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2020年7月7日

『監察医朝顔2』原作ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『監察医朝顔2』の1話から最終回までのあらすじを、原作漫画ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

上野樹里さん主演の連続ドラマ『監察医朝顔2』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※『監察医朝顔2』全話ネタバレ完了済み(2021年3月23日)。

見逃し配信をチェック

当記事には、『監察医朝顔2』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「FODプレミアム」で第1話から最終回までの放送をご覧になれます。また「FODプレミアム」では、『森本刑事のオジさん監察日記』を独占配信しています。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

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『監察医朝顔2』の基本情報

概要(見どころ)

2019年に大好評だった『監察医 朝顔』の続編が、2クール放送で帰ってきます。
主人公で監察医の朝顔(上野樹里)は、2011年の東日本大震災で母親を亡くしその亡骸に会えていません。
父の平(時任三郎)と夫の桑原(風間俊介)はともに刑事で、日々事件や事故の後朝顔のもとに送られてくるご遺体に対して真摯に向き合う朝顔を、仕事上も生活上も支えています。

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『監察医 朝顔』原作ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

キャスト一覧

  • 万木朝顔(まき・あさがお):上野樹里
    神奈川県にある興雲大学の法医学教室に勤める法医学者
  • 万木平(まき・たいら):時任三郎
    朝顔の父、野毛山署強行犯係に勤めるベテラン刑事
  • 万木里子(まき・さとこ):石田ひかり
    朝顔の母、平の妻
  • 桑原真也(くわはら・しんや):風間俊介
    朝顔の夫、神奈川県警捜査一課に所属
  • 桑原つぐみ(くわはら・つぐみ):加藤柚凪
    朝顔と真也の娘
  • 安岡光子(やすおか・みつこ):志田未来
    負けん気の強い興雲大学の法医学者
  • 高橋涼介(たかはし・りょうすけ):中尾明慶
    検査技師
  • 森本琢磨(もりもと・たくま):森本慎太郎(SixTONES)
    平と同じ野毛山署強行犯係の刑事
  • 沖田宗徳(おきた・むねのり):藤原季節
    野毛山署鑑識係員
  • 岡島浩司(おかじま・こうじ):斉藤陽一郎
    野毛山署強行犯係の刑事
  • 愛川江梨花(あいかわ・えりか):坂ノ上茜
    野毛山署強行犯係の刑事
  • 熊田祥太(くまだ・しょうた):田川隼嗣
    アルバイトで法医助手を務める医学部生
  • 渡辺英子(わたなべ・えいこ):宮本茉由
    野毛山署鑑識係員
  • 山倉伸彦(やまくら・のぶひこ):戸次重幸
    野毛山署強行犯係係長
  • 藤堂絵美(とうどう・えみ):平岩紙
    著作がベストセラーになった売れっ子の法歯学者
  • 藤堂雅史(とうどう・まさし):板尾創路
    絵美の夫、ベテラン法医学者
  • 伊東純(いとう・じゅん):三宅弘城
    人情家の検視官
  • 丸屋大作(まるや・たいさく):杉本哲太
    超がつくほど頑固な検視官
  • 夏目茶子(なつめ・ちゃこ):山口智子
    興雲大学法医学教室の主任教授
  • 嶋田浩之(しまだ・ひろゆき):柄本明
    朝顔の祖父、里子の遺体を探す
  • 富澤(とみざわ):辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
    桑原の後輩、神奈川県警捜査一課に所属する刑事
  • 若林(わかばやし):大谷亮平
    素性一切不明の謎の男性→エンバーマー会社「グリーフケアアンドサポート」経営者
  • 忍(しのぶ):ともさかりえ
    信用金庫に勤務→野毛山署強行犯係
  • 奥寺美幸(おくでら・みゆき):大竹しのぶ
    大衆食堂を営んでいる
  • 刑事:桑野将春
    野毛山署強行犯係所属

1話ゲスト

  • 松本オリビア由美子:片桐はいり(18話で再登場)
    興雲大学の社会心理学教授
  • 佐藤祐樹:松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)
    群衆雪崩で亡くなった女性の夫

2話ゲスト

  • 矢野諒:池田優斗
    遺体で見つかった野毛山東中学二年生
  • 一馬:池田優斗(一人二役)
    諒の双子の兄
  • 咲江:柳谷ユカ
    諒の祖母
  • 三輪孝之:金ちゃん(鬼越トマホーク)
    諒が所属する少年野球チーム(ファイターズ)の監督

3話ゲスト

  • 吉野佳奈:佐久間由衣
    遺体で見つかった吉野紀夫の娘

4話ゲスト

  • 坂井亜衣:椚ありさ
    ウェブデザイナー
  • 美優:高梨臨
    介護士、亜衣の姉

5話ゲスト

  • 奈々子:池津祥子
    遺体で見つかった甲田雅子の娘
  • 田村聖奈:中村里帆
    真也と密会する謎の女性

6・7話ゲスト

  • 瀧川雄一郎:近藤芳正
    管理官
  • 五十嵐京介:松角洋平
    県警監察官

8話ゲスト

  • 牛島翔真:望月歩
    医学科三年の新しいアルバイト学生
  • 忠:森下能幸
    海岸で遺体で見つかった男
  • 仲井戸修:野中隆光
    誘拐殺人犯
  • 正則:清水優
    栞里の三歳上の兄

9話ゲスト

  • 小湊真由:愛甲ひか)
    読者モデル、大学生
  • 吉永明日花:水野瑛
    真由と親交のあるモデル仲間
  • 橘凛太朗:宮内伊織
    真由と交際が噂された男
  • 三浦:田中要次
    刑事部長

新春SPゲスト

  • 田中:中川大輔
    大野雄太と同じ広告代理店に勤める先輩社員
  • 武志:高橋洋
    安西歩美の父
  • シュウペイ(ぺこぱ)
    朝顔と平が立ち寄った箱根のまんじゅう店・店主

10話ゲスト

  • 北村愛菜:矢作穂香
    ベーカリーショップ「ホワイトベーカリー」のアルバイト

11話ゲスト

  • 竹岡宏文:佐野瑞樹(フジテレビアナウンサー)
    諏訪南交番に勤務する桑原の先輩

12話ゲスト

  • 松野紗英:依田ゆい
    覚醒剤の過剰摂取で亡くなった女性
  • 松野翠:黒沢あすか
    紗英の母親
  • 松野武弘:住田隆
    紗英の父親

13話ゲスト

  • 宮田市郎:赤楚衛二
    孤独死した独居老人の隣人

15話ゲスト

  • 佳織:美保純
    猿渡正夫の妻
  • 優香:菅野莉央
    正夫のひとり娘

16話ゲスト

  • 今野:上島竜兵
    マンホール泥棒
  • 石田季子:山本未來
    検事
  • 下井雪人:野間口徹
    里子の遺品近くで見付けた歯の遺族

17話ゲスト

  • 田崎直子:岡崎紗絵
    プラスチック製玩具を喉に詰まらせ亡くなった女児(咲良)の母

18話ゲスト

  • 糀谷晴一:肥後克広
    桑原の新バディとなった平の同期
  • 右頬に火傷痕のある男:りんたろー(EXIT)

19話(最終回)ゲスト

  • 宇賀神秀樹:灰塚宗史
    ボランティア大学生
  • 友則:佃典彦
    秀樹の父
  • 美佐子:山野海
    秀樹の母

スタッフ一覧

  • 原作:監察医 朝顔
    作者:香川まさひと
    漫画:木村直巳
    監修:佐藤喜宣
    出版社:実業之日本社
    雑誌・レーベル:マンサンコミックス
  • 脚本:根本ノンジ
  • 音楽:得田真裕
  • 主題歌
    曲名:朝顔
    歌手:折坂悠太
    レーベル:Less+Project.
  • 法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
  • 法歯学取材:斉藤久子(千葉大学)、勝村聖子(鶴見大学)
  • 医療監修:髙田哲也、佐藤留美子(日吉メディカルクリニック)
  • プロデュース:金城綾香
  • 演出:平野眞、阿部雅和、三橋利行
  • 制作:フジテレビ

各話の視聴率

『監察医朝顔2』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話11月2日13.8%
2話11月9日10.3%
3話11月16日12.1%
4話11月23日12.4%
5話11月30日10.0%
6話12月7日11.4%
7話12月14日9.5%
8話12月21日10.1%
9話12月28日10.2%
新春SP1月11日10.9%
10話1月18日12.4%
11話1月25日10.2%
12話2月1日12.6%
13話2月8日11.6%
14話2月15日11.8%
15話2月22日10.5%
16話3月1日11.1%
17話3月8日12.4%
18話3月15日13.0%
19話・最終回3月22日13.3%

ドラマ『監察医朝顔2』の最終回ネタバレ(予想)

原作漫画では、夫の桑原は再婚で桑原に恨みを持つ犬井という男に襲われた朝顔をかばい死んでしまい、朝顔はシングルマザーとして生きていく決心をするという衝撃の結末でした。

ドラマ版『監察医朝顔2』では、日々ご遺体と接する生活を送りながら、父・平(時任三郎)の代わりに東北へ母(石田ひかり)の遺体と生きた証を探しに行くことになった朝顔(上野樹里)のエビソードが描かれます。

この作品は、毎日毎日を丁寧に後悔のないように生きることで、人はいつかは皆亡くなるもの、だからこそ日々の生きる姿勢が大事ということを教えてくれています。主人公の置かれている環境は厳しいですが、こころ温まるヒューマンドラマです。

母の生きた証を探す、毎日を亡くなったご遺体と向き合いながら過ごす。印象としてはかなりつらい毎日のはずです。
ですが、夫の桑原真也(風間俊介)や娘のつぐみ(加藤柚凪)、いつも優しく明るく支え励ましてくれる職場の仲間たちに囲まれて、日々一つ一つ乗り越えながら過ごしています。

『監察医朝顔2』で東北に母(石田ひかり)の生きた証と亡骸を探しに向かいますが、再びつらかった記憶と向き合わなければならず、前作『監察医 朝顔』ではその死の事実を受け入れることができたというところで終わっていますが、今回はさらに、母の死の間際の様子に接近する内容となるのではないかと予想しています。もしかしたら亡骸に会えるかもしれません。

つらい現実と向き合わあければならないかもしれませんが、それにより、一つの大きな人生の課題を終え、母親としても一つ成長した朝顔に会える結末になるのではないかと予想します。

『監察医朝顔2』各話のあらすじ

2020年11月2日からフジテレビ系にて放送開始された上野樹里さん主演の連続ドラマ『監察医朝顔2』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県の興雲大学法医学教室に勤める法医学者です。野毛山署強行犯係刑事の父、平(時任三郎)、そして、その部下だった夫、今は県警捜査一課の刑事に異動している桑原真也(風間俊介)、そして5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)と四人暮らしです。

朝顔の朝は、つぐみを保育園に送り届け、それから興雲大学へ向かいます。
ある日、その途中、新みなと駅前の立体歩道橋での群衆雪崩事故を目撃します。近くに「みなとスタジアム」があり、そこでの大型イベントが始まろうという時、突然、火災報知器が鳴り響き、それでパニックになった参加者が立体歩道橋を逆走し、そこで多くの通勤者と交錯。で、群衆雪崩を引き起こしていました。
法医学教室では、安岡光子(志田未来)、髙橋涼介(中尾明慶)、藤堂雅史(板尾創路)、絵美(平岩紙)らが、それを報ずるテレビニュースを見ています。怪我を負った被害者四十三名は、「新みなと病院」などに分散搬送され、うち死者四名、意識不明が一名という大参事のようです。主任教授の夏目茶子(山口智子)が海外出張で不在の中、法医学教室に死者四人(片岡康介、畠山和代、佐藤絵梨、それに身元不明者一名)の司法解剖依頼が入ります。

平は、山倉伸彦(戸次重幸)係長、森本琢磨(森本慎太郎)、それに加えて、県警の桑原、検視官の丸尾大作(杉本哲太)らと連携し、事故原因を調べ始めます。
その過程で、火災報知器は誤作動であったことが判明。また、異臭を感じたという証言が浮上します。痙攣(けいれん)や意識障害など、化学薬品を吸引した際に現れる症状を訴える人もいました。そうなると化学兵器(薬品)テロの可能性も浮上します。県警捜査一課長の中村一郎(相島一之)を指揮官とする捜査本部が立ち上げられます。

翌日、妻(絵梨)を失った佐藤祐樹(松田元太)が、現場でマスコミ取材に応じていて、これは事故ではなく殺人なのだと訴えています。妻に痴漢行為を働いた男(身元不明の死者)がいて、それをきっかけに群衆雪崩事故が起きたと言っています。ずっと妻の太腿を触り続け、体重をかけて来たとも証言しています。その言が正しければ、群衆雪崩の原因がこの痴漢男と特定されそうですが、まだ、テロの可能性も残されています。いずれにせよ、死因としては群衆雪崩による圧死、つまり、窒息とか、内臓損傷が死因ということになりそうです。

その後、手荷物を何も持っていない身元不明男の荷物が新みなと駅のコインロッカーで発見され、男の姓名が佐々木拓郎と分かります。ロッカーにあったバッグの中から免許証、新幹線チケット(新横浜→岡山)などが出て来て、それが分かります。

帰国した茶子教授が法医学教室に復帰。朝顔らの司法解剖では、片岡康介、畠山和代、佐藤絵梨には明らかに胸部圧迫の痕跡があります。が、絵梨に痴漢を働いていたとされる佐々木拓郎には、特にそれらしい痕跡は見つかりません。彼の死因は、エコノミークラス症候群でした。この症状では、まず、血栓ができて血の流れが悪くなります。しかし、たとえ死因が判明したにせよ、彼の痴漢行為が群衆雪崩を引き起こしたとすれば、重過失致傷事件として立件されることになりそうです。

絵梨の爪に残された皮膚片と拓郎の手甲のひっかき痕のDNAの一致をもって被疑者死亡のまま送検という段取りが進み、中村一課長の記者会見が開始される直前、朝顔から桑原に連絡が入ります。歩道橋で前方を歩いていた絵梨に倒れ込み、彼女の太腿に触れる前に卓郎は死亡していて、ただ、拓郎は死んだまま群衆に押されていたのだろうというのが法医学者としての朝顔の見解です。手甲のひっかき傷は、拓郎の死後に絵梨によって付けられたものだろうと推察されます。
もともとの持病で心臓の一部に穴が開いていた拓郎。部屋に閉じ籠る生活が長く続いていた拓郎が久しぶりに外に出て、それで身体活動が活発になり、心臓の穴から血液が流失し死に至りました。群衆雪崩事故で意識不明だった人物が意識を取り戻し、拓郎が痴漢行為などしていないことを証言しています。

あの日、拓郎は母(八重子)のいる故郷に帰ろうとしていて、手土産を持っていないことに気付きます。母に手土産のひとつも買って来いと言われていたのを思い出します。それで、駅から一旦街に出て、「レンガの雫」という土産品を買い求めていました。その買い物の帰りに駅前の立体歩道橋に入っていました。そこで人混みに揉まれ、血栓が脳に達していました。
過密な人混みの発生は、おそらく悪戯で火災報知機のスイッチを入れた人物がいたこと。それが直接の群衆雪崩の原因であり、この誤作動犯は、ほどなく確保されそうです。

佐々木拓郎の司法解剖結果について、「病死及び自然死」に〇印を付す朝顔。
それ以前、茶子に同じ興雲大学の社会心理学教授、松本オリビア由美子(片桐はいり)に会うよう言われていた朝顔。その松本から、大きなヒントを得ていた朝顔。社会心理学的には、人の行動は周囲に伝播します。皆と同じ行動をとろうとします。それを拡大解釈すると、佐々木拓郎の脳障害とか、痙攣などの症状も、周囲の人々に伝染したということになります。異臭騒ぎも、おそらく伝播なのです。

母、里子(石田ひかり)の東北の故郷に向かう朝顔は、茶子から二日間(明日、明後日)の休暇を貰っています。つぐみを助ける際に怪我した平に代って朝顔が仙ノ浦に入り、祖父の嶋田浩之(柄本明)に会います。そして、母の生きていた証、遺品を探します。震災発生時、多くの人が集まったと言われている沼の中を重点的に探索します。
そこで、「隣りに人がいれば安心だから、人は一ヶ所に集まる。群れを作る」と教えてくれた松本教授の言葉を思い出す朝顔がいます。

2話のあらすじネタバレ

休日、野毛山署管内の人気のない空き地(野原)で野毛山東中学二年生(十四歳)の矢野諒(池田優斗)の不可解な遺体が発見されます。補欠番号、背番号33の野球ユニフォーム姿で、遺体の横には帽子とグローブ。素振りによってできたと思われるマメが並ぶ掌には土が付着しています。そして、ボールが金網の上部に挟まっています。
司法解剖要請があり、主任教授の夏目茶子(山口智子)から万木朝顔(上野樹里)は興雲大学法医学教室に呼び出されます。
平(時任三郎)は、強行犯係長の山倉伸彦(戸次重幸)、岡島浩司(斉藤陽一郎)らとともに現場に臨場。遺体の鳩尾(みぞおち)付近に大きな皮下出血。その他、目立った外傷はありません。死亡推定時刻は午前五時から六時。七時頃、犬の散歩中だった近隣住民が遺体を発見し通報。

朝顔は、藤堂雅史(板尾創路)らと司法解剖です。解剖後のミーティングで、藤堂は鳩尾付近に強い衝撃を受けて心臓震盪(しんとう)を起こし心停止に至った可能性を検視官の丸屋大作(杉本哲太)、強行犯係長の山倉伸彦(戸次重幸)に伝えます。金属バットで殴られたものなのか、それとも別の外力が加わったのかは、この時点では分かりません。
遺体確認は祖母の咲江(柳谷ユカ)と双子の兄、エースで四番の背番号1の一馬(池田優斗=一人二役)です。
既に母親が他界している双子の兄弟の一馬と諒。警察からの連絡で遺体確認に向かった父親(矢野浩史)が階段から落ちて意識不明ということになり、双子の兄と一緒に、杖を使って歩く祖母が確認にやって来ます。「死んだのが諒ではなく一馬だったら、ウチのチームは大変なことになった」というチームメイトの声が聞こえる中、朝顔は、死んだのは諒ではなく、実は、一馬ではないのかと疑います。

また、意識不明の配送会社勤務の父・浩史と、少年野球チーム(ファイターズ)監督の三輪孝之(金ちゃん/鬼越トマホーク)のアリバイが不明確であり、初期段階での重要参考人として、この二人が浮上します。それに、何故か沈黙を守る双子の兄、一馬。
後日、三輪監督はその時間帯に父兄(選手の母親)と不倫をしていてアリバイを言えなかったことが分かります。父の浩史も、正規の勤務先(深夜終業)の配送会社に内緒で明け方まで警備のバイトをしていて、それで明確にアリバイ申告できませんでした。いずれにせよ、それで二人はシロということになります。

一馬が一人で野毛山署に出頭して来ます。「僕が諒を殺しました」と言って、凶器の金属バットを差し出します。打ち損なって金網上方に引っ掛かったボールを一馬が取りに行こうと金網をよじ登った時、下にいた諒が金網を揺らす悪戯をしたので、ついバットで殴り付けたと証言します。鳩尾の打撃痕とバット形状が一致します。

ほどなくして、遺体の掌の付着物から土の他に塩化ビニールが検出されます。
平と森本琢磨(森本慎太郎)が祖母の咲江の家を訪ねた時、一馬と諒が学校で描いた絵が壁に貼られていて、それを見ます。その絵は、小学校の卒業記念で作った「ラビットツリーハウス」の看板がある大型ブランコと「ミミーとラビ―(の小屋)」を描いたもの。その傍らが今回の遺体発見現場です。その壁に貼られていた絵を琢磨が写真に納めます。

直接、臨床検査技師の高橋涼介(中尾明慶)を伴って現場に入る朝顔。平と琢磨が待ち構えていて実験開始です。
高橋が一馬役で、琢磨が諒役です。琢磨が金網をよじ登ります。その時、平が琢磨が撮った双子の兄弟の絵を朝顔に見せます。その二人の絵には相違点がありました。金網上の電線を描いていた諒、電線を書いていなかった一馬。危険な電線があるのを承知していた諒が塩化ビニールが巻かれている危険物に触れるとは考えられません。金網が揺らされて、つい、電線をつかむとしたら、それは電線を知らない一馬ということになります。そういう推理を働かせた朝顔。一卵性双生児故にDNA鑑定はダメ、虫歯の無い双子だから藤堂絵美(平岩紙)の法歯鑑定もダメという中、朝顔の推理が的中します。

法医学教室に呼ばれた一馬が、朝顔と平の前で、「僕、諒です」と告白します。
かつて高校球児だった父の浩史は、当時、部内のリンチ事件が発覚して大会出場の停止処分を喰らっていました。浩史はリンチに全く関与していませんでしたが、連帯責任として辛い思いをしていました。自らの夢を息子に託していた父。そんな父を少しでも喜ばせようと双子の兄弟は考え、それで、補欠の諒の活躍を父に見せようということになります。補欠に甘んじている諒がホームランを打つことが、一番、父を喜ばせることになると考えました。が、諒がそれは自分には無理だと言うので、仕方なく二人は入れ替わることにしました。
ユニホームを交換して、早朝、二人はバッティング練習に空き地の現場に入りました。で、33番のユニホームを着た一馬が打ったポールが金網の上に挟まり、それを引き出そうと金網をよじ登った一馬が電線に触れて感電死(即死)していました。バッティング練習で掌に汗が付着していたので、余計に強く電流が流れました。そこから金網に斜めに立てかけられていたバット上に落下し、それで鳩尾に痕を残していました。掌のマメと思われたものは感電した際の火傷の痕でした。

意識を取り戻した父、浩史を病室に訪ね、偽ったことを父に詫びる諒。

次の休日も、手を負傷している平に代わって仙ノ浦入りした朝顔は、祖父の嶋田浩之(柄本明)に会い、そして、埋め立てが近い沼を重点的に探索します。
平の仙ノ浦への「転出届」用紙を偶然見てしまった朝顔。母、里子(石田ひかり)の生きた証(遺骨・遺品)を早く見付けることで、平の転居希望を押し留めたいのかも知れません。

雨の中を朝顔が仙ノ浦から帰宅し、そして、続いて桑原が帰宅。雨で濡らした山倉係長の頭をタオルで拭いている朝顔の姿を、夫の桑原が目にします。

3話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)が暮らす家に野毛山署強行犯係の係長、山倉伸彦(戸次重幸)が訪ねて来ます。山倉は、平(時任三郎)が保育園につぐみ(加藤柚凪)を迎えに行き帰宅するまで、雨の中を傘も差さずに佇んでいました。平が事情を聞いても何も言わない山倉。遅れて帰宅した朝顔や桑原真也(風間俊介)も困惑するばかり。朝顔が夕食(鉄板焼き)の支度を整えた頃、ようやく落ち着きを取り戻した山倉が、事情を打ち明けます。どうやら異動の噂が流れていて、交通課、または庶務課に飛ばされものと思い込んで落ち込んでいます。

翌朝、朝顔は検視官の丸屋大作(杉本哲太)に山梨と神奈川の県境にある田園地帯に呼び出されます。遺体が見つかった小さな農具倉庫では、神奈川県警から山梨県警に異動になった旧知の検視官、伊東純(三宅弘城)が丸屋検視官とモメています。第一報は自分たちの方が早かったのだから山梨県警の担当だと主張する伊東に対し、これは神奈川県警が二十年間ずっと追っていた事件関与者(被疑者)の遺体の可能性が高いと譲らない丸屋。というのも、遺体がタキシードと蝶ネクタイを着用していて、この遺体は指名手配犯(佐竹龍二)の可能性があります。佐竹龍二も良く似たタキシードと蝶ネクタイを着用し、そして、人質を取って立て篭もり、身代金を要求。人質と身代金の交換という段になった時、突然、龍二が銃を乱射して人質三人を死亡させた後、まんまと逃亡していました。それから、「もう逃げられないから自殺する」という連絡後、消息が完全に絶たれていました。龍二、生きていれば55歳という年齢です。

いずれにせよ、山梨、神奈川のどちらの県警の担当に落ち着くのかと思っていると、現場に来ていた山梨医大の法医が司法解剖の予定が詰まっていると言い出し、そのお役目が朝顔に回ります。それに伴い、神奈川県警がこの事件を担当することになります。
第一発見者は市の土木課職員です。倉庫所有者が亡くなって、その不動産調査に現場を訪れていました。遺体は完全にミイラ化しており身元を確認できるものはありません。そんな中、法歯学者の藤堂絵美(平岩紙)が、龍二の歯科記録から別人であると断じます。

更には、安岡光子(志田未来)が、遺体に取り付いていた虫、カツオブシムシとホシカムシから死後三ヶ月から六ヶ月と割り出します。そして、DNA鑑定により、遺体は吉野紀夫(66歳)と判明。紀夫の娘、吉野佳奈(佐久間由衣)に平が話を聞きます。佳奈は、タキシードを着るような父ではなかったと言います。母を早くに亡くして父と二人暮らしだった娘。父は事業に失敗してはいましたが、それでも、娘は父に可愛がられて育っていました。

次の休みにも再び、仙ノ浦に足を運ぶつもりの朝顔を、「もう来なくて好い」と祖父、嶋田浩之(柄本明)が突き放します。梅雨で増水している沼の探索は危険だとも言われます。仙ノ浦に行くことを断念した朝顔は、法医学教室に出勤して、紀夫が何故、タキシードを着て死亡していたのか調べることにします。が、遺体は既に火葬されていて、残っているものは胃の内容物のみ。海外旅行経験の多い夏目茶子(山口智子)が、紀夫が最後に食べた料理に気付きます。
茶子と朝顔が、佳奈をドレスコードのあるフランス料理店に招きます。紀夫が何故、農具倉庫に行ったのか、そして、その死因も分かりませんが、「お父様について、ひとつだけ分かったことがあります」と、佳奈に報告します。亡くなる直前、このフランス料理店で食事していたことを伝えます。店の支配人が、紀夫が同世代の女性を同伴して食事したのを良く覚えていました。何時も、二人は和やかに食事していたということでした。紀夫が最後に食べた料理は、店自慢のカエル料理(カエルのブランケット白トリュフ添え)でした。フランスではカエルは高級食材なのです。

娘に、「今晩は友達と会うから夕食はいらない」と言って、朝、楽しそうに家を出た紀夫。それが、父を見た最後になった娘。父が亡くなっていた倉庫の近くには、20年前に死んだ母の墓があります。あるいは、新しい女性との再婚(お付き合い?)を母に報告に行っていたのかも知れません。娘に内緒のデートがバレて、天国で恥ずかしがっているのかも知れません。

山倉係長の方は、どうやら異動情報は誤解であり、係長のままのステイとなり本人は一安心。そこに、山梨県警にいるはずの検視官、伊東純がやって来ます。神奈川県警捜査一課検視室長としての異動です。室長ですから偉いわけです。従って、上下関係が逆転して丸屋検視官の上になります。「私の下でしっかりと働いて貰いますよ」と、伊東に肩を叩かれ、「もう警察を辞める」と、丸屋。二人のつかみ合いの喧嘩が始まり、それを強行犯の面々が止めに入ります。

何を求めてなのかコンビニに行く朝顔。コンビニへの途中、LINEで、ついでにビール、ハイボールを買ってくるよう頼まれる朝顔。了解と、それを受けてから、「次の休み、そっちに行って良いかな?」と、仙ノ浦の祖父、浩之に電話します。
仏壇の引き出しに入っている奥歯を取り出す浩之。「嫌だから来るなと言っているわけじゃない。……朝顔に黙っていたことがある」と、浩之が言い出します。

4話のあらすじネタバレ

マンションの一室のベッド上で、ウェブデザイナーの坂井亜衣(椚ありさ)24歳の遺体が発見されます。要請を受け現場に急行する朝顔。伊東純(三宅弘城)らの鑑識係の他、岡島浩司(斉藤陽一郎)と野毛山署着任早々の桑原忍(ともさかりえ)が先着しています。忍は、朝顔の夫、真也(風間俊介)の実姉です。信用金庫を退職し、晴れて幼い頃からの夢だった刑事になって野毛山署に配属されたばかりです。
妹と電話が繋がらないという介護士の姉、美優(高梨臨)からの連絡を受けた大家(内藤)が警察官を伴って亜衣の部屋に入り、そこで遺体が発見されていました。大家と警察官が入室する際、ドアや窓は施錠されており密室状態でした。が、密室であったにも関わらず、遺体の首には紐状のもので絞められた痕跡があります。
強行犯係の聞き取りを受けた美優は、交際相手の岸川勇人に殺されたのではないかと言い出します。妹から金を貸りたのに返そうとしない勇人を疑う姉がいます。いずれにせよ、合鍵を持っていた美優と勇人が最初の被疑者になります。

その日の朝、夏目茶子(山口智子)から、「車に閉じ込められているので本日は休み」という電話が医学教室にあり、万木朝顔(上野樹里)が亜衣の遺体を司法解剖です。朝顔の司法解剖の裏で、茶子は、前夜より「あなたが必要。答えを貰えるまで今夜は帰さない」と、憎からず思っている若林(大谷亮平)に車中で迫られていました。「閉じ込められている」ということですから犯罪の臭いもするわけで、それを心配する者もいるのですが、電話対応した藤堂雅史(板尾創路)は、「何時ものズル休みの言い訳」と言って、茶子の言葉など全くとりあいません。
司法解剖では、死亡推定時刻が朝五時から六時。首に手術痕があるだけで特に外傷は無し。甲状軟骨が骨折。爪の間に青色衣類の繊維。ということで、どうやら着衣の上から絞殺された可能性があることが判明します。遷延性(せんえんせい)窒息死(一旦息を吹き返し、そこから数時間後に窒息死)であることも後に分かり、それが、他殺、病死判定を困難にさせます。

鑑識係により、亜衣の部屋から指紋検出されたのは、亜衣本人、美優、勇人の三つ。それに玄関からは大家の内藤の指紋が検出されます。警官とともに第一発見者になっている内藤を取調室に呼び話を聞くと、「俺が最初に見た時、亜衣は、もう死んでいた」と証言します。
実は、あの日も、大家の内藤はマスターキーを使って亜衣の部屋に侵入し下着泥棒を働こうとしていました。そして、亜衣の首吊りを発見するのですが、下着泥棒発覚を恐れて通報を回避。亜衣の座位姿勢での首吊り自殺を通報せず、そのまま亜衣の部屋から逃げ出していたのですが、そこに姉の美優から妹と連絡が取れない旨の電話があり、内藤は最寄り交番の警官とともに、何も知らない顔をして亜衣の部屋に入っていました。
いずれにせよ、最初に亜衣の首吊りを見た時、彼女は青色タートルネックを着用していました。が、警官とともにもう一度部屋に入ると、亜衣はキャミソール姿でベッドに横たわっていました。そして、近くに脱ぎ捨てられたとみられる青色タートルネックがありました。それが内藤証言なのですが、野毛山署強行犯係の見解としては、首吊り自殺を事前に見ていて、一旦、その場を離れたという内藤証言を信用するわけにゆかず、内藤犯人の線が強まります。

が、内藤犯人説を疑う忍が法医学教室を訪れ、朝顔を伴って、再び亜衣の部屋に入ります。そこで、大量に収集されているリボンテープを発見し、そのひとつを凶器と特定します。柔らかい紐状テープでの頸部圧迫による他殺であったと朝顔は断じます。
法医学教室に美優を呼ぶ朝顔。平と忍が美優に付き添っています。

借金返済しないことを責められたのが動機なのか、そのあたりの動機自体は定かではないのですが、ともかく亜衣の交際相手、岸川勇人が絞殺犯なのでした。柔らかいリボンテープを使って亜衣を絞め落とし後、座位姿勢でタオルを使うという首吊り偽装を施していた勇人。十歳時の首の怪我の手術痕(索条痕)を人に見せたくなくて、いつもタートルネックを着ていた亜衣でしたが、偽装首吊り状態を強いられながら、そこから一旦息を吹き返した彼女は、何故か、タートルネックを自ら脱ぎ捨てていました。そこから、ゆっくりと何時間かをかけて死に向かっている中、姉の美優に電話していました。が、介護の仕事が忙しかった姉は、またいつものように彼氏の愚痴を聞くことになるのが面倒と、電話に出ませんでした。それで、亜衣はそのまま窒息死に至りました。電話に出ていれば、あるいは亜衣は助かったはずなので、それを悔いて涙を流す美優。

土曜日、朝顔はつぐみ(加藤柚凪)を連れて祖父、嶋田浩之(柄本明)のいる仙ノ浦に向かいます。土産(みやげ)を祖父に渡した後、仏壇にシールを貼るつぐみ。慌てて駆け寄り注意する朝顔が、そこで、母、里子(石田ひかり)のハンカチに包まれた奥歯を発見します。「じいちゃん、これって?」との問いに、「里子だ」と、祖父の浩之。平は、これまで幾度となく繰り返し、妻、里子の遺品探しに仙ノ浦に入っていましたが、その生きた証の遺品は、既に祖父の手元にあったわけで、それを隠していた祖父ということになります。

5話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)は、つぐみ(加藤柚凪)を連れて、祖父、嶋田浩之(柄本明)が暮らす東北の仙ノ浦を訪れ、そこで仏壇にあった母、里子(石田ひかり)の奥歯を発見し驚かされます。そんな朝顔に夏目茶子(山口智子)とは旧知の北上医大法医学教室、馬場教授より連絡。遺体解剖の是非を問う連絡が入ります。ぎっくり腰で動けなくなっている馬場は茶子に応援を求め、仙ノ浦の祖父の元にいる朝顔を紹介して貰っていました。

朝顔が指定の現場へ向かうと、そこには検視室長の伊東純(三宅弘城)の下で働くのを嫌い、神奈川県警から岩手県警に異動希望していた丸屋大作(杉本哲太)がいて、県警刑事の佐山(才勝)と意見対立しています。
遺体は八年前に脳梗塞で倒れて以来、自宅で寝たきりの甲田雅子(71歳)。第一発見者は、介護を続けて来た娘の奈々子(池津祥子)。佐山は、奈々子を疑う丸屋の言葉に反発し解剖に反対です。しかし、奈々子の通報は今朝のことであり、死後丸一日を経過。その空白の一日、些細なことで口論になり、雅子に「出て行け」と言われた奈々子は、ネットカフェで過ごしていました。で、家を出る時、つい、「殺してやる」と奈々子は叫び、それを近隣住民に聞かれていました。

岩手県警の求めに応じ北上医大で雅子の遺体解剖を行うことになった朝顔は、安岡光子(志田未来)と藤堂絵美(平岩紙)を呼び寄せます。司法解剖では、絵美が遺体の口内炎を指摘し、そして、胃からは30錠ほどの睡眠薬が出て来ます。

それより先に、神奈川の法医学教室では、強風で飛ばされた看板が窓ガラスを突き破り、就寝中にそのガラス片が刺さって死亡したと見られる宍戸慶介の司法解剖です。藤堂雅史(板尾創路)、安岡光子(志田未来)が、それに当たります。右太腿に刺さったガラス片を自ら引き抜いたことによる大量失血死と推察されますが、平(時任三郎)は胸の傷痕の方が気になり、他殺の線で調べ直します。光子は、その後、絵美とともに東北に飛び、先の北上医大で朝顔と合流。
神奈川の法医学教室では桑原忍(ともさかりえ)らを加えて、割れたガラス片を繋ぎ合わせます。それぞれのガラス片と傷口を、ひとつひとつ結び付けます。すると、胸の傷と合致するガラス片だけが見当たりません。

辞職願を山倉伸彦(戸次重幸)係長に提出していた平が、慶介の部屋にあった小型包丁を法医学教室に持ち込み、それが胸の傷と一致して凶器と断定されます。大腿部にガラス片が刺さる前に、何者かによって胸を刺されていた慶介。死ぬ前に受けた傷の酵素活性(傷を治そうとする生体システム)を精査して、胸の傷が大腿より先だったと判明します。何者かに胸を刺されて倒れているところに、強風の影響でガラス片が降り注ぎ、その新たな痛みで目覚めた慶介は大腿部のガラス片を引き抜き、それで、そこからの大量出血で死に至りました。そこに仰向けに倒れてさえいなければガラス片を浴びることは無かったことになり、胸を刺した人物の殺人罪が成立します。慶介の胸に包丁を突き立てた犯人は、交際相手の女性でした。

一方、雅子の死因は睡眠薬の過剰摂取による中毒死であり、こちらは、自殺と朝顔が断定します。毎夜、奈々子がちゃんと適正量の睡眠薬を呑んでいるのか見張っている中、雅子は飲んだフリをして、奈々子の監視が無くなるまで右頬の裏に含んでいました。だから、その部位が口内炎になっていました。
奈々子がいなくなったところで口から睡眠薬を吐き出しては30錠を確保するということで、そういう形で、雅子は自殺の準備を進めいたのでした。佐山と丸屋が疑ったことを奈々子に謝罪すると、「もっと早く死んでくれたら良かった」と、憎まれ口の奈々子。その言葉を聞き、人の心を無くしたのかと訝る佐山。しかし、朝顔は、雅子の死に顔に落ちていた黒点が奈々子のマスカラによるものであろうと推測します。奈々子は、お荷物の母が死んでくれて泣くわけが無いと否定しますが、母の死を見て、涙を零していた奈々子がいたことになります。

朝顔が、雅子の死の真相解明に忙しい中、里子(石田ひかり)の同級生、仙ノ浦で大衆食堂を営む奥寺美幸(大竹しのぶ)が浩之の家に遊びに来て、つぐみの髪を結びます。雅子の死が自殺と判明したところで、神奈川の自宅につぐみと戻った朝顔。
朝顔は、平と桑原に祖父の言葉を伝えます。里子のハンカチに包まれている歯は、里子が身に付けていた朝顔のお古の手袋が見付かった場所付近で発見されたものであり、それを、里子の歯と信じている祖父の浩之。本当に里子の歯なのかどうか、それを調べたくない祖父。もう、里子探しを終わりにしたい祖父は、調べるのは自分の死後にして欲しいと懇願していました。朝顔も、何時までも探し続けるのではなく、家族として笑って楽しく過ごして欲しいと母は思っているに違いないと考えます。
朝顔は、仙ノ浦に移住しようとしている平に、歯を調べようなどと思わないで欲しいと言います。平は、浩之の嫌がることは決してしないと言って、それを了解。が、桑原は、もし朝顔がいなくなったら、自分は何時までも探し続けると言い、平の気持ちに寄り添います。

朝顔の留守中に神奈川の自宅でメールを受けていた桑原真也(風間俊介)が、カフェで田村聖奈(中村里帆)に会い、その後日、雨の中で彼女に向け拳銃発砲します。

6話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)は、朝になっても帰宅せず、電話にも出ない桑原真也(風間俊介)の安否を心配しています。
テレビニュースでは、昨夜発生した神奈川県警藤沢署の警察官が巡回中に鈍器で襲われるという警察官殺害事件の報道です。犯人は拳銃を奪い、現在も逃走中とのこと。

前後して、桑原との連絡が密だった田村聖奈(中村里帆)の遺体が野毛山署管内の日の出港(日の出第5倉庫前)で発見され、神奈川県警捜査員が臨場。彼女は、拳銃で頭を撃たれており、管理官の瀧川雄一郎(近藤芳正)は、事件現場の防犯カメラ映像に写っていた桑原を呼びます。山倉伸彦(戸次重幸)係長ら野毛山署強行犯係の面々も遅れて現場に駆け付けますが、これは県警のヤマだと追い帰されます。
県警監察官の五十嵐京介(松角洋平)が桑原を一室に閉じ込め、長時間の詰問が続けられます。

警察官殺害事件の影響で保育園が休みになってしまった為、朝顔は、つぐみ(加藤柚凪)を連れて法医学教室に出勤。藤堂雅史(板尾創路)と絵美(平岩紙)も、小学校が休校になって息子(大輔)を連れて来ています。
そこに、解剖依頼が入り、朝顔が司法解剖ということになるのですが、桑原か゛容疑者となったことて゛、丸屋大作(杉本哲太)より、今回の執刀(聖奈の司法解剖)から外れるよう進言されます。夏目茶子(山口智子)が不在なので、それで藤堂雅史(板尾創路)が執刀の運びになります。

聖奈に銃口を向けていた?桐谷の足に向けて発砲したのだと桑原は主張しますが、防犯カメラには桑原と聖奈の姿しか映っておらず、五十嵐監察官は、桑原が聖奈を射殺したものと疑っています。被害者、聖奈の交際相手だった桐谷。聖奈は、「最近、彼氏(桐谷)が危ない奴とつるんでいて、何かヤバいことが起きそう」と、桑原に相談を持ちかけていました。
そもそも、桑原が聖奈と知り合ったのは、風営法違反の摘発で応援に駆り出された際、その摘発店で働いていたのが聖奈であって、それ以来、何かと相談事を持ちかけられていた桑原。あの時も、桑原は、「今すぐ来て」という聖奈からの連絡を受けていました。で、その現場で桐谷の足を撃ったと五十嵐監察官に主張する桑原なのですが、撃たれた男の血痕、および銃弾は発見されていません。男の存在を証明する痕跡が全くありません。
そして、聖奈の頭部の弾痕は38口径であり、これは藤沢署の警官が奪われた銃、そして、桑原の銃と一致しています。あとは、聖奈の頭部に撃ち込まれた銃弾が前方からなのか、後方からなのかの判別がポイントになります。籐堂が脳を切り出し、その解明を急ぎます。

そんな頃、引っ越し物件を探しに仙ノ浦を訪れていた平は、嶋田浩之(柄本明)と連れ立って、里子(石田ひかり)の同級生で、大衆食堂を営む奥寺美幸(大竹しのぶ)の店でビールを飲んでの帰宅後、浩之に里子の歯を見せられます。「黙っていて、すまなかった。それを見付けたのは春先のこと。……体が良くないので近く入院する。どうだ、この家。ちょっと古いけど、考えておいてくれ」と浩之が、引っ越し物件を探している平に言います。

朝顔の家では、義姉の忍(ともさかりえ)が訪ねて来て、ハンバーグ、ポテトサラダを作ります。梅酒を呑んで、真也は大丈夫、無実と二人で慰め合います。

係長の山倉伸彦(戸次重幸)が桑原の着替えを差し入れし、その際、桑原が「桐谷を探して」と元上司の係長に訴えます。それで、トラック運転手(運送会社勤務)の桐谷達也が浮かび上がります。
で、それより先に、身元不明の焼死体がありました。男性であること以外、全てが不明の遺体でしたが、こちらは朝顔が解剖して、背中のタトゥーと死斑に注目。こちらの遺体の死因は、頭部打撃での脳挫傷です。そして、その後に焼かれたものと分かります。身元も判明します。桐谷大和、29歳です。不良グループに所属するフリーターです。
聖奈の交際相手だった桐谷達也は27歳ですから、もしこの二人が兄弟なら、焼死体の大和は達也の兄ということになります。

藤堂の脳の切り出しによる解析も進み、結論が出ます。聖奈の頭部の銃弾は前方からのものと結論付けられます。つまり、前方にいた桑原が撃ったものと結論した藤堂。席を外していた朝顔も、それを聞き付けてしまいます。
更に衝撃的な事実として、桑原が聖奈を射殺(?)する以前に、桐谷大和は殺害され燃やされていたことが判明します。

「桑原、お前、(現場で)何を見たんだ!」と、瀧川管理官に詰め寄られている桑原がいます。
呼び出されて向かった港で、雨の中、傘もささずにふらふら歩く聖奈が、「逃げて」と桑原に言い、その背後に、「殺すぞ、お前」と叫ぶ桐谷がいました。威嚇射撃を省略して、咄嗟に桐谷に向けて発砲していた桑原。桑原の38口径から発射された銃弾が聖奈の頭部を貫いたことにされています。

7話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)の夫、神奈川県捜査一課の桑原真也(風間俊介)は、田村聖奈(中村里帆)を射殺した容疑で管理官の瀧川雄一郎(近藤芳正)と監察官の五十嵐京介(松角洋平)から厳しい追及を受けています。桑原は、聖奈を撃ったのは彼女の交際相手の桐谷であり、自分は、背後から彼女に拳銃を向けていた桐谷の右足を撃ったと主張。が、桐谷大和(坂本慶介)なる人物が焼死体となって発見され、しかも、その死亡時は聖奈が射殺される前日の午後というのが、当初の検視結果です。

朝顔は、検視官の丸屋大作(杉本哲太)に頼み込み、安岡光子(志田未来)を伴って桐谷大和の遺体(焼死体)が見付かった山中の現場に向かいます。それを知った五十嵐監察官は、丸屋を事件から外します。桑原忍(ともさかりえ)も県警の捜査会議から退席させられます。朝顔も、夫が殺人容疑者になったことで外れます。
聖奈の司法解剖は、光子が担当になりますが、そのサポート役を朝顔に命ずる夏目茶子(山口智子)。茶子は、朝顔に限って私情を挟むなどということは有り得ないと考え、解剖に参加させます。

一方、野毛山署の山倉伸彦(戸次重幸)らは、事件の発端となった、藤沢署警察官が殺害され拳銃(聖奈射殺の38口径)を奪われた現場周付近の防犯カメラ映像を入手。これは休暇中で仙ノ浦にいる平(時任三郎)の計らいです。で、防犯カメラ映像から桐谷を発見。

岡島浩司(斉藤陽一郎)と忍が、二年前に解散している半グレ集団、鬼神会メンバーだった望月克哉に聞き込みです。桐谷が所属していた半グレ集団の先輩が望月で、今は父から引き継いだ望月土建の社長に納まっています。何故か、タイに頻繁に旅行している男です。

法医学教室では聖奈の脳を復元。聖奈は運動野に損傷が無く、撃たれた後も、ある程度、動けていたことが分かります。尿中ミオグロビン量によっても、即死では無かったことが判明します。聖奈は撃たれた後、フラフラと桑原の前に進み出て、「逃げて」と言ったことになります。
更に、光子が桐谷の遺体に遺っていたタイ国特有のハエに注目します。桐谷はタイと関係する場所、または、タイと関係が深い人物に殺害された可能性が出て来ます。桐谷も望月も、望月土建に近いアジア(タイ)レストランの常連です。

瀧川管理官が五十嵐監察官の取り調べを受けている桑原の元にやって来て、桐谷殺害犯、望月克哉の逮捕を告げます。聖奈射殺が桐谷によるものであることも伝えます。藤沢署の警官が奪われた拳銃も無事押収。
決して逆らうことのできない半グレの先輩、望月の命令で警官から拳銃を奪った桐谷。ところが、交際相手の聖奈に拳銃を所持していることを気付かれ、更に、彼女が頻繁に桑原刑事と接触していることを、どうしたものかと望月に相談した桐谷。望月は、聖奈と桑原を始末するよう桐谷に命じます。
聖奈のスマホを使い、桑原に待ち合わせ現場(聖奈射殺現場)の地図を送ったのは桐谷でした。桐谷は望月が借りているコンテナ内で聖奈の頭を撃ち、撃たれた聖奈は、そのまま桑原の前に進み出ていたことになります。そして、桑原に撃たれた桐谷はコンテナ内に逃げ込みました。

コンテナ内には桐谷に殺された聖奈の血痕と、更には、逃げ込んだ後に、望月に撲殺され燃やされた桐谷のその痕跡も遺っています。桑原に撃たれた桐谷の右足部もありました。桐谷はそこで燃やされ、そして、山中に遺棄されたのでした。燃やされる前、コンテナ内の温度が高かったことで腐敗が進み、それで、桐谷の死が聖奈に先行しているという検視結果が出ていましたが、聖奈の射殺が先で、その後、桐谷は撲殺されていたのでした。

平は里子(石田ひかり)の遺した手袋を朝顔に手渡し、仙ノ浦に旅立ちます。
玄関前で父を見送る時、このまま二度と父と会えなくなる気がする朝顔。被災時、母の里子と別れた時と同様の嫌な胸騒ぎがします。

桑原は、来月、長野県警に異動です。

8話のあらすじネタバレ

桑原真也(風間俊介)が、神奈川県警から長野県警諏訪南交番に異動。また、万木平(時任三郎)も、野毛山署強行犯係刑事を辞めて岩手県仙ノ浦に移住しており、朝顔(上野樹里)とつぐみ(加藤柚凪)の二人暮らしが始まっています。

松崎海岸の岩場で六十代後半と見られる身元不明遺体が発見されます。崖上に靴が揃っていて自殺とも思われ、朝顔の司法解剖所見では頭蓋骨陥没による失血死(脳幹部損傷で即死)。遺体の手、爪に褐色森林土と石灰が付着。全身に擦過傷と骨折があります。右手の中手骨も折れていて、何者かを何度も殴った可能性があります。

熊田祥太(田川隼嗣)が去り、新しいアルバイト学生、医学科三年の牛島翔真(望月歩)が加わった興雲大学法医学教室に教授会を終えた夏目茶子(山口智子)が戻ると、三十年前、六歳(小学校一年生の夏休み)の幼女、浅野栞里がそろばん教室からの帰宅時に誘拐、惨殺(バラバラ殺人)された事件を語り、海岸遺体は、その幼女の父、忠(森下能幸)だと指摘。茶子は、当時、栞里の司法解剖をしていました。そして、偶然にも、平はこの事件担当捜査員でした。平は栞里の遺体下の土が白かったことを覚えており、そのことを朝顔に伝えます。土を白くしていた石灰は、遺体の臭い消しと思われます。で、この事件、最終的に栞里の右手は未発見のまま捜査終了。そのことを父の忠は大いに悲しんでいました。栞里の母は、その後に他界。因みに、誘拐殺人犯の仲井戸修(野中隆光)は事件の数ヶ月後に逮捕収監され、昨年釈放。

海岸遺体発見後、山林で新たに右足と左手の一部が発見され、その身元が仲井戸修と判明。こちらも栞里の時と同様、右手のみが未発見。切断された左手の爪の間には皮膚片があり、それが忠のものであることも分かります。二人は揉み合っていたことになります。栞里と同じ苦しみを与える目的で、何度も何度も仲井戸を殴り続けて惨殺していた忠。一発目は、石をつかんで後頭部を殴り付けていました。仲井戸の右手を発見させないというのも、栞里の右手を未発見のまま捜査を打ち切った警察への抗議です。事件発生直後、熱狂的に報道していたにも関わらず、今では、すっかり栞里のことを忘れ去っているマスコミへの抗議です。

マスコミ宛に認(したた)められた忠の遺書が公表されます。
一週間前、栞里のケースと同様、幼女に声掛けをしていた仲井戸を発見し、それで殴り殺していたことを告白。栞里の名さえ覚えていなかった仲井戸に対して忠の怒りが爆発していました。

浅野忠、自殺。仲井戸修、他殺。それが朝顔の死体検案書になります。忠の息子で、栞里の三歳上の兄、正則(清水優)が父の遺体確認にやって来ます。正則は来月、結婚式を挙げる予定になっていましたが、父が殺人者だと知られ、これで破談になるかも知れません。それでも彼は、あの世で出会った時、白髪になってしまった父の姿を妹の栞里が分からないといけないので、三十年前の黒髪に染めるよう朝顔と茶子に依頼します。そんな優しさを見せながら、結局、仲井戸と同様、人殺しをしてしまった父、忠の人生とは、いったい何だったのかと思い悩む正則。

遺された遺族の為にも、司法解剖資料を無期限で保管したらどうかと提案する朝顔に、茶子は、自分が使っている教授室を資料室にしましょうと快諾します。

9話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)は、つぐみ(加藤柚凪)の保育園運動会に参加。
その頃、藤堂雅史(板尾創路)、安岡光子(志田未来)は、新関内のマンション前で刺殺された読者モデル大学生、小湊真由(愛甲ひかり)の司法解剖です。真由は、全身を十一ヶ所も刺されており、死因は出血性ショック。SNS上には、真由と親交があったモデル仲間の吉永明日花(水野瑛)、交際が噂された橘凛太朗(宮内伊織)の犯行を疑う声が流れます。
ところが、明日花が第二の遺体となって南町公園で発見されます。二人の死因が左からの加撃(刺殺)ということで、左利きの凛太朗が、ますます犯人と疑われ、それで、SNSでの誹謗中傷に耐えかねて練炭自殺。凛太朗の部屋には凶器と思わぜる刺身包丁もありました。

明日花、凛太朗の司法解剖が続く中、アルバイト学生、医学科三年の牛島翔真(望月歩)の迂闊な行動により、凛太朗の顔写真(解剖台での写真)がネット上に流出。凛太朗が犯人とSNSでは決め付けられてしまいます。

それに前後して、高橋涼介(中尾明慶)と牛島の解剖室掃除中に水道設備が壊れ、解剖は暫らくの間、別の大学(東横大学)に依頼することになります。夏目茶子(山口智子)は、その間を利用して有休を消化するよう朝顔に指示。朝顔は、つぐみを連れて仙ノ浦の平(時任三郎)を訪ねます。入院中の嶋田浩之(柄本明)を見舞います。
そこで、里子(石田ひかり)の歯を渡されます。心境変化があって、里子のものか調べるよう依頼されます。どうしたものか判断できない朝顔は、暫くの間、その歯を平に託します。どのような結果が出ても、それで、浩之が一気にガクンと力を落としそうで、それが怖いのです。
その後、里子と中学、高校の同級生だった仙ノ浦食堂の奥寺美幸(大竹しのぶ)にも会います。美幸は、津波で夫と娘を亡くしているので、それで、ずっと平が仙ノ浦に留まることを望んでいます。

長野県警交番勤務の桑原真也(風間俊介)は、日の出港で桐谷大和(坂本慶介)に発砲し、それで田村聖奈(中村里帆)射殺容疑者になった件で、三浦(田中要次)刑事部長から臨時審議会への出席を命じられます。
桐谷に拳銃を奪われて重体になっていた新藤沢署の山田直人巡査部長も、何とか回復して退院したということで呼び出されていますが、審議会初日、容体急変で欠席です。審議会出席の支度をしていて倒れました。
解剖所見によれば、拳銃を奪われた際に頭部を殴打されたことが遠因です。脳内出血が死因です。であれば、病死ではなく、二階級特進の殉職でなければなりません。が、あくまでも病死を主張する三浦刑事部長は、桑原にも自主降格(巡査部長→巡査)を促し、それで報告義務違反と単独行動での発砲という失態を取り繕(つくろ)うとしています。
が、山田の妻、亜紀の話では、夫は拳銃を手にしながら撃たなかったとのこと。撃てなかったのだと妻に語っていました。山田には、後々の罰則を考え、警官は発砲してはならないという思いがありました。現に、当日、審議会に呼び付けられていたのでした。

桑原に対する審議会が続く中、監察官の五十嵐京介(松角洋平)が入室。正式な懲戒審査会をやらず、審議会での懲戒処分は有り得ないと臨時審議会の不当性を主張します。五十嵐にしてみれば、そもそも懲戒問題であれば、それは監察官である自分の仕事ということです。桑原も、自主降格はしませんと三浦刑事部長に向かって宣言します。「どんな職務に就く人間にも、その家族と自分を守る権利がある」と発砲の妥当性、正当性を強調します。

朝顔の調べで、左利きの橘凛太朗には、左腕損傷事故による手術後の後遺症があり、利き腕には力が入らないことが分かります。何度も人を刺し続けるだけの力が無いことが分かり、彼の犯人説を否定する朝顔。犯人は、アイスピックで首の急所を刺してから、ナイフを使ったと推察されます。こうなると、牛島のやったことは、SNS拡散で犯人に仕立て上げられた挙句に自殺した人物を世間に曝しただけのこと。牛島は、故人、遺族のプライバシー、法医界の秩序を奪う行為をしたことになります。
殺された二人の女性の無念を慮(おもんばか)って、凛太朗を晒し者にした牛島に向かって、悲しいのなら死因を突き止めよ、悔しいのなら確固たる証拠をつかめと諭す朝顔。

果たして、小湊真由と吉永明日花の殺害犯は、彼女らとデートクラブ(登録)で知り合った医師でした。医師の知識で、的確に二人の女性の急所を刺し貫いていました。

休日。茶子にティーパーティーに呼び出される法医学教室スタッフ。牛島も現れ、彼に対して茶子が、死者から託された命を守る法医を改めて目指そうと進言。解剖台写真流失の一件は、とりあえず、お咎め無しになります。朝顔も、その言葉を後押しします。そのうえで、新たな冒険の旅立ちということで、突然、法医学教室を辞する茶子。

朝顔が、審議会を終えて長野県警に戻った桑原に電話します。
父、平の様子が変であることを伝えます。「じゃあな里子、朝顔によろしく」と言って電話を切った父の精神の崩壊(認知症?)を心配します。

新春SPのあらすじネタバレ

法医学教室の主任教授、夏目茶子(山口智子)が海外出張で不在の中、藤堂雅史(板尾創路)の執刀助手として初めての解剖に臨む朝顔(上野樹里)。運ばれてきた遺体は、特殊造形作家の小林周作。死因は、心タンポナーゼ、即ち、心臓が圧迫されたことによる皮下出血で心停止したものと推察されます。
遺体には砂糖がふりかけられており、アトリエ現場に遺された砂糖ケースから第一発見者の小学二年生、神野幹人の指紋が検出されます。が、幹人は、小林との関わりについて何も語ろうとしません。朝顔は検視官の伊東純(三宅弘城)にアトリエ現場検証を願い出ます。

結局、小林周作の死は事故死でした。棚上の工具箱を取ろうとして、その時、もともと貧血気味だったこともあり、眩暈(めまい)に襲われ転倒。仰向けに転倒した胸に、重量のある工具箱が落下し、それで、心タンポナーゼが発症していました。
幹人が砂糖を小林の遺体にふりかけたのは、清めの塩と間違えたからでした。砂糖を塩と見間違えていたのでしたが、いずれにしても、小林を弔うという気持ちからの行為でした。塩による清め、弔いの気持ちの表現というのは、アトリエで親しく遊んで貰っていた小林に教わっていたことでした。
当初、幹人による犯行かと疑われていましたが、朝顔がその真相を解明するとともに、幹人の優しさも証明しました。周囲に迷惑ばかりかけている幹人を叱り付け頬を打った母親の紗奈でしたが、朝顔の説明を聞き、息子の幹人を抱き締めます。

五年前、朝顔と桑原真也(風間俊介)との出会いがあり、そして、結婚、妊娠時に発生した事件がありました。被害者は広告代理店勤務の大野雄太で、彼の遺体は、工事車両などの物置になっている空き地で、仰向け状態で発見されます。
前日の夜、大野雄太と同じ広告代理店に勤める先輩社員の田中(中川大輔)は、大野の死亡直前まで会社の食事会で一緒でした。最初の食事会は五人でしたが、その後、二次会以降は、田中の他のもう一人の先輩社員の三人で四次会まで飲食をしていました。で、三人が解散したその翌朝、公衆電話からの通報で大野の遺体が発見されていました。この遺体解剖では、もともと俯(うつぶ)せ状態で死に至った後、何者かによって仰向けにされたという事実が判明。死因は、嘔吐物が喉に詰まったことによる誤嚥の窒息死で、胃と食道に炎症を起こしていました。また、身体にストレッチマークがあり、これは、この数ヶ月間で20kgもの体重増をした結果でした。

朝顔の推理通り、大野雄太は甲殻類食物に対するアレルギーを持っていました。が、連日、先輩社員によって飲食に連れ回され、それが激太りの原因になっていて、大野が最後に食べた五九郎ラーメンは、桜海老と甘海老の粉末が隠し味になっているスープが売りになっていました。これを食べたことでアレルギー反応を起こし、それが、死に繋がっていました。
無理やり食事を強要され、そして、急激に体重増していた大野。辛いスープを沢山かけられたり、わさびを大盛りにして大野に食べさせていた先輩社員たち。先輩社員たちは、大野のアレルギーに関して全く知らなかったということですが、これはパワハラであり、強要罪で立件される可能性のある事案になります。桑原が、先輩社員たちを署に呼んで事情を聴くことになります。
が、大野は自ら五九郎ラーメンを食べたいと言ったということであり、これは、嘔吐することでイジメからの解放を期待していたのかと推察する朝顔。であれば、危険を承知のうえで、先輩からの嫌がらせから逃れられることに期待していた大野ということになります。

で、大野の遺体を動かした人物は、彼らとは何の関わりもない安西歩美の父、武志(高橋洋)でした。
この頃、朝顔と桑原は、赤ちゃんの沐浴(もくよく)指導の教室(パパママ育児教室)に通っていて、そこで、安西歩美という結婚式の近い女性に会っていました。その歩美の父親が、娘の結婚式当日、自宅前で俯せ状態で死んでいた大野を空き地まで引き摺って運んでいました。歩美には、これまでの人生でも、常に大切な節目の日に不幸な事態が起こるという宿命があって、それで、今回の結婚式当日に遺体が自宅前に転がっていたという不幸を是非回避したくて、遺体を他所に運んでいました。これは死体遺棄罪になります。
平(時任三郎)と山倉伸彦(戸次重幸)係長が結婚式場(山田家安西家、御結婚披露宴会場)の教会にいる武志の逮捕に向かいますが、平が、遺体付近に落ちていた結婚スピーチのメモ書きを武志に手渡します。武志は、スピーチ練習をしようと、この日の早朝、散歩がてら家を出て、それで、自宅前で大野の遺体を発見していたのでした。娘の結婚式の終了まで、平と山倉は武志を逮捕することなく、式場の外で待機します。

様々な過去の出来事を回想し、場面が現在に戻ります。
朝顔を伴って万木家の墓参りをした翌日、仙ノ浦の里子の実家に戻る平。警察を退職して、妻の実家に転居している平。朝顔との電話連絡に際して、「じゃあな里子。朝顔によろしく」と平が言います。平の認知症が疑われます。

10話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)が在籍する法医学教室には、相変わらず忙しく司法解剖の依頼が入ります。つぐみ(加藤柚凪)の時間延長保育を依頼し、主任教授、夏目茶子(山口智子)の留守中、藤堂雅史(板尾創路)、絵美(平岩紙)、安岡光子(志田未来)らと手分けしてフル回転です。

翌朝、朝顔が出勤すると、徹夜作業をしていた藤堂、光子、それに、臨床検査技師の高橋涼介(中尾明慶)がいます。そこに、興雲大学の西門で移動販売店をしているベーカリーショップ(ホワイトベーカリー)のアルバイト店員、北村愛菜(矢作穂香)が店のチラシを持ってやって来ます。高橋は愛菜に思いを寄せていてホワイトベーカリーの常連。移動販売許可を大学当局に掛け合ったのも高橋です。

さて、配管メンテナンス中、ビル屋上から転落死した清掃員の坂口拓海。雨天の中での作業で足を滑らせたものと思われますが、安全ベルトを自ら外したという目撃情報もあります。
司法解剖は朝顔のサポートで光子が実施。光子が独り立ちすることで、朝顔は楽になるはずです。今までアシスト役だった光子の執刀担当デビューなのですが、その執刀中、メスで左手人差し指を傷付けます。遺体にはウイルス性感染症由来の脳腫瘍が見受けられます。

執刀後、シャワー室で指から血を流している光子を発見した朝顔は、光子を感染症科に急送。光子はワクチン注射を打たれます。
坂口拓海の持っていた感染病は、当初から、結核、または狂犬病を疑われますが、結局、狂犬病であると確定。感染してしまえば、100%助からない病です。

ともあれ、司法解剖執刀で法医学者(光子)が感染症に掛かったことはサイトニュースで拡散。そのニュースは保育園内にも伝わっていて、つぐみの母(朝顔)も感染症だろうということで、当然、その娘のつぐみも病気持ちということでイジメに逢います。それで、つい友達と喧嘩していたつぐみ。長野県警勤務の桑原真也(風間俊介)が朝顔とつぐみを心配し、神奈川の自宅にやって来ます。

坂口が狂犬病であったことの事実を絵美が光子に伝えます。
海で野良犬と遊んで以来、狂犬病者の特徴的症状で短気になっていただけでなく、水と風邪を必要以上に怖がるようになっていた坂口。坂口は、ビル屋上での風雨の中の作業で恐怖に怯え、それでパニックに陥り、落下したものと推察されます。
いずれにせよ、坂口の遺体の執刀中に指を切ってしまった光子は、狂犬病のウイルス感染に冒された可能性があり、その恐怖心から遺体を恨みます。執刀した法医学者としては、遺体を恨み怖がることなど御法度です。が、朝顔は、生きているからこそ怖いのだと言って、光子を慰めます。

光子、職場復帰。
狂犬病ウイルス検査の結果は陰性判定でした。法医学教室のスタッフ全員がホッと胸を撫で下ろして喜びます。とりあえず、あと二回、ワクチン接種と検査は繰り返されますが、まず、大丈夫のようです。

仙ノ浦食堂の奥寺美幸(大竹しのぶ)から、母の里子(石田ひかり)が小学校での合唱部時代に使っていたピアノ楽譜(1年5組、嶋田聡子/定期発表会/マイウェイト)が朝顔宅に宅配便で届きます。これまでも、仕入れの手伝いなどをする平(時任三郎)がその報酬としての金品を受け取らないので、その御礼代わりに、饅頭、干物などの仙ノ浦物産が朝顔宅に届けられていました。

美幸に御礼の電話を入れる朝顔。御礼の序(ついで)に、「最近、父に、忘れっぽいところは無いですか?」と問いますと、「いいえ、全然。いつも、お元気そうですよ」と、美幸が応じます。そう言って、キーホルダーや里子の歯が入っているハンカチさえ、度々、食堂のカウンターに置き忘れている平の実態(認知症の疑い)を隠す美幸。認知症の進行がバレれば、平は神奈川に引き取られてしまうだろうことを美幸は懸念しているのでしょうか。そこには、ずっと近くにいて欲しい友達(平)を手放したくない美幸がいます。

11話のあらすじネタバレ

検事との打ち合わせを終えて興雲大法医学教室に戻った万木朝顔(上野樹里)は、薬物の過剰摂取で中毒死した稲岡浩人(二十歳)の遺体解剖です。血液から不純物が多い粗悪な覚醒剤成分(メタンフェタミン)が検出されます。不純物が多いとクスリの効き目が無くて、それで、どうしても過剰接種に陥ります。
検視官の伊東純(三宅弘城)によれば、東横大学の法医学教室でも、似たような若者の遺体を見たとのこと。若者の間に、粗悪覚醒剤が出回っているようで、そういう風潮が懸念されます。

入院中の祖父、嶋田浩之(柄本明)から連絡があり、今後は痛み緩和治療が主になるようで、それで転院するとのこと。朝顔は、つぐみ(加藤柚凪)を連れて浩之の転院先を訪ねます。
新幹線の一ノ関駅まで平(時任三郎)が車で迎えに来てくれるという段取りで、そこから浩之の転院先に走るのですが、到着したのは以前の入院先(市立仙ノ浦病院)です。そこから転院先の静愛病院に入ります。が、そもそも平による面会予約日も間違いでした。それでも、受付係に調整して貰い、何とか浩之に会うことができた朝顔。
浩之は、朝顔に、渡した里子の歯を調べたのかと問います。しかし、それが本当に里子の歯であれば余計に悲しみが増して苦しむはずであり、逆に、里子のものではないことが分かれば、その歯は警察に届けないといけません。警察から、本来の遺族に返却して貰わないといけなくなります。そういう事態になるのが嫌だから調べていないと朝顔は主張。

浩之の哀しみは、久しぶりに里帰りした娘(里子)が、突然、津波にさらわれて死んだことです。娘が折角の里帰りで死んだというのに、自分がのうのうと生きているのが辛くなっているようです。「もう好い。里子の歯を返してくれ。別の人に歯を調べて貰うから返してくれ!」と懇願されます。
歯の調べを急ぐ必要を感じた朝顔は、平が移り住んでいる祖父の実家に帰宅後、平に預けていた里子の歯を取り戻します。その折り、平に向けて認知症の疑いを指摘。自ら忘れっぽくなっていることを自覚していただけに、それを明確に言い当てられ、つい平は声を荒げます。

神奈川に明日戻るにあたって、仙ノ浦土産を買いに行くと言って家を出た朝顔は、そのまま仙ノ浦食堂の奥寺美幸(大竹しのぶ)の元に向かいます。美幸は、責任の重い仕事(法医)があり、そして、小さな子供(つぐみ)を抱えている朝顔が、認知症の父を更に背負い込むのは無理なのだと判断しています。「こっちのことは心配しないで……。何かあったら連絡するから」と、朝顔は美幸に言われます。

神奈川に戻った朝顔とつぐみ。そこに休日利用で義姉の忍(ともさかりえ)が来訪。
そんな神奈川の自宅に藤堂雅史(板尾創路)から電話連絡。諏訪第四トンネルでの天板崩壊事故発生の報が入ります。で、長野県警から以前の手際の良い実績を買われ、御指名で興雲大法医学教室に出動要請が入ったとのこと。朝顔は休日にも拘らず長野県諏訪市に飛ぶことになります。
とりあえず、つぐみの世話を忍に頼み、近々の司法解剖要請が入っている藤堂を除き、法医学教室スタッフ全員がトンネル崩落現場近くの諏訪市南部地区市民センターに向かいます。

事故現場では、未だ、多数の車両がトンネル内に取り残されている模様です。朝顔は、これまた長野県警から現場の総仕切り役を依頼された伊東検視官の要請で、収容施設責任者(法医チームリーダー)となります。焼死、圧死の遺体安置(収容)テント、それから本部の設営を開始しますが、それを見た地元住民は、死体の置き場所作りをしているものとして反発。余りに不謹慎ではないかと責められます。それに対して、朝顔は、犠牲者が皆無であることを祈りつつ、それでも、万が一、亡くなった人がいた場合、なるべく早く遺族の元に帰してやるのが自分たち法医学者の務めなのだと説得します。その準備なのだと説明します。

そんなこんなの直前、長野県警諏訪南交番勤務の桑原真也(風間俊介)は、近くのトンネルで不気味な音がするとの通報を受け、自転車巡回に向かっていました。そのことを、諏訪南交番の先輩、竹岡宏文(佐野瑞樹/フジテレビアナウンサー)が報告。桑原とは、トンネル崩落後、暫らく連絡が付きませんでしたが、彼は額に擦り傷を負って病院に運ばれたものの、自らの足で歩けています。
崩落事故後、五時間が経過。軽症者の病院搬送は続いているものの、死者は今のところ未確認で、警察と消防の救出活動が続いています。夜間に入っても救出作業は続きますが、ここから気温がぐっと下がりますから、トンネル内に取り残された人たちの低体温症が心配です。

神奈川の自宅では、夕刻になり買い物に行こうということで、その準備に忍が目を離した隙に、つぐみが朝顔を追って家を出てしまいます。忍が、急ぎ、そのことを諏訪市にいる朝顔に連絡。
夜間の歩道を、クマさんのリックを背負ったつぐみが駆け出しています。

12話のあらすじネタバレ

万木朝顔(上野樹里)ほか興雲大法医学教室のメンバーは、長野県警の派遣要請を受けて、諏訪第四トンネル崩落事故現場近くの遺体安置所(収容)施設にいます。巡回中に事故に巻き込まれた交番勤務の桑原真也(風間俊介)が軽症で済んで一安心したのも束の間、義姉の忍(ともさかりえ)が目を離した隙に、つぐみ(加藤柚凪)が、神奈川の自宅を抜け出し行方不明です。
朝顔は、事故対応現場を安岡光子(志田未来)、藤堂絵美(平岩紙)らに任せ、興雲大学の車(バン)で、桑原とともに神奈川に戻ります。野毛山署の森本琢磨(森本慎太郎)らも、つぐみの捜索に加わります。

結局、無人駅で、つぐみは発見されます。朝顔の仕事が多忙であるのを知り、それで仙ノ浦に移住した祖父の平(時任三郎)と暮らした方が、母親の負担は少なくなるはずと考えての行動でした。朝顔は絵美らに、つぐみ発見を報告。直ぐに現場復帰すると言う朝顔でしたが、幸い、トンネル崩落での死者は一人もおらず、遺体安置所(収容)施設は撤収。神奈川に戻るとのこと。

興雲大学法医学教室に戻った派遣スタッフ。その前日、藤堂雅史(板尾創路)は、黄金町のバー勤務者、木嶋和樹の司法解剖をしていました。死因は薬物の過剰摂取。先日、朝顔が解剖した薬物中毒死の男性(稲岡浩人)と全く同じ成分の覚醒剤が検出されていました。
不純物が多い粗悪な覚醒剤成分(メタンフェタミン)が検出され、神奈川県警マル暴刑事の見立てでは、木嶋は暴力団組織に納めるべきクスリの売上金を掠め取っていて、それで、クスリ漬けにされて殺害されたものとみられます。

そんな中、今度は雑居ビルの非常階段から転落した住所不定無職の女性、二年前に家出していた松野紗英の解剖依頼が入ります。解剖担当は朝顔です。
遺体からは複数の注射痕が発見され、死因はこちらも薬物中毒。顔面には湿疹が多数見受けられます。簡単に毛髪も抜け落ちます。強いストレス、または、栄養摂取状態の悪さが原因と思われます。

「木嶋には女がいた」という情報が入り、強行犯係長の山倉伸彦(戸次重幸)は、神奈川県警マル暴刑事、矢神(宇梶剛士)に詳しい話を聞きます。実は、臨床検査技師の高橋涼介(中尾明慶)が思いを寄せている北村愛菜(矢作穂香)が、木嶋の女でした。彼女は、大学までバン車でやって来るパンの移動販売店員であり、近々、高橋とデートの約束をしています。
高橋は、マル暴刑事に事情聴取されます。「彼女の元カレについて、何か聞いていないか?」と尋ねられます。彼女は、クスリの入手ルートなど、知っている可能性もあります。

階段転落死の松野紗英の両親が、法医学教室の朝顔を訪ねて来ます。父親の武弘と母親の松野翠(黒沢あすか)は、娘の薬物依存を全く知りませんでした。
武弘は家出娘の死に顔を見ようともせず帰宅。翠は涙を流し、直ぐに娘に会わせて欲しいと懇願しますが、朝顔は、薬物の影響で様変わりしている紗英との面会は、直ぐでない方が良いと進言。が、翠はそれを聞き入れず、娘の遺体と対面後、憔悴しきって帰宅します。で、業者に依頼して、即座に、娘の遺体を引き取るという話になります。遺族に遺体を引き渡す前に、何とか少しでも、クスリに手を出す以前の顔に戻してやりたいと考える法医学教室の面々。光子が、既に法医学教室を辞職している夏目茶子(山口智子)に電話連絡します。

高橋と愛菜のデート中、高橋がくしゃみをして、それで愛菜が、自分のマフラーを高橋の首に巻きます。そのマフラーに付着していた毛髪を検査分析する高橋。そこから覚醒剤成分が検出され陽性。高橋は、その解析データをパソコンから削除します。

松野紗英の顔を元に戻して遺族に返そうということで、エンバーマー(遺体衛星保全)のスペシャリストとして卓越した能力を持つ茶子が、若林(大谷亮平)を伴って法医学教室にやって来て、「私の出番でしょうか?」と言います。

13話のあらすじネタバレ

エンバーマー(遺体衛生保全)会社、「グリーフケアアンドサポート」の経営者、若林昭信(大谷亮平)と、彼にヘッドハンティングされ、その技術を勉強中の元教授、夏目茶子(山口智子)が、覚醒剤の過剰摂取で死んだ松野紗英(依田ゆい)の身体(顔)を元に戻そうと、興雲大学法医学教室を訪れます。安岡光子(志田未来)が、茶子に電話連絡していました。
娘のエンバーミングを受け入れた母親の翠(黒沢あすか)と父親の武弘(住田隆)は、復元された娘の表情を見て感謝の涙を流します。大切な存在を失った人たちが抱える深い悲しみに寄り添うグリーフケアも若林の会社の目指すところです。

思いを寄せているホワイトベーカリー(パン移動販売)店員の女性、覚醒剤が検出され陽性であった北村愛菜(矢作穂香)の毛髪検査データを、一旦は消去していた臨床検査技師の高橋涼介(中尾明慶)でしたが、結局、万木朝顔(上野樹里)に伴われて野毛山署に向かい、強行犯係長の山倉伸彦(戸次重幸)に愛菜の陽性を報告。山倉は忍(ともさかりえ)を同行し、彼女の身柄確保に向かいます。愛菜は、売り上げを掠(かす)め取り、それで覚醒剤漬けで殺害されていたヤクの売人、木嶋和樹の女だったことから、ヤク販売にも関わっていたものと考えられます。
木嶋は愛菜の友達だった松野紗英にも覚醒剤を流していました。紗英は、愛菜と友達であったことで覚醒剤に接近し、それで死に至ったことになります。

山倉と忍に連行される愛菜を朝顔が呼び止め、法医学教室でエンバーミングを施されている最中の紗英の元に連れて行きます。茶々は、紗英の好みだった化粧方法、衣装などを友達だった愛菜に尋ねます。そういう流れの中で、父親の不注意で作った娘の額の小さな傷について、それも消すように依頼する両親でしたが、愛菜が、「この傷を見るたびに、父が気まずそうな顔をするのが面白い」と紗英が言っていたことを明かし、それで、額の傷はそのまま残すことになります。額の古傷だけを残した娘を見て、両親が涙を流します。
エンバーミングの手伝いを終えて署に連行される愛菜。背後から、「愛菜ちゃん、頑張って!」と、高橋が声を掛けます。

法医学教室のスタッフルームに戻った高橋はかなり落ち込んでいて、それで藤堂雅史(板尾創路)が、勤務終了後に、高橋を飲みに誘います。
翌日、二日酔いで動きが止まっている藤堂が、朝顔に講義の代行を依頼。朝顔が講義に出ると、学生の最前列に、つい先頃、検視官を辞めた丸屋大作(杉本哲太)がいます。丸屋は、医学部編入合格を果たしていたものの、医師(法医)になる為の学部(医学科)は不合格で、臨床検査学科に編入。それで、臨床検査技師を目指して勉強中です。これまでマスクなどで変装していたので藤堂には素性がバレませんでしたが、朝顔には変装がバレるものと観念して講義を抜け出そうとします。が、結局、逃げ出そうとしたところで素顔が明らかになります。正体がバレた丸屋は、無給バイトで良いので、法医学教室で働かせて欲しいと朝顔に依頼。丁度、手不足でもあったので、無給ではなく正規(?)のバイトとして丸屋は採用されます。

そんな時、独居老女(高木春江)の孤独死があり、朝顔が司法解剖。老女は、両手足の指、更に臓器が壊死(えし)していました。敗血症による死亡です。敗血症は、細菌などの病原体が血管内に入って体中に広がることで発症し、全身(臓器)にも炎症反応を引き起こします。朝顔は、敗血症になった原因を調べようと老女が住んでいたアパートを訪れます。冷蔵庫を空けると、一人暮らしにしては肉類などの食材が沢山、買い溜めされています。
朝顔は、隣室の若者、宮田市郎(赤楚衛二)に、この数日間の老女の動向を尋ねます。日頃から、「作り過ぎた」と言っては、頻繁に手料理を持ち込まれていた宮田。亡くなる前日も、ハヤシライスが届けられていました。それに彼は手を付けておらず、朝顔は、そのルーを法医学教室に持ち帰り、内容物の微生物検査を高橋に依頼。冷蔵庫内の食品検査もしますが、全て、何の問題ありません。

検査の為に預かった食品の返却で、再び、宮田のアパートを訪ねる朝顔と丸屋、それに、医学部生アルバイトの熊田祥太(田川隼嗣)。
劇症型溶血性レンサ球菌という人喰いバクテリアが体内に巣くっていたことが、高木春江の直接の死因でした。健康な人にとっては、単に喉に痛みが起こる風邪のような症状が出るだけなのですが、しかし、高齢者の春江にとっては、これが致命的になっていました。

三人で食品返却に出向いたものの、宮田は、その受け取りを拒否。「自分は、貰った料理を食べていなかった。迷惑していた……」と、宮田は言って、ドアを閉めてしまいますが、そのドア越しに、「作り過ぎたからお裾分けしたのではなく、あなたに食べて貰いたくて、おばあちゃんは料理を作っていた。そのことだけは知っていて下さい」と、丸屋が死んだ春江の思いを伝えます。冷蔵庫に牛肉が沢山保存されていましたが、春江は、実は、牛肉アレルギーなのでした。

仙ノ浦の父、平に電話する朝顔。
平は、「明日、病院へ行く」と言って、朝顔を安心させます。が、翌朝、念の為、朝顔がもう一度電話確認すると、「病院(?)、そんなこと言っていない。何で病院に行かなくちゃならないんだ。切るぞ!」と、膠(にべ)も無い平。

14話のあらすじネタバレ

桑原真也(風間俊介)は、法医としての仕事と子育てに追われる朝顔(上野樹里)に、更に、認知症が疑われる父・平(時任三郎)の心配が加わっている状況を見かね、長野県警の交番勤務を数日間、休みます。万木家に戻った桑原は、神奈川県警への復帰を画策するのですが、なかなか上手くことが運びません。

朝顔と安岡光子(志田未来)は、殺人事件の被害者、失血死(胸部大動脈損傷)した町丘透(50歳)の司法解剖で、その傷痕形状から犯人は左利きと推察。逮捕状を取り、犯人確保に向かう野毛山署強行犯係刑事の面々。
そういう状況下、朝顔は一週間の休暇を取り、つぐみ(加藤柚凪)と一緒に父の平と祖父の嶋田浩之(柄本明)がいる仙ノ浦を訪れます。相変わらず、里子(石田ひかり)の生きた証(あかし)を探そうと、被災時に多くの村人が殺到したと言われている沼の探索を続けている平。その沼は、仙ノ浦市立総合スポーツセンターの建設予定地になっていて、近日中に埋め立て工事が開始されます。
探索も、そろそろ時間切れということで、平を神奈川に引き取るつもりの朝顔。平は、里子の遺留品探しとは別に、朝顔に迷惑をかけたくないという一心で娘の元を離れ仙ノ浦に移住していたのですが、朝顔にとって、父親の平は迷惑な存在ではありません。そのあたり、親子の感覚にズレがあるようです。

朝顔は、その一方で転院先病院の浩之に、今度こそ預かっている母(里子)の歯をちゃんと調べると言い安堵させます。が、歯を調べ、それがどのような結果になろうと、浩之には、「母(里子)の歯だった」と告げようと決意している朝顔。そのことを平にも伝えますと、平は、そんな大事なことを忘れていはいけないので、メモ書きで残してくれと朝顔に頼みます。
認知症の自覚症状がある平は、大衆食堂(仙ノ浦食堂)を営む奥寺美幸(大竹しのぶ)に、「一緒に暮らそう」と誘われていました。が、「そこまで迷惑をかけるわけにはいかない」と、平は、その申し出を断ります。そんな悲しい美幸でしたが、今後は、食堂を若い従業員を雇って任せ、自分は年寄相手の食事宅配業務をやろうとしています。病院出張は特別だと浩之に言って、「そんなに、しょっちゅうは来ない」と、念押しします。浩之のことは、どうやら美幸に引き受けて貰える形になっています。

美幸が、カセットテープを朝顔に手渡します。「仙ノ浦高等学校合唱部/第32回定期発表会/指揮、中村寛太/ピアノ、嶋田里子」と表書きされています。それを持ち帰り平に見せますと、「神奈川の家にラジカセはあったかな?」と平。「あったと思うよ」と朝顔が言うと、「じゃあ、帰ろうかな」と平。「それが良いと思う。帰ってみんなで聞こう」ということで意見が一致します。

神奈川の万木家に戻った朝顔。つぐみ、平、それに桑原が、里子のピアノによる合唱曲(マイ・ウェイ)を聞きます。ラジカセは、その日、桑原が購入し持ち帰った新品です。朝顔が「(ラジカセ、万木家に)あったと思うよ」と言ったのは、嘘の方便ということになります。

その夜はサンタがやってくる日(コロナ禍で放送日にズレが生じている)なので、早く眠りに就くつぐみ。つぐみの枕元にサンタのプレゼントを置く桑原。

平は自ら進んで病院へ行き、検査を受けていました。結果は、アルツハイマー型認知症という診断名になっていました。その進行を出来るだけゆっくりにしようということで、平は通院も決意しています。
「迷惑をかけることになるので先に謝っておく。よろしく頼みます」と平が言うのに、「分かった。四人で明るく暮らしましょう」と朝顔が応じ、ビールで乾杯。朝顔が、平に、「サンタさんへのお願いが叶うとしたら……」と問うと、「何も無いや。いま、充分に幸せだから」と平。
朝顔が、「四人で明るく暮らしましょう」と言ったものの、桑原の神奈川県警復帰は先行きが怪しいわけで、そのあたりは良く分かりません。次週以降、最終章「家族の時間編」に突入ということですが、桑原の神奈川県警異動の件は、未だに不透明です。

15話のあらすじネタバレ

夏目茶子(山口智子)から承諾解剖の相談依頼。グリーフケアアンドサポートの若林昭信(大谷亮平)を伴って興雲大学法医学教室にやって来ます。
遺体はヨーロッパ(ユークシス)で死亡した猿渡正夫(65歳)。遺体には首を吊った痕跡があり、現地解剖の結果、自殺と断定。妻の佳織(美保純)は、若林にエンバーミングを依頼し、そして、ひとり娘の優香(菅野莉央)が再解剖を希望。父には同行女性がいたというホテル従業員の証言を聞き及んでいた優香は、この女性に殺害されたという可能性も感じています。
父の自殺が信じられない彼女は、たまたま、学生時代に友人だった野毛山署強行犯係の刑事、森本琢磨(森本慎太郎)にアドバイスを求め、再解剖という選択肢があると助言されていました。

朝顔と安岡光子(志田未来)が解剖を行ないます。と、「もう調べないでください」というビニール袋に入ったメモ書き紙片が体内(腹部)から出ます。文字の筆跡鑑定で、これが正夫本人のものと断定され、そして、現地の司法解剖担当者が同行女性の依頼を受け、そのメモを遺体腹部に埋め込んでいました。

妻の佳織は、夫の自死の真相を承知していました。……優香は佳織の不倫で生まれた娘でした。佳織は最近になって、正夫に真相を告げて懺悔。夫は、「そうか……」とだけ言って、その直後、女性同伴でヨーロッパに飛び立っていました。ですから、佳織は、これは妻(自分)への復讐ということでの自死と思っています。
しかし、朝顔は、それは佳織の思い過ごしであり、夫の正夫は、優香が母、佳織の浮気相手の子だったという、そういう真実を明らかにしたくないからこそ、自死を選んだのではないかと諭します。

昇進して警察庁異動になった監察官の五十嵐京介(松角洋平)、マル暴の矢神(宇梶剛士)、指導員の糀谷晴一(肥後克広)、副署長の本宮(神尾佑)らの尽力により、桑原真也(風間俊介)の神奈川県警復帰が決まります。万木家での、家族四人揃っての生活に戻ります。その話の流れで、岩手県警に依頼していた祖父、浩之(柄本明)の持っていた歯のDNA鑑定で、その歯が里子のものではないと判明したことを、朝顔が平と桑原に報告。それは、仙ノ浦から40kmも離れた宮城県の被災者の歯ということでした。それをどう祖父に伝えようかという矢先、清愛病院から電話が入り、浩之が危篤状態に陥っていると伝えられます。

16話のあらすじネタバレ

神奈川県警に復帰を果たした桑原真也(風間俊介)が、マンホール泥棒の今野(上島竜兵)と再会。今野は、2011年に上塚区で発生した三田村一家惨殺事件の情報提供を呼びかけるチラシを桑原に示し、犯人と身体特徴が同じ人物を見たと言います。
そんな時、事件当時のまま保存されていた三田村家の風呂場で身元不明の男性遺体が発見されます。胸部刺創による出血死で、右頬に十字の傷痕があります。11年前の惨殺事件でも、犯人は、三田村夫婦(鍵一、沙耶)と七歳の長男(誠)の一家三人を殺害したうえ、右頬を十字に傷付けていました。で、当時、三田村家の知人、市川継男が被疑者として逮捕されましたが、証拠不十分で不起訴。
新たな身元不明遺体は興雲大学法医学教室に運ばれ、藤堂雅史(板尾創路)と安岡光子(志田未来)が司法解剖。

仙ノ浦の祖父、嶋田浩之(柄本明)が危篤との連絡を受け静愛病院に駆け付けていた万木朝顔(上野樹里)でしたが、小康状態に至って、そこから即座に舞い戻り、三田村家事件に関しての鑑定証人を要請する検事の石田季子(山本未來)との打ち合わせ。それを終えて、解剖後のミーティングに参加。
因みに、11年前の三田村一家事件に関わっていた平(時任三郎)。平は当初から市川の犯行ではないと見ていました。独自の記録ノートを係長の山倉伸彦(戸次重幸)と検視官の伊東純(三宅弘城)に提出したうえで、捜査協力を申し出ます。

浩之が里子(石田ひかり)の遺品近くで見付けた歯は、当人のものではなく、仙ノ浦から40kmも離れた宮城県の被災者のものであると判明し、それを返却。遺族の下井雪人(野間口徹)が、発見の礼に平と朝顔の元を訪れます。
そこで、余命いくばくもない祖父の浩之に、「歯は母(里子)のものだったと、嘘を伝えることにしている」と朝顔から聞いた下井は、それを言い伝える時、現物の歯があった方が良いだろうということで、一旦返却された歯を、朝顔に預けます。
その夜、浩之が小康状態から目覚めたという連絡があり、夜行バスで再び仙ノ浦に向かう朝顔。病室の浩之は、「夢で高校生の頃の里子に会った」と言います。それを非常に喜んでいる祖父を見て、朝顔は、嘘をつくのが怖くなります。祖父に嘘をつき、真実を知らずに死にゆく祖父は果たして救われるのかという疑問を持ちます。それで、歯の話を言い出せずにいます。なにより、娘、里子を夢に見て、大変に喜ぶ祖父を見て、浩之がこれまで、どれほど寂しい思いをしていたのかを改めて思う朝顔。祖父に寂しい思いを強いていたのは、母の死を受け入れられず、長い間、仙ノ浦駅から祖父の実家に向かうことができなかった朝顔自身が原因です。祖父を長い間一人ぼっちにしたのは、朝顔なのです。

身元不明遺体の姓名が柴山繁と判明。
そのエンバーミングを施す際、傷口を隠すには接着剤を使うか、または、ワックスで傷口を埋めます。が、夏目茶子(山口智子)のエンバーミングでは、遺体の傷を閉じようにも傷口が上手く合致せず、それで、それが普通の切創ではなく、皮膚をV字状に切り取っているものと分かります。

近隣住民の目撃情報では、犯人の右頬には大きな火傷痕があるとのことでした。
ナイフを隠し持つ黒コートの男の右頬に火傷痕があり、この男が、夜道を歩く一人の女性を追尾しています。

17話のあらすじネタバレ

前回ラストで、ナイフを隠し持つ右頬に火傷痕のある男(三田村一家殺人事件犯?)が、夜道を歩く女性を追尾していましたが、こちらの話は、今回、それ以降全く進展なしで保留。

興雲大学法医学教室に生後八ヶ月の女児(咲良)の解剖依頼。母の田崎直子(岡崎紗絵)が目を離した隙にプラスチック製玩具を喉に詰まらせました。で、救急搬送も間に合わず窒息死。
万木朝顔(上野樹里)らの解剖では背中の赤い腫れが問題になります。で、虐待の可能性が浮上します。が、この腫れは、飲み込んだものを吐き出させようと背を叩いた痕と考える朝顔。が、娘の死を悲しんでいるようには見えず、しかも遺体との対面を拒んで連絡を絶った直子に疑いの目が向きます。引き取り手の無い咲良の遺体は野毛山署で預かることになります。

その直後、今度は、階段落下の後に容体急変で死亡した生後十ヶ月の清水杏奈の解剖依頼が入ります。そこに駆け付けた両親の篤史と明菜。解剖では、多数の打撲痕と栄養不足による発育不全(ネグレクト)が疑われます。
階段から落ちた杏奈は顔にも傷を負っているのですが、それを写真に撮ってSNS投稿する母、明菜の不自然な行動。しかも夏目茶子(山口智子)のエンバーミングの勧めを「お金が勿体ない」という理由で拒否。朝顔と安岡光子(志田未来)の再解剖で肋骨骨折と脳損傷が発見され、それで虐待の事実が確定。清水夫婦は任意同行で野毛山署に引っ張られます。

その一方、田崎直子を法医学教室に呼んだ朝顔は、直子の苦しい胸の内を聞きます。娘が死んだという実感がなく、いつか生きて帰って来ると思い込むことで、いま、何とか頑張っている直子。直子が元気を取り戻すには時間がかかります。急いで葬儀するのは辛すぎます。
そこで茶子がエンバーミングを提案。エンバーミングにより、その処置後50日間、母は死んだ娘と対面することもできます。

あれから10年。朝顔の母・里子(石田ひかり)の骨の一部(指)が青森の漁港(大港)で見付かります。
青森県警察本部庁舎で遺骨を受け取った平(時任三郎)と朝顔が、病床(静愛病院)の嶋田浩之(柄本明)に里子の小さな骨壺を届けます。「お前、青森にいたのか。ずいぶん遠くまで行ったんだなあ」と浩之。
浩之の持っていた歯のDNA鑑定結果については、それは里子のものだったと嘘を言うつもりだったと浩之に白状する朝顔。それで、嘘が大嫌いだった里子が出て来たものと思っている朝顔が、「母さん、ありがとう」と、呟きます。で、一旦、朝顔が預かっていた里子のものでは無いと判明していた歯は、改めて、宮城県の遺族、下井雪人(野間口徹)に返却。

桑原真也(風間俊介)とつぐみ(加藤柚凪)が待つ神奈川の万木家に帰宅した朝顔、平、里子の遺骨。遺骨を前にして、つぐみに、「ばあばが入っている、見てみる?」と朝顔。「ちっちゃいね」と、つぐみ。「でも、キレイだね」と、平。
そんな遣り取りの後、「二人目ができた」と、朝顔が家族に報告。つぐみは、お姉さんになります。

病床にいる浩之の心電計の警告音が鳴り続いています。

18話のあらすじネタバレ

祖父、嶋田浩之(柄本明)の葬儀を終えて神奈川に戻った直後の万木朝顔(上野樹里)は、検視官の伊東純(三宅弘城)より、女性(新井千秋)の転落死遺体発見の連絡を受け、現場に急行。マンションの屋上に遺書と女性の靴があり、飛び降り自殺とみられます。が、朝顔は、表側の広い駐車場ではなく、狭い裏側の路地への落下に不審を抱きます。通常の投身自殺では、落下スピードを落とさず確実に死ねるよう、障害物が途中にない広々とした場所を選びます。
因みに、千秋は塾勤務(アルバイト)であり、それ以前は、永く、社会心理学教授・松本オリビア由美子(片桐はいり)の研究室でアシスタント(秘書)を務めていたという経歴があります。遺体は興雲大学法医学教室に運ばれ、認定医となった安岡光子(志田未来)が解剖。腕には注射針痕が多数あり、それで麻酔を打たれ屋上から突き落とされた可能性が浮上。

すると、野毛山署に松本教授がやって来て、「自首したい」と係長の山倉伸彦(戸次重幸)に申し出ます。松本教授が、新井千秋を殺害したと言い出します。部屋に忍び込み、寝ている千秋に麻酔薬とパンクロニウム(筋弛緩薬)を打って、屋上から突き落としたと証言します。
臨床検査技師・高橋涼介(中尾明慶)の調べで、遺体からはパンクロニウムが検出されていましたから、この薬剤については合致。また、付近の河川敷では、鑑識係が、缶に入った麻酔薬とパンクロニウムのカプセルを発見。缶には松本教授と千秋の指紋が付着していました。が、全身麻酔からのパンクロニウム注射というのは、安楽死の際に使われる常套手法であり、であれば、屋上から突き落とすという野蛮行為が矛盾していると考える朝顔。

その後、千秋自身が闇サイトで麻酔薬とパンクロニウムを購入していたことが分かります。その際、何かの手違いなのか、千秋はパンクロニウムを再購入していました。が、それは、千秋の自殺志向に気付いた松本教授が、麻酔薬とパンクロニウムを彼女から取り上げ、河川敷に投棄したからでした。で、千秋は、パンクロニウムを再購入し、自ら、それを注射。が、全身麻酔を省略してのパンクロニウム注射の激痛に耐え切れず、それで一気に死ねる投身自殺を決行。

松本教授の全身麻酔注射を打ったという証言が嘘ということになり、彼女は釈放。そのまま法医学教室にやって来て、「あなたですか? 私の邪魔をしたのは?」と、朝顔に言います。朝顔は、大学構内の移動式コーヒーショップの飲み物に付き合わされます。
千秋を安らかにあの世に送ってやりたかったと後悔している松本教授。千秋は松本教授の秘書時代、人を傷付ける大事故を起こしていました。被害者は大きな後遺症を負い、昨年、亡くなっていました。以来、秘書を辞め引き籠り生活に入っていた千秋。死にたいと言い出していた千秋。それを引き止めようとしていた松本教授でしたが、今となっては、安らかな死が良かったのかと後悔しています。千秋に恨まれているかも知れないという気持ちが、彼女を自首に向かわせていました。

そんな松本教授に、朝顔が告げます。
裏路地への投身自殺は、表の駐車場側の植え込みに珍種の蟻(ムネアカオオアリ)が生息していたからでした。その蟻の巣を発見したのは、光子であり、投身した場所についての謎の解明は、彼女のお手柄。千秋は、松本教授が観察を続けている蟻の住処(すみか)を破壊する可能性のある方向への投身を避けたことになります。お世話になった松本教授への配慮です。千秋は、松本教授を恨んではいないということになります。

警視庁に栄転になった兄(京介)の後釜の管理官になった双子の弟、兄と風貌がそっくりな五十嵐(松角洋平)から、三田村一家殺人事件の捜査にあたって、平(時任三郎)の同期・糀谷晴一(肥後克広)と組むよう指示された桑原真也(風間俊介)。

事件解決が進展しない中、ナイフを隠し持った男、犯人目撃証言通りの右頬に火傷痕のある男(りんたろー/EXIT)が、夜道を歩く女性を呼び止めストーカー行為をしている場面に、強行犯係刑事の森本琢磨(森本慎太郎)が遭遇。当直夜勤当番の夜食の買い物に出た彼が、火傷痕の男の前に立ち、そして、「野毛山署の者ですが、詳しく話を聞かせて貰えますか?」と尋ね、腹部をナイフで刺されます。

19話(最終回)のあらすじネタバレ

病院に搬送された森本琢磨(森本慎太郎)が意識を取り戻し、自分を刺した男(りんたろー/EXIT)の頬の火傷痕はフェイクであると証言。男が三田村一家惨殺事件の犯人とは別人と判明する中、今度は、凄惨な通り魔事件を引き起こします。
野毛山学院(私立小学校)前で児童誘導(交通整理)をしていた教師の有田満とボランティア大学生の宇賀神秀樹(灰塚宗史)が、スクールバスを降りた直後の児童を守ろうとして刺殺されます。心肺停止状態で緊急搬送された病院でそのまま死亡。有田満、宇賀神秀樹の遺体が法医学教室に運ばれます。有田の司法解剖は夏目茶子(山口智子)が担当。秀樹は万木朝顔(上野樹里)が担当。
秀樹は子供の頃に心臓移植手術を受けていて、それで、父の友則(佃典彦)、母の美佐子(山野海)は、心臓提供してくれた少女(夏菜子)の遺族(両親)に申し訳ないと涙を零します。夏菜子から貰って、そこから大人の大きさにまで成長していた心臓を、夏菜子の両親に返却したいと、朝顔に申し出ます。

二人を殺害し、野毛山学院に立て籠もった通り魔の男。桑原真也(風間俊介)、山倉伸彦(戸次重幸)らが、現場に急行。女性教師を人質にして教室に潜む通り魔と桑原らが対峙し、確保。通り魔の名は、北村力也。北村は、海外放浪中に三田村一家殺人事件の犯人と逢い、その時、同じ扮装をし、そして、同じ手口を使えば同一犯の犯行とみられ、それで逃げ切れると教えられていました。それで、三田村一家殺人事件の犯人の身体的特徴、右頬の火傷痕をパーティグッズのシールを使ってメイク。が、結局、偽装犯ということがバレて自暴自棄に陥り、通り魔事件を引き起こしていました。最初の三田村家の風呂場での柴山繁殺害については、ただ人を殺してみたかったということで何の動機もありません。森本を刺したのも、職質で詰められ怖くなったからという理由です。北村は、取り調べで死刑を望んでいます。

平(時任三郎)の希望により、朝顔と桑原の、3.11(東日本大震災)に合わせた結婚式が教会で執り行われます。平の「今が幸せ」というスピーチがあります。

一年後、司法解剖の日々が続く朝顔。そんな合間に、朝顔とは旧知の検事、イチケイの井出伊織(山崎育三郎)がやって来て、次の裁判に必要な解剖記録書類を受け取ります。

万木一家は、つぐみ(加藤柚凪)が通うひだまり幼稚園の卒園式に出席。生まれたばかりのつぐみの妹・里美(さとみ)を、桑原が平の隣であやします。卒園児、つぐみらの合唱曲はマイウェイです。
万木家に戻り、平と里子(石田ひかり)、朝顔と桑原の双方の初デート(出逢い)の思い出を語り合います。