ドラマル

2020年8月30日

『相棒 season19』ネタバレ!1話から最終回までのあらすじ・キャスト・視聴率まとめ

ドラマ『相棒 season19』の1話から最終回までのあらすじを、ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。

水谷豊さん主演の連続ドラマ『相棒 season19』を200%楽しむために、キャストや各話ゲスト、視聴率の推移をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。

※最新話のネタバレは、リアタイ(視聴)後に追加します。

見逃し配信をチェック

当記事には、『相棒 season19』の第1話から最終回までのネタバレが含まれています。先に内容を知りたくない方は、「TELASA」で第1話から最新話までの放送をご覧になれます。
※記事の公開日(更新日)時点の情報です。

『相棒 season19』の基本情報

概要(見どころ)

『相棒 season19』は今年で放送開始20周年を迎えたテレビ朝日系列で放送されている刑事ドラマです。

鋭い推理力を持つ警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)とその相棒・冠城亘(反町隆史)が、日々起こるさまざまな事件を解決していきます。

特命係は本来捜査権を持っていない窓際部署ですが、組織にとらわれず自由に動いて事件の真相究明にあたるため、他の部署の人間や警視庁上層部の人から疎まれることがありますが、それでも必ず事件を解決へと導いていきます。

キャスト一覧

  • 杉下右京:水谷豊
    警視庁特命係・警部
  • 冠城亘:反町隆史
    警視庁特命係・巡査
  • 小出茉梨:森口瑤子
    芸者、家庭料理「こてまり」女将
  • 伊丹憲一:川原和久
    警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長
  • 芹沢慶二:山中崇史
    警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長、伊丹とコンビを組む
  • 角田六郎:山西惇
    警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課 課長・警視
  • 青木年男:浅利陽介
    サイバーセキュリティ対策本部捜査官
  • 風間楓子:芦名星
    「週刊フォトス」の記者
  • 大河内春樹:神保悟志
    警務部、主席監察官
  • 衣笠藤治:杉本哲太
    警視庁副総監
  • 社美彌子:仲間由紀恵
    亘の元上司、鉄の女の異名を持つ警視庁広報課・課長
  • 甲斐峯秋:石坂浩二
    警察庁長官官房付

1話・2話ゲスト

  • 出雲麗音:篠原ゆき子
    交通機動隊の白バイ警官
  • 加西周明:石丸幹二
    仮想国家を築き上げたIT長者
  • 万津幸矢:櫻井圭佑
    高層ビルから転落死した男
  • 朱音静:日南響子
    幸矢の恋人
  • 万津蒔子:松永玲子
    幸矢の母親
  • 桑田圓丈:大石吾朗
    扶桑武蔵桜組の組長

3話ゲスト

  • 三好由紀子:川俣しのぶ
    詐欺に合い自殺しようとした女性
  • 尾崎徹:及川いぞう
    捜査二課係長
  • 塚本:井川哲也
    尾崎の部下
  • 酒井直樹:山本浩司
    実演販売士

4話ゲスト

  • 吉岡壮介:窪塚俊介
    エアアース社長、料亭の得意客
  • 小坂奈都子:深谷美歩
    吉岡の秘書
  • 棚橋智美/叶笑:高梨臨
    小出茉梨の後輩芸者
  • 石丸:もろいくや
    15年前に叶笑を救出した警官
  • 久我山大樹:進藤健太郎
    15年前に叶笑を襲った暴行犯
  • 田崎元哉:村越友一
    リサイクルショップに入った窃盗犯の主犯

5話ゲスト

  • 白河達也:湯江タケユキ
    衆議院議員
  • 白河貴代:冨士眞奈美
    達也の義母
  • 白河瑞枝:池田香織
    達也の妻
  • 黒崎健太:内田裕也
    日刊誌記者、元東京地検特捜部検事
  • 木田剛:伊藤正之
    達也の秘書

6話ゲスト

  • 西島亨:岡部尚
    システムエンジニア
  • 松野優太:橋本じゅん
    出張風俗店スイートパイパイで送迎をする男
  • 山田みなみ:柳ゆり菜
    日栄電産の派遣社員

7話ゲスト

  • 井原仁美:山田あゆみ
    転落死した妊婦
  • 俊樹:福井博章
    仁美の夫
  • 須藤龍男:成田瑛基
    井原仁美を突き落としたと自供する男
  • 遠峰小夜子:西田尚美
    真珠養殖詐欺と殺人事件の未決囚
  • 連城建彦:松尾諭
    小夜子の担当弁護士
  • 白石佳奈子:魏涼子
    月刊プレス編集部記者、小夜子を崇拝

スタッフ一覧

  • 原作:なし
  • 監 督:橋本一
  • 脚本:輿水泰弘
  • 音楽:池頼広
  • 制作:テレビ朝日/東映

各話の視聴率

『相棒 season19』各話の放送後、視聴率がわかり次第情報を追加します。
※視聴率はビデオリサーチ調べ

各話放送日視聴率
1話10月14日17.9%
2話10月21日16.4%
3話10月28日16.3%
4話11月4日14.9%
5話11月11日13.8%
6話11月18日14.1%
7話11月25日12.3%
8話12月2日
9話12月9日
10話12月16日
11話12月23日
12話12月30日
13話1月6日
14話1月13日
15話1月20日
16話1月27日
17話2月3日
18話2月10日
19話2月17日
20話・最終回(仮)2月24日

『相棒 season19』の最終回ネタバレ(予想)

今年で20周年を迎えた相棒シリーズですが、新たな役どころとして家庭料理屋の女将の小出茉梨(森口瑤子)が登場します。
これまで、杉下右京とその相棒たちは晩酌をしに小料理屋の花の里に行っていましたが、2代目女将の月本幸子(鈴木杏樹)が、新たに始めたいことを見つけその道へ進んだことによって、花の里は閉店してしまいました。そのため、今後これまでの花の里や女将の月本幸子のように家庭料理屋と女将の小出茉梨がどう関わってくるかが『相棒 season19』のカギとなるところだと思います。

そして、『相棒 season19』の初回は、VRの世界にまつわる事件の話で、警視庁副総監の衣笠藤治(杉本哲太)や冠城亘の元上司で警視庁広報課長の社美彌子(仲間由紀恵)、そして、権力復活を虎視眈々と狙う警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)の3人の思惑に巻き込まれながらも事件を解決していくようです。

『相棒 season19』の最終回までどういった展開になっていくかはわかりませんが、最終回あたりでは特命係の杉下右京と冠城亘初め、警察組織内の覇権争いをする衣笠藤治、社美彌子、甲斐峯秋の誰かが事件に巻き込まれたり、今のポジションから別のポジションに移動したり、警察から去るという展開になると予想します。

『相棒 season19』各話のあらすじ

2020年10月14日からテレビ朝日系にて放送開始される水谷豊さん主演の連続ドラマ『相棒 season19』の各話あらすじネタバレを、放送後に随時更新してお届けしていきます。

1話のあらすじネタバレ

春。人通りの少ない閑静な住宅街で警視庁交通機動隊、白バイ隊員の出雲麗音(篠原ゆき子)が何者かに銃撃されます。38口径の拳銃により、背後から至近距離で撃たれていました。一命はとりとめたものの転倒した際に右肘を複雑骨折し、交通機動隊への復帰は不可能になります。

季節は変わり、秋。麗音が捜査一課に配属されます。異例の人事にザワつく伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)らがいます。内村完爾(片桐竜次)刑事部長は、中園照生(小野了)参事官を介して、麗音をイビリ出すよう伊丹と芹沢に指示。男の職場に女は不要というのが、刑事部長の意向です。その意向に従い、芹沢が麗音に缶コーヒーをコンビニに買いに行かせ、そのパシリ行為が、徒に反抗心を芽生えさせたとして処罰対象になります。
麗音が、大河内春樹(神保悟志)首席監察官にイジメ行為を報告し、それが衣笠藤治(杉本哲太)副総監が伝わると、芹沢、麗音ともに、両成敗の「訓告」処分となります。

「週刊フォトス」には広報課長の社美彌子(仲間由紀恵)を中心とする警視庁女子軍団「KGB(警視庁ガールズボム)」の会合の様子が掲載され、麗音の捜査一課配属が美彌子の強い働きかけと、衣笠副総監の後押しによるツルの一声で決したことが報じられます。この記事を書いたのは、風間楓子(芦名星)です。
美彌子に、早速、麗音銃撃事件の捜査をせよと言われた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、「週刊フォトス」を手に、ことの真相を問い質します。美彌子は、ただの女子会の集まりだと主張。フェイクニュースだと一笑に付しますが、麗音の人事異動に対する見返りとして、特命係に麗音銃撃事件の再捜査と容疑者の割り出しをさせると衣笠に約束していたことを白状します。自分たちに事前の相談もなく、自らの女性軍団の利益の為に、特命係の捜査を交渉材料に使われたことに不満を示す右京でしたが、とりあえず亘とともに捜査を開始。

そんな矢先、スパイダーマンよろしく、ビルの壁面をボルダリングのように登っていた万津幸矢(櫻井圭佑)が、大勢のギャラリーと警察官の面前で転落死します。品川区の高層ビル、50Mの高さからの落下でした。
組織犯罪対策課長、角田六郎(山西惇)によれば、幸矢は、広域指定暴力団、扶桑武蔵桜組員に、「俺が白バイ警官を撃った」と漏らしていたとのこと。角田の止めるのも聞かずに、右京と亘は扶桑武蔵桜組事務所に聞き込みです。そこで、鬼丸若頭とその舎弟の虎太郎に話を聞きます。

夜の街で、虎太郎と肩がぶつかった幸矢がキレて、「俺は白バイ警官を撃った男だ!」と、カタギがヤクザ者に脅しをかけたというのです。ビル落下男がその時の人物だとニュース写真で知った虎太郎が、そのことを鬼丸に報告し、それが、角田に伝わっていました。そういうことになっていましたが、実は、この情報というものは、扶桑武蔵桜組の組長、桑田圓丈(大石吾朗)が、旧知の内村刑事部長に最初に伝えたのがキッカケでした。で、内村が組対課長の角田に伝えていた情報なのでした。「今回の件、恩に着るよ」と、内村が桑田組長に感謝の意を伝える電話をしています。

幸矢の遺品を整理していた母親の万津蒔子(松永玲子)は、パソコン内に、ネオ・ジパング(NeoZipangu)という謎の仮想国家(VR世界)を見付けます。で、息子の恋人だった朱音静(日南響子)に、ネオ・ジパングとは何なのかを尋ねます。
幸矢の葬儀は明日、通夜無しの一日葬です。幸矢の部屋で、蒔子と静が葬儀の際の遺影をパソコン画像からチョイスしている時、伊丹から電話。伊丹、芹沢コンビに先んじて、幸矢の部屋に到着した右京と亘。

IT長者の加西周明(石丸幹二)を建国の父とする仮想国家ネオ・ジパング。絶対君主の河西。幸矢の部屋で、右京と亘は、VRゴーグルを装着して仮想空間を体験していました。そのプレゼンス(存在感)を知りました。
南の広場には「市」が立ち、そこに君主イザナが現れます。仮想通貨で不動産から高級装飾品まで、あらゆる凄いモノが売買されています。それらは、あくまで現実世界のものであり、しかも、その価格は、現実世界の1/100ということですから大人気です。必ず抽選が行われ、それに当選しないと希望のモノは買えません。

幸矢の葬儀終了後、静が、派遣社員故に都合が付かず、葬儀に参列できなかったことを幸矢の部屋にいる蒔子に詫びに来ます。その時、静が幸矢から預かっていたというケースを蒔子に手渡します。ケースの中身は、なんと拳銃です。これが蒔子から伊丹を介して鑑識課の益子桑栄(田中隆三)にまわり、麗音銃撃で使用されたものと銃弾痕が一致します。
蒔子と静は、銃刀法違反で伊丹と芹沢に連行されます。

こと、ここに至り、右京は、何故、最初に令状無しでやって来た自分ら警察の人間を幸矢の部屋に簡単に招き入れたのか、その真意を疑います。高齢者であり、それに息子の死で混乱している蒔子はともかくとして、警察情報を承知していて、いろいろな知識のある静が、何故、警察を追い返さなかったのかを疑います。

2話のあらすじネタバレ

白バイ警官、出雲麗音(篠原ゆき子)が銃撃された事件への関与を疑われていた万津幸矢(櫻井圭佑)の所持品(小ケース)の中から拳銃が見つかります。幸矢の恋人だった朱音静(日南響子)が、彼から預かっていたという小ケースの中に38口径拳銃が入っていて、その弾丸の線状痕が決め手となり、幸矢送検の流れが固まります。
ビルから転落死した幸矢から拳銃を預かっていたとはいえ、それを所持していた事実は動かしようもなく、静と 幸矢の母の蒔子(松永玲子)は銃刀法違反で連行されます。彼女たちから話を聞く捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)。母の蒔子は早目に帰宅を許されます。

これで、どうやら被疑者死亡のまま送検ということになりそうですが、捜査一課に先んじて静の部屋に入った杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、そこで、静も仮想国家ネオジパングの国民であったと知ります。
また、静だけでなく、なんと週刊フォトス記者の風間楓子(芦名星)も、ネオジパングの国民でした。楓子は、幸矢が落下した現実世界のビルをVR世界の嵐が丘で見たことを思い出し、それを右京と亘に伝えます。幸矢のビル登りの予行演習場所がVR世界の嵐が丘だった模様です。

出雲麗音が、自分を殺そうとした男の恋人だった女性のことを知りたいと言って、捜査に加わることを要求します。取調室に入った麗音は、静に幸矢との初エッチの場面を問い、そして、右胸の撃たれた傷痕を静の前に曝します。
静の釈放が上層部の意向で決まります。釈放された静がマンションを出たところでフォトス記者の楓子が待ち構えています。で、「白バイ警官銃撃犯は女」という記事が週刊フォトスに掲載されます。そんな中、被疑者(幸矢)死亡のままの送検が実行されます。

膨大な資金を抱えているネオジパング。ネオジパングの一億円プレゼント企画があり、三名に各一億円が贈られていました。が、スンナリとそんな大金がプレゼントされていたわけでは無く、「もう一億やるから、公園を素っ裸で走れ」などと要求されていた水商売の女性もいました。金と引き換えに人心をも操っていたネオジパング創造主、加西周明(石丸幹二)。金と引き換えに、人殺しもさせようとしていた河西。VR世界でオカメ面を被る加西の元に、静が現れ、善後策の検討です。雑誌に真実を書かれ、何とかしないといけなくなっています。そこに右京と亘がやって来ます。加西はログアウトし、静も逃走します。

現実世界の静の部屋を、いち早く、麗音が訪ねます。ドアを開けようとしない静に対し、外から麗音が言います。「思い出したの。雑誌の記事を読んで記憶が蘇ったの。意識が遠のいてゆく瞬間、私は犯人を目撃していた。犯人はあなたよ!」、と。
真犯人として、静が警察に出頭します。

右京と亘が改めて加西を訪ねます。そこで事件の揉み消し料として六億円を提示されます。
静もまた、VR世界で億ション購入権が当たり、それをVR世界で稼いだ金で買うつもりだった時、街で加西に声を掛けられていました。億ションも好いけれど、それより六億円の現ナマの方が良くないかと持ち掛けられて、それに乗っていました。現実世界での殺人を六億円で請け負いました。

伊丹と芹沢に事情聴取される取調室の静。
六億円を提示された静は、コインロッカーから凶器として使用する拳銃を取り出すことになりました。ターゲットは、いつも北上馬交差点付近で違反車両の出現を見張っている白バイ警官でした。加西にとって、白バイは目障りというだけのことでした。で、狙わせはしたものの、静は麗音を仕留めることができず、六億円の支払いは実行されません。
そこで、幸矢が白バイ警官を撃ったことには変わりがない、やることはやったという理屈で、加西に半金の三億円を、静に代わって請求しました。その時、加西が提案したのが、ビルを登ること。VR世界では大道芸人が嵐が丘のビル壁をよじ登っていて、それと同じに登り切ったら三億円を出すことになりました。で、ボルダリング経験の無い幸矢は転落死していました。
VR世界の大道芸人とは、現実世界の人物による仮想人間ではなく、プログラムによって動くロボットのようなものでしたから、人には真似できないということになります。そんな無理な注文に応えようとしていた幸矢に、白バイ警官狙撃犯の濡れ衣を着せようとしていた静。悲しいけれど、そういう選択肢しか残されていなかった静。

小出茉梨(森口瑤子)女将の家庭料理店「こてまり」に、甲斐峯秋(石坂浩二)警視監の紹介で社美彌子(仲間由紀恵)広報課長がやって来ます。白バイ警官銃撃事件の捜査を特命係に命じていた美彌子。彼女は、KGB(警視庁ガールズボム)会合の会場として、「こてまり」を検討することになります。

「加西の逮捕に待ったが掛かったのは本当か?」と亘が捜査一課に駆け込みます。その大声に慌てた伊丹が、亘を部屋の外に押し出します。二人が外に出た後、芹沢が、「これからは、しっかり、お前の面倒を見てやるからな」と麗音に言い、彼女が「よろしくお願いします」と最敬礼します。部屋の外では、「鶴の一声なんだよ」と、伊丹が亘に説明しています。亘は、伊丹の言葉をそのまま右京に伝えます。
いずれにせよ、衣笠藤治(杉本哲太)警視庁副総監の鶴の一声で、加西はお咎め無しです。しかし、これは衣笠本人の意向ではなく、彼が逆らえない上がいるようです。甲斐が、そういう大人の事情を右京と亘に説明します。上とは、警視総監、警察庁長官といったカテゴリーの人間ではなく、更にその上で蠢くおぞましい人間がいるようです。札束でコントロールされてしまうのは貧しい人々だけではなく、札束の威力は、上の更に上の中枢組織にも及んでいるようです。

加西が高笑いしています。「必ずクビを取る」と、右京が誓います。

3話のあらすじネタバレ

離婚調停(慰謝料)で得た五百万円を騙し取られ、先行きを悲観して飛び降り自殺しようとしている三好由紀子(川俣しのぶ)を押し留めた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)。最近の詐欺多発を知った二人は、捜査二課係長、尾崎徹(及川いぞう)を訪ねますが、部外者として簡単に追い帰されます。
そんな尾崎係長が、西亀戸にあるビルの外階段下で遺体となって発見されます。死因は頸動脈損傷です。別の場所で首を刺され、そこに運ばれた模様です。焼け焦げ痕のある録音機能付きボールペンが胸ポケットに納められていて、そして、財布(遺留品)の中には沢山のテレホンカード、それに、TALKASショッピングセンターで買ったアメイジングウォッシュ(洗剤)のレシートです。
尾崎の部下の塚本(井川哲也)によれば、資産運用を持ちかけて騙す手口詐欺グループを尾崎は追っていて、そのグループによる殺しの可能性が高まります。このグルーブには、三年前の詐欺摘発と前後して、尾崎の情報屋(タクシー運転手、宮原隆史)を殺害したという疑いもありました。が、証拠不十分で詐欺グループの末端の人間以外は、みな不起訴になっていました。

防犯カメラ映像で、尾崎の事件当日の足取りが分かります。ショッピングセンターに行く前に公園に立ち寄り、そして、ショッピングセンターを出たところを待ち伏せされたものと推察されます。
右京と亘は、尾崎の死の直前の洗剤の買い物に着目。事件当日、彼はショッピングセンターの実演販売に立ち寄り、アメイジングウォッシュ(洗剤)を購入していました。ということで、実演販売士の酒井直樹(山本浩司)に話を聞きに行きます。
尾崎の顔写真を見せられた酒井は、どうやら尾崎を知らないようです。が、警視庁のデータベース検索で、酒井は、三年前の詐欺容疑で尾崎に逮捕されていたことが判明。その一方で、尾崎と詐欺グループとの繋がりも見え隠れし始めます。
再度、右京と亘は酒井を訪ね問い詰めます。商売には目利きが肝心と言う酒井は、相変わらず質問を躱(かわ)します。

前後して、キャッシングキャンペーン詐欺のグルーブの一員を逮捕した伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)。尾崎殺しを疑いますが、どうやら殺しはしていません。

公園から最近撤去された電話ボックスが尾崎の秘密の連絡に利用されていました。尾崎が大量にテレホンカードを持っていたのはその為でした。が、電話ボックスが無くなっているのを知り、その直後、酒井に会うことにした尾崎。酒井は巧みな話術で詐欺グルーブに関係ありそうな人物に接近し、盗聴器を仕掛けたマッサージ機などをプレゼントし情報収集していました。そうして得た情報を尾崎に伝えていました。

最近になって、尾崎が公園の撤去前の公衆電話を使って頻繁に連絡を取っていたのは、詐欺グループの親玉、蠍龍会(かつりゅうかい)幹部の兵頭武史でした。この兵頭と尾崎係長との癒着の噂は警察内部にもあり、当然、情報屋の酒井も、それを疑い始めていました。
三年前の兵頭が首謀者だった詐欺事件の不起訴も、尾崎が手心を加えたのかと疑いだした酒井。末端の自分たちだけを捕まえ、兵頭ら幹部を見逃したと思い込んでしまった酒井。
刑務所を出所した酒井は再び詐欺グループで働き、そして、酒井から金を騙し取られた老女(近藤節子)が自殺。それを悔いて、踏切自殺しようとしていた酒井を救ったのも尾崎でした。以来、酒井は、尾崎が兵頭を捕まえてくれるものと信じ情報提供を続けていたのですが、酒井の思い込み解釈では、それは裏切られたことになります。

冒頭の詐欺被害者、由紀子が離婚を決意した時、駆け込み寺ドットコムというネット上の無料相談に離婚調停を申し込んでいました。そこで、弁護士を紹介して貰っていました。そういう話を聞いた刑事は、右京らが二人目だと由紀子が言います。それ以前、尾崎係長のことが信じられなくなっていた酒井は、独自に、捜査二課の村田を名乗って彼女に接近、話を聞いていました。それから当該サイト運営者を訪ね、真実に気付いていました。
それに遅れて、右京と亘も駆け込み寺ドットコムの運営者(有島)が、兵頭に情報を流していたことを突き止めます。近々、裁判に勝って大金が転がり込みそうな人物の情報を兵頭に流していました。

兵頭を任意で引っ張っていた伊丹と芹沢。取調室から兵頭が帰ろうとするところに右京と亘が現れ、有島からの情報提供の事実を告げます。兵頭は、詐欺罪は認めますが、尾崎殺しについては否認します。

あの日、捜査二課の村田健吾警部補を名乗って被害者たちに会っていることに対して、そういうことは危険だからするなと酒井に注意した尾崎。「警察の真似事をせず、俺の指示だけを聞け!」と尾崎。しかし、詐欺の事実を揉み消している尾崎、味方面している尾崎が一番の悪人だと言い張った酒井。尾崎を信じて情報を提供し、それなりの証拠が揃っているのに詐欺グループの摘発に動かない尾崎を完全に疑ってしまった情報屋の酒井。
それで、尾崎は自宅マンション書斎で「自殺」しました。それを発見した酒井が、洗剤を使って、血痕、指紋を消し去っていました。詐欺グループを見逃していた、更には、彼らに便宜を図っていたという尾崎の懺悔の遺書も残されていましたが、それも、酒井が焼却しました。兵頭らとの会話記録も残っていると思われる録音機能付きボールペンもガスコンロで焼いてデータ消去したうえで、胸ポケットに入れました。尾崎の遺体をビルの外階段下まで運んだのは、尾崎の名誉を守ろうと言う意味の他に他殺に見せる為でした。これが詐欺グループによる殺しとされれば、警察は、身内の仇ということで、一網打尽に兵頭らの詐欺犯を逮捕してくれるものと考えた酒井。

が、実際は、尾崎と兵頭が会い始めたのは、たった二ヶ月前からでした。三年前、尾崎の情報屋だった宮原が転落死した時、尾崎と兵頭は会っていません。
つまり、三年前の事件も、尾崎が兵頭とグルになって仕組んだ為に不起訴になったものと疑っていた酒井でしたが、それは誤解でした。大金を押し付けられるようにして受け取ってしまったのは、実は、酒井の命を守る為でした。賄賂を受け取ることで、酒井が兵頭に殺されずに済むということで、そういう選択になっていました。

尾崎が自分の周辺を嗅ぎ回っていることのを察知した兵頭は、逆に、自分の方から尾崎に接近。「オレをパクりたいのなら、そうすれば好い。だか、お前のところのシツケの悪い者(情報屋、酒井のこと)が、また始末されることになる。随分な飼い主だよ、アンタは…。他の詐欺師連中の情報ならオレが流してやる。これからは、お互いウィンウィンの関係で行こう」と、大金を押し付けられていた尾崎。それで、兵頭と尾崎の取引は成立していました。尾崎は、酒井が殺されるのを避ける為、兵頭を摘発できなかったことになります。
三年前、尾崎の情報屋だったタクシー運転手の宮原隆史と同様に、とにもかくにも酒井が殺されるのを避けたかった尾崎係長。
結局、酒井の命を守る為に、兵頭を逮捕しなかったのだと右京に説明され、愕然とうなだれる酒井。「どうして言ってくれなかったのか?」と酒井。「それを言えば、却って、あなたを苦しめることになると考えたんでしょうね」と右京。「兵頭から賄賂を受け取って摘発しなかったのも事実。いまさら何を言っても言い訳にしかならない」と亘。「あなたも目利きなら、尾崎さんのこと、そこまで理解すべきでしたね」と右京。

「行きましょうか」と右京に言われ、連行される酒井。

4話のあらすじネタバレ

老舗料亭に呼ばれた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、家庭料理店「こてまり」の女将、小出茉梨(森口瑤子)から、後輩芸者の叶笑(かのえみ)こと棚橋智美(高梨臨)を助けて欲しいと頼まれます。怨憎会苦(おんぞうえく=恨みのある人と会わなければならない苦しみ)から叶笑を救うよう頼まれます。
叶笑は未成年で芸者見習いだった十五年前、暴行未遂事件の被害者になっていました。四件連続の暴行犯だった久我山大樹(進藤健太郎)が、最近になって刑期を終えて出所。彼女の周囲に出没しているというのです。
ところが、その依頼を受けた数日前、赤坂料亭近くの七坂公園で、既に久我山が遺体で発見されていたことが判明。簪(かんざし)による刺殺体(出血死)で発見されていました。現場に残された凶器の簪を右京が発見し、そこから叶笑の指紋が検出されます。叶笑は、伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら捜査一課の取り調べを受けることになります。十五年前の復讐かと問う伊丹に対して、彼女は、これを否認。神社で再び襲われ、そこで、簪を振るったものの頬を掠めただけで、そのまま立ち去ったと証言します。

久我山の勤め先は、料亭得意客の吉岡壮介(窪塚俊介)が社長の企業(エアアース)でした。出所直後の三ヶ月前に社員になっていました。暴行未遂犯を雇い入れていた社長が得意客という妙な話になります。吉岡社長の言動も不自然なのですが、なにより吉岡の秘書、小坂奈都子(深谷美歩)によれば、久我山が出社したことは一度も無く、幽霊社員とのこと。

ほどなくして、15年前の暴行未遂の現場付近で、窃盗事件が発生していたことが分かります。大田区北上町のリサイクルショップに二人組の窃盗団が押し入り、そこに駆け付けた警官、石丸(もろいくや)が、窃盗犯を追う中で、久我山を婦女暴行の現行犯で逮捕していました。久我山は連続四件の暴行を重ね、最後のこの事件が未遂になっていました。
久我山逮捕のきっかけになったのは、まず、防犯ベルが鳴り、同僚の交番勤務警官とリサイクルショップに急行したことでした。そこで、窃盗犯の主犯、田崎元哉(村越友一)と未成年だった吉岡壮介(現、エアアース社長)に遭遇。二手に分かれて逃走する吉岡を追った石丸。吉岡が廃工場に向かって逃走し、それで石丸は久我山を暴行の現行犯で逮捕できていました。逃げた窃盗犯は、同僚警官が首尾よく確保していました。
主犯の田崎はリサイクルショップの元アルバイトであり、合鍵を使って侵入。田崎は再犯でもあり実刑を喰らいましたが、吉岡は初犯であったので不処分でした。

伊丹、芹沢、出雲が吉岡社長を取調室に引っ張り、話を聞きます。吉岡が削除していたメールを復元し、その中から、叶笑に出していた「神社で会おう」というメールの件を尋ねます。また、百万円を要求する久我山からのメールも復元されていますので、それが殺害動機かという疑いも浮上。が、「金を渡すから、深夜十二時、神社に来い」というメールについては、これは自分が出したメールではないと否認。このメールを送付したのは秘書の奈都子でした。
久我山と叶笑を人気のない深夜の神社で鉢合わせさせて、久我山に叶笑を殺害させようという魂胆だったとも思われますが、かつて吉岡社長と男女関係にあった奈都子は、単なる悪戯心なのだと言って、そういう犯意を否定します。自分から離れ、叶笑に向かった吉岡に対する復讐心ではなく、嫌がらせをしたかっただけと言います。

窃盗の主犯だった田崎の元に久我山が現れ、会社(配送倉庫勤務)に過去の窃盗が知られたく無かったら金を都合しろと言われていました。久我山にとっては、間抜けな窃盗犯が廃倉庫に逃げ込んだことで、自分が暴行現行犯で逮捕されたという恨みがあります。それを聞いた田崎は、廃倉庫に逃げて行ったのは自分ではなく、もう一人の吉岡だと告げます。それで、事件当時未成年で氏名は公表されていない吉岡の名が、久我山に伝わっていました。久我山は吉岡の会社に行き、まず、社員となり、そして、昔の悪事を世間にバラすと脅し金銭を要求。

どうやら吉岡と叶笑は、共に相手が久我山殺しの犯人と思っていて、庇い合っています。リサイクルショップに潜入する直前、吉岡は、廃工場に久我山が叶笑を暴行しようと連れ込むのを目撃していたのに、それを見捨てていました。その慙愧の念がずっと消えなかった吉岡が、最近になって、偶然、料亭で、十五年前の暴行被害者の叶笑を発見していました。
吉岡が、叶笑があの時の被害女性だったと気付いた時、たまたま加害者の久我山が吉岡の前に現れていました。それで、吉岡は叶笑が久我山を殺したものと思い込んでいました。で、彼女を庇っていました。
叶笑もまた、料亭を出る吉岡を待ち構えている久我山を見て、吉岡が犯人かと思っていました。廃工場に引っ張り込まれる時、助けを求めた相手が窃盗に向かう直前の吉岡だと気付いていた叶笑。あの日、即座に助けてくれずに見捨てられて、それで憎んでいた相手が吉岡だと知ってしまった叶笑。彼女の怨憎会苦の対象者は吉岡社長でもあったことになります。
加害者の久我山に留まらず、吉岡と会うことも苦しみになっていたことになります。だからこそ、吉岡の神社への呼び出しメール(秘書による嫌がらせメール)に応じ、決着を付けようとしていました。

吉岡の呼び出しメールで神社に行った叶笑は、吉岡の到着が遅れたのか、秘書、奈都子の嫌がらせメールで呼び出されていた久我山に遭遇。そこで、逃げ出した彼女を追って来た久我山に簪を振るっていました。その際、久我山に襲われたことを警察に通報しなかったのは、吉岡が久我山を呼び出し殺害しようとしていたのかと考えたからでした。

が、実は、真犯人は、窃盗主犯の田崎元哉でした。彼は、久我山に名前を明かしたことを吉岡に詫びに行き、その後も、久我山の影に脅えていました。吉岡が久我山に脅されていると聞き、次には再び自分のところにやって来ると脅えていました。その脅えが久我山を付け狙うことになっていて、神社で殺害していました。
深夜の神社内で、叶笑に頬を簪で傷付けられた久我山を襲い、その落ちていた簪で首を刺して致命傷を与えたのは田崎でした。真っ当に暮らし、今の職場を失いたくない田崎が、金銭を要求され、そして、過去の犯罪歴をバラされるのを恐れるあまり、久我山を刺殺しました。

七坂神社に叶笑と右京がいます。「お巡りさんが来てくれたから、あの時、私は助かった」と叶笑。
防犯ベルは事前に田崎が電源ブレーカーを切っていてOFFにしていたのですが、それを吉岡は元に戻しONにしました。それで、防犯ベルが鳴り、石丸警官らが現場に急行していました。で、警官の到着を待ち、吉岡が廃工場方向に逃走。久我山が叶笑を連れ込んだ廃工場に誘導するかのように吉岡は逃走していたのでした。で、廃工場の外壁に向かって盗品を入れたバッグを投げ捨てていた吉岡。それを拾いに走った警官が、その時、廃工場の中の叶笑の叫び声を聞き、それで、彼女は救出されていました。とすれば、吉岡は叶笑を見捨ててはおらず、彼が暴行被害者の叶笑を救っていたことになります。「そうですよね、吉岡さん」と右京が言うと、叶笑の背後から亘に伴われた吉岡が現れます。「すまない、すぐに救出できなくて……」と言う吉岡に、「ありがとう、助けてくれて……」、と叶笑が言います。

5話のあらすじネタバレ

国有地払い下げを巡り、その購入希望不動産会社(帝光地所)に財務局への口利き料二千万円を要求したとされ、収賄疑惑(斡旋利得処罰法違反)を問われそうな衆議院議員、白河達也(湯江タケユキ)。白河家に対する悪戯行為もあり、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が乗り出します。
白河家は代々大臣を輩出して来た政治家一族であり、当家の実権を握っているのは達也の義母、白河貴代(冨士眞奈美)です。
政治界の重鎮、十蔵の一人娘として貴代は育てられ、そして、結婚後の二十四年前、夫の秀雄も収賄疑惑の中で自らの命を絶っていました。当時、捜査二課在籍だった右京が担当刑事でしたが、最終的に、裏側の真実が明らかになっていません。貴代は、「あなたが夫(秀雄)を殺したのよ」と、再び眼の前に姿を現した右京に詰め寄ります。

そんな中、公園で達也の息子(大樹)の誘拐未遂事件が起こります。その場に駆け付けた母、瑞枝(池田香織)が犯人と揉み合い怪我を負います。その際、大樹のポケットに誘拐未遂犯が手紙を捻じ込んでいました。告発者Xを名乗るその手紙は達也宛であり、「会見を開き収賄罪を告白しなければ家族を殺す」という脅迫文になっています。会見を開いた達也は潔白を主張します。それでは、Xの意に反します。瑞枝は、そのことで告発者を刺激し、家族により大きな危害が及ぶことを案じます。

告発者Xとは収賄疑惑を報じた日刊誌(日刊トップ)の情報源(音声データ提供者)であり、彼に接触(取材)したのは、亘の法務省時代の同僚で特命係とも関わりのあった元東京地検特捜部検事の黒崎健太(内田裕也)です。かつての同僚の亘に対して何かと塩対応ですが、右京に対しては尊敬の念を持っていて好意的。検事時代に右京を庇って地方に左遷された後、二年前に法務省を辞職して日刊誌記者になっている黒崎の推察では、息子の誘拐未遂事件というのは、白河家の婿という窮屈な立場を飛び出し対立派閥(現総理の派閥)に入るのに金が必要な達也による自作自演の狂言誘拐です。

前後して、伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)が、日刊トップ編集部に聞き込みに入っていましたが何も聞き出せず、編集長には捜査令状を要求されます。また、達也に口利き料を要求されたとされる帝光地所の東郷常務には右京と渉が話を聞きますが、こちらも全く収賄についての関与を認めません。

ほどなくして、「金を持って来い」という達也の声らしき音声がニュースで流されます。ボイスチェンジャーの声が、「これは収賄ではなく政治資金だ」とも言っています。どうやら達也の執務室に盗聴機材が仕掛けられ、それで音声が採られていたようです。執務室の仕掛けを見逃していた秘書の木田剛(伊藤正之)を叱る達也。この動かぬ証拠が改めて世間に流布し、達也と木田が姿を眩(くら)まします。
彼らと連絡が取れなくなった右京と亘が白河家を訪ねます。そして、二階の出入り禁止になっていた先代(秀雄)の部屋の中で達也の遺体を発見します。口から白い泡を吹いていて、トリカブトに似た毒物、アルカロイドによる服毒自殺のように見えます。死んでお詫びするという遺書も、パソコン内から発見されます。

右京は、24年前と同様、ここに白河家の呪縛を感じます。
呪縛にがんじがらめの貴代が、木田秘書に責任を押し付ける形で、彼を警察に自首させます。木田は全て自分がやったことと告白しますが、しかし、達也殺しだけは、していません。その事実を右京が暴き出し、貴代の描いた絵図を崩します。

音声データを出せば罪を認めて反省し、政治家としての正道に戻ってくれるものと期待していた木田。先々代の十蔵を尊敬し、先代の秀雄からの秘書を務めた木田は、達也の不正行為が許せませんでした。
だからこそ、収賄の証拠になる音声データを自ら日刊トップに持ち込んでいました。
しかし達也は、自分には派閥変えが決まっていて、その派閥のトップの総理が付いているので検察は動かないと確信していました。それで、収賄罪を認めようとはしませんでした。そこで仕方なく木田は告発者Xを演じました。
それだけのことで、達也に毒を盛ったのは貴代でした。先代(秀雄)の部屋に、ほとぼりが冷めるまで暫く隠れているよう促し、その部屋に招き入れていました。部屋には、飲み易い毒入りボトル(コーヒー)を置いていました。24年前の夫、秀雄の場合と同様、アルカロイドをコーヒーに混入させていました。白河家の家名を守る為に自らの命を絶った夫と娘婿という絵図を貴代は描いたのでした。
つまり、二代続いた婿入り男性二人を、貴代は白河家の呪縛により殺害していました。

自分の命を絶って禊(みそぎ)した二人の政治家。それは、貴代にとって当然の犠牲です。「私の宿命です。逃げも隠れもしません」と貴代。白河家を守る為なら、婿の夫だろうと孫(大樹)の親だろうと容赦しないというのが貴代に課せられている宿命でした。「私たちがいるのは天上です。残念ながらあなたが見えている景色とは違うのです」と言われた右京が、「それこそが、あなたの呪縛なのです」と応じます。
瑞枝と跡取りの大樹が警察に連行される貴代を見送ります。白河家の門前には、伊丹、芹沢、出雲麗音(篠原ゆき子)が待ち構えていて、貴代を警察車両で移送します。

6話のあらすじネタバレ

大雨の夜明け前(午前四時頃)、マンション前路上で電子部品メーカー(日栄電産)派遣社員、システムエンジニアの西島亨(岡部尚)が頭部を打って殺害されています。その様子を見ていたという通報者は、マンションにデリヘル(出張風俗店スイートパイパイ)の接客女性を送り届けていた松野優太(橋本じゅん)。女の子の仕事が終わって出て来るのを待って路上駐車していた彼の証言では、柄シャツに、首筋にドクロの刺青のある金髪男性と酒に酔った被害男性(西島)がモメており、被害者が「鈴木さん、勘弁してくれ」と叫んでいたとのこと。で、二十万円入りの財布には目もくれず鞄だけを奪って逃げ去るのを目撃したとのこと。デリヘルの女の子は最寄りの駅まで送り、警察の聴取に応じようと現場に戻ったと言います。
翌朝、たまたま付近を散歩していて、パトカーのサイレンに気付いた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)も現場に急行。

当初の捜査一課は、西島の自宅からパソコンが無くなっていることから、機密情報(産業スパイ)に絡む殺人事件とみて、彼の勤務先の聞き込みです。が、初めから家にパソコンを置いていない西島は、ノートパソコンを常に持ち歩いていることになります。
右京と亘は、西島の勤務会社に先着していた伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)の聞き込みを部屋の外で立ち聞きします。西島が闇金から借金でもしていたのか、一週間前に金髪男が会社に乗り込んで来て、その時も、西島が「勘弁してくださいよ、鈴木さん」と言っていたという証言が取れます。システム開発室の西島のデスクを派遣社員の山田みなみ(柳ゆり菜)が案内してくれます。

それにしても闇金から借金していたとすれば、西島の財布に二十万円もの金があったのが不自然です。松野の目撃証言が怪しくなりますが、案の定、事件当夜、松野は風邪で仕事を休んでいたことが判明。デリヘル嬢を客のマンションに送り届けていたというのは嘘だということになります。松野は、レンタカーを借りて事件現場にいました。以前に、そのマンション付近で見かけた別嬪(べっぴん)さんに、もう一度会いたかったという怪しい理由を言い張ります。

そんな中、捜査一課は半グレ上がりで闇金や裏カジノに手を出している鈴木真治を逮捕。伊丹と芹沢から逃れた彼を、麗音が取り抑えます。麗音に殴りかかっていたので、とりあえず公務執行妨害での逮捕になります。取調室で、鈴木に西島殺しを自白させようとする捜査一課の面々。
鈴木は被害者から借金回収(75万円)していたことを認めますが、殺害については、これを否定。

その頃、西島の前に鈴木が現れ、その直後に松野が西島に土下座して、何かを懇願している様子が映し出されている日栄電産前の防犯カメラ映像が、サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)によって特命係にもたらされます。松野は西島に会う直前、二人(鈴木と西島)が揉み合っていて、そして、その時、西島が「鈴木さん」と相手の名を呼ぶのを聞いていたと思われます。そういう映像入手と前後して、松野の前科、詐欺グループとの関与が明らかになります。有浜不動産から三十億円を搾取した地面師巨額詐欺事件で地主の息子を演じ、二百万円の報酬を得ていた松野。それで二年余の懲役を喰らっていました。捜査一課の面々は、目撃者から一転して容疑者となった松野を引っ張り、取り調べです。

松野は出所後、やぐら座の演出家、庄司光則に会っていました。やぐら座とは、刑務所に収監される前まで松野が主催していた小さな劇団です。芝居を打つ度に借金が膨らみ、首が回らなくなっていた松野。それで詐欺グループの誘いに乗っていました。そんな松野、出所後はもう一度、古巣に戻って、一から芝居をやり直そうという気持ちでした。が、三ヶ月前、有浜不動産の担当社員が自殺します。松野が直接騙した社員が自殺して、それで、松野は役者の道を断念しました。やぐら座の新作は松野が主演の予定でしたが、御破算になっていました。

「西島殺したのはワシですわ」と松野が取調室で言い出します。
西島と知り合ったのは一ヶ月前の立ち飲み屋。そこで意気投合していました。そして、ギャンブルにハマって借金があるとのことで百万円を貸してやりますが、なかなか返さない西島を、つい殺してしまったと言います。劇団の借金を返す為に必死に貯めた百万円を急場の西島に用立てたのであり、是非、百万円を返して貰いたかったということです。会社前の防犯カメラ映像の土下座は、貸した金を返して欲しいというお願い。それを無下(むげ)に断られ、それで、マンション前で待ち伏せして殺したのだと説明します。
押し倒した際、縁石に後頭部が当たり西島は死亡しました。そこから金を回収しようと鞄を奪って逃げたものの鞄内に金はありませんでしたが、中に入っていたパソコンを川に捨てたと証言。西島の鞄に入っていたノートパソコンは、その証言通り、川の中から麗音が回収。

西島のノートパソコンのハードディスクを復元した青木。そこから動画ファイル(盗撮映像)を抽出していました。西島とデリヘル嬢のレイナとが写っている盗撮動画です。レイナとは、システム開発室を案内してくれた日栄電産の派遣社員、山田みなみのデリヘルでの源氏名であり、自殺した有浜不動産担当社員、山田俊彦の娘。
三ヶ月前、娘のみなみに父を死なせたことについて謝罪しようと接近した時、みなみが、夜、デリヘル嬢の仕事をしていることを知ります。そこで、松野はデリヘルのドライバー募集に応じ、みなみを近くで見守ろうということになります。

デリヘル店を再訪し、レイナと山田みなみが同一人物と確認する右京と亘。
半年前、レイナは客としての西島の部屋に入っていました。で、レイナの素性を知った西島が、「付き合って」と、社内でみなみに要求。それを拒否されると、今度は、「レイナちゃん、頼むよ。百万円用意して貰えるかな」と、吹き掛けます。西島と営業中のレイナが写る動画が入っているパソコンと交換ということで、貯金全額をおろして百万円を喫茶店で渡しますが、西島は、パソコンをみなみに差し出しません。却って、会社全員に盗撮動画を一斉送信しようという仕草さえ見せます。その様子を近くの席から見ていた松野が、みなみの救出に入ります。パソコンを渡すよう、会社前で西島に土下座もしていました。

松野は、もう一度だけ、西島にノートパソコンを渡すようお願いするべく彼のマンションに向かいます。
最終的に、西島を突き飛ばし、死に至らしめたのはみなみでした。その場面を目撃した松野は、「レイナちゃん、ひとりでタクシーを拾って帰れ。おっちゃんが身代わりになる。ワシな、アンタに惚れてんねん、カッコ付けさせてくれ。アンタの人生の幕はこれから開くんやで……」と、みなみを殺害現場から遠ざけ、そして、鞄の中のノートパソコンを破壊して、川に廃棄しました。

「あの子の人生を狂わせたのはワシや。ワシが西島を殺したということでええんやないかい」と松野が言うのに対して、犯人隠避、証拠隠滅というのがアナタの罪状なのだと右京。その一方で、松野に感謝している山田みなみには、彼が詐欺グループの一員だと、本当のことが言えなかった亘。

「人生は歩き回る影法師。哀れな役者だ」と松野。「大袈裟な見栄も出場(でば)が終われば消えてしまう」と右京。マクベス第五幕/第五場。紙吹雪が舞う中、スポットライト下にマクベスに扮した松野の姿。そういうイメージ映像が、松野と右京の脳裏に浮かんでいます。

7話のあらすじネタバレ

二年前の被害額百五十万円という足立でのアポ電強盗殺人事件の被疑者(野添恭一)が、解体中の空き家の床下から白骨死体で発見されます。アポ後、ガス点検を装い家宅侵入し、金を奪う序に出刃包丁で高齢の三井正子を刺殺していたのが野添恭一です。鈍器殴打による脳挫傷が死因です。
共犯者の仲間割れだろうと見て一課が捜査を開始した頃、路上トラブル(喧嘩)で交番警官(谷江)の事情聴取を受けていた須藤龍男(成田瑛基)が、二年前の町田での妊婦(階段)転落死事件の犯行を自供します。雨天時の駅の裏階段で、傘を差す妊婦の井原仁美(山田あゆみ)を邪魔に思って押したと供述します。

その直後、遠峰小夜子(西田尚美)の依頼を受けた弁護士の連城建彦(松尾諭)が特命係に接触。彼女がいる拘置所に出向いた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、妊婦転落死事件の同日同刻、その現場(町田)とは遠く離れた足立で須藤龍男を目撃したと告げられます。顧客(飯垣文雄)を自宅訪問し、真珠養殖の資金提供契約にサイン捺印を貰い、そこからの帰り、車を発進させようとした時、危うく前方不注意で轢きそうになった子供(綾部裕樹)の手を咄嗟に引いてくれたのが、最近になって雑誌(月刊プレス)報道写真で見た自供男、龍男なのだと証言します。
犯グレの龍男の腕にはドラゴンのタトゥーがあり、車に轢かれそうになっていた子供がそのタトゥーを記憶していましたので、小夜子の証言は間違いないようです。で、その目撃場所(足立)はアポ電強盗殺人現場と近接していました。
因みに、小夜子は、二年前、結婚をエサに真珠養殖に出資させたうえで返金を迫った三人を次々に自殺、事故に見せかけて殺害したと目されています。この真珠養殖詐欺と殺人事件の未決囚は、並外れた相貌認識能力を持っています。因みに小夜子は、十歳時、母を階段落下事故ということで亡くしています。実は、小夜子が両親の夫婦喧嘩を誘発し、父親が母を階段下に突き落としていました…。

月刊プレス編集部を訪ねた右京と亘は、そこで、町田の駅裏階段転落死事件のその後の記事を企画した白石佳奈子(魏涼子)に会います。彼女は、仁美の夫、井原俊樹に取材し記事にしていました。目撃情報が得られるかも知れないと俊樹を説得し記事になったのだと言います。が、日曜の降雨の日ということもあり情報提供は皆無。それでも、今回、龍男が自白したことで、もし、それが確定すれば、とりあえず過失致死の時効三年に間に合ったことになると安堵する佳奈子は、過去に小夜子の特集も担当。小夜子の自伝出版も企画しています。

龍男が真実を自供します。足立でのアポ電強盗では、実行犯の野添恭一を路上の車で待つという見張り役を務め、そして、仲間割れした野添を殺害(鈍器殴打)して床下に埋めたことを認めます。どうやら、同日同刻に発生している町田での階段落ち事件なら、こちらは上手くゆけば過失致死罪で収まりそうなので、こちらの犯行の嘘自供をしたものと見受けられます。
それを収監中の小夜子に報告する右京と亘。二人は町田の階段落ちも調べ直すよう小夜子に促されます。

町田の駅裏階段から井原家まで徒歩で五、六分です。その井原家を訪ね、被害者の夫の俊樹(福井博章)に話を聞く右京と亘。
あの日、俊樹は、里帰りから東京に戻って来た妻からの「怪しい男につけられている」という携帯電話を自宅で受けている最中、階段から転落する妻の悲鳴を聞いたと言います。そこから現場に駆け付けて救急車を呼んだと言いますが、右京は、現場に駆け付けるより先に、何故、救急車手配をしなかったのかを不審に思います。また、月刊プレスの記事中写真(一般素人の匿名投稿)に写っている階段下の俊樹は雨天なのに傘を差していません。が、その写真の上端に傘の一部が写っていて、その傘模様が俊樹の家の傘立てにあるものと一致。それで、この写真は、落下事件直前、俊樹と相合傘で腕を組んで歩いていた女性が撮ったものと判明。その女性こそ、妻の里帰り中に出会い系サイトで知り合った月刊プレスの白石佳奈子でした。写真は投稿ではなく、彼女自身が撮ったものでした。
夫には内緒で予定より早く里帰りから戻った仁美に、偶然、駅裏階段で出会ってしまった俊樹と佳奈子。俊樹はたまたま佳奈子を駅まで送り、そこで駅から出て来た仁美と会ってしまったことになります。仁美は自分の留守中に見知らぬ女性と歩く夫に驚愕し、階段上で足を滑らせ転落死していました。俊樹は、佳奈子の描く絵図を強要され、妻の落下時には家にいたという嘘を警察で供述しました。

右京と亘が再び佳奈子に会います。佳奈子は小夜子の真珠養殖詐欺事件では被害者の立場でしたが、それがきっかけになって愚かな夫と別れることができたと寧ろ感謝しています。小夜子から人心掌握術を学び、月刊プレスの読者投稿に見せかけた文書で、収監中の小夜子に情報を送ってもいました。佳奈子にとって小夜子は神なのです。自身の感覚と同様に「小夜子は自分、解き放たれたもう一人の自由な自分」と思い込む読者が必ずいると確信しています。

井原俊樹が白石佳奈子に向けた被害届を警察に提出します。これで佳奈子は、脅迫罪と恐喝罪で逮捕になります。「もう一人の自分」という佳奈子の発言を右京から聞いた小夜子は、借り物で何かを埋めようとする佳奈子の浅はかさを笑います。
結局、小夜子の一連の行動は、佳奈子の陥(おとしい)れを狙ったものなのかと問う右京。小夜子は、愚かな嘘がバレて破滅に向かうゲームを考えていると退屈しのぎになるのだと言って、右京の問いを躱(かわ)します。――
真実が暴かれ破滅するのがルールなら、あなた(小夜子)も例外にはならないと、右京が彼女に警告します。

8話のあらすじネタバレ

『相棒 season19』8話のあらすじネタバレは、2020年12月2日(水)21:00の放送後こちらに追加します。今しばらくお待ちくださいませ。