すところが録画されており、しかも拓斗は事件当日まで新庄と会っていないと莉緒に話していましたが、事件の前日に新庄が拓斗を待ち伏せしふたりは会っていたのです。

拓斗は親が事業に失敗し高校を中退、今も親の借金を返済していました。
デビューの話が持ち上がり借金を返して楽になれると思っていた矢先、新庄がデビューを許さず、恨みを抱いた拓斗が新庄を殺害したと特対は睨んでいました。

しかし、拓斗は新庄と会っていたことは認めましたが、殺害は否認します。
詠美と井上に新バンドに誘われたのは、新庄が亡くなった翌日でした。

村木が痛恨のミス!

科捜研、司法解剖の結果、毒物は胃ではなく肺から大量に検出されていました。
これは毒物を口から摂取したのではなく、鼻から吸い込んだことを意味します。
村木と綾子は急遽、サックスを分解、その結果、毒物を吸い込んだ経路が判明しました。

特別捜査対策室、村木は毒物の経路に誤りがあったことを認め、路花に謝罪します。
サックスにはトーンホールが25個あり、そのトーンホールを塞いでいるタンポ(指で押さえるキィの裏側に付いているパーツ)のうち、吹き口に近い5個のタンポから青酸化合物が検出されました。
サックスを吹く息で毒物がガス化、そのガスを吸い込み新庄は中毒死したのでした。

新たな容疑者浮上、犯人は阿久津?

生花店からのアルバイトの帰り歩道橋で新庄に待ち伏せされた拓斗がデビューの件で新庄と口論となり、その際、揉み合いになり新庄がサックスを落とし壊れたと拓斗が証言していたことを、路花は思い出しました。

サックスのタンポに毒物を仕込める人物は限られており、事件前夜に新庄がサックスを修理に出した阿久津楽器店に、莉緒と沖田が急行します。
阿久津は新庄のことを快く思っていなかったことは認めたものの、殺害は否認します。
そんな阿久津に莉緒は、メッキ液の保管状況を確認します。
メッキ液が保管される薬品保管庫は鍵をかける規則になっていましたが、阿久津は鍵をかけていませんでした。

犯人は荒木

鑑識が指紋を採取した結果、薬品保管庫から荒木の指紋が検出されます。
事件当日、阿久津は徹夜明けで、昼間、小一時間ほど昼寝をしていました。
そこへ、ベースの弦を荒木が買いに来たのです。

荒木は新庄にノイズと言われ続け、代えられるメンバーは自身と確信していました。
出しっぱなしになっていた組み立て前のサックスを見て新庄のものと気づき、荒木は阿久津の言葉を思い出します。
以前、メッキ液のボトルを持った時、メッキ塗装用の青酸メラニウムは毒物であると注意されたのです。
阿久津のいない今しかないと思い、荒木は犯行に及んだのでした。

指差しはハンドサイン「次はお前のソロ」

野外ステージにひとり佇む拓斗は、サックスを持っていませんでした。
拓斗の住むアパートの大家に野外ステージでサックスを吹いていると聞き、莉緒と糸村が訪ねて来ました。
サックスをやめると言う拓斗に、糸村は3分の時間を貰います。

拓斗には関口香澄(村崎真彩)という幼馴染がいましたが、拓斗は京都に引っ越し、以来、拓斗は香澄とは会っていませんでした。
しかし、香澄は拓斗がサックスを演奏しているのも知っており、これまで拓斗のことをずっと気にかけていたのです。
そして、拓斗と新庄を引き合わせたのも香澄でした。

香澄は野洲川の河口近くで、すだれ工房を営んでいました。
香澄が新庄と出会った2年前、新庄は重度の難聴と診断され生きる気力を失っていました。
香澄の工房に連れてこられた新庄は、落ちていた葦の切れ端を見つけリードを造り始めると、リード造りに没頭するようになりました。
拓斗がサックス奏者であると香澄に聞き、拓斗の路上での演奏を聴いた新庄は、かつての自身と重なりました。
昔の自分を思い出したと言う新庄は、香澄が出会った時と違い、生気に満ち溢れていました。
新庄が納得するリードを造り上げたのはその翌日のことで、出来上がったリードで4カ月間触ることのなかったサックスで演奏、そしてリードに5/3と記し、この翌日にバンドに復帰しました。

新庄が再び拓斗の演奏を聴いたのは数カ月後のことで、拓斗は以前の輝きを失っており、新庄は輝きを取り戻して欲しくて拓斗に声をかけました。
だからこそ、金儲けのためにプロになろうとする拓斗の邪魔をしたのです。

ニューヨーク公演にあたりメンバーを代えると言っていた新庄でしたが、そのメンバーとは新庄自身のことで、この時、新庄はほとんど耳が聞えなくなっていました。
そして、新庄に代わるメンバーこそ拓斗だったのです。
新庄が亡くなる間際に拓斗を指差したのは、ハンドサインでした。
莉緒から亡くなる寸前の新庄の映像を見せられた拓斗は、ハンドサインの意味が分かりました。
「次はお前のソロ」
ニューヨークの耳の肥えた観客の前で拓斗に演奏させれば、拓斗が本物になると新庄は信じていました。
5/3と記された古いリードを持ち歩いていたのは、拓斗に新庄自身が復活した日のリードを渡すためだったのです。
糸村から新庄のリードを手渡された拓斗は、その場に立ち尽くしすすり泣くのでした。

7話のあらすじネタバレ

2つに割れた石

キャバレーのフロアーで『不死身の金子』の異名を持つ暴力団『黒瀧組』幹部・金子仁(本宮泰風)48歳の刺殺体が発見され、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が臨場。
第一発見者はキャバレーの元店長・久保田英二(増田修一朗)、黒瀧組の息のかかったキャバレーで、先月潰れ備品の整理に来て遺体を発見しました。
死亡推定時刻は昨日の午後2時から午後5時の間、凶器の包丁から指紋は検出されませんでした。
特対刑事・糸村聡(上川隆也)は、遺体から少し離れたところに落ちていた2つに割れた石を見つけ興味を抱きます。

糸村は科捜研で石の鑑定をしてもらい、その結果、何の変哲もないただの石と判明、石の断面の劣化から割れて数年経っていると見られました。
石から検出した指紋は、金子のものだけでした。
犯行現場近くに山や川はなく、暴力団幹部が割った石を持っているは何故か、糸村は益々釈然としませんでした。

金子が不死身と呼ばれる理由

特別捜査対策室、特対は金子の周辺を捜査、金子の舎弟・風間亮によると、5年前、暴力団『京粹会』のヒットマンに組長・三田村時蔵(入江毅)が狙われ、金子が身を挺して三田村を守り左胸に銃弾を受けました。
胸のポケットに入っていた石に銃弾が当たり弾道がそれたものの、金子は5日間生死を彷徨い目覚め、以来、不死身の金子と呼ばれるようになったのです。

組の内外から狙われていた金子

このことが切っ掛けで金子は若くして出世、他の幹部の中には快く思っていない者もいました。
黒瀧組と京粹会の抗争は未だに続き一触即発状態、金子は組の内外から狙われていた可能性があり、室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は金子の周辺捜査を継続します。

ナカヤマ

ネットカフェでスマホに『テレデリート(Teledelete)』というアプリをインストール、そのアプリから身分証と顔写真を送り、掛川春人(濱田龍臣)がバイトに応募、ナカヤマと名乗る人物から直ぐに春人のもとに電話が来ます。
バイトは明日、ひとり暮らしの老人の家に突撃(強盗)するというもので、躊躇う春人に「大丈夫ですよ」とナカヤマは話しかけます。
しかし、春人は断り電話を切りましたが、突撃する家の住所と写真が送信されて来ました。

歯固めの石

ネットカフェを出た春人は、カップラーメンを手土産に慕っているおばさん・末永節子(根岸季衣)の家を訪ねました。
糸村は石の専門店やコレクターを訪ねて回り、とある神社を訪れ春人に出会います。
春人は糸村が刑事と知り逃げ出そうとしたものの転んでしまい、お腹がなると糸村が喫茶店で春人にご馳走、春人は3日ぶりに食事にありつきます。

糸村が神社を訪れていたのは、コレクターに2つに割れた石が歯固めの石と教えられたからでした。
歯固めの石は、赤ちゃんが産まれて100日目に「頑丈な歯が生えてきますように」、「一生食べるものに困りませんように」と願う行事に使われる石でした。

両親のいない春人には、歯固めの石の話が別世界のことのように思えました。
春人の両親は4歳の頃に離婚、母親に引き取られたものの、その母親も春人が中学に入学してまもなく病気で他界。
親族会議が開かれたものの、引き取り手がなく施設に連れて行かれます。
15歳の時にその施設を抜け出し、以来バイトで食つなぐ春人は18歳でした。

これまでの苦労を明るく話す春人に驚く糸村でしたが、春人が明るく素直でいられるのは、去年の夏、旅館で一緒に住み込みで働いた節子のお陰で、節子を人生の師と仰いでいました。

刑事と知って何故逃げたのか、糸村が唐突に尋ね春人が答えに困っていると、スマホに着信があり、電話に出た春人は驚き、急用があると言って店を後にします。
すると、糸村のスマホにも着信があり電話に出ると、路花がものすごい剣幕で至急戻るよう告げるのでした。

金子は潜入捜査官

糸村が特別捜査対策室に戻ると、元特対刑事・岩田信之(梶原善)が来ていました。
金子の本当の素性が判明し、金子は偽名で本名は宮田修、京都府警本部の特別潜入捜査官だったのです。
宮田は黒瀧組の資金源を捜査するため、金子を名乗り黒瀧組に潜入していました。
6年前、黒瀧組の裏資金が急激に膨張、上層部は危険な兆候と判断し宮田に潜入を命じました。
そして、組織的な特殊詐欺の新しいシステムを黒瀧組が構築したことを、宮田は掴みます。

岩田が異動したクレーム処理係に、最近、同じようクレームが多発、事件は何れもひとり暮らしのお年寄りを狙ったアポ電強盗で、クレームは被害届を出した後、警察から何も連絡がないというものでした。
リサーチ隊がひとり暮らしのお年寄りの情報を収集、突撃隊がその情報をもとにお年寄り宅に襲撃、そして直後に警察を装った始末隊が訪れ被害届を書かせるという手口で、事件そのものの隠蔽を図っていました。
遣り取りは全てテレデリートというアプリで行われ、一定時間後にサーバーから痕跡が消されるのでした。

そして、宮田はリサーチ隊と突撃隊の間をつなぐ人物を特定、SNSでナカヤマと呼ばれていました。

金子こと宮田に恨みを抱く人物は2人

金子こと宮田の周辺を捜査した結果、恨みを抱く人物が2人いました。
1人は久保田、宮田が意図的にキャバレーを潰したふしがあり、ショバ代を倍に引き上げた挙句、かなり厳しい取り立てをし、久保田は泣く泣くキャバレーを畳みました。
もう1人は節子、昨年の暮れ、黒瀧組傘下のクラブの清掃員をしていた節子は、宮田の舎弟が店員に暴行したのを止めに入り負傷、その翌日、節子は解雇されていました。
そして更に、節子には殺人の前科があったのです。
30年以上前、夫を覚醒剤で借金地獄に落とした暴力団組員を包丁で刺し服役していました。

路花は、久保田の捜査を特対刑事・雨宮宏(永井大)と岩田に、節子の捜査を特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)と糸村に命じます。
一方、組織犯罪対策課(組対)が突撃隊の1人、マサルを逮捕し、特対刑事・沖田悟(戸塚純貴)は路花が組対に応援に出していました。

そしてその夜、再びナカヤマから春人のもとに電話があります。

春人が逮捕

翌日、沖田は組対刑事・橋田靖彦(岸田タツヤ)と水島と共に、昨夜逮捕したマサルが強盗に入った家を訪ねようとしたところ、春人を見かけ尾行します。
雨宮と岩田は久保田を尾行、常に周囲を警戒する久保田は幻覚が見えるほど未だに金子を恐れていました。
一方、莉緒と糸村は節子の自宅を訪ねましたが入院して留守にしていると大家に聞き、病院を訪ねます。
節子は金子に恨みを抱くどころか絶賛、怪我をさせた節子のもとを見舞金を持って訪ねていたのです。
しかし、暴力団の金は受け取れないと、偶然、居合わせた春人が見舞金を返しました。
そして、糸村が春人について尋ねると、節子は春人の天才的な接客を褒めるのでした。

その頃、春人は突撃隊の2人と落ち合い、3人でお年寄り宅に入ろうとしたところを組対に逮捕されます。

病院を後にした糸村は、鴨川で宮田が交番勤務だった頃の上司に会っていました。
宮田は離婚しており、別れた女性の旧姓を教えてもらい、とある神社に糸村が辿り着きます。
別れた女性の実家が、この神社の氏子だったのです。
2つに割れた石を糸村が宮司に見せ、この神社で子供のお宮参りの時にお札と一緒に授与する歯固めの石であることが確認できたのです。

犯人は春人が知っている?

特別捜査対策室、捜査の結果、久保田と節子にはアリバイがありました。
久保田は死亡推定時刻に女とホテルに滞在、その女は久保田が組対の情報屋だったと証言しました。
そして、節子は死亡推定時刻に大家が自宅に訪ねて来ていました。
捜査に行き詰ったかに見えましたが、戻って来た糸村は春人が黙秘を続けていると知り、ナカヤマを知っていると推察します。
春人の特技は接客、1度接客した客の声と顔を忘れることはありませんでした。

莉緒が春人を聴取、春人が突撃隊のバイトに加わったのは節子の治療費を稼ぐためでしたが、春人がそんな心配をする必要はもうありませんでした。
節子に無料低額診療制度のある病院を紹介、そして病院のソーシャルワーカーが生活保護など様々な手続きをしていました。
安心した春人は、ナカヤマが橋田であると証言、逮捕された時、橋田の声に気づいたのでした。

路花と雨宮、そして沖田の3人が、京都府警内の廊下で橋田を追及し逮捕します。
橋田はギャンブルに嵌まり借金を抱え、その胴元は黒瀧組だったのです。

春人の父親は宮田

留置場を出て地検に向かおうとする春人を呼び止め、糸村は3分の時間を貰います。
糸村は2つに割れた歯固めの石の持ち主が宮田で、宮田が春人の父親であることを明かし、宮田の家から見つけた幼い頃の春人と宮田が一緒に写る写真を手渡します。
そして、5年前、春人の母が他界し親族会議が行われた時、宮田は春人を見捨てたのではなく、その場に行くことが出来なかったと明かしました。
この時、ヒットマンに狙われた三田村を宮田が刑事の本能で守り、重傷を負い入院した宮田は生死を彷徨っていたのです。
糸村はこの2つに割れた歯固めの石が春人の歯固めの石で、春人の代わりに宮田が肌身離さず持ちあるいていたと告げます。
宮田が黒瀧組の金子とした節子の家を訪ねた時、思わぬ形で春人と再会、ナカヤマを逮捕し潜入捜査を終わらせ、一日でも早く春人と親子の名乗り上げたいと決意したのでした。
宮田が大事にしていた歯固めの石が、春人への思いそのものだと思う糸村は、歯固めの石を春人に手渡し、春人はその石を握り締めるのでした。

8話のあらすじネタバレ

赤いお手玉

大ヒット映画『剣戟炎武』の6作目の撮影中に、京日撮影所のオープンセット中の建物の中で若い女性の絞殺体が発見され、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が臨場。
所持品の学生証から、被害者の女性は大阪の『共侑大学』4年・西沢紗香(大幡しえり)と判明、ひも状のもので首を絞められており、凶器はまだ見つかっていませんでした。
運び出そうとした遺体から赤いお手玉が落ち、特対刑事・糸村聡(上川隆也)はそのお手玉に興味を覚えます。

特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)が主演女優・大峰恵(高梨臨)に楽屋で話を聞いたところ、遺体が発見された建物に入る予定はなく、本番直前に映画監督・水木俊彦(阪田マサノブ)が急遽変更し、建物の中は誰も見ていませんでした。
お手玉について糸村が恵に尋ねましたが、恵には見覚えがありません。
楽屋に来た恵の母で事務所の社長・洋子(大家由祐子)が恵に撮影の中止を主張しましたが、恵は撮影の続行を望みふたりは対立します。
そんな中、糸村は『恵』と大きく一文字書かれた楽屋暖簾に注目するのでした。

防犯カメラの映像から、関係者でもない紗香を撮影所内に入れたのはプロデューサー・若井太志(小堀正博)と判明、若井はナンパ感覚で紗香を撮影所に入れ、午前8時頃に別れました。
若井は話を聞きに来た特対刑事・雨宮宏(永井大)と沖田悟(戸塚純貴)に、剣戟炎武が呪われていると意味深なことを言います。

奉行所のセットの『砂利敷』で木刀を振る恵は、水木に撮影の続行を強く主張します。

科捜研に押しかけて来た糸村は自らの手でお手玉を解体し、中に入っていた小豆をトレーに空けます。
すると、小豆に足袋の留具として使われるコハゼが混じっていました。
そのトレーを研究員・村木繁(甲本雅裕)に手渡すと、糸村は鑑定を押しつけ科捜研を後にするのでした。

呪われた剣戟炎武?人が亡くなるのは2人目

紗香が殺害されたのは午前8時から午前9時の間、若井が紗香を撮影所に案内したのは午前8時、紗香の遺体が発見されたのは午前9時でした。
若井によると剣戟炎武で人が亡くなるのは2人目で、1人目は第1作目の12年前、亡くなったのは撮影スタッフでした。
室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は、紗香が撮影所に入った目的を雨宮と沖田に、撮影所での足取りを莉緒と糸村に捜査を命じ、自身は亡くなった1人目について捜査をすることにし、特対の面々は特別捜査対策室を後にします。

紗香の目的は潜入取材?

紗香の通う共侑大学に来た雨宮と沖田は、紗香の友人・三井久留美(平山咲彩)から話を聞きます。
暴露本などで有名な東京の出版社『文東出版』に紗香は就職が内定しており、先週まで研修で東京にいました。
そして、研修の一環で京日撮影所に潜入取材をするつもりでいたのです。
内容次第では、記事として採用される可能性もありました。
沖田は雨宮の指示で、急遽、東京に行くことになります。

紗香が恵に伝えたかったのは12年前の件

紗香の撮影所での足取りを追う莉緒は、水木組の撮影スタッフの目撃情報をもとに洋子に会います。
洋子によると、紗香は取材ではなく12年前の件で恵に話があり、恵との面会を求められましたが紗香を追い返していました。
洋子もマネージャー・浜岡実枝(久下恵美)も、このことは恵に伝えていませんでした。

お手玉は剣戟炎武の1作目で使用

紗香の撮影所での足取りを追うはずの糸村でしたが、お手玉について捜査し、映写技師の1人が剣戟炎武の1作目でお手玉を使っていたことを思い出します。
映写技師の計らいで、試写室で1作目を観せて貰うと、お手玉の見た目は同じでしたが音が違ったのです。

12年前に亡くなったのは録音助手

路花は12年前に亡くなったスタッフについて捜査していましたが、撮影所関係者の口は重く捜査は難航します。
しかし、路花の子役時代を知る泊が口を開き、亡くなったのは録音助手・森本直巳(梅林亮太)と判明、当時、自宅アパートで亡くなっているのを発見されていました。

恵が剣戟炎武を続けて来たのは悔しさ

相変わらずお手玉について捜査する糸村は、楽屋にいた恵に話を聞きます。
遺留品のお手玉にはコハゼが混じっており澄んだ音がしましたが、映画に使われたお手玉からは澄んだ音がしませんでした。
あまりにお手玉を気にする糸村に、恵は撮影で使う小道具を管理をする『持道具』を紹介します。

映画のお手玉は予備

持道具の女性の協力により映画では予備のお手玉が使用されていたことが判明、そんな中、糸村は村木に科捜研に呼び出されます。
遺留品のお手玉には微量の飛沫が付着、飛沫は付着してから10年以上が経過しており、その飛沫からトリカブトの成分・アコニチンが検出されたのです。
アコニチンは、呼吸困難・心臓麻痺を引き起こす猛毒でした。
糸村は村木の苦労も顧みず、引き続きコハゼの鑑定をお願いするのでした。

紗香と森本に接点、森本が殺害された可能性が急浮上

雨宮の捜査によると、紗香は幼い頃、森本の自宅アパートの近所に住んでおり、森本のことを「お兄ちゃん」と呼び慕い、部屋にもよく遊びに行っていました。
そして、森本の遺体を最初に発見したのも、紗香だったのです。

特別捜査対策室に戻った糸村は、遺留品のお手玉がもとは紗香のものではなく、映画の小道具で森本が持ち帰っていたことを路花に報告します。
お手玉からはトリカブトの成分が検出されており、特対は紗香と会った恵が、紗香を殺害したと睨みます。

翌日、路花と莉緒は撮影所の恵を訪ね追及します。
森本が亡くなった12年前も今回と同様、撮影が中止になりかけましたが、森本のためと恵が撮影の続行を訴えました。
その結果、以前よりスタッフがまとまり映画は大ヒット、路花に森本の死を利用したと言われた恵は、否定することもなく認めます。
そして、遺留品のお手玉が森本の持ち物で、そのお手玉からトリカブトの成分が検出され、森本が殺害された可能性があることを路花は言及、動揺する恵は楽屋に戻りました。
森本殺害の件を紗香が恵に確認しに来たと考える路花は、楽屋にあった鞄に目をつけ恵の許可を得て鑑定に回します。

紗香殺害の犯人はマネージャー

東京から戻った沖田はICレコーダーを探していましたが、撮影所にも遺留品の中にもICレコーダーはありません。
文東出版によると、取材の時は必ず録音するよう研修で教えていました。
莉緒が遺体の発見現場は撮影予定がなかったことを思い出し、沖田と雨宮は撮影予定だった場所を探し、遂に紗香のICレコーダーを発見します。

ICレコーダーには、実枝が紗香を殺害するところが録音されており、実枝は逮捕され特対の取り調べを受けます。

実枝に騙されていた恵

とある寺で剣戟炎武の撮影が再開されましたが、恵は衣装も着ず座敷から出て来ません。
そんな中、糸村と莉緒が恵のもとを訪れ、糸村は3分の時間を貰います。
紗香の遺留品のお手玉は森本が持道具の女性から預かったもので、中に入っていたコハゼは恵の足袋に使われているものでした。
科捜研がコハゼを復元した結果、楽屋暖簾と同じ恵の一文字が浮かび上がったのです。
森本は恵へのサプライズのために、お手玉を持ち帰りました。

当時、恵は森本と交際していましたが、森本の死後、恵は森本が複数の女性と関係があったことを知ります。
洋子は森本との交際に反対し、実枝は恵と森本を別れさせるよう洋子から連日のように責められていました。
恵と別れさせるため森本の自宅アパートを訪ねた実枝は、脅すつもりで持ってきたコーヒーにトリカブトを入れていましたが、森本が亡くなります。
アパートを出た実枝は幼い紗香とすれ違い、部屋から出るところを目撃されたと思いましたが、病死と処理され安心していました。
ところが、落ち込む恵が撮影できなくなり、実枝は森本と女性の合成写真を用意し、恵は何人もいる遊び相手の1人だと信じ込ませたのです。

真実を知った恵は、森本に裏切られ悔しくて恨み続けてきたことを後悔します。

恵は紗香とも親しく、森本のアパートによく遊びに来ていた紗香は、仲の良いふたりのことが大好きでした。
お手玉にコハゼを入れるアイデアは紗香からの提案で、紗香の両親によると、お手玉にコハゼを入れると澄んだ良い音がすることを紗香は知っていました。
そして、良い音のするお手玉で芝居をして欲しくて、紗香と森本のふたりで、お手玉に恵に内緒でコハゼを入れたのです。

森本が亡くなった後、紗香はお手玉を貰いに行き、東京に行く準備をする最中、大切にしまっておいたお手玉を見つけます。
新人研修でネタ探しの課題が出ていた紗香は、恵に会えるかもしれないと思い撮影所を取材することにしたのです。
紗香が撮影所にお手玉を持って来ていたのは、紗香と森本の思いを伝えようとしていた推察する糸村は、ふたりが込めた思いが恵の力になると、お手玉を手渡します。
受け取ったお手玉を握り締める恵の目から涙が溢れます。
そして、衣装に着替えた恵は撮影に挑むのでした。

9話のあらすじネタバレ

緑色のアロマキャンドル

京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)刑事・糸村聡(上川隆也)と科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)が時間の経つのも忘れ御伏山でトレッキングを楽しみ、日が暮れ出していたことから下山を諦め、避難小屋で一夜を明かすことに……。

30分かけて辿り着いた避難小屋で、糸村と村木は男性の遺体を発見します。
傷の状態から、男性は滑落した後、避難小屋まで辿り着いたように思われました。
糸村はスマホで警察に連絡、所持品の免許証と名刺から、男性は輸入食品販売『フーズロード株式会社』社員・瀬川彰(橋本淳)33歳と判明します。
遺留品のリュックサックを検める糸村は、食事や食器が2人分あったことから同行者がいたと推察、そしてハンカチに包まれた1本の緑色のキャンドルを見つけます。
そんな中、1人の女性・貴子(青山倫子)が入って来ました。
糸村は瀬川について尋ねましたが、貴子は知らないと答えます。

貴子は携帯用のコーヒーミルで豆を挽き、糸村と村木にコーヒーをご馳走、豆はパナマゲイシャでした。
すると、ランタンの油が切れ真っ暗になり、糸村は遺留品である緑色のキャンドルに火を灯します。
とても良い香りがする緑色のキャンドルは、アロマキャンドルでした。

翌朝、避難小屋を出た糸村は、急斜面の下にある岩に血痕を発見します。
目覚めると貴子がおらず、捜しに来た村木でしたが、貴子は仕事があり朝早くに避難小屋を出ていました。
糸村は貴子の連絡先を聞いておらず、貴子に縁を感じていた村木は怒り心頭、そんな中、山科北署の刑事・石川保(野添義弘)が駆けつけます。

避難小屋の遺体を見た石川は滑落事故と見ていましたが、後頭部には裂傷があり村木は司法解剖を勧めます。
糸村はトレッキングにアロマキャンドルを持って来ていたことに興味を示していましたが、そのキャンドルを昨夜、使ってしまい、石川から始末書を要求されます。
そして、下山を急ぎ避難小屋を出た村木に、糸村は耐熱皿の上で溶けた緑色のアロマキャンドルの鑑定を依頼するのでした。

15年前、コンビニ強盗に殺された瀬川の父親

瀬川の両親は既に他界しており、身元引受人であるフーズロード社長・吉井寿樹(中山祐一朗)が山科北署に遺体を確認しに来ていました。

吉井と瀬川の父・橋部亮介(奥井隆一)は大学の山岳部の頃からの付き合いで、吉井は瀬川を子供のように思っていました。
橋部は少年鑑別所の法務教官で、15年前のある日、逃走中のコンビニ強盗に遭遇、その正義感から取り押さえようとして刺されてしまいます。
コンビニ強盗は捕まったものの、橋部の死後、瀬川の母・美和子(松島紫代)は、橋部の後を追うように自殺。
短い間に両親を失い犯人に復讐を誓う瀬川の生活は荒れ、見かねた吉井が瀬川を立ち直らせようと自身の会社に誘いました。

糸村は緑色のアロマキャンドルの写真を見せましたが、吉井には見覚えがありませんでした。

瀬川の恋人の父親がコンビニ強盗

山科北署の刑事課で自らお茶を淹れ糸村が寛いでいると、特対室長代理・佐倉路花(戸田恵子)の命を受け、特対刑事・沖田悟(戸塚純貴)が糸村のサポートに来ました。
ちょうどスマホの解析が終わり、並木優香(野村麻純)とのメッセージの遣り取りから、優香がトレッキングに同行するはずでしたが、事件当日の朝、体調を理由にキャンセルしていたのです。

糸村と沖田は、優香が勤める料亭『京料理 梅むら』を訪ね、優香に事情を伺います。
優香は瀬川の恋人で、1年ほど前から交際していました。
事件当日、体調を崩し自宅にいましたが、ひとり暮らしで証明する者は誰もいませんでした。
糸村は緑色のアロマキャンドルの写真を見せましたが、吉井と同様、優香には見覚えがありませんでした。

糸村と沖田が料亭を後にすると、村木から糸村のスマホに電話があり、『カフェ・リッジ(cafe ridge)』に呼び出され、その店は貴子の店だったのです。
パナマゲイシャを頼りにネットで検索し、村木は貴子が営むカフェを見つけました。
村木がパナマゲイシャを注文した直後、沖田から糸村のスマホに電話があり、糸村は加害者支援のNPO法人『星あかりの会』を沖田と訪ねます。

優香の父・山内雄介は15年前に殺人を犯し、優香は母親の旧姓に改名していました。
山内は5年前に服役中に亡くなり、山内が殺害した被害者は瀬川の父、橋部だったのです。

翌日、梅むらに優香を再び訪ねると、優香は瀬川の父が橋部であることを知っていました。
梅むらに事件の前日、優香宛てに手紙が届き、その手紙を読み優香は初めて知ります。
優香が山に行かなかったのは、瀬川から事実を告げられるのが怖かったからでした。

アロマキャンドルの香り成分はふきのとう

アロマキャンドルの鑑定が終わり、糸村は科捜研を訪ねます。
アロマオイルにはふきのとうのが使われ、村木は分析した成分からアロマキャンドルを再現していました。
糸村がアロマキャンドルを焚くと、避難小屋で嗅いだ同じ香りがしました。
村木の調べによると、このアロマキャンドルは市販されておらず、個人的に作ったものと考えられました。
科捜研研究員・滝沢綾子(宮﨑香蓮)はエステサロンを探すことを糸村にアドバイス、オリジナルアロマを売りにする店が多くあるのです。

瀬川の後頭部から微量のコーヒーの粉末

司法解剖が終わり、沖田が山科北署の刑事課を訪ねると、後頭部の裂傷は鈍器のようなもので殴られた跡で、微量ながらコーヒーの粉末が検出されました。
そして、瀬川と吉井の妻・貴子が親密な関係にあったという噂があり、石川はその件を沖田に伝えます。

アロマキャンドルは大阪のアロマショップで販売

アロマキャンドルを探しエステサロンを回る糸村は、とあるサロンで同じ香りを見つけます。
アロマキャンドルは、エステティシャン・篠原玲子(中村彩実)の弟が大阪で営むアロマショップで販売しているものでした。

コーヒーの粉末はパナマゲイシャ、奮い立つ村木!

沖田は科捜研でコーヒーの粉末の鑑定を依頼、その結果、コーヒーの粉末はパナマゲイシャであると判明します。
沖田は村木を伴い、カフェ・リッジを訪ねました。
貴子は瀬川と面識があることは認めましたが、瀬川と親密な関係にあったことは否認します。

瀬川を知らないと嘘をついたのは、吉井から日常的に暴力を受け、貴子は吉井を恐れていたからでした。
そして、噂について、瀬川の境遇への同情を切っ掛けに貴子から話しかけるようになり、そのうち貴子が一方的に瀬川を頼り吉井のことを相談するようになっていたのです。
事件当日に山に登ったのは、些細なことで吉井から暴力を受け、貴子はどうしても瀬川に話を聞いてもらいたくなりました。
貴子に想いを寄せる村木は複雑な面持ちで証言を聞き、貴子の証言の真偽を確かめると言って店を後にします。

一方、糸村はアロマキャンドルを追って、大阪のアロマショップを訪ねていました。
オーナーで玲子の弟・結城達郎(安達健太郎/少年期:三谷麟太郎)は、橋部に非常に大きな恩義を感じ、アロマキャンドルはその橋部との思い出だったのです。

村木は瀬川が滑落したと見られる急斜面を登り、凶器と見られる携帯用のコーヒーミルを発見します。
アウトドアジャケットの中にミルを入れたその時、村木は足を滑らせ、すると上からザイルを使い糸村が颯爽と下りて来て村木の腕を掴むのでした。

斜面を登った糸村と村木、そこはふたりでトレッキングをした時、村木が気に入り写真を撮っていた場所でした。
そして、糸村がここに来たのは、瀬川がアロマキャンドルを持って来た理由が分かったからだったのです。

瀬川を殺害したのは吉井

逮捕された吉井は、山科北署の取調室で沖田と石川の取り調べを受けます。
村木が発見したコーヒーミルから吉井の指紋が検出され、そのミルを吉井が愛用していることを貴子が証言していました。

事件当日、些細なことで吉井は貴子に暴力を振るい、貴子は家を飛び出します。
貴子が瀬川に会いに行ったと思った吉井は山を登り待ち伏せ、そこへ瀬川がひとりで現れます。
瀬川と貴子の関係を疑う吉井は瀬川と口論になり、貴子の気持ちを慮る瀬川は貴子を暴力で縛るのを止めるよう懇願し頭を下げます。
その時、吉井は瀬川の後頭部をコーヒーミルで殴打し、その場に膝をつく瀬川をけり落したのでした。

愛されていた優香

優香に手紙を出したのは貴子で、科捜研で指紋を鑑定した結果、封筒に貴子の指紋が付着していました。
預かっていた手紙を返しに、沖田が梅むらに優香を訪ねていました。
貴子は優香との出会いを瀬川から聞き、優香が橋部を殺害した山内の娘であることを知っていたのです。
1年ほど前、街中で具合が悪そうに蹲る優香を見つけ、病院まで送った瀬川は、優香の名前を知ります。
瀬川は優香が改名していることは知っており、この時、優香への復讐を企て、カフェ・リッジで貴子は聞いていました。
そして、瀬川が優香を山へ誘ったと知り、手紙を優香に送ったのです。

すると、糸村が現れ、優香に3分の時間を貰います。
そして、優香を瀬川が滑落した場所に連れて行き、ここは登山好きの橋部の遺骨を散骨した場所でもありました。
瀬川が復讐しようとしていたと思う優香は、この場から立ち去ろうとします。

橋部は少年鑑別所の法務教官で、3カ月前、少年鑑別所を出て更生した1人、結城がアロマキャンドルを持って瀬川を訪ねました。
アロマキャンドルは橋部が少年たちと面談する時によく使ったもので、結城はこのアロマキャンドルの香りをかぐと、前向きに成れるような気がしていたのです。
アロマキャンドルを焚いた瀬川は、その香りが橋部が好きだった春の訪れを告げるふきのとうの香りであることを知ります。
そして、事件の1週間前、結城のアロマショップを訪れた瀬川は、大切な人に橋部が好きだったアロマキャンドルを贈りたいと告げたのです。

始まりは復讐でも、時間を重ねるうち瀬川は優香に惹かれていったと、糸村は考えていました。
橋部の前で優香と愛を誓い共に生きることを瀬川が報告するつもりでいたと推察する糸村は、優香にアロマキャンドルを手渡します。
アロマキャンドルを胸に抱き、むせび泣く優香は瀬川に謝罪の言葉を述べるのでした。

また終わる村木の儚い恋

一方、村木はカフェ・リッジに貴子を訪ねていました。
貴子は店を畳む予定で、村木は最後にパナマゲイシャを注文します。
店を出た村木は川辺に佇み、自転車に乗る糸村が通り掛かります。
糸村はふきのとうを摘んで来ており、ふたりは春の訪れを感じるのでした。

10話(最終回)のあらすじネタバレ

江戸時代の人骨

西野探偵事務所で家出人捜し専門の探偵・西野伸太郎(片桐仁)の刺殺体が見つかり、京都府警捜査一課特別捜査対策室(特対)が臨場、争った様子や物色した様子はありませんでした。
第一発見者はテレビ局プロデューサー・相沢文雄(岡嶋秀昭)、昨日、西野のドキュメンタリー番組を放送後、家出人は捜さず金だけ取る詐欺師という匿名のメールが届き、西野を訪ねたところ遺体を発見したのです。
応接セットのテーブルに和菓子店『錦風庵』のお菓子が入った紙袋が置かれていましたが、相沢が持って来たものではありませんでした。

特対刑事・糸村聡(上川隆也)は、サイドボードに入った花瓶に興味を示し取り出したところ、花瓶の中から人骨が見つかります。

京都府警科捜研、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)が人骨を復元、炭素年代測定の結果、骨は200年ほど前の江戸時代後期のものと判明し、事件性はありませんでした。

捜査一課特別捜査対策室、死亡推定時刻は昨日21日の午後1時から午後3時、背後からペーパーナイフで刺され腹腔内出血により死亡、凶器に犯人の痕跡はありません。
西野は母親と2人暮らしでしたが、母親は8年前に亡くなり近親者はいませんでした。
15年前まで大阪市の調査会社に勤務し33歳で独立、当初は依頼もなく土木作業員としてアルバイトをしていました。

依頼人とのトラブルと見られることから、特対室長代理・佐倉路花(戸田恵子)は直近5件の依頼者の捜査を命じ、糸村と特対刑事・神崎莉緒(栗山千明)は、依頼者の1人、考古学教授・大山国広(モロ師岡)の自宅を訪ねます。
遺留品の江戸時代の人骨について糸村が尋ねましたが、大山は西村が所有していた理由は知りませんでした。
家出した娘・環奈(佐竹桃華)を先週の木曜日に西野が連れ戻し、国広の妻・容子(山下容莉枝)は西野に感謝していました。
一方、特対刑事・雨宮宏(永井大)と沖田悟(戸塚純貴)も依頼者をあたっていましたが、同じく西野に感謝していたのです。

テレビ局にメールを送った人物が判明、福井常之(えのもとぐりむ)、3カ月前に家出した妻・真衣(小松彩夏)の捜索を西野に依頼していました。
雨宮と沖田が、福井が勤める大阪の『株式会社ジョブウォーク』を訪ねると、福井はメールを送ったことを認めます。
西野から連絡がなく探偵事務所を訪ねたところ、西野は真衣の捜索をしておらず、挙句、逃げられた福井が悪いと罵りました。
契約上、着手金の30万円は返金されず、テレビに出ていた西野を見かけ、怒りが収まらない福井は西野が詐欺師であることを伝えるためメールを送ったのです。

江戸時代の人骨は工事現場などでよく見つかると国広に教わった糸村は、尾堀町の工事現場を訪ねていました。

捜査一課特別捜査対策室、西野は福井の依頼以外、全ての家出人を捜索していました。
福井は死亡推定時刻に休日出勤していましたが、出社したのは午後2時過ぎで京都で殺害し大阪に戻ることは不可能ではありません。
国広は事件当日、家族3人で一日中、家にいたと証言しましたが、大山家で出されたお菓子が探偵事務所にあったものと同じで、莉緒が店を訪ねたところ事件当日の朝、国広が買いに来ていました。

糸村が再び大山家を訪ねると玄関先で環奈と鉢合わせ、慌てた様子で容子と国広が飛び出して来ました。
環奈は不機嫌な様子で家に戻り、糸村は人骨が尾堀町の工事現場で8年前に見つかったことを国広に報告します。
糸村は国広のお陰で人骨の出所が分かり、お礼を言いに来たのでした。

環奈は養女

翌日、国広は任意で特対の取り調べを受けます。
環奈が家出して3日目、突如、西野が環奈を見かけたと大山家を訪ねて来ました。
環奈を連れ戻すという西野を国広は怪しいとは思いましたが、藁にも縋る思いで西野に依頼、すると翌日、西野は本当に環奈を連れ帰って来たのです。
西野は金を要求する訳でもなく、何か魂胆があると考えた国広は事件当日に探偵事務所を訪ねました。
西野は善意と言うだけで問い質しても埒が明かず、国広は西野と一緒に事務所を出て高小路通りで別れたのです。
取調室を出た路花は、雨宮と沖田に西野の足取りを調べるよう命じると、莉緒にスマホで連絡します。

探偵事務所で、莉緒は雑誌『週刊当世』に紹介された国広のページを開きます。
国広の証言では、西野は週刊当世に掲載された大山家の家族写真を見て、環奈の顔に見覚えがあったと国広に言っていました。
しかし、週刊当世は6年も前に発売されたもので、写真の環奈は小学生、現在は中学3年生の15歳、莉緒は西野が環奈を見て直ぐに大山家の娘と気づくとは思えず、西野と大山家に何か接点があると考えます。
そんなことは気にも留めず、人骨に関する捜査を進める糸村は、探偵事務所で共箱を見つけました。

莉緒は糸村と大山家を訪ね、西村に連れ戻された時のことを環奈に尋ねます。
ネットカフェにいた環奈を連れ戻しに来た西村は、国広と容子を家族じゃないと反発する環奈を平手で打ったのでした。
環奈は養女で、生後8カ月の時に四国の児童福祉施設から迎えました。
今は思春期で高校受験の後に話すつもりでいましたが、第1志望の高校の受験に失敗した時、おばさんたちが養女であることを話しているのを聞いてしまったのです。
環奈に問い質された国広は、やむを得ず環奈の出生を打ち明けました。
生みの母親は仕事の帰りに土砂崩れに巻き込まれて亡くなり、身寄りがない環奈は施設に預けられたのです。
環奈の母親はシングルマザーで、実の父親は分かりませんでした。

西野の生い立ち

糸村が科捜研に押しかけ共箱を調べてもらうと、共箱は遺留品の花瓶に合い作者が陶芸家・丹波哲左(や乃えいじ)と判明、早速、糸村は丹波の工房を訪ねます。
花瓶は丹波が焼き、よく通う小料理店『小料理たまがすみ』の大将と従業員・きみ子(岩瀬晶子)が再婚したお祝いに贈ったものでした。
花瓶には枝に4つの花を付けた絵柄が描かれており、家族4人が1つになったことを意味していたのです。
大将には奈美絵、きみ子には西野、奈美絵が西野より歳上で子連れ通しの再婚でした。
しかし、4人でいた期間は短く、大将は突如くも膜下出血で亡くなり、三回忌の法要に丹波が参列した時には奈美絵は家出をしていたのです。
何年か前、西野が押す車椅子に乗るきみ子と丹波が再会し、その時、西野が奈美絵を連れ帰ったときみ子が嬉しそうに話していました。
その後、間もなくして、きみ子は亡くなりました。

西野の事件当日の足取りが判明し、莉緒と糸村は西野がタクシーを降りた近くにある理容店『理容シラエ』を訪ねます。
シラエは理容師・白江夏希(福田ユミ)の実家で、夏希は西野の元恋人でした。
テレビで西野を見かけ、夏希の方から西野に連絡を取ったのです。
西野は8年前に解決した件を話に来たついでに、髪を切ろうとしましたが、その時、捜している家出人が鏡に映り、西野は慌てて店を飛び出しました。

捜査一課特別捜査対策室に戻った莉緒がシラエ周辺の防犯カメラを調べた結果、西野が見つけたのは福井の妻・真衣でした。
雨宮と沖田、そして莉緒の3人に路花は真衣の捜索を命じ、糸村にもスマホに電話し真衣の捜索を命じましたが、糸村は香川県に来ており路花の命令を軽く無視します。
糸村は消防団員から受け取った当時の土砂崩れの記録を見て、西野と大山家の繋がりに気づきました。

西野を殺害した犯人が判明

雨宮と沖田は真衣の中学時代の同級生を調べ歩き、30人目にしてようやく真衣を見つけ、路花が真衣を取り調べます。
真衣は毎日のように福井から暴力を受け逃げ出しましたが、事件当日、西野に見つかり、連れ戻されると思った真衣は、探偵事務所で西野が背を向けた隙に、近くにあったペーパーナイフを手に取り犯行に及びました。
西野が福井の暴力に気づき保護しようとしていたと路花に聞かされた真衣は、その場に泣き崩れるのでした。

環奈の出生が明らかに!

莉緒と糸村が大山家を訪ねると、慌てた様子で容子が表に飛び出して来ました。
環奈が再び家出をし莉緒と糸村も環奈を捜し、そして糸村が南禅寺にいる環奈を見つけます。
連絡を受けた国広と容子、そして莉緒の3人が駆けつけると、糸村は国広と容子、そして環奈の3人に3分の時間を貰います。

南禅院に向かう途中にある水路閣の橋脚側に、糸村は場所を変えました。
江戸時代の人骨は、大山家と関係があったのです。
西野の姉・奈美絵は、東京の大学に進学するのをきみ子に反対され家出をし、この時、西野は文句ばかり言う奈美絵に腹を立て「出て行け」と言ってしまい後悔していました。

西野は奈美絵を捜すために調査会社に就職、人捜しのノウハウを得た西野は独立し奈美絵を捜し続けます。
そして、8年前、西野は奈美絵を見つけましたが、奈美絵は15年前に香川県で土砂崩れに巻き込まれ亡くなっていました。
糸村が町の消防団から借りてきた写真を見せると、赤ちゃんを抱いた奈美絵が写っており、容子は直ぐに、その赤ちゃんが環奈だど分かります。
奈美絵は環奈の生みの母親で、西野は環奈の叔父だったのです。

西野はきみ子に奈美絵が亡くなっていることを報告しましたが、きみ子は亡くなった父親と同じ西野家の墓に入れたいと望みました。
土砂崩れに流され奈美絵の遺体は見つかっておらず、困った西野は当時働いていた工事現場で江戸時代の骨が見つかり、その一部を持ち帰ったのです。
そして、西野は西野家が4人で幸せだった頃の花瓶に骨を入れ、きみ子に渡し、間もなくしてきみ子は安らかに亡くなりました。

そして、奈美絵が残した子供を捜し、大山家で大切に育てられていると知り、西野は安心します。
ところが、家出人を捜している最中に環奈を見かけ、奈美絵と同じように家出をしていると知り西野は驚きました。
大山家には自身と同じような不幸を繰り返して貰いたくなくて、西野は環奈に声を掛けたのです。
西野から家族の愛情を教わった環奈の目から涙がこぼれ、謝る環奈を容子は優しく抱きしめるのでした。